チェッカーベリーの育て方を解説!成長後のお手入れから人気品種まで

チェッカーベリーの育て方を解説!成長後のお手入れから人気品種まで
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目次

濃いグリーンの葉っぱと赤い実が可愛らしいチェッカーベリーは、クリスマスのリースなど飾り物としても人気の植物です。冬の訪れを感じさせてくれるチェッカーベリーは、庭植えや鉢植えでも楽しめます。 そこで今回は
  • チェッカーベリーの置き場所
  • チェッカーベリーの水やり
  • チェッカーベリーの土の選び方
  • チェッカーベリーの肥料の与え方
  • チェッカーベリーの植え付け・植え替え
  • チェッカーベリーの増やし方
について詳しく解説します。 チェッカーベリーは置き場所や水やりなどの基本的な育て方に加えて、植え替えや剪定のお手入れも重要です。チェッカーベリーの人気の品種もご紹介しているため、これから育てる方もぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそもチェッカーベリー(ゴールテリア)ってどんな植物なの?

チェッカーベリーは「ゴールテリア」という名前でも販売されている植物です。チェッカーベリーの育て方をご紹介する前に、そもそもどんな植物なのかを知っておくとお手入れのポイントも理解しやすくなります。まずはチェッカーベリーの原産地や赤い実がいつ頃つくのか、育ち方をチェックしておきましょう。

北アメリカを原産とするツツジ科シラタマノキ属の常緑低木

チェッカーベリー(ゴールテリア)は北アメリカが原産のツツジ科シラタマノキ属の常緑低木。ツツジ科の中でも草丈が低く、コンパクトなチェッカーベリー。耐寒性があり寒さに強く育て方も簡単なため、初心者でも栽培しやすいのも特徴です。草丈は10~20cm程度で、6月~7月に小さい花を咲かせます。寄せ植えとしても楽しめる一方である程度の日陰でも育つため、グラウンドカバーとしても利用される植物です。チェッカーベリーは一度植え付けると毎年花を咲かせ、果実を実らせるため1年を通して成長の変化を楽しめます。

秋に赤い果実を実らせ、紅葉する

チェッカーベリーは秋に赤い果実を実らせて、葉は紅葉するも魅力です。光沢のある濃いグリーンの葉は寒さにあたるほど紅葉するため、果実と葉っぱの変化を楽しめます。果実は1cm程度の大きさで真っ赤に色づき、3月頃まで楽しめるでしょう。クリスマスのイメージはありますが、和の雰囲気もあるためお正月の飾り物としても活躍します。 チェッカーベリーには「明日の幸福」や「不老長寿」といったポジティブな花言葉があり、縁起の良い植物としても有名です。ポジティブな花言葉を持つチェッカーベリーは贈り物としても喜ばれるでしょう。

チェッカーベリーの育て方のポイント①置き場所

チェッカーベリーの基本情報がわかったところで、ここからは育て方のポイントを詳しくご紹介します。まず最初にご紹介する育て方のポイントは置き場所です。植物を育てるうえで置き場所はとても重要で、環境が合わないとうまく成長できずに枯れることもあります。チェッカーベリーが元気に育つためにも、適切な置き場所で管理しましょう。チェッカーベリーの置き場所のポイントと注意点は以下のとおりです。

湿り気のある冷涼な気候を好み、高温多湿や強い日差しを嫌う

チェッカーベリーは湿り気のある冷涼な気候を好む植物です。そのため冷涼な環境を好むチェッカーベリーは、高温多湿や強い日差しの中では弱ってしまいます。梅雨時期や真夏は直射日光に注意し、風通しの良い環境が維持できるようにしましょう。とはいえ、日当たりが悪い場所では光合成ができず、果実がつかないこともあるため半日陰の場所が最適です。

