ガザニアの育て方を徹底解説!成長後のケア方法から苗の選び方まで

ガザニアの育て方
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目次

"晴れた日に輝くように咲くガザニア。花壇やお庭の花以外にも鉢植えとしても活躍する花です。そんな素敵なガザニアの育て方について気になりませんか。 そこでこちらの記事では
  • ガザニアはどんな植物なのか
  • ガザニアの育て方における置き場所・水やり・肥料
  • ガザニアに多い病害虫と対処法
  • ガザニアの日々の手入れ
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、ガザニアの育て方について知識が身に付きます。ガザニアを育てるときに管理方法や育て方について詳しくなるでしょう。最後にはガザニアの株分けについて紹介しているので、ぜひご覧ください。

ガザニアとはどんな植物?

ガザニアとはどんな植物?
花壇を彩ることの多いガザニアですが、どんな植物かご存じでしょうか。ガザニアについて詳しく紹介します。

南アフリカ原産のキク科の多年草

ガザニアは南アフリカ原産のキク科の多年草です。春から秋まで長く開花するため、花壇や鉢植えで活躍します。

色鮮やかな花がガーデニングに人気

ガザニアは色鮮やかな花がガーデニングに人気の植物。花は勲章のように華やかです。花色も黄色、白、オレンジ、ピンク、赤系などあり、種類も豊富。シルバーリーフの品種もあるため、カラーリーフとしても楽しめる一面もあります。

日が当たる間は開花し、日がないと閉じる

ガザニアは日が当たる間は開花し、日がないと閉じる性質を持っています。つまり、晴れている日中は咲いていますが、夜や曇り、雨の場合は花が閉じています。ガザニアの受粉を効率的に行うための性質ですが、晴れている日に花が必ず開いているので、光を受けた花弁がキラキラと光る姿はより美しく感じるでしょう。

ガザニアの育て方①:置き場所

ガザニアの育て方①:置き場所
ガザニアの育て方における置き場所について解説します。

日当たりと風通しの良い場所

ガザニアは日当たりと風通しの良い場所に置いてください。日当たりがよくないと、性質上花が開かないので注意が必要です。また、ガザニアは多湿環境を嫌うので、風通しがよく、湿度が高くない場所に植えたり置いたりする必要があります。

湿度に弱いため注意

前述している通り、ガザニアは湿度に弱いため注意が必要です。高温・乾燥に強い一方、多湿環境では腐りやすいので気を付けます。日本では、梅雨の時期に注意してください。ガザニアにはさまざまな品種がありますが、シルバーリーフタイプは、特に多湿に弱い傾向があります。雨の当たらない場所に置くように心がけるとよいでしょう。

ガザニアの育て方②:水やり

ガザニアの育て方②:水やり
ガザニアの育て方における水やりについて解説します。

鉢植えの場合:土の表面が乾いたらたっぷりと

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から流れるくらいにたっぷりと水やりしてください。ただし、花の真上から水やりしないように気を付けます。ガザニアの花は上を向いて、花が咲いているので、水が花に溜まりやすい形です。水がたまると、花が傷み腐るので、気を付けてください。

地植えの場合:基本的には不要

地植えの場合は、基本的に水やりは不要です。植えつけ直後と、真夏の雨が降らない時期に水やりする程度です。ガザニアは乾燥に非常に強いので、地植えであれば、自然の雨だけで十分に育ちます。

ガザニアの育て方③:土作り

ガザニアの育て方③:土作り
ガザニアの育て方における土作りを解説します。

水はけと通気性の良いものを選ぶ

ガザニアの土作りには、水はけと通気性の良いものを選ぶことがポイントです。ガザニアは多湿環境を嫌うので、水がスッと流れるような水はけと通気性がよい土でよく育ちます。水持ちがよく、通気性も悪い土では根の張りも悪く、うまく育てないので気を付けてください。

水はけが悪い場合は軽石や腐葉土を入れる

ガザニアを植える土の水はけが悪い場合は、軽石や腐葉土を入れると水はけや通気性が改善されます。鉢植えの場合は、市販の園芸用土を使うのが一番ですが、地植えの土の水はけが悪いなら、軽石や腐葉土を入れて土壌改善を行いましょう。

