目次
「最近水槽の魚が調子悪いなぁ…」なんてお悩みの方いらっしゃいませんか?環境を整えているはずなのになんだかイマイチ魚に元気がない…そんな時はゼオライトという天然の材料を使う事がおすすめなんです。ゼオライトは水質を整えてくれる効果があるのですが、実は水槽だけでなく観葉植物を栽培するときにもゼオライトは使われているんです。ハイドロカルチャーと呼ばれる最近流行りの育て方で使われるんですが、このハイドロカルチャー、実は色々な人におすすめの方法なんです。 そこでこの記事では、
- ゼオライトとは?
- 水槽で活用するゼオライト
- 水槽に敷き詰めるゼオライト
- フィルターで使用する時のゼオライト
- ゼオライトフィルターを自作しよう
- ゼオライトとハイドロカルチャー
- ハイドロカルチャーで植物を育てよう
- ゼオライトの購入方法
- 使いおわったゼオライトの処分方法
まずは、ゼオライトについて知ろう!
そもそもゼオライトとは一体なんなんでしょうか。あまり聞き慣れない言葉ですが、どんな特徴を持っているのでしょうか。まずはゼオライトの基本知識を学び、その後にゼオライトはどんなところで活躍しているのかをご紹介します。色々な場面で使われていますので、きっと皆さんの近くでも活躍していると思いますよ。ゼオライトは鉱石の1種
ゼオライトとは鉱石の1つです。約700万年もの歳月をかけて火山活動により作られた天然資源です。ゼオライトの特徴として、加熱したり減圧すると、ゼオライトの成分に含まれる水が分離して沸騰しているように見えるため別名「沸石」とも呼ばれます。ゼオライトは大きめの隙間がある構造をしています。この隙間があるおかげで、様々な物質を吸着したり、入れ替えたりすることが出来るとされています。ゼオライトは弱酸性でpH5.5〜7.5
pH(ペーハー、ピーエイチ)とは液性の硬度を示す値です。「アルカリ性」や「酸性」で示される事が多いです。それぞれに数値が傾くことで色々な効果を発揮するのですが、ゼオライトは pH5.5〜7.5の弱酸性です。このゼオライトの効果としては「脱臭」「水質改善」「調湿」「吸水」「土壌改良」といったことに活用されています。我々の日常生活では水を【ろ過】する場面で使われている
日々の日常生活の中でゼオライトが活躍している場面としては水の「ろ過」で活躍しています。ゼオライトの持つ水質改善能力であるイオン交換作用により、水中のアンモニアを吸収してナトリウムを放出します。特に活用する方法としてはアクアリウムで使用することが効果的とされています。水槽にゼオライトを用いる方法は2つある
アクアリウムでゼオライトを使う方法には2通りあります。ただ入れるだけで効果を発揮してくれるのでお手軽で簡単です。もしアクアリウムをされていて- 水槽が臭い!
- 科学薬品に頼らず水質を改善したい!
- 安価に道具を揃えたい!
①水槽の底にゼオライトを敷き詰める
まず1つめの方法としては、ゼオライトを水槽の底に敷き詰める方法があります。アクアリウムの醍醐味としては、自然環境を水槽内で再現して、レイアウトや生体の鑑賞を楽しむことだと思います。水草水槽にはソイル(土)を敷き詰めて水草を植えますが、ソイルの代わりにゼオライトを敷き詰めることもおすすめです。見た目も砂利のようなのでスッキリしています。もしくはゼオライトを敷き詰め、その上からソイルを敷いて2層に仕上げるのも良いでしょう。②ゼオライトを用いたろ過装置を自分で作る
次に2つめの方法としては、ろ過装置にゼオライトを入れる方法があります。ろ過装置とは水槽とは別の容器にろ過材を入れて、ろ過装置に水を循環させることで水質を改善する装置のことです。ろ過装置でなにより大切なのはろ過材です。水を循環するだけでは水質は変わらないので、ろ過材を通す必要があります。ろ過材は活性炭などを使うこともありますが、ゼオライトを使用することもおすすめです。水槽の底にゼオライトを敷き詰める方法と効果
アクアリウム水槽の底にゼオライトを敷き詰めるとどんな効果があるのでしょうか。まずはゼオライトの持つ効果とともに、生体を入れた場合の効果や、水槽にゼオライトを敷き詰める方法をご紹介していきます。一言で言ってしまえばゼオライトを敷き詰めるだけなので、とても簡単な方法になります。水槽の底にゼオライトを敷き詰める効果
ゼオライトはとても小さな穴があいています。その穴が様々な効果を発揮してくれます。この穴があるおかげで、ゼオライトの持っている成分と水中の成分を置き換える事が可能になるんです。アクアリウムで欠かせないのが熱帯魚などの生体です。生体を入れることで水質は変質を続けていきますが、それを循環させるのがゼオライトの役割になります。メダカやエビが放出したアンモニアを吸着してくれる