午前のみ日が差す東側や落葉樹の下など

チェッカーベリーは庭植えも可能な植物。庭植えで育てる場合は午前のみ日当たりが良い東側や落葉樹の下などが風通しが良く、半日陰になるためおすすめです。

冬は屋外で育てられるが、乾いた強い風に注意

チェッカーベリーは寒さに強いため冬に屋外で育てられますが、乾いた強い風には注意が必要です。乾いた冷たい風が吹き続ける場所や霜に当たるとチェッカーベリーの葉が焼ける可能性があります。そのため冬場は軒下、もしくは霜よけができる場所を選びましょう。霜が多い地域では、半日陰の室内で管理するのもおすすめです。

鳥害を予防する

チェッカーベリーは赤い果実が特徴の一方で、鳥に食べられてしまうことがあります。そのため果実をつける時期は鳥害の予防しておく必要があります。具体的な鳥害対策は以下のとおりです。

鳥が近づかない場所に植える

チェッカーベリーを鳥害から守るには、鳥が近づかない場所に植えるのが得策です。確実に鳥が近づかない場所は室内ではあるものの、やはり立派な果実をつけるためには屋外で育てたい方も多いのではないでしょうか。屋外である以上、鳥の被害をゼロにすることは困難の一方で、対策次第で鳥害を最小限にすることも可能です。

防鳥ネットや防鳥糸などで対策する

鳥害の予防策には防鳥ネットや防鳥糸などを設置するのがおすすめです。防鳥ネットや防鳥糸はホームセンターでも購入できます。防鳥ネットはマンションのベランダにも設置できるネットで、防鳥糸は光に反射してキラキラと光るため視覚的に異物であると認識させて近づけないようにするアイテムです。せっかく赤い実をつけても鳥害に遭うと一瞬で食べられてしまうため、あらかじめ対策をしておくと安心ですよ。

チェッカーベリーの育て方のポイント②水やり

チェッカーベリーの育て方のポイント2つ目は水やりです。チェッカーベリーは水やりのタイミングや量を誤ると花つきが悪くなり、果実がつかなくなることもあります。そのためチェカーベリーの水やりは育て方の中でも慎重に行うポイントです。チェッカーベリーの水やりは地植えと鉢植えで異なります。栽培方法に合わせて水やりのタイミングと量をチェックしておきましょう。

チェッカーベリーは乾燥を嫌う植物

チェッカーベリーは乾燥を嫌う植物のため、水切れしないように注意しましょう。とくに夏場は乾燥しやすいため、水やりの回数を増やす必要があります。ただし次期によって水やりの時間帯にも注意が必要です。

地植えの場合:乾燥期には水をやる

チェッカーベリーを地植えで育てる場合は、基本的には水やりは不要です。ただし雨が降らない日が続く乾燥期は、土の状態を確認して水やりをしましょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は土の状態を確認して水やりを行います。また夏と冬で水やりのタイミングが異なるため注意しましょう。チェッカーベリーを鉢植えで育てる場合の水やりのポイントは以下のとおりです。

土の表面が乾いたらたっぷりと

チェッカーベリーを鉢植えで育てる場合、基本的には土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。鉢底から水が流れ出るまで与えたら、受け皿に溜まった水は捨ててください。受け皿に流れ出た水をそのままにしていると、水はけが悪くなり害虫が発生する原因になります。

夏は場合によって朝夕の2回水をやる

土が乾燥しやすい夏は朝夕の2回水やりをするといいでしょう。日中の暑い時間帯に水やりをすると土が煮えてしまい、チェッカーベリーが傷む可能性もあります。夏場は水切れに注意しながら、水やりは朝と夕の気温が落ち着いている時間帯に行いましょう。

開花期や実のつく時期はとくに水切れに注意する

先ほども触れたようにチェッカーベリーは乾燥した状態を嫌うため、開花期や実のつく時期はとくに水切れに注意しましょう。開花期や実のつく時期は通常よりも水分を必要とします。そのため水切れしないように土の状態を確認しながら水やりを行ってください。茎や葉がしおれて元気がないときも水切れの可能性があります。

