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レモンマートルは葉っぱからレモンの香りがする観葉植物です。栽培も容易でレモン好きの方ならぜひ、栽培してほしい観葉植物です。育て方は簡単ですが「初心者だから育て方が簡単でも失敗しそう...」と感じる方も多いでしょう。
そこで、今回はレモンマートルの育て方について解説します。本記事を読めば、以下のことが分かりますよ。
- レモンマートルの暑さ・寒さの耐性
- 病害虫への耐性
- 葉っぱの活用方法
そもそもレモンマートルってどんな植物なの?
最初に育て方ではなく、レモンマートルがどのような植物なのか解説します。名前や育て方を知っている方は多いですが、詳しい生態を知っている方は多くないでしょう。また、新しい発見にも繋がりますよ。詳しく見ていきましょう。オーストラリアを原産とするフトモモ科バクホウシア属の常緑低木
レモンマートルはオーストラリアが原産のフトモモ科バクホウシア属の常緑低木です。オーストラリア原産のため、寒さには弱いので何かしらの対策が必要といえるでしょう。 実際に匂いを嗅ぐと分かるのですが、強い柑橘系の香りがします。そのため、レモンよりレモンといわれているほどです。 また、近年ではリラックス効果や抗菌作用が注目されており、さまざまな分野で活躍が期待できる観葉植物です。白~クリーム色の小さな花を多く咲かせる
レモンマートルは、白~クリーム色の小さな花を多く咲かせます。決して派手な花ではありませんが、淡い色で可愛らしい花なので、1度は見てみてくださいね。シトラールの強い清涼感のある香りがする
先述しましたが、レモンマートルはシトラール系の強い清涼感のある香りがします。シトラール系の香りが苦手な方もいるでしょうが、好きな方には堪らないので香りでしょう。シトラール系の匂いが好きな方はぜひ、レモンマートルを栽培してみてください。葉はメディカルハーブとして人気
レモンマートルの葉っぱは、メディカルハーブとして人気です。メディカルハーブとはハーブに含まれる健康維持成分を使うことを目的としたハーブの総称です。有効なのは間違いありませんが、過度な期待は禁物なので覚えておきましょう。レモンマートルの育て方のポイント①置き場所
では、レモンマートルの育て方について見ていきましょう。まず、育て方のポイント①として置き場所について解説しますね。日当たりと風通しのよいやや乾燥気味の場所を好む
レモンマートルは日当たりと風通しが良く、やや乾燥した場所を好みます。そのため、レモンマートルを購入する前に、置き場所の日当たりと風通しをチェックしましょう。置き場所の選定は重要なので、必ずおこなってくださいね。鉢植えでの栽培がおすすめ
レモンマートルのおすすめな育て方は鉢植えです。詳しくは後述しますが、オーストラリアの温暖な地域に自生するため、寒さに強くありません。そのため、簡単に温度管理できる鉢植えでの栽培がおすすめですよ。春~秋:屋外の日当たりの良い場所で管理する
春~秋の季節は、屋外の日当たりの良い場所で管理しましょう。オーストラリア原産のため、レモンマートルは暑さに強い性質があります。そのため、春~秋の季節はたくさん日の光に当てて育ててあげてくださいね。冬:室内に入れるか、防寒するとよい
冬は室内に取り入れるか、防寒するなどして寒さ対策をおこないましょう。レモンマートルは寒さに弱い観葉植物です。 日本の冬は温暖な地域でない限り、そのまま屋外で冬越しさせるのは難しいでしょう。そのため、室内に取り込むか、防寒するなどして寒さ対策をおこないましょう。レモンマートルの育て方のポイント②水やり
次に、育て方のポイント②として水やりについて解説します。他の植物にもいえることですが、水やりは注意すべき点があります。詳しく見ていきましょう。多湿を嫌うため水のやりすぎに注意
