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長寿のお祝いのひとつである卒寿祝いでは、フラワーギフトが選ばれることが近年の定番です。お祝いの気持ちがこもった美しい花は、見るだけでも気持ちが晴れやかになってきますね。大切な家族のためだけでなく、付き合いのある知り合いやオフィスシーンでも卒寿祝いのフラワーギフトを贈ることがあります。一度しかないお祝いだからこそ、相手に失礼がある贈り方ではいけません。
そこでこの記事では以下のポイントについて解説していきます。
- そもそも卒寿祝いって?
- 卒寿祝いのフラワーギフトの種類
- 卒寿祝いの人気のお花・花言葉をご紹介
- 卒寿祝いの相場について
- 卒寿祝いで気を付けるべきマナー
- メッセージカードの書き方をご紹介
そもそも、【卒寿】とは?
そもそも【卒寿】とはどのようなお祝いなのでしょうか。長寿のお祝いには、卒寿の他にも米寿や喜寿など様々なものがあり迷ってしまいますね。まずは、卒寿のお祝いがどのようなものなのかご説明します。卒寿とは何歳でのお祝い?
卒寿は90歳のお祝いのことを指します。長寿大国である日本では、90歳を迎える方がたくさんいらっしゃいます。90歳を無事に迎えられることは、とてもおめでたいことです。そんな気持ちを込めて、卒寿祝いでは見栄えの良いフラワーギフトが選ばれることが多くなってきています。 卒寿祝いは、数え年で90歳、満年齢では89歳になる年に祝うのが一般的です。また、90歳になる誕生日に卒寿祝いを行う場合もあります。この日でなければならない、という決まりはないので一年のうちで親戚や知り合いが集まりやすい日に卒寿祝いを行いましょう。卒寿のテーマカラーは?
卒寿のテーマカラーは他の長寿祝いと同じく紫色が選ばれています。古来から高貴な色とみなされてきた紫色は、目上の方や敬愛する方に贈るのにふさわしい色と言えるでしょう。上品なイメージもありますし、卒寿祝いに贈るお花の色に迷ったら紫色を選ぶのをおすすめします。 ただし、卒寿祝いに必ずしも紫色のものを贈らなければいけないという決まりはありません。相手の方の雰囲気に合う色であったり、好む色であったりを選んでももちろん大丈夫です。また、紫一色にせずに差し色として紫を入れたり、ピンクや黄色など紫色と相性の良い色を混ぜて花束などにするのも良いでしょう。卒寿祝いのフラワーギフトの種類
卒寿祝いのフラワーギフトにはどのような種類があるのでしょうか。最も定番のお祝い花である胡蝶蘭をはじめ、たくさんのフラワーギフトが選べますので詳しくご紹介していきます。胡蝶蘭
胡蝶蘭は最もポピュラーなお祝いのお花です。見栄えが良く、手入れの手間もかからない胡蝶蘭は卒寿祝いだけでなくたくさんのお祝いごとに喜ばれています。ピンクや白が胡蝶蘭の定番ですが、近年では卒寿祝いのテーマカラーである紫に近い色の胡蝶蘭も流通するようになってきました。胡蝶蘭はとても豪華なお花なので、プライベートシーンだけでなくオフィスシーンの卒寿祝いにも贈ることができます。大輪サイズ
大輪サイズの胡蝶蘭は、手のひらサイズの大きなお花がとても目を惹く豪華な種類です。胡蝶蘭の花をつける茎の本数も、3本立ちや5本立ちなど見栄えの良いものを選ぶことができます。大輪サイズの胡蝶蘭は、高さや大きさがあるので特にオフィスシーンでの卒寿祝いに適しています。ミディサイズ
メディサイズの胡蝶蘭は、大輪サイズの胡蝶蘭に比べてお花の大きさが小さいのが特徴です。花は小さいものの、花数が多いので見劣りすることがありません。サイズがコンパクトなことにより、贈り先のスペースを気にせずに送ることができるのが最大のメリットです。ミディ胡蝶蘭も、色々な種類の色や茎の本数を選ぶことができます。フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは、オアシスと呼ばれる吸水性のあるスポンジにたくさんの種類のお花をアレンジするのが魅力のフラワーギフトです。通常の切り花よりも、オアシスを使うことで花持ちが良くなり色々なアレンジを楽しむことができます。また、そのまますぐに飾ることができるのもメリットのひとつでしょう。 