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冬はガーデニングするのに向かない時期と思っていた方へ朗報です。冬はビオラやシクラメンばかりでかわり映えしない、または寒い冬の時期も花を育てたい方には、ぜひビデンスという植物を育ててみてください。
聞いたことない名前ですが、実際に花を見れば「あれ、この花見たことある!」とうれしくなるかも知れません。実はこのビデンスという植物は、ウインターコスモスともいわれていて、育て方やお手入れも非常にカンタンなんです。
そこで黄色いキク科の植物であるビデンスの基本的な情報や育て方について、くわしくまとめました。カンタンで育てやすいといっても知らなければ、花を楽しむことはできませんものね。
- ビデンスとはどんな植物?
- ビデンスの植え方は2種類
- 育て方のポイント①栽培場所
- 育て方のポイント②水やり
- 育て方のポイント③土
- 成長したらする植え替え
- ビデンスの増やし方
ビデンスとはどんな植物なの?
まずはビデンスとはどんな植物なのかについておさらいしていきましょう。既に知っている方も、初めて知る方も基本情報を知ることで育て方のコツがわかってきますよ。別名ウィンターコスモスとも呼ばれるキク科の植物
冬の寒さにも強いビデンスは、別名ウインターコスモスとも呼ばれています。道端で服にひっつき虫がくっついてしまった経験はありませんか? あのひっつき虫、実は野草化したビデンスの1品種なんです。 その名の通り、秋に咲くコスモスに似た花と草姿で花の色が黄色、白いのが主な特徴です。コスモスとの大きな違いは、コスモスは春まきで秋に花を咲かせるのに対し、ビデンスは初夏に種をまき、秋から冬にかけて花を咲かせます。そしてなんといっても耐寒性が高く、冬越しや育て方が簡単なことでも有名です。基本情報
ビデンスはメキシコを中心に世界中に分布するキク科センダングサ属の植物です。一年草や多年草など品種も200種以上あり、日本では主に3種類の園芸品種が流通しています。葉が小さくギザギザとしており、まっすぐ立ちよく枝分かれする草姿で、草丈は約35㎝~1mほどでコンパクトなため寄せ植えにぴったり。冬に花が咲くビデンスは「ラビエス種」と「オーレア種」の2種類になります。 開花時期は品種によってばらつきますが、5月~1月までと非常に長い期間咲き続けますよ。赤みのある黄色い花弁や真っ白いもの、中にはピンク色などバリエーション豊富です。科・属名 | キク科 / センダングサ属 |
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原産地 | メキシコを中心とする世界各地 |
開花時期 | 5月~1月(品種によって異なる) |
花の色 | 白,ピンク,黄,複色 |
別名 | ゴールデンエンパイア、ウインターコスモス |
別名ゴールデンエンパイアやウインターコスモスとも呼ばれる
ビデンスは別名ゴールデンエンパイアやウインターコスモスとも呼ばれています。理由は先ほどもお伝えしたように、耐寒性が高く冬まで咲き続けるため。日本で多く流通している3種類のうち、フェルリフォリア種という品種をゴールデンエンパイアと呼び、かわいらしい花が人気です。 秋から冬にかけて開花時期を迎えるビデンスは、ー5℃でも耐えられる耐寒性を持っています。また、耐暑性も強いため初心者でも育て方を悩まず一年を通して楽しめるでしょう。ビデンスの植え方は2種類ある
ビデンスの植え方は2種類あります。花壇や庭へ植える地植えと、プランターへ植える鉢植えです。育て方の基本がわかれば、ガーデニングをしてみたいけれど枯らすのが心配という方にも安心ですね。地植え
ビデンスは耐暑性、耐寒性が高いため屋外栽培に最適です。冬はどうしても庭や花壇がさびしくなりがちですから、ちょっと色が欲しい時におすすめ。 日当たりと水はけのよい場所を好み、地植えする場合は南向きの日向になる場所へ植えるといいでしょう。冬ー5℃になる東北や北海道、北陸の地域では防寒対策が必要です。また生育旺盛で育て方が容易な反面、地植えでは増えすぎて邪魔になることもありますから、植えつける前にゾーニングしておきましょう。鉢植え
