サザンカは庭に植えてはいけないって本当?2つの理由を徹底解説!

サザンカは庭に植えてはいけないって本当?2つの理由を徹底解説!
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目次

サザンカはよく庭に植えてはいけないと言われています。ツバキによく似た庭木であり、漢字だと「山茶花」とも書きます。でも、なぜか縁起が悪いから庭に植えてはいけないと昔から言われるのです。 では、その根拠となるものはいったい何があるのでしょうか? 今回の記事では「サザンカを庭に植えてはいけない理由」を中心に、サザンカの情報や、他に植えてはいけない庭木についても説明していきたいと思います!

サザンカはどんな植物なの?

サザンカはどんな植物なの?
サザンカを庭に植えてはいけないと言われても、実際サザンカってどんな植物なの?と疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。まずは、サザンカはどのような植物なのかを説明していきましょう!

サザンカ(山茶花)はツバキ科の常緑低木

サザンカは漢字で「山茶花」と書きます。サザンカは分類ではツバキ科の常緑広葉樹木です。比較的温暖な地域に自生していて、江戸時代から庭木として楽しまれてきました。

よく椿に似ている

サザンカはツバキにそっくりです!ですが、ツバキは花弁が付け根についており、花が落ちるときは全部の花びらが一気に落ちていくのに対し、サザンカは花びらが一枚一枚バラバラに落ちていきます。 また、サザンカは11月、12月に花が咲き、ツバキはサザンカより2か月近く遅く開花しますので、似て非なる植物と言えますね。

葉っぱはツバキに比べて通さ菟

サザンカとツバキの違いを見比べるには、花を見るのが一番ですが、他に見るべきポイントは葉っぱです。葉っぱの形はお互いよく似ていますが、サザンカの葉っぱはツバキに比べると一回りほど小ぶりなのです。 また、大きさ以外で比べる場合は、葉っぱの付け根部分に注目しましょう。細かい毛が生えている場合はサザンカとなり、毛が生えていなければツバキとなります。

基本情報

では、サザンカとツバキが似ていることもわかってきたところで、サザンカとはどのような植物なのかを説明していきましょう。 サザンカはツバキ科ツバキ属の分類です。ですので、ツバキとそっくりな花をつけるんですね!また、サザンカは日本の国有種となる樹木です。 サザンカは寒い冬に花を咲かせます。そのため、冬には植物の花が少なくなりますが、サザンカは咲いてくれますので、庭を彩ってくれる植物とも言えます。花の色も品種によって様々あり、赤やピンク、白色の花を咲かせてくれますよ! サザンカには園芸タイプの品種も多く存在し、
  • サザンカを中心とした品種群
  • カンツバキを中心とした品種群
  • ツバキとサザンカの交雑種、ハルサザンカの品種群
と、この3つを合わせて園芸品種群として扱われていますよ!
科・属名 ツバキ科ツバキ属
原産地 日本
開花時期 10月~12月
花の色 赤・ピンク・白
別名 山ツバキ・小ツバキ・油茶・カタシ・山茶・梅茶

花言葉には「ひたむきな愛」や「理想の恋」がある

そんなサザンカの花言葉は、「ひたむきな愛」「ひたむきさ」「理想の恋」「困難に打ち勝つ」です。どうしてこんな花言葉が付いたのかというと、他の草花が枯れてしまう時期に花をつけることから来ているそうです。ポジティブな言葉ばかりですから、お祝いのシーンやプレゼントにも最適です。 また、花の色でも花言葉が違ってくるそうで、
  • 白色…「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける
  • 赤色…「謙譲」「あなたがもっとも美しい
  • ピンク…「永遠の愛」「素直
と、ここまで変わってきます。もしプレゼントにサザンカを選ぼうと考えているなら、それぞれの色の花言葉を調べておくのもよいかもしれませんね。

サザンカは庭に植えてはいけないって本当?

サザンカは庭に植えてはいけないって本当?
ここまでサザンカの情報について説明してきました。では、ここからが本題で、どうしてサザンカは庭に植えてはいけないと言われてしまうのか?そしてそれは本当なのかどうかも説明していきましょう。

A.害虫のリスクはあるが、縁起が悪い等の世間の評判は言いがかりに過ぎない

サザンカを庭に植えてはいけない理由として、チャドクガという害虫が発生しやすいというリスクはあります。ですが、庭に植えると縁起が悪いや、病気になる貧乏になるなど、世間で言われている評判はあくまでも言いがかりに過ぎないとされています。

