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100円ショップやインテリアショップなどでよく見かけるテーブルヤシ。コンパクトなサイズで机や本棚、仕事場のディスクに癒やしやリラックス効果として置かれる方も多いです。 可愛くてつい手をかけてしまった場合、知らぬ間にサイズが大きくなっていたという経験をされた方もいるのではないでしょうか。そうなると、置くスペースを考え直すことになりますし、テーブルヤシが大きいとお手入れも大変になります。 この記事では、
- テーブルヤシはどのくらい大きくなるのか
- テーブルヤシをコンパクトに保つ方法
- 大きいテーブルヤシを小さくする方法
- ハイドロカルチャーでの栽培方法
について詳しくお伝えしていきます。 テーブルヤシが大きくなった場合どんなことをすればいいのか、この記事で学んでいきましょう。 ぜひ、最後までお読みください。
テーブルヤシって大きくなるんですか?
テーブルヤシは名の通り、テーブルに置けるサイズ感が特徴的で、お部屋に飾るおしゃれなインテリアとして人気の観葉植物です。室内で育てる場合、小さいサイズでお手入れがしやすいのが良いと購入する方も多いのではないでしょうか。 実際、テーブルヤシは大きくなるのか詳しくお伝えしていきます。結論:根の成長が早い観葉植物です
結論からお伝えしましょう。テーブルヤシは根の成長が早い観葉植物です。水や栄養を吸収しやすいテーブルヤシは葉や茎が伸びると同時に根も長く伸びていきます。そのため、成長とともにそのままにしておくと、大きいテーブルヤシになる可能性が高くなります。 そのため、購入時は机やディスクに置けたものが、置くスペースを考えなければいけないケースも出てきます。また、成長し大きいテーブルヤシになるとお手入れも大変になるでしょう。初心者にも手入れしやすいことで人気がある
テーブルヤシは寒さや病気に強く、水やりや肥料管理のしやすさから、初心者にも育てやすい観葉植物です。また、テーブルや本棚、仕事場のディスクなどに置けるサイズ感や100円ショップやホームセンターなどで気軽に取り入れられるのも人気のひとつでしょう。 しかし、テーブルヤシは直射日光に弱い特徴があります。そのため、直射日光に当てると葉が茶色や黒に変色をし、葉焼けの原因に繋がります。日光に当たる場合、直射日光が当たらないように窓辺から離れた場所に置くことやレースカーテン越しに置くなどをすることで、葉焼けを予防することができます。油断しているといつの間にか大きくなりすぎている
テーブルヤシは、他の観葉植物に比べると成長するスピードがゆっくりな観葉植物です。とはいえ、成長する環境が備わっていたり、長年育てていたりなどの条件が重なると、知らないうちにテーブルヤシが大きくなりすぎている可能性も出てくるでしょう。 1年で高さが約10㎝、成長するといわれています。また、テーブルヤシの種類によっては、地面に植えた場合に高さが約2〜3mまでの大きさになります。 小さくて可愛らしいと思って購入しても大きくなりすので育てるときは気をつけてください。大きいテーブルヤシをコンパクトに保つ方法を徹底解説
成長とともに大きくなるテーブルヤシですが、日頃にお世話や植え替え方法を知ることでコンパクトなテーブルヤシを維持することができます。- 植え替えでは株分けや同じ大きさの鉢を使う
- 水やりや肥料の量を控える
- 土栽培ではなくハイドロカルチャーによる水耕栽培をする
テーブルヤシを巨大化させない方法3選
普段、行っているお手入れの仕方や育てる栽培方法などを意識して変えることで、テーブルヤシの巨大化を防ぐことが可能になります。 今回は3つのポイントに絞って詳しく解説していきましょう。植え替え時に同じ大きさの鉢を使う
観葉植物は、根腐れや根詰まりなどを予防するために成長と共に植え替えを行います。その際、根の成長に合わせてひと回り大きい鉢を用意するのが基本です。しかし、大きいサイズのテーブルヤシにしない方法のひとつとして、植え替え前と同じ大きさの鉢を使うことでテーブルヤシに巨大化を防げます。 テーブルヤシの根は成長しますので、そのままにすると根腐れや根詰まりを起こしテーブルヤシが枯れる原因に繋がります。そのためテーブルヤシの根は、古い部分や黒い部分などある程度切ってから植え替えるようにしましょう。水やりや肥料を控えめに与える
観葉植物は通常、水やりは土の表面が乾ききったのを確認してから水分をたくさん与えます。また、肥料も与える頻度や量によって植物の成長へと繋がります。しかし、同じようにテーブルヤシを育てた場合、大きいサイズになるケースが出てきます。 テーブルヤシの巨大化を防ぐには、水やりや肥料を控えめに与えるのが良いでしょう。その結果、成長するスピードがゆっくりになりテーブルヤシが大きくなりにくくなります。ハイドロカルチャーで育てるようにする