ビデンスは一年草や多年草など種類によっても花の色や草姿が異なっていて、草丈も10㎝から1mほどのものもあるんですよ。特徴を活かして鉢植えでビデンスを栽培するのもまたおすすめです。 黄色や白の花を咲かせる品種やピンク色があって、やさしいイメージになるためお部屋を明るく彩ります。這い性の品種はハンギングバスケットにしたり、逆に草丈の高い品種を寄せ植えの背面へ植えこんで立体感を出したり、バリエーション豊富。晩秋から咲く品種を9月~10月に1回切り戻して、草丈を調節するのもいいですね。ビデンスの育て方のポイント①:栽培場所
それでは具体的にビデンスの育て方のポイントについて、いくつかご紹介します。まずは栽培場所です。どんなに最適な水やりや用土を使っても、置き場所が悪ければうまく育ちません。ビデンスの好む環境ってどんなものなのか、確認していきましょう。日当たりと風通しの良い場所が適している
ビデンスは一年草品種、多年草品種ともに日当たりと風通しのよい場所が大好きです。ぜひ日光のよく当たる、風通しの良い場所へ置いてください。キク科の根は土の中で放射状に広がって伸びていき、非常に生育旺盛です。土が常に湿っている、一日のうち1~2時間しか日光が当たらない日陰は避けてください。 おすすめの栽培場所は、庭なら南向きの日光がよく当たる場所、室内なら換気しやすい窓辺です。日当たりが少なくても育つが、花がつかない可能性もあるため注意
そうはいっても、なかなか日当たりを確保できない場合もありますよね。そんな時は半日陰の場所に置いてみましょう。半日陰とは、午前中か午後どちらかに日が当たる場所のこと。日当たりが少なくても育ちますが、花がつかない、もしくは数輪しかつかない可能性があります。鉢植えであれば、日当たりの良い場所を探しておくことができるので便利かもしれませんね。繁殖力が強いため、置きっぱなしでよい
ビデンスは生育旺盛で、葉がよく茂り茎が伸びます。基本的に地植えと鉢植えともに置きっぱなしでOKです。ただし、ちょっと注意点が。放置していると茎が伸びすぎて、花が咲く時期に倒れやすくなります。解決法は、夏の7月8月に20㎝ほど短く刈り込んでください。そうすることで、脇芽が伸びて開花時期にはボリュームアップしてたくさんの花が咲かせられるとともに、うどんこ病や害虫被害の予防にもなりますよ。防寒性が強いため氷点下を下回る地域以外は寒さから守る必要はない
防寒性が強いのがビデンスの頼もしいところです。冬はやはり気温低下や霜で植物が傷んだり、溶けてしまったりしまうため、いつも似たような花になりがちですね。ビデンスは関東や関西など氷点下を下回らない地域なら、寒さから守る必要がありません。そのままでも置きっぱなしOKというのは、初心者さんにうれしいポイントです。一方、北海道や東北は注意必要
一方やはり北海道や東北は注意が必要です。多年草品種の場合、寒さに当たると地上部が枯れて土中の球根部だけが残ります。霜や冷たい雨で根が凍ってしまうと翌年に新芽が伸びてこないので、防寒対策してください。11月頃がマルチングの目安です。 9月~11月にかけて咲く品種は、霜が降りるようなら明るい室内へ移動して防寒すれば年が明けても開花し続けますよ。ビニールシートやウッドチップなどをかぶせよう
ビデンスの防寒対策に、株の根元へビニールシートやウッドチップを敷いてみましょう。ビニールシートは自然分解するものが主流になっていて、万が一土中に紛れ込んでも安心です。見た目が気になる方は雰囲気のあるウッドチップもおすすめ。ナチュラルな仕上がりになりますが、じめじめした場所では黒ずんでしまうことがあります。どちらかお好みの方を使い防寒対策しましょう。ビデンスの育て方のポイント②:水やり
育て方のポイント2つ目は、水やりです。ビデンスが好む場所へ置いたら、日々のお手入れが知りたくなりますね。 ポイントは2点です。- 庭植えの水やりはほとんど必要ない
- 鉢植えは、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やり
