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切り花やフラワーアレンジメントなどでもよく目にするグラジオラスは、初夏に鮮やかで豪華な花を咲かせる魅力的な植物です。球根植物なので何年も花を楽しめるグラジオラスは育て方も簡単で、夏の庭に初めて取り入れるのにも適した植物でしょう。そんなグラジオラスですが、毎年、元気に花を咲かせるためには育て方にいくつかのポイントがあるのです。
そこでこの記事では、
- グラジオラスはどんな植物?
- グラジオラスの育て方①置き場所
- グラジオラスの育て方②水やり
- グラジオラスの育て方③用土
- グラジオラスの育て方④肥料
- グラジオラスの植え付けと植え替えについて
- グラジオラスの増やし方
- グラジオラスのお手入れ方法
- もっとグラジオラスの育て方を知りたい時は?
- グラジオラスの品種をご紹介
そもそもグラジオラスってどんな植物なの?
まずは、グラジオラスがどんな植物なのかについてご紹介します。球根植物のグラジオラスは多年性なので毎年、花を咲かせてくれる魅力と暑い季節に凛とした花を咲かせてくれる強い特徴を併せ持っているのです。「グラジオラス」という名前の由来は剣という言葉にあり、花姿もその通り、すっと上へ伸びる特徴があります。南アフリカや南ヨーロッパを原産とするアヤメ科グラジオラス属の植物
グラジオラスは、南アフリカや南ヨーロッパを原産とするグラジオラス属の植物です。暖かい地方が原産なので、夏の日差しの下でも元気に花を咲かせてくれるグラジオラス。冬は球根の状態で冬越しをするのですが、温度の低い地域で地植えしている場合は掘り上げて保管して植え直すのがおすすめです。鋭い形の葉と凛とした姿の花が特徴
グラジオラスはアヤメ科特有の細長い葉をすっと伸ばす特徴もあり、生花などにも用いることができます。花は黄色やピンクなど鮮やかな色が多く、様々な品種や色合いから選ぶことができるのも魅力のひとつでしょう。縦に伸びた花茎の下側から少しずつ開花していく花は、凛とした魅力にあふれています。夏咲きと春咲きの品種がある
6月~10月の非常に長い期間に花を見かけるグラジオラスには、夏咲きと春咲きの品種があります。初夏から秋にかけての季節に花を咲かせる夏咲きの品種はよく見かけたことがあるかもしれませんね。春咲きの球根は暑さが厳しくなる前に花を咲かせるので、花持ちがよく長く花を楽しめるメリットがあります。グラジオラスの木子とは?
グラジオラスは、球根に木子と呼ばれる特徴的な子株をつける特性があります。この木子は次の季節のための球根ともなりますので、上手に採取して枯れないように貯蔵することがポイントのひとつと言えるでしょう。土の中にできる小さな球根のこと
木子は土の中にできる小さな球根のことを指します。元々のグラジオラスの球根の根の周りを取り囲むようにいくつかの木子ができるのです。この木子は来年、花を咲かせる球根となりますが1㎝に満たないものは発芽しない可能性が高いので大きいものを選んで保管するようにしましょう。土の中でバラバラになりやすいので注意
元の球根の周りにつく木子は、土の中でバラバラになりやすいので注意が必要です。球根を掘り出す時は、まだ葉が残っている状態のうちに掘り上げたほうが木子がバラバラにならずにすむと言われていますので、球根を採取するときは葉が半分くらい枯れた時期を見計らって掘り上げるようにしましょう。ドラクエビルダーズ2にも登場することで知られる
グラジオラスは、ドラクエビルダーズ2にも登場することで知られる植物です。グラジオラスのタネとして、球根もアイテムとして登場しますのでゲームをやったことのある方にはなじみ深い植物なのではないでしょうか。ドラクエビルダーズに登場するグラジオラスは南国風の真っ赤な花を咲かせています。グラジオラスの育て方のポイント①置き場所