冬の水やりは比較的控えめに

チェッカーベリーの冬の水やりは、夏よりも控え目に行いましょう。目安としては2~3日の1回の水やりで問題ありません。

チェッカーベリーの育て方のポイント③土

チェッカーベリーの育て方のポイント3つ目は土の選び方です。植物を育てるときのベースとなる土選びも地植えと鉢植えで異なります。地植えと鉢植えそれぞれの育て方によって土選びは異なる一方で、チェッカーベリーが好む土環境は同じです。まずはチェッカーベリーの好む土環境を確認して、それぞれの育て方に合わせた土選びをしましょう。

水はけのよい弱酸性の土を好む

チェッカーベリーは水はけの良い弱酸性の土を好む植物です。そのため地植えと鉢植えのどちらで育てる場合でも、水はけの良い環境にしましょう。

地植えの場合:腐葉土やピートモス、堆肥などを混ぜ込む

地植えの場合は植え付ける場所に腐葉土やピートモス、堆肥などを事前に混ぜ込んでおきます。腐葉土は枯れ葉などでできており、土壌改良にも使用される用土です。ピートモスは酸性の土壌を弱酸性に調節するために使用します。堆肥とは落ち葉や家畜の糞などを微生物により分解させたもので、植物に栄養を与える役割もある自然由来の肥料です。腐葉土やピートモス、堆肥などを調節して混ぜ込むことで、酸性の土を弱酸性にして水はけの良い土壌へ改良できます。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は市販の培養土を使用するか、水はけの良い用土になるよう配合する2つの方法があります。

市販のブルーベリー用の培養土で育てられる

初心者や土を配合するのが面倒な場合は市販のブルーベリー用の培養土がおすすめです。ブルーベリーの培養土はホームセンターや園芸店でも購入でき、そのまま使えるので簡単ですよ。

赤玉土4:鹿沼土4:ピートモス2の配合土など

自分で土を配合する場合は赤玉土4:鹿沼土4:ピートモス2の割合がおすすめです。赤玉土は弱酸性で通気性と保水性に優れています。鹿沼土は酸性ではあるものの、水はけと保水性に優れているためチェッカーベリーに適している用土です。赤玉土と鹿沼土を同量混ぜ込み、ピートモスを少し加えるとちょうど良い弱酸性の水はけの良い土になるでしょう。

チェッカーベリーの育て方のポイント④肥料

チェッカーベリーの育て方のポイント4つ目は肥料の与え方です。肥料は植物を丈夫にするために必要な一方で、与える量やタイミングは慎重に行う必要があります。元気なチェッカーベリーを育てるためにも適切な肥料の与え方もチェックしておきましょう。

与えるタイミング

チェッカーベリーに肥料を与えるタイミングは3回あります。

植え付けのタイミング

一番最初に肥料を与えるタイミングは、春と秋に行う植え付けのときです。地植えの場合は2~3週間前に50cmほどの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、ピートモスなどと一緒に肥料を混ぜ込んで穴に戻します。地植えの場合はあらかじめ肥料を混ぜ込んでおくことで植え付け時に土壌環境が整い、根が張りやすくなります。鉢植えの場合は植え付け当日に肥料を与えてください。

4月~5月の成長期

チェッカーベリーは4月~5月の成長期にも肥料を与えましょう。株の状態によって肥料を与える間隔や種類を変えることも可能です。成長期にしっかり肥料を与えることで、花つきや実つきがよくなります。

秋の涼しくなった頃

チェッカーベリーは10月~11月にも肥料を与えましょう。秋の涼しくなった10月~11月の肥料は少量に減らして施します

肥料の与え方

チェッカーベリーに与える肥料は主に2種類あります。それぞれの肥料の与え方は以下のとおりです。

緩効性化成肥料を置き肥する

チェッカーベリーの肥料は基本的に固形タイプの緩効性肥料を置き肥します。緩効性肥料は月に1回与え、ゆっくりと効果を発揮する肥料です。植え付け時や成長期、秋にも緩効性肥料を与えるといいでしょう。ただし秋は成長期よりも少なめに与えてください。 肥料は与えすぎると根の水分が奪われ機能しなくなる「肥料焼け」を起こす可能性もあります。肥料焼けを起こすと最悪の場合、枯れてしまうため与えるときは植物に直接触れないようにしてください。

