多肉植物の植え替えはどうするの?植え替えの方法や時期を徹底解説

多肉植物の植え替えはどうするの?植え替えの方法や時期を徹底解説
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目次

ぷっくりとした葉やツンツンした葉、バラのような姿など、さまざまな種類がある多肉植物。スモーキーな色合いが室内インテリアに映えると老若男女問わずいま大人気の植物です。あまり手のかからないイメージがある多肉植物でも、定期的な植え替えが必要だということをあなたはご存知でしょうか。 今回は
  • 多肉植物を長く楽しむために植え替えは必要なの?
  • 植え替えのメリットと、行わないときのデメリット
  • 実際の植え替えに必要な準備品とやり方
  • おすすめの土と鉢サイズの選び方
  • 植え替えに適した時期は、多肉植物の種類によって違う!
  • 【成功の分かれ道】植え替え後のケア方法について

をご紹介します。 多肉植物は表情をあまり変えず、お世話や植え替えの方法で悩むことも多いですよね。間違った植え替え方法や管理方法を続けてしまうと、多肉植物が弱って枯れることも考えられますよ。他にも多肉植物の植え替えによく寄せられる質問も集めてみました。この記事を読めば、健やかな多肉植物の成長に必要な植え替えについて知識を深められ、元気な多肉植物に囲まれたグリーンライフを送ることができますよ。応用編として多肉植物の増やし方もご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね

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多肉植物の植え替えって必要なんですか?

一般的な観葉植物と比べて、成長もゆっくりであまり表情が変わらない多肉植物。こまめな手入れはいらないイメージもありますが、そもそも植え替えは必要なのでしょうか?「多肉植物の植え替え」と聞くと、なんだか難しそうで上級者向けの印象がありますよね。育てていくうえで必須の作業なのか、見ていきましょう。

結論:植え替えを行いましょう

結論から申し上げますと、多肉植物にも定期的な植え替えが必要です。元気でイキイキとした姿を長く楽しむためにも1年~3年に1回は植え替えをしてあげましょう。植え替えで多肉植物に適した環境を整えれば、健康な株に育ち、さらに増やしていくことも可能ですよ。

多肉植物は葉も根もどんどん成長する!

多肉植物は一般的な観葉植物に比べると成長がゆっくりです。また種類によって成長スピードに違いもありますが、葉も根もどんどん成長していきます。購入時の鉢から何年も植え替えずにいると、鉢の中が根でいっぱいになって根詰まり起こして株が弱ってしまうことも。また多肉質の葉が鉢に触れ続けると、葉がしおれたり変色するケースもあるので、適したサイズの鉢に定期的に植え替えるのが大切ですよ。

多肉植物の植え替え方法やアフターケアまで徹底解説!

今回は多肉植物の植え替え方法はもちろん、アフターケアまで徹底解説していきます。植え替えを成功させるために、多肉植物の品種ごとに適した時期やポイントもご紹介。実際に準備するべきアイテムと詳しい手順もあわせてご説明しますよ。多肉植物を健やかに成長させるための植え替えに、あなたもぜひチャレンジしてくださいね。

そもそもどうして多肉植物の植え替えが必要なのか?

そもそも多肉植物にはなぜ植え替えが必要なのでしょうか。それは植え替えが多肉植物に及ぼす良い影響やメリットがあるからです。植え替えしないことで起きるデメリットについてもふれていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

①使っている土を交換するため

多肉植物に植え替えが必要な理由の1つ目は「使っている土を新しく交換するため」です。長く同じ土を使い続けると、土の粒が崩れ細かくなって泥状になっていきます。泥状の土を使い続けると、水はけや通気性が悪くなるので根腐れなどの原因に。土の栄養がなくなるだけでなく雑菌も増えるので、多肉植物が病気にかかりやすくなることも考えられます。定期的な植え替えをすれば排水性や通気性が良くなり、栄養をたっぷりの土で育てることができます。

②成長して窮屈になった鉢を交換するため

多肉植物に植え替えが必要な理由の2つ目は「成長してきゅうくつになった鉢を交換するため」です。多肉植物は品種によって成長するスピードが違います。またパキラなどの観葉植物に比べると、成長も緩やかに感じますね。しかしゆっくりでも確実に成長して大きくなっているので、同じ鉢で長く育て続ければ次第に鉢がきゅうくつになってしまいます。きゅうくつな鉢で育てると根詰まりが起こり、株の活力がなくなってしまうことも考えられますよ。今後根が伸びていくスペースを確保するためにも、定期的な植え替えが必要なのですね。

