ゼオライトはダイソーにもある!選ぶポイントや使い方を徹底解説

ゼオライトはダイソーにもある!選ぶポイントや使い方を徹底解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

園芸に興味のある方であれば、土を使わないハイドロカルチャーについては既にご存知の方も多いかと思われます。しかしながら最近では、カラフルな砂を用いてアート性を高めた鉢や、植物を苔などと一緒に植える「テラリウム」など、よりSNSで映えることを意識した鉢に仕立てる方が増えてきたように感じます。こういったデザイン性の高い育成方でよく用いられているのが、今回ご紹介するゼオライトという植込み材です。このゼオライトは、ダイソーなどの100均でも他種の取り扱いがあり、誰でも簡単に始めやすいという特徴があります。私たちの生活に身近なダイソーで、手軽に可愛い鉢が仕立てられるなら、是非ともその方法が知りたいですよね。また、ゼオライトの特性についても興味が湧いてきそうです。 そこでこの記事では、
  • ゼオライトの特徴・メリット・デメリット
  • ダイソーで買えるゼオライトの種類
  • 可愛くゼオライトに植え替える方法
  • 園芸以外のゼオライトの活用方法
についてご紹介いたします。この記事を読んでいただければ、ゼオライトを用いた可愛い鉢を簡単に仕立てることができるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

ゼオライトって何ですか?

ゼオライトとは「ケイ酸塩鉱物」の混合体である「沸石類」の総称です。ゼオライトには、人間には見えないミクロ単位の穴が無数にあいています。このゼオライトの穴を持つという構造が、園芸資材として様々な優れた効果を発揮します!

ゼオライトとはハイドロカルチャーの1種

ゼオライトは、ハイドロカルチャーで植物を育てる際、土の代わりとなる植込み材の1種です。ちなみにハイドロカルチャーとは、「ハイドロ=水」と「カルチャー=栽培」、この2つの語を組み合わせた園芸用語ですね。ゼオライトを使って育てるハイドロカルチャーも、水と植込み材のゼオライト、容器、この3つを使って育てますよ。

ハイドロカルチャーは3種類がある

ハイドロカルチャーとして使う植込み材には、大きく分けて次にあげる3種類があります。それぞれ、形状や材質が異なるので、育てたい植物の種類や仕立てたいビジュアルのイメージによって上手く使い分けるようにします。

ハイドロボール

ハイドロカルチャーで最も人気があり、よく使われているのがハイドロボールです。粘土を高温で焼き、発泡させたボール状の形をしています。ゼオライト同様、一つ一つの石に細かい穴があいていて、その穴に取り込まれた空気が植物に酸素を送る役割をします。ダイソーでは、小粒と中粒のハイドロボールを展開しています。植物の大きさによって粒の大きさを使い分けるといいでしょう。土の色に近い赤茶色をしているので植物の色合いとも相性が良いです

ゼオライト

ゼオライトはハイドロボールより細かいサイズの粒で形成されており、カラーバリエーションも豊富なのが特徴です。粒が小さいので小型の観葉植物や多肉植物の栽培に向いていると思います。 ハイドロカルチャーの植込み材として使うほか、単体でも鉢底に敷く根腐れ防止剤として使われています。これもゼオライトの表面の穴が、植物の根から出た老廃物を吸着するという機能に由来しています。ゼオライトの穴が吸うのは酸素だけじゃないということですね。後に紹介するように、ダイソーでも複数の種類の取り扱いがありますよ。

ジェルポリマー

ジェルポリマーは、ゼリーボールとも言われるジェル状のボールです。保水性が高く、頻繁な水やりが不要という利点があります。透明なものやカラフルなもの、涼し気な見た目が印象的です。そのため透明な瓶やガラス容器などと相性が良いです。以前まではダイソーでも取り扱いがありましたが、現在ははすべてのジェルポリマーが販売終了となっています

観葉植物をゼオライトで育てるメリット・デメリット

グラスなどの容器に入れて育てることの多いゼオライトは、可愛いという最大のメリットがありますが、何か育てていて不都合なことがあるのでしょうか。具体的な要素をあげて検証してみます。

