リナリア(姫金魚草)の育て方を紹介!種まき方法から人気の品種まで

リナリア(姫金魚草)の育て方を紹介!種まき方法から人気の品種まで
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目次

リナリア(Linaria)は花色が豊富で、赤、ピンク、青、紫、黄色などの様々な品種があります。生命力が強いのも特徴で、手間がかからないため園芸初心者にも人気の花となっています。 ただ、リナリア(Linaria)は基本的にはそこまで手がかからないものの、適切な育て方をしないと思ったように生長しなかったり枯れてしまう可能性があります。 そこで今回は、
  • そもそもリナリア(姫金魚草)ってどんな植物なの?
  • リナリアの育て方のポイント
  • リナリアの植え替え・植え付け
  • リナリアの増やし方
  • リナリアのお手入れ
  • リナリアの人気の品種を紹介
というテーマで解説していきます。 当記事を最後までお読みいただくことによって、リナリアの育て方やお手入れ方法、人気の品種について把握することが可能です。 リナリアの適切な育て方を実践することで綺麗な花を長く楽しむことができます。是非当記事を最後までご覧ください。

そもそもリナリア(姫金魚草)ってどんな植物なの?

ここからは、そもそもリナリア(姫金魚草)とはどのような植物なのか説明していきます。

ヨーロッパを原産とするゴマノハグサ科ウンラン属(リナリア属)の一年草

リナリアはヨーロッパを原産とするゴマノハグサ科ウンラン属(リナリア属)の一年草です。豊富な花色が特徴で、他の植物と比べてもかなり丈夫で栽培しやすくなっています。

多年草の宿根リナリアもある

多年草の宿根リナリアもあります。多年草は一年草や二年草と対比される言葉で、冬季も生存できるのが特徴です。

金魚草を小さくしたような見た目

リナリアは金魚草を小さくしたような見た目です。パステルカラーの優しい雰囲気があります。

丈夫で発芽率がよく、花色が豊富

リナリアは丈夫で発芽率がよく、花色が豊富です。そのため管理が比較的容易で園芸初心者の方にもおすすめです。

リナリアの育て方のポイント①置き場所

まず、リナリアの育て方のポイントとして「置き場所」が挙げられます。適切な置き場所で適切な育て方をすることで、リナリアは元気に生長していきます。

水はけと風通しのよい日向を好む

リナリアは水はけと風通しのよい日向を好みます。水はけが悪く植物の根が長時間水に浸かると酸素供給が制限されてしまい、根腐れや病気の原因となります。また、風通しが悪い場合も湿度が適切に保てなかったり病害虫の原因になってしまいます。

地植えの場合

ここからは、地植えの場合の育て方について説明していきます。

盛り土などで周囲より高く植え付けるとよい

盛り土などで周囲より高く植え付けましょう。こうすることで水はけを良くする効果が見込めます。

霜に当てなければ屋外でも越冬できる

リナリアは耐寒性があるため、霜に当てなければ屋外でも越冬ができます。そのため、霜の当たらない場所に植えるようにしましょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合のリナリアの育て方は、地植えの場合と少し異なります。

屋外に置く場合は雨ざらしにならないよう注意

屋外に鉢を置く場合は雨ざらしにならないよう注意しましょう。鉢植えの植物が雨ざらしになると過剰な水分で根腐れの原因となったり、土壌が流出してしまう可能性があります。

冬は軒下など霜の当たらない場所に

冬は軒下など霜の当たらない場所に置きましょう。こうすることで霜の被害を受けることなく越冬することができます。

室内で育てる場合はできるだけ日光に当てる

室内で育てる場合はできるだけ日光に当てましょう。なるべく日光に当てることで光合成を促進させ、植物により栄養を供給することができます。

リナリアの育て方のポイント②水やり

次のリナリアの育て方のポイントは「水やり」です。過剰に水を与えすぎてしまうと根腐れの危険があるため、適切なタイミングで適量を与えることが大事です。

リナリアは多湿を嫌う植物

リナリアは多湿を嫌う植物です。そのため、他の植物とくらべると少し乾燥気味の育て方をするのが良いでしょう。

地植えの場合:根付いた後は、乾燥期以外は基本的に不要

地植えの場合、根付いた後の水やりは基本的には不要です。ただ、だからといって放置していいわけではなく、特に乾燥期は定期的にチェックして適宜水やりを行いましょう。

鉢植えの場合

鉢植えでの育て方の場合、地植えとは違った水やりをしていきます。

土が乾いたらたっぷりと

鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。その際はきちんと底から排水できているかも確認します。

