水仙の花が咲かない原因とは?肥料から葉っぱばかりの対処法も紹介

水仙の花が咲かない原因とは?肥料から葉っぱばかりの対処法も紹介
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

ガーデニングに人気のある水仙。水仙と聞くとラッパスイセンをイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし水仙のことを粗利知らずに育てると、なぜか花が咲かないといった問題に悩むかもしれません。今回は水仙の花が咲かない理由について解説します。 そこでこちらの記事では
  • 水仙の基本情報
  • 水仙の花が咲かない理由
  • 水仙の花が咲かない対処法
  • 水仙の育て方
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、水仙の花が咲かない理由について知ることができます。より水仙について楽しめるようになるでしょう。水仙の育て方についても紹介しているので、最後まで読んでみてください。

そもそも水仙(スイセン)ってどんな植物?

そもそも水仙(スイセン)ってどんな植物?
水仙(スイセン)は、春に美しい花を咲かせる植物です。主に、黄色のラッパスイセンをイメージされる方が多いのではないでしょうか。そんな水仙ですが、どんな植物なのか詳しくご存じの方も少ないかもしれません。ここでは、水仙がどんな花なのか解説します。

春に美しい花を咲かせる植物

水仙は春に美しい花を咲かせる植物です。球根植物であり、黄色や白色、オレンジ、ピンクなどの花色を持ちます。品種によっては、甘い香りを持っているため、多くのガーデニング愛好者にも春の花として人気です。

水仙は全ての部位が有毒

水仙はヒガンバナ科の植物であるため、葉や茎、花、根などのすべての部位に毒性を持つ有毒植物です。そのため、間違っても口に入れることがないように注意してください。水仙は花が咲いていない状態だと、ニラやラッキョウなどに間違われることがあります。近年でも葉野菜と間違えて水仙を食べてしまう事故が起こることも。また、水仙の切り花を生けていた水にも、毒は溶けだします。そのため、水仙を生けていた水も誤って口にしないようにしてください。

水仙の開花時期は早くて11月遅くて4月ごろ

水仙の開花時期は早くて11月遅くて4月ころです。水仙の花は、春に咲くイメージが強いですが、早咲きの品種であれば11月に咲きます。春4月くらいに咲くのは、遅咲きの品種です。さまざまな品種があるため、開花時期の異なる水仙をお庭に植えておくと、11月頃から4月まで、異なる水仙が途切れなくお庭に咲き続けるでしょう。

水仙の花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」

水仙の花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」です。「自己愛」「うぬぼれ」の花言葉は、ギリシャ神話に登場するナルキッソスの物語が由来とされています。 美青年であったナルキッソスは、他人への冷淡な態度から、自分自身しか愛せない呪いをかけられました。その後、泉の水面に映った自分自身の姿に恋をしてしまいます。自分自身の姿に恋い焦がれて、食事ものどを通らなくなってしまい、そのままやせ細り亡くなってしまいます。その後、ナルキッソスのいた場所から水仙の花が咲いたことで、水仙の花言葉が「自己愛」「うぬぼれ」になったとされています。

水仙の花が咲かないのはなぜ?その原因3つを紹介!

水仙がどんな花なのか分かったところで、育てている方は水仙の花が咲かないことに悩んでいませんか。この記事では、水仙の花が咲かない3つの原因について紹介しています。水仙が咲かないことに頭を悩ましている方は、ぜひ参考にしてください。

水仙の花が咲かない原因①日当たりが悪い

水仙の花が咲かない原因①日当たりが悪い
水仙の花がなぜか咲かない原因の1つに「日当たりが悪い」があります。以下の2点に分けて詳しく見ていきましょう。
  1. 日照不足になる
  2. 日陰だと花が咲きにくくなる

日照不足になる

水仙を育てる環境の日当たりが悪いと、水仙は光合成が十分にできずに日照不足になります。水仙は日当たりを好む植物です。一日中、日当たりが良い環境で多くの花を咲かせるため、植えつける時は、日当たりの良い場所に植え付けてください。鉢植えであれば移動させることができますが、地植えの場合は簡単に移動させられませんので、植えつけて栽培する時は日当たりを考えてください。

日陰だと花が咲きにくくなる

水仙は日陰の環境では花が咲きにくくなります。たとえつぼみが付いていても、日差しの入らない暗い日陰の場合では、花は開くことなく枯れることも。そのため、水仙は日陰に植えずに、直射日光の当たりやすい明るく開けた場所に植えてください。