水槽で飼育しているメダカやエビといった生体はエサを食べて糞をします。糞はアンモニアを発生させてしまい、水のアンモニア濃度を高めてしまいます。その結果メダカなどが死んでしまうのでアンモニアを取り除く必要があります。ゼオライトを入れることで、アンモニアを吸着し、代わりにナトリウムを放出してくれるんです。水につけることでイオン交換が起きる
アンモニアを吸着しナトリウムを放出する不思議な効果をもつゼオライトですが、その効果は水につけることで効果を発揮します。水につけることでイオン交換が発生し、前述の作用が起きるんです。熱帯魚の中には水質に敏感な種類がいます。硬度の低い水質を好む生体であれば、ゼオライトは特におすすめです。ゼオライトは水質を軟水に傾ける効果があるので、育てている生体の種類によってゼオライトを活用するのも良いでしょう。水槽の底にゼオライトを敷き詰める方法
ゼオライトを水槽にいれた時の効果を確認したら、早速水槽にゼオライトを敷き詰めていきましょう。できるのであれば水槽の立ち上げの時にゼオライトを入れてあげることで、レイアウトや水質に影響を与えにくくなるので、最初の段階で準備するようにしましょう。ゼオライトと一緒に準備したい道具としては、- バケツ
- スコップ
- 雑巾
大きめと小さめのゼオライトを用意する
実際に使用するゼオライトですが、サイズを大きめと小さめの粒のタイプを用意します。市販されているゼオライトで問題ありませんので、できるのであれば2種類のサイズを用意してください。1種類だけでも浄化の効果はありますのでご安心ください。大きめのゼオライトから敷き詰め、隙間を小さめのゼオライトで埋める
購入したばかりのゼオライトは石の粉がついている場合があるので、一度軽く洗いましょう。もしゼオライトを生体の入った水槽に入れる予定であれば、汲み置きの水を使用して洗って下さい。水道水に含まれる塩素が生体にダメージを与える可能性があるので、使用する水に注意します。洗い終わったゼオライトを用意できましたら早速大きい方のゼオライトを敷き詰めていきます。その後小さいゼオライトで隙間がなくなるように埋めていきましょう。好みで植物を植えよう!
アクアリウム水槽の醍醐味のレイアウトを楽しむためにも水草を植えていきましょう。水草は水をキレイにする効果だけでなく、光合成によって二酸化炭素を酸素へ変えてくれます。また小さな魚の隠れ場所にもなるので、稚魚がいる場合にも役に立ちます。初めのうちは育てやすい種類の水草を入れる事がおすすめですよ。ゼオライトを用いたろ過装置を自分で作る方法と効果
「ゼオライトを敷き詰めると見た目があんまり好きじゃない…」なんて方もいらっしゃると思います。そんな方にピッタリなのが、自作のゼオライト式ろ過装置を作ることです。一見難しそうに聞こえますが、手順を踏むとそこまで難しくはないんです。設置方法を簡単にご説明すると、上部式フィルターを設置し、フィルター内にゼオライト、ハイドロボールを敷き植物を育てるというものになります。効果は同じ!
水槽内にゼオライトを敷き詰めるタイプと、上部式フィルター式自作フィルターでは効果は同じです。どちらもゼオライトを水が通り抜けることで、アンモニアを除去してくれます。ゼオライトを使用する全体量がフィルター式では減ってしまうので、高い効果を求めるのであればゼオライトを敷き詰める方法を選びましょう。※水中につけていないのでイオン交換は行われない
フィルターのろ過材にゼオライトを使用する方法の場合は、水に浸ける方法ではないので、イオン交換が行われません。水が通り抜けていきますが、ゼオライトを敷き詰める方法に比べてイオン交換の発生率は下がります。もし水槽内の生体が多く、アンモニアが多く発生してしまう状態であれば、このフィルターの他にアンモニアを除去する方法を追加するようにしましょう。ゼオライトを用いたろ過装置を自分で作る方法
実際にどういう方法でゼオライトを使いろ過装置を作成するのでしょうか。まずは下記の材料を準備して下さい。- 上部式フィルター
- ゼオライト
- ハイドロボール
- 観葉植物(10cm程度の大きさ)
- 虫が寄ってきにくい
- 鉢を使わず容器で育てられる
- 水やりの頻度が減る
- 見た目がかわいい
水槽に入れるゼオライトを買うことのできる場所
ここまでご紹介してきたゼオライトですが、一体どこで販売されているのでしょうか。あまり日常で見かける事はないと思います。水槽にとっても植物にとってもメリットがたくさんあるゼオライトを使うことを是非検討してみるためにも、お店に行って手にとって見ていただきたいところです。Amazonや楽天の総合モール
ですが実物を探すことって意外と大変ですよね。商品がなければいくつも店舗を回って探すとなると疲れてしまいます。そんな時はインターネットの通販サイトを調べましょう。このご時世ですので、きっとほとんどの方が一度は使用したことがあると思います。検索して購入ボタンを押すだけで発送までしてくれるシステムはとても便利です。量が多くなるととても重くなるので、発送してくれるのであれば購入を検討してみて下さい。サイズや価格もバリエーション豊かなのでおすすめです。ホームセンター
