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白く清らかな花を咲かせる「ヤグルマソウ(矢車草)」をご存知でしょうか。ユキノシタ科の多年草であるヤグルマソウは、日陰がちの林や野原などの山野で見かけることがあるかもしれません。湿度が高い場所を好み、大きな葉を広げながら初夏に花を咲かせるヤグルマソウ。そんなヤグルマソウには素敵な花言葉がつけられています。美しい見た目の花や印象的な花言葉に魅了されて、お庭にヤグルマソウを植えてみたいと考える方も増えているのです。 そこで今回は、
- そもそも花言葉とは?
- ヤグルマソウの特徴
- ヤグルマソウの花言葉について
- ヤグルマソウの怖い花言葉って?
- どんなシーンでヤグルマソウを贈るの?
- 実際にヤグルマソウを贈ってみた体験談
そもそも花言葉とは?
そもそも花言葉とはどんなものなのでしょうか。花言葉はトルコやアラビア地方が発祥と言われていて、日本には明治時代に英国から伝わりました。海外だけでなく、日本にも昔から花に思いを託す風習があったため、花言葉は私たちの身近なものになったのでしょう。花言葉は花を咲かせることのない草や樹木にもつけられていて、キノコなどにも花言葉があるのです。花言葉は植物の特徴から付けられた言葉
花言葉の定義は科学的に決められているわけではないので、多くはその植物の見た目からつけられています。また、ギリシャ神話などに代表される昔話や風習などに関連してつけられた花言葉も多くあるのです。それだけでなく、植物の利用法や効能などに由来するものや自生している場所の生態などに関連している花言葉もあります。贈り物の際に参考にされることが多い
花言葉には「公式」はありませんが、それぞれの植物につけられた花言葉はメジャーなものが多いので贈り物の際に参考にされることが多くなりました。有名な花言葉では、黄色いバラは恋人には送ってはいけないというものもあります。赤いバラの花言葉が「愛情」なのに対して、黄色いバラの花言葉は「嫉妬」や「薄れゆく愛」というネガティブなものが付けられているのです。大切な方へのプレゼントに植物を選ぶときは、ネガティブな花言葉や怖い花言葉がつけられていないかチェックしておくことをおすすめします。ヤグルマソウ(矢車草)ってどんな植物なの?
次に、ヤグルマソウがどんな植物なのかご紹介します。切り花やアレンジメントフラワーとして販売されていることがほとんどないヤグルマソウを、実際に見たことがある方は少ないかもしれませんね。日本でもヤグルマソウは自生しているので、本州や北海道の山野に探しに行ってみるのもおもしろいかもしれません。日本や中国が原産地であるユキノシタ科の植物
ヤグルマソウは日本や朝鮮半島、中国が原産地のユキノシタ科の植物です。山野の日陰や湿った場所に自生することが多く、木の葉の隙間から差し込む日光が十分に当たるように大きく広がった葉をもっているのが特徴のヤグルマソウ。葉の大きさは50㎝ほどにもなり、葉を目当てに見つけることができるはずです。ヤグルマソウは日本では、本州から北海道に自生しています。青や紫の花を咲かす「ヤグルマギク(矢車菊)」は別の植物
春から初夏にかけて青や紫の儚げな花を咲かせる「ヤグルマギク(矢車菊)」とヤグルマソウは混同されがちですが、まったくの別の植物です。以前まで、ヤグルマギクをヤグルマソウと呼ぶこともあったのですが同じ名前で混同されるのを防ぐために、今回紹介する白い花を咲かせるユキノシタ科の植物を「ヤグルマソウ」、青や紫の花を咲かせるキク科の植物を「ヤグルマギク」と分けて呼ぶようになりました。名前の由来は葉が5裂になっていること
「ヤグルマソウ」という名前の由来は、大きく広がったヤグルマソウの葉が5裂になっていて矢車のように見えたことからつけられました。前述したヤグルマギクは、花が矢車のようだったことからつけられましたが、ヤグルマソウはその大きな葉があまりにも目立ったために葉の印象をとって矢車とつけられたのでしょう。ちなみに矢車というのは軸の周りに矢羽根を放射線状につけたもので、こいのぼりの先端などでよく見かけることがあります。 また、ヤグルマソウの英名は「fingerleaf」とこちらもまた、葉の特徴からつけられています。シンメトリーに5裂に開いた葉はまるで大きな手のように見えたのでしょうね。6〜7月の時期に白や赤、ピンクの花を咲かせる
ヤグルマソウの花期は6月から7月で、白い花が多いのですが園芸店などではたまに赤やピンクの花を見かけることもあります。赤い花は中国が原産の「ピナータ」という品種でそれを改良した「ファイヤーワーク」はピンク色の花を咲かせます。矢車草の花は数ミリのとても小さいもので、その小さな花が集まってふわふわとした見た目を形どっています。大きい葉の中心からすっと伸びた茎の先に穂のような花をつけるのが特徴です。 ヤグルマソウの実際の花は見た目よりもさらに小さく、花のように見える白いガクの中に隠されるようにして開花しています。花弁がないのがヤグルマソウの特徴で、最初は緑色のつぶのようなものが開花と同時に白やピンクに色づいていくのです。地方ごとに様々な別名で呼ばれる
ヤグルマソウには、地方ごとに様々な別名が付けられています。ヤッコガサ、ヤブレガサ、ムコカサ、サルカサなど、やはり大きな葉から連想されるような名前がつけられているのです。その他にも長野県木曾では「イツツバ」、長野県北佐久郡では「ゴハソー」など同じ県内でも違う名前で呼ばれているのもおもしろいですね。 また、外国語や学名が由来と言われているロジャーシア・ポドフィラなどの名前も別名として知られています。秋田県ではヤグルマソウの大きな葉に、大盛りに盛ったご飯を乗せて田植え時に婿に振る舞ったことから「ムコノゴキ」と呼ばれることもあったそうです。ヤグルマソウにはどんな種類の花言葉があるの?
