ハオルチアが枯れる原因とは?症状や復活方法も併せて紹介!

ハオルチアが枯れる原因とは?症状や復活方法も併せて紹介!
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目次

多肉植物の一つとして人気の高いハオルチア。オブツーサに代表される、窓と呼ばれる葉先の透明な部分がなんとも美しい植物です。プレゼントで頂いたり、園芸店やホームセンターでお気に入りの株を購入して自宅で栽培していたらなんだか枯れてきてしまったという経験はありませんか? 比較的栽培しやすく管理もしやすいといわれている多肉植物ですが、ハオルチアは繊細で寒さにも強くありません。間違った管理方法のままだとせっかく購入した株が枯れてしまう可能性がありますよ。 そこでこの記事では
  • ハオルチアの枯れる際の症状
  • ハオルチアの枯れる原因
  • ハオルチアの復活方法
について徹底的に解説します。枯れる原因ごとに対処や復活方法の違いをまとめましたので、お持ちのハオルチアの症状に合わせて対策ができますよ。ほかにも病気や害虫の対策、オブツーサ以外のおすすめ品種を紹介しますから、最後まで読めば必ずハオルチアの成長や症状に合わせて適した育て方ができるでしょう。どうぞ最後までお読みください。

ハオルチアは育て方を間違えると枯れることもある!

ハオルチアは育て方を間違えると枯れることもある!
まずはハオルチアの基本的な育て方について解説します。育て方を踏まえておけば、自分で育てられるだけでなく子株をプレゼントするなど、楽しみが増えますね。

ハオルチアは高級な多肉植物として有名で、管理は上級者向け

たくさんの多肉植物の種類がある中でハオルチアは高級な多肉植物として有名です。ハオルチアは葉の形に丸みがある軟葉系と硬く尖った葉の硬葉系の2種類に大きく分けて品種登録されています。成長がゆっくりでコンパクトなため室内での管理がしやすいのですが、他の登録された多肉植物に比べてちょっとした気温の変化や乾燥に弱いため上級者向けといえるでしょう。

ハオルチアが枯れる原因や復活方法、正しい育て方を解説

購入したハオルチアがなんだか元気がない、葉がしおれているなどの枯れる症状が出ている場合放置しておくとあっという間に枯れてしまいます。そうならないためにも枯れる原因や復活方法、正しい育て方をしっかりと把握しておきたいですね。枯れる原因にもいろいろありますから、症状別にくわしく解説しますよ。ぜひお持ちのハオルチアと見比べて読み進めてください。

ハオルチアが枯れる際の初期症状

ハオルチアが枯れる際の初期症状
枯れる際の初期症状は大きくわけて4点あります。これらのいずれか一つ、もしくは複数当てはまっていたら対処するようにしましょう。
  • 下葉から枯れていっている
  • 葉や茎がしおれている
  • 葉や茎が変色している
  • 窓が曇ったり、透明感がなくなったりする

下葉から枯れていっている

下葉から枯れていっているという症状は、ハオルチア以外の種類にもよく見かける症状です。上部の葉はぷっくりしているけれど、根元に近い葉がしおれていたり、茶色く枯れていたりしたら初期症状のサイン。なかにはぐらぐらしてすぐに外れそうな葉もありますから、こんな症状が出ていたら対処が必要です。

葉や茎がしおれている

葉がしおれている、または茎が細くしおれている症状も要注意。しおれる原因の多くはいつもと環境が変わったからかもしれませんよ。直射日光や急な気温差でしおれることがありますから、置き場所を変えた、季節が変わり日光が直接当たるようになった、もしくは水やりを頻繁にしているなどいつもの管理と違う点があれば見直して対策してください。

葉や茎が変色している

購入した時は葉が青々しかったのに、自宅で数日したら茶色く変色してしまったという場合は枯れる初期症状のひとつです。ハリがなくなっているだけでなく、黄色や茶色に変色するのは日光の当たる量の変化でよくあるそうです。一般的に日のよく当たる場所で栽培する多肉植物ですが、ハオルチアはカーテン越しで日光の量を調整するようにしましょう。

