マーガレットとデイジーの違いを解説!見た目から花言葉まで徹底比較

マーガレットとデイジーの違いを解説!見た目から花言葉まで徹底比較
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目次

可愛らしい見た目で趣味のガーデニングとしても人気のマーガレットとデイジーはよく似ているため、違いがわからないという方もいるのではないでしょうか。似ているシルエットのマーガレットとデイジーを見分けるポイントはいくつかあります。 そこで今回は
  • マーガレットの基本情報
  • デイジーの基本情報
  • マーガレットとデイジーの花付きの違い
  • マーガレットとデイジーの葉付きの違い
  • マーガレットとデイジーの開花時期の違い
  • マーガレットとデイジーの花言葉
について詳しく解説します。 マーガレットとデイジーは上記のような花や葉付き、開花時期で違いが見分けられます。どちらも可愛らしいシルエットでプレゼントとしても人気のため、花言葉もぜひチェックしてみてくださいね。

マーガレットってどんな植物?

マーガレットってどんな植物?
マーガレットとデイジーの違いを確認するために、それぞれの花の特徴からご紹介します。まずはマーガレットの基本情報や特徴をチェックしましょう。植物の特徴を知ることで、違いについても理解しやすくなります。

マーガレットの基本情報

マーガレットはカナリア諸島が原産のキク科アルギランセマム属の常緑植物です。草丈は50cm~1m程度で低木に分類されます。開花時期は11月~5月と長く、繰り返し花を咲かせるためガーデニングなどの庭植えにも人気です。開花時期には肥料を与えると花色もしっかり付きます。 耐寒温度は-5℃である一方、寒さには弱いため霜は注意が必要。とはいえ、関西や九州など積雪の少ない地域では霜に注意すれば、庭植えでも冬越しできます。マーガレットは寒さに加え、高温多湿の暑さにも弱い植物です。そのため日本で栽培する場合は真夏になると生育が止まり、休眠期に入ります。  
植物名 マーガレット
学名 Argyranthemum frutescens
草丈 50~100cm
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い

キク科の多年草

マーガレットはキク科の多年草の植物です。多年草とは毎年繰り返し花を咲かせる植物のことで、適切に育てれば数年は花を楽しめます。開花時期は11月~5月頃と長く、品種によっては10月に咲く種類もあります。

モクシュンギクとも呼ばれる

マーガレットは別名「モクシュンギク(木春菊)」とも呼ばれます。モクシュンギクの名前の由来は茎が木質化し、葉っぱが春菊のように見えることから付けられました。実際にマーガレットは成長すると茎が木質化する植物で、そのままにしていると幹のようになり花が咲かなくなることもあります。 マーガレットが木質化した場合は切り戻し剪定を行い、生育バランスを整えると元気な状態を維持できるでしょう。また剪定した茎を土に挿して、挿し木として増やすことも可能です。

基本種は一重咲きだが八重咲きの品種も存在する

マーガレットの基本種は一重咲きの一方で、花びらが何枚か重なって咲く八重咲きの品種も存在します。他にも品種改良がすすみ、中央の黄色い部分が大きい丁子咲き(ちょうじざき)や花びらが丸まって咲くポンポン咲きも人気です。ただしポンポン咲きは一般的なお花屋さんではあまり流通していないため、通販サイトや園芸専門店のほうが入手しやすいでしょう。

マーガレット・デイジー・フランスギク・ヒナギク・カモミール・ガーベラは違いを見分けるのが難しいとされている

マーガレットはこのあとご紹介するデイジーやフランスギク、ヒナギクやカモミール、ガーベラとよく似ているため違いを見分けるのが難しいといわれています。花の大きさや香りなどに違いはあるものの、花びらの付き方や色も似ているため初心者では見分けがつかなくて当然です。とはいえ、見分けるポイントがわかれば、違いも理解しやすくなります。 たとえばマーガレットは寒さに弱い一方で、フランスギクは耐寒性があり北海道でも花を咲かせる品種です。ヒナギクも寒さに強く北海道でも開花し、花の大きさも10cm程度と大きいのも特徴。ハーブティーとしても人気のカモミールは、りんごのような香りを放ち春先に開花します。ガーベラは上に向かって花びらが咲き、葉っぱは根元付近から放射状に伸びるのが特徴です。 他にも身近なお花ではコスモスとも間違われやすい植物です。コスモスは10月~11月の秋に開花し、白色もある一方でピンクや黄色のなどカラフルな花が多いのが特徴。このようにそれぞれよく観察すれば違いを見分けるポイントはいくつかあります。今回はとくに混同されやすいデイジーとの違いについて徹底的に解説するため、しっかりチェックしておくとプレゼントやガーデニングの参考になりますよ。

デイジーってどんな植物?