ハイドロカルチャーで育てるのもテーブルヤシを巨大化させない方法のひとつです。 ハイドロカルチャーは土で育てるよりもテーブルヤシの成長が緩やかで大きくなりにくいと言われています。ハイドロカルチャーで使われる植え込み剤は、水を蓄えるようにできており水やりをする頻度を減らしてくれます。また、透明な容器を使用することで水量を目で確認することができ、管理がしやすく育てやすいのでおすすめです。 しかし、テーブルヤシの根は常に水分に触れているので、根腐れを起こしやすい状態のため注意が必要です。対策・予防として、根腐れ防止剤の使用や定期的にハイドロボールの洗浄など根腐れをしないよう心がけましょう。同じ鉢を使った植え替えでテーブルヤシを大きくしない方法
テーブルヤシは他の植物に比べると成長は遅いですが、成長とともに大きくなります。そうなると、室内で育てたいけど置くスペースを考えた場合、大きいテーブルヤシにしたくないと思う方もいるでしょう。 方法として、植え替え前の鉢と同じ大きさの鉢を使用し植え替えることで、大きいテーブルヤシにすることを防止できます。また、100円ショップやホームセンターなどでテーブルヤシを購入してきた場合、元気に育つ環境にするために新しい鉢に植え替えることをおすすめします。 下記では植え替え時に必要なものや方法について詳しくお伝えします。テーブルヤシの植え替えに必要なもの
- 鉢(植え替え前の鉢と同じ大きさのもの)
- 鉢底石
- 培養土
- ハサミ
- 軍手
- ブルーシートや新聞紙など
- 水
テーブルヤシの植え替え手順
- 排水や通気性のため、鉢底に2〜3㎝ほどの鉢底石を敷きつめる
- 鉢底石の上から約3分の1ほどの培養土を入れる
- 植え替え前の鉢からテーブルヤシを取り出し、根についた土を綺麗に落とす
- テーブルヤシの根が黒くなっている箇所や古くなった箇所はハサミで切り取る
- 植え替え前の鉢から取り出したテーブルヤシを鉢の中心に置く
- 培養土を鉢の縁から約2〜3㎝までかぶせる
- 最後に水をたっぷり与える
水や肥料を控えて成長を促進させない方法
ここでは、大きいテーブルヤシにさせないための水やり肥料の管理について詳しくお伝えしていきます。土はあえて乾かすくらいでもテーブルヤシは大丈夫
テーブルヤシは土の表面が乾き切った状態になるまで水を与えなくても大丈夫な観葉植物です。逆に水の与えすぎは、根腐れを起こす原因となりテーブルヤシが枯れる可能性が出てきます。 特に冬場はテーブルヤシは休眠期に入りますので水やりの頻度は2週間に1回と土の状態を見ながら行ってください。また、害虫予防のため、霧吹きなどを使って葉に水を吹きかける葉水はこまめにするよう心がけましょう。葉に元気がなくなってしまうこともあるので注意する
大きいテーブルヤシにさせないようにと、水やりや肥料を控えすぎると葉の部分まで酸素や栄養が行き届かなくなります。そのため、葉が下向きにしおれて元気がなくなる可能性もありますので注意が必要です。 テーブルヤシの様子を見ながら、水やりや肥料の調節をしていきましょう。ハイドロカルチャーで育てて成長をゆっくりにする方法
土栽培よりハイドロカルチャーで育てる水耕栽培の方法を行うことで、成長がゆっくりになり大きいテーブルヤシになる傾向が少ないと言われています。 では、ハイドロカルチャーで行う水耕栽培とはどんなものか、土栽培との違いについて下記で詳しくお伝えしていきます。土栽培とハイドロカルチャー栽培だと何が違うんですか?
ハイドロカルチャーは土を使用せず、ハイドロカルチャー専用の植え込み剤を用いて行う水耕栽培です。 土栽培では土の有機物から匂いやコバエ等の害虫が発生しやすいですが、ハイドロカルチャーで使用する植え込み剤は無菌なので匂いは一切なく、害虫も発生しないので衛生的です。水やりや肥料管理もしやすくお手入れも簡単なのでおすすめです。 また、土栽培で使用する鉢底には水の排出用に穴があります。しかし、ハイドロカルチャーは植え込み剤が水を吸収しますので穴の空いていない容器を使えるのでガラスや陶器の容器などおしゃれに飾ることができるのも魅力です。定期的に植え込み材を洗うなどのメンテナンスが必要です
ハイドロカルチャーは穴の空いていない容器を使うため、植え込み剤が水分を吸い込めなくなると容器の底に水が溜まります。その結果、根腐れを起こす原因に繋がります。 したがって、ハイドロカルチャーの植え込み剤は定期的に洗うなどをしてメンテナンスをすることが大切です。植え込み剤は水洗いをすることで繰り返し使うことができ、お財布にも環境にも優しいものとなっています。【応用テク】大きいテーブルヤシを株分けをしてコンパクトにする方法
「大きいテーブルヤシを小さくしたい!」「けど、どうすれば小さくできるのだろう?」と思う方も多いでしょう。 ここでは、大きいテーブルヤシを株分けすることで複数の小さいテーブルヤシにする方法をお伝えしていきます。そもそも【株分け】って何ですか?
