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ドラセナ・コンシンネは観葉植物の中でも育て方が簡単といわれており、ギフトや園芸用で選ばれることも多くなっています。そしてドラセナ・コンシンネの魅力のあるところが、育てている途中で枝を曲げることによって好きな形に変えていけるということです。
ただ、その曲げ方については「あまりよく分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、
- ドラセナ・コンシンネは曲げることが出来る?
- ドラセナ・コンシンネの幹を曲げるときに必要なもの
- 針金を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方
- 支柱を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方
- 紐を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方
- ドラセナ・コンシンネを曲げる際の注意点
- ドラセナ・コンシンネにおすすめの曲げ方
- 曲げたドラセナ・コンシンネを丈夫に育てるポイント
ドラセナ・コンシンネは曲げることが出来る?
観葉植物は比較的お手入れが簡単で育てやすいといわれますが、その中でもドラセナ・コンシンネは特に育てやすいです。コンシンネはドラセナの中でも代表的な種類となっており、そのスタイリッシュなグリーンの葉っぱも人気の要因で、作品として高斎に飾られることもあります。 ドラセナ・コンシンネは真実の木という名前やドラセナ・マジナータという名前でも呼ばれています。そして、普通の観葉植物と異なるのは、ドラセナ・コンシンネは曲げることが出来るという点です。 そこでここからは、ドラセナ・コンシンネの素敵な曲げ方について具体的に説明していきます。幹が柔らかく曲げることが可能
ドラセナ・コンシンネは幹が柔らかく曲げることが可能となっています。そのため、スタイリッシュでグリーンの葉っぱも相まって高斎などに作品として置くだけでいい雰囲気が演出でき、インテリアとして楽しむことができます。曲げるには長い時間を要する
ドラセナ・コンシンネは曲げるのに長い時間を要します。急激に曲げようとすると枝が損傷してしまう可能性があるので、手順通りの曲げ方をしていきましょう。どの時期でも一年中曲げることが出来る
ドラセナ・コンシンネはどの時期でも一年中曲げることが出来ます。そのため、購入してからすぐに取り掛かることができます。ドラセナ・コンシンネの幹を曲げるときに必要なもの
ここからは、ドラセナ・コンシンネの幹を曲げるときに必要なものについて説明します。道具がないと思ったような曲げ方にならない場合があるので、必要最低限のものは用意しておきましょう。幹を曲げるドラセナ・コンシンネ
まずは、幹を曲げるドラセナ・コンシンネです。ドラセナ・コンシンネを選ぶ際はすでに硬い幹は曲がらない可能性が高いため、幹の柔らかさは確認しておきましょう。太めの針金(ワイヤー)
ドラセナ・コンシンネを曲げるためには、曲げる幹に太めの針金をらせん状に巻いて、下や横の方向に少しづつ曲げます。針金で固定したまま育てると曲げた部分が固まるため、その後は針金を外します。支柱
土に支柱を差し込んで、曲げた幹を支柱にくくりつけることで曲げる方法もあります。ドラセナ・コンシンネを立体的に曲げたい場合はこちらの方法がおすすめです。麻紐
ドラセナ・コンシンネは少なくとも1ヵ月は紐でくくったまま育てます。その際に自然素材の麻紐を使えばナチュラルな雰囲気になります。見栄えの悪さが気になったらビニール紐ではなく麻紐を使いましょう。ビニールタイ
ビニールタイは従来の塩化ビニールに替えて、ポリエチレン樹脂を被覆材として使用しています。支柱とビニールタイを使っての曲げ方をすることによってしっかりと固定することができます。 より立体的に曲げたい場合は2本の支柱を使いましょう。清潔なペンチやはさみ
数か月経って紐を外す際は、清潔なペンチやはさみを使いましょう。清潔ではないペンチやはさみで幹を傷つけてしまった場合、植物の組織に微生物や病原体が侵入して感染症の原因となってしまう可能性があります。針金を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方
ここからは、針金を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方について説明していきます。適切に行えるよう大まかな手順について知っておきましょう。①:幹をどのように曲げるか考える
まずは幹をどのように曲げるか考えましょう。ドラセナ・コンシンネはどんどん枝が成長する観葉植物なので、全体のバランスも考えつつ検討します。②:曲げたい方向と同じ方向に針金を巻き付ける