赤玉土・腐葉土・パーライトを配合した土がおすすめ

ガザニアの土をオリジナルで作る場合は、赤玉土・腐葉土・パーライトを配合した土がおすすめです。赤玉土:腐葉土:パーライト=6:3:1くらいの配合にします。よく混ぜ合わせた土で植えてあげるとよいでしょう。市販の園芸用土ではなく、自分でオリジナル用土を作りたい場合は、ぜひ参考にしてください。

ガザニアの育て方④:肥料

ガザニアの育て方④:肥料
ガザニアの育て方における肥料について解説します。

植え付け時に元肥を施す

ガザニアの植えつけ時には元肥を施すのが育て方のポイントです。ゆっくり効果を発揮する緩効性肥料を土に混ぜ込んで、ガザニアを植え付けてください。ガザニアの根が伸びると同時に、肥料効果が発揮されてよく育ちます。

春と秋の生育期に月2回ほどの追肥

春と秋の生育期に月2回ほどの追肥を行います。生育期は花が咲く時期なので、速効性のある液体肥料がおすすめです。水に規定量を薄めて、水やり代わりに2週間に1回のペースで与えます。育て方において、花を咲かせるのに肥料は重要なので、肥料不足にならないように気を付けましょう。

ガザニアの育て方⑤:冬越し

ガザニアの育て方⑤:冬越し
ガザニアの育て方における冬越しについて解説します。

耐寒性はそこまでない

ガザニアの耐寒性はそこまで強くありません。しかし、徐々に慣らしていけば、関東以西の寒さであれば冬越しができます。

冬は室内に移動させるのが良い

ガザニアは耐寒性があまり強くないため、冬は室内に移動させるのがよいとされています。特に、関東以北の冬の寒さには耐えられないので、鉢植えで育てて、気温の下がる秋以降は室内の明るい場所に移動させると安心です。

庭植えの場合は腐葉土を敷いて霜に気をつける

関東以西で庭植えの場合は、腐葉土を敷いて霜に気を付けてください。寒さに順応しても、雪や霜には注意しなければなりません。ガザニアの根が凍結しないように、腐葉土やおがくずなどを株元に撒いて、寒さから根を守ってください。ガザニアは多年草なので、根がしっかり残っていれば、葉が枯れても春には新芽が出てきます。

ガザニアに多い病害虫と対処法

ガザニアに多い病害虫と対処法
ガザニアの育て方での問題点に病害虫があります。ここでは、ガザニアに多い病害虫と対処法を解説します。

うどんこ病

ガザニアはうどんこ病になることがあります。うどんこ病とは、うどんの粉つまり小麦粉を振りかけたような白い粉が付く病気です。主に風通しが悪く、湿度が高い条件下で発生しやすい特徴があります。季節的には春(4月~5月)と秋(10月)に発生しやすいです。予防としては、梅雨の時期は雨を避けることと、茂った葉を剪定して風通しを良くしておくこと。 また、うどんこ病にかかった場合は、うどんこ病に聞く殺菌剤をまきます。ただし、一度だけではうどんこ病は治らないので、何度もまき、治るまで観察することが重要です。ガザニアを栽培して増やす場合は、うどんこ病には注意しましょう。

葉腐病

葉腐病は黒っぽい斑点が株元近くの葉に出てきて、蜘蛛の巣状の菌糸ができる病気です。この病気もうどんこ病と同じく風通しが悪く、湿度の高い時期に発生します。季節も春(4月~5月)と秋(10月)の涼しい時期に出やすいです。花が咲く時期と同じなので、うどんこ病と合わせて気を付けてください。

スリップス

ガザニアはスリップスの被害があります。スリップスとはアザミウマのことです。リップスが発生すると、花弁や葉が委縮したり、部分的に色が抜ける症状が見られます。せっかくの花の観賞価値が落ちるので、注意してください。定期的に園芸用殺虫剤を撒いておくと安心です。

