ニューサイランの育て方を紹介!増やし方から人気品種まで徹底解説

ニューサイランの育て方を紹介!増やし方から人気品種まで徹底解説
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目次

すらりとした葉が人気のグラスは、ガーデニングや生け花、フラワーアレンジメントのアクセントに最適な植物です。その中でもニューサイランは斑入りの葉が美しく、赤い葉の品種や黒っぽいものまで種類が豊富です。ニューサイランを育ててみたいと思いませんか? 鉢の大きさや土づくり、日当たりなど基本的な育て方をくわしく知っておけば、実際に購入した時に元気で美しい姿を長く楽しむことができるでしょう。 そこでこの記事では
  • ニューサイランってどんな植物?
  • 基本的な育て方:置き場所
  • 基本的な育て方:水やり
  • 基本的な育て方:土づくり
  • 基本的な育て方:肥料
  • 基本的な育て方:植え付け、植え替え
について徹底的に解説していきます。ニューサイランの増やし方や、大きくなり過ぎた時の対処法についてもまとめましたので、ぜひ最後まで読んでニューサイランのある暮らしを楽しんでくださいね。

そもそもニューサイランってどんな植物?

まずはニューサイランってどんな植物なんだろうと疑問になりますね。育てる上でも大切な原産地や特徴、品種について理解を深めていきましょう。

ニューサイランはニュージーランド原産の多年草

ニューサイランとは、キジカクシ科フォルミウム属の長く尖った葉をした常緑性の多年草です。ニュージーランドが原産で、耐寒性もあり、開花時期は6月~8月の初夏、白い花を咲かせます。草丈は60cm~3mと小型のものから大型ものまで幅広く、ニューサイランだけで景色を作るのもそれは見事なものです。カラーリーフのバリエーションも豊富なので、生け花やフラワーアレンジメントによく使用されています。

耐寒性を持っており寒冷地以外は屋外でも冬越しが可能

ニューサイランはある程度の耐寒性を持っています。霜が積もるような寒冷地以外なら屋外でも冬越しができるでしょう。ただし、冬越しのために敷きわらやバークチップなどを根元へ敷きマルチングして、株の凍結を防いでください。屋内で栽培する場合は背丈が大きくなりますからある程度場所を取って育てるようにします。

紫色、銅色、赤色だけでなく斑入りの葉もあり様々なバリエーションの葉を楽しむことが出来る

ニューサイランは品種が非常に豊富なことも有名です。紫色の葉をはじめ、渋い銅色や目を惹く赤色の葉もあります。斑入りの葉もあって、ガーデニングの差し色にぴったり。ちょっと色合いが乏しくなる秋から冬にかけての貴重なカラーリーフです。バリエーションの豊富さを利用して、グラスだけの庭を作ることもできますから、ぜひお気に入りの品種を取り入れてみましょう。

ニューサイランの育て方①:置き場所

次はいよいよ、ニューサイランの育て方についてご紹介します。育て方は種類によって多少の違いがありますが、基本は同じ。水やりや土づくりなどの基本を押さえておきましょう。このトピックでは、ニューサイランの好む置き場所について確認していきます。

日当たりの良い場所を好む

ニューサイランは、日当たりの良い場所を好みます。日陰にもある程度適応しますが、日なたで育てると葉が硬くまっすぐに伸びるため、できるだけ日なたへ置いてください。夏の乾燥と冬の寒風が苦手なので、直接風が当たらない木陰や建物の近くなど工夫が必要です。全くの日陰だと葉がしなしなと垂れて、色も薄くなりますので注意が必要です。

赤葉など品種によっては強い直射日光を苦手とするので注意が必要

また赤い葉や紫の葉など、品種によっては強直射日光を苦手なものがあります。特に初夏から夏にかけては一日中直射日光が当たるような場所へ置くと、葉が茶色く枯れたり、しおれたり葉焼けの症状が出てしまいますから、ひさしや木陰、遮光ネットを使って、直接日光が当たらないようにしましょう。