卒寿祝いのテーマカラーである紫を基本に、ピンクや黄色の花を添えることでとても上品なフラワーアレンジメントを作ることができます。フラワーアレンジメントは比較的、低価格で豪華な印象を受けるお花を選べるのもおすすめのポイントです。プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、近年になって選ばれるようになってきたフラワーギフトです。生花に特殊な加工をして長持ちできるようになったプリザーブドフラワーは、お手入れの手間もなく長く飾っておけるのが魅力です。また、青色など生花にないような珍しい花の色に加工できるのも選ばれているポイントでしょう。 プリザーブドフラワーはとてもおしゃれですが、特殊な加工を施されている分、お値段も少し高めであることを覚えておきましょう。花束
とても見栄えが良く、サプライズにもぴったりなのが花束です。卒寿祝いのテーマカラーである紫でまとめても良いですし、卒寿を迎える方の好む色や雰囲気に合う色でまとめてもおしゃれですね。花束は、入れたいお花をリクエストして作ってもらうこともできます。送り主のセンスによってアレンジすることができるので、特別感を出したい方にもおすすめです。卒寿祝いで大人気のお花と花言葉を紹介
卒寿祝いでよく贈られることのある人気のお花と花言葉を紹介します。大切な相手に贈るフラワーギフトであるからこそ、花言葉もちゃんと知った上で贈りたいですよね。いくつかの種類のお花を紹介しますので、ぜひフラワーギフトの参考としてください。バラ
上品で美しいバラは、花束やフラワーアレンジメントなどで最も選ばれることの多いお花です。バラの花言葉は花の色によって様々なものがありますが、卒寿祝いとしておすすめの紫や白の花言葉をご紹介します。紫のバラの花言葉は「上品」「誇り」、白のバラの花言葉は「尊敬」です。また、全体の花言葉は「熱烈な愛」という情熱的なものが選ばれています。 ただし、黄色いバラには「嫉妬」というマイナスな花言葉がつけれているのでなるべく選ばないように注意しましょう。スイートピー
スイートピーはほのかな甘い香りが人気の可愛らしい色の花です。春先に出回ることが多く、卒業式の花束などでもよく選ばれています。スイートピーの紫の花は繊細さと上品さがあり、花言葉も「永遠の喜び」というとても哲学的なものが選ばれているのです。スイートピーの花色ごとの花言葉もどれもポジティブなものがつけられています。 スイートピーの全体の花言葉は、「門出」「優しい思い出」「別離」「飛翔」です。「別離」という花言葉に悲しいイメージを抱いてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、新しい門出のための別離、という意味にとらえることが多いのでプレゼントにスイートピーを選んでも問題ありません。胡蝶蘭
胡蝶蘭は、豪華で美しい見た目だけでなく「幸せが飛んでくる」というとても縁起の良い花言葉がフラワーギフトとして喜ばれています。最近ではサイズや色など様々な種類の胡蝶蘭を選ぶことができます。卒寿祝いでは、特に紫の胡蝶蘭やピンクと白を取り合わせた縁起の良い胡蝶蘭の色がおすすめです。 胡蝶蘭はとても長く花を楽しむことができて、お世話に手間がかからないのも魅力のひとつです。また、マイナスの意味の花言葉も胡蝶蘭にはついていないので安心してプレゼントすることができます。トルコキキョウ
トルコキキョウは幾重にも重なった柔らかな花びらが美しい花です。見た目が華やかで、豪華な印象を与えてくれるので花束などでは定番のお花です。トルコキキョウの全体の花言葉は、「清々しい美しさ」「優美」、紫色のトルコキキョウの花言葉は「希望」です。トルコキキョウにはマイナスの花言葉がないのも、花束やブーケによく選ばれるポイントとなっています。ダリア
こぼれるばかりの花びらをつけるダリアは、存在感がありとても美しい花です。ダリアもまた、花束やブーケに選ばれることが多く、花言葉にも「華麗」「栄華」など華やかなものが選ばれています。一方で、ダリアには「背信」「裏切り」といったマイナスの意味の花言葉もつけられているのです。ダリアの他にもマイナスの意味の花言葉がつけられている花は多いので、贈る相手が花言葉まで細かく気にするような方でなければ花束として選んでも問題ありません。 卒寿祝いにおすすめの白や黄色のダリアの花言葉には、「感謝」「誠意」「優美」という素敵なものが選ばれています。ガーベラ