正しい情報を知ってサザンカの魅力を理解しよう

では、どうして庭に植えてはいけないと言われてしまったのか?それは
  • ツバキと混同されてきたのが由来
  • チャドクガなどの害虫が寄ってくるから
と言われています。ですが、サザンカにはサザンカの魅力があり、ツバキにもチャドクガなどの害虫はついてしまうので、どちらかといえばツバキのほうが縁起が悪いと言われています。下の項目でこれらの理由について説明していきましょう。

サザンカを庭に植えてはいけないと言われる理由①ツバキと混同されたため

サザンカを庭に植えてはいけないと言われる理由①ツバキと混同されたため
では、サザンカを庭に植えてはいけないと言われる理由について、説明していきたいと思います。まず、1つ目の理由は「ツバキと混同された」です。ではどうしてサザンカはツバキと混同されてしまったのでしょうか?見ていきましょう!

ツバキの花の落ち方が打ち首を連想させた

サザンカとツバキはとても似ている庭木ですが、花の落ち方はまったく違う落ち方をします。上の項目でも触れたと思いますが、ツバキの花は最後に花全体がボトッと地面に落下します。そして、その花の落ち方が「打ち首が落ちるように」連想されてしまいました。 この落ち方が、昔の武士の方たちにはとても不評だったんです。そのため、庭に植えてはいけないという縁起の悪い評判が出始めたわけですね。

外見が酷似しているため間違った認識が広まった

そして、この悪評が外見がとても似ていたサザンカに飛び火してしまい、「サザンカは縁起が悪いから庭に植えてはいけない」という認識が広まってしまったのですね。 そして、この武士の方たちの間違った認識が一般の庶民にも広まってしまったため、この悪評が全国へと飛び火し、サザンカの間違った認識となってしまったのですね。 ただツバキと外見が似ていただけで縁起が悪いと言われてしまったサザンカはとばっちりを受けた形となってしまいました。 ただ、この「ツバキ=打ち首連想説」は俗説とも言われており、実際サザンカは神社やお寺だとトイレの目隠し目的に植えられていたりしたそうです。ですから、縁起が悪いと植えることなんてしないと思いますので、悪評が広まってしまったのは残念と言えますね。

サザンカは花びらが1枚ずつはらはらと落ちる

また、ツバキの花は一気に落ちるのに対し、サザンカの花は一枚ずつ花びらがはらはらと落ちていきます。ですので、首が落ちると連想させるツバキと違い、不吉な連想をするような落ち方はしないということです。 本当に縁起が悪い植物なら神社やお寺に植えられることはないでしょうし、縁起を担ぐ人も考慮する必要は全くないので、気にせずサザンカは植えてしまいましょう。

サザンカを庭に植えてはいけないと言われる理由②害虫チャドクガの大量発生

サザンカを庭に植えてはいけないと言われる理由②害虫チャドクガの大量発生
サザンカを庭に植えてはいけない理由、2つ目は「チャドクガの大量発生」です。でも、大量発生するチャドクガについてよく知らない方も多いと思いますので、説明していきたいと思います。

サザンカに発生する毛虫チャドクガとは?

サザンカに発生しやすいとされているチャドクガは幼虫であり、毛虫のことを指します。ちなみにサザンカは害虫を呼びやすい樹木として危険指定されています。手入れを怠っていたりすると、チャドクガは繁殖力が強いのでそのため繁殖してしまうと、サザンカの枝が丸裸になるくらい葉っぱを食べつくしたり、刺されてしまうと、腫れてかゆみがひどくなったりするのでとてもたちが悪い害虫です。 しかも繁殖力の強いチャドクガは年に2回も大量発生する時期があり、繁殖を許すと人間にとっても害をなす害虫となります。また、接触だけでなく、風でも飛散するので被害が拡大しやすいのです。 こちらは縁起が悪いというよりも、実害が出てしまってますから、庭に植えてはいけないという忠告をしたくなるのかもしれません。では、チャドクガの対処方法はあるのでしょうか?下の項目で説明していきましょう。

対処方法①殺虫剤をまく

チャドクガの幼虫を見つけたら、早急に駆除する必要があります。幼虫だと、殺虫剤に弱いので、園芸用殺虫剤を撒いて駆除することが一番手っ取り早いです。ただし、落ちてくる幼虫にも触れてしまうと、皮膚炎の原因となる毒針は残っていますので、絶対に触れないようにしましょう。

