フジバカマの育て方を紹介!育て方のポイントからお手入れ方法まで

フジバカマの育て方
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目次

フジバカマは古風な魅力を持った奥ゆかしい花として知られ、多くの人に愛されています。フジバカマの花は日本の伝統的な庭園でもよく見られ、繊細な花の姿とは裏腹に丈夫で育てやすいため園芸初心者にも人気があります。 ただ、適切な育て方をしないと枯れてしまったり、病気や害虫が発生してしまう可能性もあります。 そこで今回は、
  • そもそもフジバカマとはどんな植物?
  • フジバカマの育て方のポイント
  • フジバカマのお手入れ方法
というテーマで解説していきます。 当記事を最後までお読みいただくことによって、フジバカマの育て方と注意すべきポイントについて知ることができます。 フジバカマは優雅な葉と鮮やかな色合いの花を持っており、適切な育て方をすることで美しい花を存分に楽しむことができるでしょう。是非当記事を最後までご覧ください。

そもそもフジバカマってどんな植物なの?

そもそもフジバカマってどんな植物なの?
藤袴(フジバカマ)は日本の伝統的な花であり、美しい花を咲かせることで知られています。日本の文化や自然の美しさを象徴する花ともいわれており、庭園や公園、寺院などでよく見ることができます。 フジバカマをメダカと共に育てている方もおられ、水槽内でフジバカマを育て、メダカと一緒に飼育することによって視覚的にも豊かな水槽を楽しむことができます。

東アジアを原産とするキク科ヒヨドリバナ属の多年草

藤袴(フジバカマ)は東アジアを原産とするキク科ヒヨドリバナ属の多年草です。日本でも古くから育てられていて、和歌や俳句の題材としてよく使われていました。現在は環境の変化によって数を減らして、自生するフジバカマは絶滅危惧種となっています。

白い花が密集して咲き、枯れた後に乾燥させると良い香りがする

フジバカマは白い花が密集して咲き、枯れた後に乾燥させると良い香りがします。逆に株がみずみずしい状態の場合はほとんど香りがしません。フジバカマを乾燥させると桜餅のような芳香となるので、その香りを楽しむ方も多くいらっしゃいます。 フジバカマの花期は7月~9月頃で、7月~9月になると美しい花を咲かせるようになります。

斑入りの品種もある

フジバカマには斑入りの品種も存在します。斑入りというのは、葉や花びらに色の違った斑点や模様が入っているものです。斑入りの品種は通常の葉や花と比べて視覚的に特徴があり、庭園などでよく育てられています。 ただ、斑入りの葉は通常のものと比べて日光に対する耐性が低い傾向があり、適切な育て方をしないと枯れる可能性があります。

育てやすいため園芸初心者にもおすすめ

フジバカマは耐暑性、耐寒性ともに優れている植物で、育てやすいため園芸初心者にもおすすめです。また、フジバカマは美しい花と葉を持っているため観賞価値が高く、季節の変化も楽しむことができます。

フジバカマの育て方のポイント①置き場所

フジバカマの育て方のポイント①置き場所
まず、フジバカマの育て方のポイントとして「置き場所」があります。フジバカマを適切な置き場所に植えることによって、健康的な生長を促進し美しい花を咲かせることができます。

日当たりのよいところで育てる

フジバカマは日当たりのよいところで育てましょう。日陰および半日陰の場所を選ぶと、十分に育たず花が咲かない可能性があります。そのため、日中に直射日光を受けるような場所に配置するのが最適です。

地植えの場合

ここからは、フジバカマを地植えする場合の場所を説明します。フジバカマは耐寒性や耐暑性はあるものの置く場所によって生長に大きく差が出てきます。

日当たりがよくあまり乾燥しない場所がよい

まず、フジバカマは日当たりがよくあまり乾燥しない場所で育てましょう。半日向の環境でも育てることはできますが、花の色などが悪くなったり枯れる可能性があるため極力日向が良いでしょう。