水仙の花が咲かない原因②水仙の葉っぱを残していない

水仙の花が咲かない原因②水仙の葉っぱを残していない
水仙の花がなぜか咲かない原因は、「水仙の葉っぱを残していない」ことも関係します。水仙の葉が持つ特徴は、以下の2点です。
  1. 植物は葉で光合成を行っている
  2. カットしてしまうと光合成できずに花芽が付かなくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。

植物は葉で光合成を行っている

水仙の花が咲かない原因は、光合成を行っている葉を残していないためかもしれません。植物は葉で光合成を行っています。花だけを咲かせていたら、光合成が十分にできずに生育するための栄養を作れません。「水仙の葉が邪魔だから」「葉が多すぎる」などといった理由で葉を取り除くと、花が咲かないので注意して下さい。

カットしてしまうと光合成できずに花芽がつかなくなる

水仙の花が咲かない原因は、葉をカットしてしまうことで十分な光合成ができずに花芽が付かないためかもしれません。光合成で作られる栄養は花芽の生成にも関係しています。花芽を作る栄養ができないため、花が咲かないとも考えられます。水仙の葉を全て取り除くことがないように栽培管理してください。

水仙の花が咲かない原因③植えて4年以上経っている

水仙の花が咲かない原因③植えて4年以上経っている

水仙の花がなぜか咲かない原因は、「植えて4年以上たっている」ためかもしれません。水仙は植えっぱなしで良い植物ですが、植えて4年以上経過すると花が咲きにくくなる性質があります。その理由は以下の2点です。

  1. 植えて4年以上経つと土の中は窮屈になり球根が成長しなくなる
  2. 植えっぱなしにすると球根の栄養不足の原因にもなる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。

植えて4年以上経つと土の中が窮屈になり球根が成長しなくなる

植えて4年以上経つと土の中が窮屈になり球根が成長しなくなりやすいです。そのため、以下の2点を覚えておくと水仙の花を咲かせやすくなります。
  1. 3~4年程度であれば植えっぱなしでも大丈夫
  2. 鉢植えでも地植えでも4年に一度くらいは球根を掘り上げる
それぞれ解説します。

3〜4年程度であれば植えっぱなしにしていても大丈夫

水仙は4年程度の植えっぱなしで、花が咲かなくなるということは、3~4年程度であれば植えっぱなしにしても大丈夫ということでもあります。つまり、毎年植え替えする必要はありません。うえかえが面倒に思う方にとって育てやすい植物と言えるでしょう。ただし、3~4年植えっぱなしにしたら、掘り上げて植え替えをします。

鉢植えでも地植えでも4年に1度くらいは球根を掘り上げる

水仙は鉢植えでも地植えでも4年に1度くらいは球根を掘り上げることが重要です。球根を植えっぱなしにしていると、子供の球根ができます。もともとの大きな球根に小さな球根が付き始めると、光合成で作ったり根から吸収したりした栄養は子供の球根に分散されます。その結果、子供の球根は太くなりますが、元々花が咲いていた球根には栄養が溜まりにくいので花を咲かせることができません。そのため、球根を掘り上げて、子供の球根を取り除いてあげると、花が咲きやすくなります。子供の久古運を親の球根から取り除くことを分球と言います。4年に1度は水仙の分球を行ってください。

植えっぱなしにすると球根の栄養不足の原因にもなる

水仙の花が咲かないのは植えっぱなしにすると球根の栄養不足によるものかもしれません。植えっぱなしにすると花が咲かない理由といsて、以下の2点が挙げられます。
  1. 球根が小さくなり花がつかなくなる
  2. チューリップの花が咲かない原因の1つでもある
それぞれ見ていきましょう。

球根が小さくなり花がつかなくなる

水仙の球根は、植えっぱなしにしていると、子供の球根が出来てきます。子供の球根は、親の球根と繋がっているので、作り出したり吸収したりした栄養を分散して取り合います。その結果、花が咲いていた球根には栄養が溜まらず、球根が小さくなり花がつかなくなる現象が現れます。花が咲かないのは、この現象が起きている結果なのかもしれません。そのため、植えっぱなしにしていて、花が咲かなくなってきたら球根を掘り上げて分球・肥大させることがポイントです。

