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皆さんは観葉植物を育てたことはありますか?観賞植物を育てる上で欠かせない水やりの方法に「霧吹き」がありますが、どのような方法で行えばベストなのだろうと迷っておられる方も多いかもしれません。観葉植物はとても葉水を好む植物のため、霧吹きのノウハウをマスターしておくことが大切です。 そこでこの記事では、
- 観葉植物に霧吹きで葉水をすると良い理由
- そもそも「葉水」とはどんなものか
- 霧吹きを使って葉水を行う方法
観葉植物に霧吹きで葉水をするといいんですか?
観葉植物はインテリアとしてもとても人気が高い植物で、葉水を好むということはよく聞きますが、実際のところ霧吹きで葉水行う方法がなぜベストといわれるのかよくわかからないという方も多いのではないでしょうか?そこで、霧吹きで葉水を行うと良い理由やコツについて順にご紹介していきたいと思います。
観葉植物への霧吹きによる葉水は効果があります!
観葉植物に霧吹きで葉水を行っている方は多いと思いますし、何となく毎日霧吹きをする方もいれば、暑い時や乾燥気味のときだけ霧吹きをしている方もおられるのではないでしょうか。実は霧吹きには観葉植物の生育や生育の助けとなるような目的と効果があります。それらのポイントを押さえることで、観葉植物が元気に長く育ってくれます。観葉植物への葉水にもコツがあります
観葉植物に葉水を行う場合も、単に水を葉につけるのではなく、正しく行うためのコツがあります。葉水は葉の表面のみならず裏面にもしっかり行うことが大切ですし、手で葉を持ち上げたり、鉢を下から支えたりして葉水を行うことも大切なポイントの一つです。観葉植物への正しい葉水とコツを徹底解説します!
それでは、観葉植物に葉水を行う際のコツやポイントについてご紹介していきましょう。初心者の方にもわかりやすく解説していくので、順に読み進めていってくださいね。そもそも【葉水】が初耳なんですが、それなんですか?
そもそも「葉水」とは、一体どのようなことを行う作業のことを指すのでしょう?葉水とは霧吹きを使って葉に水を吹きかける方法のことで、観葉植物の育て方として広く行われている大変便利な手法です。
なぜ観葉植物に霧吹きを使って葉水をするといいのか?
観葉植物に葉水を行うメリットとして挙げられることは、観葉植物は土からだけでなく葉・茎からも水分を吸収するため、霧吹きを使って葉水を行うことで、葉からの水分補給が効率よく行えることです。効率よく葉から水分を吸収することで、観葉植物を元気に生き生きと育てられます。
水やりの代用にすることができる
観葉植物は土から水分補給をもちろんしていますが、葉からも水分を吸収するため、土が湿っているけれど葉に元気がない場合などの応急処置として水やりの代用で行えます。特に冬場など、観葉植物が休眠期の際の水やりの代用として大変有効です。観葉植物が乾燥することを防ぐことができる
秋から冬にかけての気温の低下時期は、湿度が下がったり暖房に当たったりして葉が乾燥しやすくなります。葉の乾燥は観葉植物にとって大変ダメージを受けやすく、最悪の場合枯れてしまう要因になりかねません。その場合でも葉水を行うことで乾燥を防げ、程よい水分や湿度を観葉植物に与えられるため、大変有効な手段です。 植物の葉には「気孔」と呼ばれる空気や水分の通り口があり、気温の変化によって外の湿度と植物体内の水分量に大きな差が生じると、気孔から水分が出入りし調節する役目を担っています。しかし、夏や冬などの気温が極端で乾燥する時期が続くと、葉から水分が蒸発しすぎてしまい茶色く変色して枯れてしまいます。この現象を防ぐために葉に葉水を行い、程よい水分や湿度をキープできる状態を葉水で作り上げます。観葉植物の防虫効果を高めることができる
観葉植物に悪影響を与えるカイガラムシやハダニ・アブラムシなどの害虫は乾燥した環境を好みますが水に弱いため、葉水を行うことで防虫効果を高められます。葉水をして葉の潤いを保ったり、葉水で虫そのものを洗い流すこともできます。そのため、観葉植物を健康な状態で育てるためには葉水は欠かせない方法です。 また、普段から葉水を行うことで、水が嫌いな害虫が観葉植物に近寄りにくくなり、繁殖活動も行えないため増殖する心配もありません。観葉植物の葉のみならず、株の周囲にも霧吹きで水をサッと吹きかけ、程よい湿度を保つように心がけてください。ホコリなどの葉の汚れを落とすことができる