では、肝心のグラジオラスの育て方についてご紹介していきましょう。まず、一番目のポイントとして、グラジオラスの置き場所について解説していきます。日当たりと風通しがよい場所で管理する
グラジオラスは、日当たりと風通しの良い場所で管理するように心がけましょう。日当たりが悪いと葉や茎は伸びても花が咲かないという事例も報告されていますので、なるべく半日以上の日光が当たる場所が適しています。風通しが悪いと病害虫が発生する原因となりますので、注意しましょう。鉢植えやプランターより花壇での栽培向き
グラジオラスは花丈が高いので、鉢植えやプランターよりは花壇での栽培に適しています。しっかりと根を張り巡らせることで倒れにくくなるので、グラジオラスを複数植える場合は少し間隔を空けて植えると良いでしょう。鉢植えやプランターで栽培する場合は、倒れないようにしっかりと重さのある鉢を選ぶとともに、支柱などで支えてあげると良いですね。株元までしっかりと日が当たるとよい
グラジオラスは日光を好む植物ですので、株の下側までしっかりと日が当たる場所を選んであげましょう。低い温度には弱い特徴があるので、毎年、球根を掘り上げるタイミングで植える場所をよく吟味してから決めるのがおすすめです。しっかりと光が当たるように、グラジオラスの周りの丈の高い草を減らしてすっきりとさせてあげるのもポイントのひとつでしょう。強風の避けられる場所がよい
太陽の光がまんべんなく当たるだけでなく、強風の避けられる場所ならばさらに適しています。グラジオラスは丈が高い特徴があり、風の影響を受けやすい植物です。特に開花時期を迎える春から夏にかけては、風が強くなりますのでお家の軒下の日当たりの良い場所などで栽培してみてはいかがでしょうか。樹木の下や、支えとして支柱を入れるのも良いですね。グラジオラスの育て方のポイント②水やり
グラジオラスの育て方の二番目のポイントとして、水やりについてご紹介します。南アフリカなどが原産のグラジオラスは乾燥に強い特徴がある植物です。乾燥に強いが、成長期には十分な水分を
グラジオラスは乾燥に強い植物ですが、成長期には十分な水分が必要となります。とはいえ、常に地面が湿った状態ではどうしても球根が腐りやすくなってしまいますので注意が必要です。地植えと鉢植えのそれぞれで、水やりのポイントが異なりますのでご紹介していきましょう。地植えの場合
地植えの場合には頻度の高い水やりは必要としませんが、土の表面からの水分の蒸散を防ぐためにいくつか工夫してみることをおすすめします。バークチップ等でマルチングをする
グラジオラスの株元の周辺を木の欠片などのバークチップ等でマルチングをすることで、土の表面からの蒸散を防ぐことができます。本葉が出てから花が咲くまでの時期は、マルチングをするとともに土の表面が乾いたら水やりを行いましょう。丈の低い草花を株元に植える
グラジオラスは背の高い植物ですので、丈の低い草花を株元に植えることで土の湿度を保つことができます。グラジオラスと同じ背丈の草花を植えてしまうと、風通しが悪くなるとともに日光が当たらなくなってしまいますので、なるべく背の低い草花を選ぶようにしましょう。鉢植えの場合
鉢植えの場合は、鉢の中の土の容量が限られてしまいますので定期的な水やりが必要となってきます。乾燥状態が続くと一気に株が弱ってしまいますので、成長期の水切れには注意しましょう。土が乾いたらたっぷりと
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりを行うように心がけます。グラジオラスは春から秋にかけての比較的に温度が高い時期に成長しますので、高温過湿にならないためにも涼しい午前中の水やりを行うようにしましょう。開花後はやや乾かし気味でもよい