耐寒性が高く寒冷地以外なら地植えでも冬越し出来る

ニューサイランは耐寒性が高いことも魅力のひとつです。寒冷地以外なら地植えのまま冬越し出来ますよ。ただし品種によってはマルチングや鉢上げして室内で移動するなどの対処が必要です。室内へ移動する時に、地際から剪定して株の体力を温存したり、日当たりが良く風通しの良い窓辺などへ置いたり過ごしやすい環境を整えてくださいね。

斑入りなど品種によっては耐寒性が低いのもあるので注意が必要

比較的寒さに強いニューサイランですが、なかには耐寒性の低い園芸品種もあるため注意が必要です。銅葉や赤葉などの斑入りのものがどちらかといえば寒さに弱いので、置き場所には注意しましょう。屋外ならあたたかい日なたやベランダ、室内なら日光のよく当たる窓辺などがおすすめです。ニューサイランは、日当たりが良く風通しがいい環境であれば、綺麗でまっすぐな形状のいい葉っぱに成長します。

ニューサイランの育て方②:水やり

基本的な育て方のうち、水やりはとても大切です。ニューサイランの水やりの仕方は、春から秋にかけてと冬でそれぞれ変わってきます。間違った水やりをすると水切れや根腐れしやすくなりますから、しっかりと確認しておきましょう。

土の表面が乾いたらたっぷり水やりをする

水やりの基本は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。庭植え、鉢植えとも同じく鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりしましょう。用土がじめじめした状態が苦手なので、株の大きさによって水量を変えます。どうしても水やりのタイミングが分からないなんて時は、水やりチェッカーなどの園芸用品を使うと分かりやすいのでおすすめです。

春~秋の生育期間は土が乾いたら水やりをし、真夏は水切れに注意する

ニューサイランは春から秋にかけて生育が活発になる生育期にあたります。3月はちょうど植え付けや植え替えの時期にもなるため、徐々に水の量を増やしていってください。春~秋の生育期間は土が乾いたら水やりをするでちょうどいいでしょう。逆に7月~8月の暑さが厳しくなる真夏は水切れに注意しましょう。

冬の休眠期は土が乾いてから3日ほどしたら水やりをする

冬のニューサイランは生育がゆっくりになる休眠期に入ります。葉と同じく根の生育もほとんどありませんから、水の与えすぎには要注意。タイミングとしては土が乾いてから3日ほどしたら水やりするようにしてください。水やりの間隔を明けることで根腐れを防止しましょう。

水のやりすぎによる過湿は根腐れにつながるので注意が必要

ニューサイランはじめじめした環境が苦手です。そのため水のやり過ぎによる過湿は避けてください。加湿状態が続くと根が酸素を取り込めず黒く腐っていく根腐れになります。根腐れしてしまうと、根だけではなく茎や葉もしおれてきますから、くれぐれもタイミングと水の量は季節ごとに変えて風通しの良い環境に整えましょう。

ニューサイランの育て方③:土づくり

水やりと合わせて覚えておきたい、土づくり。土ならなんでもいいわけではなく、ニューサイランが育ちやすい用土を使うと2、3年後も元気に生長してくれますよ。基本の育て方、土づくりについてくわしくご紹介します。

水はけが良く通気性のある土壌が適している

ニューサイランの原産地はニュージーランド、気候が厳しく乾燥した水はけのよい土壌が多くあります。したがって、用土も水はけの良い通気性の高い土が適しているでしょう。水はけが悪いと生長しにくいばかりか病気になりやすくなります。鉢やプランターで育てる場合は、鉢底ネットを敷き、軽石や鉢底石を入れてから用土を入れてください。

市販の観葉植物用の培養土や草花用の培養土で育てられる

市販の草花用培養土で育てることができますが、観葉植物用の培養土でも十分大きく育ちます。ポイントは水はけが良いことと通気性が高いこと。初心者の方は市販の草花用培養土を用いるか、自分で配合する場合は赤玉土6、腐葉土3、軽石1の割合で混ぜ合わせましょう。