それではヤグルマソウにはどんな種類の花言葉がつけられているのかご紹介していきます。ヤグルマソウには代表的に三つの花言葉がつけられているのです。ヤグルマソウにはポジティブな花言葉がある
ヤグルマソウには「清楚」と「幸福感」、「出発」というとてもポジティブで縁起の良い花言葉がつけられています。いずれもその見た目からイメージされた花言葉です。ちなみに前述したヤグルマギクの花言葉は、「繊細」「優美」「教育」「信頼」です。特に「教育」という花言葉は珍しくておもしろいですね。【清楚】
ヤグルマソウの「清楚」という花言葉は、その真っ白な花の色と小さくさりげない花をこぼれるように咲かせる特徴からつけられたものです。林や草の間の湿地に隠れるように咲いているヤグルマソウの控えめな生態からもイメージできる花言葉ですね。【幸福感】
ヤグルマソウは明るい林や川べりなどの湿度が高く、あまり花が咲かないような場所に自生していました。そのため、ふいに現れる真っ白で美しい花があまりに印象的だったため、見つけた時の幸福感がそのまま花言葉になったと考えられています。ヤグルマソウのふわふわとした羽根布団のような見た目からも、幸福感を連想させてくれますね。【出発】
ヤグルマソウの花言葉の三つ目は【出発】です。ヤグルマソウが花期を迎える6月から7月は気候も良く、どこかに出かけたくなることからイメージされたのではないでしょうか。花色別の花言葉はない
ヤグルマソウには白い花の他に、赤やピンク色の花を咲かせる品種がありますが近年になって日本に入ってきたこともあって色別の花言葉は決められていません。「清楚」「幸福感」「出発」がヤグルマソウ全般の花言葉と考えてよいでしょう。怖い意味はある?ヤグルマソウの花言葉の由来を知ろう
花言葉の中には、「恨み」や「嫉妬」など怖い意味を持つものが選ばれていることもあります。果たして、ヤグルマソウには怖い意味の花言葉はつけられているのでしょうか。ヤグルマソウの花言葉の由来から解説していきます。ヤグルマソウに怖い意味合いはない
まず、ヤグルマソウに怖い意味合いの花言葉はつけられていません。ヤグルマソウの花言葉は、「清楚」「幸福感」「出発」だけなので、ネガティブな花言葉はないと思っていただいて良いでしょう。林や山の川沿いに自生することが多かったので、暗い印象を感じている方もいたかもしれませんね。誰かにヤグルマソウの花や苗にプレゼントする場合にも、心配しないで贈って大丈夫です。小さく可愛らしい可憐な花に由来
ヤグルマソウの花言葉は、その小さく可愛らしい可憐な花に由来しています。ふわふわとした柔らかい見た目や、雪のような純白な花色からとても素敵でポジティブな花言葉が選ばれたのでしょう。ヤグルマソウの花の見た目からはまったくネガティブな印象を受けないのも、良い花言葉が付けられた由来です。3月1日・4月26日・5月11日などの誕生花
ヤグルマソウが誕生花に当てられている日付は複数あり、3月1日・4月26日・5月11日となっています。誕生花はその日付ごとに決められていて、ひとつの植物だけでないこともあるので自分の誕生日の花を調べてみるのもおもしろいのではないでしょうか。ヤグルマソウの花言葉にあった贈り物のシーン
ヤグルマソウを贈り物にするときに、ぴったりなシーンはどのようなタイミングなのでしょうか。ポジティブで前向きな花言葉がつけられているヤグルマソウは贈り物にも適した植物なので、相手の方の雰囲気などをイメージしてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。清楚で可愛らしい方への贈り物
ヤグルマソウの清らかで、清楚な見た目からイメージできるような上品な方へ送ってみるのはいかがでしょうか。贈り物をもらった時には、相手が自分をどのように思っているのかがわかるはずです。ヤグルマソウの白い花のように清楚だと思ってもらえるのは嬉しいのではないでしょうか。入学や入社などの始まり事のお祝いに
ヤグルマソウの【出発】という花言葉は入学や入社などの人生の節目の門出にぴったりです。何かの始まりごとのお祝いとして、ヤグルマソウを贈ってみるのも良いですね。春にヤグルマソウの苗を贈れば、すぐに花期を迎えてきれいな花を咲かせてくれるはずです。誕生日の花がヤグルマソウである人にプレゼント
誕生日の花がヤグルマソウである人にプレゼントするのもおしゃれで喜ばれるのではないでしょうか。ヤグルマソウは、3月1日・4月26日・5月11日の誕生花ですので、大切な方や友人の誕生日を調べて日付に合った花を贈ってみるのもセンスを感じさせてくれるはずです。花束として贈られるのが人気である