地下茎がよく伸びるため板で仕切りをするとよい

フジバカマは地下茎がよく伸びるため板で仕切りをするのがおすすめです。土の中で地下茎が繁殖してしまうと、他の植物の成長を阻害してしまうことになりかねません。

盆栽仕立てにしたい場合は風の強い場所を避ける

フジバカマを盆栽仕立てにしたい場合は風の強い場所を避けましょう。フジバカマの茎は細いので、風が強すぎるところに置くとまっすぐに育たない場合があります。

フジバカマの育て方のポイント②水やり

フジバカマの育て方のポイント②水やり
次にフジバカマの育て方のポイントとして「水やり」があります。水やりはただ潤沢に与えればいいというわけではなく、適切な頻度とタイミングで行う必要があります。

水切れしないようにするのがポイント

フジバカマは土が乾燥しないようにする必要があるので、水切れしないような育て方がポイントです。ただ、過度な水やりをすると根腐れの原因となってしまうので注意しましょう。

地植えの場合

ここからは、フジバカマを地植えする場合の水やりのポイントについて説明していきます。地植えをする際も適切な育て方をするためには、適度な頻度とタイミングで水やりをする必要があります。

雨が降らない日が続くときは水やりを

フジバカマを地植えする場合、根付いた後は特に水を与える必要はありません。ただ、雨が降らない日が続くときは水やりをしましょう。

花がしおれているときもたっぷり水を与える

たとえ花がしおれているときでもたっぷりと水を与えましょう。地中では地下茎が生きているため乾かさないように注意する必要があります。

鉢植えの場合

ここからは、フジバカマを鉢植えする場合の水やりのポイントを説明します。鉢植えの場合の育て方と地植えの場合の育て方は異なるので、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

毎日水やりをする

フジバカマを鉢植えする場合は毎日水やりを行います。特に成長期の春から秋にかけて水切れを起こすとひどく傷んでしまうため注意が必要です。

浅く腰水をする方法でもよい

フジバカマを鉢植えする場合、毎日水やりをする以外に浅く腰水をする方法もあります。腰水とは、鉢底に水受け容器を置いて、そこに水を張って鉢底から水分を吸わせることです。

休眠期の冬はやや水やりを控えめに

休眠期の冬はやや水やりを控えめにしましょう。冬は一般的に植物の成長が鈍り、水分の需要も減少します。そのため、そこまで頻繁に水やりをする必要はありません。過剰な水分を与えると根腐れの原因にもなってしまいます。

フジバカマの育て方のポイント③土

フジバカマの育て方のポイント③土
次にフジバカマの育て方のポイントとして「土」があります。フジバカマを健康的に育てていくためには適切な用土を選ぶことが重要です。

水はけと水持ちのよい土で育てる

フジバカマは水はけと水持ちのよい用土で栽培しましょう。フジバカマは過剰な水分を嫌うため優れた排水性を持っている必要があります。水はけの悪い土壌で栽培した場合は根が酸欠になってしまい、根腐れをする原因となります。 また、フジバカマは乾燥を苦手としているため、水切れさせないような土壌にするのもポイントとなります。

地植えの場合:土に腐葉土を混ぜ込んで耕す

フジバカマを地植えする場合、土に腐葉土を混ぜ込んで耕しましょう。腐葉土は、自然界で腐敗した葉や植物の残骸からできた有機物の堆肥となります。 腐葉土は植物にとって必要な栄養素を豊富に含んでおり、土に腐葉土を混ぜ込むことによって適切な栄養を供給することができます。また、腐葉土には有益な微生物が豊富に含まれているため、病害虫を予防するのにも役立ちます。

鉢植えの場合

ここからは、フジバカマを鉢植えで育てる場合の土の選定について説明します。基本的には水はけと水持ちの良い土づくりをすることが、健康な生長をサポートするうえで重要となります。

草花用培養土で育てられる

鉢植えの場合、草花用培養土で育てることができます。草花用培養土は植物の健康的な成長に必要な窒素、リン、カリウムなどが豊富に含まれており、病害虫からの保護も期待できます。