グラジオラスが開花した後は水やりの頻度を落とし、なるべく乾かし気味で管理するようにしましょう。グラジオラスは乾燥に強い特徴がありますので、開花中は水やりを控えます。何日も土が乾いた状態が続くと枯れることがありますので、定期的に土の状態をチェックしながら水やりを行いましょう。グラジオラスの育て方のポイント③土
グラジオラスの育て方の三番目のポイントとして用土についてご紹介します。乾燥に強いグラジオラスですが、どのような用土が適しているのでしょうか。地植えの場合:堆肥や腐葉土を混ぜ込む
地植えの場合は、たい肥や腐葉土を混ぜ込んで土を肥やしておくとともに水はけを良くした用土に植えてあげるようにしましょう。グラジオラスの球根を植え付ける時期に、同時にたい肥や腐葉土を混ぜ込んでおくと効率的で良いですね。鉢植えの場合
鉢植えの場合には、ホームセンターや園芸店で購入できる用土が適しています。グラジオラスの球根にとって良い状態になるように、水はけの良い用土を選んで購入しましょう。市販の球根用の土や草花用培養土で育てられる
グラジオラスを鉢植えにする場合は、市販の球根用の用土や草花培養土で問題ありません。比較的、水はけが良いように配合されていますし多くの販売店で購入することができるメリットがあります。赤玉土7:腐葉土3の配合土など
一から用土を配合する場合は、赤玉土7:腐葉土3の比率で配合するようにしましょう。赤玉土と腐葉土は比較的、排水性が高くなる効果があります。赤玉土は小粒が腐葉土と混ざりやすくて良いでしょう。苦土石灰を少量混ぜ込むとよい
グラジオラスは酸性土壌を嫌うので、地植えにする場合は苦土石灰を少量、混ぜ込むとより良い用土になります。植え付けの1か月ほど前に土壌に混ぜ込むことによって、PHの調整が期待できます。1平方メートルにつき200gを目安としましょう。グラジオラスの育て方のポイント④肥料
グラジオラスの育て方の四番目のポイントとして肥料について解説します。グラジオラスはたくさんの肥料を必要としない、やせ地でも育ちやすい植物だということを覚えておきましょう。元肥
植え付け時に施す肥料を元肥(もとひ)と呼びます。元肥は球根を太らせるとともに、花付きを良くしてくれるので忘れずに混ぜ込むようにしましょう。植え付け前の土に有機物を混ぜ込む
まず、グラジオラスの球根を植え付ける前に用土に有機物を混ぜ込んでおきましょう。鶏糞や牛糞などのたい肥とともに腐葉土も混ぜ込んで、土壌を改良しておくのが理想です。芽が出たら化成肥料を施す
グラジオラスの球根から芽が出たら化成肥料を施します。化成肥料は扱いやすい粒状のものがおすすめです。また、リン酸やカリ成分が多めの化成肥料を選んで施すことによって花付きが良くなります。追肥
追肥(ついひ)は、植え付けた後の株がある程度大きくなってから施す肥料です。グラジオラスは地植えと鉢植えで適している追肥が異なりますので覚えておきましょう。地植えの場合:開花後にお礼肥を施す
地植えの場合には、お礼肥として開花後に肥料を与えます。お礼肥は、元肥と同じくリン酸やカリ成分が高めの化成肥料が良いでしょう。鉢植えの場合:定期的に置き肥や液肥を施す
鉢植えの場合には、土の中の容量が限られてしまいますので定期的に置き肥や液肥を施しておくようにしましょう。置き肥は苗の周りに置くことによってじっくりと効果が表れるメリットがあり、液肥は水やりと共に与えることで即効性が期待できます。リン酸やカリが多めのものがよい
前述したように、与える化成肥料はリン酸やカリ成分が多めのものが適しています。三大成分である窒素・リン酸・カリのうち、窒素は葉をたくさん茂らせる効果があります。グラジオラスに窒素成分が多い肥料を与えてしまうと、葉ばかり茂ってしまい花があまり咲かなくなってしまうので注意しましょう。肥料の与えすぎに注意