ヤグルマソウの泡立つような小さな花は、添え花として花束をさらに美しいものに引き立ててくれます。苗として販売されていることが多いヤグルマソウですが、花束として贈ればワンランク違ったフラワーギフトとして喜ばれるはずです。ヤグルマソウの花束は比較的珍しいので、お花屋さんに仕入れがあるか確認してから購入するようにしましょう。花言葉の意味を込めたヤグルマソウの贈り物の体験談
では、実際にどのような場面でヤグルマソウを贈っているのか体験談をいくつかご紹介します。ここでご紹介したシーン以外にも、ヤグルマソウを贈るおすすめのタイミングはいくつもあるので気軽に贈ってみてくださいね。可愛らしい恋人との記念日に花束を
ヤグルマソウのように清純な印象のある恋人との記念日に花束を贈った方のエピソードです。素朴な雰囲気と可愛らしい印象をもつ彼女にヤグルマソウの花束を贈りました。花屋でヤグルマソウを含む、珍しい花を集めて特別な花束を作ってもらい、とても喜ばれました。
ヤグルマソウはナチュラルな雰囲気のあるお花なので、花束にするとまるで野原のような素敵なアレンジメントを構成してくれます。特別感のある花束なので、大切な方へのプレゼントにも適していますね。
可愛らしい恋人との付き合って1年目の記念日に、ヤグルマソウの入った花束を贈りました。バラやガーベラなどの大きめの花を引き立ててくれて、また、あまり見かけない珍しいヤグルマソウに彼女も驚いてくれました。
ヤグルマソウは小さい花でありながら、集まって咲くのでとても存在感があります。小さい花は花束の中でも、周りを取り囲んでシルエットとしたり大きな花を引き立てるために使ったりととても有能な存在です。ヤグルマソウの花束も、その白い花色がどのような花とも相性が良く、素敵な花束となるのではないでしょうか。
入社したばかりの子供への贈り物に
社会人になったばかりの子供へヤグルマソウを贈った方のエピソードをご紹介します。入社して独立した子供の贈り物にヤグルマソウのアレンジメントフラワーを贈りました。一人暮らしのお部屋で、慣れない生活の中での癒しになってくれたととても喜ばれました。
ヤグルマソウのアレンジメントフラワーは珍しく、お花屋さんにオーダーして作ってもらえばさらに特別感が増すはずです。アレンジメントフラワーは比較的長持ちして、手入れの手間もかからないので一人暮らしのお子さんにもおすすめのギフトです。
ヤグルマソウの【出発】という花言葉に惹かれて新生活を送る子供にプレゼントしてみました。わざわざ花言葉を確認してくれて、とてもタイミングが良いね、と新しい生活をがんばる気力にしてくれたようです。
ヤグルマソウの【出発】という花言葉は人生の門出にぴったりで、大切な家族の節目を美しく彩ってくれるはずです。園芸店やお花屋さんなどで花束作ってもらっても良いですし、実際にお庭で育てたヤグルマソウを素朴なフラワーギフトとしてプレゼントしてみるのもおすすめですよ。
ガーデニング好きの友人の誕生日プレゼントに
ガーデニングが趣味の友人に誕生日プレゼントとしてヤグルマソウを贈った方のエピソードです。長い付き合いのあるガーデニング好きの友人にヤグルマソウの苗を贈りました。ヤグルマソウは多年草で育てやすいと聞いたので、早速、お庭に植えてみるととても感謝されました。
ヤグルマソウは多年草なので、一度お庭に植えれば何年も花を楽しむことができます。比較的に丈夫で育てやすいいので、ガーデニング好きのお友達にプレゼントするのも良いですね。ヤグルマソウの花言葉である【幸福感】はきっと友人にも幸せを運んできてくれるはずです。
【まとめ】ヤグルマソウの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談を紹介!
いかがだったでしょうか。キク科のヤグルマギクと混同されることの多いヤグルマソウですが、実際に目にするとその花や見た目が大きく異なることをわかっていただけたでしょうか。ヤグルマソウには、「清楚」や「幸福感」などとても素敵な花言葉がつけられています。また、ヤグルマソウはユキノシタ科の多年草なので、お庭に一度植えたら何年も楽しむことができるはずです。お庭の初夏の彩りとして、ヤグルマソウを植えてみてはいかがでしょうか。 この記事のポイントは以下の通りです。- ヤグルマソウは湿った場所を好む多年草で、日本にも自生している
- ヤグルマソウの花言葉は、「清楚」「幸福感」「出発」
- ヤグルマソウには怖い花言葉はない
- 清楚で上品な見た目をした方や、入学や入社を迎える人に贈るのがおすすめ