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コロナ禍で自粛ムードが漂う中、家の中を充実させようとインテリアとして観葉植物を育てはじめた方も多いと思います。グリーンが部屋にあるだけで、パッと華やかになり心が癒されます。健やかに葉を茂らせている姿を見ているだけで心が落ち着きますよね。 そんな植物ですが、急にぐったりし元気ないように見えたり、葉が落ちたとりトラブルが起こることもしばしばあります。枯れてしまったのではないか?と不安に思いますよね。 愛情をこめて大切に育ててきた観葉植物、なぜ元気がないのでしょうか? この記事では、
- 観葉植物が元気ない原因
- 観葉植物を元気に復活する対処法
- 観葉植物を元気に育てる基本的なケア
- 元気ない観葉植物Q&A
観葉植物が元気ない=枯れてしまう前兆?
「観葉植物が元気ないように見える」「いつもと様子が違う」これは、 観葉植物に何かトラブルがあるサインです。植物は何かトラブルが起きていると葉や幹などを使ってさまざまなサインを出し、知らせて危険な状態にあることを伝えてくれます。元気ないからといってすぐに枯れるわけではない
元気ないからといって、すぐに枯れてししまったり再起不能になるわけではありません。元気ない観葉植物に何も対処せず放置したり、元気のない原因を探らず、普段と同じケアをしてしまうことが枯れてしまう原因につながります。対処法次第で観葉植物に元気を取り戻せる
植物が送ってくれる元気ないサイン受け取り、適切なケアをすれば、枯れるのを防ぎ、元気な観葉植物の姿に戻すことができます。元気ないと感じたら、まずは普段の姿と何が違うのかしっかり見極めましょう。観葉植物の元気がないときの対処法を徹底解説
一般的に観葉植物が元気がないときに見られる症状を洗い出し、原因と対策を徹底的に解説して行きます。元気ない観葉植物によくある原因①【水不足】
観葉植物が元気ないとき、まずは水不足を疑いましょう。水不足は植物が枯れる原因の中で1番多いといわれています。症状:葉や茎がしおれる、全体的に下を向いている等
葉がしおれて乾燥して丸まっていたり、茎がまがって全体的に下を向いている場合は、水不足が考えられます。最後に水をあげたのはいつか思い出しましょう。観葉植物は植物の中では、水やりが少なくても枯れにくい手間がかからない植物といわれていますが、もちろん水をあげないと枯れてしまいます。対処法:適切な水やりを行う
土が乾燥したタイミングで、鉢の底から水が染み出るくらいたっぷり水をあげるのが好ましいと多くの観葉植物はいわれています。よく土を観察し、水を与えましょう。 また、霧吹きやスプレーで行う葉水では水を与えたことになりません。毎日葉水を行っているからといって、水をあげないと観葉植物は元気をなくし枯れてしまうことになります。元気ない観葉植物によくある原因②【根腐れ】
土が乾燥していないのに水をあげてしまうと、土の中で水分がたまってしまい根が腐ってしまう原因となってしまいます。水のあげすぎが根腐れの原因となるのです。土が乾燥しているのを判断できないという方は、土に触れて判断しましょう。土の中を触ってみてサラサラした状態であれば、乾燥している状態といえるでしょう。症状:幹がぶよぶよ、すかすかになっている
根腐れが進むと、根から酸素が吸えなくなり観葉植物に必要な栄養がいきわたりません。そのため、様々な症状が現れます。次のような症状が現れた場合、根腐れをおこしている可能性が高いです。- 葉っぱが黄色や茶色、黒っぽく変色している
- 茎や幹が柔らかくなり、触るとぶよぶよ・すかすかになっている
- 土から変な腐敗臭がする
- 土の表面に白いカビが生えている
- 腐敗臭がする、表面に白いカビが生えている
対処法:傷んだ部分をカットして様子を見る
上記のような症状があった場合は、傷んだ部分をすべてカットして様子を見ましょう。柔らかくなってしまった根や幹はハサミで切り落とし、傷んでいない綺麗な部分だけを残します。根や幹を切り落とした分、バランスが悪くならないよう葉や茎も切り落としましょう。また葉に変色があった場合は、葉を切り落とします。1部分のみ変色している場合はその部分のみをハサミで切り落とせば大丈夫です。見た目を気にされる方は、葉っぱの形に沿って切りましょう。元気ない観葉植物によくある原因③【日光不足】
観葉植物は、耐陰性が強く日光があまり必要ないといわれていますが、全く日光に当たらないと光合成ができず枯れてしまいます。必要な日光の量は品種によって違いがありますが、多くの観葉植物は最低でも週に3日は日光に当てたほうがよいといわれています。症状:観葉植物が徒長している