ニューサイランの育て方④:肥料

ニューサイランには肥料が必要なのか、育て方の中でこちらも合わせて知りたいポイントですね。肥料が必ず必要な植物もあれば、ない方がよく育つ植物もあります。ニューサイランへの肥料の与え方、肥料の種類についておさらいします。

元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜる

結論から申しますと、ニューサイランに肥料は必要です。特に植え付けの際の元肥が大切です。新しい用土へ効果が長く続く緩効性の化成肥料を混ぜてから、植え付けてください。化成肥料は粒タイプやタブレット状のものいろいろとありますが、与えすぎには要注意。根が肥料焼けする可能性もあるため、規定量を混ぜるようにしてください。

追肥は春~秋の生育期間中、月1回の頻度で発酵油かすや緩行性化成肥料を与える

植え付けてからも肥料を定期的に与えます。生育期間にあたる春~秋は、月1回のペースで追肥が必要です。与える肥料はホームセンターで販売されている発酵油かすや緩効性肥料を与えます。発酵油かすは窒素成分が豊富な有機肥料として有効ですが虫やにおいが気になるため、水で10倍に希釈して液肥にして与えるのがおすすめです。初めての方は緩効性肥料を使うと、虫やにおいの心配がありませんのでぜひ使い分けてみましょう

使用する用土に既に元肥がされている場合があるので用土をしっかり確認しよう

または市販の培養土を使う場合、もう既に元肥が配合されています。観葉植物用や草花用と書かれているものはほとんど元肥が入った状態で販売されていますので、あらたに肥料を加える必要はありません。元肥が必要なのは庭植えで自分で用土を配合する場合に限るでしょう。植え付ける前に肥料が必要がどうか、しっかり確認しましょう。

ニューサイランの育て方⑤:植え付け・植え替え

それでは、育て方の応用編。いよいよニューサイランを植え付けてみましょう。お気に入りの品種を選んで購入した後は新しい鉢へ植え付ける必要があります。また同時に元気に生長して大きくなった株は一回り大きな鉢へ植え替えるようにしてください。

地植え

地植えで育てる場合、成長が始まる3月中旬~4月上旬が植え付けの適期です。この時期に株分けもできますよ。また根を大きく傷つけると枯れてしまいがちなので、ポット苗で購入したら根鉢を崩さないように、浅く植え付けて水はけよくしてあげましょう。

移動が苦手なため地植えの際に日当たりやスペースを考慮して植え付ける

ニューサイランは根が細く、頻繁な移動や植え替えが苦手です。しかし成長が旺盛で小さい苗でも1年も過ぎれば株の直径が10㎝以上にもなることがしばしば。地植えで育てるのなら、あらかじめ大きくなることを見越して、日当たりやスペースを広くとって植え付けるようにしてください。

植え替えの必要は無い

地植えで育てる場合は、植え替えは必要ありません。先ほどお伝えしたように頻繁な植え替えを苦手としますから、大きく成長し過ぎた時は株分けで量を調整するといいでしょう。不要な分だけ切り分けて、残りを元の場所へ植え直すとまた元気に葉を茂らせますよ。ぜひ試してみてください。まっすぐ

鉢植え

鉢植えで栽培する場合はどうでしょうか。ニューサイランは生育旺盛なので定期的な植え替えが必要です。植え替えの頻度や適期、植え替えのポイントをまとめました。

ニューサイランは成長速度が速く、すぐに根詰まりを起こしてしまうので1~2年の頻度で植え替えを行う

ニューサイランは1年の間に驚くほど成長します。他の植物よりも成長速度が速く、育てがいがある反面根詰まりしやすいのです。特に鉢植えで育てている場合、葉がしおれてきたり、鉢底から白い根が出てきたら植え替えのサイン。1~2年の頻度で植え替えするといいでしょう。