株元の地面を狙って水をかける

株元の地面を狙って水をかけましょう。植物の根は株元に集中しているため、ここを狙って水をかけることで水分が直接根に届きやすくなります。

冬は気温の高い時間に控えめに行う

冬は気温の高い時間に控えめに行いましょう。気温が低い夜などに水を与えると植物が長時間湿ってしまい、病気の発生リスクが高まってしまいます。

リナリアの育て方のポイント③土

次のリナリアの育て方のポイントは「土」です。適切な用土を選択することによって、植物に十分な栄養を与えることができます。

水はけと通気性のよい土を好む

リナリアは水はけと通気性のよい土を好みます。そのため、水はけと通気性の良さを備えた用土で育てていきましょう。

地植えの場合

地植えの育て方の場合、なるべく土壌を水はけが良い環境にすることが重要です。

有機資材を混ぜ込んで耕す

有機資材を混ぜ込んで耕す方法があります。有機資材を混ぜ込むことで、土壌の保水力や栄養分の供給を向上させてリナリアの成長を促進させる効果があります。

水はけの悪い場所は土壌改良資材を混ぜこむ

水はけが悪い場所は土壌改良資材を混ぜ込みましょう。土壌改良資材を使うことで土の保水性や栄養状態を調整することができます。

鉢植えの場合

ここからは、鉢植えの育て方をする場合の適切な用土について説明していきます。

市販の草花用培養土で育てられる

市販の草花用培養土で育てることができます。そのため、初心者の方であっても草花用培養土を使って手軽に土壌を作ることが可能です。

自作する場合は赤玉土6:腐葉土3:軽石(パーライト)1の配合土など

土を自作する場合は赤玉土6:腐葉土3:軽石(パーライト)1の配合土などを使いましょう。この配合土にすることで、水はけの良い土壌でリナリアを育てることができます。

酸性土壌を嫌うため苦土石灰をまく

リナリアは酸性土壌を嫌います。そのため、苦土石灰をまきましょう。苦土石灰を使用することによって、酸性土壌を中和することが可能です。

リナリアの育て方のポイント④肥料

最後のリナリアの育て方のポイントは「肥料」です。適切に肥料を与えることによって、健康な成長のサポートをしてくれます。

元肥:緩効性化成肥料を与える

元肥として緩効性化成肥料を与えましょう。緩効性化成肥料とは植物に栄養素を徐々に供給する肥料で、肥料の追加を最小限にすることができます。

追肥

追肥は名前の通り、植物の成長過程で追加で施す肥料です。追肥をすることで不足した栄養分を補給させることが可能です。

一年草のリナリアには不要

一年草のリナリアには追肥は不要です。基本的にリナリアは肥料が少なめでも十分に育つ植物となっています。

宿根性のリナリアには春に芽出し肥を

宿根性のリナリアには春に芽出し肥を与えましょう。芽出し肥とは、発芽したばかりの種子や新芽の成長を促すための肥料を指します。

窒素過多にならないよう注意

肥料を与える際は窒素過多にならないよう注意しましょう。窒素過多になると倒れやすくなったり、繊細さを欠いた草姿になるおそれがあります。肥料を過剰に与えると窒素過多になり、周囲の環境へも悪影響を与える可能性もあります。

リナリアの植え替え・植え付け

ここからは、リナリアの植え替え・植え付けの方法を説明していきます。適切なタイミングでこれらを行うことで植物に大きなストレスを与えることなく、新しい環境に適応させることが可能です。