窓が曇ったり、透明感がなくなったりする

ふっくらとした透明の葉がきらきらと輝くことからクリスタルプラントとも呼ばれているハオルチアですが、育て方が悪いとこの窓がくもったり、透明感がなくなったりします。窓の部分で光を吸収し光合成するため、曇ってしまうと見た目だけでなく生育状態にも影響しますよ。日光量、気温、肥料など何が不足しているのか一つずつ確認して対処してください。

ハオルチアが枯れる原因と復活法①直射日光

ハオルチアが枯れる原因と復活法①直射日光
枯れる初期症状がわかったら、次はその原因と復活方法について確認していきましょう。同じ症状でも原因が違えば対策が変わりますよ。ハオルチアの枯れる原因で多いのが直射日光によるものです。

屋外の日向に置き続けると葉焼けし、悪化すると枯れてしまう

冬の間は室内で管理していた鉢を、春になって暖かくなったからと屋外に出すと急な日光量の変化で枯れることがあります。よく直射日光に当たって葉焼けしたというお話をききます。ハオルチアはもともと植物の大部分を土中に埋もれさせて過ごす植物のため、一日中屋外の日向に置き続けると葉焼けしてしまい、悪化すると枯れてしまいます。

対処法

葉焼けして葉が変色、しおれた場合は3通りの対策ができますよ。直射日光に当てない、遮光ネットを使用する、半日陰で育てるの3点です。それぞれ確認しましょう。

直射日光に当てない

葉焼けしたハオルチアを直射日光に当てないためには、室内管理が大切です。特に冬から春にかけての日差しの変化は葉焼けの大きな原因で、2、3時間なら大丈夫だろうと思っていると大変なことに。直射日光が2、3時間しか当たらない屋外より完全に室内へ移動して、1カ月ほど様子をみましょう。

遮光ネットを使用する

もし室内管理が難しい、室内でも日がよく当たる場所しかないという場合は遮光ネットを使用するといいですよ。ホームセンターや100均ショップで売られている黒いネットやシルバーのネットは多肉植物に適した遮光をしてくれます。株全体を遮光ネットで覆い、涼しい場所で管理してください。また遮光ネットはエアコンの風からもハオルチアを守ってくれます。

半日陰で育てる

直射日光に当たらない半日陰の環境は、ハオルチアにとって過ごしやすい環境です。そのため半日陰で育てられるベランダや窓辺、棚などへ鉢を移動して育ててみましょう。茶色や赤く変色した葉は元に戻りませんから、手で取り除いておくとまたきれいな緑の葉が伸びてきます。

直射日光で枯れそうな場合の復活方法:胴切り

既に直射日光で枯れそうな場合は胴切りをして株そのものを復活させましょう。ハオルチアを含む多肉植物は徒長した茎をそのままにしておくより、思い切って健康な部分だけカットして植え替えするのがおすすめです。

テグスや糸で葉を数枚残して株をカットする

胴切りの方法はとても簡単。テグスや身近にある糸で根っこから数枚葉を残して、綺麗な上部をカットします。テグスや糸を切りたい部分の茎にひと回し、丁寧に糸の端と端を左右に引っ張って切ります。ハサミを使わずとも簡単にでき、根っこのついている元株も場合によっては再生する可能性があります。

腐敗部分を切る

切り離した上部と下部で腐敗している葉や茎部分があれば消毒したハサミで切りましょう。腐敗部分はカビが生えていたり、溶けてどろどろになっていたりしますから、他の葉や茎につかないよう注意してください。また腐敗して黒ずんだ根があれば同じようにカットしておきます。