室内で観葉植物を育てている場合、どうしても葉の表面に埃がたまってしまいがちです。そうなると、葉からの光合成が行いにくくなり成長不良を引き起こしかねません。また埃は虫の住処にもなりえるため、葉水を行いしっかり要因を取り除くことも大切です。定期的に葉水を行い、光合成をしっかり行える環境を整えられると、おのずと葉も艶のある美しいおしゃれな見た目を保ってくれます。 もし、チリや埃の量が半端なくたまっているときは、葉水をした後、一度タオルでふき取り、さらにもう一度水を吹きかけるという作業を繰り返すときれいになります。このような手間を取らないためにも定期的に葉水を行い、葉水をするだけでチリや埃も下に落ちる環境づくりを心がけ、おしゃれなインテリアを保ってくださいね。霧吹きを使った観葉植物の葉水の方法【頻度・回数】
霧吹きを使った葉水を観葉植物に行う場合、葉水の回数や頻度はどれくらいを目安に行えばよいのでしょう?ポイントを順にご紹介していきます。
基本的には毎日あげるようにする
霧吹きで葉水を行う場合、できるだけ細かなミストが出る霧吹きを使って毎日行うようにしてください。水の量は、葉を潤す程度軽く吹きかけていくようにしてください。ところが、葉に害虫が付着していることを発見したら、この限りではありません。しっかり重点的に行うようにしてください。また葉水を行う際の頻度は季節によって時間帯にも注意が必要です。夏は普段よりも多めに葉水を行うようにする
夏行う葉水の注意点は、一番熱い時間帯の日中に葉水を行ってはせっかくの水がお湯のようになってしまい、水の温度で葉が傷んでしまうことがあります。そのため、気温が35℃以上になる夏場に葉水を行う場合は、朝方や夕方の涼しい時間帯に普段より多めの葉水を行うようにすることが大切です。 暑い日差しが照り付ける夏場は一日一回だけの霧吹きでは空気中の水分がすぐ蒸散してしまい、葉先が水分不足で茶色く変色して枯れやすくなります。そのため、必ず2~4回ほどを目安に霧吹きをして、暑さによる乾燥や枯れを防止することが大切です。冬は最低でも1日1回以上行うようにする
寒い冬場に観葉植物に葉水を行う場合は、水が凍ってしまう可能性もあるため、夏場とは逆にまだ気温のあがる日中の時間帯を選んで行うことをおすすめします。また冬は乾燥しやすいため、1日1回以上の葉水を必ず行うように心がけてください。 また土が乾燥している状態で長期間霧吹きをせず放置していると、観葉植物はすっかり乾燥して水切れを起こし、病気にかかりやすくなってしまいます。特に油断しやすい冬場でも、土の乾燥からハダニなどの害虫を知らないうちに寄せ付け、発生させてしまっていることもあるため、注意が必要です。霧吹きを使った観葉植物の葉水の方法【タイミング・手順】
では、霧吹きを使った観葉植物の葉水にはどのような方法やタイミング・手順があるのでしょう?順に見ていきましょう。
霧吹きの葉水は午前中のうちに行うようにする
霧吹きの葉水は基本的に午前中のうちに行うようにするのがベストです。午前中ならこれから気温が上がってくる時間帯なので、観葉植物が活発化する時期と重なるため、水分補給をしっかり行えます。葉水は葉の表と裏両面にしっかり行うことが大切ですし、葉の裏側の方が湿気もこもりやすく乾燥しにくいです。 観葉植物の表面に葉水を霧吹きでおこなう場合は、観葉植物から距離を離して空気中に数回シュッっと吹きかけるように行ってください。もし乾燥して観葉植物がしおれ気味の場合は、葉・茎・枝に水分補給を行うことが大切です。鉢が気温で温まってしまったときにも葉水をすると効果的
夏場は観葉植物の鉢が必要以上に温まってしまい、熱くなり高温多湿の状態を鉢自らが作り出してしまうことになりかねません。そのため、ガーデニングを行っている場合は特に、朝夕の一番涼しい時間帯に葉水を行い、根が傷まないように心がけることが大切です。 鉢が温まってしまった場合も葉水を定期的に行うことで、鉢自体の相対温度を下げることができますし、もし熱帯夜が続くようなら就寝前に3回目の葉水を行い、観葉植物および周辺を潤った状態に保って朝を迎えるようにすると随分違います。寒い日や夜間の葉水は避けるようにする
冬の寒い日は氷点下を下回る時期もあり、この頃の鉢の中は知らず知らずのうちに中の土が凍りつき、根を傷めやすい状態に陥っていることもあります。また観葉植物は寒さに弱いため、寒い夜間に葉水を行うことでストレスがかかりやすく葉が傷む恐れもあるため注意が必要です。さらに寒い冬の時期は観葉植物が休眠期に入り、成長が緩やかになっている場合も多いため、必ずその時期は午前中に一回だけ霧吹きで葉水を行うことをおすすめします。【初心者必見】観葉植物に葉水を行う際のポイント