庭植えの水やりはほぼ必要ない
庭植えと鉢植えでは、少し水やりの頻度や量に違いがありますから、お持ちのビデンスに合わせて確認していきましょう。 庭や花壇、屋外へ植えたビデンスは水やりはほとんど必要ありません。自然の雨水で十分です。ただしずっと雨が降らず乾いている時は、水やりが必要です。葉がしおれている、茎がしんなりしているのが水やりのサイン。たっぷりと水やりしてください。鉢植えでは、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やり
鉢植えで栽培している場合、定期的な水やりが必要です。目安は、表面の土が乾いてきたら鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと水やりすること。ビデンスは根が放射状に大きく広がる植物なので、成長期の夏場は水切れしやすくなります。水切れしないよう、朝起きたら土の表面を確認する習慣をつけておくと安心です。冬はビデンスの休眠時期であるため、水やりは控えよう
花期が終わる冬は、一年草のビデンスならそのまま枯れますが、多年草の場合休眠時期に入ります。根や葉の生育が遅くなり、ほとんど吸水しません。そのため冬の水やりは極力控えて乾燥気味に管理してください。庭植えのビデンスはマルチングしていれば、春までそのままでOK。鉢植えで乾燥が気になる場合、霧吹きで葉水をかけるといいですよ。ビデンスの育て方のポイント③:土
ビデンスに合う用土はどんなものがいいのでしょうか? 市販の草花用培養土がいいのか、それとも自分で配合すればいいのか、わからないこともあるはずです。 ビデンスに適した用土のポイントは2点です。- 水はけのよい土を好み、土質は問わない
- 自分で配合する場合、赤玉土:腐葉土を7:3の割合
水はけのよい土を好むが、土質は問わない
ビデンスは通気性のよい用土であれば、どんな土質でも元気よく成長します。店頭で何を買おうか迷った時は、市販の草花用培養土や観葉植物用培養土を選びましょう。通気性や元肥があらかじめ配合されているため、そのまま使うことができますよ。 注意点は水はけが良いこと。もし水はけが悪い場所へ植えると、アブラムシやうどんこ病などの病害虫被害に合いやすくなります。盛り土をして腐葉土を混ぜ、土壌改良してから植え付けてください。鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせる
もしご自分で用土を配合する場合は、通気性と保水力のある赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせてください。特に鉢植えで栽培するのであれば、水やりで根腐れしないよう注意します。 配合の仕方はとてもカンタン。ベランダや玄関、庭の一角で汚れてもいい新聞紙やビニールシートを敷き、スコップ1杯、2杯、というように同じ分量で用土を計ります。その後小さな移植ゴテで十分に混ぜ合わせてください。鉢植えへ必要な分の用土を入れたらOK。ゴミや土を新聞紙ごと包んでおしまいです。ビデンス育て方のポイント④:肥料
用土のポイントを把握したら、肥料っているんだっけ? それともいらない? と気になる点が出てきます。ビデンスは肥料がなくても十分育ちますが、適切に与えればとてもきれいに花が咲き続けます。ぜひ肥料についてポイントをおさえておきましょう。- 地植えの場合は、元肥に粒状肥料を1㎡あたり150g
- 鉢植えの場合は、元肥に1ℓあたり5g、追肥をする
地植えの肥料
地植えの場合、肥料は少なめと覚えていてください。なぜかというと肥料が多すぎると花付きが悪くなるからです。元肥として粒状肥料を1㎡当たり150gやる
植え付ける前に、元肥として緩効性の粒状肥料を混ぜ込みましょう。植え付ける適期は4月~5月。1㎡あたり150gが目安です。両手を広げた幅は自分の身長より少し短いくらいですから、160㎝の身長の人なら両手を広げた長さがだいたい130㎝ほど。タテヨコ130㎝の区画には約200gまけばOKです。追肥は必要ない
