カレックスの育て方を紹介!知りたいお手入れ方法から人気の品種まで

カレックスの育て方を紹介!知りたいお手入れ方法から人気の品種まで
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目次

カレックスはベアグラスという名前で販売されることもある植物です。種類が豊富でおしゃれな見た目から、寄せ植えやグランドカバーに利用されることもあります。 花が咲く派手な植物ではありませんが、ボリュームがあり存在感があります。おしゃれな見た目からカレックスを栽培したい人も多いでしょう。ですが「育て方を知らないと始めるのは不安」という方も多いはず。そこで今回は、カレックスの育て方を解説します。本記事を読めば、以下のことが分かりますよ。
  • カレックスの生息地
  • カレックスの寒さへの耐性
  • カレックスの水やりの方法
これからカレックスを始めたい方は、本記事を読んでカレックスの育て方を学んでくださいね。

そもそもカレックスってどんな植物?

カレックス育て方を解説する前に、そもそもカレックスがどのような植物なのかを紹介します。カレックスの生態や原産地を知ることで、普通に育て方のみ知っているよりも、上手にカレックスの栽培ができるようになりますよ。詳しく見ていきましょう。

全世界に広く分布するカヤツリグサ科スゲ属の多年草

カレックスは全世界に広く分布するカヤツリグサ科スゲ属の多年草です。カヤツリグサ科は雑草が多く所属しています。見た目はイネ科の植物に似ていますが、茎の断面を見ると一目瞭然で、断面が三角になっていたり空洞になっている植物はイネ科の植物です。 雑草として扱われる品種も多いので、カレックスを栽培する際は雑草と混ざらないように、分けて栽培した方が良いでしょう。

世界に2000種、日本には約200種が自生している

カレックスは世界に2000種、日本には約200種が自生しています。全世界に幅広く分布しているため、特定の原産地を持ちません。ですが、広く分布していることから日本のような四季のある国でも簡単に栽培できることが分かりますね。

草丈が30~120㎝ほどで鉢植え・地植え両方で楽しめる

カレックスの草丈は30cm~120cm程の大きさになり、鉢植え・地植えの両方で楽しめます。草丈の幅は30cm~120cm程で幅が広いです。大きくなると、小さなお子さん程度の大きさになるので、大きさには注意してくださいね。 地植えで栽培できますが、雑草と混じるとカレックスと変わりにくくなるので、注意してくださいね。

細長い葉が特徴で斑入りや銅葉など様々な品種が存在する

カレックスは細長い葉が特徴で、斑入りや銅葉などさまざまな品種が存在します。さまざな品種があるので、自分好みのカレックスを探して楽しんでくださいね。カレックスの種類は「カレックス 種類」と検索するのがおすすめですよ。

おしゃれな見た目から寄せ植えやグラウンドカバーにも使われる

カレックスはおしゃれな見た目から、寄せ植えやグランカバーにも使われています。そのため、寄せ植えの構成を考えている方やグランドカバーの作成を検討している方はぜひ、カレックスの導入を考えてみてくださいね。

カレックスの育て方のポイント①置き場所

では、カレックスの育て方を順番に解説していきます。最初に解説するカレックスの育て方のポイントは『置き場所』です。植物は自力で動くことができないので、置き場所は重要です。詳しく解説しますね。

日当たりが良い場所だけでなく半日陰でも育てられる

カレックスは日当たりの良い場所だけでなく、半日陰でも十分育てられます。そのため、栽培できる環境は広いといえるでしょう。育て方の難易度も低いので、カレックスは観葉植物初心者の方でも十分栽培できる植物といえるでしょう。

白い斑がある品種などは半日陰を好む

白い斑があるカレックスの品種は、日当たりの良い場所ではなく半日陰をお好みます。日差しが強い場所に白い斑のあるカレックスを置くと、葉焼けを起こしてせっかくのカレックスが台無しになることも。そのため、白い斑入りのカレックスを栽培する場合は、半日陰に置くように心がけましょう。

銅葉や黄色葉の品種などは日当たりが良い場所を好む

銅葉や黄色葉の品種などは日当たりの良い場所をお好みます。そのため、白い斑入りカレックスのように半日陰で管理するのでなく、日当たりの良い場所に置くようにしましょう。 置き場所の適正でカレックスの品種を選ぶのもひとつの方法ですね。

カレックスの育て方のポイント②水やり

次に紹介するカレックスの育て方のポイントは『水やり』です。水やりは植物の育て方の基礎ですが、奥が深く難しいポイントでもあります。水やりに失敗すると、植物はすぐに枯れてしまうので必ず確認しましょう。詳しく解説します。