デイジーってどんな植物?
マーガレットの基本情報と特徴についてご紹介しました。続いてはとくに似ているといわれるデイジーの基本情報と特徴を解説します。マーガレットとデイジーはよく似ている植物の一方で、原産地や耐寒性などの違いがあるためチェックしておきましょう。

デイジーの基本情報

デイジーはヨーロッパや地中海沿岸が原産地のキク科ヒナギク属の植物です。開花時期は12月下旬~5月上旬で、品種も数多くさまざまなカラーの花を咲かせます。デイジーも開花時期には2週間に1回、液体肥料を与えましょう。基本的な草丈は15~40cm程度ではあるものの、品種によってはさらに大きく育つこともあります。 耐寒温度は-15℃と寒さに強く耐寒性がああるため、冬越しもしやすく園芸初心者でも趣味として育てやすい植物。とはいえ、デイジーも霜に当たると弱る可能性があるため、株がダメージを受けないように注意が必要です。寒さには強い一方で、日本の暑さには弱いため、庭植えよりは鉢植えで移動できるようにしておくと夏越しもスムーズにできるでしょう。
植物名 デイジー
学名 Bellis perennis
草丈 15~40cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い

マーガレットと同じくキク科の植物

デイジーはマーガレットと同じくキク科の植物です。花の中心に集まった黄色い小花「筒状花(つつじょうか)」と呼ばれる部分で、周りを囲むように花びらがつきます。マーガレットと同じく可愛らしい見た目のデイジーは、原産地のヨーロッパでは古くから薬としても利用されてきました。デイジーは元々はマーガレットと同じ多年草であるものの、日本では暑さに耐えられないため一年草として育てられます。

ヒナギクとも呼ばれる

デイジーは別名「ヒナギク(雛菊)」とも呼ばれます。ヒナギクは和名で菊よりも小さいことから付けられたそうです。ちなみにデイジーの名前の由来は花の見た目から、太陽の目を意味する「デイズ・アイ」と呼ばれていたことから付けられました。

種類が豊富でピンクや白、赤など花色も様々ある

デイジーはマーガレット同様、種類が豊富でピンクや白、赤などさまざまな花色が存在する植物です。デイジーはたくさんの種類がありますが、花びらの形によって「リグローサ種」と「フィストゥローサ種」の大きく2つに分類されています。リグローサ種は花びらがストローのように丸まっているもので、フィストゥローサ種はフラットなのが特徴です。 品種改良によりさらにここからたくさんの種類が増えています。リグローサ種で流通量が多いのは「ポンポネットデイジー」や「チロリアンデイジー」で、フィストゥローサ種は「イングリッシュデイジー」が人気です。可愛らしいカラフルなデイジーはお庭を明るくしてくれるため、アクセントにも最適ですね。

マーガレットとデイジーの違い【花付き】

マーガレットとデイジーの違い【花付き】
マーガレットとデイジーの基本情報についてわかったところで、ここからは違いについて解説します。まずはマーガレットとデイジーの花付きの違いからチェックしましょう。花付きの違いを見分けるときには、大きさにも注目します。

マーガレットの花付き

マーガレットはデイジーと比べて大きめの花を咲かせます。マーガレットの花付きの特徴は以下のとおりです。

大型の花が多く平均で7~8cm

マーガレットの花は大型のものが多く、平均で7~8cm程度です。また先ほども触れたように、種類によって一重咲きや八重咲きなどさまざまなシルエットを楽しめます。

花弁が細長くひとつひとつはっきりしている

マーガレットの花びらは細長く、ひとつひとつがはっきりしているのも特徴です。花びらがひとつずつはっきりとついているため、全体的にもスッキリとして見た目になっています。

デイジーの花付き

デイジーの花付きはマーガレットよりも小さめで、花びらが重なって付きます。花の大きさと付き方は以下のとおりです。

小型の花が多く2~4cmのものがほとんど

デイジーは花の大きさが2~4cm程度のものがほとんどで、マーガレットと比較すると小型です。小型の花は見た目がより菊に近いため「ヒナギク」と呼ばれるのも納得できますね。

