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可愛い小花を咲かせるセントポーリア。室内で育てる花の代表でもあります。一度見ると、その可愛らしさから「育て方を知りたい」と思うことでしょう。可愛いセントポーリアの育て方について気になりませんか。 そこでこちらの記事では
セントポーリアと聞いて、どんな花なのかパッと思いつく方は少ないかもしれません。ここでは、セントポーリアがどんな花なのか、解説します。
セントポーリアの育て方における置き場所について解説します。
セントポーリアの育て方における水やりについて紹介します。
セントポーリアの育て方における土作りのポイントについて見ていきましょう。
セントポーリアの育て方における肥料について解説します。
セントポーリアの育て方における病害虫と対処法について見ていきましょう。セントポーリアに多い病害虫は以下の3つです。
セントポーリアの日々の育て方や手入れのポイントについて見ていきましょう
セントポーリアの育て方における植え替えのポイントについて解説します。
セントポーリアの育て方における増やし方について解説します。
セントポーリアの花が咲かない原因について解説します。
最後にセントポーリアの品種について紹介します。
- セントポーリアはどんな植物なのか
- セントポーリアの育て方における置き場所・水やり・肥料
- セントポーリアの育て方における病害虫
- セントポーリアの育て方における増やし方
セントポーリアとはどんな植物?

熱帯アフリカの山岳地帯に分布する植物
セントポーリアは熱帯アフリカの山岳地帯に分布する植物です。約24種類ほどが自生しています。原種は熱帯アフリカの山岳地帯に分布しており、原種から改良した園芸品種は無数にあります。草丈は3~15㎝ほどで、開花期は9~6月。別名「アフリカスミレ」
セントポーリアの別名は「アフリカスミレ」。この名前は属名にもなっています。セントポーリアはイワタバコ科アフリカスミレ属(セントポーリア属)です。花の形がスミレに似ていることからアフリカスミレと呼ばれています。花色や花形、葉型は様々
セントポーリアは花色や花形、葉型は様々です。原種は限られていますが、園芸品種は非常に変化に富んでいます。花色だけでも、白・赤・ピンク・青・紫・複色があり、華やかです。ロゼット型とトレイル型がある
セントポーリアには、ロゼット型とトレイル型と呼ばれる種類があります。ロゼット型は茎が短く、トレイル型は茎が伸びて這う性質です。園芸品種は主に、ロゼット型を中心に改良されています。室内の蛍光灯で栽培することも可能
セントポーリアは室内の蛍光灯でも栽培することも可能な植物です。特にトレイル型や園芸品種はコンパクトなので、室内でも育てやすいでしょう。棚と作れば、狭い場所でも、数多くの品種を栽培できるのも人気の秘密です。セントポーリアの育て方①:置き場所

明るい室内で育てるのがおすすめ
セントポーリアは明るい環境で育てるのがおすすめです。通年、レースのカーテン越しの柔らかい光が当たる場所で育ててください。暗い環境場所では、蛍光灯を株の20~30㎝ほど上に設置するとよいです。強い日差しに晒さない
セントポーリアは強い日差しに晒さないことがポイントです。直射日光が当たると葉焼けしやすいので注意してください。葉焼けした葉は元には戻らないので、気を付けます。夏の日差しや西日に当てないでください。耐寒温度は5℃~7℃
耐寒気温は5~7℃です。寒さに強いわけではないので、注意してください。冬は最低気温10℃を維持して育てると安心です。観葉植物と同様の温度管理で育てると安心でしょう。セントポーリアの育て方②:水やり

春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水やり
春と秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。生育期である春と秋は、水を好みます。ただし、受け皿に水が溜まり続けると根腐れするので、注意してください。たまった水はこまめに捨てましょう。夏と冬は乾かし気味にする
夏と冬は乾燥気味に育ててください。セントポーリアは暑い夏と寒い冬は、得意ではありません。生育が緩慢な時期なので、土は乾燥気味にします。生育が緩慢な時期に土が湿りすぎると根腐れで枯れる恐れがあるので気を付けましょう。葉に水をかけないように注意
冬の寒い時期にセントポーリアの葉に水をかけないように注意してください。10℃を下回る環境で、葉に冷たい水をかけると、斑点ができるためです。セントポーリアの育て方③:土作り

室内で育てる際はにおいがないものを選ぶ
セントポーリアを室内で育てる際はにおいがない用土を選びましょう。室内で植物を育てるということは、意外にも土のにおいが気になるものです。たい肥や腐葉土などが完熟していない土は、室内でにおいを強く出します。嫌なにおいが部屋にこもるので気を付けてください。市販のセントポーリアの土や水はけの良い観葉植物の土などを使うと安心です。バーミキュライト5:パーライト5がおすすめ
もしオリジナルで用土を作る場合は、バーミキュライト5:パーライト5がおすすめです。非常に軽く、水はけや通気性が良い土です。無機質用土なので、衛生面でも優れており室内で使いやすいでしょう。ただし、栄養分は全くないので、肥料を適切に与えて育ててください。セントポーリアの育て方④:肥料

