バーベナの育て方を紹介!お手入れ方法から人気の品種まで徹底解説

バーベナの育て方を紹介!お手入れ方法から人気の品種まで徹底解説
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目次

桜のように小花がまとまって咲くバーベナは、とても美しく見る人を癒してくれます。そんなバーベナを育ててみたい!と思う方も多いでしょう。しかし「バーベナの育て方がわからない…。」と不安に感じ、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 今回この記事では、
  • バーベナはどんな植物なのか。
  • バーベナの水やり方法や土・肥料選びなどの基本的な育て方。
  • バーベナのお手入れ方法。
  • バーベナの種類。
について詳しく説明していきます。 この記事を読んでいただくと、バーベナの育て方について知ることができ、ご自身に合ったバーベナの種類についても知ることができます。ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。

そもそもバーベナってどんな植物なの?

そもそもバーベナってどんな植物なの?
育て方についてお話していく前に、バーベナとはいったいどんな植物なのかについて説明していきます。まだバーベナが手元にはなく、購入しようか悩んでいる方はしっかりチェックしていってくださいね。

中央アメリカやヨーロッパなどを原産とするクマツヅラ科バーベナ属

バーベナは中央アメリカやヨーロッパなどが原産したもので、クマヅヅラ科バーベナ属の植物です。バーベナは美しく桜のように小花がたくさん咲くことから、園芸品種の総称でビジョザクラ(美女桜)とも言われています。

品種によって一年草扱いのものと多年草(宿根草)となるものがある

バーベナは品種によって耐寒性がなく1年草として扱われるものと、比較的耐寒性があり多年草(宿根草)として扱われるもの、どちらも存在しています。購入する際に1年草のバーベナか多年草(宿根草)のバーベナか、ご自身はどちらの方が育てるのに向いているのか、確認することが大切です。

バーベナの育て方のポイント①置き場所

バーベナの育て方のポイント①置き場所
バーベナの育て方の中でも、とても重要な置き場所についてお話していきます。置き場所がバーベナに合っていないと、丈夫に育たず最悪の場合には枯れてしまうことも少なくありません。

一年草の場合

まず、一年草のバーベナの置き場所について説明します。

鉢植えが適している

一年草のバーベナの場合、鉢植えを選ぶのが無難です。気温や湿度によって場所を変えることができるため、長持ちさせることが可能になります。春~秋の少し肌寒い時期には、屋外の日当たりのいい場所に置いてあげることで、寒い時期を乗り越えることができますよ!

夏:風通しの良い明るい日陰に

夏の暑い時期には、風通しの良い明るい日陰に置くことがおすすめです。バーベナは比較的暑さに強い植物ですが、長時間日当たりの良い場所に置くと枯れてしまう可能性があるので注意しましょう。

冬:霜や寒風を避けたベランダや室内に入れる

一年草のバーベナは寒さにやや弱いため、冬の寒い時期には霜や寒風を避けたベランダや室内に置くのが最適です。バーベナが枯れてしまわないために、冬の寒さからしっかりと守りましょう。

宿根草の場合

次に宿根草のバーベナの置き場所について解説していきます。

地植えが適している

宿根草のバーベナは一年草のバーベナに比べ、寒さにも暑さにも強いのが特徴です。そのため地植えでも育て方を守ることで丈夫に育ち、開花させることができます。

一年を通して日当たりと風通しの良い場所に

宿根草のバーベナを地植えで育てる際、一年を通して日当たりと風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。湿気の多い場所を避けることで、害虫の発生や病気にかかるリスクを減らすことができます。

バーベナの育て方のポイント②水やり

バーベナの育て方のポイント②水やり
次に育て方で重要なポイントとなる、バーベナの最適な水やりの方法について解説していきます。

庭植えの場合:植え付け直後以降は基本的に不要

庭植えの場合は植え付け直後以降、基本的に水やりをする必要はありません。しかし雨が全く降らない日が続いたり、乾燥が酷い際には水やりを行いましょう。

鉢植えの場合:渇いたらたっぷりと

鉢植えの場合には、土が乾燥したらたっぷりと与えましょう。鉢の底から水が出てくると、土がたっぷりと潤ったサインです。毎日、土が乾いていないかを管理することが大切です。

バーベナの育て方のポイント③土

バーベナの育て方のポイント③土
次にバーベナを栽培するために、最適な用土についてお話していきます。ガーベナの用土選びに関しても、育て方においてとても重要なポイントです。

酸性土壌・多湿を避ける

バーベナは、酸性土壌と多湿の土を嫌うため選ばないようにしましょう。水はけの良いものを選ぶのがバーベナにとって最適です。

苦土石灰を植えつけ前に加えて耕す

バーベナを植え付ける前に、苦土石灰を加えて耕しておくと良いでしょう。しかし過剰に加えてしまうと、土が固くなりバーベナにとって悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

水はけが悪い場所ではパーライトなどを加える

水はけが悪い場所で栽培する際には、パーライトを加えるのがおすすめです。パーライトを加えることで通気性が確保され、根腐れの発生を防ぐことができます。置き場所に困っている際、パーライトは救世主になりますよ!