花弁が幾重にも重なって大きな一つの花びらに見える

デイジーの花びらは幾重にも重なる八重咲きが主流です。そのため大きな一つの花びらのようにも見えます。マーガレットよりは小型である一方で、花びらの付き方はボリュームがあるため、より可愛らしい印象でガーデニングのお花として人気です。

花が大きくはっきりしているのがマーガレット

花付きを比較してわかった違いは、花が大きくはっきりしているのがマーガレット。花が小さめでころんとした印象のものはデイジーと見分けられます。とはいえ、種類によってはマーガレットも八重咲きのものもあり、デイジーも5cm以上の花もあるため葉付きについてもチェックしておくとよりわかりやすいでしょう。

マーガレットとデイジーの違い【葉付き】

マーガレットとデイジーの違い【葉付き】
マーガレットとデイジーの違いを見分けるときには、花付きだけでなく葉の付き方にも注目しましょう。花姿が似ているマーガレットとデイジーは、葉の付き方が違います。そのため花で見分けるのが難しいと感じた場合は、まずは葉から確認してみるのもおすすめです。

マーガレットの葉付き

マーガレットの葉はギザギザしており、葉っぱも全体に付きます。マーガレットの詳しい葉付きについては以下のとおりです。

ギザギザした切れ込みがある

マーガレットの葉っぱはギザギザした切れ込みがあります。葉っぱは細長く和名のモクシュンギクの由来でもある春菊によく似ているのも特徴です。

よく枝分かれし全体に葉がつく

マーガレットの葉っぱはよく枝分かれし、茎全体に葉が付いています。茎の丈夫まで葉が生えるため、グリーンと花のコントラストも美しい印象です。

デイジーの葉付き

デイジーの葉はなめらかなシルエットで、葉っぱの生える場所もマーガレットとは違います。デイジーの葉付きは以下のとおりです。

なめらかな楕円形をしている

デイジーの葉っぱはなめらかな楕円形になっており、柔らかい印象です。切れ込みがなくなめらかな葉っぱが特徴の一方で、葉の長さや葉脈は種類によって異なります。

根元に葉が生える

デイジーの葉っぱは根元に生えるのが特徴です。マーガレットとは違い根元にのみ生えるため、花のすぐ下は茎のみになります。

葉がギザギザしていてたくさん生えていたらマーガレット

マーガレットとデイジーの葉付きの違いを比較すると、葉の形と量に注目すると見分けやすいことがわかりました。葉がギザギザしていて茎全体に葉っぱが付いているときはマーガレットの可能性が高いです。一方なめらかな楕円形で根元付近にのみ葉っぱが付いている場合はデイジーと考えていいでしょう。

マーガレットとデイジーの違い【開花時期】

マーガレットとデイジーの違い【開花時期】
マーガレットとデイジーの違いを見分けるには、開花時期にも注目しましょう。ただしご紹介する開花時期はあくまで基本的に花を咲かせる目安です。地域や種類によっては開花時期が重なる場合もあります。

マーガレットの開花時期は3月から7月

マーガレットの開花時期は3月~7月の春から初夏です。ただしマーガレットは多年草のため、年に2回花を咲かせます。そのため秋にも花を咲かせることがあり、積雪の少ない日本の関西から南の地域では冬越しができれば11月に花を咲かせることも可能です

デイジーの開花時期は12月から6月

デイジーの開花時期は12月~6月の冬から初夏です。デイジーはマーガレットよりも断然寒さに強いため、寒冷地の冬でも花を咲かせます

マーガレットは寒い時期には咲かない

マーガレットとデイジーの開花時期を比べると、冬に咲くかどうかが違いを見分けるポイントといえます。マーガレットは耐寒温度が-5℃の一方で、デイジーは-15℃まで耐えられる植物です。そのため基本的にマーガレットは真冬には花を咲かせません。 一方デイジーは寒さに強いため、日本の寒冷地でも冬に花を咲かせることが可能です。とはいえ、マーガレットも暖かい地域では花を咲かせることもあるため、開花時期だけで判断せずに花や葉の付き方も確認しておいたほうが確実です

マーガレットとデイジーの違い【花言葉】

マーガレットとデイジーの違い【花言葉】
マーガレットとデイジーはどちらも花束としても人気のお花です。植物をプレゼントするときに気になるのが花言葉ではないでしょうか。マーガレットのデイジーそれぞれの花言葉の違いについても解説します。