植え付け

リナリアの植え付けをする場合は時期や植え付けの手順をチェックしましょう。

植え付けの時期

リナリアの植え付け時期は10月~11月頃が良いでしょう。ただ、植え付けが遅れてしまうと根が寒さで傷んでしまう可能性があるので注意が必要です。

苗の選び方

リナリアの苗は葉の色がくすんでおらず、蕾がたくさんついているものを選ぶと良いでしょう。また、茎がしっかりしているかどうかもチェックポイントとなります。

植え付けの手順

リナリアの植え付けを行う手順は以下の通りです。
  1. 日当たりの良い場所を選ぶ
  2. 水はけが良い土壌を準備する
  3. 種子(もしくは苗)を用意する
  4. 種子(もしくは苗)を植え付ける
  5. 植え付けた後は水やりを行う
リナリアの植え付けをした後は定期的に観察し、必要なら間引きなどを行っていきます。

【宿根草の場合】植え替え

ここからは、宿根草の場合の植え替え方法を説明していきます。

植え替えのタイミング:根が鉢いっぱいになったら

宿根性の場合、根が鉢いっぱいになったタイミングで植え替えをしましょう。根が鉢いっぱいになると栄養の吸収が難しくなり生長が鈍化してしまうためです。

植え替えの時期:10月~11月、3月~4月

宿根草の植え替えの時期は10月~11月、3月~4月が良いでしょう。この時期に植え替えをすることで植物に大きなストレスをかけることを防げます。

植え替えの手順

リナリアの植え替えをする手順は以下の通りです。
  1. 土壌を準備する
  2. 植物を取り上げる
  3. 根についている古い土を振り落とす
  4. 新しい穴を掘る
  5. 植え替えを行う
  6. 植え替え後は水を与える
植え替えを行った後はしばらく直射日光を避けて、新しい環境に慣れさせるようにしましょう。

リナリアの増やし方

ここからは、リナリアの増やし方について説明していきます。

種まき

種まきでリナリアを増やす場合、タイミングと方法を確認しておきましょう。

種まきの時期:9月下旬

種まきの時期は9月下旬が適期です。リナリアの発芽する適温は15~20℃とされているため、この時期にタネをまくことで発芽しやすくなります。

種まきのしかた

種まきのしかたですが、種まき用のトレイに用土をいれ種を数粒ずつまきましょう。発芽の際は光を必要とするので、あまり深くまでタネを埋めないようにするのがポイントです。