ゼオライトは脱臭作用があるので匂いが気にならない

ゼオライトの穴が空気と老廃物を吸うことは既に述べましたが、この穴、実は匂いの元となるアンモニアなどの原因物質をも吸着する機能があります。この脱臭作用を活用して、今日では猫のトイレの砂にもゼオライトが使われています。

インテリア性が高くおしゃれ

ゼオライトを敷く器は、土栽培と違い、底に穴があいていない容器であれば何でも代用がききます。透明な容器の中に何色かのゼオライトを重ね入れ、綺麗なグラデーションを描くことも可能。こういったゼオライトのデザイン性の高さを生かし、容器の中に苔や他の装飾物を一緒に飾れば、今流行りのテラリウムとしても完成度の高い作品を作れますよ。インテリアの差し色としても大変重宝します!

虫がよってこないので清潔に保てる

ハイドロカルチャー全般に言えるメリットですが、虫が発生しづらいことがあります。土植えで観葉植物を育てる場合は、土に含まれる堆肥が虫を誘引する原因となりますが、ゼオライトは無菌の植え込み材なので、コバエなどの虫が発生することはありませんそのため、キッチンやダイニングなど、清潔に保ちたい生活スペースにも安心して飾れます

デメリットは1つだけ:根腐れしやすい

ハイドロカルチャーは水を使って植物を育てますが、そのことが植物にとって水分過多につながり根腐れの原因となると言われています。またカビなどの微生物が繁殖しやすい環境とも。ゼオライトは根腐れ防止剤として使われることもありますが、デザイン性を優先するカラーゼオライトなどは、根腐れ防止剤としての効果は薄いと言われています。徹底的に根腐れのリスクを回避する為には、ダイソーでも取り扱っている根腐れ防止剤用のゼオライトを鉢底に敷くのがオススメです。

ダイソー(100均)で販売しているゼオライトの種類

ダイソーで取り扱っているゼオライトは、カラー・材質・粒の大きさに、それぞれバリエーションがあります。用途や仕立てたいデザインのイメージに沿って使い分けるようにしましょう!

砂の大きさ

ダイソーで取り扱っているゼオライトには、粒のサイズに大中小があります。粒の小さい物を選べば、背の高い植物を固定するのは難しくなります。また、色の違うゼオライトを重ねていくときは、粒の大きさに注意が必要です。というのも粒が大きいものの上に細かい粒を混ぜると均一な層にならないのです。選ぶときには色だけなく粒の大きさにも注意してくださいね。

カラーサンドタイプ

ガラスや石を細かく砕いて作った色付きのゼオライトです。現在ダイソーのカラーサンドは、瓶詰めの400gのものが7色展開で売られています。カラーが豊富で可愛いですが、植物を直接植えると根が痛むデメリットがありますし、多孔状にはなっていないので、ゼオライトの吸着効果が実感できません。おすすめの使い方は二重の容器で育てる方法です。例えばダイソーで売っているミニ観葉植物のポッドを透明な容器の中に入れて、その周りをゼオライトで覆うようにして飾ります。このやり方は見栄えを重視した育て方で、水のケアなどお世話にも手間がかかりますが、こだわりの強い方であれば問題なく行えるでしょう。

小粒

インテリア用品売り場には、砂絵などに使う砂状のカラーサンドが3色セットで2種類置いてあります。今回ご紹介するモノの中では、最も粒子が細かく、デザイン性が高いものとなっております。縞模様になるようにグラデーションを重ねれば、南国気分のトロピカルな鉢に仕上げるのも簡単です!こちらも先程ご紹介した鉢を二重構造にするやり方で育てると良いでしょう。

大粒

「根腐れ防止ゼオライト」という商品名で販売されているゼオライトです。こちらは沸石を含む多孔質の石を主原料とした、植物の根腐れ、水腐れを防止する土壌改良材ですね。 用土に混ぜ込むだけで保肥力、通気性、保水性、排水性が向上します。このゼオライトは粒が大きいので、全面を覆ってしまうと野暮ったいデザインになりがちです。あくまでも底に敷く根腐れ防止剤としてして使い、他の植込み材と併用するのが良さそうです。