液肥を施してもよい

チェッカーベリーは液肥を施して丈夫に育てることも可能です。液肥とは名前のとおり液体の肥料で、水で希釈して使います。葉や茎に元気がない場合は液体肥料を1~2週間に1回与えましょう。このときも直接植物にかからないように注意してください。液体肥料を与えすぎた場合は、たっぷりと水やりをすると流すことができます。

チェッカーベリーの植え替え・植え付け

チェッカーベリーの育て方のポイントを4つご紹介しました。ここからは育て方のポイントとは別に知っておきたいお手入れについてご紹介します。まずはチェッカーベリーを育てる植えで必要な作業、植え替えと植え付け方法です。植え付けはもちろん、チェッカーベリーを長く育てるには植え替えも必要。元気なチェッカーベリーを維持するための植え付け・植え替えのポイントをそれぞれ詳しく解説します。

植え付け

まずは植え付けのポイントから解説します。植え付けの適期と手順は以下のとおりです。

植え付けの適期:春と秋

チェッカーベリーの植え付けの適期は、春と秋の2回です。具体的には3月~5月、もしくは10月~11月に植え付けを行います。冬に購入した苗に実がついている場合は春に植え付けてください。

植え付けの手順

チェッカーベリーを地植えにする場合は、苗ポットから取り出した根鉢より一回り大きい穴を掘って植え付けます。穴に苗を入れたあとは馴染むように土をかぶせて、たっぷりと水やりをしてください。 鉢植えで育てる場合の植え付け手順は次のとおりです。
  1. 鉢底ネット→鉢底石の順に敷き、鉢の1/2程度まで土を入れる
  2. チェッカーベリーの苗木を鉢の中央に置く
  3. 鉢の縁下3cmまで土を入れて馴染ませる
  4. たっぷりと水やりをする
鉢植えに植え付ける場合、最初は5~6号鉢を用意します。土を入れたら根とのあいだにすき間がないようにしっかりと馴染ませましょう。最後は地植えと同じく、たっぷり水やりをしてください。

支柱を立てるのがおすすめ

チェッカーベリーを植え付ける際は、支柱を立てるのがおすすめです。植え付け後すぐのチェッカーベリーは根付いていないため、倒れやすくなっています。そのため支柱を立てておくと倒れるのを防げるでしょう。

植え替え

チェカーベリーを鉢植えで育てる場合、定期的な植え替えが必要になります。チェッカーベリーの植え替えのポイントと手順は以下のとおりです。

鉢植えの植え替えのタイミング:1~2年に1回

鉢植えの植え替えは1~2年に1回行いましょう。チェッカーベリーは地下茎を伸ばして成長するため、植え替えることで伸びた根や茎を整えて根詰まりを予防できます。根詰まりを予防できれば根腐れも起きにくくなるため、生育バランスも保てるでしょう。植え替えは根詰まり予防だけでなく、土を新しく入れ替える作業でもあります。土を新しくすることで通気性も良くなるため、植え替えは基本的な育て方と一緒に覚えておきたい作業です。