真夏を除く9月から5月まで液体肥料を与える
セントポーリアには真夏を除く9月~5月まで、液体肥料を与えます。セントポーリアは温度が一定以上あれば、いつでも花が咲きます。いつ花が咲いても良いように、液肥を与えておくと、速効性があり効果的です。10月から11月に緩効性肥料を与える
10月~11月に緩効性肥料を与えてください。冬に暖房によって温度が一定以上あれば液肥を与えます。しかし、冬の室内温度が10℃前後であれば、10月~11月に緩効性肥料の置き肥を与えるに留めておきましょう。暖かければ、花が咲くかもしれませんが、花が咲かないほど寒い場合は、10月~11月の時期に株に栄養をため込ませた方が関心です。セントポーリアに多い病害虫と対処法

- 灰色かび病
- アブラムシ
- ホコリダニ
灰色かび病
セントポーリアは灰色かび病の病気被害を受けることがあります。灰色かび病とは、文字通り灰色のカビが生える病気です。特に開花後の花柄をそのままにしておくと発生しやすいです。湿度が高い梅雨時期に、落ちた花がらから灰色のカビが生えます。葉や茎についた花がらから発生した場合、カビはセントポーリアに悪影響を及ぼします。根元が腐り、球根までも腐る恐れがあるので注意してください。カビが生えないように風通しを良くすることも予防の一つです。アブラムシ
セントポーリアはアブラムシの被害もあります。アブラムシは、樹木や草花、多くの植物に発生する吸汁性害虫です。樹液を吸収されて、セントポーリアは徐々に弱っていきます。繁殖サイクルも速く、短時間で増える可能性があるので、気を付けてください。ウィルスを媒介しやすいので、見つけ次第、捕殺したり殺虫剤で対処したりしてください。多くの殺虫剤がアブラムシに有効なので、繁殖する前に早めに最低でも1回は対処することが必要です。ホコリダニ
セントポーリアにはホコリダニが付く可能性があります。どの植物にも発生しやすいホコリダニは、空気が乾燥している時期に発生しやすい害虫です。そのため、普段から霧吹きで葉水をしながら、空気の湿度を高めておくと予防になります。ホコリダニは小さく見つけにくく、さらに葉の裏にいるため、葉裏にも霧吹きしましょう。ホコリダニが発生し始めると、葉にカスリが這って観賞価値が下がるので注意してください。さらに大発生すると、植物全体にクモの巣のような糸を付けます。1匹でも見つけたら、大発生する前に殺ダニ剤などで対処することをおすすめします。セントポーリアの日々の手入れのポイント

芽かき
セントポーリアに花芽がたくさん付く場合は、芽かきを行ってください。芽かきとは、花芽や葉芽を摘み取ること。そのままにしておくと、花に栄養が集中してしまい株が弱ってしまうためです。また、すべてに均等に栄養が行くため、花も十分な大きさで花が咲かない可能性があります。たくさん蕾が付く場合は、芽かきして整えてあげるとよいでしょう。花がら摘みの手間がなくなったり、風通しが良くなり病害虫対策にもなったりします。葉の掃除
セントポーリアのお手入れでは、葉の掃除が重要です。特に室内で育てる場合は、埃や塵が葉に溜まりやすいので注意してください。埃や塵が葉に溜まると、病害虫発生につながります。また、光合成もしにくくなるので、定期的にティッシュなどで綺麗にしてあげましょう。セントポーリアの植え替えのポイント

毎年植え替えをおこなう
セントポーリアは毎年植え替えをしてください。セントポーリアは、株があまり大きくないので、小さな鉢に植えて育てることが多い植物です。鉢が小さいため、根詰まりしやすいことが多いため、毎年土を入れ替えて植え替えると育てやすいでしょう。適期は4月~5月中旬と9月中旬~11月上旬
植え替えの適期は4月~5月中旬と9月中旬~11月上旬です。生育期の春と秋に植え替えしてください。4月~5月中旬や9月中旬~11月上旬以外の生育が緩慢な時に植え替えると、根が傷むので気を付けましょう。古い土を落とす
植え替えは古い土を落とすのがポイントです。古い土のまま育て続けると、生育が悪くなるだけではなく、根腐れの原因になります。古い土は丁寧に落として、新しい土で植え替えると根が元気になります。セントポーリアの増やし方

葉ざし
セントポーリアは葉ざしで増やすことが可能です。葉ざしとは、葉を土に挿して増やす方法。適期は3月~5月と8月~9月です。充実した葉を選んで、葉柄を1~2㎝ほど付けて切り取り、挿し芽挿し木の土に葉が1/3埋まるようにして挿します。後は、土が乾かないように湿らせながら明るい場所で管理してください。1か月ほどで発根して新芽が出てくるでしょう。挿し芽
セントポーリアは挿し芽でも増やすことができます。挿し芽は、葉のついた茎を土に挿して増やす方法。適期は葉ざしと同様に、3月~5月と8月~9月です。花や葉の覆輪園芸品種は葉ざしすると、模様が消えることがあるので、差し目で増やした方が良いでしょう。セントポーリアの花が咲かない原因は?