ガーベラは通年を通して手に入れることができる使い勝手の良いお花です。ぱっと開いた花が印象的で、とても明るいイメージを与えてくれます。ガーベラの花言葉は、「希望」「献身」というとてもポジティブなものが選ばれています。また、ピンク色のガーベラには「感謝」という花言葉が付けられているのでプレゼントに選ぶのに適しているのです。 ガーベラはひとつの花を長く楽しめるので、花束だけでなくフラワーアレンジメントにも適しています。アジサイ
手まりのようにたくさんの花が集まって咲くアジサイは、季節感もある魅力的なお花です。アジサイには紫やピンク、水色などさわやかな色の花が多いのも特徴のひとつでしょう。アジサイには、「移り気」や「浮気」など少しマイナスな印象の花言葉がつけられていますが、青いアジサイには「辛抱強い愛情」というとても良い花言葉が付けられています。長い人生を愛情深く送って来られた方にぴったりの花言葉と言えるでしょう。 アジサイは花束やフラワーアレンジメント、プリザーブドフラワーとしても楽しむことができます。また、長く花を楽しむことができドライフラワーとしても活用できる魅力の多いお花です。卒寿祝いのフラワーギフトの相場
この項目では、最も気になるポイントのひとつである卒寿祝いのフラワーギフトの価格や相場について説明します。事前に予算を確認しておくことで、選ぶフラワーギフトを選択しやすくなるはずです。フラワーギフトは購入する花の種類やお店、相手との関係性によっても変わってきますが、卒寿祝いの相場は5,000円から30,000円です。 細かく区分すると、- 両親への卒寿祝いの相場は20,000円から30,000円
- 祖父母への卒寿祝いでは10,000円から30,000円
- 伯母・叔父など親族に贈る場合は5,000円から10,000円
卒寿祝いを贈る時のマナーや注意点
この項目では卒寿祝いを贈る時の気を付けるべきマナーや注意点について説明します。一生に一度しかないお祝いだからこそ、きちんとしたマナーを身に付けて失敗のないようにしましょう。同じ色で一色にしないこと
卒寿祝いのテーマカラーは紫ですが、同じ色だけで花をまとめてしまうとどうしても暗い印象を受けてしまいます。また、紫だけでなく他の色だとしても一色でまとめるのは避けた方がよいでしょう。主役となる色と花を決めて、それを引き立てるために相性の良い色を入れていくのが良いと思います。 また、紫と白は相性の良い色ですがどうしても不祝儀を連想させてしまうので取り合わせるのはやめておきましょう。色を選ぶのが難しいときは、メインとなる色やお花を決めてからお店の方に相談してみるのもおすすめです。置く場所のことも考えてサイズを選ぶ
胡蝶蘭やアジサイなどはどうしてもサイズが大きく、高くなってしまうので注意が必要です。逆にオフィスシーンでは、小さすぎるお花は見劣りしてしまう可能性もあります。贈った相手がどこに飾るのかを考慮した上で、フラワーギフトを選ぶようにしましょう。親しい間柄でしたら、フラワーギフトを贈りたい旨を伝えて事前に置く場所をリサーチしておくのも良いですね。直接渡すタイミングを考える
フラワーギフトを渡すタイミングも考えておく必要があります。例えば、卒寿祝いにレストランやホテルで食事会をすることもあるでしょう。公共機関を利用することもあるでしょうし、大きすぎる花束やアレンジメントフラワーを直接渡されてしまうと、持って帰るのが大変になってしまうこともあります。 後からお花を配送してもらう、ということもできますし直接渡すのがどのようなタイミングなのか考えてからお花を選ぶことをおすすめします。メッセージカードを添えて贈る
卒寿祝いのフラワーギフトでは、メッセージカードを添えて贈ることをおすすめします。普段は言えないような心からの気持ちをメッセージカードに込めることで、お祝いのプレゼントをさらに喜んでもらえるでしょう。近い関係であれば今までの感謝を、オフィスシーンなどであれば失礼のない文言を敬愛を込めてメッセージカードに添えるのが良いでしょう。思い出の写真なども渡すと嬉しいかも