【準備】多肉植物の植え替え前に確認しておくこと

多肉植物には定期的な植え替えが必要だ、という理由が分かりましたね。実際に植え替えを行う前に、確認しておくポイントが2つあります。植え替えをスムーズに進めるために大切な点となりますので、この2つを確認してから植え替えを行ってくださいね。

土の状態を確認する

植え替え前に土の状態を確認します。植え替え時に土が湿っていると、根がほぐれにくくなり傷つけてしまう可能性もあるからですね。根を傷つけないようにするため、植え替えは土が完全に乾いてから行うのがおすすめです。

どれくらい乾燥しているか確認する

どれくらい土が乾燥しているか、見た目や重さでしっかり確認しましょう。土の色が淡く薄くなって、鉢を持ったときに軽ければしっかり乾燥していると言えます。土の色が濃い色で、持ち上げたときに重さを感じるときは、まだ土が湿っています。もう少し時間がたってから植え替えるのがおすすめですね。

多肉植物の植え替えのタイミングや時期

それでは多肉植物の植え替えのタイミングや時期について確認してみましょう。植物の植え替えは時期を見極めることがとても大切です。タイミングを間違えると植え替えが失敗し、株が枯れてしまうことも。多肉植物は成長が盛んになる時期の違いによって大きく3つに分けられますよ。それぞれに合うタイミングをご紹介します。

多肉植物を植え替える時期は多肉植物の成長期!

多肉植物の植え替えは、それぞれの成長期に合わせて行うようにします。植え替えは健やかな成長のためには必要な作業ですが、株に多少のダメージを与えますよ。しかし成長期に植え替えを行えば、ダメージを回復したうえでさらなる成長が望めるのです。成長期がそれぞれ違う3つのタイプに分けてご紹介します。

夏型の多肉植物は3月~6月

夏型は夏に成長期を迎える多肉植物のこと。約20~35度で盛んに生育します。夏型の植え替えは成長期に合わせて3月~6月に行うようにしましょう。

冬型の多肉植物は8月~11月

冬型は冬に成長期を迎える多肉植物のこと。約5~20度が生育に適した温度です。冬型の植え替えは、成長期に合わせて8月~11月に行うようにしましょう。

春秋型の多肉植物は3月~4月、8月~9月

春秋型は主に春と秋に成長期を迎える多肉植物のこと。約10~25度が生育に適した温度です。春秋型の植え替えは、成長期に合わせて3月~4月、または8月~9月に行うようにしましょう。

多肉植物を植え替えるタイミングを見極める

どのタイプの多肉植物でも、株へのダメージを最小に抑え、成長を妨げない「成長期に入る直前」に植え替えを行うのがおすすめです。真夏や真冬など極端な気温の季節や、多湿になる梅雨時期は避けるようにしましょう。また成長期以外の季節は休眠期と呼ばれ、株の活力も弱まります。休眠期の植え替えは失敗しやすいので避けた方がベターですよ。

【必見】失敗しない多肉植物の植え替え方法

それでは植え替えに必要なものや実際の手順を見ていきましょう。前もってイメージしておくことで、慌てずに植え替えを行えますよ。一通り確認するとそんなに難しくない作業だということがお分かりいただけると思います。

多肉植物の植え替えに必要なもの

多肉植物の植え替えに必要なものはそう多くはありません。100均で購入できるアイテムや部品もありますので、植え替えのタイミングを守ったうえで気軽にチャレンジしてみましょう。事前に準備しておけば、慌てることなく植え替えをスムーズに進められますよ。 準備するものは以下の通りです。
  • 1回り大きな鉢
  • 多肉植物の土
  • スコップ
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • ピンセット or 割りばし
1つずつ詳しく見ていきましょう。

1回り大きな鉢

古い鉢より1回り大きな鉢を用意します。それ以上大きな鉢は避けたほうがいいでしょう。植物と鉢の大きさがアンバランスだと、土中の水分が多くなりすぎて、根腐れの原因になってしまうことも。徒長や根に酸素が届かず、窒息してしまうケースもあるので「今まで使用していた鉢より1回り大きなサイズで」を覚えてくださいね。

多肉植物の土

多肉植物の植え替えには「多肉植物用の用土」として販売されているものを使うのが1番手軽です。「観葉植物用の用土」とは性質が違うので、注意してくださいね。自分でブレンドしたい場合は「赤玉土(小粒)6:軽石3:くん炭1」などがいいですね。さらに水はけを良くする場合は腐葉土やピートモスを追加します。適した土の配合は品種によって異なりますので、あなたの育てている品種に合わせてブレンドするのがいいですね。