対処方法②剪定して事前予防

チャドクガを対処するには、事前に剪定しておくことでも予防できます。風通しや日当たりをよくしておくと、予防できます。チャドクガは5~6月、8~9月の時期に多く発生します。そのため、冬の時期に剪定をしておくと、「卵⇒幼虫⇒成虫⇒卵…」のサイクルを止めることもできますよ! また、剪定するときは絶対に長袖や長ズボン、手袋を着用して剪定するようにしましょう。チャドクガは幼虫だけでなく、卵や成虫にも毒針毛が生えているので、直接触れないようにすることが大事です。 剪定の仕方としては、まず、剪定する前にサザンカ全体をチェックします。虫食いや葉っぱが茶色く透けているのを見つけたら要注意です。また、風の強い日に作業することは避けましょう。 チャドクガの卵が見つかったら、ついている葉っぱや枝ごと切り落とします。丸ごと切り落としたら、ビニール袋に入れてしっかりと口を縛ってから捨てるようにしましょう。また、ビニールに入れる前に少しだけ湿らしたキッチンペーパーや新聞紙などでくるんでから入れるとさらに安心です。 チャドクガの入ったビニール袋には「毛虫注意」などの紙を貼っておくと、作業員の方たちも注意してくれますので、なるべく貼っておくとよいでしょう。また、自分で剪定するのは難しい方は植木屋さんに相談するのも手ですよ!

サザンカが庭木に向いている理由3選

サザンカが庭木に向いている理由3選
そんな縁起が悪いという間違った悪評やチャドクガの大量発生させてしまうサザンカですが、それを差し引いても庭木に向いていると言われています。では、どうしてサザンカは庭木に向いていると言われているのか?説明していきましょう。

理由①寒い冬に花を咲かせるから

1つ目の理由として、サザンカが庭木に向いているのは、寒い冬の時期に花を咲かせてくれるからです。サザンカは秋から冬、気温がだんだん低くなってきてから花を咲かせます。他の植物でも冬に花を咲かせる品種はありますが、一般的に冬に花は咲きません。 そんな寒い冬の時期にサザンカは花を咲かせてくれるので、冬の寒い時期に庭を彩ってくれる樹木と言われていますね。また、寒い冬に花を咲かせるということは、寒さ厳しい地域でも栽培して花をつける品種もあるということです。 また、サザンカは花の色もたくさんあって、ピンクや赤や白など様々な色の花を咲かせてくれます。ですから、庭の雰囲気に合わせた色のサザンカを植えたり、複数の種類を植えて、庭を彩るという選択を取ることも可能となります!

理由②1年中緑の葉が美しいため

サザンカは1年中緑の葉っぱをつけてくれるため、その葉っぱが美しいことが樹木としての価値が上がるとされています。どうしてサザンカは1年中緑の葉っぱをつけ続けるのでしょうか?

サザンカは常緑樹

サザンカは常緑樹ですので、季節が変わっても葉っぱを落とすことがありません。そのため、1年中そのまま美しいサザンカを見ることができるわけですね。選択としては、季節が変わるたびに姿形が変わる落葉樹よりも、一定の樹形を保つこともできる利点もあります。

観賞価値が高い種が多数

また、サザンカの品種には、葉の形や色合いが美しいものもたくさん存在しており、鑑賞価値が高い種が多いことも利点と言えるでしょう。ですから、庭木としてだけでなく、庭のアクセントに選ぶこともできますから、活躍する場面は意外と多いのです。 そのため、多くの人から愛される樹木と言えるでしょう。

理由③丈夫で育てやすい

そして、サザンカは丈夫で育てやすいと言われていて、庭木として人気ある樹木でしょう。日本では近年、公害などに悩まされていることも多いですが、サザンカは比較的乾燥に強く、排気ガスなどの公害にも耐性があると言われています。 また、日当たりを好むサザンカですが、日陰でもよく育ってくれ、水はけの良い場所で栽培すればしっかりと育ってくれるので、比較的栽培はしやすいと言えるでしょう。 剪定もしっかり行えばチャドクガ対策もでき、その剪定にも強いためしっかりと形を整えることができます。そのため、初心者の方でも栽培しやすい庭木と言えるのです。

庭に植えてはいけない植物

庭に植えてはいけない植物
サザンカは庭に植えてはいけないと言われていましたが、実際には植えても大丈夫な植物ということが分かったかと思います。ですが、庭に植えてはいけない植物を植えてしまい、庭が荒れてしまう植物も存在します。では、他に庭に植えてはいけない植物とはどんな植物なのでしょうか?

繁殖力が強すぎる植物

庭に植えてはいけない植物の代表といっていいのが、「繁殖力が強すぎる植物」となります。繁殖力が強すぎると管理不能になってしまうことが起こりえます。では、繁殖力の強い植物の代表を紹介していきましょう。

ミント

ハーブとして知られていて、葉っぱの形が可愛いミントは繁殖力が凄まじい植物の代表と言えるでしょう。ミントには変種もたくさん存在しており、雑草だったと思ったらミントだったということも多いのです。また、違う種類のミントを一緒に庭に植えると、地下茎同士で交雑し、品種の区別もつかなくなります。ミントは地面から離して鉢植えで管理することが一番よいので、庭に植えてはいけないですよ!