腐葉土などの有機質をたっぷりと入れるとよい

バーベナの土は特にこだわる必要はなく、腐葉土などの有機質をたっぷり入れることで元気に育ちます。腐葉土などの有機質を入れることで、保水性や排水性が良くなりバーベナにとって最適な土になるでしょう。

バーベナの育て方のポイント④肥料

バーベナの育て方のポイント④肥料
次に育て方のポイント、肥料について解説していきます。バーベナは開花時期が長いため、肥料がたくさん必要になります。

元肥

バーベナの発育を止めないためにも、元肥を行うことはとても重要です。植え付けの前に忘れずに行いましょう。

鉢植えの場合:緩効性化成肥料を施す

バーベナを鉢植えで育てる際には、緩効性化学肥料を施すようにしましょう。水やりをする際、少しずつ肥料が溶け出し効果を長持ちさせることができます。長い間肥料が必要なガーベナにとって、緩効性化学肥料は最適といえるでしょう。

地植えの場合:化成肥料を施す

地植えのバーベナには化学肥料がおすすめです。化学肥料を施すことで、土の保水性・排水性に優れた土になり、育て方を守ることで丈夫なガーベナに育ちます。

追肥

バーベナは元肥だけでは肥料が足りないため、追肥を行う必要があります。追肥を行い、不足している栄養をしっかり取り入れましょう。

固形肥料を置き肥する

バーベナの追肥には、固形肥料を置き肥がおすすめです。効果は緩やかですが、持続性に優れているため、長い期間バーベナの成長を助けてくれます。月に1回の頻度で与えるようにしましょう。

液体肥料を与える

バーベナに液体肥料を与えることで、より元気に育てることができます。月に2~3回を目安に様子を見ながら与えましょう。

バーベナのお手入れ

バーベナのお手入れ
次にお手入れの方法について解説していきます。しっかりとお手入れすることも、育て方の重要なポイントです。

植え替え

植え替えを行うのも育て方の重要なポイントです。行うことで、バーベナはさらにすくすくと成長するでしょう。

地植えは植え替えの必要はない

地植えの場合、植え替えをする必要はありません。育て方を守ることで植え替えを行わなくても、元気なバーベナを育てることができます。また一年草のバーベナは鉢植えで育てていた場合でも、植え替えは必要ありません。

植え替えのタイミング:株が込み合ってきたら

バーベナの株が込み合ってきたら、植え替えのタイミングです。植え替えをしないと、バーベナが大きく育つことができないので必ず行いましょう。

植え替えのしかた

植え替えは5月末~6月の間に行うのが最適です。すべての花が咲き終わった頃に、一回り大きい鉢に植え替えましょう。根っこの部分の古い土をできるだけしっかりと落とします(この時箸を使うと綺麗に取れやすいです)。水はけのいい土に植え替えたら完成です。その後は風通しの良い場所で、夏越しをさせましょう。

剪定・切り戻し

剪定は見た目が変わるだけと思っていませんか?実は剪定を行うことで、見た目はもちろんですが、清潔を保つことができ病気にかかりにくいバーベナになります。つまり剪定は育て方の重要なポイントといえるでしょう。

時期:草姿が乱れた時または8月

8月の猛暑の時期には草っぱが乱れてくるので、剪定を行う必要があります。真夏の暑い時期なので、熱中症には充分に気を付けて行ってくださいね。

切り戻しのしかた

バーベナの花がたくさん開花し、つぼみがなくなったら切り戻しのタイミングです。伸びている部分を2~3節目の部分で剪定バサミを使い切っていきましょう。最初は躊躇してしまうかもしれませんが、切り戻しをすることでさらにたくさんの花が咲くので、バッサリと切っていきましょう。

バーベナの増やし方

次にバーベナの増やし方についてお話していきます。育て方が良かったバーベナは増やすことが可能です。バーベナを増やしたいと考えている方は、ぜひチェックしてください。

挿し芽での方法

宿根バーベナの場合、挿し芽の方法で増やすことができます。時期は春~夏に行うのがおすすめです。 なるべく元気そうな茎を、先から5~10㎝ほどの長さで切り取ります。下の方の葉っぱを取り除き、切り口を乾燥させ挿し木用の土に挿したら完成です。水を切らさないように管理すると、2~3週間ほどで根が成長していきます。