植え替えの時期は春の3~4月がおすすめ

植え替えに適した時期は、植え付けと同じ3~4月です。市販の培養土を使うか、赤玉土と腐葉土を混ぜた用土へ植え付けましょう。根はまっすぐ伸びていく直根性でがっしりとしていますから、深めの鉢へ用土を多めに入れて根を崩さないように植え替え、浅めに植え付けるのがおすすめです。植え替えた後はたっぷりと水やりをします。

ニューサイランの増やし方:株分け

ニューサイランは丈夫で生育旺盛なのが特徴です。そのためあっという間に大株へ育ってしまい置き場所に困ることもあります。そんな時は株分けしてサイズダウンしつつ、子株を育ててみてはいかがでしょうか。

ニューサイランは株分けで増やすことが出来る

ニューサイランは株分けで増やすことができます。大株になってくると葉が混み合い風通しも悪くなるため、上の古い葉を剪定してから株分け作業へ移るとスムーズに進められます根がよく張っていると分けにくいので、スコップを左右に揺らしながらゆっくりほぐす様に分けるのがポイントです。株分けしたら、すぐ土に植えて、日を当て水をたっぷり与えてあげましょう。

株分けの時期は春の3~4月がおすすめ

株分けの時期は、植え付けや植え替えと同じく春先の3~4月がおすすめ。古い葉の下から新しい葉がどんどん生えてくる時期です。枯れた葉っぱや見た目の悪い葉っぱもありますし、その後の成長のために葉先を園芸ハサミで剪定してください。実は葉っぱの株元をよく見るといくつかの扇状のかたまりになって生えています。扇と扇の隙間へスコップや園芸ハサミを差し込んで、そっと株を割りましょう。

ニューサイランの株分けに必要な道具

株分けに必要な道具は次の通りです。ニューサイランの株と、ハサミかスコップ、そして鉢植え、用土の4点を準備しましょう。

株を分けるニューサイラン

株を分けるニューサイランは、最低でも1年以上経ったものがおすすめです。サイズもある程度あり、株自体の体力もあります。園芸品種にもよりますが、寒さに弱いものもありますので、暖かくなってから作業してください。

株を割るハサミやスコップ

株を割るための園芸ハサミやスコップを準備します。株の直径が10㎝以内なら、切れ味の良い園芸ハサミでも十分です。しかし地植えにして数年育てている場合は大きなスコップで割る方が簡単なので参考になさってくださいね。

鉢植え(地植えの場合は植えるスペースの確保)

鉢植えは地植えだったものを鉢上げしたり、同じサイズの鉢、一回り大きな鉢など、株のサイズに合わせて選ぶようにしましょう。室内でコンパクトに育てるのなら小さい鉢もおすすめです。地植えの場合は、大きく育つことを見越して半径30㎝以上を確保してスペースを開けます。

用土は市販の草花用培養土や観葉植物用培養土など、水はけのよく通気性の高いものを準備してください。自分で配合する場合は赤玉土や軽石と腐葉土を混ぜ合わせて使います。元肥を混ぜるのも忘れずに。地植えで元からある用土を使う場合は、赤玉土や鹿沼土を混ぜて周囲の土よりも少し高めに盛り上げて畝上にしておくといいでしょう。

ニューサイランの株分けの手順

それでは実際に株分けしていきましょう。手順は簡単3ステップです。

①:株分けしたいニューサイランを準備し、土から掘り起こす

株分けしたいニューサイランをベランダや庭など汚してもいい場所へ準備します。鉢植えならブルーシートや新聞紙などを敷いてから鉢から取り出すと後始末が簡単です。取り出す時は根鉢を崩さないよう、土がついたままそっと取り出します。地植えならスコップで周囲の土と一緒に掘り上げてください。

②:掘り起こしたニューサイランをスコップやハサミで半分に割る

次は切り分けていきます。先ほどお伝えしたように葉っぱはいくつかの扇状に重なって一つの株になっています。扇状のブロックごとに切り分ければ、株のダメージが少なくて済みますよ。ブロックの隙間にスコップやハサミを差し込んでゆっくりと揺らして、半分くらいに割りましょう。