新しい土に植え付ける

最後に胴切りしてきれいな上部、もしくは根っこのついた元部を新しい土に植え付けます。植え付けていた古い用土は栄養分が不足している、または水はけが悪くなっているため、必ず新しい用土へ植え付けてください。市販の多肉植物専用の用土か、園芸用用土でOKです。

ハオルチアが枯れる原因と復活法②過度の乾燥

ハオルチアが枯れる原因と復活法②過度の乾燥
実はハオルチアの枯れる原因は、過度な乾燥があります。乾かし気味に育てるという多肉植物なのに、どうして枯れてしまうのでしょうか? 原因と復活方法を確認しましょう。

土が乾いたまま一週間以上放置すると徒長や株が弱る原因になる

ハオルチアは多肉植物の中でも水が好きな植物です。特に春から夏にかけて土が乾いたまま一週間以上放置すると徒長や株が弱る原因になります。葉っぱが密集してこんもりとドーム状に育たず、葉っぱと葉っぱの間から茎が見える、縦に伸びていれば徒長しているサイン。土が乾いていたら水やりしましょう。

過度の乾燥の復活方法:水やり

過度の乾燥から弱った株の復活方法は水やりです。ただし水の与えすぎは根腐れにもつながりますから、適度な回数で水やりしてください。

不定期で、土表面が乾いたら水をやる

ハオルチアの水やりのタイミングや目安は、季節によって変わります。春から初夏までは休眠期から生育期に変わりますから、土の表面が白っぽく乾いていたら鉢底から水が流れ出るくらい水やりしてください。真夏の8月や冬の12月から3月までは生育かゆっくりになるため、土の表面が乾いて2日ほど経ってから土の約1/3が湿る程度の量を与えましょう。

根腐れに気を付ける

過度な乾燥で弱ってしまった株にいきなり水や肥料を与えてもうまく吸水できない場合があります。水やりして一週間経っても葉にハリがない際は、根腐れや寒さによるダメージを受けているかもしれません。根腐れしているとわかったら腐った根を切り落として、すぐに植え替えしてあげましょう。

ハオルチアが枯れる原因と復活法③寒さ

ハオルチアが枯れる原因と復活法③寒さ
寒さで枯れるのは多肉植物全般でいえることです。特にハオルチアの耐寒最低気温は5℃くらい。寒さで弱った株の見分け方、対処法をご紹介します。

ハオルチアの耐寒温度は5度までで耐寒性はそこまで高くない

ハオルチアの耐寒温度は5℃まで、多肉植物の中でも耐寒性の低い植物です。ちょっと霜に当たっただけでも葉が傷んでしまいます。基本的に霜に当たらないよう、冬は室内管理にしてください。また美しい葉を保ちつつ冬越しするなら、室内気温が8℃以上に保って寒さから守りましょう。

対処法

寒さで枯れそうなハオルチアの対処法は、適切な環境下で管理することと適温の目安は10℃~25℃にすることです。

適切な環境下で管理

寒さで弱ったハオルチアの葉は、くたっとしなびている、葉が茶色く変色しているなど症状がみられます。屋外にあるハオルチアだけでなく、室内でも外からの冷気やエアコンの風で弱ってしまいます。冷気が当たらないようハオルチアが過ごしやすい場所を探して鉢を管理してください。

適温は10℃から25℃

適温はどれくらいがいいのでしょうか。ハオルチアの多くは窓の部分だけ地表に出しているため、暑い地域でも適温は10℃から25℃に保ってください。室内の直射日光の当たらない風通しの良い場所であれば気温管理がしやすくなります。時折鉢の角度を回して全体に光が当たるようにすると葉形が美しく育ちます。

寒さで枯れそうな場合の復活方法:移動

もし寒さで枯れそうな場合は、鉢の場所を移動してください。ポイントは室内、南から東側の明るい窓際、乾燥気味の3点です。

室内へ移動

寒さで枯れそうになっている株は屋外にあることが多いですよ。まず屋外から室内へ鉢を移動しましょう。これだけで症状が改善したという方もよくお見掛けします。冬はもちろん、花冷えのある4月も要注意。朝と夜の寒暖差でしおれてしまう可能性がありますから、もし屋外へ移動するなら5月以降にしてください。

