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皆さんはシモツケというお花をご存知でしょうか。観賞用のお花としてポピュラーですが、詳しく知っている人はあまり多くないと思います。せっかくお世話になった人に贈るならどのような花言葉をもっているのか、どのような植物なのかを知っておきたいですよね。この記事では、
- シモツケはどんな植物なのか
- シモツケの花言葉
- シモツケを贈るのにぴったりのシーン
- シモツケの贈り物にまつわるエピソード
シモツケ(下野)ってどんな植物なの?
最初にシモツケがどのような植物なのか、その特徴を紹介していきます。日本が原産地であるバラ科の植物
シモツケはバラ科シモツケ属の落葉低木で日当たりの良い場所を好み、暑さや寒さに加えて乾燥にも強く非常に丈夫な植物です。原産地は日本で、東アジアのような温帯地域にも分布しています。5〜6月の時期にピンクや赤、白い花を咲かす
シモツケの花の見頃は5から6月で、赤やピンク、白色の小さな花が集まって一つの花を形成しており、趣きがあります。葉はギザギザと尖っており、枝分かれが多く広がるため大きく育ちます。下野の国で自生していたことが名前の由来
シモツケはさきほど紹介したように日本原産の植物で、その名前は現在の栃木県の古い呼び名である「下野国(しもつけのくに)」に由来しており、栃木県で発見されました。別名「キシモツケ(木下野)」とも呼ばれる
シモツケは最初に発見された土地である下野と低木に花をつけることから別名「木下野」とも呼ばれます。シモツケによく似たシモツケソウという植物は「草下野」と呼ばれます。シモツケにはどんな種類の花言葉があるの?
シモツケにはどのような花言葉があるのか紹介していきます。そもそも花言葉とは?
花言葉とは植物の花などに対してその特徴に合わせた意味を持たせるワードのことで、その植物のシンボルとして象徴づける意味合いがあります。花言葉の発祥は1600年代のトルコであるとされ、日本には明治時代の初め頃にイギリスから伝わったとされています。シモツケには凛としたイメージの花言葉がある
シモツケの花言葉には「儚さ」「愛」「努力」「無駄」などがある。シモツケの花言葉はその姿から想起される凛としたイメージのものが多いです。【儚さ】
シモツケの花言葉には「儚さ」があり、シモツケはシルエットがはっきりしない繊細な姿をしているためピッタリの言葉です。しかし、儚いというワードは縁起がいいとは言えないのでお見舞い等の際に持っていかないよう注意が必要です。【愛】
シモツケの花言葉には「愛」があります。色もピンクや白と鮮やかで可愛らしい姿は愛の明るく華やかなイメージとマッチしています。好きな人に想いを伝える際に贈ってみるのも良いかもしれません。【努力】
シモツケの花言葉である「努力」は小さな花が集まって立派な花序を形成する姿が由来で、小さな努力を積み重ねて大きな目標を達成することを連想させますよね。熱心に頑張っている人に贈ってみると励みになるでしょう。【無駄】
これまで紹介してきたフレーズたちとは違うイメージの「無駄」という花言葉は中国の故事に由来するとされています。このお話については後ほど解説します。そのほかに【無益】【整然とした愛】などもある
シモツケのその他の花言葉には「無駄」とほとんど同じ意味・起源である「無益」や、可愛らしいバラバラの小花が1つ1つ集まって立派な花の姿をつくることから生まれた「整然とした愛」というフレーズがあります。シモツケは色別にも花言葉がある
シモツケの各色ごとの花言葉について紹介していきます。ピンク色のシモツケ【愛】
ピンク色のシモツケの花言葉は「愛」です。シモツケの小さな花が集まって花序をつくる姿に加えて、ピンクという色はより可愛い印象をもたらすので愛という花言葉がピッタリです。白色のシモツケ【努力】
白色のシモツケの花言葉は「努力」です。小花が集まって大きな花を形成するように小さい積み重ねで大きな目標を達成することや、清廉で可憐な白色を綺麗な状態に保つには並々ならぬ努力が必要ということから連想されます。赤色のシモツケ【儚さ】
赤色のシモツケの花言葉は「儚さ」です。赤は情熱的でエネルギーに満ち溢れたイメージをもたらす色なのでこの花言葉は一見意外に思えます。しかし、激しい情熱は長く持続するものではないことやシモツケが落葉する木であることからこのフレーズも納得がいきます。怖い意味はある?シモツケの花言葉の由来を知ろう
つづいて、シモツケの意外な花言葉や花言葉の由来、怖い意味はあるのかについて紹介していきます。シモツケの花言葉に怖い由来はない
シモツケの花言葉には怖い意味や由来はありません。「無駄」や「無益」、「儚い」といった寂しげな花言葉はありますが、シモツケの可憐な様子に似合う「愛」や「努力」のように前向きな意味をもっています。おぼろげな花姿に由来
シモツケの花は小花が集まり可愛らしいですが、長く伸びたおしべが花びらの輪郭を隠すことでおぼろげな印象を与えます。その美しい花姿は「儚さ」を連想させ、これがシモツケの花言葉の由来であるとされています。【無駄】【無益】中国に伝わる話に由来
「無駄」や「無益」といった花言葉は中国の故事に由来します。そのお話の内容は、「ある少女が戦争で捕らえられた父を奪還するために敵地に乗り込み、2年の月日を経てやっと父を探し出したが、もう父は亡くなってしまっていた」というものです。このお話の内容からは戦争の無益さ、少女のやるせなさが伝わってきます。6月14日・8月11日・10月13日などの誕生花
シモツケは6月14日、8月11日と10月13日の誕生花です。シモツケの花が見ごろである6月と8月はもちろん10月でも誕生花となっており、プレゼントとして可愛らしいシモツケの花を贈ってみてもきっと喜ばれるでしょう。シモツケとコデマリとの違い