③:割ったニューサイランを土に植える

割ったニューサイランの株はそれぞれ用土に植え付けます。株分けする前に鉢や植え付けたい場所へ用土を入れ準備しておくといいでしょう。この時も根鉢をあまり崩さないよう注意しながら、植え付けてくださいね。根元まで土を入れたらたっぷりと水やりして完成です。

ニューサイランの株分け後のケア

ニューサイランを株分けした後は2つケアのポイントを踏まえて管理してください。1つは置き場所、もう1つは水やりです。

日の当たる場所に置き、たっぷりと水を与える

株分けした後のニューサイランは日当たりのよい場所に置いて管理します。どうしても日当たりが悪い時は、半日以上日が当たる窓辺もしくは軒下などがおすすめです。また水やりは、完全に土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。常に地面が湿っている状態が苦手な植物なので、風通しのよい場所もおすすめです。

植え替え後はなるべく負担をかけないようにする

植え替えという作業は健康な生育に欠かせない作業ですが、株へ負担がかかり、ダメージを与えるものでもあります。そのため春先の生育が活発な時期に行って、なるべく負担をかけないようにしてください。冬に植え替えや株分けをすると株に負担がかかったまま回復せず枯れてしまうこともありますから、適切な時期に行うようにしましょう。

ニューサイランが大きくなりすぎてしまった時の対処法

さて、一通り育て方の基本から応用編まで確認してきました。ここで健康に大きく育ちすぎた時の対処法についてご紹介します。特にニューサイランは葉の色や形状が美しく、形が崩れないよう保ちたいですね。

葉が多いと夏に蒸れて弱ってしまうので定期的に古くなった葉や倒れた葉を剪定する

だんだんと株が大きく育ってくると、葉の数も増えます。葉が多いとそれだけ密集して風通しが悪くなりますから、夏場の蒸れには要注意。ニューサイランが過湿の環境が苦手なので、定期的に古い葉や倒れた葉を根元からばっさりと剪定して風通しをよくしましょう。剪定することで、病気や害虫の予防にもなります。

高さが大きくなりすぎている場合は高くなった葉の株元部分を剪定する

また草丈が大きくなりすぎているニューサイランは、葉の重さで折れて倒れやすく、見た目もよくありません。まっすぐ上へ伸びている葉をよく見せるためにも、高さが大きくなり過ぎた葉を株元部分から剪定して、草姿を整えてあげましょう。中には硬い葉の品種もあるので、手袋をし切れ味の良いハサミを使って剪定してくださいね。

株を小さくしたい場合は株元を割って株分けを行う

草丈ではなく、株そのものをサイズダウンしたい場合は株分けが有効です。株分けの方法は先ほどご紹介したものを参考に挑戦してみましょう。株分けする前に、腐った葉や枯れた葉を取り除き、同時に黒く変色した根も軽く取り除いて植え付けるようにしてください。サイズダウンした株はうまく根付けばまた新しい葉が伸びてきますよ。

ニューサイランが枯れてしまう原因

とても丈夫で害虫や病気にも強いと言われるニューサイランですが、ちょっと管理を間違うと枯れてしまうことがあります。ここでは育て方の中でも枯れる原因NG集をまとめました。ぜひ参考になさってくださいね。

①:水のやりすぎによる過湿

ニューサイランは水はけの良く、風通しの良い環境を好みます。そのため頻繁な水やりは厳禁。土が常にじめじめしていると根が酸素や水分を吸収できないだけでなく、酸欠状態になり根が腐ってしまいます。根腐れが悪化すると株そのものが弱って枯れてしまいますから、水やりは季節に合わせて土の表面が乾いたら与えるようにしましょう。

②:植え付けや植え替え時に根を傷つけてしまう

植え付けや植え替え時に気をつけたいポイントは、根を傷つけないことです。丈夫な地上部に比べて、根は少しのダメージでも傷んでしまいます。そのためニューサイランの植え付けや植え替えは、根鉢をほぐさずできるだけそのまま植えるようにしましょう。株分けの時も同様です。

