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皆さんはブッドレアの育て方について知っていますか?そもそもブッドレアなんていう言葉を聞いたことがないという方も多いと思います。ブッドレアは別名を「バタフライブッシュ」といい、これは面長で良い香りと蜜で蝶を集めるブッドレアの花の特徴からつけられた名前です。ブッドレアは世界中に約100種類もの品種が分布しており、落葉・常緑・低木・高木など、品種により形態や花姿に特徴があります。とはいえ、そんなイソトマの育て方はとても難しいのではないかと思っている方もおられるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- ブッドレアってどんな植物?
- ブッドレアの育て方のポイント
- ブッドレアの植え替え・植え付け
- ブッドレアのお手入れ
ブッドレアってどんな植物?
まず、ブッドレアはどんな植物なのかという基本的な部分からご紹介していきたいと思います。是非ブッドレアの基本概要を知り、ブッドレアについての知識をゲットしていってくださいね。中国を原産とするゴマノハグサ科の落葉低木
ブッドレアは、中国を原産とするゴマノハグサ科の落葉低木樹で、夏から秋にかけて面長の特徴的な小さな花が集まって咲きます。日本では「フジウツギ」「ウラジロウツギ」が自生しており、日本の気候にもよく合う植物のため庭木としてよく栽培されています。中でも最も親しまれているのは「ダヴィディー種」と呼ばれる品種で、園芸でブッドレアというとこの品種を指すことが多いです。長い円錐形の花穂が特徴で世界に100品種以上存在する
ブッドレアは長い円錐形の花穂が特徴で、世界に100品種以上も存在しています。特にアジア・北アメリカ・アフリカに広く分布し、虫や病気に強いため庭木の入門種としても栽培されています。ブッドレアは株立ちになるため、自然派の庭をデザインしたい方におすすめの庭木です。苗木の間は鉢植えでも育てられますが、根が浅いため成長してからの移植を嫌います。なるべくブッドレアが小さいうちに庭に植え付けるように心がけてください。花の色が豊富で赤紫、赤、薄紫、白、ピンク、黄などがある
ブッドレアの花の色は大変豊富で、赤紫・赤・薄紫・白・ピンク・黄などの様々なカラーがそろっています。またブッドレアの花は次々咲く性質を持っているため、花の少ない夏の時期に庭を明るく彩ってくれます。春に伸びた枝に花芽を作るため、夏に花をたくさん咲かせたいときには、3月頃に切り戻し剪定をしっかり行うようにしてください。花期が長いことから庭木や花壇として人気がある
ブッドレアの花は、花期が長いことから庭木・花壇としてデザインする場合にも大変人気があります。またブッドレアは成長スピードがとても速いため樹姿が乱れやすく、庭木や花壇として植えている場合もこまめな剪定を行うことが大切です。枯れた枝や混みすぎた枝などは剪定を行う際にしっかり抜き取るようにしてください。ブッドレアの育て方のポイント①置き場所
ここからは、ブッドレアの育て方のポイントについて項目別にご紹介していきたいと思います。まずは、「置き場所」からみるブッドレアの育て方を見ていきましょう。日当たりと風通しが良い場所を好む
ブッドレアは日当たりと風通しが良い場所を好む性質を持っています。1日中日光が良く当たる場所が適していますが、最低でも1日6時間以上の日光が当たる場所にブッドレアを置くようにしてください。ブッドレアは日本の気候と相性が良いため、日本全国の地域で戸外で植栽することが可能です。日陰に置くと日照不足で丈夫に育たないので注意する
ブッドレアを日陰に置くと、日照不足で丈夫に育たないため注意する必要があります。上記でもご紹介したように、ブッドレアは日当たりの良い場所を好みます。ですから、必ずブッドレアは日光が良く当たる場所での育て方をすることで、元気に大きく育てられます。大きく生長するので花壇や庭に地植えがおすすめ