南から東側の明るい窓際で管理

室内のおすすめな置き場所は、よく日の当たる南から東側の明るい窓際です。直射日光が心配なので薄いカーテン越しに日光が当たるよう調節してください。冬の時期窓から冷気が入ってくる場合は、明るい部屋の棚でも十分です。一週間は様子をみて、鉢の角度を回して株全体が冷えすぎないようにしましょう。

土を乾燥気味に管理する

寒さで枯れている場合、いつも通りの水やりは禁物です。根の吸水力が弱まっていますから、水やりを月1回くらい控えめにして乾燥気味に管理してください。これは寒さに当たった葉や根が腐らないようにするためです。葉が緑色に戻ってきたら株の体力が戻ってきていますよ。

ハオルチアが枯れる原因と復活法④根腐れを起こしている

ハオルチアが枯れる原因と復活法④根腐れを起こしている
水やりと同じくして注意したいのが、根腐れによって枯れることです。ハオルチアの根腐れの対処法についてくわしく解説します。

多肉植物のハオルチアは葉に保水しているため過度な水やりは根腐れを引き起こす

元々葉の内部に水分を貯めることができる多肉植物です。過度な水やりは根腐れを引き起こしますから、ちょっと乾燥気味かな? くらいがちょうどいいです。また水やりする際も、土の上へ水がかかるようにしましょう。何故かというと、葉へ水がかかると葉と葉のすき間に水が溜まってそこから腐ってしまうからです。

対処法

根腐れしているハオルチアを復活させるには、ハオルチアのお悩みで水やりについて多く質問されます。水やりのタイミングや与える量を変えることと水はけの良い土を使用することがポイントです。

水やりを改める

鉢からなんだかくさい匂いがする、腐ったような臭いがしたら要注意。ハオルチアや多肉植物は水分を蓄え乾燥に強い植物ですから、毎日水やりせず土の表面が乾いて2、3日したら水やりすると覚えておきましょう。また休眠期である冬の時期や猛暑になり株が弱りやすい8月前後は水やりの回数を減らして、土の1/3が湿るくらいの量を水やりします。

水はけの良い土を使用する

ちゃんと水やりしているのに根腐れした場合は、根詰まりしているかもしれません。1年以上同じ土で栽培していると土の粒子が細かく砕けて水はけが悪くなり、根が成長したせいで必要な分量の土がない状況になります。この場合は春か秋に、一回り大きな鉢に鉢増しするか、同じサイズの鉢へ植え替えするようになりますが、どちらの場合でも新しい水はけのよい土を使ってください。

根腐れした場合の復活方法:植え替え

根腐れした株は植え替えの対処が必要です。作業は4ステップ。初心者の方でもできますからぜひ挑戦してみましょう。

鉢から株を取り出す

まずは鉢から株を取り出します。株元や根っこ、葉っぱが腐ってぶよぶよしていることもありますから、力任せに引っ張らず周囲の土をほぐして優しく取り出して下さい。くっついている土は軽く落として葉っぱから根っこの先まで全体を見れば、腐っている部分や活かす部分を目で確認できるでしょう。

腐敗した部分を取り除く

全体を見て腐敗した部分を取り除きます。根っこが黒ずんでいる、白いカビのようなものがついている、茎や葉が茶色く変色している、またはぶよぶよとしている部分は回復しません。他の健康な部分に症状が広がらないよう、消毒したハサミや糸で丁寧に切り取ってください。

清潔な土に植え替える

残った健康な部分を次は清潔な土に植え替えます。今まで使っていた土は菌が繁殖していますから、使いまわししないでください。新しい土でおすすめなのは、赤玉土や鹿沼土などが配合された水はけの良い園芸用培養土、もしくは多肉植物用培養土がおすすめです。育苗用のポットや小さなカップに土を敷き、その上にハオルチアを軽く押し込み固定しましょう。