色付きゼオライト

鉱物であるゼオライトに色付けして作られたカラーサンド。パック入り200gで販売されています。今流行りの「くすみ色」の色調の3色展開で、それぞれ大粒のものと小粒のものとがあります。多孔性のゼオライトの働きで通気性・保水性・保肥力を良くします。

ダイソーのゼオライトで植物を育てる方法

実際にダイソーでゼオライトを買って、植物を育ててみましょう!園芸に慣れている方であれば、難なく土植えの鉢からゼオライトに植え替えられると思いますが、そうでない方はゼオライトがセットになっているものを購入するのがオススメです。

土栽培されている植物を購入してきてゼオライトに植え替て育てる方法

ホームセンターや園芸店で植物を購入してもいいですが、どうせだったらダイソーで売られているミニ観葉植物をダイソーのゼオライトに植え替えてみてはいかがですか?ゼオライトと植物、透明な容器、全て揃ってしまうのがダイソーのいいところですよね!

初めからゼオライトに植えている植物を買う

初めからゼオライトとして仕立てられている鉢を購入する方法です。別途で容器、植込み剤、植物を購入する必要がないので、とても簡単に園芸が始められます。寄せ植えされていたり、装飾品が飾られていたりと、可愛い商品が目につきますよ!

ダイソーのゼオライトに植え替える方法

実際にダイソーのゼオライトを使って植え替えを実践してみましょう。植え替えの方法は土の植え替えと同じ要領で大丈夫です。穴のあいていない容器の底に少しゼオライトを入れ、植物を置き、上から植物を固定するようにして満遍なくゼオライトを敷き詰めていきます。入れ終えたら、割り箸や竹串を使って、ゼオライトと植物の隙間をしっかりと埋めるようにしましょう。ゼオライトの穴から、植物の根にしっかりと酸素を送り込めるに整えてあげるイメージです。植え替え時は、お水やりはたっぷりとやってあげてください。

植え替えに必要なもの

ゼオライトの植え替えは、植物・穴の空いていない容器・ゼオライトと、極々簡単なアイテムがあれば大丈夫です。それも全てダイソーで揃えることができますよ!グラスサンドアートやテラリウムとしての完成度を高めたければ、各種売り場を回ってみて、容器に飾れそうなアイテムを探してみてもいいかもしれませんね。

自分好みのダイソー(100均)のゼオライト

これまで紹介してきたゼオライトの中から、お好みのゼオライトを選んで購入しましょう。仕立てたい鉢のイメージを想像して、色味や粒の大きさに注意して選んでみてくださいね。

底に穴が空いていない容器(鉢)

グラスや透明の保存容器、ジャムの瓶など、底に穴があいていない容器であれば、何でも鉢としての代用が可能です。しかも、透明な容器は中の水位が把握しやすく、根腐れを防止できるというメリットもあります。日用品であればなんでも揃うダイソーでは、植物の器になる容器は山ほどありますよ。実際に容器とゼオライトを手に取ってみて、組み合わせの相性を確かめてみるのが良いでしょう!

観葉植物を育てる以外にも使い方がある

今回は園芸資材としてのゼオライトについて紹介しました。しかしながらゼオライトは、猫砂の件でも分かる通り、園芸以外の用途でも広く日常生活に溶け込んでいます。例えば、家畜の飼料や住宅の床材、これからご紹介する水槽の砂としての代用など、その用途は様々です。

水槽の砂としてダイソーのゼオライトを使うことができる

メダカや熱帯魚を飼育している方は、水槽の砂やフィルターのろ過材としてゼオライトを利用することができます。現在ダイソーでは、「水をきれいにするゼオライト」と「パワーゼオライト」という2種類の商品が売られています。どちらも180gの商品です。ただしパワーゼオライトは網に入っているので、洗うのに便利なほか、そのまま水槽につけて使い、効果が薄れたら外すというやり方で使用できます。大変使い勝手がいいのでおすすめの商品ですね。どちらの商品も使用前に、バケツの水につけ込んで、水の濁りが取れるまでしっかり洗うようにしましょう。