グラジオラスはやせ地でも育つことができる植物です。そのため、たくさんの肥料を与えてしまうと逆効果で肥料やけを起こしてしまう可能性があります。特に地植えは、元肥として与えた腐葉土やたい肥のみでもしっかりと根が張りますので、過剰な肥料は与えないように注意しましょう。グラジオラスの植え替え・植え付け
グラジオラスの基本的な育て方が分かったところで、植え付けや植え替えについて解説していきます。非耐寒性のグラジオラスは、0℃以下の温度で球根が弱ってしまいますので秋に掘り上げて翌年に改めて植え付けを行うのがおすすめです。植え付け
グラジオラスの購入した球根や掘り上げた球根をどのように植え付けするのか、手順について解説していきます。球根の選び方
グラジオラスの球根はぎゅっと固くなっていて、乾燥した部分が少ないものを選ぶようにしましょう。掘り上げた球根の中でも、1㎝以下の大きさのものは発芽率が悪いので植え付けないように心がけます。球根の植え付けのしかた
では、どのように球根を植え付けるのか実際の手順についてご紹介します。グラジオラスの球根は春の3月前後が植え付けの適期です。- グラジオラスの球根の3倍ほどの深さの穴を掘る
- 複数の球根を植える場合には直径の3倍~4倍の間隔で植えるようにしましょう
- 穴に球根の先端が上になるようにして入れる
- ふんわりと穴を埋めるように土をかける
- しっかりと水をかけて土を活着させる
植え替え
グラジオラスは暖かい地方では植えっぱなしでも問題ないと言われる植物ですが、実は定期的に植え替えをする必要があるので注意しましょう。連作障害を起こすため地植えの場合は毎年場所を変える
グラジオラスは連作障害を起こす植物ですので、地植えの場合は毎年、植える場所を変えるのが適しています。連作障害は、同じ栄養素を必要とする植物を何年も植え続けると枯れてしまう障害を指します。また、センチュウ類による被害も連作障害だと言われていますので、毎年、植え替えを行うようにしましょう。植え替えのしかた
実際にどのように植え替えを行うのか手順をご紹介します。- 寒い地域では秋に球根を掘り上げて風通しが良く暖かい場所でネットに入れて保管する
- 暖かい地域では春の時期に球根を掘り上げる
- 植える場所を変えるとともに、日当たりが良いかどうかもチェックする
- グラジオラスの3倍の深さの穴を掘って球根を入れる
- 水をしっかりとかけて土と活着させる
グラジオラスの増やし方
グラジオラスの管理の方法をご紹介していきましたが、この項目ではどのようにしてグラジオラスを増やすのかについて解説していきます。グラジオラスは「分球」と「種まき」の二種類の方法によって増やすことができる植物です。分球
分球は自然に親球根の側にできた球根「木子」を使って行うことのできる増やし方です。やり方も難しくないので、初心者がグラジオラスを増やす時にはぜひ分球からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。採取した木子を植え付ける
分球は、グラジオラスの親球根の側にくっつくようにしてできた木子を採取して植え付ける方法です。秋の時期に球根を掘り上げると木子が出来ていますので、簡単に始めることができるのが分球の大きなメリットと言えるでしょう。分球のしかた
では、どのようにして分球を行うのか手順をご紹介します。- 秋にグラジオラスの葉が半分くらい黄色くなったら球根を掘り上げる
- 親球根の周りにできている木子をそっとはがす
- 親球根は根をある程度、カットするとともに伸びた茎や葉は根元からカットする
- 親球根と木子は春になるまで新聞紙やネットなどにいれて暖かく風通しの良い場所で貯蔵する
- 3月~4月になったら親球根と大きめの木子を選んで植え付ける
種まき
種まきはあまり主流ではありませんが、人工的に交配することによってたくさんの株を作り出すことのできるメリットがあります。発芽率も低くはありませんので、グラジオラスの栽培に慣れたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。元の親と異なる花が咲く場合も