徒長とは、茎や葉が伸びて葉の密度が広がりひょろひょろと間延びしている状態をいいます。徒長した状態になると見た目が悪くなり、元気がなく弱い植物に見えてしまいます。対処法:剪定をしてガジュマルを一度整える
例えば徒長してしまったガジュマルの場合、ひょろひょろして不格好な枝や葉をハサミで切り落とし、ガジュマルの特徴である幹だけを残すという方法で整えましょう。元気ない観葉植物によくある原因④【葉焼け】
葉焼けとは、植物が強い日差しに当たり焼けてしまうことをいいます。人間の日焼けと似ていますね。室内で育てていた観葉植物を急に屋外の強い日差しに当てた場合にも起こることがあります。葉焼けを放置すると、根元から弱ってしまう可能性もあるので、葉焼けを起こした段階でケアをすることが重要となります。症状:葉が白や黄色に変色する
葉焼けをすると、葉の1部が部分的に変色します。植物の持つ色素によって色には違いがありますが、白や黄色に変色する葉が多いです。葉焼けは自然に広がることはありませんが、葉焼けの部分が広範囲だと葉が落ちてしまいます。対処法:直射日光が当たらない部分に避難させる
葉焼けを見つけたら、日差しが強く当たりすぎているサインなので、観葉植物を直射日光の当たらない場所に避難させましょう。室内であれば窓際の日光が当たる場所にレースカーテンをはさみ置くのがよいでしょう。日光が直接当たらず日差しが柔らかくなるため、葉焼けの原因を防げます。元気ない観葉植物によくある原因⑤【根詰まり】
根詰まりとは、鉢の中で根が成長しすぎていっぱいになってしまう状態のことです。そのままケアをしないと、植物の成長を止めてしまいます。鉢に対して、観葉植物が大きくなりすぎてしまっているのが原因です。症状:成長が急に止まる、水が染み込んでいかない
根詰まりの症状はいくつかありますが、水を与えても染み込まないのはわかりやすい症状の1つです。土の中のいたるところに根が張ってしまい、水が土に染み込まなくなってしまうのです。また、順調に育ってきた植物の成長が急に止まるのも、根詰まりの症状といわれています。対処法:ひとまわり大きな鉢に植え替える
上記のような症状がみられた場合、大きな鉢への植え替えが必要となります。通常、植え替えには適切な時期と適切な頻度がありますが、根詰まりが起こってしまったら、早急に植え替えを行うことが大切です。- ひとまわり大きな鉢を用意すること
- 対象植物が好む土を入れること
- 小さい鉢で縮こまってしまった根を優しくほぐすこと
- 変色していたり弱っている根は切り落とすこと
- 土の表面に白いカビが生えている
- 必要に応じて、支柱でささえてあげること
元気ない観葉植物によくある原因⑥【病害虫の発生】
虫が発生する原因として、育てている環境の湿度が高かったり、葉が乾燥していることが挙げられます。害虫は葉の栄養を吸収し、葉を弱らせます。虫の排泄物が原因で、観葉植物が病気になってしまうこともあるのです。部屋に虫がいても困りますし、はやめの対応が必要となります。
症状:見たことない白い粉や葉がべとべとしている
葉に白い粉がついていたり、触れるとべたべたしているとき、コナカイガラムシが住んでいる可能性があります。べたべたは、コナカイガラムシの排泄物です。コナカイガラムシは、暗くてじめじめした環境を好むため、乾燥している葉っぱや、葉が密集し光が当たりにくくなった観葉植物はちょうどよい住処なのです。小さい虫たちは、どこからともなく発生し、わずかな風を感じいろいろな場所に移動しますので、植物をいくつかお持ちの方は他の植物も虫がついていないかチェックが必要です。対処法:殺虫剤を散布したり、葉水を行う
指でつぶし1匹ずつ駆除していくは確実な方法ですが、虫はとても小さく量も多いためおすすめはできません。害虫の繁殖があまり見られない冬の期間に、殺虫剤を散布し、被害を防ぎましょう。死骸を取り除くのも忘れないようにしてください。また、葉水をするのも効果的です。定期的に葉水をすることで、葉についた虫を落とすことができます。元気ない観葉植物によくある原因⑦【寒さ】
冬は観葉植物にとって試練の季節です。熱帯・亜熱帯など温かい地域で育ってきた観葉植物にとって低い気温で暮らすことはとても大変です。まずは植物の特性、とくに耐寒性を調べ、対策を取りましょう。症状:寒くなって秋や冬になって落葉している
寒くなり葉が落ちるのは、植物が休眠期間に入ることに関係があります。観葉植物が寒さを感じ取ると、無駄なエネルギーを使わないよう葉を落とし、最低限の力で寒さを乗り切ろうとします。対処法:暖かい場所に移動する
植物の耐寒温度を把握し、耐えられる気温を下回らないように対策をしましょう。屋外に出しているものを屋内にしまったり、段ボールや発泡スチロールを利用して暖かさを保つことも対処法の1つです。【超基本】観葉植物が元気に育つ基本的なケア方法