種まきでの方法

種まきの場合は春なら4~5月ごろ、秋なら9~10月ごろに行いましょう。バーベナのタネには発芽抑制物質が付いているため、一晩水につけて黄色い液を洗い流してからタネをまきます。種まき後は乾燥しないように管理し、10~15日程度で葉が4~5枚に成長するので鉢に植え替えましょう。

花がら摘み

花がら摘みを行うことで見た目が美しくなることはもちろんですが、植物のエネルギーを新鮮な葉に集中させることができるため、さらに元気育なバーベナに育ちます。

最後の小花が咲き終わったら行う

花がら摘みは、最後の小花が咲き終わったら行うようにしましょう。花後に花がら摘みをせずそのまま放っておくと、ガーベナの元気がなくなる可能性があるので、できるだけ早急に行うことが大切です。

花がら摘みのしかた

ガーベナの花がら摘みの方法は、茎をしっかりと持ち、茎の先から2つめの葉を残すように剪定バサミを使って切り取りましょう。なるべくバーベナに負担が掛からないように、優しく丁寧に行うことが重要です。

冬越し

次にバーベナの冬越しについてお話していきます。

一年草のバーベナは冬が寿命

一年草タイプのバーベナの場合、どれだけ育て方が良くても、冬越しをすることはほぼ不可能です。真冬の木枯らしが吹くころに一年草のバーベナは寿命を迎えます。

宿根草は花が終わった冬に切り詰める

宿根草タイプのバーベナの場合、花が終わった冬に切り詰めるようにしましょう。地上部分には植物がなくなってしまいますが、春から夏に再度芽を出します。

鉢植えの場合は地上部が枯れても土が渇いたら水を与える

鉢植えの場合には地上部が枯れてしまっても根は生きているため、土が乾燥したら水やりを行いましょう。 その際、株元に水を与えるようにしてください。

病気

次にバーベナがかかりやすい病気と、対処法についてお話していきます。

うどんこ病にかかりやすい

バーベナは、うどんこ病にかかりやすいため注意が必要です。うどんこ病とは、まるで植物にうどんの粉をまぶしたかのように白い粉がつく病気です。湿気の多い場所で育てるとうどんこ病にかかってしまうリスクが高くなるため、育て方を守り風通しの良い場所で育てることが重要なポイントとなります。

対処法:殺菌剤をまく

うどんこ病にかかってしまった場合には風通しの良い場所に置き、病気の葉っぱなどは取り除き、殺虫殺菌剤重曹をスプレーなどでふりかけましょう。

バーベナの人気の品種を紹介

バーベナの人気の品種を紹介
これまで、育て方やお手入れ方法についてお話していきました。次にバーベナの品種を紹介していきます。バーベナの品種によって強いものもあり、育て方の難しさが異なります。園芸店やホームセンターなどに足を運ぶ前に、ご自身に合った品種を見つけるのがおすすめです。

メテオールシャワー:コンパクトな草姿で株が乱れにくい

メテオールシャワーはコンパクトな葉姿で、たくさんの花を咲かせます。株が乱れにくく、長雨に打たれても枯れず元気に成長してくれる育てやすいバーベナのため、メテオールシャワーはガーデニング初心者の方におすすめのバーベナです。

バンプトン:小さなローズピンクの花を咲かせる

バンプトンは細い花茎が立ち上がり、穂先に小さなローズピンク色の花を咲かせます。上品で愛らしい姿が目を引くため、バンプトンはバーベナーの中でも大人気の品種です。バンプトンは、直射日光が良く当たる場所に置くことで丈夫で美しく育ちます。お庭によく日が当たるお家の方は、ぜひバンプトンの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

ボナリエンシス:細長く縁がギザギザした葉と花の咲き方が特徴

ボナリエンシスは細長く緑のギザギザした葉っぱがユニークな上に、花が3~4㎝ほどのボール状になるように咲き、個性的なバーベナで人気を集めています。ボナリエンシスは日光には強いですが湿気は苦手な品種なため、風通しの良い場所に置いてあげることが重要です。

オブセッション:一年草で乾燥を好む

オブセッションは2色の花を咲かせ、豪華な印象を与えてくれます。オブセッションは一年草のタイプのバーベナで、耐寒性・耐暑性共に低めなため毎日の管理が重要な品種です。また乾燥を好むため、湿度には充分に注意が必要となります。

