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真っ直ぐ伸びたシャープな葉っぱと細長い幹がおしゃれなドラセナ・コンシンネ。スタイリッシュなドラセナ・コンシンネは、お部屋を飾るインテリアとして人気がある観葉植物です。そんなドラセナ・コンシンネは丈夫で育てやすいことでも知られており、実は「挿し木」で簡単に増やすことができる植物です。 この記事では、
- ドラセナ・コンシンネの特徴とは
- ドラセナ・コンシンネを「挿し木」で増やす
- 挿し木に適した時期はいつ?
- 挿し木のために必要なもの
- ドラセナ・コンシンネを挿し木で増やす方法「挿し穂」
- ドラセナ・コンシンネを挿し木で増やす方法「水挿し」
- 挿し木して育てる上でよくあるトラブルと対処法
- 人気で育てやすいドラセナの種類とは
ドラセナ・コンシンネってどんな観葉植物?
ここでは、ドラセナ・コンシンネという観葉植物の特徴について解説します。人気の観葉植物「ドラセナ」にはさまざまな種類がありますが、ドラセナ・コンシンネにはどんな特徴があるのでしょうか。熱帯アフリカが原産でリュウケツジュ科の植物
ドラセナ・コンシンネは、熱帯アフリカを原産とするリュウケツジュ科の植物です。熱帯地方に生息する植物ですから寒さに弱い性質があり、屋外で栽培する場合には冬場は暖かい室内へ取り込んで育てることが基本です。寒さには弱いですが丈夫で育てやすい性質がある観葉植物ですから、はじめての方でも簡単に育てることができます。真っすぐ伸びたシャープな葉っぱと細長い幹が特徴
ドラセナ・コンシンネの特徴は、真っ直ぐ伸びたシャープな葉っぱと細長い幹です。スッと細長い幹にシャープな葉っぱが上向きに茂る姿はスタイリッシュですから、おしゃれなグリーンインテリアとして人気があります。「真実さ」の花言葉を持ち、別名「真実の木」と呼ばれている
ドラセナ全般の花言葉は「幸福」ですが、ドラセナ・コンシンネとしても花言葉を持っています。花言葉は「真実さ」で、ドラセナ・コンシンネは別名「真実の木」と呼ばれています。人脈や人間関係などの運気を高める風水効果る
真っ直ぐ上向きに伸びる葉っぱをもつドラセナ・コンシンネは「陽」の気をもち、人脈や人間関係などの運気を高める風水効果があるとされています。また、ドラセナ・コンシンネは刃先が尖っていることから、邪気払いの効果も期待できます。ドラセナ・コンシンネは挿し木で増やせる
ここでは、ドラセナ・コンシンネを増やす「挿し木」という方法を解説します。挿し木は成功率を高めるためにはコツが必要ですが、手順そのものは簡単です。ドラセナ・コンシンネは丈夫ですから、挿し木で簡単に増やすことができる観葉植物です。挿し木ってなに?
「挿し木」とはドラセナ・コンシンネの枝を切り取って、切り取った枝から発根させる方法です。この記事では、ドラセナ・コンシンネから切り取った枝を土に挿して発根を促す「挿し穂」と水に挿して発根を促す「水挿し」の2つの方法について詳しく解説します。剪定した枝を使って挿し木しよう
挿し木には、剪定した枝を使うのがおすすめです。ドラセナ・コンシンネが伸びすぎた場合や枝が細すぎる場合には、切り戻し剪定を行うことによって枝を太くしてコンパクトなサイズでドラセナ・コンシンネを育てることができます。ドラセナ・コンシンネの剪定や切り戻し剪定を行うときに剪定した枝を捨ててしまうのはもったいないですから、剪定した枝を有効活用して「挿し木」に挑戦してみましょう。ドラセナ・コンシンネの挿し木に適した時期は?