観葉植物に葉水を行う際には、どのようなポイントに注意を払いながら作業すればよいのでしょう?効果のある霧吹きの方法をマスターし、順調に観葉植物を育ててくださいね。①葉の表面だけではなく裏面にも霧吹きで葉水を行う
観葉植物に葉水を行う時、表のみならず裏にもしっかり行うことが大切です。表面のみに水を吹きかけていても水分を思ったほど吸収していない場合も多いため、より水分を吸収しやすい裏面にしっかり吹きかけることが大切です。なぜ裏面にしっかり水分を吹きかけると良いかというと、多くの植物の葉の裏に「気功」の細胞がたくさんあるため、裏面からの水分吸収率の方が高いためです。②1度にたくさんの水分を与えないようにする
観葉植物に葉水を行う場合、じょうろで一度にたくさんの水分を与えると葉に大きな水滴ができ、上手く水分を吸収できないばかりではなく、床が濡れて汚れてしまったり水道水に含まれるミネラル成分で葉が白く着色してしまうこともあります。もし葉に白い汚れが付着してしまった場合、速やかに濡れたタオルで拭き取らないと、取れなくなってしまうことも多々あるため注意が必要です。③水の代わりに液体肥料を霧吹きしてもOK!
4月~10月の温かい時期は観葉植物の生育期です。この時期に葉水を行う代わりに液体肥料を時々吹きかけて霧吹きを行うことも可能です。その場合、既定濃度より更に倍ほど薄めて散布するようにしてください。効果的な場面は、根からの栄養をあまり取り込まなくなって元気がなくなってきたときや、追肥を行う際に葉に散布する方法が有効です。どういった霧吹きを選べばいいのか?
ここからは観葉植物に適したおすすめの霧吹きをご紹介したいと思います。じょうろとは違い、噴霧の強さを様々なに変換できるタイプなど、たくさんの種類が市販されている霧吹きですが、どのようなポイントに注意を払いながら選べばよいのでしょう?項目別にご紹介していきます。
容器の安定感や容量で選ぶ
まず霧吹き自体の容器の安定感や容量・実用性などを重視して選ぶ方法があります。霧吹きの中にはガラス製のボトルや逆さにすると水がこぼれてしまうものもあります。万が一落下させてしまい怪我をしてしまうこともあり得ます。そのため、霧吹きを選ぶ際にはボトルの安定感があり、底の広い容量も多いタイプの容器を選ぶことをおすすめします。 また、中身の見えるボトルも使い勝手がとても良い霧吹きです。毎回ボトルを開けて中を確認する必要もないですし、目盛りつきの物を使うことでどれだけの量の水を吹きかけたかも自ずとわかります。毎回決まった量を吹きかけることで、水分を多く与えすぎる心配もありません。霧の質感やノズルの性能で選ぶ
観葉植物におすすめの霧吹きを選ぶとき、霧の種類を変更できるタイプやノズルの長さや性能・機能で選ぶことも大切です。自分の思い描いている通りに葉水を行える霧吹きを手に入れることで、毎日の葉水を楽しく行えます。ガーデニング用の霧吹きはミストの種類を替えられるものも多く、特にストッパーが付いているタイプを選ぶことで、室内で薬品をスプレーする場合も誤射を防げます。 また直射のあるタイプを選ぶことでもし害虫を見つけた時も重点的にスプレーできるため、一石二鳥の使い方ができ、使い分けも簡単に行えます。もし奥まった細かい部分にまでしっかり霧吹きを行いたい方は、ロングノズルタイプを選ぶことで、確実に狙った部分までノズルが届き、隅々までしっかり葉水が行え、とても便利です。耐薬品性やデザインで選ぶ
観葉植物を育てていると薬品を使う場面が必ず出てきます。できることならデザインにこだわって、インテリアとしても置ける霧吹きを選びたいと思っている方もおられると思います。最近ではデザイン性もありおしゃれなインテリアとしても十分使える霧吹きもたくさん販売されているので、お気に入りの一つを是非選んでくださいね。 また液体肥料などの薬品を使う場合、水で薄めてスプレーする必要が出てきます。ところが霧吹きの中には薬品を入れられない素材が使われている場合もあり、もし気づかずに使用すると霧吹きが壊れたりノズルが使えなくなったりすることもあります。そのため、必ず目的の薬品を霧吹きの中に入れて使えるかどうかの確認をしっかりしてから選ぶようにしてください。もし、薬品用と葉水用の霧吹きを別で購入する場合は、それぞれの用途にピッタリ合ったお気に入りの霧吹きを選ぶことをおすすめします。機能性十分! おすすめの霧吹きを紹介!