スコップ

スコップは100均でも購入できる園芸用品です。専門店でお気に入りのものを見つけるもよし、100均で手軽に購入し、植え替えにチャレンジしてみるのもいいですね。小さな多肉植物の植え替えには、細かな作業ができる小さめのスコップがあるといいでしょう。

鉢底ネット

鉢底ネットは、鉢の底穴から土が流れ出ないように、鉢穴の上に敷いて使います。それ以外にも屋外で育てている場合に、鉢底の穴からナメクジや他の害虫が鉢の中に入り込むのを防ぎますよ。

鉢底石

鉢底石を敷くことで、排水性や通気性を高め、根腐れを起こしにくくします。軽石などがポピュラーかと思いますが、石以外にも炭、大粒の赤玉石などでも代用できますよ。鉢底石も鉢穴から害虫が侵入するのを防ぎますので、入れておいた方がいいでしょう。

ピンセット or 割りばし

ピンセットまたは割りばしは、細やかな作業をするのに必要です。割りばしで優しくつつきながら土を追加していくと、すき間なくしっかりと土がいれられますよ。ピンセットは葉の間などに土が入ってしまったときや、普段のお手入れで枯れた葉をそっと取り除くときなどに使えます。少しイヤな話しかもしれませんが、害虫を取り除くときにも使えるので、1つ準備しておくと便利に使えるでしょう。

多肉植物の植え替え手順

次に実際に植え替えの手順をみていきます。多肉植物の植え替えは、作業を数日に分けて行います。一般的な観葉植物ではあまり考えられないような手順も含まれているので要チェックですよ。

株を取り出し乾燥させる

まず植え替えを予定している2~3日前に、古い鉢から多肉植物を引き抜きましょう。根を無理に崩さないように注意しながら、やさしく土を払い落とします。病気の発生を予防するためにも、古い根や変色している傷んだ根をハサミでカットします。土から抜いた後の株はそのまま3日ほど、直接陽の当たらない半日陰で乾かすことがポイント。しっかり乾かす工程を経てから新しい鉢に植えかえることで、株のダメージを減らすことができます。

鉢底にネットと軽石を敷き詰める

2~3日たって株が完全に乾いたら、植え替えをしていきましょう。鉢底に鉢底ネットを敷き、鉢底が見えなくなる程度の軽石と、鉢の1/3ほどの土を入れていきます。株へのダメージを最小限にするため、できれば晴れた日の午前中に、直射日光が当たらない場所で行うのがおすすめ。室内であればレースカーテン越し程度に、屋外であれば木漏れ日が当たるくらいの日光量で行うのがいいでしょう。直射日光は株にダメージを与えるので控えて下さいね。

多肉植物を新しい鉢に入れる

株が倒れないよう手でささえながら、多肉植物を新しい鉢に植えこんでいきます。根の周りをしっかり固めていけるよう、多肉植物用の土をさらに追加していきましょう。

土を入れる

土を入れていく際に割りばしなどで優しくつつきながら入れていくと、土の中に空間ができず、しっかりと株を支えることができます。株を優しく扱うと植え替えの成功率も上がりますよ。鉢の70パーセントまで土を追加したらOKです。

【ケア】多肉植物の植え替え後のケア方法

多肉植物の植え替えが成功した後のケア方法についてご紹介します。植え替え後の管理方法はとても大事なポイント。まちがったケアをすると枯れる原因にもなってしまうので注意してくださいね。 植え替え後の置き場所や水やりの頻度、根が落ち着いてからの水やり方法や肥料に関してもご説明します。

日光が優しく当たるところに置くようにする

植え替え後の多肉植物は、日光が優しく当たるところに置くようにしましょう。可能であれば、普段よりも遮光した場所に置くと、株の負担になりにくいです。直射日光は絶対に避けるようにしましょうね。通気性のよさも心がけてあげるといいですよ。 植え替え直後は株を休めるために水やりをしません。多肉植物は自身に水を溜めておくことができるため、少しくらい乾燥しても大丈夫なのです。むしろ植え替え直後に水やりをすると、根が水分を吸収する力が弱まっているため、根腐れの原因になることも。植え替え後3~4日ほどたって、根が新たな土になじんでから水を与えるのがいいですね。

水やりは季節によって頻度を変える

水やりは季節や品種によって頻度を変えていきます。基本的に多肉植物は生育期に葉がシワシワになったら、鉢底から流れるほどたっぷり水をあげ、休眠期は断水か1ヶ月に1回程度で乾燥気味に育てることが大切です。もともと乾燥した地域に自生し、自身に水をため込む性質があるので水のやりすぎには要注意ですよ。