ここでは、ドラセナ・コンシンネの挿し木に適した時期について解説します。挿し木の成功率を高めるためには、ドラセナ・コンシンネの挿し木に適した時期に「挿し木」を行うことがコツです。5~9月の成長期の暖かい時期が適している
ドラセナ・コンシンネの挿し木には、5〜9月の成長期の暖かい時期が適しています。挿し木では乾燥させないことがポイントになりますから、湿度の高い時期に行うことで成功率が高まります。暑すぎる日は挿し木を避ける
挿し木には暖かい環境が適していますが、暑すぎてもうまくいきませんから暑すぎる日は挿し木を避けます。5〜9月の時期が挿し木には適していますが、本格的な夏を迎える前に挿し木を済ませてしまうと良いでしょう。10月以降だと湿度が足りなくて失敗しやすい
ドラセナ・コンシンネの挿し木は10月以降に行うと失敗しやすいです。挿し木は乾燥した環境ではうまくいきません。10月以降は気温が涼しくなるだけでなく、湿度も下がりますから挿し木の成功率が下がっていきます。ドラセナ・コンシンネの挿し木に必要なもの
ここでは、ドラセナ・コンシンネの挿し木に必要なものを解説します。ドラセナ・コンシンネの挿し木に必要なものは、- 剪定用の清潔なハサミやナイフ
- 水はけの良い土
- 鉢
- じょうろ
- 植え替えシートや新聞紙
- 発根促進剤
- 癒合剤
剪定用の清潔なハサミやナイフ
剪定用の清潔なハサミやナイフを用意します。切断面をつぶさないように、切れ味の良いハサミ・ナイフがよいでしょう。切り口から雑菌が入る可能性がありますから、不潔なものや切れ味の悪いものは使わないことがコツです。水はけの良い土
用土は、ドラセナ・コンシンネが好む水はけの良い土を用意します。また、「水挿し」ではなく「挿し穂」で挿し木を行う場合には、挿し木用の土も用意しましょう。観葉植物の挿し木用の土として市販されているものを選ぶと自分で配合する手間が省けます。鉢
ドラセナ・コンシンネを植え付けるための鉢を用意します。大きすぎるサイズの鉢では水分を吸収しきれずに「根腐れ」の原因になりますから、ちょうど良いサイズの鉢を選びましょう。じょうろ
水やりのためのじょうろを用意します。じょうろは挿し木のときだけではなく、発根した後の日頃の水やりでも使用します。植え替えシートや新聞紙
作業するときに床を汚さないように、植え替えシートや新聞紙があるとよいでしょう。新聞紙でも代用できますが、植え替えシートであれば縁が立ち上がっていて土が周囲に溢れにくいのでおすすめです。発根促進剤
発根促進剤を用意します。発根促進剤を使用しなくても発根することがありますが、発根促進剤を使用することによって発根しやすくなります。癒合剤
ドラセナ・コンシンネの親株の切り口をケアするために癒合剤があるとよいでしょう。切り口をそのままにしておくと、切り口から雑菌や雨水が入って親株にダメージを与えることがあります。ドラセナ・コンシンネの挿し木方法:挿し穂
ここでは、ドラセナ・コンシンネの挿し木方法のうち「挿し穂」について解説します。ドラセナ・コンシンネの挿し木方法には「挿し穂」と「水挿し」がありますが、「挿し穂」は土を使う方法です。挿し穂を行う手順
ドラセナ・コンシンネの挿し穂は次の手順にしたがって行います。①:枝を先端から10〜15cmの長さに剪定する
剪定用の清潔なハサミやナイフを使って、ドラセナ・コンシンネの枝を先端から10〜15cmの部分で切ります。10〜15cmの長さに剪定した枝は、穂先の3〜4枚を残して残りの葉っぱをカットし、残した葉っぱも半分にカットします。なお、親株の切り口をケアするため、切り口に癒合剤を塗っておきましょう。②:植木鉢に挿し木用の土を入れ、水を注ぎ湿らせる
植木鉢に挿し木用の土を入れます。土を入れたらじょうろで水を注いで土を湿らせましょう。③:鉢の中心に穴を開け、剪定した断面がある方の枝を挿す
