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リンドウは漢字で書くと『竜胆』と書く植物です。竜という名前が付いているので、厳つい植物を想像しがちですが、大きくなっても40cm程度の可愛らしい山野草です。珍しい種類では八重咲きのリンドウも存在します。 リンドウの生産は岩手県が日本一でシェアはなんと50%以上になります。岩手県のオリジナル、安代・八重咲きりんどうがあるほど。しかも、安代の栽培は世界に広がっています。 花色も青紫を中心にピンクや白など多彩な花があるので「いろんな色のリンドウを群生させたい!」という方も多いでしょう。 そこで、今回はリンドウの育て方を解説します。本記事を読めば以下のことが分かりますよ。
育て方を解説する前に、リンドウ(竜胆)がどのような植物なのか解説します。竜の肝という名前が付いているリンドウ(竜胆)ですが、育て方を知っている方多くても、詳しい詳細は知らないという方は多いでしょう。いまいちど、リンドウがどのような植物なのか確認してみましょう。
では、リンドウの育て方について解説していきます。最初に解説する育て方のポイントは『置き場所』です。リンドウは日本に自生している植物ですが、置き場所は重要になります。詳しく見ていきましょう。
次にリンドウの育て方2として、水やりについて解説します。水やりはすべての植物を栽培する基本ですが、実は一番難しいといっても過言ではありません。水やりで失敗しないように詳しく見ていきましょう。
リンドウの育て方のポイント3つ目は『用土』です。使用する土によっては育て方が正しくても、上手に育たない場合があります。なので、用土選びはしっかりおこないましょう。
リンドウの育て方のポイント4つ目は肥料です。植物によって肥料の有無や量は違います。リンドウはどの程度肥料が必要なのか確認していきましょう。
最後に紹介するリンドウの育て方のポイントは『冬越し』です。冬越しは、観葉植物にとって課題であることが多いですが、リンドウはどうなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
リンドウの育て方を学んだら、リンドウに多い病害虫と対処法を学びましょう。害虫対策は一部の抗菌作用が強い植物を除き必須レベルで重要です。詳しく見ていきましょう。
リンドウの育て方では毎日おこなうお世話がありましたが、日々のお手入れはある時期だけおこなうものが多いです。そのため、お手入れの手間が少ない観葉植物だといえます。詳しく見ていきましょう。
リンドウの育て方以外にもポイントがあります。それは『植え替え』です。植物は必ず植え替えが必要です。そのため、りんどうの植え替えの知識がない方はぜひ、確認してくださいね。
リンドウを正しい育て方で育成できれば、自分で増やすことができますよ。実は簡単に増やせるので、リンドウを群生させて楽しみたい方はぜひ、参考にしてくださいね。
ちょっとした豆知識として、リンドウの色別の花言葉紹介します。リンドウは贈り物としても適している植物なので、花言葉を知っておいて損はないですよ。リンドウを贈り物として考えている方はぜひ、参考にしてくださいね。
- リンドウの花の特徴
- 夏場のリンドウの管理方法
- 冬のリンドウの管理方法
リンドウ(竜胆)とはどんな植物?

筒状の青紫の花が特徴の秋の山野草
リンドウは筒状の青紫の花が特徴の秋の山野草です。秋に咲く代表的な種類の花で9月~11月に、青紫の色で筒状の独特な形に花を咲かかせます。基本的に青紫の花ですが、品種によっては白やピンク色など実は、多くの花色を持つのがリンドウという植物なんですね。本州、九州、四国の山野に自生している
リンドウの生息地域は本州、九州、四国と沖縄・離島や北海道を除いたほぼ日本全国に生息しています。そのため、その気になれば自分で採取することも可能です。ちなみに、日本では18種類のリンドウが確認されていますよ。薬草としても使われる
リンドウは薬草としても使われています。リンドウの薬草としての起源は古く、紀元前2世紀ごろといわれています。根っこが生薬になるといわれており、昔から薬草として扱われていました。 ただ、リンドウの名前の由来は『根っこが竜の肝と同じぐらいに苦い』というところから付けられているので、興味本位で齧るのは避けたほうが良いでしょう。花言葉は「勝利」「正義」
リンドウの花言葉は『勝利』『正義』です。なので、大会や試験の前の方にプレゼントしてあげると喜ばれますよ。怖い花言葉はないので、安心してくださいね。切り花として人気
リンドウは切り花として人気のある品種です。リンドウは独特な花の形をしているので、切り花としての観賞価値が高い植物です。自宅でリンドウの栽培が難しい方は切り花でリンドウを楽しんでみてはいかがですか?リンドウの育て方①:置き場所