ブッドレアを日当たりと風通しの良い場所での育て方を実践すると、どんどん大きく生長するため、気兼ねなく生長させられる花壇や庭で地植えで植栽することをおすすめします。地植えをすると、根がしっかり張れば特に水を与える必要がないというメリットがあります。ブッドレアの育て方のポイント②水やり
次に、ブッドレアの「水やり」からみる育て方についてご紹介していきたいと思います。ブッドレアに水をあげる方法には、いくつかの注意点があるため、読み進めてポイントを抑えるようにしてくださいね。地植えの場合:根付いたら水やりの必要は無い
ブッドレアの地植えでの育て方を行う場合、土にしっかり根付いたら水やりを行う必要はありません。ところが夏場など雨が降らない日が続き、土が乾燥しているようなら適宜水を与える必要があります。地植えを行っているからとブッドレアを放置する育て方は、ブッドレアにとって良くありません。鉢植えの場合
ブッドレアの鉢植えでの育て方を行う場合、地植えの時よりもしっかり日々の観察を行うことが大切です。ブッドレアはやや乾燥気味を好む性質を持っていますが、鉢植えでの育て方を行う場合は土が瘦せやすいため、ブッドレアの元気がないと思ったらまず水を与えてみるようにしてください。土の表面が乾燥したらたっぷり水やりをする
ブッドレアの鉢植えでの育て方を行う場合のポイントは、土の表面が乾燥したらたっぷり水やりを行うことです。ブッドレアの水やりは、乾燥している時と水で湿っている時のメリハリをしっかりつけることが大切です。土が乾燥しすぎる環境も土がジメジメしている環境も、ブッドレアにとっては好ましくないため、日々の観察を怠らないように心がけてください。根腐れなど枯れる原因になるので水やりのし過ぎには注意する
鉢植えのブッドレアの土が乾燥していないにも関わらず水やりを行う育て方をすると、根腐れなど枯れる原因になるため、水やりのし過ぎには注意する必要があります。ブッドレアを鉢植えしている土の表面を触ってみて、濡れているようなら水やりは控えるほうが無難です。ブッドレアの育て方のポイント③用土
ブッドレアの「用土」からみる育て方のポイントには、どのようなものがあるのでしょう。わかりやすく項目別に解説していくので、是非読み進めてポイントを押さえてくださいね。水はけと水持ちのバランスの整った用土を好む
ブッドレアは、水はけと水持ちのバランスの整った用土を好みます。またブッドレアの育て方として、腐葉土・完熟たい肥・ピートモスなどで整えられた肥沃な土壌がおすすめです。地植えする場合は、元ある土に腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで、栄養がたっぷり含まれた土を準備してからブッドレアを植えるようにしてください。市販の「草花用培養土」が便利
ブッドレアを鉢植えでの育て方をする場合、市販の「草花用培養土」が便利です。市販の草花用培養土はそれだけで十分栄養素がバッチリ含まれている用土のため、それだけでブッドレアが問題なく育ちます。ですが、自分で用土から作ってブッドレアを育てたいと思っている方は、以下の配合を参考にしてください。赤玉土6:腐葉土3:川砂1の配合土でも良い
鉢植えのブッドレアの用土を自分で配合する育て方をする場合、「赤玉土6:腐葉土3:川砂1」の配合土がおすすめです。この配合でブッドレアの土を作ることで、水はけと肥料の保ちが良い肥沃な用土を作ることができます。この配合を参考に鉢植えの土を作ることで、ブッドレアを元気に育てられますよ。ブッドレアの育て方のポイント④肥料
ブッドレアの育て方のポイント4つめは「肥料」から見る育て方です。ブッドレアには特に肥料を必要としない植物ですが、大きく育てたい場合は肥料を与える必要があります。元肥:植え付け時にリン酸を含んだ肥料を与える