元の親が交配種である場合は、咲いた花が親と異なる場合もありますので注意しましょう。種まきではどんな花が咲くのか分からないおもしろさもありますね。種まきのしかた
では、どのように種まきを行うのか手順を簡単にご紹介します。- グラジオラスの花が咲いたらめしべの花粉をおしべにつけて人工的に受粉させる
- 花が咲き終わって鞘の状態になったら摘み取り、日陰で乾燥させる
- 9月になったら鞘のなかから種を採り出す
- 半日くらい吸水させた後に一週間ほど冷蔵庫で貯蔵すると発芽率が上がる
- 種まき用土などをトレーにいれて数粒ずつ播種する
- 芽が出るまでは半日かげの場所で霧吹きで湿らせながら管理する
グラジオラスのお手入れ
グラジオラスは、定期的にお手入れをすることによってより元気に健康に成長してくれます。グラジオラスの花を長く楽しむためにも、開花時期には手をかけてあげるようにしましょう。支柱立て
支柱立ては倒れやすいグラジオラスには重要な作業です。支柱を立てておかないと台風などによって簡単に倒れてしまうことがありますので、注意しましょう。草丈が高く倒れやすい
グラジオラスは草丈が高く倒れやすい植物です。茎も葉もすっと上に伸びる特徴がありますので、倒れないように支柱で支えてあげるようにしましょう。蕾が出来たタイミングで支柱を立てて固定する
グラジオラスの葉の間に蕾がついてきたタイミングで、支柱を立てて苗を固定しましょう。蕾が出てきたらそれ以上はどんどん上には伸びていきませんので、支柱のサイズも選びやすいのではないでしょうか。土寄せをしてもよい
支柱を立てる以外にも、倒れるのを防止するために土寄せをするのも効果的です。グラジオラスの根元を支えるように周りから土を集めて、盛り土をすることによって根元が安定してしっかりと倒れにくくなるはずです。花後の管理
グラジオラスのもう一つの重要なお手入れ作業として、花後の管理があります。グラジオラスの花を楽しんだ後には、忘れずにお手入れをすることで翌年も綺麗な花を咲かせてくれるはずです。花がら摘み
グラジオラスの花は下から順番に咲いていきますので、咲き終わったらその度に花のつけ根からカットするようにしましょう。花がらがついたままだと見栄えも良くないですし、過湿状態になってカビなどが発生してしまう危険性があります。葉が黄ばみ始めたら球根を掘り上げる
9月~10月の時期で、グラジオラスの葉が黄ばみ始めたら球根を掘り上げる適期です。すべての葉が枯れてしまうと、先ほどご紹介した木子が土の中でバラバラになってしまいますので、半分くらい黄色く変色したら掘り上げるタイミングだと考えてよいでしょう。球根の保管方法
掘り上げた球根は日陰で乾かした後に、ネットなどに入れて風通しの良く暖かい場所で保存しましょう。小さすぎる木子は発芽率が悪いので、このタイミングで処分するのがおすすめです。0℃以下の温度にさらされてしまうと球根が傷んだり枯れたりしてしまいますので、室内で保存するように心がけます。病害虫
グラジオラスは比較的に丈夫な植物ですが、病害虫の被害を受けてしまうことがあります。この項目では、グラジオラスのかかりやすい病気や害虫についてご紹介していきましょう。首腐病・ウイルス病
首腐病やウイルス病は葉に斑点や変色があらわれる病気です。風通しを良くして予防するとともに、被害を受けた葉を早めにカットして処分してしまいましょう。被害が広い場合は殺菌剤を散布するのも効果的です。赤ダニ
赤ダニは、小さく赤いダニが葉の裏や花のつけ根などに発生します。ダニはそのままにしておくと、吸汁して植物全体を弱らせてしまいますので見つけ次第、対処するようにしましょう。ダニに効果のあるスプレー剤を散布するのが最も効率的です。スリップス