ハマキムシ

ガザニアにはハマキムシも発生します。ハマキムシは葉が内側に巻き込み、中でイモムシが食害しているので、見つけ次第、捕殺しましょう。虫を触るのが苦手な方は、殺虫剤を噴霧して退治すると安心です。

ガザニアの日々の手入れ①:剪定

ガザニアの日々の手入れ①:剪定
ガザニアの育て方における剪定について解説します。

風通しを良くするために剪定をおこなう

ガザニアの剪定は、風通しを良くするために行う作業です。風通しが悪いことで、うどんこ病や葉腐病、害虫の発生につながります。定期的に茂った葉や枯れた花、葉を剪定してください。

蒸れに弱いため梅雨や夏の時期に必要

ガザニアは蒸れに弱いため梅雨や夏の時期に、剪定が必要です。湿度が高い時期は枯れやすいので、葉を透くように剪定して、根元まで風が通すようにすると夏越しがしやすいでしょう。梅雨も剪定しておくことで、株元が蒸れずに病害虫の発生を予防できます。

ガザニアの日々の手入れ②:花がら摘み

ガザニアの日々の手入れ②:花がら摘み
ガザニアの育て方における花がら摘みを解説します。

枯れた花に栄養が吸い取られるのを防ぐ

花がら摘みは枯れた花に栄養が吸い取られるのを防ぐ作業です。花が咲き終わった後は、ガザニアは種を作る準備をします。花がらを取っておかないと、種を作って、その種に栄養が集中するため、花が咲きにくくなる可能性が高いです。花をたくさん咲かせるためには、花がらを摘み取りましょう。 種を作って、翌年にその種で栽培を楽しむ場合は、花を摘み取る必要はありませんが、たくさんの花を咲かせたい場合は、花がらはこまめ取ることがポイントです。

花茎の付け根から切り取る

花がら摘みのポイントは、花茎の付け根から切り取ることです。花だけを摘み取って、花茎を残しておくと、その部分から病気になる可能性があるので注意してください。付け根から、剪定はさみで綺麗に切り取ると見た目もよく、病気も未然に防ぐことができます。

ガザニアの植え替えのポイント

ガザニアの植え替えのポイント
ガザニアの育て方における植え替えのポイントを解説します。

根詰まりを防ぐために植え替えが必要

植え替えはガザニアの根詰まりを防ぐために必要な作業です。地植えに植え付けた場合は、根がぐんぐん伸びるので植え替えの必要は基本的にありません。しかし、鉢植えの場合は、土の量が限られているので、植え替えない場合は、根詰まりしてしまいます。根詰まりすると、水分や栄養分がうまく吸収できずに生育が弱まるので、気を付けてください。

3月〜5月が適期

ガザニアの植え替えは、3月~5月が適期です。この時期はガザニアの生育期なので、植え替えして根が傷んだとしても、すぐに根が伸びて回復します。また、気温もゆっくりと上がる季節なので、株の痛みも少ないでしょう。

一回り大きい鉢を用意して植え替えをする

ガザニアは、一回り大きい鉢を用意して植え替えをします。大きすぎる鉢では、土の量が急に増えて、水やり後に土が多湿になってしまいます。土が常に湿った状態では、ガザニアはうまく育てないので、気を付けてください。元の鉢に比べて一回り大きな鉢を用意して、鉢底網と鉢底石を入れて、新しい土と一緒に植え替えましょう。

ガザニアの苗の選び方

ガザニアの苗の選び方
ガザニアの育て方は、苗の選び方から始まっています。園芸店やホームセンターでガザニアを購入する時の、苗の選び方を見ていきましょう。

葉が鮮やかで虫がついていないものを選ぶ

園芸店やホームセンターでは、葉が鮮やかで虫が付いていないガザニアの苗を選ぶことが重要です。購入した時点で、葉が黄色かったり、虫が付いていたりするものは、植えつけてもうまく育たない可能性が高いためです。なるべく、葉が鮮やかで虫のついていないものを選んで購入してください。

茎がグラグラしているものは避ける

ガザニアの苗を選ぶときは、根元の茎がグラグラしているものは避けることがポイントです。根元がグラグラしているということは、根がしっかり張っていなかったり、害虫の被害によって傷んでいる可能性があります。茎や株元ががっしりしている苗を選ぶことが重要です。根元や茎ががっしりしていれば、植えつけ後もしっかりと成長して綺麗な花を咲かせます。