春から梅雨明け、秋の季節は暖かく日差しのある環境で管理
リンドウは春~梅雨明け、秋の季節は暖かく日差しのある場所で管理しましょう。基本的に、真夏の暑い時期と真冬の寒い時期以外は、日当たりの良い場所に置くと覚えておけば大丈夫です。日当たりだけでなく、風通しも意識するとより、リンドウに優しいですよ。 また、季節ごとに日差しを管理する必要があるので、地植えより鉢植えでの育て方が向いている品種といえるでしょう。夏の暑さに弱いため鉢植えの場合は明るい日陰で管理
リンドウは夏の暑さに弱いため、鉢植えで栽培している場合は明るい日陰で管理するようにしましょう。リンドウは暑さに弱いため、夏の日差しは大敵です。 なので、鉢植えで栽培している場合は、日差しが当たらないように、明るい日陰に避難させてあげましょう。地植えで栽培している場合は、一旦鉢植えに植え替えがおすすめです。冬は凍結しないように管理
冬場のリンドウは凍結しないように管理するだけで大丈夫です。寒さに強いため、寒い時期に特別な育て方をする必要はありません。ただ、寒風や凍結に注意して置き場所を決めてあげてくださいね。リンドウの育て方②:水やり

水切れすると葉が傷むので注意
リンドウは植物の中でも水を欲しがる観葉植物です。水やりが足りないと、葉が傷んでしまいリンドウが弱ってしまいます。観賞価値も下がるので、水やりを怠らないようにしましょう。1日1回を目安に水やりをする
リンドウの水やりは1日1回水やりをおこないましょう。先述した通りリンドウは水を欲しやすい植物なので、1日1回は水を与えたいところ。逆に考えるとリンドウは乾燥に弱いといえます。そのため、土が乾燥しないように水を与えましょう。 ですが、水の与えすぎは根腐れに繋がるのでNGですよ。適度の加減をおこないつつ、水不足にならないように調整してくださいね。リンドウの育て方③:用土

通気性と水はけの良い土が適している
リンドウには水はけが良く、通気性の良い土が適しています。そのため、土を選ぶ際は赤玉土などが配合されている、水はけと通気性に優れている用土を選びましょう。配合する場合は赤玉土6:鹿沼土4がおすすめ
リンドウで使用する土を自作する場合は『赤玉土6:鹿沼土4』の割合がおすすめです。ただ、腐葉土が入っていないため、他の植物に使いまわすのはやや難しいです。そのため、土を作り過ぎないように工夫する必要があるでしょう。市販の草花用培養土でも育てられる
リンドウの用土を配合しない場合は、市販の草花用の土で十分です。土を自作することで、より愛着がわきます。しかし、配合する土の種類や配合率が分からず適当におこなってしまうと、土が原因で育て方が正しくても上手に栽培できなくなることも。 なので、土の配合が難しいなら、市販の草花用培養土を選ぶのが間違いないですよ。リンドウの育て方④:肥料

リンドウは肥料を好む植物
リンドウは植物の中でも肥料を好む植物です。なので、リンドウを栽培する際は、肥料の用意が必須といえます。とはいえ、肥料自体大量に与えることはないので、大容量の肥料を購入する必要性はありませんよ。植え込み時に緩効性肥料を施す
リンドウは植え込み時に緩効性肥料を施します。緩効性肥料とは、ゆっくりと肥料の成分が溶けだす肥料のことです。即効性はないですが、長くじんわりと効いてくる肥料なので、多少多めに与えても肥料焼けを起こさないというメリットがあります。 植物の栽培が初めての方でも、失敗しにくい肥料なので、とても扱いやすい肥料といえるでしょう。芽出しから梅雨明け、秋の時期に月2回ほどの液体肥料
リンドウを与えるタイミングは芽出し~梅雨明けの期間と秋の時期に月2回ほど、液体肥料を与えます。芽出しと開花時期は、リンドウもエネルギーを使う時期です。そのため、液体肥料を与えてエネルギーを補給してあげましょう。リンドウの育て方⑤:冬越し

冬になり茎や葉が枯れてきたら切り取る
リンドウは冬になり茎や葉が枯れてきたら切り取りましょう。基本的に地上部分は見えなくなって構いません。思い切って切り取ってくださいね。根は土の中で休眠状態になる
冬の間のリンドウは土の中で休眠状態になっています。一見枯れているように見えますが、苗はしっかりと生きているので安心してください。芽出しの季節になれば、苗から元気に芽を出してくれますよ。寒さには強いため室内へ取り込む必要はない
リンドウは寒さに強いため、室内に取り込む必要はありません。そのため、室内に土を持ち込みたくない方でも安心して栽培できますよ。ただし、豪雪地帯や寒風が厳しい地域は軒下に移動させるなので、対策を取る必要があるので注意してくださいね。リンドウに多い病害虫と対処法