③:根詰まりをそのままにしておく

ニューサイランの根は1年の間で非常によく伸びます。植え付け時には余っていた鉢の中も、気づけばぎっしりと根鉢が回っていたなんてこともよくありますよ。これを根詰まりといい、放置していると酸素や養分を吸収できず水切れしやすくなったり、葉がしおれてきたりと色んな症状が現れますから、早めにひと回り大きな鉢へ植え替えるようにしてください。

ニューサイランは丈夫な植物なのでしっかり育てたら大丈夫

ここまでニューサイランのよくあるトラブルについて解説しましたが、いかがでしょうか。水やりや置き場所、植え替えなど管理のポイントを押さえておけば大丈夫。ニューサイランは丈夫な植物ですから、ポイントを押さえながら育てれば元気でつやつやとした葉を楽しむことができます。

ニューサイランの人気園芸品種を紹介

たくさんの園芸品種がある多年草として、そしてスタイリッシュな見た目からグリーンインテリアとしても人気のあるニューサイラン。オーソドックスな品種もあれば、パッと目を惹く色の品種もあってどれを選ぼうか悩んでしまいますね。ここでは、特におすすめの園芸品種についてご紹介します。

ピンクストライプ

明るいシックなチョコレートカラーの葉の縁にピンクが差し込んだピンクストライプは、色の組合せと太さのある葉が魅力の品種です。寒さにもある程度耐え、耐暑性にも優れていますから、シェードガーデンや室内のフォーカルポイントにぴったり。ピンクストライプはニューサイランの中では比較的太さのある葉がゆったりと伸びている姿が美しいです。

バリエガータ

鮮やかな緑の葉に明るいクリーム色の縁が魅力的なバリエガータは、成長すると草丈1mにもなる大きな品種です。植栽としても人気が高く、樹木のグランドカバーや景観としてもよく使われます。耐寒性が高く冬越しもできるでしょう。バリエガータは非常に大きく育つため、定期的な株分けや植え替えが必要です。

ルブラナナ

縁のない銅葉が美しいルブラナナは、ニューサイランの中でも比較的小型な品種です。大きくなっても葉の細さから風景とよく馴染むでしょう。ルブラナナは葉は細くスタイリッシュな印象で、耐寒性が少し低いので室内栽培がおすすめです。寄せ植えやフラワーアレンジメントにも向いています。

レインボークイーン

ニューサイランの中でも目の覚めるような鮮やかな赤色の覆輪と赤紫色の葉が見事なレインボークイーンは、まさに主役といってもいいでしょう。草丈は60~90㎝と中間くらいで、葉の幅が広く大きい印象を与えます。耐寒性もあり、暖地であれば冬越しも可能です。庭の差し色にぜひ取り入れてみたい品種です。

【まとめ】ニューサイランの育て方を紹介!お手入れ方法や増やし方まで徹底解説

最後まで読んでみていかがでしたでしょうか。丈夫で病害虫にも強く、初心者でも育てやすいニューサイランは、自分で育てるだけでなく贈り物にもおすすめな植物です。また、日当たりや水やり、肥料など適切に管理すれば何年も元気な姿を楽しめるでしょう。 この記事のポイントは
  • ニューサイランはニュージーランド原産の常緑性多年草
  • 耐寒性を持っており寒冷地以外は屋外でも冬越しが可能
  • 銅葉や赤色など園芸品種が豊富
  • 育て方のポイント:置き場所は日当たりの良い場所を好む
  • 育て方のポイント:水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与える
  • 育て方のポイント:土は水はけが良く通気性のある土壌が適している
  • 育て方のポイント:鉢植えの場合、1~2年で植え替えする
  • 株分けで増やせる
でした。育て方の基本を踏まえておけば、もし病気やトラブルがあっても適切な対処ができるかと思います。ぜひニューサイランのある生活を楽しんでくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。