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とてもきれいな青色の花を咲かせるブルーサルビアという植物を知っていますか?初夏から秋にかけて開花してくれるので、暑い夏に涼しげな演出を醸し出してくれますよ。また、一年草ではありますが、長い間花を咲かせてくれるので、公園の花壇や町などにもよく植えられているのを見かけると思います。
そんなブルーサルビアですが、寄せ植えとかで植えられることも多く、ベランダや庭の花壇でも彩りを加えてくれますよ。
ですが、庭で育てられるといっても「育て方なんて詳しくないし、わからない」という方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は「ブルーサルビアの育て方」について詳しく説明していこうと思います!
ぜひ最後までご覧ください!
そもそもブルーサルビアってどんな植物なの?
育て方の前に、そもそもブルーサルビアってどんな植物か詳しく知らない。という方もいらっしゃると思います。そこで、まずはブルーサルビアについて詳しく見ていきたいと思います。北アメリカ原産を原産とするシソ科サルビア属の宿根草
ブルーサルビアの原産地は北アメリカです。また、シソ科サルビア属の多年草となっています。実は、サルビアの種類はとても多く、ハーブ類のセージもサルビアと同じ仲間ですので、品種自体は何百種類と多いです。日本の気候では冬を越せず一年草として扱われる
北アメリカなどの原産地では宿根草となっていますが、実は耐寒性がありません。ですので、日本の環境では冬を越すことができないので、日本では一年草として扱われることが多いのです。夏から秋にかけて名前の通り美しい青紫の花を咲かせる
開花時期としては、初夏から秋にかけてです。また、名前の通りきれいな青紫の花を咲かせてくれますよ。半年ほど咲いてくれる上、暑さには強いので夏には公共の花壇などによく用いられることが多いです。ブルーサルビアの育て方のポイント①置き場所
ブルーサルビアについて分かっていただけたでしょうか?では、ここからはブルーサルビアの育て方について詳しくみていきたいと思います。まずは、置き場所について説明していきましょう。風通しがよく日当たりがよい場所を好む
ブルーサルビアは日当たり・風通しの良い場所を好みます。暑さには強いので、屋外で育てるほうがおすすめですよ。ただし、近年の夏はとても暑いので、強い日照や日光に当たると弱ることもあります。西日が当たるところは避けるほうが良いかもしれません。寒さに弱い為、冬から初春にかけては軒下や室内に移動させる
夏の暑さには強い一方、耐寒性はなく冬の寒さには弱いです。そのため、冬から初春にかけては室内や軒下に移動させておくことが大切です。軒下や室内に移動させるときも、できるだけ日当たりと風通しの良い場所に置くことにしましょう。ブルーサルビアの育て方のポイント②水やり
ブルーサルビアの育て方のポイント、次は水やりについて説明していきましょう。花に直接水がかからないよう注意する
ブルーサルビアに水をあげるタイミングは、土が乾燥してきたときにたっぷりとかけてあげましょう。ただし、花の部分は繊細で弱いため、直接水をかけないようにしましょう。地植えの場合:雨が降らない日が続く場合に水やりする
地植えで栽培する場合は、根付いて茎葉がしっかり伸びてくれるまでは、水切れをしないように管理しましょう。根付いた後は、地中からの水だけで十分です。ただし、乾燥の環境は嫌いなので、雨が降らない日が続いたときは水やりを行いましょう。鉢植えの場合
続いて、鉢植えでの水やりの仕方について説明していきます。土の表面が乾燥したらたっぷり水やりする
まず、日ごろから水やりを忘れないようにしましょう。乾燥してきてしまうと、株が弱っていきますので、水切れには注意してください。あげるタイミングとしては、土の表面が乾燥してきたら、鉢底から水が流れてくるまでたっぷりと水やりをしてあげてください。水切れすると下の葉が枯れるので乾燥に注意する
ブルーサルビアは水切れを起こしてしまうと、下の葉っぱが枯れてきてぼろぼろと落ちる原因となります。また、病気になる可能性もあります。この状態になってしまうと、生育も悪くなる原因となりますので注意してくださいね。夏場の乾燥する時期は朝夕2回あげてもよい
近年の夏場はとても温度が高いため、昼間に水をあげてもすぐにぬるくなってしまい、株が弱る原因となります。真夏に水やりをする場合は、朝夕の涼しい時間帯に2回水やりしてあげるのがよいでしょう。ブルーサルビアの育て方のポイント③土
ブルーサルビアの育て方、次は土について説明していきましょう。水はけのよく、中性に近い弱アルカリ性の土を好む
ブルーサルビアは、水はけがよく、中性に近いアルカリ性の用土を好みます。地植え・鉢植えでの必要な用土を説明していきましょう。地植えの場合:酸性の土壌を嫌うため苦土石灰や腐葉土を土にまく
地植えでの育て方の場合、酸性の土壌を嫌うので、植え付ける2週間前ほどに苦土石灰や腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。用土を中性にした後に、堆肥などを加えて耕しておきましょう。育て方として事前に土づくりをしておくと、土が熟成していきます。鉢植えの場合