地植えの場合、追肥は不要です。先ほどお伝えしたように肥料分が多すぎると草丈が高くなり、花付きが悪くなるからなんです。成長する方に体力を割いてしまうと、花芽をつけるスイッチがなかなか入りません。そのため地植えの場合、元肥のみで追肥はしないよう注意してください。鉢植えの肥料
鉢植えの場合は元肥と追肥が必要です。ただし同じように肥料は控えめと覚えておきましょう。用土の量が限られている分、養分や水分が切れやすく定期的な管理が必要です。元肥として粒状肥料を用土1ℓ当たり5gやる
地植えと同様。まず植え付ける前に、元肥を施します。市販の草花用培養土や観葉植物用培養土はすでに元肥が配合されているため、さらに肥料を加えなくてOK。そのまま植え付けましょう。 自分で配合した用土の場合、植え付け適期の4月~10月に緩効性の粒状肥料を用土1ℓあたり5g与えます。根が肥料焼けしないよう、よく混ぜ込みます。追肥として2~3ケ月に1回、同じ肥料を同量、土の上にばらまいて施す
鉢植えの場合、追肥は2~3ヶ月に1回が目安です。4月に植えたら6月、9月それぞれに与えます。分量は、同じ肥料を同量、土の上へぱらぱらとまいて施します。一年草の品種、多年草の品種ともに生育期と開花時期が長いビデンスは、体力がなくなりやすく夏バテの心配も。そのため液体肥料を小まめにするよりも効果が長期間続く緩効性肥料がおすすめです。【成長したらすること】植え替え
育て方の基本がわかったところで、次は成長した後に必要な管理についてご紹介します。元気に育ってきたら、植え替えが必要です。植え替えのタイミング:生育旺盛なビデンスは、毎年植え替えを行う
多年草の品種は冬越しして、さらに大きく成長します。強健でたくさん生い茂るビデンスを来年も楽しみたい時、大きくなりすぎてコンパクトにしたい時にぜひ挑戦してみてください。植え付けや株分けと一緒にすると株のダメージが少なくて済みます。鉢植えなら毎年植え替えしましょう。植え替えの時期:植え付け同様初夏に行う
植え替えの適期は、4月~6月。植え付け同様生育期にあたる初夏がおすすめです。1年のうち何回も植え替えすると、ビデンスの苗が弱ってしまいます。鉢植えで育てている場合、一回り大きな鉢へ植え替えてください。また地植えで育てている場合、苗の底がちょうど入る大きさの穴を掘り、根鉢を崩さないよう植え付けましょう。ビデンスの増やし方
さて元気に成長し、花を咲かせたビデンスを増やしたい、来年も同じ花を楽しみたいと思った方はぜひビデンスを増やしてみませんか? ビデンスの増やし方は主に2通りあります。- 種まき
- 挿し木
種まき
まずは種まきで増やす方法についてご紹介します。花が咲き種ができたら、種を採取しましょう。こぼれ種で芽が出てきますから、よりナチュラルな雰囲気になります。採取した種は封筒へ入れて風通しの良い日かげの場所で保管してください。適期はヤエザクラが咲くころ
種まきの適期はヤエザクラが咲く、4月下旬~5月が一般的です。例外的に九州などの温暖な地域では9月にまき冬越しさせて翌年春に花を咲かせる品種もあります。気温は15℃以上あれば発芽しやすくなります。日差しのあたる暖かい場所へ種まき用ポットを置いて、種まきしてください。用土やポットはホームセンターや100均ショップの園芸コーナーで色んな種類が販売されています。発芽し、本葉3枚程度展開したら、3号のポリポットに植え替える
霧吹きで土をしめらせ種まきした後、発芽するまで土が乾燥しないよう霧吹きで適宜湿らせてください。水がひたひたにならないよう注意が必要。発芽し、本葉が3枚くらいになったら、3号サイズのポリポットへ移植して生長を促しましょう。この時移植ゴテがあると根を傷つけずに植え替えできるのでおすすめです。挿し木
次は挿し木での増やし方について説明します。挿し木は、剪定や伸びすぎた新枝の部分をカットして、挿し木用培養土で発根させる増やし方です。適期は5月下旬~7月上旬