ガザニアの植え付けのポイント

ガザニアの育て方における植え付けのポイントを解説します。

種まき

ガザニアを育てる方法には種まきもあります。苗で植えることの多いガザニアですが、種での購入も可能です。種まきについて解説します。

種まきに適した時期は4月と9月

ガザニアの種まきに適した時期は4月と9月です。春と秋の生育期に種まきしましょう。この時期であれば、種から発芽した芽も生育が活発で、早くに根を伸ばしすくすくと大きくなります。

種まきのポイント

種まきのポイントは以下の通りです。
  1. 種を1日水に浸けて吸水させる
  2. 種まき用の土に種を撒く
  3. 明るい日陰に置く
  4. 土が乾かないように管理する
  5. 本葉が3~4枚ほど出たら植え替える
4月や9月に種まきすれば、1週間後くらいには新芽が出てきます。本葉が3~4枚になるまでは、そのまま育ててください。その後は、優しく掘り出して植え替えしましょう。

植え付け

ガザニアの植え付けについて解説します。

3月下旬から5月上旬に植えつけをする

ガザニアの苗は、3月下旬から5月上旬に植え付けます。春の時期に植え付けると、すぐに根を張り花を咲かせてくれます。秋も生育期ですが、気温が徐々に下がり始めるので、根の伸びが緩やかで、あまり大きくは育たない可能性が高いです。なるべく春の3月下旬から5月上旬に植え付けるのがおすすめです。

植え付けのやり方

植え付けのやり方は以下の通りです。
  1. ポットや鉢からガザニアを優しく取り出す
  2. 根をほぐす
  3. 新しい土や地面に穴を掘る
  4. 浅めに植えつける
ガザニアは湿度が高い環境を嫌うので、深植えにならないようにしてください。浅めに植えることで、風通しもよくなり、病害虫予防にもなります。

ガザニアの株分けに挑戦しよう!

ガザニアは株分けができることをご存じでしょうか。糸つの株から複数の株が株元から出てくるため、切り分けることで増やすことが可能です。株分けについて解説します。

株分けで増やすことができる

ガザニアは株分けで増やすことができます。育て方以外にもガザニアは増やす楽しみもあります。特に株分けであれば、簡単に増やすことができて、お庭や鉢植えで楽しめるでしょう。

株分けのやり方

株分けのやり方は以下の通りです。
  1. ガザニアを掘り出す
  2. 土を綺麗に落とす
  3. 株と根のつながりを確認する
  4. それぞれの株に根が付くように剪定はさみで切り分ける
  5. 切り分けた株を綺麗に植えなおす
ガザニアを株分けするときは、細かく分けないことがポイントです。1株3芽くらいの大きさで分けるとよいでしょう。あまり細かく分けると、その後の生育が悪く大きくならない可能性があるためです。また、剪定する時のはさみは、清潔なものを使うことも重要。汚れているはさみでは、剪定した根から病原菌が入って枯れる恐れがあるので気を付けましょう。

【まとめ】ガザニアの育て方を徹底解説!成長後のケア方法から苗の選び方まで

ここまでガザニアの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは
  • ガザニアは南アフリカ原産のキク科の多年草で、色鮮やかな花が人気の花
  • ガザニアの育て方は、「置き場所:日当たりと風通しの良い場所」「水やり:鉢植えは土が乾いたらたっぷり・地植えは基本必要はない」「肥料:植えつけ時の元肥と春・秋に月2回に追肥がポイント」
  • ガザニアに多い病害虫は、「うどんこ病」「葉腐病」「スリップス」「ハマキムシ」であり、基本的には風通しの良い剪定と殺菌殺虫剤による予防と対策が重要
  • ガザニアの日々の手入れは、「剪定」「花がら摘み」であり、花が終わったら花茎の根元から切り取ると見た目も生育もよくなるポイント
です。 ガザニアの育て方について詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に、ガザニアを育ててみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。"