目次
ユーフォルビア・ブラックバードという植物をご存じでしょうか?トウダイグサ科トウダイグサ属に分類され、「Euphorbia」にちなんで名前が付けられました。葉っぱも花も特徴的な園芸植物で、耐寒性もあるので冬にも枯れにくく、黒みある葉っぱが季節を追うごとに紅葉がかっていく庭を彩ってくれる植物です。 でも、ユーフォルビア・ブラックバードのことなんてよくわからないし、どう育てたらいいかわからない…という方も多くいらっしゃると思います。 そこで、この記事では、ユーフォルビア・ブラックバードのことについて詳しく解説していきたいと思います! また、何に気を付けて育てたらよいか、また他の品種についても解説していこうと思いますので、ぜひ最後までご覧いただけたらと思います!
ユーフォルビア・ブラックバードとはどんな観葉植物?
まず、ユーフォルビア・ブラックバードとはどのような観葉植物なのかを解説していきましょう。ヨーロッパやトルコを原産とするトウダイグサ科の植物
ユーフォルビア・ブラックバードは主にヨーロッパを原産としているトウダイグサ科トウダイグサ属の植物です。 英名では「Euphorbia 'Black Bird'」、学名も「Euphorbia x martinii Black Bird」とそのままの呼び名で流通されています。ちなみに「martinii」とは、ユーフォルビア・マルティニの園芸品種のことです。耐寒性を備えており常緑で冬超しする多年草
ユーフォルビア・ブラックバードは耐寒性に優れており、冬でも常緑性を保つことができる冬超しが可能な多年草です。そのため、シーズン通して楽しむことができる観葉植物です。黒っぽい葉が特徴で季節を追うごとに葉が紅葉する
冬に枯れることのない常緑性でもあり、黒っぽい葉っぱの特徴のある植物です。この葉っぱは季節が変わるごとに姿を変えて、紅葉していくため他の植物とのコントラストが楽しめる植物です。ヨーロッパ原産のブラックバードはユーフォルビアの中でも新しい品種
ユーフォルビア・ブラックバードはヨーロッパ原産のユーフォルビアの中でも比較的新しめの品種となっています。ユーフォルビア自体は2000種以上も存在しており、一年草・多年草・多肉植物・低木など様々です。ユーフォルビア・ブラックバードの花言葉
ユーフォルビア・ブラックバードの花言葉は3種類あります。個別に見ていきましょう。【地味】
ユーフォルビアには多肉植物やサボテンなど、種類がたくさん存在します。その中に花が退化しているものも少なくなく、花が目立たないものも存在します。また、花が咲いても、その正体は葉っぱが変化した「苞」と呼ばれるものであるため、「地味」と名付けられたようです。【控え目】
「控え目」も、「地味」と同じような意味合いでつけられています。ユーフォルビアは目立たない種類も存在しますので、「控え目」と呼ばれるのは仕方ないのかもしれませんね。【明るく照らして】
ユーフォルビアの別名はトウダイグサです。感じでは「燈台草」と書き、見た目が燈台のように見えることから名づけられました。これにちなみ、ユーフォルビアに「明るく照らして」という花言葉が付いたと考えられています。ユーフォルビア・ブラックバードは何処で販売してる?
では、ユーフォルビア・ブラックバードはどこで販売されているのか知らない方もいらっしゃるでしょう。そのことについて解説していきましょう。ビルやショッピングモールにあるお花屋さん
ユーフォルビア・ブラックバードはビルやショッピングモールにあるお花屋さんに販売されていることがあります。秋から冬にかけて販売されることが多いと思います。5号のポットに入って売られています。町などにある園芸店
ユーフォルビア・ブラックバードを購入するなら、町にある園芸店やホームセンターなどで購入することができます。秋から冬にかけて出回ることが多いようです。ネットショップ
今の時代はネットショップでも購入することができるようになっています。園芸植物をメインに扱っているお店のサイトはもちろん、Amazonや楽天市場でも扱っていますので、購入するのに困ることはないでしょう。5号のポットに入れて売られていることが多いです。 ただ、季節によっては販売していないこともありますので、購入するときは確認してから検討しましょう。ユーフォルビア・ブラックバードの育て方
ユーフォルビア・ブラックバードがどんな植物で、どこで購入できるのかある程度分かっていただけたと思います。ここからは、ユーフォルビア・ブラックバードの育て方について説明していきたいと思います!植え付けと植え付け時期:4〜5月、9〜10月の暖かい日に行う
ユーフォルビア・ブラックバードの植え付けや植え付け時期は、4~5月または9~10月の時期がよいでしょう。逆に、真冬や真夏の時期の植え付けは株に負担がかかるのでおすすめできません。植え付け場所:風通しがよく日が当たる場所
