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ホテイアオイはアクアリウムの園芸用品として知名度が高い水生植物です。小さな池やビオトープなどでよく見られる水草なので、誰もが1度は見たことがあるでしょう。
近年メダカブームの影響で、ホテイアオイに興味を持った方も多いでしょう。ですが、水草は他の植物とは勝手が違うため「育て方は難しいのかな?」「土に植えなくていいの?」と疑問に思うことも多いでしょう。
そこで今回はホテイアオイの育て方について解説します。本記事では以下の項目について解説しますよ。
- ホテイアオイの苦手な温度帯
- ホテイアオイの越冬方法
- ホテイアオイの増やし方
ホテイアオイってどんな植物?
まず、ホテイアオイがどんな植物なのか紹介します。池なのでよく見るホテイアオイですが、詳しい詳細を知る人は少ないです。生態なども解説するのでぜひ、育て方を見る前にチェックしてみてくださいね。南アメリカを原産とする多年生の浮遊性植物
ホテイアオイは南アメリカを原産とする多年生の浮遊性植物です。ご存じの方も多いですが、ホテイアオイは水にプカプカと浮いている可愛らしい植物です。日本に自生する水葵の仲間で、水葵と似たような花色の花を咲かせます。 日本の池やビオトープ・川でよく見る植物ですが、実は南アメリカが原産の植物なので、寒さには弱いという特性があります。そのため、基本的には屋外での飼育には向いていない植物といえます。ただし、工夫次第では冬越しも可能なので、身構えなくても大丈夫ですよ。気軽に園芸を楽しんでくださいね。 ちなみに、似たような名前に『ホテイソウ』がありますが、『ホテイアオイ』と『ホテイソウ』は呼び方が違うだけで同じ植物なので、間違えないようにしてくださいね。水辺に生息する水草で葉柄が丸く膨らんでいるのが特徴
ホテイアオイは水辺に生息する水草で、葉柄が丸く膨らんでいるのが特徴です。可愛らしい葉っぱを付るので水草の中でも人気が高いです。丸くて可愛らしい葉っぱの水草を探している方は、ホテイアオイがおすすめですよ。花期は6-11月で青紫色の花の花を咲かせる
ホテイアオイは6-11月に青紫色の花を咲かせます。半年近くの間花を咲かせる機会があるので、花を長い間楽しむことができますよ。また、近年では温暖化の影響で開花時期が延びる可能性も十分考えられます。水質浄化効果がありメダカや金魚の水草として利用される
ホテイアオイは水質浄化効果があり、メダカを飼育している睡蓮鉢や金魚水槽の水草として利用されことも多いです。メダカや金魚などの生き物を入れることで、水槽の中に不要な栄養素が溜まります。貯まった栄養素は、生き物にとって有害になる場合もあり、基本的に水替えで対応します。 ですが、メダカや金魚の容器にホテイアオイを入れることで、不要な栄養素を吸収し、水を綺麗にしてくれます。ホテイアオイの栄養にもなるので、一石二鳥ですよ。ホテイアオイの育て方のポイント①置き場所
では、ホテイアオイの育て方について見ていきましょう。最初に解説するホテイアオイの育て方のポイントは『置き場所』です。流れのある川なら話は別ですが、ホテイアオイに限らず、植物は自分で動くことができません。そのため、自分で動けないホテイアオイにとって置き場所は重要になります。詳しく解説しますね。日当たりが良く風の強くない場所を好む
ホテイアオイを置く場所は日当たりが良く、風の強くない場所に置きましょう。ホテイアオイは日光が好きな植物です。なので、日当たりが悪いとホテイアオイが弱ってしまうことも。そのため、ホテイアオイを置く場所は日当たりが良い場所に置くのがベストですよ。水質はあまり選ばないが低温に弱く水質を安定させる必要がある
ホテイアオイは水質をあまり選ばず、育てやすい植物です。水質のチェックは一般的な観葉植物の知識とは別なため難しい要素です。ですが、ホテイアオイは生息する場所の水質をあまり選ばないので、育てやすい水草だといえるでしょう。しかし、低水温時は負荷が大きくなるため、水質を安定さる必要があります。とはいえ、低水温時は水質の変化が緩やかなため、そこまで注意する必要はないでしょう。室内では日照不足で花が咲かない場合があるので注意する