曲げたい方向と同じ方向に針金を巻き付けます。たとえば、左に倒したい場合は左側に向かって針金を巻き付けます。同様に右に倒したい場合は右側に向かって針金を巻き付けていきます。③:巻き付けた針金に間隔があれば針金を追加して巻き付ける
巻き付けた針金に間隔があれば針金を追加して巻き付けましょう。こうすることでよりしっかりとした力を加えることができます。④:幹とワイヤーを紐を使い固定する
幹とワイヤーを紐を使って固定します。そして紐を枝にかけていき、針金を巻き付けた枝を曲げつつ紐でひっぱり、支柱を立てて針金の先を引っかけます。支柱を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方
次に支柱を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方を説明していきます。大まかは先ほどと同じですが、より立体的な造形にするのに適したやり方です。①:幹をどのように曲げるか考える
まずは幹をどのように曲げるか考えましょう。支柱を使うことでより立体的な造形にすることが可能です。②:曲げたい枝の数と同じ本数の支柱を立てる
曲げたい枝の数と同じ本数の支柱を立てます。らせん状に曲げたい場合、立体的な樹形を作りたい場合は2本の支柱を使いましょう。③:折れないよう気を付けながら幹を曲げる
折れないように気を付けながら幹を曲げていきます。ドラセナ・コンシンネを曲げる際に勢いよく曲げてしまうと折れる原因になってしまいます。ゆっくり丁寧に曲げていくことで自然にしなられることができます。④:紐やテープを使い幹と支柱を固定する
紐やテープを使って幹と支柱を固定していきます。支柱が倒れてしまったりすると台無しなので、固定した後は強度をチェックしましょう。紐を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方
最後に紐を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方について説明していきます。紐を巻き付ける際は慎重に行うのがポイントです。①:幹をどのように曲げるか考える
ここは前の2つと同様、幹をどのように曲げるか考えていきましょう。不自然な曲げ方になるとインテリアとしての価値も薄れてしまうため、まず完成形を思い浮かべてから実際に曲げていくことが重要です。②:鉢に紐を巻き付ける
鉢に紐を巻き付けていきます。ほどけないようにしっかりと結び付けていきましょう。③:幹を折れない程度曲げる
幹を折れない程度に曲げていきます。折れない程度というと塩梅が難しいですが、少しずつ力を入れていって、これ以上曲げるのは難しいと思われるところまでで止めておきましょう。④:鉢に巻いた紐と曲がっている部分に紐を結び付け固定する
鉢に巻いた紐と曲がっている部分に紐を結び付けて固定します。その際に麻紐を使うとすべりにくいため作業がしやすくなります。ドラセナ・コンシンネを曲げる際の注意点
ここからは、ドラセナ・コンシンネを曲げる際の注意点について説明していきます。勢いよく曲げすぎて折れてしまったり、そもそも曲げにくいドラセナ・コンシンネを選んでしまうと本末転倒なので、これらにはしっかりと注意しておきましょう。幹の曲がりやすい若いドラセナ・コンシンネを選ぶ
まずは、幹の曲がりやすい若いドラセナ・コンシンネを選ぶことが重要です。幹が曲がりにくいものを選んでしまった場合、思ったようにしならず、好みの造形にできなくなる可能性があります。 また、若い幹を選んだ方が折れにくくなるので、ドラセナ・コンシンネを選定する際は気を付けてみましょう。曲げる前には水やりを控える
ドラセナ・コンシンネを曲げる前には水やりを控えましょう。水やりを控えることで適度に乾燥させることができ、より幹を曲げやすくなります。逆に乾燥させないと折れてしまうことがあるため注意が必要です。折れないように慎重に曲げる
ドラセナ・コンシンネが折れないように慎重に曲げていきましょう。勢いよく曲げて折れるようなことがあったら、今まで育ててきたのが台無しになってしまいます。 ドラセナ・コンシンネをしならせる際には限界を見極めながら慎重に行うようにしていきましょう。ドラセナ・コンシンネにおすすめの曲げ方
ここからは、ドラセナ・コンシンネにおすすめの曲げ方について説明していきます。初心者の方であれば「ドラセナ・コンシンネを曲げられるのは分かったけれども、実際にどのようにしたら良いのか分からない」という方もいらっしゃると思います。 これからおすすめする3つの曲げ方のどれかを選ぶことで、初心者であってもきれいな曲げ方をすることができますので、是非挑戦してみていただきたいと思います。幹を大きくしならせるように曲げる