では、植え付けをする場所はどの環境が良いか解説していきます。庭やベランダの花壇に地植え
地植えで育てる場合は、乾燥した日当たりの良い半日陰の場所に植えてあげましょう。多湿は嫌いですので、風通しが良いところに植え付けるとさらに良いでしょう。庭やベランダの鉢に鉢植え
鉢植えの場合でも、乾燥した日当たりの良い半日陰の場所に置いてあげるのがオススメです。ユーフォルビア・ブラックバードは地植えでも鉢植えでもよく育ってくれますよ!寒い時期の冬越しに注意
耐寒性に優れているとはいえ、寒すぎる冬は冬超しするときに注意が必要です。関東より南で育てている地域だと、そのまま常緑で冬越しが可能です。水やりの頻度は減らしましょう。水やり頻度:表面の土が乾いた2~3日後にたっぷり行う
ユーフォルビア・ブラックバードの水やり頻度は少なめで大丈夫です。乾燥気味になっている状態で土が乾いていたら水やりをしましょう。2~3日の間隔でたっぷり水やりしてあげてください。水やりの前後に土の表面を乾燥させる期間を与えることがポイントですよ! 地植えの場合は、水やりをする必要はなく、自然の雨水だけで十分栽培できます。適した土:水はけのよい土壌を好む
ユーフォルビア・ブラックバードは水はけの良い用土を好む植物です。乾燥を好む植物ですので、保水性が高い土だと、根っこが呼吸できない状態となり、枯れてしまうかもしれません。 「赤玉土小粒5:腐葉土3:バーミキュライト2」の割合で混ぜた配合土を用意し、そこで栽培しましょう。肥料と与える時期:植え替えを行う時期にそれぞれ1回緩効性化成肥料を与える
ユーフォルビア・ブラックバードは肥料が少なくても育つ植物です。肥料をあげる時期は植え替えや植え付けの時でよいです。青々と成長するのを見たい方は、4~5月、9~10月にそれぞれ1回緩効性肥料を与えましょう。開花時期:4~6月に開花し黄緑色の花を咲かせる
ユーフォルビア・ブラックバードの開花時期は4~6月にかけて、黄緑色の花を開花させます。上品な雰囲気を醸し出していますので、ガーデニングや庭に植えておくと、さらにきれいに見えることでしょう。 ここまでしっかりと育て方を管理できれば、きれいな花を1年中楽しむことができるでしょう!ユーフォルビア・ブラックバードの増やし方
次に、ユーフォルビア・ブラックバードの増やし方について解説していきます。挿し木
ユーフォルビア・ブラックバードは、挿し木で簡単に増やすことが可能です。挿し木に使うのは剪定で切り取った枝を利用する方法でよいでしょう。適した時期は5~9月です。 ただし、切った枝からは白い樹液が出てきますが、毒性なので素手で触るとかぶれてしまうので、手袋はしっかり着用してから作業しましょう。 挿し木の方法は枝をいくつか切り分けてから、赤玉土の入った鉢などに挿してたっぷりと水やりをしてあげて、直射日光に当たらない半日陰に置いて管理します。株分け
ユーフォルビア・ブラックバードは株分けという増やし方でも増やすことができます。これは球根植物も同じ方法で分けることができます。適した時期は10月~3月がよいです。 掘り出した株をナイフや手で2~3つほどに割いて、植え付けと同じ手順で植えましょう。ただし、細かく割きすぎると、株自体に生育不良が起こってしまうこともあるので注意が必要です。ユーフォルビア・ブラックバードの剪定の仕方
次に、剪定の仕方について解説しましょう。剪定時期は開花時期が終わった花後の6月頃
剪定をする時期は、3月~5月に開花しますので、開花が終わった花後の6月ごろにしてあげましょう。花後からしっかりと剪定してあげましょう。成長した茎の根本部分を切り戻しする
咲き終われば、バッサリと成長した根元部分から切り戻ししてあげましょう。ただし、株元に新芽が出てきている可能性もありますので、その上あたりを切ることを目安に切り戻しします。 剪定をせずに放置していると、株が弱っていってしまい、その後の梅雨から夏にかけての高温多湿の環境にさらされてしまうと、株が枯れる可能性があります。ですので、剪定をするのは必要だと思っておきましょう。毒性のある樹液が出るので剪定の際は注意して行う
ユーフォルビア・ブラックバードを剪定する際、白い樹液が出てきますが、これは毒性のある樹液です。もし、手袋などをせず素手で剪定作業をしていて、この樹液に触れてしまうとかぶれてしまうので、必ず手袋は着用して作業してください。これは枯れる?ユーフォルビア・ブラックバードが枯れているかの判断方法
ここまで、ユーフォルビア・ブラックバードのことについて解説させていただきましたが、植物によっては、これは枯れているの?という判断がしづらい植物もあると思います。そのためユーフォルビア・ブラックバードも判断がしづらいことも多いです。 そこで、ここでは枯れた判断はどこでするのかを解説していきます。葉が落ちる