株分けとは成長して大きくなった観葉植物の株を複数に分けることです。株分けをする目的としては、植物を増やすことや大きい植物を小さくすることで育てやすくすることなどがあげられます。 また、株が大きいと通気性が悪くなり、成長への影響にも繋がりますので株分けをすることをおすすめします。株分けのメリットはたくさんある
株分けには植物を増やすことや大きい植物を小さくすることで育てやすくすることを知っていただきました。他にも株分けをするメリットがあります。 下記では、株分けにメリットについてお伝えします。根が密集するのを防ぐことができる
植物は成長とともに根の密集率が高くなります。したがって、根がびっしりと絡み合った状態では根詰まりを起こしやすいです。テーブルヤシは、葉や茎が伸びると同時に根の成長も早い観葉植物なので、株分けをすることで根の密集を防げます。その結果、根の通気性や酸素不足が解消され、テーブルヤシが元気に成長できます。株数が減るので、手入れが簡単になる
100円ショップやホームセンターなどに売られているテーブルヤシは複数の株がひとつになっていることが多いです。そのまま育てるとどんどん大きいテーブルヤシになるでしょう。 大きいテーブルヤシを株分けをすることで、株自体のサイズを小さくするだけではなく、葉や茎の数も減らすことができます。その結果、葉や茎にも光は入りやすくなり、水はけも良くなるのでお手入れが簡単になります。テーブルヤシの株分けに必要なもの
- 株分けに必要な分の鉢(植え替え前と同じ大きさかひと回り小さいもの)
- 鉢底石
- 培養土
- ハサミ
- 軍手
- ブルーシートや新聞紙
- 水
テーブルヤシの株分け手順
- 株分けに必要な分の鉢を用意する
- 鉢底石を鉢底から2〜3㎝ほど敷きつめる
- 培養土を鉢に3分の1入れる
- 植え替え前の鉢にあるテーブルヤシを根株から優しく取り出す
- 根についた古い土を落とす
- 根を傷つけないようにやさしく引っ張り、株を2〜4等分に分ける(分けづらい場合、ハサミを使う)
- 分けた株を鉢の中心に置く
- 培養土を鉢の縁から2〜3㎝までかぶせる
- 水をたっぷり与える
- 根が根付くまでは日陰で管理する、また根付き始めたのを確認できたら徐々に日光に当てる
大きいテーブルヤシに関してよくある質問
大きいテーブルヤシに関する質問にお答えしていきます。Q. テーブルヤシを暗いところで育てて小さくしても大丈夫ですか?
A,はい、大丈夫です。 テーブルヤシは日光の少ない場所でも育てやすい観葉植物です。そのため、暗い場所に置くことでさらに成長するスピードがゆっくりになりますので、テーブルヤシが小さいまま維持することができます。しかし、常に暗い場所に置くと十分な光合成ができず、葉の色が薄くなる可能性があります。適度に明るい場所に移動するようにしましょう。Q. テーブルヤシを同じ鉢に植えていたら枯れてしまいました。これは何が原因ですか?
A,原因は根詰まりだと思われます。 テーブルヤシは葉や茎が伸びるのと合わせて根も長く伸びます。鉢の中で根がびっしりと絡まり密度が高くなると根詰まりを起こし、水や肥料を与えても吸収できなくなります。吸収できなくなった水が鉢底に溜まることで根が腐れ、テーブルヤシが枯れる結果になります。 根詰まりを防止するためには、植え替えをすることをおすすめします。また、植え替え時に黒くなった根や古い根をハサミで切り取ることで根の密度が低くなり、通気性がよくなります。Q. テーブルヤシを剪定してコンパクトにしようと思いますが、どこで切ったらいいんですか?
A,テーブルヤシの剪定では切る箇所に注意が必要です。剪定と一緒に株分けをすることをおすすめします。 テーブルヤシは他の観葉植物と違い、茎を切ってしまうと新しい芽が生えない特徴があります。そのため、テーブルヤシを剪定するときは葉だけ切るようにしましょう。 それでも、テーブルヤシが大きいと感じる場合は株分けをすることをおすすめします。株を複数に分けることで、ひとつひとつの植物が小さくなり根詰まりや水はけが改善され、育てやすくなります。大きいテーブルヤシをスラっとさせる!ケア方法やコツを徹底解説のまとめ
大きいテーブルヤシを小さくするコツや大きくしないための方法について、お伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。 この記事のポイントをまとめると以下の通りになります。- テーブルヤシは1年に約10㎝の大きさまで成長する
- 植え替え時に同じ大きさの鉢を使うことでテーブルヤシをコンパクトに保つ
- 大きいテーブルヤシは株分けをすることで複数の小さいテーブルヤシができる
- ハイドロカルチャーで育てることで成長がゆっくりになり、コンパクトなテーブルヤシを維持することが可能