鉢植えでの育て方の場合、地植えよりも少し簡単に用意できますよ。説明していきましょう。市販の園芸用培養土が便利
鉢植えで栽培するときは、市販で売られている園芸用培養土か、ハーブ用の土を用意するのがよいでしょう。すぐ用意することもできますし、育て方としてはこの土でも十分に育ってくれます。赤玉土6:腐葉土4の配合土でも大丈夫
もし、自分で配合するか配合した土を使いたいという方は、「赤玉土6:腐葉土4」の割合で配合した土を用意しましょう。この時も水はけがよい土を用意することも大事ですし、堆肥を混ぜ込んでおけば、元気に花を咲かせてくれるようになりますよ。ブルーサルビアの育て方のポイント④肥料
ブルーサルビアの育て方、次は肥料について説明していきましょう。開花時期が長いので肥料を与えると長期間美しさを保てる
ブルーサルビアの開花時期はとても長いです。そのため、定期的に肥料を与えてあげると長い間美しい花を保つことができますよ。真夏を除いた5~11月上旬に、月に1度を目安に緩効性肥料を施す
肥料の与えるタイミングについては、真夏を除いた5月~11月下旬、月に一度を目安に緩効性肥料を施してあげましょう。株の周囲にばらまき、土になじませるように与えてあげます。肥料切れを起こさないようにだけ注意しましょう。開花促進用の液肥を10日に1度ほどを目安に施す
また、緩効性肥料を与えるほか、開花促進用の液体肥料を10日に1回を目安に施してあげることでもよいでしょう。この肥料の与え方は、地植え・鉢植え共通です。肥料の与えすぎには注意する
ブルーサルビアは肥料切れを起こすと、生育が滞ったり開花しないこともあります。だからといって肥料を与えすぎても病気になる可能性もあります。特に液体肥料を使用する場合は、濃度や頻度をしっかりと守るようにしてください。しっかりと管理した育て方をしましょう。ブルーサルビアの育て方のポイント⑤切り戻し剪定
ブルーサルビアの育て方、次は切り戻し剪定について説明していきましょう。切り戻し剪定は8月の時期が適している
ブルーサルビアは夏の間にも花を咲かせ続けてくれます。そのため、株が疲れてしまい秋になると弱っている可能性もあります。ですので、8月ごろに切り戻し剪定をしてあげれば、株は夏の間にエネルギーを温存してくれて、秋に株が強くなり花を咲かせ続けてくれますよ。切り戻し位置の目安は草丈の半分ほど
切り戻し剪定をするときの切り戻し位置の目安としては、ブルーサルビアの草丈の半分ほどを刈り取りましょう。日当たりと風通しが良くなれば、秋にはまた勢いよく生育してくるので、晩秋まで楽しむことができますよ。切り戻し剪定の手順
では、切り戻し剪定の手順について説明していきましょう。- 花姿が乱れてきた夏に切り戻しをするようにする
- 葉っぱを残しながら、半分くらいの位置で切り戻しをする
ブルーサルビアの育て方のポイント⑥増やし方
ブルーサルビアの育て方、次は増やし方について説明していきましょう。ブルーサルビアには2種類の増やし方がある
ブルーサルビアには2つの増やし方があります。それは「挿し木」と「種まき」もしくは「こぼれ種」という方法です。それぞれの増やし方について下の項目で説明していきましょう。挿し木で増やす方法
まずは、挿し木で増やす方法を見ていきたいと思います。挿し木の時期:6~7月
ブルーサルビアを挿し木するのにも適した時期があり、大体6~7月ごろに行うのがよいでしょう。挿し木をするときには、剪定したものなどを使うとお手軽にできますよ。挿し木に必要なもの
挿し木をする際に用意しておくものは以下の通りです。- 用土(肥料が入っていないもの)
- プランター等
- 割りばし等の細い棒
挿し木の手順
挿し木する手順を紹介します。- 剪定などでカットした挿し木は1時間ほど水に浸けておく。下についている葉っぱは2~3枚ほど取り除いておく
- プランターなどの鉢を用意しておき、そこに用土を入れておく
- 入れた用土は水などで十分に湿らせておく
- 割りばしや指などで穴をあけ、挿し木を挿して、挿したら土を押さえておく
- 初根するまでは明るい日陰などに置き、管理しておく
- 十分に育った段階で定植したい場所へ植え替えする
種まきやこぼれ種で増やす方法
次に、種まきやこぼれ種で増やす方法を説明していきます。種まき時期:4~6月
種まきをする適期は4月~6月ごろです。ブルーサルビアの発芽する気温は20℃ほどですので、十分に温度が上がる5月ごろがよいでしょう。種まきに必要なもの
種まきをする際に必要なものは以下の通りです。- セルトレイ
- 種
- 培養土
- 苗用ポット
- 水を張る用の容器
種まきの手順
続いて、種まきの手順について説明していきます。- 用意したセルトレイに培養土を入れ、穴をあけます
- そこに2~3粒ほどの種を蒔き、薄く土をかぶせます
- 薄く水を張った容器にセルトレイを入れておく
- 発芽するまでは暖かくて明るい半日陰で管理する
- 本葉が2~3枚付いたら、元気な苗だけを残し、他は間引いておく
- 苗用ポットに用土を入れてそこへ植え替える
- 10日に1回を目安に薄い液体肥料を施す
- 十分に成長したら、鉢や花壇へと植え替え