挿し木は、5月下旬~7月上旬の気温が20℃以上になる時期が適しています。剪定した茎を使うか、新しく伸びてきた茎を芽の先から10㎝くらいの長さに切って、挿し穂にしましょう。挿し穂の切り口から根を生やすため1~2ヶ月くらい時間がかかりますが、慣れるととても気軽にビデンスを増やすことができます。茎を2~3節ごとに切り、水に30分程度浸けた後に、植物成長調整剤を塗り、挿し木用培養土に挿す
挿し木に必要なものは、挿し穂、剪定ハサミ、水、植物成長調整剤、挿し木用苗床、培養土です。発根したら、通常通りに栽培しましょう。- 茎を芽の先から10㎝、2~3節ごとに切って挿し穂にする
- 指し穂の切り口は、斜めにカット
- 水をはった入れ物へ挿し穂を挿し、30分吸水させる
- 切り口に植物成長調整剤を塗る
- 挿し木用苗床へ挿し穂を挿し、日陰で管理する
かかりやすい病気
ここでちょっとひと息。ビデンスがかかりやすい病気や害虫についてご紹介します。比較的管理がラクなビデンスですが、管理の方法が悪いと病気や害虫の被害になりやすいんです。対策も一緒に確認しておきましょう。うどん粉病以外は特に心配ない
ビデンスは病気に強いことで有名です。しかし、梅雨や水やりのし過ぎ、水はけの悪い場所に置くと、まれにうどんこ病が発生します。うどんこ病は空気や土から感染するカビの一種で、葉や茎が白い粉に覆われ、症状が悪化すると成長せず枯れてしまうこともあります。 もしうどんこ病が発生したら、白い粉のついた葉や茎を切って処分してください。土にもカビがついている場合はすぐ取り除きましょう。処置した後は風通しの良い日向へ置き、スプレータイプの薬剤を散布してください。害虫アブラムシに注意
ビデンスの水やりが足りないと、アブラムシが発生しやすくなります。アブラムシはいろんな野菜や植物の葉や茎に集団でくっつき、植物を弱らせてしまう害虫です。繁殖期は4~6月と9~10月
アブラムシはトマトやナスなど野菜や花の新芽の伸びる時期に発生しやすく、4~6月と9~10月は特に注意が必要です。緑や茶色い点々がびっしりとついているので見つけやすいですよ。植物の茎や葉に穴を開け中の液を吸って繁殖するため、植物はどんどんしおれていき、最悪枯れてしまいますから、見つけ次第駆除してくださいね。たくさんついてしまった部分は切り落とし、薬剤散布する
アブラムシの駆除方法は、水を葉裏にまでまんべんなくかけて流し落とすか、切り落とし薬剤を散布するかの2通りあります。アブラムシをはじめ害虫は葉の裏側など水がかかりにくい場所にひそんでいますので、水やりのたびにまんべんなく水をかけ流して予防するといいでしょう。また、あまりにたくさんついてしまった部分は茎や葉ごと切り落としてしまいましょう。その後、防虫成分のある薬剤をビデンス全体に散布してください。ガーデニング初心者におすすめなビデンスの品種
育て方を一通り確認してきました。さあそれでは、ビデンスを育ててみましょう。花色が黄色や白、オレンジとさまざまなカラーを楽しめるビデンスの中でも特におすすめの品種をいくつかご紹介します。お気に入りの品種を見つけてくださいね。コンパクトで花が長く続くキャンプファイヤーの品種
数ある品種の中でも花が長く咲き続けることで有名なキャンプファイヤーという品種があります。キャンプファイヤーは草丈30~45㎝のコンパクトな草姿で暑さに強く、春から冬まで長く咲くのが特徴です。管理がラクで花がたくさん咲くため、ガーデニング初心者さんにおすすめしたい植物です。ホワイトとイエローのコントラストが特徴のレモンシロップ
黄色やオレンジのサニーカラーが特徴のキャンプファイヤーの中で、今注目されている優しい色合いのレモンシロップという品種。燃えるような色合いの多かったキャンプファイヤーの多花性、矮性はそのままに、淡く爽やかなホワイトとイエローの花弁が美しいですよ。高温多湿に強く、春から初冬まで咲き続けます。葉の鮮やかな緑とホワイトのコントラストが好きな方へおすすめです。燃える炎が弾けるような模様が印象的なホットオレンジ