一つ目の方法が、幹を大きくしならせるように曲げるということです。大きくしならせることによって幹が折れてしまう可能性を低くして、より自然な造形にすることができます。 もし幹を急激に曲げてしまった場合は植物全体にストレスがかかり、折れてしまったり植物が弱ってしまう可能性があります。あくまでゆっくりとしたプロセスで段階的に曲げていくことが大事です。幹を角度がつくように直角に曲げる
幹を角度がつくように直角に曲げていきましょう。幹を直角に曲げることによって、その形状が独特でインパクトのあるものになり、庭園や室内のデザインを更に良いものにすることができます。 また、幹を直角に曲げることで狭いスペースや特定の配置に適した形状とすることができ、スペースを活用した効果的なインテリアとすることも可能です。ただ、あまり無理に直角に曲げようとすると折れてしまう可能性があるので、なるべくドラセナ・コンシンネがストレスを感じずに形状変更できるように慎重な曲げ方をしましょう。螺旋をイメージして幹を巻き付けるように曲げる
螺旋をイメージして幹を巻き付けるように曲げていきましょう。螺旋となるようにするには巻き付けの段階で明確にイメージを作っておくことが重要です。 きれいな螺旋を作るためにはドラセナ・コンシンネの柔軟でしなやかな部分を選ぶのが大事です。また、成長方向に対して螺旋を適切に配置させることで、より自然で美しい形状に仕上がります。曲げたドラセナ・コンシンネを丈夫に育てるポイント
ここからは、曲げたドラセナ・コンシンネを丈夫に育てるポイントについて説明していきます。上手く曲げられただけで満足し、そのまま適切な育て方ができなければ、せっかくのドラセナ・コンシンネが枯れてしまう可能性があります。 曲げたドラセナ・コンシンネを丈夫に育てるためにも、ここから説明するポイントは押さえておきましょう幹を太くするために枝分かれした部分を剪定しよう
幹をより太くしていくために枝分かれした部分を剪定しましょう。こうすることで園芸としても丈夫に育ちますし、見栄えもよくなります。 主幹が太く成長するように促進するためにはエネルギーを主幹に集中させるのが大事です。剪定を行う時期ですが、植物が成長期に入る前にしておきましょう。そう考えると成長期前半頃の4~5月の時期に行うのがおすすめです。葉が垂れるのを防ぐために葉にも水を吹きかけよう
葉が垂れるのを防ぐために葉にも水を吹きかけましょう。葉に水を吹きかけて植物に湿度を与えることによって、水分蒸発を促進することができ、葉が垂れずに健康を維持しやすくなります。 こうすることで、より植物を魅力的に見せることができます。ドラセナ・コンシンネはこの細く鋭い葉が特徴の種類で、非常にスタイリッシュなインテリアとなることで知られています。 また、葉に水をかけることで葉の表面のほこりや汚れを洗い流すことができるため、光合成や気孔の機能に対して良い影響を与えて、葉が正常に機能するのをサポートすることができます。茎がふにゃふにゃになったら根腐れが原因
ドラセナ・コンシンネの茎がふにゃふにゃになったら、それは根腐れが原因です。根腐れの原因には様々なものが考えられますが、まず過剰な水分を与えていることが考えられます。 土壌中の水分が過剰な場合、植物の根が長時間湿ってしまい、酸素が不足するため根の組織が腐敗しやすくなります。 また、肥料の与えすぎも原因の一つで、肥料の塩分が土壌に蓄積してしまうことによって根の周りの水分が減少し、根の水を吸収する能力が低下してしまいます。その結果、根が乾燥しやすくなり根腐れのリスクが高まるということです。 通気性の悪さも根腐れの原因の一つで、土壌が密集して十分な通気が確保されていない場合、根が十分な酸素を取り入れることができずに腐敗しやすくなります。【まとめ】ドラセナ・コンシンネを曲げて楽しもう!3つの方法や注意点を紹介
ここまで、ドラセナ・コンシンネの様々な曲げ方や曲げた後の育て方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- ドラセナ・コンシンネは幹が柔らかいため曲げることが可能
- ドラセナ・コンシンネの幹を曲げる際は様々な道具が必要になる
- 針金を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方は手順通り行うことが重要
- 支柱を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方は折れないように気を付けるのがポイント
- 紐を使ったドラセナ・コンシンネの曲げ方は鉢への紐の巻き付け方に気を付ける
- ドラセナ・コンシンネを曲げる際は水やりを控えて折れないように行う
- ドラセナ・コンシンネにおすすめの曲げ方は3つある
- 曲げたドラセナ・コンシンネを丈夫に育てるために剪定や葉水を行う