アブラムシ
ほぼすべての観葉植物に寄生するのが『アブラムシ』です。アブラムシは植物の体液を吸う害虫で、大量発生すると植物が弱る危険性があります。また、糞尿は病気の原因にもなります。 もし、アブラムシが発生したら薬剤散布やテープなどで取り除く必要があります。テントウムシを導入する方法がありますが、テントウムシを入手する苦労もあるので、素直に薬剤に頼ったほうが良いでしょう。ナメクジ
ナメクジもリンドウにとって大敵です。実はナメクジは草食の生き物なので、柔らかい葉っぱなどを食べます。そのため、場合によってはリンドウの葉っぱを食べてしまうこともあるでしょう。 ただ、サイズが大きく比較的目立つので、見つけ次第割りばしなどで取り除きましょう。ナメクジを集めて処分する薬剤も販売しているので予防として置いておくのもおすすめですよ。薬剤に頼らない場合は、風通しの良い場所で管理してください。 また、ナメクジを取り除く際は必ず『手で触れない』ようにしてください。ナメクジは病原菌や寄生虫が大量に寄生しています。そのため、絶対に手で触れないでください。下手にさわって広東住血線虫に感染すれば、髄膜脳炎という重大な病気を引き起こし命の保証がありません。助かっても後遺症が残り正常な生活が難しくなります。 万が一触ってしまったら、良く手を洗ってくださいね。リンドウの日々の手入れのポイント

剪定(摘心)
リンドウは剪定(摘心)をおこないます。摘心とは、補備てくる茎を太く丈夫にするためにおこなう剪定です。やり方は簡単で、茎の先端近くから生えてきた芽を摘み取るだけです。 摘心をおこなうことでより見応えのあるりんどうが育ちますよ。花がら摘み
種を採取する予定がないなら、花が咲き終わった後にできる花がらを摘みとりましょう。9月頃~11月まで花を咲かせます。 花がらをそのままにしておくと、種を作るためにエネルギーを消費します。そのため、翌年の芽が出にくくなることがあります。種を採取する予定がないなら、花がらは摘み取ってくださいね。リンドウの植え替えのポイント

リンドウは年1回ほどのこまめな植え替えが必要
リンドウの植え替えは年1回は必ずおこないます。他の植物と比べると植え替えの頻度は高いため、やや面倒な植物といえるでしょう。ですが、綺麗なリンドウを楽しみたいなら、植え替え作業は必須なので、忘れずにおこないましょう。植え替え後は1週間ほど日陰で管理する
リンドウは植え替え後、1週間ほど日陰で管理しましょう。植え替え後、いきなり日向に出すとリンドウが弱ってしまうことも。植え替え後は、1週間ほど日陰で休ませてくださいね。植え替えの頻度が高いので、植え替え後のアフターケアーは重要ですよ。リンドウの増やし方

株分け
リンドウは株分けで十分増やすことができます。リンドウの株分けの時期は芽出しの時期である3月~4月です。3月~4月の時期なったらリンドウを傷つけないように取り出して、株を分けて植えつけをおこないます。 株分け後は1週間程度日陰で休ませてあげてくださいね。挿し芽
挿し芽(挿し木)でも十分増やすことができます。摘心で切り取った茎で挿し穂を作ることで、普通の挿し木と同じように増やすことができますよ。挿し木の経験がある方はぜひ、チャレンジしてみてくださいね。種まき
リンドウは種まきでも増やすことができます。ただ、種を自分で採取する場合は、花がら摘みをおこなってしまうと、タネが採取できなくなります。そのため、タネを採取する株をあらかじめ決めておくのが良いでしょう。 種まきの時期は3~4月におこないましょう。ただし、開花まで数年かかることがあるので「すぐに花を楽しみたい!」という方には株分けによる植えつけがおすすめです。リンドウの色別の花言葉とは?

白=「貞操」「誠実」
白色のリンドウの花言葉は「貞操」「誠実」です。清楚をイメージさせる花言葉なので女性の方にプレゼントするのがおすすめです。紫=「満ちた自信」
紫のリンドウ花言葉は「満ちた自信」です。前向きな花言葉で勇気づけられるので、試験の前や大会・大事な会議を控えている方に贈るのがおすすめです。また、自信がない方に贈るのもよいでしょう。青=「正義」「誠実」「寂しい愛情」
青色のリンドウの花言葉は「正義」「誠実」「寂しい愛情」です。「寂しい愛情」は前向きな花言葉とは言えないので、この花言葉目的で贈るのは控えた方が良いでしょう。また、「誠実」は白色のリンドウにも当てはまる言葉なので「正義」の花言葉を目的に贈りたい色のリンドウといえるでしょう。赤やピンク=「愛らしい」
赤やピンク色のリンドウの花言葉は「愛らしい」です。色自体も女性向なので彼女への贈り物として贈ってみてはいかがでしょうか?【まとめ】リンドウの育て方を紹介!冬越しのポイントから植え替えのしかたまで
本記事ではリンドウの育て方について解説しました。リンドウは日本に広く分布しており、季節ごと対策は重要ではありませんでしたね。また、肥料を欲する植物なので適切な時期に肥料与える必要があります。 本記事のポイントは以下の通りです。- リンドウは筒状の花が特徴の秋に咲く草花
- 夏の暑さが苦手なので夏場は明るい日陰で管理
- 冬場は枯れたように見えるが株は生きているので過度な心配はいらない