こぼれ種でも増やすことが可能

リナリアは生命力が強いので、こぼれ種でも増やすことが可能です。ただ、こぼれ種で増やす場合は管理をしないと整った造形が崩れてしまう可能性もあります。

株分け

リナリアを増やすために株分けという方法もあります。

多年草のみ株分けが可能

多年草のみ株分けをすることが可能です。多年草は地下茎や根が地中に広がっているため、一つの株から新しい株を発生させやすくなっています。

株分けの時期:4月頃

株分けの時期は4月頃が良いでしょう。この時期はリナリアが活発に生長するため、新しい環境に適応しやすくなります。

株分けのしかた

株分けはリナリアの根を分けて、新しい場所に植えていきます。なるべく各株に根と十分な葉や茎が付いている状態にしておきましょう。

リナリアのお手入れ

ここからは、リナリアのお手入れ方法について説明していきます。

剪定

剪定をすることによって、植物の形を整えたりエネルギーを花や実の部分に集中させることができます。

花がら摘み

花がら摘みとは、花が咲いた後に花がらや古くなった花を取り除くことを指します。花がら摘みをすることで新しい花を形成しやすくなります。

切り戻し

切り戻しとは、植物の一部を取り除く手法を指します。切り戻しをすることで、形を整えたり新しい成長の促進をさせることが可能です。

摘心

摘心は、植物の新しい成長部分を摘むことを指します。こうすることで花芽が形成されやすくなり、より良い外観にすることができます。

夏越し

ここからは、リナリアの夏越しの方法を説明していきます。

一年草の品種はほぼ夏に枯れる

一年草の品種はほぼ夏に枯れてしまいます。それは一年草の品種は高温多湿に弱いからです。

過湿に注意する

夏越しをする際は過湿に注意しましょう。過湿によって根に酸素が行き渡らなくなったり、腐敗してしまう可能性があります。

明るい日陰か半日陰で育てる

夏は明るい日陰か半日陰で育てるようにしましょう。このような育て方をすれば安全に夏越しをすることができます。

冬越し

ここからは、リナリアの冬越しの方法を説明していきます。

秋に入手した一年草の苗は防寒するとよい

秋に入手した一年草の苗は防寒しましょう。防寒をしないと寒さで枯れてしまう可能性があります。

室内に入れる場合は昼と夜の寒暖差に注意

室内に入れる場合は昼と夜の寒暖差に注意しましょう。寒暖差が大きいとストレスになり、枯れてしまう要因となります。

病害虫

リナリアを育てる際に気を付けるべき病害虫を説明していきます。

苗立枯病

苗立枯病は植物の種子や苗に発生する病気です。苗立枯病にかかると苗が細くなり、腐敗が見られることもあります。発病した場合はすぐに感染した植物を取り除きましょう。

アブラムシ、イモムシ

アブラムシはリナリアに取りついて汁をすうため、見つけたらすぐに除去しましょう。また、イモムシもリナリアの葉を食害するので注意が必要です。

リナリアの人気の品種を紹介

ここからは、リナリアの人気品種について紹介していきます。それぞれが様々な特徴を持っているため、比較してみるのもおすすめです。

フィリア

フィリアは従来のリナリアと比べると1株で多くの花を咲かせるのが特徴です。フィリアの草姿は形が良くまとまった造形が楽しめます。

グッピー

グッピーは草丈が15~20cmのコンパクトな品種です。グッピーは草丈も短く丈夫なので初心者の方が栽培するのにもおすすめです。

プルプレア

プルプレアは初夏から秋に開花するため、一年草のリナリアとは時期が違っています。プルプレアの花は小さく、繊細で美しい姿が特徴となっています。

リップルストーン

リップルストーンの花は金魚草に似ています。また、リップルストーンには様々な花色があり、花壇や鉢植えでよく育てられています。

パープレア

パープレアには様々な花色があり、4月~6月に開花します。パープレアはこぼれ種でもよく増えるのが特徴で、適切な育て方をすればある程度放置しても元気に生長します。

ブルガリス

ブルガリスは花色が淡いのが特徴で、景色に自然に調和します。ブルガリスはヨーロッパのワイルドフラワーでこぼれ種で群生します。

アールグレイ

アールグレイは白い儚げな花が特徴です。アールグレイの花期は春から秋までとなっており、切り戻しをすることでより長く生長させることができます。

キャノンウェント

キャノンウェントは小さな花が穂状に付く品種です。キャノンウェントはこぼれ種で増やすことができるので園芸にも適しています。

アエルギネア

アエルギネアは様々な花色を持っており、彩り豊かな見た目を楽しめます。アエルギネアは多年草で丈夫なため、鉢植えなどで育てるのが良いでしょう。

【まとめ】リナリア(姫金魚草)の育て方を紹介!種まき方法から人気の品種まで

ここまで、リナリアの育て方やお手入れ方法、人気品種について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、
  • リナリアは花色が豊富で育てやすく園芸初心者にも人気がある
  • リナリアの育て方のポイントは「置き場所」「水やり」「土」「肥料」となっている
  • リナリアの植え替え・植え付けはタイミングが重要
  • リナリアは種まきや株分けで増やすことができる
  • リナリアは剪定や病害虫の除去をすることで長く生長する
  • リナリアには様々な人気品種がある
です。 リナリアは花色が豊富なのが特徴で、丈夫なため多くの方に育てられています。育て方とお手入れを適切にすることによって長く生長を楽しむことができますので、是非当記事をご参考にしていただけたらと思います。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。