庭植えの場合:根を張ったら水やりの必要は無い

庭植えの場合は、根が張ったら基本的に水やりの必要はありません。そのため、手間のかからない育て方といえるでしょう。とはいえ、土壌の性質にもよるので乾燥が激しい場所にカレックスを植えている場合は適度に水やりが必要になる場合があるでしょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、庭植えでの育て方と違い適度な水やりが必要になります。では、具体的な水を与えるタイミングを説明するので、参考にしてくださいね。

土の表面が乾燥したらたっぷり水やりをする

鉢植えでカレックスを育てている場合は、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。土の乾き具合は観察するだけでなく、手で触り実際に湿り具合を体感する方が上手にいきやすいですよ。

乾燥しすぎると葉先から傷んでくるので注意する

カレックスは乾燥しすぎると葉先から傷んでいくので注意してください。適度にお水を与えていれば、葉先から傷むことは少ないです。しかし、水の与える量が少ない場合は葉先から乾燥することも。お水を与える量の目安になるので、覚えておくとよいでしょう。

カレックスの育て方のポイント③用土

カレックスの育て方のポイント3つ目は『用土』です。土は大きく分けると酸性とアルカリ性に分かられており、それぞれ保水性や通気性などさまざまな商品が売られています。選択肢が多いほど選ぶのが難しいので、土選びに失敗することも。用土選びに失敗しないように、しっかりとカレックスにあった土が何なのか学んでいきましょう。

水はけと通気性の良い土を好む

カレックスに合う用土は、水はけと通気性の良い土を好みます。多くの植物に共通している土が好みなので、他に植物を栽培している場合は土を使いまわすこともできますよ。

市販の草花用培養土が便利

土選びが難しい場合は『草花用培養土』が便利なのでおすすめです。水はけと通気性に優れているため、購入して使うだけで問題なくカレックスを栽培できますよ。「土の選び方が分からない...」という場合は、草花用培養土を選べば問題ありませんよ。

赤玉土7:腐葉土3の配合土でも良い

カレックスに使う土は自分で作成できます。配合率は「赤玉土7:腐葉土3」がおすすめです。他の植物にも使える配合率なので、覚えておくとよいでしょう。自分で配合した土で栽培するカレックスは愛着が湧きますよ。

カレックスの育て方のポイント④肥料

カレックスの育て方のポイント最後は『肥料』です。肥料は植物によって与える肥料の種類や量・時期はさまざまです。下手な時期に肥料を与えると枯れることも珍しくありません。そのため、肥料について知らない方は最後まで読んでみてくださいね。

元肥:植える場所に緩効性化成肥料を与える

カレックスには元肥として緩効性化成肥料を与えます。肥料の見分け方は、パッケージやパッケージ裏に記載してあるので、問題ないといえるでしょう。どうしてもわからない場合は、お店の人に聞いてみるのがベストです。特に園芸店で購入する場合は、その道のプロが教えてくれるので間違いありませんよ。

追肥:必要ない

カレックスに追肥の必要はありません。そのため、最初に購入する緩効性化成肥料は少量の物で十分です。お財布にも優しく育てやすいのがカレックスの魅力ですね。

カレックスの植え付け・植え替え

カレックスの育て方を学んだら、植え付け・植え替えについて学んでいきましょう。植え付け・植え替えは、カレックスを育てていて避けるることはできません。そのため、カレックスの植え付け・植え替えについて知らない方は、この機会に学んでいきましょう。

植え付け・植え替え時期:3~4月

カレックスの植え付け・植え替え時期は3~4月におこないます。春頃に植え替え・植え付けをおこなうと覚えておくとよいでしょう。植物によっては、多岐にわたり植え付け・植え替え時期がある植物がいますが、カレックスについては適期が少ないので注意してくださいね。

植え付け

まず、植え付けについて解説します。植え付けはカレックスを手に入れた場合、必ずおこなう必要があります。そのため、植え付けの方法が分からない方はぜひ、参考にしてくださいね。

苗の選び方

カレックスの苗を選ぶ場合は、がっちりしておりしっかりと自立している苗を選びましょう。しっかり自立できていないカレックスは、弱い苗なので避けてくださいね。

複数植え付ける場合は株間を30~50㎝ほどあける

カレックスを複数植え付ける場合は、株間を30~50cm程度あけて植えつけます。カレックスの葉っぱは横に広がるように大きくなります。そのため、株間が狭いと、どの葉っぱがどの株なのか分からなくなります。また、根っこが混み合って成長を阻害することもあるので、株間は重要といえるでしょう。