できれば1年中観葉植物を枯らすことなく、元気に育てたいですよね。まずは、基本的なケアを覚えましょう。基本的な知識があるだけでも、元気に育つことができます。また、元気ない観葉植物にも試せるケアなので、是非試してくださいね。【日当たり】【風通し】が良好なところに置くようにする
植物は、日光がないと光合成ができず、呼吸ができません。できるだけ日当たりがよい場所に置きましょう。また夏などのなどの日差しが強い日に直接日光に当て続けるのは、葉焼けの原因となるので注意しましょう。 風通しのよさも、植物の生育には重要なポイントです。風通しが悪いと湿度上がり、虫がつく原因となったり、観葉植物にとってストレスがかかり元気ない原因になってしまうので、できるだけ風通しの良い場所で育ててください。水やりは季節ごとに分ける
水やりは植物にとってかかせないケアです。季節ごとに与える水の量に変化をつけましょう。ご自身の持つ植物の特性を知り、好む水の量を与えることが大切です。春~夏の水やりは土が乾いてからたっぷりと与える
比較的暖かく日光も多い時期は、土が乾燥したら鉢に水が溢れるくらいたっぷり水を与えましょう。毎日土の様子をチェックしたっぷりと水を与えていくと、いきいきと成長していく観葉植物を楽しむことができます。秋~冬はあえて乾燥させるくらいがちょうどいい
秋から冬の暖かい期間に入ると、植物は生き残るため休眠に入ります。そのため、必要とする水の量が少なくなります。土が乾ききってから2~3日待ち水をあげるのが適切なタイミングといわれています。また、品種によっては冬の期間まったく水を必要としないような植物もあるので、気を付けましょう。土は水はけがいいものを使うこと
初めて観葉植物を育てる方は、どんな土がよいのかわからないと思います。元気ない観葉植物には、どんな土がよいのでしょうか。初めてのうちは市販の観葉植物の土で大丈夫!
実は「観葉植物用の土」が売っているんですよ。観葉植物に必要な要素がすべて備わっている土です。初めのうちは観葉植物用の土を購入し育てれば失敗が少なくなります。慣れてきたら自分で土を混ぜてみてもいい
植物を育てるのに慣れてきたら、自身で土を混ぜてみるのもよいと思います。水やりを忘れてしまいがちな方は保水性のある土を選んだり、水を与えすぎて根腐れを起こしてしまいやすい人は水はけのよい土を選びましょう。元気ない理由を考え、土を選び植物を復活させましょう。肥料は成長期にのみ与えるようにする
冬の休眠期には植物肥料は必要ないといわれています。植物が成長し栄養を必要とする時期、つまり春から夏にかけた暖かい時期に肥料を与えましょう。観葉植物が元気ないときによくある質問
観葉植物が元気ないときによく聞かれる質問をまとめました。Q, ハイドロカルチャーどうしても大きく育たないです。何が原因なんでしょうか?
A,根腐れが原因なことが多いです。 土を使用しない栽培方法のハイドロカルチャーですが、土での栽培と同じく、与える水の量が植物の成長にとって重要となります。根全体に水が浸ったまま、長時間過ごすと根腐れを起こしやすくなるため、根腐防止剤などを使用し根腐れを防ぎましょう。Q, 栄養剤なんですが、活力剤と肥料と2種類あるみたいですが、違いはなんですか?
A,「窒素・リン酸・カリ」の量が違います。 いろんな栄養剤が販売されているため、どれを使えばよいか迷ってしまいますよね。活力剤と肥料は、含まれている成分が違います。植物に必要な3つの要素「窒素・リン酸・カリ」が一定以上含まれているものが肥料です。活力剤は肥料よりこの要素が少ないものをいい、植物が少し元気ないときに使用する補助剤のようなものです。活力剤や肥料などの栄養剤の中から用途を見極め、植物を復活させましょう。Q, 冬は暖かい日中であれば室内から屋外に出しても大丈夫ですか?
A,10℃以上を保てるのであれば、屋外にだしても問題はありません。 冬の期間、充分な日光に当たれず元気ない植物に心配になりますよね。観葉植物には耐寒性がないため冬の間は屋内で育てるのが普通ですが、一般的な観葉植物であれば10℃以上の屋外で日光を当てても問題ありません。しかし、植物が弱った状態だと、少しの変化にストレスを感じてしまうため、場所の移動は避けましょう。また、直射日光は葉焼けの原因となるため、長時間の日光浴は避けましょう。観葉植物に元気ない時はどうすればいい?元気になる方法を徹底紹介のまとめ
今回は、元気ない観葉植物の原因やその対策、基本的な観葉植物のケアを紹介してきました。観葉植物の元気ない原因はたくさんあり、植物の症状から原因を探り対策を考えることが重要だとわかりました。この記事では元気ない観葉植物を復活させるためには、- 植物を観察し症状を見極める
- 症状から原因を探る
- 原因がわかったら対処法を試す
- 健康に育てる基本的なケアを知る