ブッドレアの育て方として、植え付け時に元肥としてリン酸を含んだ肥料を与えるようにします。ブッドレアの根鉢のサイズの倍程度の幅および深さの穴を掘り、元肥として腐葉土やリン酸がたっぷり含まれた堆肥を混ぜ込んで植え付けてください。植え付け後はたっぷり水やりを行うように心がけてください。追肥:3月頃に緩効性肥料を与える
ブッドレアに追肥を行う場合は、3月頃に緩効性肥料を与えることが大切です。もしブッドレアを植えている場所が、自然の循環が整っている土なら、特に肥料を与えることなく毎年花を楽しめます。ところが、花付きが悪くなってきたと感じる時は、落葉期に緩効性肥料を与えるようにしてください。冬場には肥料を与えないようにする
ブッドレアは冬に休眠期を迎えます。そのため、冬場に肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こし枯れてしまう可能性が高くなるため、冬場には肥料を与えないように心がけてください。また暑い夏場はブッドレアにとって苦手な時期のため、この時期にブッドレアに慌てて肥料を与えることも禁物です。ブッドレアの植え替え・植え付け
ではブッドレアの植え替え・植え付けのポイントにはどのようなものがあるのでしょう。まずはブッドレアの植え替え・植え付け時期からご紹介していきます。植え替え・植え付け時期:3~4月
ブッドレアの植え替え・植え付け時期は3~4月がベストです。もしブッドレアを地植えしている場合は、初めに植え付けたところから植え替える必要はありません。一方、鉢植えで育てている場合は、1~2年に一度は必ず今植えている鉢よりワンサイズ大きな鉢に植え替えう必要があります。植え替え
ブッドレアは大変生育が旺盛な植物のため、特に鉢植えしている場合、植え替えを行わずそのまま放置した育て方をしていると根詰まりしやすいです。またブッドレアの根は細くなっているため、移植するには適していません。もしどうしても移植を考えている場合は、移植を行う半年以上前に根切を行っておく必要があります。地植えの場合:植え替えの必要は無い
ブッドレアを地植えしている場合、初めに植え付ける時に肥沃な土壌を作れていたら植え替えする必要はありません。つまり、ブッドレアを最初に地植えするとき、植え付ける予定の土に腐葉土や堆肥をしっかり混ぜ、自然な循環を目指せる土にしておくことが大切です。鉢植えの場合:1~2年に1度一回り大きな鉢植えに植え替える
ブッドレアを鉢植えしている場合は、1~2年に1度、一回り大きな鉢植えに植え替える必要があります。また追肥を行う際はこのタイミングで土に混ぜ込むと、二度手間にならずにすむためおすすめです。ブッドレアを根詰まりで枯らしてしまわないためにも、植え替えは定期的に行うように心がけてください。植え替えの手順
では、実際にブッドレアの植え替えを行う手順についてご紹介していきましょう。関東以西の地域では落葉して休眠期に入る時期が植え替えするのに適した時期ですが、寒冷地では寒さで株が傷むことがあるため、11月下旬から翌年の2月上旬までに植え替えを済ませてしまうことが大切です。ブッドレアの植え替えの手順は以下の通りです。- 今植えている鉢より一回り大きめの鉢を用意する
- 鉢に鉢底ネット・鉢底石を入れる
- 草花や花木用の培養土・腐葉土・堆肥を混ぜ、鉢の1/3ほどまで入れる
- 元の鉢からブッドレアを根鉢を崩さないようにし、新しい鉢の土の上に置く
- 鉢の縁から3㎝ほど下まで土をしっかり入れる
- 植え替えが完了したら、たっぷりと水やりを行う
- 植え替え直後は根が土に定着していないためぐらつきやすいので、しばらくは様子をしっかり見る必要がある
植え付け
ブッドレアを地植えで植え付ける際の注意すべきポイントは、隣に植えている木との間隔をしっかり取って植えることです。ブッドレアは生育のスピードがとても速いため、気づかないうちに隣の木と重なっている場合もあります。そうなってしまうと、ブッドレアのみならず周囲に生えている木にも影響が出てしまうため注意が必要です。苗の選び方