植え付けの手順

カレックスの植え付けは、他の植物と変わりません。普通に植物を植え付けるだけで大丈夫です。ただ、複数のカレックスを植え付ける場合は先述した通り、30~50cm程度の株間をあげて植え付けてあげましょう。

植え替え

カレックスの植え付けの次は、カレックスの植え替えについて見ていきましょう。植え替えと植え付けは似ていますが、タイミングなどは違ってくるのでよく確認してくださいね。

地植えの場合は植え替えの必要は無い

基本的に地植えで栽培している場合は、植え替えの必要はありません。そのため、手間のかからない育て方といえるでしょう。植え替えを避けたいなら、地植えでの栽培がおすすめですよ。

鉢植えの場合:根が詰まり始めたら植え替える

鉢植えで育てている場合は、根が詰まり始めたら植え替えをおこないます。カレックスは最大で120cm程度にまで成長する植物です。そのため、同じ容器で育てている場合は、カレックスにとって小さい容器になっている可能性があります。根元を確認して盛り上がっているなら、植え替えのタイミングなので、ひと回り大きな容器に植え替えてあげましょう。

植え替えの手順

カレックスの植え替え手順は、他の植物と変わりません。カレックスを丁寧に取り出し、ひと回り大きな鉢に植え替えるだけです。この時、根っこの様子を確認して黒ずんでいる場所はカットしてくださいね。

カレックスのお手入れ

カレックスの育て方を学んだあとは定期的におこなう、お手入れについて学んでいきましょう。お手入れは毎日おこなう必要はないので、手間はかかりませんよ。詳しく解説しますね。

刈り込み

カレックスは大きく育つので、刈り込みが必要です。放置していると伸び放題なので、カレックスの外見が乱れます。栽培だけでなく、外見にも拘るなら刈り込みをおこなってくださいね。

刈り込み時期:3月上旬~中旬

カレックスの刈り込み時期は3月上旬~中旬です。植え付け時期や植え替え時期と被ります。そのため、大きさによってどちらを優先するのか決めるのが良いでしょう。

大きくなりすぎた草丈を揃えるよう刈り込みを行う

カレックスは大きくなりすぎた草丈を揃えるように刈り込みを行います。流石に最大で120cmにもなるカレックスを放置していると、他の植物が隠れてしまい無造作に見えます。そのため、草丈を揃えるように刈り込みをおこないましょう。

刈り込みは見た目を整えるために行う

カレックスを刈り込む理由は、見た目を整えるためにおこないます。なにもお手入れしなければ、カレックスは伸び放題でだらしない姿になります。そのため、見た目を整えるためにも、刈り込みをおこないましょう。

切り戻し剪定

カレックスは切り込み剪定もおこないます。しかし、刈り込みと切り戻し剪定は似たような意味になります。詳しく解説すると脱線するので避けますが、刈り込みは外見を重視。剪定は成長重視と覚えておくとよいでしょう。

剪定時期:3月上旬~中旬

カレックスの剪定時期は3月上旬~3月中旬です。刈り込みと同じ時期におこなうと覚えておくとよいでしょう。

株元から3~5㎝残して剪定する

カレックスの剪定は株元から3~5cm程度残して剪定をおこないます。「切り過ぎじゃない?」と不安になる方もいると思いますが、問題ありません。思い切って剪定してあげましょう。

茶色に変色した枯れた葉を中心に剪定する

剪定する葉っぱは茶色く変色した枯れ葉を中心に剪定します。枯れた葉っぱは復活しません。そのため、残りの葉っぱに栄養を与えるためにも、茶色に変色した葉っぱは剪定してあげましょう。

増やし方:株分け

カレックスは1度購入したら、株分けをおこなって自分で増やせます。購入する必要がないので、お財布にも優しいですね。カレックスを増やしたい方はぜひ、チャレンジしてくださいね。

株分け時期:3~4月

カレックスの株分け時期は3~4月です。刈り込みや剪定時期と同じなので、覚えやすいですね。カレックスを増やしたいなら、3~4月に株分けを検討しましょう。

株分けに必要なもの

カレックスの株分けに必要な物は以下の通りです。
  • 清潔なハサミ
  • 鉢植え(鉢植えで育てるなら)
  • 草花用培養土
上記の物を用意してください。基本的なものばかりなので、特別用意するものはないでしょう。仮に購入が必要でも、入手難易度が低い物ばかりなので安心してくださいね。

株分けの手順

カレックスの株分け手順は以下の通りです。
  • カレックスを傷つけないように取り出す
  • カレックスの株を分ける
  • 植えつける
  • 水を与えて半日陰で管理する
上記の方法で株分けができます。