レモンマートルは多湿を嫌う性質があるので、水のやりすぎに注意してください。水の与えすぎは多湿に繋がります。特に風通しの悪さと合わさると、致命的になることも。水をたくさん与えたくなるのは分かりますが、与えすぎには注意してくださいね。地植えの場合:根付いた後は基本的に不要
地植えで育てている場合は、根付いた後の水やりは基本的に必要ありません。地面がひび割れるほど乾燥している場合は、水不足なので、水を与えてくださいね。鉢植えの場合
鉢植えで育成している場合は、地植えと違い水やりをおこなう必要があります。水やりは育て方のポイントでも重要度が高いのでぜひ、参考にしてくださいね。土の表面が乾いたらたっぷりと
鉢植えでレモンマートルを育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。土の乾燥具合は、実際に土を触って乾燥具合をチェックしてみてください。受け皿に水がたまらないようにする
鉢植えで育成している場合は、受け皿に水が溜まらないようにしましょう。水がたまると過湿状態になり易いです。そのため、受け皿に水が溜まったら必ず、水を捨ててくださいね。レモンマートルの育て方のポイント③土
レモンマートルの育て方のポイント③は土です。土は多くの種類が販売されているので、選ぶのに困ることも多いでしょう。土選びについて詳しく解説するので、参考にしてくださいね。水はけのよい土を好む
レモンマートルは、水はけのよい用土を好みます。多湿を嫌う性質があるので、水はけの良い用土選びは重要です。育て方の中でも重要度は高いので、土選びは適当にしないでくださいね。市販の草花用や観葉植物用の培養土で育てられる
土選びで迷った場合は、市販の草花用や観葉植物用の培養土を選べば大丈夫です。土選びは初心者にとって難しい問題です。ですが、すでに配合されている土で栽培できます。迷ったら市販の花草用・観葉植物用の培養土を購入すれば問題ないですよ。自作する場合は赤玉土、腐葉土、パーライトを配合する
自作する場合は『赤玉土、腐葉土、パーライト』の3つを配合します。赤玉土:7、腐葉土3を基準にパーライトを配合できるように調整しましょう。観葉植物初心者の方には難しいですが、経験者の方はぜひ、チャレンジしてくださいね。レモンマートルの育て方のポイント④肥料
レモンマートルの育て方のポイント④は肥料です。肥料を与えるタイミングは品種によってさまざまです。レモンマートルは、どのタイミングで与えればよいのか詳しく解説しますね。地植えの場合
まず、地植えで育てている場合の肥料を解説します。追肥のタイミングまで紹介するので、育て方の参考にしてくださいね。元肥として有機肥料を与える
地植えの場合は、元肥として有機肥料を与えましょう。有機肥料は種類が多いですが、環境に合わせて使用してくださいね。 例えば、油かすなどはコバエ発生の原因になるので、コバエを避けたいなら、油かすの多い肥料は避けるなどしてくださいね。。生育期の4月~10月に葉が黄色くなったら追肥する
生育期の4月~10月に葉っぱが黄色くなったら追肥をおこないましょう。葉が黄色くなったら追肥するのがベストですが、土のphによって葉の色が変わることがあります。そのため、肥料の与えすぎによる肥料焼けに注意する必要があるでしょう。鉢植えの場合:春と秋に緩効性肥料を施す
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性肥料を施します。緩効性の肥料は効き目が長く続くので、頻繁に肥料を与える必要はありませんよ。コンパクトにしたい場合は追肥は与えなくてよい
レモンマートルをコンパクトに育てたいなら、追肥をしなくても大丈夫です。肥料は栄養豊富なため、早く大きく育ちます。ですが「あまり大きく育つと困る...」という方も多いでしょう。コンパクトに育てるなら、元肥だけにとどめて置き、追肥をしなければ問題なく栽培できますよ。レモンマートルの植え替え・植え付け