赤玉土と腐葉土の配合土や赤玉土・腐葉土・川砂の配合土などでもよい

鉢植えをする場合の土は、赤玉土と腐葉土の配合土や赤玉土・腐葉土・川砂の配合土などでもよいでしょう。このようにすると比較的水はけのよい土を作れます。

盆栽仕立てにしたい場合は赤玉土主体の土を使う

盆栽仕立てにしたい場合は赤玉土主体の土を使いましょう。赤玉土は粘土鉱物で排水性が悪いため、単体で使用すると水はけが悪くなってしまいます。そのため、他の成分と組み合わせて適切な土壌ミックスを作成することで、盆栽仕立てに適した土壌にすることができます。

山砂主体の土は生育が劣るため避ける

フジバカマを鉢植えする際、山砂主体の土は生育が劣るため避けましょう。山砂は砂や粘土、有機物が混ざった土壌であり、排水性が非常に高く栄養分をほとんど含んでいません。 フジバカマは適度な水はけと保水性を持つ土壌を好むため、山砂主体の土壌は水分を保持しにくく、栄養分の供給も難しくなってしまいます。

フジバカマの育て方のポイント④肥料

フジバカマの育て方のポイント④肥料
最後にフジバカマの育て方のポイントとなるのが「肥料」です。フジバカマに適切な肥料を与えることで、必要な栄養素を吸収させ健康的な生長をサポートすることができます。

地植えの場合は基本的に不要

地植えでフジバカマを育てる場合、土に腐葉土などの有機質が多く入っていれば肥料は基本的に不要です。ただ、土壌の状態や地域の気候条件で栄養分が不足している場合もあるため、フジバカマの状態には留意しておきましょう。

元肥としてリン酸分が多い緩効性肥料を混ぜ込む

フジバカマに肥料を与える場合、元肥としてリン酸分が多い緩効性肥料を混ぜ込むのがおすすめです。リン酸分が多い緩効性肥料は、リン酸三カリウムなどの化学成分を多く含んでおり、植物の成長と発育にとても良い影響を及ぼします。

芽出し~7月末くらいまで

ここからは、フジバカマの芽出し~7月末くらいまでで必要となる肥料について説明していきます。フジバカマの成長段階に応じた適切な肥料を与えることによって、より健康な育て方をすることができます。

三要素等量の化成肥料か配合肥料を定期的に与える

フジバカマに肥料を与える際は三要素等量の化成肥料か配合肥料を定期的に与えましょう。これらの肥料には植物が育つために最低限必要な元素が入っています。

大きくしたい場合は窒素とカリウム分が多い液肥を与える

フジバカマをより大きくしたい場合は窒素とカリウム分が多い液肥を与えましょう。ただ、液肥は適切な割合とタイミングで与える必要があります。

8月以降:リン酸分の多い液肥を薄めて与える

8月以降はリン酸分の多い液肥を薄めて与えましょう。具体的には8月以降にリン酸分の多い液肥を1000倍に薄めて月2~3回与えます。

肥料を与えすぎると茎葉ばかり茂るので控えめに

肥料を与えすぎてしまうと茎葉ばかり茂ってしまい適切に花に栄養分が届かなくなる可能性があります。そのため、肥料は控えめにしておきましょう。

フジバカマのお手入れ

フジバカマのお手入れ
ここからは、フジバカマが生長した後のお手入れ方法について説明していきます。フジバカマの育て方とお手入れ方法を知っておくことによって、より長く美しい花を楽しむことができます。