マーガレットの花言葉

マーガレットの花言葉には「恋占い」「真実の愛」「信頼」があります。どれもポジティブな花言葉で、ギフトにも最適です。

恋占い

マーガレットの花言葉「恋占い」は、花びらをちぎって「好き」「嫌い」を占っていたことから付けられました。純粋な恋を応援してくれるマーガレットは自分はもちろん、恋愛を頑張る友人にもぴったりですね。

真実の愛

マーガレットの花言葉「真実の愛」はギリシャ神話が由来となっています。マーガレットがギリシャ神話の月と狩りの女神であるアルテミスに捧げられていたことから、真実の愛を女性の幸せの象徴として付けられました。告白のシーンにも喜ばれる花言葉ですね。

信頼

マーガレットの花言葉「信頼」もギリシャ神話の女神であるアルテミスが由来となっています。アルテミスに仕えるものが最愛の人と結ばれたときに、幸せを願って温かい気持ちで送り出した姿と重ね合わせたといわれています。信頼する相手の幸せを願うアルテミスのように、大切な人の門出の贈り物にもふさわしいお花ではないでしょうか。

デイジーの花言葉

デイジーの花言葉には「純潔」「美人」「平和」「希望」の4つがあります。デイジーの花言葉も前向きな内容のため、プレゼントにも喜ばれるでしょう。

純潔

デイジーの花言葉「純潔」は純粋な白い花姿が由来となって付けられました。可愛らしい見た目から結婚式のブーケやテーブルフラワーなどにも利用されています。

美人

デイジーの花言葉である「美人」は学名の「Bellis perennis」が由来です。「Bellis」はラテン語で「美しい」を意味することから、花言葉にもなりました。美しく輝きたいときの励みにもなるお花ですね。

平和

デイジーの花言葉「平和」も純白の花びらが由来です。花びらの中心にある黄色い部分と白い花びらが優しい印象のため、平和を意味するお花としても親しまれています。心を穏やかにしたいときにもお部屋に飾りたくなるお花ですね。

希望

デイジーの花言葉「希望」はデイジーの花を咲かせる状態が由来となっています。デイジーは日光に当たることにより花を開く植物です。そのため希望の光を受けて咲く花という意味で付けられた花言葉だと考えられます。平和と希望という花言葉があるデイジーは、だれに贈っても喜ばれるお花の一つではないでしょうか。

マーガレットは「好き」「嫌い」の花占いでも有名

マーガレットは花言葉にもあるように恋を占う花占いとしても有名な植物です。「好き」「嫌い」と一つずつちぎっていく花びらで相手の気持ちを占います。なぜマーガレットが花占いのお花として利用されるのかというと、花びらの数が奇数であることが理由です。 マーガレットの花びらは基本的に奇数のため「好き」で始まると、必然的に最後も「好き」で終わります。つまりマーガレットはまさに恋を前向きに応援してくれるお花というわけです。とはいえ、100%花びらが奇数とは限らず時折、偶数の花びらも存在します。

【まとめ】マーガレットとデイジーの違いを解説!見た目から花言葉まで徹底比較

今回は混同されやすいマーガレットとデイジーの違いについて詳しく解説しました。 今回のポイントは
  • マーガレットはカナリア諸島が原産のキク科アルギランセマム属の多年草
  • デイジーはヨーロッパや地中海沿岸が原産地のキク科ヒナギク属で、暑さ弱いため日本では一年草として栽培される
  • マーガレットは花が大きくスッキリとした見た目で、デイジーは小型で花びらが重なって付く
  • マーガレットの葉は茎全体に付きギザギザした切れ込みがあり、デイジーはなめらかな楕円形の葉っぱが根元付近に生えている
  • マーガレットは3月~7月に開花し、デイジーは寒さにも強いため12月~6月まで花が咲く
  • マーガレットには「恋占い」や「真実の愛」といった恋愛に関する花言葉が多く、デイジーは「希望」や「信頼」などがありどちらもポジティブな意味を持つ
でした。 マーガレットとデイジーはよく似ている一方で、花付きや葉付きを確認すると見分けやすいことがよくわかったのではないでしょうか。ご紹介した花言葉も参考に花束や鉢植えのプレゼントはもちろん、お庭やベランダのアクセントに育ててみるのもおすすめですよ。 東京寿園ではたくさんの植物の記事を掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。