ブッドレアの苗の選び方として大切なポイントは、葉の色が綺麗で美しい樹形をしている苗を選ぶようにしてください。ブッドレアの基本種は、2~4m以上に成長する品種が多いですが、鉢植えに適したタイプも近年では作出されているため、自分が育てたい方法に適した苗を選ぶようにしてください。植え付けの手順
では実際に植え付けを行う際の手順についてご紹介していきたいと思います。ブッドレアは日当たりを好む植物のため、花を多く開花させたいと思っているなら必ず日向で育てるように心がけてください。また乾燥しすぎない肥沃な土質をキープして管理することが大切です。- ブッドレアの苗を購入する
- 地植えしようと思う場所が決定したら、購入してきたブッドレアを鉢から取り出す
- 根鉢の大きさの2倍の深さ・2倍の幅の植穴を掘る
- 元肥として緩効性の高い粒状肥料を1㎡あたり150gの分量で土に混ぜる
- このほかにも腐葉土や堆肥を混ぜ、肥沃なきめの細かい土を作り上げる
- この上にブッドレアの苗を根鉢を崩さず置く
- 根鉢の周りに水を注ぎつつ、棒などでつついて根と植え土をなじませていく
- しっかり土に植え付けられたら、水をたっぷり与えて様子を見る
ブッドレアのお手入れ
ここからはブッドレアのお手入れ方法についてご紹介していきたいと思います。ブッドレアを育てるうえで、お手入れは大変大切なポイントなので、是非読み進めて理解を深めてくださいね。冬越し
ブッドレアの冬越しはそれほど気を使うことなく、日本全国の屋外で冬越しさせられます。ブッドレアは他の植物と比べて冬の寒さに強いですが、その分夏の暑さにはめっきり弱いです。そのため、夏に休眠期のような状態になることがあります。耐寒性が高く戸外でも冬越しが出来る
ブッドレアは耐寒性が高いため、戸外でも冬越しが可能です。最低温度の目安としては‐28℃くらいまでで、他の植物に比べ日本の寒さ程度なら何も対策をしなくても元気に過ごせます。とはいえあまりにも寒くなるとブッドレアがその他の時期と同じ姿で過ごせるとは限りません。寒冷地では落葉する場合もある
ブッドレアを寒冷地で育てている場合、冬は落葉して地上部の枝数が減ることもあります。このような姿になっても根はしっかり生きているため、心配する必要はありません。春になるとまた青い葉を茂らせ、綺麗な花を咲かせてくれるため、春の訪れを楽しみにしておいてください。鉢植えの場合は冬の時期も土の表面が乾燥したら水やりをする
ブッドレアを鉢植えで育てている場合、冬の時期も土の表面が乾燥したら水やりを欠かさず行うことが大切です。上記でもご紹介したように、土から出ている部分は落葉して枝も減っていても、土の内部にある根は生きているため、完全に断水してしまうと枯れてしまいます。そのため、冬も鉢の土の表面が乾いたら放置せず必ず水やりを行うようにしてください。剪定・切り戻し
ブッドレアの剪定や切り戻しを行う場合、ブッドレアの元気がどれくらいあるのかをしっかり観察してから行うことが大切です。もしブッドレアの元気がないのに前年の枝を剪定してしまうと、一気に枯れてしまう恐れがあるため注意が必要です。剪定・切り戻し時期:2~3月上旬
ブッドレアの剪定や切り戻しを行うベストな時期は、2~3月上旬です。この時期に前年に伸びた枝を切り戻すことで、その後の成長も活発になります。ブッドレアはタフな植物のため、どの枝やどの部分を剪定すればよいかなど悩む必要はありません。生長が早いので毎年剪定を行う必要がある
ブッドレアは生長がとても速いため、毎年必ず剪定を行う必要があります。ブッドレアの枝を根元で思い切って切ってしまう「強剪定」という方法を行っても大丈夫です。枝をスパッと切ってしまうと、その枝についていた花芽も一緒に切ってしまうことになりますが、ブッドレアは新しく伸びた枝の先に新しい花芽をつけるため、思い切って剪定してしまうことが大切です。枯れた枝や細い枝、混みあっている枝やひこばえを剪定する