水の与えすぎ
セントポーリアの花が咲かないのは、「水のやりすぎ」かもしれません。生育期の春と秋には水が必要ですが、常に土が湿っているほどの状態だと、生育に悪影響です。土が乾いたらたっぷり与えるのがポイント。水を与えすぎている方は、根腐れして花が咲かないのかもしれないので注意してください。もちろん、生育が緩慢な夏や冬にも水のやりすぎに気を付けましょう。肥料のあげすぎ
セントポーリアの花が咲かないのは、「肥料のやりすぎ」かもしれません。肥料の与えすぎは、根を傷める原因です。生育期でも、規定以上の肥料は危険です。また、窒素が多い肥料を与えすぎた場合は、花が咲かず葉ばかり茂る場合が多くあります。液肥や緩効性の置き肥でも与える量には注意してください。生育が緩慢な夏や冬に、肥料を与えると、枯れる恐れがあるので注意します。日光不足
セントポーリアの花が咲かない原因は、「日光不足」による場合もあります。直射日光は苦手ですが、暗すぎる場所も苦手です。暗すぎる場所では、葉や茎がひょろひょろになってうまく生育できません。もちろん花も咲かない場合が多いです。レースカーテン越しの柔らかい光が当たる窓際に置くとよいでしょう。または、蛍光灯を20~30㎝上から当ててあげるとよいです。植え替えをしていない
セントポーリアの花が咲かないのは「植え替え」をしていないためかもしれません。長年植え替えしていないと、鉢の中で、根詰まりしてしまいます。根詰まりすると水や肥料を効率的に吸収できないので、花が咲かないことも。新しいセントポーリアの土や観葉植物の土で植え替えてください。また、バーミキュライト5:パーライト5の土で植え替えても問題ありません。セントポーリアの主な品種

ロゼット型
セントポーリアには、茎の短いロゼッタ型があります。四方に広がった葉っぱの中心で花が咲くような姿です。ロゼットは種類の名前であって花の名前ではないので注意してください。園芸品種の多くが葉っぱの中心で花が咲くロゼット型です。トレイル型
セントポーリアには、茎が長くて下垂して花を付けるトレイル型があります。葉っぱの中心で花が咲くロゼッタに比べ、花が四方で咲く特徴です。トレイルは種類の名前であって、花の名前ではないので注意してください。イオナンタ
セントポーリア・イオナンタは現在のロゼット型園芸品種の交配親です。タンザニアの標高30~50mの丘陵に自生しています。原種のイオナンタですが、セントポーリアの中では花が多くて人気があります。オプティマラ
セントポーリア・オプティマラは、園芸品種群です。多く流通している園芸品種の中でも、特に流通している品種です。オプティマラは園芸品種群であって、花の名前ではありません。お子グループには、イオナンタが含まれています。マリ
マリはオプティマラ種のセントポーリアです。セントポーリアの中でも希少なバイカラーで非常に美しい花をしています。セントポーリア・マリは人気が高く、園芸店や通販でも販売されているので、手に入れやすいかもしれません。チコ
チコは、イノーバ種と呼ばれるセントポーリアです。細かなフリルと紫のラインで縁取られた白いスミレ咲きが特徴。チコも非常に可愛らしいので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。グレース
グレースは、青紫と白のコントラストが美しい八重咲きのオプティマラ種のセントポーレア。八重咲きなので、見栄えが豪華で、非常に美しいはっきりした青紫が人気の秘密です。グレースは、緑葉に青紫が映えるので、インテリアフラワーにもおすすめです。【まとめ】セントポーリアの育て方!花が咲かない原因から人気の品種まで解説
ここまでセントポーリアの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- セントポーリアはアフリカスミレとも呼ばれる熱帯アフリカを原産とする植物
- セントポーリアの育て方は、「置き場所:直射日光の当たらない日当たりと風通しの良い場所」「水やり:鉢植えは土が乾いたら水やり」「肥料:9月~6月に液肥を与えたり、10月~11月に緩効性肥料を与えたりする育て方がよい」が重要
- セントポーリアの育て方における病害虫は「灰色かび病」「アブラムシ」「ホコリダニ」
- セントポーリアにおける育て方による増やし方は、「葉ざし」「挿し芽」