ホテイアオイは室内では日照不足で開花しない場合があるので注意してください。先述しましたが、ホテイアオイは日光が大好きな水草です。日照不足が影響して元気がなくなり、花を咲かせない可能性も十分考えられます。室内でも花を楽しみたい場合は、水草用のライトを使用するのがおすすめですよ。霜が当たると枯れるので冬場は霜の当たらない場所に移動させる
ホテイアオイは霜が当たると枯れるので、冬場は霜が当たらない場所に移動させましょう。ホテイアオイはもともと南アメリカに自生していた植物です。そのため、寒さへの耐性は低いです。なので、極端に冷たい霜がホテイアオイに当たると、せっかくのホテイアオイが枯れてしまうことも。なので、冬場は霜が当たらない軒下などに移動させてあげましょう。ホテイアオイの育て方のポイント②水やり
ホテイアオイの育て方のポイント②は『水やり』です。水辺に生息するホテイアオイですが、どのような水やりが必要なのでしょうか。水やりは植物の育て方の基本なので、必ず確認しましょう。ホテイアオイは水やりの必要は無い
結論から説明すると、ホテイアオイに水やりは必要ありません。ホテイアオイは基本的に水に浮いているので、水やりの必要はありません。ただし、水の量が減っていたら水を追加して水量を確保しましょう。用土で育てる場合は土を常に湿らせておく
ホテイアオイを用土で育てる場合は常に土を湿らせて置きましょう。もともと水辺に浮いている植物なので、水切れは大敵です。なので、毎日水やりをおこなって常に土が湿っている状態を維持してくださいね。水質が悪化した場合は容器の水を取り替える必要がある
ホテイアオイを浮かべている水の水質が悪化した場合は、容器の水を取り替える必要があります。水質には寛容なホテイアオイですが、極端に水質が悪いと流石のホテイアオイも厳しいです。水質のチェックは難しいですが、水の匂いを嗅いで「臭い!」と感じたらを取り替えるのが良いでしょう。ホテイアオイの育て方のポイント③用土
ホテイアオイの育て方のポイント③は『用土』です。そもそも、水に浮いているホテイアオイに用土は必要なのでしょうか?詳しく解説していくので、用土の購入に迷っている方は参考にしてくださいね。水を張って育てるので用土の必要は無い
結論から説明すると、ホテイアオイに用土は必要ありません。先述しましたが、ホテイアオイは水に浮いている水草です。そのため、そもそも土が必要ありません。詳しくは後述しますが、場合によっては育て方を変えて用土を使用する場合もあります。 基本的に用土は必要ないと覚えてOKですよ。花付きの状態が悪い場合は睡蓮鉢に用土を入れて育てる
ホテイアオイの花付き状態が悪い場合は、睡蓮鉢に用土を入れて育てる育て方が効果的です。用土を入れることで肥料を与えることができ、花付きが良くなりますよ。とはいえ、ホテイアオイの基本的な育て方は水に浮かべる方法です。花付きが悪い場合に限り、用土で育てることを検討しましょう。用土は粘土質の荒木田土を使うのが良い
用土でホテイアオイを栽培する場合は粘土質の荒木田土を使うのがおすすめです。赤玉土よりも粘土質で水持ちがいいので、ホテイアオイの栽培に適していますよ。荒木田土はホームセンターなどで取り扱っていますよ。ホテイアオイの育て方のポイント④肥料
ホテイアオイの育て方のポイントその④は『肥料』です。肥料の必要具合は植物によってさまざまです。水草であるホテイアオイはどのなのか確認していきましょう。巨大化する場合があるので肥料を与える必要は無い
ホテイアオイは巨大化する場合があるので肥料を与える必要はありません。巨大化させたいなら話は別ですが、肥料が無くても問題なく栽培可能です。そのため、基本的に肥料は必要ないといえるでしょう。花付きが悪い場合は用土の中に固形肥料を与える