ブッドレアの剪定の基本は、枯れた枝・細い枝・混みあっている枝・ひこばえを剪定する方法です。ブッドレアの剪定を行いながら理想通りの樹形を作り上げ、その形で開花させるためにも理想の形から崩れてしまいそうな枝はしっかり切っておく必要があります。剪定を行わないと花付き悪化や病害虫の発生原因につながる
ブッドレアの剪定を行わなかった場合、花付きが悪くなるだけではなく、病害虫が発生する原因にもつながります。ブッドレアの生長スピードは大変速いため、その分葉や枝の茂るスピードも速いです。この状態を放置していると、風通しが悪くなり病害虫が住みやすい環境を作り出していることになるため、こまめな剪定を行い予防することが大切です。増やし方:挿し木
ブッドレアを増やす方法として「挿し木」があります。ブッドレアの挿し木を行う際は、その年に伸びて多少柔らかい枝を10㎝ほどに切って使います。では、ブッドレアの挿し木を行うベストな時期はいつなのかというところから見ていきましょう。挿し木時期:6~7月
ブッドレアを挿し木を行うベストな時期は6~7月です。挿し木を行う前には挿し木用の土をホームセンターや園芸店で購入し、用意しておくようにしてください。挿し穂にする予定の枝は、切り口を斜めに切っておくことで順調に初根させることができますよ。挿し木に必要なもの
ブッドレアの挿し木を行う際には、挿し木で使うグッズを事前に用意しておく必要があります。特に以下でご紹介するものは、ブッドレアの挿し木を行う際に必ず必要になるものなので、準備を念入りに行うようにしてください。これらの道具が準備出来たら、実際に挿し木を行っていきましょう。 [box02 title=""準備するもの""]- 挿し木用の土
- 挿し穂
- コップなどの容器
- 剪定ばさみ
- 植物成長調整剤「ルートン」
- 鉢もしくは箱
- ジョウロ
挿し木の手順
それでは具体的に、ブッドレアの挿し木を行う手順をご紹介していきましょう。ブッドレアの挿し木を行った後は、たっぷり水やりをして日陰で育て、秋に鉢上げを行うようにしてください。ブッドレアの挿し木はそれほど難しくないため、是非挑戦してみてくださいね。- 挿し木を行う年に伸びた枝のうち、多少柔らかい枝を清潔で切れ味の良い剪定ばさみを使って切る
- 挿し穂に選んだ枝を、葉を少し残した状態で10㎝ほどの長さになるように切る
- 切り口を斜めに切り、コップなどの容器に入れた水に30分~1時間ほどつけ水あげした後、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶす
- 鉢もしくは箱に挿し木用の土を敷き、斜めに切った切り口を土に挿して挿し木を行う
- その後たっぷり水やりし、日陰で管理する
病害虫
それではブッドレアの病害虫について解説していきましょう。ブッドレアは基本的に病気に強く、ほとんど心配することはありませんが、万が一に備えて知識として知っておいてください。一方、害虫は4月~6月・9月~10月に発生することがあるため注意が必要です。うどんこ病
「うどんこ病」は、カビが原因で発症する病気です。この病気にかかると、ブッドレアの葉や茎がうどん粉に覆われたように白くなってしまいます。カビが原因で白く変色してしまっている部分は光合成ができなくなっているため、この影響でブッドレアの元気がなくなったり、勢力が衰えたり、花が咲かなくなったりします。うどんこ病を見つけたら、薬剤を使用して即対処するようにしてください。黒星病
「黒星病」は、ブッドレアの葉に黒い円形の斑紋を発生させ、それがだんだん大きくなり広がっていくと、やがて病斑部の周りから黄色く変色し葉を落とし、さらに株全体の勢いが衰えていく病気です。梅雨などの湿度の高い時期に多く発生します。この病気が発生したら、即薬剤を用いて対処することが大切です。アブラムシ
「アブラムシ」は、ブッドレアの新しい芽・葉の裏などに潜み、そこからブッドレアの栄養素を吸い取り、ブッドレアの生育状況を悪化させる虫です。アブラムシはブッドレアの葉や茎が茂り、湿度が高くなると発生するため、剪定により風通しを良くすることで発生を予防できます。それでも発生を防げなかったときは、殺虫剤を用いて早期に駆除するようにしてください。カミキリムシ