育て方の次は、植え付け・植え替えなど、お手入れについて解説します。植え付け・植え替えは頻繁におこなうものではありません。しかし、観葉植物を育てるうえで、必ずおこなうお手入れです。育て方だけでなく、植え替えなども学んでいきましょう。植え付け
まず、植え付けについて解説します。植え付け方法以外にも、苗木の選び方について解説するので、参考にしてくださいね。植え付けの時期:2月~4月
レモンマートルの植え付け時期は2~4月におこないます。休眠期間中に植え付けするので、忘れないようにしましょう。苗木の選び方
レモンマートルの苗を選ぶ基準は意外と簡単です。ポイントは『枝茎がしっかりしており、葉っぱの色ツヤが良い』苗木を選びましょう。他の苗と比較して、良い苗を選んでくださいね。植え付けの手順
レモンマートルの植え付け手順は他の植物と変わりません。鉢に鉢底ネット・鉢底石を敷き土を適量入れ、レモンマートルを植え付けるだけです。他の観葉植物を栽培経験ある方は、問題なくおこなえるでしょう。新芽のうちは強風に注意
苗木が新芽のうちは強風に注意してください。強風の影響によって新芽が傷む可能性があります。時期的に強い風が吹きやすいので、風が直接当たらないように工夫する必要があるでしょう。植え替え
次に、植え替えについて解説します。植え替えと植え付けは似ていますが、確認していきましょう。鉢植えの植え替えタイミング:1~2年に1回が目安
鉢植えの植え替えタイミングは1~2年に1回が目安です。植え替え頻度は他の植物と変わりません。なので、植え替えを忘れることは少ないでしょう。植え替えの時期:2月~4月、5月~9月
レモンマートルの植え替え時期は2~4月と5~9月です。秋~冬の終わり以外植え替えが可能なので、自分の都合に合わせて植え替えをおこないましょう。植え替えの手順
レモンマートルの植え替え手順は、植え付けと方法と変わりません。一回り大きい鉢に鉢底ネット・鉢底石を敷いて植え替えをおこないましょう。レモンマートルの挿し木での増やし方
次に、レモンマートルの挿し木での増やし方を解説します。本記事を参考に正しい育て方で育てれば、自分で育てたレモンマートルで、増やすことができますよ。挿し木の適期:5月~6月、9月~10月
レモンマートルの適期は5~6月と9~10月です。暑い時期と寒い時期を避けた時期が、挿し木の適期と覚えておきましょう。挿し木には根元が少し木質化したものを使うとよい
レモンマートルを増やすために使う挿し木は、根元が少しだけ木質化したものを使うのがおすすめです。木質化とは簡単に説明すると硬くなる現象です。木質化したものを使うことで、挿し木の成功率が上がりますよ。挿し木のしかた
レモンマートルの挿し木のしかたは、以下の手順でおこないます。- レモンマートルの枝を10~15cm程度の大きさにカット
- 切り取った枝の切り口を斜めにする
- 枝に生えている葉を最大で4枚ほどにする
- 切り口に水を一晩程度付けておく
- 水分を含ませた培養土に挿し木する
- 乾燥させないように管理する
レモンマートルのお手入れ
レモンマートルのお手入れについて解説します。レモンマートルのお手入れ育て方と違い、毎日おこなうことはありませんが、定期的なチェックなどが必要になります。詳しく解説するのでぜひ、参考にしてくださいね。剪定
まず、剪定について解説します。剪定をおこなわないと外見の乱れや多湿に繋がりレモンマートルの不調原因になることも。詳しく解説しますね。軽い剪定:5月~10月
軽い選定は5~10月の比較的暖かい時期におこないます。基本的に休眠期間以外剪定できると考えてよいでしょう。強剪定:花後に行う
強剪定は花後におこないます。花は6~8月頃に咲くので、遅くても9月頃には強剪定ができるでしょう。成長が早いので強剪定はおすすめですよ。剪定のしかた
レモンマートルの剪定方法は実は簡単です。レモンマートルの高さを留めた後、茂り過ぎてた部分を選定するだけです。レモンマートルは成長が早いので、強剪定がおすすめですよ。病害虫