10日ほど経ったら水やりする

植え替え後は、遮光ネットやカーテンなどで柔らかい日光の当たる風通しの良い場所へ置き管理します。葉がみずみずしくなる、変色していた葉が緑色に近くなるなどの変化が見られたら植え替え成功です。植え替え後10日ほど経ったら、土が軽く湿るくらいに水やりしてさらに様子をみてください。

ハオルチアが枯れる原因と復活法⑤病気や害虫に侵されている

ハオルチアが枯れる原因と復活法⑤病気や害虫に侵されている

 

置き場所や風通しなど環境が悪いと、病気や害虫によってハオルチアが枯れることがあります。病気によっては他の植物にも感染して広がってしまいますから、見つけたらすぐに対処しましょう。

風通しの悪さや汚い場所に置き続けると病気や害虫に侵される

ハオルチアの置き場所が悪いことで病気や害虫が発生してしまいます。質問で室内で育てているのに病気になったとよく伺います。実は用土がすでに感染していたなど要因は様々。 室内は特に空気の循環が少なく、風通しが悪くなりがちです。また日陰で近くの植物が腐っているのを放置している場合も同じく、ハダニや軟腐病などが発生しやすいでしょう。

ハダニやカイガラムシ

ハオルチアに多い害虫は、ハダニやカイガラムシが挙げられます。ハダニが蜘蛛の一種で、葉や茎から汁を吸いいつの間にか株を弱らせてしまいます。カイガラムシは葉のすき間や株元に白い綿のようなものがこびりつき、栄養を吸い取ります。どちらも早期発見が大切で、薬剤を使用する、物理的に取り除く必要があります

軟腐病や黒斑病

軟腐病や黒斑病もハオルチアがかかりやすい病気です。埃っぽい場所や高温多湿で風通しが悪く、いつも空気が停滞している部屋で発生しやすくなります。軟腐病は細菌が傷口から侵入し、下の葉が黄色く変色して溶けていたり腐ったキツイにおいがしたり症状が分かりやすいです。黒斑病はカビの一種で、葉の表面に点々と褐色の病斑が現れます。病状が進行すると下の葉から黒く枯れていきますから、どちらも見つけ次第すぐに対処してください。

病害虫に侵された株の特徴

具体的に病害虫に侵された株の特徴をご紹介します。

白い綿が湧く

株の根元や葉のすき間に白い綿のようなものがいくつか見られた場合、それはカイガラムシが密生しています。カイガラムシは集団で茎や葉にへばりつき、養分を吸い取るため放置していると株そのものが枯れる危険が。割りばしやハサミの背側でこそぎ落とすか、殺虫剤を散布して駆除しましょう。

葉がべたべたする

葉に触れたらなんだかべたべたしている場合、ハダニが発生しているかもしれません。カイガラムシと同様養分を吸い取るハダニは非常に小さく目でぱっと見ただけでは判断しにくいでしょう。時折葉の表面を触ってべたべたしたら、病害虫の駆除と予防に効果のある薬剤を株全体に散布してください。

病害虫に侵された場合の復活方法

病害虫に侵された場合、復活させる方法は主に3点。他の植物から隔離すること、腐植部分を取り除くこと、殺虫剤や殺菌剤を使用することです。それぞれくわしく確認しましょう。

他の植物から隔離する

病害虫の発生した株をそのまま他の植物の近くに置いておくと、あっという間に移ってしまいます。特に空気の循環が少ない室内はカビや害虫の好む高温多湿になりやすいため、病気の鉢を別の部屋に移したり、同じ部屋でも換気扇の近い場所に移すなど物理的に隔離してください。