ドクダミ

そこらへんの道端などにも生えてくる独特のにおいを放つドクダミ。このドクダミも繁殖力が強すぎて、駆除するときには地下茎が地面から数10センチの深さまで達していることも!そこまで伸びてしまうと、手で引っこ抜くのは困難となります。 生育に適した環境ならどんどんと伸びていくので、庭に植えてはいけないと言えますが、デッドスペースで育っているなら気にならない、とかなら気にしなくても大丈夫でしょう。

ナガミヒナゲシ

この植物について、よく知らないという人でも、写真などを見ればわかる方もいらっしゃると思います。この植物で怖いのは「タネ」で、1個体から15万個以上のタネを作ることができるのです! また、根っこに含まれる成分に、他の植物の生育を阻害する物質が含まれているという学説もあり、タネができる前に対策することが肝心と言えます。

虫が寄ってきすぎる植物

庭に植えてはいけない植物、繁殖力の次は「虫が寄ってきすぎる植物」を紹介していきましょう。意外な植物がありますよ!

サクラ

春になると開花し、花見を楽しめるとして人気のサクラ。そのサクラは花びらが散って葉桜になってくると、たくさんの毛虫が発生します。人に無害な虫から有害な虫まで、とにかくいろんな虫が発生しやすいのです。 もし、サクラを植えてしまったら、洗濯物に毛虫が大量についたり、最悪家の中にまで入り込む可能性も増えてしまうので、サクラを庭に植えてはいけないと思っておきましょう。

姫リンゴ

こちらも春に小さくて白い花を咲かせてくれる姫リンゴ。この姫リンゴも庭に植えると、さび病などの病気にかかる可能性があり、アブラムシやコナジラミなどの害虫も寄ってきやすい樹木です。 また、落花した果実が腐ってくると、さらに虫を引き寄せてしまうことも!庭の手入れに時間をかけない家庭だと、害虫に悩まされることになるので、庭に植えるのは辞めておきましょう。

言い伝えがある植物

サザンカのように、「言い伝えのある植物も庭に植えてはいけないとされています。では、その言い伝えのある植物はどんなものがあるのでしょう?

アジサイ

アジサイは、庭に植えると縁起が悪いと言われています。歴史として、まだまだ医療の発達していない時代で、梅雨の時期というのは気温の変化が激しく、体調不良者や亡くなる方も多く出ていました。その亡くなった方への手向けとして、墓地やお寺にはアジサイがたくさん植えられて、それが「死」と結びついたため、庭に植えると縁起が悪いと言われるようになってしまいました。 また、アジサイの葉っぱには毒があり、子どもが食べたら危険とも言われています。このことから、庭に植えてはいけないと言い伝えられたのです。

ツバキ

サザンカが混同されたツバキも言い伝えがある植物です。上の項目で解説した「打ち首連想」や「縁起が悪い」もありますが、実害としてはサザンカ同様、チャドクガの大量発生でしょう。 ただ、スピリチュアルなものを信じている方や虫が嫌いな方からすれば、言い伝えもあながち間違いとはなりませんので、縁起が悪いとなりますね。

ビワの木

ビワの木は育てやすい植物と言われていますが、ビワの木も言い伝えが存在します。それは、「ビワの木を植えると病人が絶えない」という言い伝えです。真偽は確かなものはなく、眉唾ものも多いと言われていますが、昔から伝えられていて、縁起を気にする方であれば、庭に植えるのはおすすめできない樹木となります。

【まとめ】サザンカは庭に植えてはいけないって本当?2つの理由を徹底解説!

サザンカは縁起が悪く、庭に植えてはいけないと言い伝えられていましたが、実際にそんなことはなく、そっくりなツバキと混同されたことが原因ということが分かりました。 ですが、チャドクガの大量発生という実害をもたらすことは事実です。しかし、冬に花を咲かせてくれるサザンカは管理さえしっかりすれば、人気のある品種や冬に庭を彩ることも可能ということが分かりました! この記事では、以下のことを重点に説明してきました。
  • 庭に植えてはいけない植物ではないが、チャドクガが大量発生する実害はある
  • ツバキと混同されたことによって縁起が悪いと言われたが、サザンカは花は一枚ずつ落ちるので、実際は縁起は悪くない
  • 冬に花を咲かせてくれるので、寂しい冬の庭を彩ってくれる!
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。