ここからは、機能性も十分兼ね備えた、観葉植物を育てる上でおすすめの霧吹きをご紹介していきます。是非、霧吹きを選ぶ際の参考にしてくださいね。
マルハチ産業 蓄圧式スプレー 1L マイスター レギュラー
霧吹きの中でもシンプルなタイプで、耐熱温度は-7度~40度まで対応可能な霧吹きです。本体の素材はポリプロピレン(一部スチール)でタンクの素材はポリエチレンでシンプルな仕様です。ノズルは真鍮でできており、とても使いやすい仕様となっています。強化プラスチックを使用しているため、耐久性に優れており、さらに横向き・上向き・下向きの角度でスプレーできます。また振り子ホースを使用しているため、最後まで残さずスプレーできるところも嬉しいですね。アルコール消毒にも使えますが、無水エタノールの場合は80%以下の濃度まで薄める必要があります。商品名 | 蓄圧式スプレー 1ℓ マイスターレギュラー |
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価格 | 727円(税込) |
サイズ | 10.5×19×27.5(㎝) |
特徴 | ノズルを回し、霧の広がりの調整が自由に噴射できる |
セフティー3 噴霧器 オートスプレー 1L 蓄圧式 360°可変ロングノズル
360°噴射できる優れものの霧吹きで、横向き・上向き・逆さ向きなど最大範囲で対応が可能です。柔らかチューブを使っているため、逆さにしても簡単に噴霧できるばかりでなく、容器の中で少なくなった水もしっかり最後まで噴霧できます。逆さにしても液漏れしにくい仕様を採用しているため、安心して使用できます。また蓄圧式利用の後、レバーを押すだけで最大範囲で連続噴射できるところも嬉しいですね。商品名 | セフティー3 オールフリー オートスプレー |
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価格 | 1,527円(税込) |
サイズ | 10.5×33.5×27(㎝) |
特徴 | 約4mの距離まで直射・ジェット・霧で360度噴射可能 |
SPICE OF LIFE(スパイス) 電動 霧吹き 電池式 オート スプレー オリーブ 1L ミスト ノズル調整
電源ボタンを押し続けることで水やりしたい部分に自動噴霧し続けられる霧吹きです。握力が弱い高齢の方や子供も簡単に扱える仕様になっているため、大変人気があります。またノズルを回してスプレー幅が2タイプに切り替えられるため、用途に応じて噴霧幅を調整できるのも嬉しいですね。電源ボックスに単三電池を2本入れると使えますが、乾電池は付属していないため別に購入する必要があります。商品名 | 電池式オートスプレー オリーブ1ℓ |
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価格 | 2,980円(税込) |
サイズ | 12×24×28(㎝) |
特徴 | 電源ボタンを押し続けてオートスプレーできる |
観葉植物に霧吹きって必要?驚きの効果と霧吹きのコツを徹底解説のまとめ
この記事では、観葉植物を育てる上で欠かせない霧吹きについて主に解説してきましたがいかがでしたか?- 観葉植物に葉水を行うことは大変効果的である
- 観葉植物に葉水を行うことで乾燥を防げる
- 観葉植物に葉水を行うことで防虫効果もある
- 葉水は毎日行う方が良い
- 夏場は葉水の回数を多くする
- 寒い日や夜間の葉水は行うべきではない
- 葉水を行う際は表のみならず裏面もしっかり行う