腐食部分を取り除く

カビや害虫の被害に合った葉や茎、根っこは触れるとぶよぶよしていたり、腐っていたりします。この腐植部分をハサミや手で取り除いてください。多肉植物は茎や根がなくても葉に溜めた水分や養分で復活しやすいですよ。取り除いた後は、切り口を消毒し清潔な土へ植え替えます。

難しい場合は殺虫剤や殺菌剤を使用する

株全体に害虫やカビが広がっている場合は、殺虫剤や殺菌剤をスプレーするのも有効です。特にベニカスプレーやダコニールなどの薬剤は、害虫駆除、カビ殺菌に効果があるだけでなくその後の感染を予防してくれます。もし大株で子株がたくさんあるなどスプレーだけでは足りなそうな場合、室内用に配合された用土を使うかオルトランなどの土に混ぜ込む薬剤を使用しましょう。

ハオルチアのおすすめ品種と紹介

ハオルチアのおすすめ品種と紹介
様々な枯れる原因と対処法について理解を深めてきたところで、ハオルチアのおすすめ品種を紹介します。色や形、栽培方法のポイントなどご自分に合った品種を選べば長く鑑賞できるでしょう。

おすすめ品種①ハオルチアオブツーサ

おすすめ品種のうち、ハオルチアで代表的なものがハオルチアオブツーサです。ぷっくりとした丸みのある軟葉系で明るい緑色の葉の先端に窓があり、中の水分がクリスタルのように見えるのが特徴です。葉の形からレンズ状ともいわれていて、初心者でもきれいに育てやすい品種です。オブツーサは春から秋にかけて日光を浴びることで、葉が紅葉しグラデーションを楽しめるため季節ごとの変化を感じられるでしょう。

おすすめ品種②ハオルチア 京の華

ハオルチアの中で特に人気の高い京の華は、初心者にも育てやすい、コンパクトなサイズで尖った葉と窓の対比が美しい品種です。生育が旺盛なので上手に管理すればどんどん成長します。子株が増えたら株分けしてプレゼントすることもできるでしょう。夏と冬は休眠期にとなり水やりは控えめに、紅葉するとピンク色になってとても美しいですよ。

おすすめ品種③ハオルチア レツーサ

ハオルチアレツーサはちょっとごつい見た目をしていて、三角形の葉に縦の筋が入ったかっこいい品種です。レツーサは濃い緑色の葉の先端に窓があり、光が透けるとキラキラと美しいのが特徴です。弱い光と風通しの良い屋外か室内の窓際に置くと健康に生育します。水やりは春と秋なら1週間に1度、真夏と真冬は1カ月に1回くらいが目安です。

おすすめ品種④ハオルチア 玉扇

ハオルチア玉扇は、名前の通り扇状に葉を広げるのが特徴で真上から見ると一直線に葉が並んでいます。やや平たく丸みを帯びた葉の先端には半透明の窓があり、みずみずしさを感じます。玉扇はある程度日当たりを好み、乾燥に強いため初心者が育てやすい品種でしょう。水はけの良い土に植え付けるとさらに健康に生育します。

まとめ

最後まで読み進めてみていかがでしたでしょうか。ハオルチアの枯れる原因やそれぞれの対処法がわかれば、もしお持ちの株が枯れそうになっていても復活することができますね。日当たりや水やり、土などハオルチアの好む環境を整えれば、自然と枯れることも減り大株に仕立てたり、増えた子株を株分けしたりと新たな楽しみ方ができますよ。 この記事のポイントは
  • 葉や茎がしおれる、変色するなど枯れる初期症状を見逃さない
  • 直射日光は枯れる原因、室内のカーテン越しくらいが理想
  • 過度の乾燥は注意、1週間に1度の目安で水やりする
  • 寒さに弱く気温が5℃以下になったら室内へ鉢を移動する
  • 根腐れは枯れる原因、胴切りや植え替えで復活する
  • 病害虫が原因であれば、物理的に取り除くか薬剤を使用する
以上のことがわかりました。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。