植え替えの適期:3月~5月

チェッカーベリーの植え替えの適期は3月~5月の春です。植え替えのときは根鉢の古い土をほぐし落としてから植えます。

植え替えの手順

チェッカーベリーの植え替えの手順は次のとおりです。
  1. 一回り大きい鉢に鉢底ネット→鉢底石の順に入れて土を半分まで入れる
  2. 古い鉢からチェッカーベリーを取り出し、古い土はほぐし落とす
  3. 新しい鉢の中央に置き、縁下3cmまで土を入れる
  4. たっぷりと水やりをする
根鉢の土をほぐし落とす以外は、植え付けと同じ手順で問題ありません。用土は先ほど育て方でご紹介したように弱酸性の水はけの良い土を使用してください。市販のブルーベリー用の培養土もおすすめです。チェッカーベリーは地下茎を伸ばして成長するため、伸びて混み合っているときは植え替え時に切り分けて株分けもできます。株分けとはチェッカーベリーを増やす方法の一つです。

チェッカーベリーの増やし方

成長したチェッカーベリーは自分で増やすこともできます。チェッカーベリーの増やし方には先ほど触れた「株分け」と「挿し木」の2種類があり、どちらも初心者でも挑戦しやすい増やし方です。株分けと挿し木のやり方を詳しく解説します。

株分け

株分けとは名前のとおり一つの株を分けて増やす方法。株分けは増やすだけでなく、チェッカーベリーを元気する作業でもあります。チェッカーベリーの株分けの時期と手順は以下のとおりです。

植え替え時に行うと効率的

株分けは株を2つ以上に分ける作業のため、植え替え時に行うと根や茎を傷めず効率的に増やせます。植え替えと同時に行うため、3月~5月の春に行うのが最適です。春に株分けできなかった場合は、秋に行っても問題ありません。

株分けのしかた

チェッカーベリーの株分けは細かく分けずに、一つの株を半分に分けたほうが育ちがスムーズです。切り分ける際は4芽程度つけた状態で行い、それぞれ新しい土に植え替えてください。

挿し木

挿し木とは剪定などでカットした茎や枝を土に挿して増やす方法。挿し木も株分け同様簡単なため、初心者でも簡単に増やせるでしょう。挿し木の時期と手順は以下のとおりです。

挿し木の適期:6月頃

チェッカーベリーの挿し木の適期は6月頃です。挿し木用にカットした枝や茎を「挿し穂」と呼びます。挿し穂を選ぶときは弾力のある元気の良い枝を選びましょう

挿し木のしかた

チェッカーベリーの挿し木の手順は次のとおりです。
  1. 元気な枝を選んだら切り口は斜めにして切り落とす
  2. 下部についている葉は取り除き、先端に近い葉っぱは半分のサイズにカットする
  3. 挿し穂の切り口を1時間ほど水に浸す
  4. 挿し穂を挿し木用の土に挿す
  5. 明るい日陰で管理し、水切れしないように水やりを行う
  6. 発根したら鉢や花壇に植え替える
挿し穂の切り口は斜めにカットすることで、発根しやすくなります。葉っぱはすべて残すと水分が抜けやすくなり生育が遅くなるため、下部は取り除き残す葉も半分にカットしておきましょう。挿し木用の土は肥料が含まれないものを使用してください。1ヶ月ほどで発根したら鉢や花壇などに植え替えて、その後は通常の育て方で問題ありません。  

チェッカーベリーのお手入れ

チェッカーベリーの育て方と合わせて覚えておきたいケアをご紹介しました。チェッカーベリーにはご紹介したケア以外にも成長に合わせた大切なお手入れが必要です。チェッカーベリーを長く楽しむためのお手入れや仕立て方を解説します。

剪定

樹高が低いチェッカーベリーは成長速度が遅いため、こまめに剪定する必要はありません。ただしまったく剪定しないわけではなく、以下の2点の状況では剪定をします。

古くなった実を整理する

チェッカーベリーの古くなった実がついている場合は、摘み取っておきましょう。古い実をそのままにしていると、株全体に栄養が行き渡らくなることもあります。

枝が込み合っていたら剪定する

チェッカーベリーの枝が混み合っている場合も剪定しましょう。重なった枝を切り落とすことで風通しも良くなり、生育バランスも安定します。

かかりやすい病害虫はとくになし

チェッカーベリーは実をつける一方で、かかりやすい病害虫はとくにありません。薬剤を使用して駆除する作業もないため、管理しやすいのも魅力です。病害虫はつきにくい一方で、最初にお伝えしたように鳥害には遭いやすいため対策はしておきましょう。