夏型の水やり方法と頻度

夏型の水やりは、春~秋にかけては土が乾いたらたっぷりと水を与えます。9~10月の初秋になったら水の量を徐々に減らしていきましょう。冬場は休眠期に入るため、月に1回程度か、断水気味に管理するのがおすすめです。

冬型の水やり方法と頻度

冬型の水やりは、冬場に行うこととなりますが、晴れた日にくみおきの水を使うのがポイント。厳しい寒さの中で冷たい水を与えるとさすがに株の負担になってしまうことも考えられます。気温が高くなってくる夏場は休眠期に入りますが、品種によっては完全に断水せず適度な潤いを与えるものもありますよ。あなたの多肉植物の水やり方法について1度詳しく調べてみてくださいね。

春秋型の水やり方法と頻度

春秋型は10~25度程度の暖かな気候を好みますので、春・夏は土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。成長が緩やかになる夏は月に数回程度、冬は月に1回程度か断水気味にしても大丈夫です。特に春から夏にかけての水やりは土だけに水をやるように注意してくださいね。葉のすき間に水が入り込むと、蒸れで株が弱まる原因にもなります。夜間の涼しい時間帯にあげるのがおすすめです。

肥料は成長期にのみ与えるくらいがベスト

植え替え直後の多肉植物に肥料は不要です。株が弱っているときに肥料を与えると「肥料焼け」を起こし枯れてしまうことも考えられますよ。肥料焼けとは、肥料を薄めようと根から水分を出し、かえって株が水分不足になってしまうこと。植え替え後の肥料は、根がしっかりと張って、新芽がある程度の大きさになってから与えるようにしましょう。 そもそも多肉植物の原産地は、砂やジャリなど荒れてやせた環境がほとんど。成長スピードも緩やかなので、普段のお世話でもたくさんの肥料は不要です。成長期の2~3ヵ月に固形肥料を1回程度、または月に2~3回程度液体肥料を与えるといいですね。

【応用】伸びすぎたと思ったら多肉植物を増やす!

ここからは応用編です。大切に育て、大きくなった多肉植物が「伸びすぎて姿が乱れているな…。」なんて感じるときがあるかもしれません。そんなときは多肉植物を増やすことにチャレンジしてみましょう。増やした多肉植物は、家のいろいろな所に置くのもいいですし、寄せ植えにしてボリューム感を楽しむのもいいですね。お友達にプレゼントすることもできます。1つの株から増やせるのでお得ですよ。

多肉植物の増やし方3選

多肉植物の増やし方には3つの方法があります。
  • 葉挿し
  • 挿し木
  • 株分け
多肉植物は生命力が強い品種が多いので、意外と簡単に増やしていけますよ。小さな多肉植物が一生懸命に育つ姿はとても可愛らしく、愛着も湧きます。それぞれの増やし方は、品種によって向き不向きがありますので、詳しく見ていきましょう。

葉挿し

葉挿しは葉を使う増やし方です。植え替えやお手入れの際にポロっと落ちた葉も使えます。すべての葉から発根できるわけではありませんが、なるべくみずみずしい葉を使うと成功率も上がりますよ。 小粒の土の上に葉をのせ、葉の根元に少しだけ土をかぶせます。根が出てくるまでは水やりは控えめにし、明るい日陰に置いて気長に待ちましょう。小さな根が確認できたら、土に埋め霧吹きなどで優しく水を与えます。乾燥しやすいので、小さいうちはこまめに確認してあげるといいですね。

挿し木

挿し木はカットした枝を使う増やし方です。植え替えやお手入れの際に折れてしまった枝なども使えます。成長して伸びすぎてしまい剪定した枝を使うこともできるのでムダがありませんね。 カットした枝の下葉を落とし、切り口を2~3日しっかりと乾燥させます。それから土に挿し、風通しのいい明るい日陰で管理しましょう。土に挿してから7~10日後に水やりをします。すべての枝から発根できるとは限りませんので注意してくださいね。セダム、カランコエ、エケベリアなど、上に向かって育ち茎が長い多肉植物に向いています。

株分け

株分けは親株から子株を分けて使う増やし方です。葉挿しや挿し木と違い、最初から発根している株を植えるので、比較的成功率の高い増やし方と言えますよ。初心者の方にもぴったりですね。 植え替えのときに一緒に行うのがおすすめです。鉢から優しく株を抜き、根に付いた土を払い落とします。乱暴に引っ張らず、左右に少しずつ力を入れて優しくほぐしていきましょう。親株と子株が離れたら、それぞれを新しい鉢に植え替えてあげましょう。根本付近から子株を出すエケベリア、グラプトペタルムなどに向いています。

ハイドロカルチャーで育てると手入れが簡単!