基本的に肥料は必要ありませんが、花付きが悪い場合は用土の中に固形肥料を与えましょう。花付きの悪さは日光も影響しますが、栄養状態も関係してきます。なので、日光をよく当て、固形肥料を与えてホテイアオイの体調を整えてあげましょう。ホテイアオイの植え替え・植え付け
育て方の次はホテイアオイの植え替え・植え付けについて解説します。ほぼすべての植物は植え替え・植え付けが必要ですが、ホテイアオイは水に浮かんでいるため勝手が違います。どのように植え替え・植え付けをおこなうのか、詳しく解説しますね。植え替え・植え付け時期:5~8月
ホテイアオイの植え替え・植え付け時期は5~8月の暖かい時期におこないます。南アメリカの暖かい地域に自生している植物なので、日本でも暖かい時期に植え替え・植え付けなどの負担のかかる行為をおこないましょう。植え替え:間引く程度で植え替えの必要は無い
ホテイアオイの植え替えは間引く程度で基本的に必要ありません。大きくなりすぎない・増えすぎないよう、適度に間引いてあげましょう。植え替えの必要がないので、栽培者の負担が少ないのが嬉しいですね。植え付け
ホテイアオイの植え付けも見ていきましょう。詳しく解説するのでぜひ、参考にしてくださいね。ホテイアオイの選び方
ホテイアオイを購入する際は、以下の項目に注意して株を選びましょう。- 葉っぱに艶がある
- 色が濃い
- 貝類が付いていない株
植え付けの手順
ホテイアオイの植え付け手順は非常に簡単です。容器に水を張ってホテイアオイを浮かべるだけです。誰でも問題なく植え付けられるので、初めての水草栽培の方でも問題なく植え付けができるでしょう。ホテイアオイのお手入れ
最後にホテイアオイのお手入れについて解説します。育た方自体は難しくありませんが、ホテイアオイのお手入れは少しだけ難しいポイントがあります。とはいえ、本記事を読む読者の方なら簡単に対応できるのでぜひ、読んでみてくださいね。冬越し
ホテイアオイのお手入れで1番の課題は冬越しです。もともと南アメリカという暖かい地域に自生する植物なので、日本の寒さは厳しいといえます。とはいえ、栽培下なら対応が可能なので、最後まで読んでみてくださいね。自然下では枯れてしまい越冬できない
ホテイアオイは自然下では寒さに耐えきれず枯れてしまい越冬できません。ですが、あくまでも『自然下』での場合です。栽培下では冬越しも可能なのでぜひ、チャレンジしてくださいね。冬に枯れる一番の原因は気温と水温の低下
ホテイアオイが冬に枯れる1番の原因は気温と水温の低下です。原産地である南アメリカの気温は一部の寒い地域を除き、10℃を下回ることはありません。そのため、0℃近くもしくは氷点下まで下がる日本では、気温・水温の低下が原因でホテイアオイが枯れてしまうんですね。鉢植えや発泡スチロールで育てることで越冬できる
寒さに弱いホテイアオイですが、実は鉢植えや発泡スチロールで育てることで越冬が可能です。流石に凍ってしまうほど寒いと厳しいですが、置き場所を工夫するだけで、十分越冬可能です。ぜひ、チャレンジしてくださいね。葉部分の剪定・切り戻し
ホテイアオイは葉っぱの部分の剪定・切り戻しが必要になります。難しい要素はないのでぜひ、学んでみてくださいね。剪定することで根を丈夫に育てられる
ホテイアオイは剪定をすることで、根を丈夫に育てられます。根っこを丈夫に育てることで、ホテイアオイを健康に育てられますよ。剪定時期:葉が大きくなったタイミング
ホテイアオイの剪定時期は葉っぱが大きくなったタイミングでOKです。特に目安がある訳ではないので、自分で見た時に「大きくなったかな?」と思ったら剪定してOKです。思い切って剪定しましょう。大きい葉や枯れた葉を剪定する
ホテイアオイの剪定は大きい葉や枯れた葉を剪定します。ホテイアオイは成長速度が速く、葉っぱが枯れる速度も早いので、ためらわず剪定してOKです。特に枯れた葉っぱは放置すると腐っていき、水質が悪化するので必ず切り取りましょう。根部分の剪定・切り戻し
ホテイアオイの剪定は上部だけではなく、根っこの部分の剪定・切り戻しをおこなった方がいい場合があります。詳しく見ていきましょう。根を剪定することで繁殖力を抑えたり見た目をスッキリできる