葉が落ちるということは、根腐れをしている可能性を考えましょう。ユーフォルビア・ブラックバードは乾燥している環境が好みですので、高温多湿の環境が嫌いです。また、肥料もそこまで必要としている植物でもありませんので、肥料のやりすぎにも気を付ける必要があります。 この場合は、いったん鉢から出してあげて、腐った根っこと周りの土をしっかりと落としてから違う場所に植え替えてあげましょう。 また、肥料のあまり入ってない用土を用意してあげることも必要かもしれません。周りに葉が落ちる場合はよく観察してあげましょう。葉がカチカチになる
葉っぱがカチカチになっていると、水不足による乾燥を考えましょう。乾燥を好むといっても、あまり放置してしまうとやはり枯れる原因になりますので、水はけの良い土に植えて表面が乾燥してきたらたっぷりと水やりしてあげましょう。葉が変色してくる
ユーフォルビア・ブラックバードは日当たりを好む植物といっても、夏の直射日光や西日に当てすぎてしまうと、葉焼けを起こし、葉っぱが変色してきます。また全体にひょろひょろになってきたりしていたら、水不足と日光不足を考えます。 この場合は、置き場所を変えてあげるなど、環境を整えてあげる必要があります。しっかりと場所を管理してあげましょう。他にも沢山の種類がある!?ブラックバード以外でおすすめのユーフォルビアを紹介
ユーフォルビア・ブラックバードについて解説してきましたが、実は、ユーフォルビアにはブラックバード以外にもたくさんの種類が存在します。 ここからは、他の種類について紹介していきます!ユーフォルビア・ダイヤモンドスノー
「ダイヤモンドスノー」は白い苞が株を覆っているとても可愛らしい種類です。春から秋にかけて咲き続けてくれますので、花壇やガーデニングで寄せ植えするにはもってこいの種類でしょう。ユーフォルビア・シルバースワン
「シルバースワン」はシルバーグレーの葉っぱにクリーム色の斑が細かく入り、同じく花にも斑が入っている特徴のある種類です。開花時期になれば、全体がマーブル模様になりとてもユニークな植物となります。ユーフォルビア・アスコットレインボー
「アスコットレインボー」はマルティニの黄斑品種で、とてもカラフルな葉色をした種類です。春には黄花、秋には鮮やかな紅葉を咲かせてくれる多年草です。ユーフォルビア・キパリッシアス
「キパリッシアス」は春には黄色のつぼみをつけ、開花すると一斉に黄色の小さな花が咲くとても可愛らしい品種です。花壇などに春に咲かせる植物と共に寄せ植えておけば、春らしい雰囲気を醸し出してくれるでしょう!ユーフォルビア・コティニフォリア
「コティニフォリア」は紫色っぽい感じの幹に赤紫色のきれいな葉っぱをつける落葉小低木です。春になれば黄白色の花もつけてくれます。ただし、寒さには弱いので冬の管理には気を付けてあげましょう。ユーフォルビア・ブラックバードにおすすめの飾り方
では、ユーフォルビア・ブラックバードのオススメする飾り方を紹介していきましょう!ぜひ参考にしていただき、美しく飾ってみてください!ガーデニングで好きな庭を作る
園芸植物の初心者の方で、ガーデニングで庭を作りたい!と考えている方はぜひユーフォルビア・ブラックバードを植えましょう!玄関に花壇がある人はそこに植えておけば春から秋にかけて咲いてくれますので、とても華やかな雰囲気を醸し出してくれるでしょう!他の花と寄せ植えする
ユーフォルビア・ブラックバードは季節によって葉っぱの色が変わる植物ですので、他の季節の花と寄せ植えしておけば、きれいな花壇を作ってくれるでしょう!寄せ植えにもってこいの植物といえます! 同じ時期に咲く球根植物や他の植物も植えて華やかに花壇を彩ってみてはいかがでしょう!ドライフラワーにしてお部屋などに飾る
実は、ユーフォルビア・ブラックバードはドライフラワーにして、部屋のインテリアとして飾ることもできるんです! ドライフラワーにするには、花が終わってからそのままにしておき、ゆっくりドライになっていくまで少し置いておきます。自然に任せておけば、チリチリになって紫色のドライフラワーになってくれますよ! そこからは、リースにするなりかごに入れて楽しむなり、色んなアレンジ方法でユーフォルビア・ブラックバードのドライフラワーを楽しむことができますよ!【まとめ】ユーフォルビア・ブラックバードとは?花言葉から育て方まで徹底解説
今回は、ユーフォルビア・ブラックバードのことについてまとめてみました! 基本的にはどこの地域でも丈夫に育ってくれて、暑さにも寒さにも強い常緑性のため、1年中どの季節でも楽しむことができます!また、丈夫さから初心者の方でも栽培しやすいため、スタートはユーフォルビア・ブラックバードから育ててみてはいかがでしょうか? 今回は- ユーフォルビア・ブラックバードは多年草で1年中楽しめる!
- 丈夫で暑さにも寒さにも強いため、初心者の方でも簡単に育てられる!
- 季節によって葉っぱの色が変わるため、花壇や寄せ植えには最適の植物!