ハイドロカルチャーは、ハイドロボールなどの埋め込み材を使用した栽培方法のこと。土を使わないのでイヤなニオイもなく、害虫もわきにくいです。高温で焼いたハイドロボールは基本的に無菌なので、清潔が気になる場所でも多肉植物を楽しむことができますよ。透明の容器なら水の残量が一目でわかりますし、保水性もあるため頻繁な水やりは不要。植え替えも土に比べて手軽にできますよ。多肉植物は乾燥を好む品種が多いですが、ハイドロカルチャー栽培は根が常に水に浸かる状態が起こりやすくなります。根腐れを予防するためにも、水は控えめに管理しましょう。

多肉植物の植え替えに関する質問

多肉植物を植え替えする際のよくある質問を集めてみました。植え替えに必要な道具のことや、ハイドロカルチャー栽培、植え替えの適期などについてです。多肉植物の植え替えについて悩んでいるあなたは、ぜひ参考にしてくださいね。

Q. 多肉植物の植え替えに必要な道具は100均にも売っていますか?

A,豊富にあるのでお気に入りを見つけましょう。 今回ご紹介した植え替えに必要な道具や部品は、ほぼ100均で手に入るものばかりです。小さなサイズであれば、おしゃれな鉢が受け皿とセットで販売されていることも。あなたのお家のインテリアに合わせてお気に入りのデザインを選ぶとより楽しいですね。初めての植え替えでも、100円なら気軽にチャレンジできますよ。

Q. ハイドロカルチャーに植え替えようと思いますが、これまで使っていたハイドロボールは洗った方がいいですか?

A,しっかり洗って乾燥させましょう。 ハイドロボールは何度でも使えるエコな埋め込み材です。しっかりと洗って、天日干しで乾燥させればまた利用できますよ。ハイドロボールの表面に白い粉のようなものが付いている場合、それは水道水に含まれるミネラル類や塩類からくるものですので、基本的に植物の生長に関係ありませんので大丈夫です。

Q. 冬型の多肉植物を冬に植え替えると枯れることがありますか?別のやり方がいいですか?

A,適切な時期に植え替えるのが大切です。 多肉植物には成長期の違いによって3つの種類があります。植え替えはそれぞれの生長期に合わせて行うのが重要ですので、あなたの多肉植物の適期がいつなのか調べてみるのがおすすめですよ。それぞれの植え替えの適期は以下の通りです。
植え替えの適期
夏型 3月~6月
冬型 8月~11月
春秋型 3月~4月、8月~9月
どのタイプも真夏や真冬の気温が極端な時期や、多湿である梅雨時は避けるのがベター。株のダメージを最小限に抑え、植え替えを成功させましょう。

多肉植物の植え替えはどうするの?植え替えの方法や時期を徹底解説のまとめ

今回は多肉植物の植え替えについて、具体的なやり方や準備品、植え替え後のケアなどについても詳しくご紹介してきました。 本記事のポイントは
  • イキイキとした健やかな多肉植物を長く楽しむためにも、1~3年に1回程度の植え替えは必要
  • 植え替えをすると新しい土に交換でき排水性や保水性をアップさせられる
  • 成長しても小さな鉢で育て続けると根詰まりが起こり、株が弱まってしまうことも
  • 植え替え前は土が完全に乾いているのを確認してから行う
  • 夏型は3月~6月、冬型は8月~11月、秋冬型は3月~4月または8月~9月が植え替えの適期
  • 植え替え2~3日前に株を取り出し、半日陰でしっかり乾燥させてから植え替えを行う
  • 植え替え後は日光が優しく当たる通気性のよい場所で保管し、3~4日たってから水やりを行う
  • 植え替え後の肥料は、根がしっかりと張って、新芽がある程度の大きさになってから与える
ということでした。 多肉植物は成長の緩やかさから、なかなかケアのコツがつかめない、という方も多いと思います。一般的な観葉植物とは育て方が異なる点もありますが、愛情をこめてお世話をすることで可愛らしい芽を出し応えてくれることがありますよ。人気の多肉植物を寄せ植えするのも楽しそうですね。さらに愛着がわいて多肉植物の魅力にどんどんはまっていくことでしょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。