シモツケと似ている植物であるコデマリとの違いを紹介していきます。どちらもバラ科シモツケ属であり、似ている
シモツケとコデマリはバラ科シモツケ属であるという特徴が共通しており、どちらも小さな花が集まって一つの大きな花を形成しているので似ています。花の咲かせ方が違う
シモツケとコデマリでは花の咲き方が異なります。シモツケは枝先に咲かす
シモツケの花は枝先に咲いており、開花の時期までに枝を伸ばしながら花芽がついていきます。また、花が咲き終わった後の花がらを取り除くことで再び新しい花が咲くようになります。一方、コデマリは枝全体を覆うように咲かす
コデマリはシモツケとは異なり4月から5月ごろに枝全体を覆うようにびっしりと花を咲かせ、枝が垂れている姿が特徴的です。小手毬の漢字のように”まり”のような形の花をつけます。また、花が咲き終わるとすぐに剪定をする必要があります。シモツケに似た花としてシモツケソウもある
他のシモツケに似た植物としてシモツケソウというお花があります。花の見た目は非常によく似ていますが、シモツケやコデマリのような低木ではなく多年草です。また、シモツケの別名「木下野」に対して「草下野」とも呼ばれることがあります。シモツケの花言葉にあった贈り物のシーン
シモツケの花を贈るのにオススメのシーンを紹介していきます。切り花として贈られるのが人気である
シモツケはその可愛いらしい見た目から切り花として贈られることが多く、ゲンペイシモツケという品種は一つの株からピンクと白の2色の花が咲くため華やかで人気があります。また、テマリシモツケという品種はアレンジメントなどに枝物として用いられます。好きな人へ愛情を伝えるときに
シモツケには「愛」という花言葉があります。そのため、好きな人へ告白やプロポーズをするとき、彼女や妻に愛情を伝えるときに贈る花束にピンクのシモツケを添えてみるのも良いのではないでしょうか。努力している人への贈り物に
シモツケの花言葉には「努力」もあります。普段お仕事を頑張っている人やお世話になった尊敬する人に花言葉の意味を添えて白色のシモツケのアレンジメントなどを贈ることで日頃の感謝を伝えることができるでしょう。誕生花がシモツケである人へのプレゼントに
さきほど紹介したように、6月14日、8月11日と10月13日の誕生花がシモツケです。これらの日付が誕生日の人にシモツケを添えてプレゼントを贈ると意外な自身の誕生花を知ることもでき、良いサプライズになるでしょう。花言葉の意味を込めたシモツケの贈り物の体験談
シモツケの贈り物にまつわるエピソードを紹介していきます。花束として恋人へのプレゼントに
シモツケの花束を恋人に贈った人のエピソードです。告白のときに花を贈ろうと思い、花屋さんに行ったところ花言葉の意味とともにシモツケをオススメされました。無事告白は成功して彼女と付き合うことができ、今でも関係は良好です。シモツケは僕にとって思い出の花です。
花言葉に即したシモツケのプレゼントは告白などの大一番にも粋で非常に良いですね。 続いて、結婚記念日に花束を贈った人のエピソードです。
毎年結婚記念日には花束を贈っているのですが今年は見慣れないお花が入っており、それがシモツケでした。妻にも好評で、良いお花に出会うことができました。
結婚している妻にプレゼントを贈っているので告白とは違ったシーンですが、花束を贈ると日頃の感謝や気持ちがより伝わると思います。
起業したばかりの元同僚への贈り物に
昔の同僚が起業した際にシモツケを贈った人のエピソードです。会社の同僚が起業したということで、お祝いとしてシモツケの入った花束を贈りました。白いシモツケの花言葉は「努力」なので彼には頑張って自分の会社を大きなものにしてほしいです。
こちらもシモツケの花言葉に沿った贈り物をしていますね。白色であるというのも明るいイメージをもたらしてくれるので嬉しいですよね。 起業してしばらく経った友人にシモツケを贈ったエピソードです。
起業して1ヶ月の友人に会社を大きくしてほしいという願いを込めて縁起物であるシモツケの苗を贈りました。友人はシモツケの木と一緒に会社も成長させていきたいと喜んでくれました。
こちらは花束ではなく苗を贈っており、会社を大きくしてほしいという願いがより切に伝わってきますね。
誕生花がシモツケの友人の誕生日プレゼントに
友人に誕生花であるシモツケを贈った人のエピソードです。6月が誕生日の友人にシモツケの花を贈ったところ、彼は自身の誕生花を知らなかったため今の時期が見頃であることや花言葉について話すと盛り上がりました。
自分の誕生花を知らないという人も少なくないので意外な情報が知れるのもサプライズとして嬉しいですね。 自分の親に誕生花であるシモツケを贈った人のエピソードです。
10月で60歳の誕生日を迎える母親にシモツケの入ったフラワーアレンジメントを贈ったところ母は誕生花がシモツケであることを知っており、花言葉になぞらえて「息子の愛を感じた」と言ってくれたので良い親孝行になりました。
自分の両親に日頃の感謝を伝えるために誕生花を贈られたら、親は子供の成長を感じてきっと喜んでくれるでしょう。
【まとめ】シモツケの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談まで紹介!
これまでシモツケについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、- シモツケはピンクや白い花を咲かせる日本原産の植物で、名前の由来は栃木県の旧名から
- シモツケの花言葉には「愛」「努力」「儚さ」「無駄」などがある。
- シモツケは花言葉に関連して、好きな人、身の回りの頑張っている人や誕生花の人に渡すと喜ばれる。
- シモツケを贈った人たちの体験談