「カミキリムシ」は晩春から夏にかけて幼虫が発生し、成長とともに幹に入り込んでいきます。ブッドレアの木くずが幹についていたり下に落ちていたりしている場合は注意が必要です。もしカミキリムシの幼虫が幹に入り込んでしまった場合は、穴に細いワイヤーを差し込んだり、殺虫剤をしみ込ませたガーゼを差し込むなどして対策を行う必要があります。ブッドレアの人気品種を紹介
最後にブッドレアの人気品種を一挙ご紹介していきましょう。ブッドレアの様々な品種の特徴を知っておくことで、好みの育て方で育てやすいブッドレアの品種を選ぶことができますよ。シルバーアニバーサリー
「シルバーアニバーサリー」は、通常のブッドレアのような花は咲かず、ポール状に花を咲かせ、葉は柔らかな質感を持った美しい銀色の葉をしています。シルバーアニバーサリーの花が咲いていない時期でも、シルバーリーフプランツとして十分楽しませてくれます。フラワーパワー
「フラワーパワー」は、通常のブッドレアと同様の花を咲かせますが、花の色が複色なのがフラワーパワーの最大の特徴です。小さな花が集まった花穂は、下から上に向かって咲き進み、ラベンダー色・ピンク・オレンジに色が変化していきます。葉はシルバーがかった上品な色をしており、花と葉の色合いの美しい調和も楽しめる品種です。シルバーリーフ
「シルバーリーフ」は、葉色と花のコントラストが美しいという特徴を持った品種です。シルバーリーフの葉の色は、ほんのり白色を帯びる白緑色をしており、この見た目から清潔感を感じさせるブッドレアの品種です。また白色の葉は明度の高いパステルブルーの花と相性バッチリで、夏の花壇や気分をリラックスさせたいときのヒーリングガーデンとしてもよく活用されています。バタフライキャンディー
「バタフライキャンディー」はブッドレアの中でも小型の品種ですが、コンパクトで分枝性に優れ、さらに花付きが抜群という特徴を持っています。バタフライキャンディーは、自然に丸みを帯びたかわいらしい樹形にまとまり場所をとらないため、狭いスペースや小さめのお庭にも植えられます。アルテニフォリア
「アルテニフォリア」は通常のブッドレアとは違い枝が長く、枝が垂れるように伸び、その枝全体にライラック色の小さな花穂をつけるという特徴を持ちます。またアルテニフォリアは、欧米でスタンダードな仕立てでよくみられる品種でもあります。藍姫
「藍姫」は花が途切れない品種で、ブッドレアの中でも画期的な品種として知られています。藍姫は通常のブッドレアよりも樹高が小さいため、世話をするのも楽ですし、鉢植えで育てるのにも適しています。また種子をつけない品種のため、花柄摘みをしなくても良いというメリットも併せ持っています。アドニスブルー
「アドニスブルー」は、濃紫色の房状の花を枝の先にたくさんつける品種です。アドニスブルーはコンパクトで扱いやすいミニブッドレアの新色で、従来種より青色が濃く、時期や環境によっては完全な青色の花を咲かせます。受講は1.5mほどまでしか伸びませんが、花付きが良いので姿を美しくまとめられる品種でもあります。【まとめ】ブッドレアの育て方を紹介!知っておきたいお手入れから人気品種まで
この記事ではブッドレアの育て方に関するベストな方法について解説していきましたがいかがでしたか?- ブッドレアは中国原産のゴマノハグサ科の落葉低木樹である
- ブッドレアは長い円錐型の花穂が特徴で、世界に100種類以上存在する
- ブッドレアは花の色が豊富で、赤紫・紫・薄紫・白・ピンク・黄などがある
- ブッドレアは花期が長いことから、庭木や花壇として人気がある
- ブッドレアの育て方のポイントは「置き場所」「水やり」「用土」「肥料」である
- ブッドレアの植え替え・植え付け時期は3~4月である
- ブッドレアのお手入れには「冬越し」「剪定・切り戻し」「挿し木」「病害虫」がある