水槽の砂にゼオライトを使用すると得られる効果

ゼオライトを水槽に入れて得られる効果で一番重要なのは、魚に有害なアンモニウムを吸着することです。また、吸着効果で飼育水の匂いを脱臭する効果もありますし、水質を苔の生えにくい弱酸性に傾ける効果、イオン交換機能で「ナトリウム」や「カルシウム」、「マグネシウム」を吸着し、水質を軟化する作用もあります。いずれも魚の生育にとっては有益な効果となります。ただし、バクテリアと結びついて魚の排泄物や残飯を分解する水草の栄養源となる「カリウム」まで吸着してしまう恐れがあるので、使用には注意が必要です。使用期限は約一ヶ月くらいとなっています。使用期限を過ぎて使用すると、吸着していたアンモニウムを放出し始めるので、必ずゼオライトを取り除くようにしましょう。

ダイソーにあるゼオライトに関する質問

Q&A方式でゼオライトにまつわる疑問にお答えします。用途が多岐にわたるので、色々と分からないことも多いはずです。皆さんのお力になれたら幸いです。

Q,多肉植物にゼオライトを使用して大丈夫ですか?

A,大丈夫です。ダイソーで売られている色付きゼオライトなどを使って、多肉植物を育てることが出来ます。 しかしながら植物やゼオライトの種類によっては、生育の難易度がぐっと上がります。まず植物の種類ですが、日光をかなり欲しがるタイプの多肉植物だと、外で育てるのが良いと思いますが、グラスなどの透明な容器で育てるハイドロカルチャーは、外におけば日光によって中の水が蒸されてしまう恐れがあります。つまり根腐れに直結するわけです。また、鉱物ではない素材のゼオライトをご使用ですと、排水性が悪く固まってしまったり、カビが生えやすいこともあります。こういった場合は、前述した鉢を二重にするやり方か、あくまでゼオライトは飾りの化粧石や根腐れ防止剤として看做し、土で育てる方が無難です。中にはドリルなどを使いグラスの底に穴を開けて排水性をあげてらっしゃる器用な方もおられます。そこまでマメに付き合う覚悟があるならば、十分、多肉植物をゼオライトで可愛く仕立てることも可能です。

Q,水槽にメダカを飼っています。砂をゼオライトにしても大丈夫ですか?メダカに害はありませんか?

A,大丈夫ですが、効果は一長一短かもしれません。 アンモニウムなど、魚にとって有害な物質を吸着することで便利なゼオライトですが、同時にアンモニウム以外の物質も吸着するので、飼育水の環境にとっては良かれ悪しかれな部分があります。とくに、水草の栄養源となるカリウムも同時に吸着してしまうみたいなので、何を優先するかによって便利か不便かは決まってきそうです。メダカに害があるかと言われれば、もちろん短期的に見れば害はありません。実際に使ってみて、自分の生育環境に合うか合わないか、確かめてみるのが良いかもしれません。

Q,ダイソーにゼオライトが売っていないことはありますか?

A,売り切れなどの理由でゼオライトが店頭に並んでいない可能性があります。 また、ダイソーは商品の入れ替えが頻繁にあるので、古い商品は絶版になってしまうこともしばしばあります。そもそも小さい店舗では園芸用品の取り扱いが少ないお店もありますしね。在庫に関しては、直接店舗で確認するのが早いです。

ゼオライトはダイソーにもある!選ぶポイントや使い方を徹底解説のまとめ

如何でしたか?ハイドロカルチャーで用いるゼオライトが、植物の土代わりとなるだけでなく、多様な効果を発揮することがよく分かっていただけたのではないでしょうか?この記事の要点をまとめると、
  • 多孔性のゼオライトは酸素・臭い・腐敗物を吸着する
  • ダイソーには様々な種類のゼオライトが売られている
  • ダイソーのゼオライトを活用し可愛い鉢に仕立てる事ができる
  • ゼオライトの持つ吸着性は社会の多方面で活用されている
  • デザイン性を優先する余り、植物に負担をかけてしまうのは良くない
でしたね。ゼオライトを用いた植物の育成は、もはやアートの域に達しているようです。そういった美しい表現を、ダイソーなどの100均で手軽に行えるというのが人気の秘訣なんでしょうね。最後までお読みいただきありがとうございました。