挿し木用の土を入れた鉢の中心に穴を開けます。そして、開けた穴に枝の剪定した断面がある方を挿します。なお、成功率を上げるためには切り口に発根促進剤を塗ってから土に挿しましょう。④:土が乾燥しないように水やりをし、直射日光を避けれる明るい日陰で育てる
枝を土に挿したら、土が乾燥しないように水やりします。そして、直射日光を避けた明るい日陰で管理して発根を待ちます。挿し穂を行う上で注意するポイント
ドラセナ・コンシンネの挿し穂を行う上で注意するポイントがいくつかあります。- 挿し穂に使うドラセナ・コンシンネの枝は、元気な枝を選ぶようにしましょう。元気な枝を選ぶことで挿し木が成功しやすくなります
- 床などを汚さないように作業前には植え替えシートか新聞紙を敷いておきましょう。植え替えシートや新聞紙を下に敷くことによって、不潔な土などが混入することを防ぐこともできます。
- 剪定した枝を土に挿す前に、切り口を斜めにカットしてから水揚げを行うことによって成功率が上がります。水揚げは、切り口を水に数時間から半日程度水に浸して行います。切り口を斜めにカットすることによって、断面が広くなり水をよく吸い上げることができます。
- 肥料を与えないようにしましょう。発根する前に肥料は与えることは逆効果です。
ドラセナ・コンシンネの挿し木方法:水挿し
ここでは、ドラセナ・コンシンネの挿し木方法のうち「水挿し」について解説します。「挿し穂」の方法と似ていますが、「水挿し」では土の代わりに水を使います。水挿しを行う手順
ドラセナ・コンシンネの水挿しは次の手順にしたがって行います。①:剪定した枝の葉を切り落とし、水の入った容器に入れる
「挿し穂」と同様に、ドラセナ・コンシンネの枝を先端から10〜15cmの部分で切ります。剪定した枝は、穂先の3〜4枚を残して残りの葉っぱをカットして、残した葉っぱも半分にカットします。そして、切り口に発根促進剤を塗ったら、切り取った枝を水の入った容器に挿します。②:直射日光が当たらない場所で育てる
枝を水の入った容器に挿したら、直射日光が当たらない場所で管理して発根を待ちます。水が腐るのを防ぐために、数日に1回ほど水を交換しましょう。③:1か月ほどで枝から発根が始まる
直射日光が当たらない場所で管理して発根を待っていると、成功すれば1か月ほどで枝から発根が始まります。④:発根後、1か月ほどで新芽が出てくる
発根してからもすぐには土に植え替えを行いません。新芽が出て、しっかりと根が張るのを待ちます。通常は、発根してから1か月ほどで新芽が出てきます。⑤:新芽が出たら土に植える
新芽が出たら、土に植え替えます。大きすぎないちょうど良いサイズの鉢に、水はけの良い土を入れて植え付けましょう。水挿しを行う上で注意するポイント
ドラセナ・コンシンネの水挿しを行う上で注意するポイントがいくつかあります。- 水挿しに使うドラセナ・コンシンネの枝は、元気な枝を選ぶようにしましょう。元気な枝を選ぶことで挿し木が成功しやすくなります
- 床を汚さないように作業前には植え替えシートか新聞紙を敷いておきましょう。
挿し木して育てる上で出てくるトラブルQ&A
ここでは、ドラセナ・コンシンネを挿し木して育てる上でよくあるトラブルとその対処法について解説します。よくあるトラブルと知っておき、未然にトラブルを防ぎましょう。Q,水挿しをしたままにすると腐りますか?
A,水が腐ることがありますから、水をこまめに入れ替えましょう。 挿し木に適した5〜9月の時期は高温多湿な環境ですから、水が腐りやすいです。水が腐るのを防ぐために、水はこまめに入れ替えることが大切です。特に、気温が高い真夏には水が腐りやすいため注意が必要です。Q,挿し木したコンシンネの幹を太くする方法はありますか?