レモンマートルは植物なので、病害虫が発生します。ただ、強い抗菌作用があり、他の植物と違って病害虫に侵される種類は非常に少ないです。詳しく解説します。コガネムシ
コガネムシは、カナブンによく似た昆虫です。カナブンは植物に害を与えませんが、コガネムシは葉っぱを食す害虫です。成虫では葉っぱ、幼虫では根っこを食べるので、最悪植物が枯れることも珍しくありません。 コガネムシを見つけ次第駆除しましょう。大量発生していれば、薬剤の使用を検討してくださいね。カイガラムシ
カイガラムシはレモンマートルの抗菌作用関係なく付きます。風通しが悪いと発生しやすいので、置き場所の改善や剪定で風通しを良くすることで、発生を防げますよ。万が一カイガラムシが発生したら、水で洗い流すのが効果的ですよ。収穫
最後に収穫について解説します。レモンマートルの葉っぱを収穫して利用したい方は、参考にしてくださいね。いつでも収穫が可能
レモンマートルの葉っぱはいつでも収穫可能です。利用したい日が近づいたら、収穫するのが良いでしょう。収穫・保存のしかた
収穫は必要な量だけ収穫すれば大丈夫です。収穫後はまず、葉っぱを水洗いします。その後風通しの良い日陰で乾燥させましょう。乾燥させたら保存するパッケージに日付を記入します(例:2020年9/18など)乾燥させるので日持ちしますが、なるべく早めに使用するのがおすすめです。例えば2020年に収穫したら2021年中に消費するなど、古くなりすぎないようにしましょう。葉に切れ目を入れるとレモンの香りがする
レモンマートルの葉っぱは、切れ目を入れるとレモンの香りがします。爽やかな香りなので、1度切れ込みを入れて香りを楽しんでみてくださいね。レモンマートルの効果・効能
最後にレモンマートルの効果・効能について解説します。本記事を参考にレモンマートルの育て方を学んだ人は、順調にレモンマートルを栽培できるでしょう。栽培したレモンマートルは、さまざまな効果があるので、有効活用してみてはどうでしょうか。レモンマートルの精油はリラックス効果がある
レモンマートルの精油はリラックス効果があります。実際に、多くのレモンマートルの精油は多く販売されています。気になる方は1回使ってみるのも面白いですよ。レモンマートルの葉にはシトラール成分が多く含まれ、薬用にもなる
レモンマートルの葉には、シトラール成分が多く含まれ薬用にもなります。とはいえ、シトラール成分を自分で有効活用するのは難しいので、知識として覚えておくとよいでしょう。シトラールの効能
シトラールの効能は、どのような物があるのかご存じですか?シトラールという名前を知っている方は多いですが、効能を知っている方は少ないです。詳しく解説しますね。抗菌効果
シトラールには抗菌作用があります。抗菌作用がなかなか強く、レモンマートルが病害虫に侵されることは非常に少ないです。シトラールの抗菌効果の強さが分かりますね。鎮静効果
シトラールには鎮静効果も期待できます。鎮静効果があるので、リラックス効果があると言われているのでしょう。葉の活用法
収穫した葉っぱの活用方法を紹介します。簡単に利用できるので、ぜひ有効活用してくださいね。ハーブティーにする
レモンマートルの葉をハーブティーにできます。乾燥させて細かく刻み、お湯を入れるだけです。ハーブティーは簡単に作れるのでぜひ、飲んでみてくださいね。料理やデザートの香りづけ
料理やデザートの香りづけにも最適です。爽やかな香りなので、フレンチ系の料理に最適ですよ。デザートならケーキを始めさまざまな種類に合いますよ。【まとめ】レモンマートルの育て方を紹介!苗木の選び方から冬の管理方法まで
本記事ではレモンマートルの育て方について解説しました。レモンマートルの育て方は、冬の寒さ対策さえすれば簡単に栽培できます。また、強い抗菌作用があるので病害虫にも強いので衛生的な観葉植物といえるでしょう。本記事のポイントは- レモンマートルは寒さに弱いので冬場の対策が重要
- 抗菌作用が強く病害虫にかかりにくい
- 葉っぱはハーブティーや料理の香りつけに利用できる。