ピンクパフェ:上品で贅沢な花を咲かせる育てやすい品種

ピンクの複色咲きを楽しむことができるピンクパフェは、上品で贅沢なイメージを持ち、ガーデナーから大人気です。ピンクパフェの鉢植えを一つ置くだけで、お庭が一気に優しい雰囲気になりますよ。ピンクパフェは湿気にはやや弱いものの耐寒性・耐暑性に優れており、初心者の方でも育てやすいのがおすすめのポイントです。

リギダ・ポラリス:柔らかな薄い桃色の花を咲かせる

リギダ・ポラリスは柔らかな薄い桃色の花を咲かせ、儚げな姿からガーデナーの人気を集めています。リギダ・ポラリスは儚げな姿とは反対に、とても強い品種のため数日放任してしまった際でも、枯れるリスクは低く忙しい方や大雑把な性格な方でも育てやすいガーベナです。

バネッサ:病気などに強い丈夫な品種

バネッサはうどんこ病などの病気の耐性が強い丈夫な品種です。そのため湿度が高い土地にお住まいの方や、虫に恐怖心がある方にはバネッサを育てるのをおすすめします。水はけの良い土を選ぶことで、さらに安心して育てることができるでしょう。

テネラ:葉にキクのような細かい切れ込みが入るのが特徴

テネラは、葉にキクのような細かい切れ込みがあるのが特徴的なバーベナの品種です。テネラは丈夫な植物で、特に真夏に耐性があり育てやすく人気があります。直射日光に当たることで、たくさんの花が咲くでしょう。

ラナイ:丈夫で育てやすく、お手入れが簡単

ラナイはてまりのようにコロンと咲く姿が、見る人を癒してくれます。病気にかかりにくくお手入れが簡単なため、ラナイは初心者の方でも育てやすいでしょう。

ドラムス:コンパクトな草姿で華やかな花を咲かせる

ドラムスはコンパクトな草姿で華やかな花を咲かせるため、鉢植えで育てるとより可愛らしい雰囲気になります。ドラムスは暑さにも寒さにも強く、初心者の方でも育てやすい品種のバーベナです。

パティシエ:斬新な花色が特徴

パティシエは斬新なツートンカラーの花色が特徴的です。育てやすく丈夫な品種で、お庭を豪華な見た目にしたい方に、パティシエはとっておきのバーベナといえるでしょう。

エストレラ:コンパクトで形のいい草姿に仕上がり、病気にも強い

バーベナのエストレラは、コンパクトで形のいい草姿がとても美しく人気がある品種です。うどんこ病などの病気に強いため、エストレラは初めてバーベナを育てる方に最適といえます。

オーレア:黄色の葉色でカラーリーフとして楽しめる

オーレアは黄色の葉色をしており、カラーリーフとして楽しむことができます。オーレアは茎が伸びた先に花が咲くため、ワイルドで暴れたような雰囲気になることが多く、切り戻しが必須な品種です。

タピアン:絨毯のように花を咲かせる

タピアンは絨毯のように花を咲かせるため、お庭の広範囲を使って育てる方が多いです。切り戻しを行う事で、さらに豪華なお庭を演出してくれるでしょう。タピアンは繊細な見た目から、お手入れが大変そうと思われるかもしれませんが、病気にかかりにくく暑さにも強いため育てやすい品種のバーベナです。

【まとめ】バーベナの育て方を紹介!お手入れ方法から人気の品種まで徹底解説

これまでバーベナの育て方や品種について解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。 この記事のポイントは
  • バーベナは中央アメリカやヨーロッパなどが原産したもので、クマヅヅラ科バーベナ属の植物である。
  • バーベナは多年草と宿根草の2つのタイプがある。
  • 多年草のものは地植え、宿根草のものは鉢植えが望ましい。
  • 庭植えの場合には植え付け直後以降、水やりをする必要はなく、鉢植えの場合には乾いたらたっぷりと与える。
  • 土選びは酸性土壌多湿のものは避けたほうが良い。
  • バーベナは開花期が長いため、肥料は充分に与える必要があり、元肥と追肥は必須。
  • 多年草を鉢植えで育てている場合に、株が込み合ってきたら一回り大きい鉢へ植え替えることが重要。
  • 切り戻しをすることで、見た目が整うのはもちろん、病気のリスクを減らすことができる。
  • バーベナはうどんこ病にかかりやすいため、風通しの良い場所に置くのが良い。
  • バーベナにはたくさんの品種があり、好みと育てやすさをチェックしてから購入するのがおすすめ。
ということになります。 この記事でもお話したように宿根草のガーベナは比較的育てやすいものが多いため、ガーデニング歴が長い方はもちろん、初心者の方でも元気に育てることができるでしょう。ぜひ検討していただけると幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。