仕立て方

チェッカーベリーは鉢植えや庭植えが可能で、さまざまな仕立て方が楽しめる植物です。チェッカーベリーの仕立て方の例を4つご紹介します。

花壇の縁に植える

チェッカーベリーは樹高が低いため、花壇の縁に植えると見た目のバランスが良くなります。冬のあいだ赤い果実を楽しめるため、夏に花を咲かせる植物と並べて植えると1年中花壇を鮮やかにできるでしょう。

寄せ植えにする

樹高が低くコンパクトなチェッカーベリーは、プランターなどで寄せ植えにするのもおすすめの仕立て方です。花壇やお庭で育てている場合でも、植え替えのタイミングで寄せ植えに変更することもできます。チェッカーベリーと同じ草丈のクランベリーや冬に花を咲かせるシクラメンなどと一緒に植えるとより華やかになりますよ。

ハンギングバスケットに植える

濃いグリーンの葉と赤い実をつけるチェッカーベリーはハンギングバスケットとも相性抜群です。ベランダやフェンスにも飾れるハンギングバスケットは、下から見上げて楽しむこともできます。ハンギングバスケットで寄せ植えにするのも華やかでおすすめです。

苔玉で売られているものも

チェッカーベリーは苔玉で売られているものもあります。苔玉のチェッカーベリーはよりコンパクトでインテリア性が高いため、室内でおしゃれに飾りたい方にもおすすめです。苔玉は和風のお部屋にも馴染むため、鉢植えとは違う雰囲気が楽しめます。

チェッカーベリーの人気の品種を紹介

チェカーベリーの育て方を一通りご紹介しました。最後はチェッカーベリーの人気品種をご紹介します。これからチェッカーベリーをお探しの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ピーチベリー

ピーチベリーは珍しいピンク色の実をつける品種です。実の色の濃さは環境により異なりますが、赤い実とは違う柔らかい雰囲気が楽しめます。ピーチベリーは洋風のインテリアにも馴染むため、室内で育てたい方にもおすすめです。

ホワイトベリー

ホワイトベリーは白い実をつける品種で、かなりレアなチェッカーベリーです。白い実をつけるホワイトベリーもクリスマスの飾りに最適で、リースや寄せ植えにしても華やかになります。ホワイトインテリアにも馴染むため、シンプルなお部屋にもおすすめです。

【まとめ】チェッカーベリーの育て方を解説!成長後のお手入れから人気品種まで

今回はチェカーベリーの育て方について詳しく解説しました。 今回のポイントは
  • チェッカーベリーは冷涼な気候を好むため午前中のみ日が差す東側や落葉樹の下で管理し、ネットなどで鳥害を予防しておく
  • チェッカーベリーは開花や実のつく時期は水切れに注意して土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするが、地植えの場合は乾燥期以外は水を与えなくても良い
  • チェッカーベリーは水はけの良い弱酸性の土を好むため地植えでは事前に腐葉土やピートモス、堆肥などを混ぜ込み、鉢植えの場合はブルーベリー用の培養土でも良い
  • 肥料は植え付け時と4月~5月の成長期、秋に緩効性肥料、もしくは液体肥料を与える
  • 植え付けは春と秋に行い、根が張るまでは支柱を立てて倒れないようにして、鉢植えの場合は1~2年に1回植え替えをする
  • チェッカーベリーは株分けと挿し木で増やせる
でした。 チェッカーベリーはご紹介した基本的な育て方ができれば、お手入れも少なく育てやすいのも魅力です。元気に長く育てて株分けや挿し木でお気に入りのチェッカーベリーを増やして、庭植えやハンギングバスケットなど自由自在にアレンジしてみてはいかがでしょうか。 東京寿園ではたくさんの植物の記事を掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。