ホテイアオイの根を剪定することで、繁殖力を抑えたり見た目をスッキリさせることができます。実際に栽培すると良く分かるのですが、ホテイアオイは想像以上に増えます。そして、根っこが良く伸びるので上から覗くと黒い根っこが良く見えます。 ですが、根を剪定することで繁殖力を抑え上から覗いた時にスッキリした見た目になりますよ。ホテイアオイを増やしたくない場合は、根を剪定するのがおすすめです。根を切ると花が咲きにくくなるので注意する
ホテイアオイの根を剪定すると繁殖力の抑制などメリットも多いですが、花が咲きにくくなるデメリットがあります。花を優先するか繁殖抑制を優先するのか決めてから、根の剪定をおこなうようにしましょう。剪定時期:ホテイアオイが成長している時期
ホテイアオイの根っこの剪定時期は、ホテイアオイが成長している時期です。基本的に寒い時期でなければ、ホテイアオイの剪定は可能なので深く考える必要はないでしょう。暖かく過ごしやすくなったら、剪定が可能になると覚えておけば大丈夫ですよ。 あえて目安を作るなら、桜の咲き始める4月頃から剪定ができます。ただ、4月でも寒い場合も多いので、天気予報と相談して剪定を始めてくださいね。切り方は伸びすぎた部分をハサミでざっくり切る
ホテイアオイの根っこの剪定は、伸びすぎた根をハサミでざっくり切るだけで大丈夫です。思い切ってざっくり切り取って大丈夫なので、怖がらずに剪定しましょう。増やし方:株分け
本記事を参考にホテイアオイの育て方を学んだ方は、順調にホテイアオイを育てられているでしょう。順調に育てたホテイアオイを利用して、ホテイアオイを増やしてみませんか?簡単に増やせるのでぜひ、チャレンジしてくださいね。ホテイアオイは株分けで増やすのが一般的
ホテイアオイの増やし方は株分けが一般的です。種からでも増やせますが、株分けの方が手っ取り早く簡単なので、株分けでホテイアオイを増やすのがおすすめですよ。株分けに必要なもの
ホテイアオイの株分けに必要なものは以下の通りです。- 株分けしたホテイアオイを入れる容器
- ハサミ
株分けの手順
ホテイアオイの株分けの手順は簡単です。ランナーから発生した子株をランナーから切り取るだけです。ハサミで切り取ってもいいですが、成長していると手で簡単に子株を切り離せるので、ハサミはなくても大丈夫です。 非常に簡単なのでぜひ、チャレンジしてくださいね。病害虫
ホテイアオイは水草なので、病害虫と縁がなさそうですよね。ですが、ホテイアオイも病害虫の被害にあうことがあります。詳しく解説しますね。葉腐病
葉腐病はホテイアオイでよくある病気のひとつ。最終的に枯れたようになり、ホテイアオイがダメになっていきます。春と秋に発生しやすい病気で基本的に土壌で育つ植物に発生しやすいです。 葉腐病を発見した場合は、直ちに発生した葉っぱを切り取りましょう。腐って落ちた葉っぱが、水質を悪化させトドメを指す可能性があります。赤斑病
赤斑病は葉っぱに、赤色~茶褐色の斑点が付く病気です。初期症状では何もしなくても問題ない場合が多いです。薬剤での治療が有効ですが、薬剤を使用するとメダカや金魚とは一緒に入れることができなくなるので、注意してくださいね。ハダニ
ハダニは赤っぽい小さな姿のダニです。乾燥すると発生しやすくなるので「ホテイアオイには関係ないのでは?」と思いがちですが、ホテイアオイにもよく発生します。水に弱いという特性があるので、見つけたら水をかけて流してしまえばOKですよ。【まとめ】ホテイアオイの育て方を紹介!育て方のポイントからお手入れ方法まで
本記事ではホテイアオイの育て方について解説しました。ホテイアオイは低温に弱いという弱点がありましたが、管理次第で越冬が可能な植物でしたね。また、育て方自体も簡単でプランターなどでも無理なく栽培できます。 本記事のポイントは- ホテイアオイは低温に弱い
- 植木鉢や発泡スチロールを利用することで越冬が可能
- 株分けで簡単に増やせる