スリップスの被害を受けると葉に傷や変色が見られます。こちらは虫の本体よりも葉の傷によって気づくことが多いので、よく観察して異常がみられたら殺虫剤を散布するようにしましょう。ナメクジ・カタツムリ
ナメクジやカタツムリは葉よりも根を食害することの多い害虫です。鉢植えの場合は、鉢穴から侵入して根を食害してしまいますので、早めに見つけて対処しましょう。ナメクジやカタツムリは這った後がわかりやすいので、痕跡があったら対策を取るようにしましょう。薬剤の散布とともに、鉢の穴にネットを張るのも効果的です。育て方がわからない場合は相談して教えてもらいましょう
グラジオラスは育て方の簡単な植物ですが、専門的なトラブルやわからないことがあった場合は以下のサイトや園芸店で相談して教えてもらうことをおすすめします。『みんなの趣味の園芸』などの情報サイト
『みんなの趣味の園芸』は園芸サイトとして、多くの植物が載っている大手情報サイトです。植物好きの方が育てた植物のレポなども載っていますので、非常に参考になるはずですよ。園芸相談も受け付けていますので、グラジオラスの育て方で疑問がある方は問い合わせしてみてはいかがでしょうか。園芸相談ができる『緑の相談所』
『緑の相談所』は園芸相談を主に受け付けてくれるお店や施設などを意味しています。日本全国に専門的な知識を有した専門家が在籍していますので、育てている地域の近い場所を選んで相談してみてはいかがでしょうか。その地域特有の温度管理などについても細かく教えてもらえるはずですよ。グラジオラスの人気の品種を紹介
最後に、グラジオラスの人気の品種をご紹介します。こちらでご紹介した品種以外にも、グラジオラスにはたくさんの色合いや品種がありますのでぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。ピュアベール
ピュアベールは、グラジオラスの中でも非常に珍しい小輪の花を咲かせる品種です。繊細で、百合のようにも見えるピュアベールの白花は、コンパクトで植木鉢などでも育てやすい魅力があります。ピュアベールは春咲のグラジオラスなので、暑くなる前から花を楽しむことができ花持ちが良いメリットもおすすめの理由のひとつでしょう。トリスティス
薄緑色にも黄色にも見える特徴的な花色が魅力のトリスティスもまた、早咲きのグラジオラスの品種のひとつです。トリスティスの花は小輪でコンパクトなので、花束や生花にしてもその魅力を存分に味わうことができることでしょう。秋に植え付けを行うと、春咲きの品種に先駆けて4月~5月に花を咲かせます。【まとめ】グラジオラスの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから人気品種まで
いかがだったでしょうか。 グラジオラスは非耐寒性の球根なので、毎年、掘り上げて植え替えをするのがおすすめの植物ですがその分、植える場所を柔軟に移動することができるメリットもあります。植え付け後の育て方も簡単で初心者にもおすすめなので、ぜひ夏のお庭にグラジオラスの花を咲かせてみてはいかがでしょうか。 この記事のポイントは以下の通りです。- グラジオラスは南アフリカなどが原産の多年性球根植物で耐暑性が高い
- グラジオラスの育て方①置き場所は日当たりと風通しの良い場所が適切
- グラジオラスの育て方②水やりは開花までは水切れに注意して、開花後は乾燥気味に行う
- グラジオラスの育て方③用土は水はけの良いものを選ぶ
- グラジオラスの育て方④肥料は元肥と追肥を与えるとともに、植え付け前に石灰を施す
- グラジオラスの植え付けと植え替えは春の時期に行う
- グラジオラスの増やし方は分球と種まきがある
- グラジオラスのお手入れ方法として、支柱立てと花がら摘みがある
- もっとグラジオラスの育て方を知りたい時は園芸サイトや緑の相談所に問い合わせる