ホームセンターにゼオライトは置いてあります。コーナーは園芸用品コーナーを探してみましょう。「ゼオライト」という商品名より、「根腐れ防止材」という名前になって販売していることのほうが多いようなので間違えないようにしましょう。1袋で2L入っている商品も販売されているので、水槽に敷き詰めるためにたくさんの量が必要なときなどにはピッタリな商品です。ダイソーのような100均
最近のダイソー等の100均のクオリティは眼を見張るものがあります。色々な商品がどれも100円で購入できますが、ゼオライトも売っている事があるんです。流行りのハイドロカルチャーで植物を育てる材料としてダイソーなどの園芸用品売り場で販売されています。とても手頃な価格なので、初めてゼオライトを使用する時や、お試しで使ってみたい時には丁度いい商品です。なかにはカラー付きのタイプもあるので好みに合わせて選んでみて下さい。水槽で使い終わったゼオライトの捨て方
ゼオライトは水槽で使い続けると、だんだんとその浄化効果が落ちてきます。アンモニアを吸着しナトリウムを放出し続けるので、ゼオライト内のナトリウムがなくなると化学反応をしなくなります。塩水につけることで今度は、アンモニアをナトリウムへ置き換え始めます。それを繰り返すことでゼオライトを使い続けることができるのですが、塩分をきちんと落とさないと、アクアリウムの生体や植物に塩害をもたらしてしまう恐れがあるので、手間をかけたくない方は都度捨て方を守って捨てるようにしましょう。基本的には可燃ごみでOK
使い終わったゼオライトは基本的には可燃ごみで捨てるようにしましょう。ある程度乾かすことで重量も軽くなります。こぼれないように袋で縛って捨てましょう。土を処分する場合は確認が必要です。土の処分については厳しい自治体が多いので、トラブルにならないためにも事前の下調べを入念にしましょう。※詳しくは各自治体のホームページを見てください!
ゼオライトの処分方法は基本的には可燃ごみで捨てても問題ありませんが、お住いの自治体の処分方法を守るようにお願いします。自治体によっては可燃ごみで処分できない場合もあります。ゼオライトを可燃ごみで捨てていいか迷ったときは、自治体のホームページにて、ごみの捨て方を調べるか、お住いの市役所に問い合わせるようにして下さい。水槽のゼオライトに関してよくある質問
ここまでにゼオライトの効果をみてきました。水槽にいれてろ過をしてくれたり、植物の根腐れ防止剤として観葉植物にも約だったりと、色々な使い道がある材料です。ここではそんなゼオライトの疑問をまとめました。「こんなことで悩んでいて…」なんてお考えの方のサポートができると嬉しいです。Q,ゼオライトで濾過すると硬度の高い水から軟水になりますか?
A,ゼオライトをいれることで軟水になる! ゼオライトはアンモニアを吸着し、ナトリウムを放出します。この時実はアンモニアだけでなく、カルシウムやマグネシウムも吸着してくれるんです。カルシウムとマグネシウムは水の硬度を硬水に傾ける性質があるため、この2つを吸着することにより軟水に傾けることが可能です。Q,ゼオライトで白い濁りは取れたりしますか?
A,白い濁りは取れません ゼオライトにはアンモニアを浄化する機能や軟水にする効果はありますが、水槽の白い濁りを解決する力はありません。むしろ洗っていないゼオライトを使用してしまうと濁りが酷くなる可能性があります。購入したばかりのゼオライトは粉まみれのことがあるので、水槽に入れる前に良く洗うようにしましょう。Q,ゼオライトの適切な量や、入れっぱなしでの大丈夫ですか?
A,入れすぎには注意!入れっぱなしだと能力が下がります ゼオライトをたくさん入れすぎてしまうと入れ替えの時が大変になってしまいます。ゼオライトを入れっぱなしにしていると、だんだんとイオン交換をしなくなっていきます。アンモニアを吸着しすぎると、吸着できる量がなくなってしまうので、徐々に効果が薄くなっていきます。そのため定期的に交換して上げる必要があるのですが、水槽から大量のゼオライトを取り出すのは作業的にも大変ですし、なにより水槽内の環境が急変してしまうので、生体にとっても良くありません。メンテナンスしやすい量を入れるようにしてください。ゼオライトを使うと水槽が綺麗になる?効果や様々な使い方を紹介のまとめ
ゼオライトをアクアリウムで使用する場合のポイントは、- ゼオライトを底に隙間なく敷き詰めて効果を高める
- 植物を植えてインテリア性を高める
- 上部式フィルターでゼオライトを使用してハイドロカルチャーを育てる
- 通販や100均で購入してみる
- 自治体のルールを守って捨てる