チューリップの花が咲かない原因の一つでもある

水仙が植えっぱなしで花が咲かなくなるのは、チューリップの花が咲かない原因の1つと同じです。チューリップは毎年掘り上げて植え替える球根植物ですが、植えっぱなしにすると子供の球根ができて花が咲かなくなります。チューリップは水仙の花が咲かなくなる原因と同じ現象が起きていると考えられます。

水仙の花が咲かない時の対処法

水仙の花が咲かない時の対処法
水仙の花が咲かない時の対処法には、以下の4点があります。
  1. 日当たりの良い場所に移動する
  2. 花後に葉っぱは切らない
  3. 肥料を与える
  4. 定期的に植え替えして球根を整理する
それぞれ詳しく見ていきましょう。

① 日当たりの良い場所に移動する

水仙は日当たりを好む植物です。暗い場所で育てている場合は、日当たりの良い場所に移動させてください。それだけで幅が咲くことも多いです。プランターや鉢であれば、すぐに移動できます。地植えしている場合は、掘り出して日当たりの良い場所に植え替えると良いでしょう。

② 花後に葉っぱは切らない

花後に葉っぱを切らないのも、花が咲かない対処法の1つです。水仙の育て方には以下の2点を覚えておくと育てやすくなります。
  1. 水仙の花が終わったら特に育て方に注意
  2. 葉だけ残して花がらと花茎を取り除く
それぞれ解説します。

水仙の花が終わったら特に育て方に注意

水仙の花が終わったら特に育て方に注意してください。水仙は花が終わったら、来年の開花のための準備をするためです。花後の光合成でつくったり吸収したりした栄養は、すべて球根に蓄えられます。花が終わったからと言って、水やりや肥料を与えなかったら、来年の栄養分を蓄えられず、来年の開花に悪影響を与えるでしょう。

葉だけ残して花がらと花茎を取り除く

花後は葉だけを残して花がらと花茎を取り除きます。花が終わったからと言って、葉を全て取り除いてしまうと、光合成ができません。来年のための栄養を蓄えることができないため、球根が小さくなります。その結果、来年は花が咲かないと可能性が高くなります。花後は、葉だけを残して花がらと花茎を取り除くようにして育ててください。

ムスカリやチューリップも花が終わったら同じように手入れする

ムスカリやチューリップも花が終わったら同じように手入れします。チューリップは掘り上げるまで同じように手入れしましょう。ムスカリは水仙と同じように植えっぱなしで大丈夫な球根植物なので、同じような管理をしてください。球根植物は、基本的に同じように管理することで、毎年花が咲きやすくなります。

③ 肥料を与える

水仙の花が咲かない対処法には「肥料を与える」も有効です。水仙に肥料を与えるポイントは以下の2点。
  1. 観葉植物用の肥料ではなく球根用の肥料を与える
  2. 芽が出たら水やりの代わりに液体肥料を与える
それぞれ見ていきましょう。

観葉植物用の肥料ではなく球根用の肥料を与える

水仙の花が咲かない対処法として、肥料を与えることは効果的です。しかし、与える肥料は観葉植物用ではなく球根用です。水仙は球根植物なので、基本的に球根植物用の肥料を与えてください。もしくは、花用の肥料でもよいでしょう。観葉植物用の肥料は葉を茂らせる栄養分が多く、花を咲かせにくいので注意してください。

芽が出たら水やりの代わりに液体肥料を与える

球根から芽が出てきたら、水やり代わりに薄めた液体肥料を与えてください。液体肥料は速効性のあるため、球根の栄養になりやすく、より花芽が出やすくなります。ただし、与えたタイミングでしか聞かないため、定期的に与えることがポイントです。2週間に1度くらいのタイミングで与えましょう。

④ 定期的に植え替えして球根を整理する

水仙の花が咲かない対処法の1つに、定期的に植え替えをして球根を整理するのがおすすめです。球根は4年に一回植え替えをするといった通りに、植え替えをしましょう。親の球根に子供の球根が付き始めると花が咲きにくくなるためです。植え替えの際に整理して親の球根が小さくならないようにします。あや球根や子供の球根を分けておくと、次第に肥大するので安心してください。