植え付け

フジバカマの植え付けをする場合は、適切な場所や時期を選定し、正しい方法で行うことが重要です。また、植え付け後の定期的な手入れも欠かせません。

苗から育てるのが簡単

フジバカマは苗から育てるのが簡単でおすすめです。種子から育てようとする場合、発芽率が低く取扱いが難しいため、まずは簡単な苗から育てましょう。

植え付け時期:2月~4月

フジバカマの植え付け時期は2月~4月が適期です。2月~4月は涼しい時期で植物が根を張りやすく、生長しやすくなるのが特徴です。

植え付けのしかた

フジバカマの植え付けをする際は、以下の流れで進めていきます。
  1. 植える場所に穴を掘って、十分な広さと深さを確保する
  2. フジバカマの株を植え付け穴にセットして、周囲の土で埋め戻す
  3. 埋め戻す際は根元を深く埋めないように注意する
  4. 植え付けた直後は十分に水を与えて、適切な湿度を保つ
また、植え付けをして終わりではなく、その後も不要な雑草を取り除いたり、定期的に株の周りをきれいに保つようにしましょう。

植え替え

ここからは、フジバカマの植え替えをする際のポイントについて説明していきます。フジバカマは一般的には過度の暑さや寒さを避けられる時期に植え替えをすると良いとされています。

地植えの場合:株が混んできたら

地植えの場合、株が混んできたら植え替えを行いましょう。株が混んで根が互いに絡まり合っている状態になると、十分な栄養や水を吸収できなくなる恐れがあります。根鉢の状態は定期的に観察し、根鉢が詰まっていた場合は植え替えを検討しましょう。

鉢植えの場合:毎年植え替える

鉢植えの場合は毎年植え替えましょう。鉢植えでの育て方の場合は根詰まりが起きやすくなるためです。

植え替えの適期:2月~3月頃

植え替えの適期は2月~3月頃となります。2月~3月頃は土の中から芽が出る前のタイミングです。

植え替えのしかた

フジバカマを植え替えする手順は以下の通りです。
  1. 古い鉢や地植えからフジバカマを取り出す
  2. 新しい鉢に土壌を入れてフジバカマを中央に置く
  3. 適切な深さになるよう調整して土を詰める
  4. 植え替え後に十分な水を与える
植え替え後は直射日光を避けて、日陰で数日間保護するようにします。植え替えをした後の育て方にも気を配りましょう。

切り戻し

切り戻しは植物を健康で美しい状態に保ち、適度な草丈にするために行います。フジバカマの切り戻しは成長期が終わった後に行うのが一般的です。

適期は5月~6月

フジバカマの切り戻しの適期は5月~6月です。5月~6月に株の3分の1程度の高さで切ることによって、開花時期には適度な草丈となります。

切り戻しのしかた

切り戻しをする際は鋭い剪定用のはさみを使用して、植物の形を整えることを心がけて行いましょう。また、切り口の部分は病気などが侵入しやすいので、切り口に園芸用の創傷封止剤を塗るのがおすすめです。

冬越し

ここからは、フジバカマの冬越しのポイントについて説明していきます。

花が終わると地上部が枯れるが、春に再び芽を出す

花が終わると地上部は枯れますが、春に再び芽を出します。そのため、適度な水やりを行って常に土壌が湿っているようにしましょう。

冬越しのしかた

冬越しをする際は日当たりが良く風をよけられる場所で育てましょう。また、適度な水やりや病害虫の管理も重要です。

増やし方

ここからは、フジバカマを増やすためにどのような方法があるかについて説明していきます。

株分け

株分けは春か秋に行います。分けるための元となる親株を掘り出して、それぞれの分かれた根塊に分割し植えていきます。

挿し木

挿し木の場合、分けた株を新しい場所に植え付けます。挿し木で分けた株には十分な根がついていることが望ましいです。

種まき

フジバカマの花が結実したら種子を収穫し、乾燥させます。そして種まきをすることで株を増やしていきます。

【まとめ】フジバカマの育て方を紹介!育て方のポイントからお手入れ方法まで

ここまで、フジバカマの育て方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは
  • フジバカマは日本の伝統的な花であり、春に美しい花を咲かせることで知られる
  • フジバカマの育て方は置き場所や水やり方法、土の選定や肥料が重要
  • フジバカマは適切なお手入れをすることによって成長が促進される
です。 フジバカマの適切な育て方を知ることによって、観賞価値が高い美しい花を長く楽しむことができますので、是非当記事をご参考にしていただけたらと思います。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。