冬越し

カレックスは冬越しできる観葉植物です。そのため、あまり深く考える必要はありません。ですが、注意点もあるのでしっかりと確認してくださいね。

品種によって耐寒性が異なるので注意する

カレックスは冬越しできる植物です。ですが、品種によって耐寒性はまちまちです。そのため、カレックスを始める前に、耐寒性の確認をおこなってから入手した方がベストといえるでしょう。

寒冷地や積雪する地域の場合は対策が必要

耐寒性が強い品種もあるカレックスですが、寒冷地や積雪する地域は防寒対策が必要になります。そのため、簡易的なビニールハウスを作成するなど、何かしらの対策を考えて置く必要があります。

カレックスの人気品種を紹介

最後にカレックスの人気品種を紹介します。カレックスは2,000種類ほど存在するので、どれを育てようか迷ってしまうことも。せっかく育て方を学んだので、自分好みのカレックスを育ててくださいね。

ブロンズカール

ブロンズカールはブロンズ色でその長い葉っぱが特徴のカレックスです。ブロンズカールという名前通り葉先がカールしているのも特徴です。小型なカレックスなので、場所を取ることもありません。そのため、小さなカレックスを育てたい方はブロンズカールがおすすめですよ。

エバーゴールド

エバーゴールドは白の葉色を持ち葉の縁が緑色のカレックスです。販売されている場合は『ベアーグラス・エバーゴールド』という名前で販売されています。遠目で観察するとどことなく葉色が金色に見えます。耐寒性が高い品種なので、屋外でカレックスを育てるにはもってこいの品種です。越冬に不安を感じるなら、エバーゴールドがおすすめですよ。

エベレスト

エベレストは深緑色の葉で縁にホワイトラインが入るカレックスです。栽培難易度も低く、耐寒性・耐暑性が高いので観葉植物初心者の方におすすめです。初めてのカレックスにエベレストがおすすめですよ。

アマゾンミスト

アマゾンミストはブロンズカールを緑色にしたようなカレックスです。触ると「もさぁ」としており、少し面白いカレックスです。暑さ・寒さ共に耐性を持つので、育てやすいカレックスです。その目のカレックスを育てたいなら、アマゾンミストがおすすめですよ。

エヴァリロ

エヴァリロは黄緑色や黄金色に見える葉を持つカレックスです。寒さに強いという特徴を持っているので、日本でも育てやすい特徴といえるでしょう。寒さに強く黄色系の色が好きな方にエヴァリロがおすすめですよ。

アウバウム

アウバウムはブロンズカールによく似た品種です。過湿に弱いという弱点があるので、乾燥気味な管理がおすすめです。耐寒性が-20℃と異常に高いので、雪国でも安心です。寒さが厳しい地域にお住まいの方はアウバウムがおすすめです。

ジェネキー

ジェネキーは日本にも生息しているカレックスです。そのため、特に意識しなくても夏越し・冬越しは問題ありません。また、小型なので管理もしやすいのが特徴です。そのため、ジェネキーはカレックス初心者の方におすすめな品種といえるでしょう。

ブロンコ

ブロンコは一見枯れているような見た目のカレックスです。しかし、枯れているわけではなく、ブロンズ色のカレックスなので正常な状態です。ブロンズ色に魅力を感じる方にブロンコはおすすめですよ。

ブキャナニー

ブキャナニーはカレックスでは珍しいく、赤褐色の色を持つカレックスです。立ち姿も独特で横に広がるのではなく、縦に伸びていきます。葉先はブロンズカールのようにカールしているのが特徴です。変わったカレックスを探している方にブキャナニーはおすすめですよ。

プレーリーファイヤー

プレーリーファイヤーは紅葉するカレックスです。紅葉すると明るいオレンジ色になり、とても温かな雰囲気を醸し出します。春・夏は緑色なので逆に爽やかな印象を受けます。紅葉するカレックスを探しているなら、プレーリーファイヤーがおすすめですよ。

【まとめ】カレックスの育て方を紹介!知りたいお手入れ方法から人気の品種まで

本記事ではカレックスの育て方について解説しました。カレックスは丈夫で育てやすく初心者でも十分栽培が可能な品種でしたね。ですが、品種によって耐寒性が違うので注意必要でしたね。本記事のポイントは以下の通りです。
  • カレックスは日本にも自生しているグラス
  • 耐寒性は品種によって違う
  • 地植えの場合は基本的に水やりは不要
カレックスは日本に自生しており丈夫で育てやすいグラスです。しかし、日本に自生していない品種については日本の冬や夏に耐えられないことも。そのため、カレックスを始める前にどんな品種を育てるのか決めるのが重要です。本記事を参考ぜひ、カレックスの育て方を学んで楽しく栽培をしてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。