水仙の基本の育て方

水仙の基本の育て方
水仙の花が咲かないことに悩んでいる方は、基本お育て方が守れていないのかもしれません。水仙の基本の育て方のポイントは以下の通りです。
  1. 直射日光を避け日当たりの良い場所に置く
  2. 球根の植え付けは9月~11月
  3. 球根の植え方に注意
  4. 土が乾燥したら水をあげる
  5. 剪定や切り戻しは球根の休眠期に行う

直射日光を避け日当たりの良い場所に置く

水仙は日当たりを避けて日当たりの良い場所に置いてください。水仙は日当たりを好みますが、夏と冬の日当たりについて以下の2点を覚えておくと育てやすいかもしれません。
  1. 夏は半日陰や室内に移して強い日差しを避ける
  2. 冬は氷点下や強風を避ける
それぞれ見ていきましょう。

夏は半日陰や室内に移して強い日差しを避ける

水仙は日当たりを好む植物ですが、夏は半日陰や室内に移して強い日差しを避けた方がいいとされています。近年は夏の日差しが強すぎるためです。ただし、日陰や室内では、水仙の生育は悪くなりや牛ので注意してください。

冬は氷点下や強風を避ける

水仙の育て方では、冬は氷点下や強風を避けてください。球根が凍結すると水仙が枯れてしまうためです。冷たい寒波に当たると、気温が氷点下になっていなくとも凍結する可能性があります。鉢植えの場合は、氷点下の時だけでも室内に入れると安心です。地植えの場合は、腐葉土を土の上にのせて傍観させるとよいかもしれません。

球根の植え付けは9月〜11月

水仙の球根の植え付けは9月~11月です。早咲きの品種は9月に植えてください。早咲きの品種は、植えるタイミングが遅れると、花が咲かなくなるので注意しましょう。春に咲く水仙の場合は、11月くらいに植えるとちょうど良いでしょう。それぞれの開花時期に合わせて、球根を適切なタイミングで植えましょう。

球根の植え方に注意

水仙の球根は植え替えにも注意が必要です。植え方のポイントは以下の2点。
  1. 大きな球根の場合は約20㎝間隔で植える
  2. 中~小球根の場合は約10~15㎝間隔で植える

大きな球根の場合は約20cm間隔で植える

水仙の球根は成長具合や品種によって大きさが異なります。大きな球根の場合は、約20㎝間隔で植えると良いでしょう。大きな球根を近い距離で植えると、葉っぱが出てきたときに密集しすぎて風通しが悪くなります。適度に隙間ができるように、広めの間隔で植えてください。

中~小球根の場合は約10~15cm間隔で植える

中~小球根の場合は、約10~15㎝間隔で植えてください。中~小球根の場合は、離しすぎて植えると葉が出てきても寂しい感じに見えます。見栄えも悪いので、近い距離で植えるようにすると良いでしょう。

土が乾燥したら水をあげる

水仙は土が乾燥したら水をあげてください。基本的に、どの植物にも言えることですが、非常に重要なポイントです。3日に1回や1週間に1回など、決まった感覚で水やりするのではなく、土の状態をしっかり見てから、水やりします。そうすることで、土の乾きすぎや水のやりすぎを防ぐことができるでしょう。

剪定や切り戻しは、球根の休眠期に行う

水仙の休眠期は7~9月の夏です。もし葉を剪定したり切り戻したりしたい場合は、水仙の休眠期に行います。休眠期であれば、水仙の生育は止まっているので、枯れかけた葉を切っても問題ありません。

まとめ

ここまで園芸植物として人気のスイセンの花が咲かない問題について解説してきましたがいかがでしょうか。 この記事のポイントは
  1. 水仙は有毒植物であるが、11~4月に美しい花を咲かせる人気の球根植物
  2. 水仙の花が咲かない原因は「日当たりが悪い」「水仙の葉っぱを残していない」「植え付けて4年以上たっている」
  3. 水仙の花が咲かない時の対処法は「日当たりの良い場所に移動する」「花後に葉っぱを切らない」「肥料を与える」「定期的に植え替えして球根を整理する」
  4. 水仙の基本の育て方は「直射日光を避け日当たりの良い場所に置く」「球根の植え付けは9月~11月」「球根の植え方に注意」「土が乾燥したら水をあげる」「土が乾燥したら水をあげる」「剪定や切り戻しは球根の休眠期に行う」
です。 園芸でも人気のスイセンの花がなぜか花が咲かない理由について詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に水仙を楽しんでみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。