キャンプファイヤーという品種名になったのがこのホットオレンジです。このタイプは従来のビデンスよりもはっきりとしたオレンジ色の花弁と銅葉のコントラストがまるで燃える炎のようです。定植後から途切れることなく咲き続け、よく枝分かれして花数も多いのが特徴。剪定せずとも草姿があまり乱れず、こんもりとかわいく茂ってくれます。冬越し、春の開花全盛期にかけて株いっぱいに咲かせる姿は、まさにウインターコスモスにふさわしいでしょう。左右対称の星形の黄色い花を咲かせるホットイエロー
キャンプファイヤー品種の中でも、ビビットな黄色い花が特徴のホットイエローもまた、冬のさびしい庭を暖かく彩ってくれます。草丈や分枝性タイプはそのままに、特徴的なのが左右対称の星形の花姿。開花時期はほぼ一年じゅうで、分枝性が高いため草姿が崩れてしまいがちですが、切り戻しのタイミングはいつでもOK。すぐに脇芽から花芽が上がってきます。花のサイズが大きく、花もちの良いレモンサワー
もう少し大きな花がいいなあという方におすすめなのが、レモンサワーという品種です。レモンサワーの花弁の先がレモンホワイト、花弁の根元がイエローの涼しげで爽やかな花色をしています。花の直径4㎝のレモンシロップよりも大きめの、直径6㎝ほど。草丈は25~30㎝ほどと低めなので、鉢植えにも花壇にもおすすめです。開花時期は暑さ、寒さを避けた9~12月と2~6月です。ゴールデンイエローの花を株いっぱいに咲かせるジュジュゴールド
金色と見まがう豪華な花をたくさん咲かせるジュジュゴールドは、一株で豪華さを出したい方にぴったりです。黄味の強いお花の色と濃いグリーンの葉というように、はっきりとした色合いですが、ビデンスの品種の中でも細めで小さいジュジュゴールドはとてもまとまりが良く、草丈が15~25㎝と低いので、寄せ植えや花壇の手前に植えるといいでしょう。生育期でも株が乱れにくいため、室内栽培にもおすすめです。早春の庭を彩るシャインボール
ビデンスの中でも早春にいち早くお花を咲かせたい場合は、シャインボールを選んでみましょう。黄色の花弁が6~8枚のさっぱりとした花姿で、株割れが少なくきれいなドーム状にまとまる品種です。シャインボールという名前の通り、鮮やかな黄色が早春の色が乏しい季節にいち早く春を呼び込んでくれます。耐寒性、耐暑性が高く、開花時期は3~6月と9~11月にとぎれなく咲き続けます。花色がきれいな栄養系ビデンスハッピーコレクション
白い、またはピンク色が好きな方におすすめな品種があります。花色の魅力的な栄養系ビデンスハッピーコレクションという品種です。ビデンスの強健な性質はそのまま、草丈が50~100㎝と高く成長する品種で、特徴はその花色。時期によってかわる濃いピンクや真っ白の花色がロマンチックな雰囲気を醸し出します。開花時期も長く9~5月までと花柄摘みを続ければ、栄養系ビデンスハッピーコレクションを長い間楽しめるでしょう。ただし伸びた茎が折れることもあるため、秋に一度切り戻しして高さを調整してください。【まとめ】ビデンスの育て方を紹介!栽培場所から人気の品種まで徹底解説
最後まで読んでみていかがでしたでしょうか。ビデンスという花は、冬のガーデニングにぴったりだということがわかりました。管理やお手入れがカンタンで、花数も多く、色の乏しい庭にぱっと明るい色を添えてくれるうれしい植物ですね。 育て方のポイントをおさえておけば、花の少ない時期に長く咲き続けるばかりか、いつもキレイな景色を見ることができますね。ガーデニング初めての方へプレゼントするのもおすすめです。 この記事のポイントは- ビデンスはキク科センダングサ属の一年草、多年草の花
- 耐寒性が高く、関東以南であれば防寒しなくても冬越しできる
- 開花時期は品種にもよるが、一年中咲いている
- 育て方のポイント①栽培場所は、日の当たる風通しのよい場所
- 育て方のポイント②水やりは、庭植えなら不要、鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりとする
- 育て方のポイント③水はけのよい土を好む
- 育て方のポイント④肥料は、庭植えなら元肥のみ
- 育て方のポイント⑤鉢植えなら元肥と追肥に2~3ヶ月に1回
- 植え付け、植え替えは毎年
- ふやし方は、種まきと挿し木の2通りがある
- アブラムシに注意