卒寿を迎える方と親しい関係性であれば、一緒に撮った写真を渡すのも喜ばれるはずです。写真をきっかけに、思い出話を楽しむこともできますしちょっとした気遣いを感じ取ってもらえるでしょう。写真をそのまま渡しても良いですし、写真立てに入れて飾れるようにしてからプレゼントしたりフォトブックを贈っても良いですね。メッセージカードの書き方
この項目ではメッセージカードの書き方についてご紹介します。前述したように、卒寿祝いのフラワーギフトにメッセージカードが添えられていればとても喜ばれます。長い文章でなくても良いので、普段は言えない気持ちをメッセージカードに込めてみましょう。 よく使われるメッセージカードの書き方について、いくつか例をあげてご紹介します。相手との関係性や親密度によって適切なメッセージを選択しましょう。例文1
「卒寿おめでとう。これからも元気でいてね」 「いつもありがとう。これからも素敵な笑顔で家族を見守っていてね」 簡潔に気持ちを込めるのであれば、こちらの例文をおすすめします。短い言葉であっても、メッセージカードに書かれていると思いが伝わり、とても喜ばれるはずです。例文2
「卒寿のお祝いを申し上げます。これからもお健やかに過ごされることを、お祈りしております。」 こちらはオフィスシーンなどのかしこまった場で、好まれるメッセージです。堅苦しくなく、失礼にならない文面が好まれています。例文3
「卒寿のお誕生日おめでとう。いつも素敵な笑顔で家族を見守ってくれてありがとう。これからも元気で過ごしてね」 卒寿のお祝いのメッセージとともに、家族ならではのエピソードを盛り込んだメッセージも良いですね。卒寿を迎える方の印象や思い出をメッセージに入れるのおすすめです。Q&A
最後に、卒寿祝いに関する質問についてお答えします。気になるポイントを解決した上で、素敵なフラワーギフトを贈る参考となさってください。Q,施設に入所している祖母の卒寿祝いを贈ろうと思います。施設にプレゼントを送っていいのでしょうか?
最近では介護施設に入所している方も多くなってきていますので、卒寿祝いを施設に贈っても良いのか気になりますよね。多くの介護施設では、長寿祝いのプレゼントを送っても問題ありません。特にフラワーギフトは周りを明るくしてくれますし、施設で生活する方にも喜ばれるはずです。 ただ、すべての施設が贈り物を受け入れているわけではないのでプレゼントを送る前に必ず確認しておきましょう。お花やお菓子はNGでも、ハンカチなどのちょっとした一品の贈り物なら大丈夫、と区分している施設もありますので贈るものの内容についても確認しておくことをおすすめします。Q,卒寿祝いで1番人気のフラワーギフトはなんですか?
卒寿祝いで人気の高いフラワーギフトは、胡蝶蘭とフラワーアレンジメントです。胡蝶蘭は言うまでもなく、お祝いの席を彩るのに最適なプレゼントでしょう。胡蝶蘭は豪華で見栄えが良く、手入れの手間もかからないので卒寿を迎える方にも喜んでもらえるはずです。最近では、ピンクと白の取り合わせの良い胡蝶蘭も人気となっています。 フラワーアレンジメントは、贈り主のセンスで色々なお花を組み合わせることができるのが魅力です。たくさんのお花をひとつにまとめるので、見た目が華やかで長持ちするのも人気の理由でしょう。卒寿を迎える方の好きな色でまとめたり、テーマカラーの紫とピンクで上品にまとめるのもいいですね。【笑顔間違いなし】そもそも卒寿っていつ?卒寿祝いを最高に祝える花を紹介のまとめ
いかがだったでしょうか。 卒寿祝いのおめでたい場では、周りを明るく和やかにしてくれるフラワーギフトがよく選ばれる理由をわかっていただけたでしょうか。フラワーギフトにも様々な種類があるので、相手のことを思い浮かべて選ぶのも楽しいはずです。 この記事のポイントは、- 卒寿祝いは90歳になる年に行う
- 卒寿祝いのテーマカラーは紫
- 胡蝶蘭・アレンジメントフラワー・プリザーブドフラワー・花束がおすすめの贈り物
- 花言葉の観点から、黄色のバラはNG
- 卒寿祝いの相場は5,000円から30,000円
- 卒寿祝いを渡すタイミングや置く場所も考慮して選ぶ
- メッセージカードをつけて渡すのがおすすめ