A,切り戻し剪定を行うことで幹を太くすることができます。 細長い幹が特徴のドラセナ・コンシンネですが、幹を太くする方法があります。挿し木したコンシンネの幹を太くするには、切り戻し剪定が有効です。切り戻し剪定を行うことによって、葉っぱに取られていた栄養分が幹に行くため幹が太くなります。Q,葉が垂れる原因は何ですか?
A,病気ではなく、水不足が原因かもしれません。 ドラセナ・コンシンネの葉が垂れるのは、病気ではなく水分が不足しているため葉っぱに水が行き渡っていないことが原因と考えられます。生育期には土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。人気で育てやすいドラセナの種類を紹介
ここでは、人気で育てやすいドラセナの種類をご紹介します。「ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ」「ドラセナ・コンシンネ・レインボー」「ドラセナ・デレメンシス」「ドラセナ・サンデリアーナ」「ドラセナ・ジェレ」の5つの種類をピックアップしてご紹介します。ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ
ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナは「幸福の木」として人気があり、多く流通している品種です。ドラセナとしてまず思い浮かべるのは、ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナの姿ではないでしょうか。太い幹と黄色い斑入りの葉っぱに特徴があります。ドラセナ・コンシンネ・レインボー
ドラセナ・コンシンネ・レインボーは、ドラセナ・コンシンネの品種のひとつです。真っ直ぐ伸びたシャープな葉っぱというドラセナ・コンシンネの特徴に加えて、赤く美しい葉色に魅力があります。ドラセナ・デレメンシス
ドラセナ・デレメンスシスは古くから親しまれており、いくつかの品種があります。よく見かける「ワーネッキー」は、落ち着いた濃い緑色の葉っぱに特徴があり、白い斑入りの葉っぱがおしゃれです。ドラセナ・サンデリアーナ
ドラセナ・サンデリアーナは「ミリオンバンブー」の名前で流通することもあり「開運竹」とも呼ばれます。葉っぱは笹のような形をしており、斑入りの葉っぱと幹が明るい色合いで爽やかな印象を与えます。ドラセナ・ジェレ
ドラセナ・ジュレは比較的新しい品種で、ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナと「青年の木」と呼ばれるユッカ・エレファンティペスをかけあわせた品種です。美しい竹のような幹と黄緑色のラインが入った葉っぱが特徴です。【まとめ】ドラセナ・コンシンネを挿し木で増やす!水挿しや挿し穂の方法を解説
ここまで、ドラセナ・コンシンネを挿し木で増やす方法から、挿し木して育てる上でよくあるトラブルの対処法や人気で育てやすいドラセナの種類まで詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、- ドラセナ・コンシンネは熱帯アフリカを原産とするリュウケツジュ科の観葉植物で、真っ直ぐ伸びたシャープな葉っぱと細長い幹が特徴
- 「真実さ」という花言葉を持つドラセナ・コンシンネは「真実の木」とも呼ばれる。人脈や人間関係などの運気を高める風水効果が期待できる
- ドラセナ・コンシンネは「挿し木」で増やすことができる。挿し木には、剪定した枝を使うのがおすすめ
- 挿し木には、5〜9月の成長期の暖かい時期が適している。ただし、暑すぎる日は避ける
- 挿し木のために必要なものは、剪定用の清潔なハサミやナイフ、水はけの良い土、鉢、じょうろ、植え替えシートや新聞紙、発根促進剤、癒合剤
- ドラセナ・コンシンネを挿し木で増やす方法には「挿し穂」と「水挿し」がある
- 「挿し穂」は剪定した枝を土に挿して発根を促すのに対して、「水挿し」は剪定した枝を水に挿して発根を促す。いずれの方法も注意すべきポイントを押さえて、手順に沿って行うことによって成功率を高めることができる
- 挿し木して育てる上でよくあるトラブルには、①水挿しをしたままにして腐る、②挿し木したコンシンネの幹が細いため太くしたい、③葉が垂れるなどがある
- 人気で育てやすいドラセナの種類には、①ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ、②ドラセナ・コンシンネ・レインボー、③ドラセナ・デレメンスシス、④ドラセナ・サンデリアーナ、⑤ドラセナ・ジュレなどがある