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ハナミズキは街路樹や公園などでよく見かける、私たちの身近にある樹木です。桜の時期が終わると可愛らしい白や薄紅色の花を華やかに咲かせるのが特徴的ですが、ハナミズキの花言葉はご存知でしょうか?日本人に昔から親しまれてきたハナミズキの花言葉にはたくさんの花言葉があり、実話が由来になっているものも含まれています。贈り物として選ばれることも多いので、どんな花言葉があるのか気になりますよね。 この記事では、
- ハナミズキ(花水木)とはどんな植物なのか
- ハナミズキにはどんな種類の花言葉があるのか
- ハナミズキの花言葉の由来には怖い意味があるのか
- ハナミズキの花言葉にあった贈り物のシーン
そもそも花言葉とは?
ハナミズキの花言葉をご紹介する前に、花言葉がどのようなものなのかをおさらいしておきましょう。古くからしまれてきた花言葉は手紙の代わりに気持ちを伝える手段として生まれ、現在でもその方法は変わることなく贈り物の参考にされています。花言葉とは植物のイメージから付けられる言葉
花言葉は植物の見た目や特徴からイメージされるものがほとんどで、歴史や伝説などが由来となった言葉も多くあります。日本と海外では違う意味の花言葉がついていたりと、解釈の仕方がいくつもあるというのが花言葉の面白いところです。花言葉は贈り物の参考にされることが多い
花言葉は贈り物の参考にされることが多く、誕生日やイベントなどで花を贈るときは特に花言葉が重視されます。良い意味の言葉ばかりでなく悪い意味の言葉を持っている植物もあるので、誰かに贈るときは花言葉の意味にも注意しましょう。ハナミズキにはどんな種類の花言葉があるの?
身近な存在のハナミズキには、長い時間をかけて愛情を感じられる花言葉が多くあります。恋愛としての愛情というよりは友情など広い意味での愛情を表す言葉が多く、その多くは実際にあった出来事が由来となっているのが特徴です。ハナミズキに怖い意味の花言葉はない
ハナミズキの花言葉に特に怖い意味はありません。ただし、花言葉の由来において一部のキリスト教の方々からネガティブなイメージを持つ由来がありますので、キリスト教を信仰している方に贈るときはメッセージを添えるなど工夫すると良いでしょう。これから紹介するそれぞれの花言葉を知ることで、シーン別に合わせてハナミズキを楽しんでみてはいかがでしょうか。ハナミズキには珍しい花言葉が多い
ハナミズキには【永続性】や【返礼】などの珍しい花言葉が多くあります。花言葉としては聞きなれない言葉ですが、由来を知ればきっと納得できることでしょう。素敵な花言葉の由来を、ひとつひとつご紹介いたします。【私の思いを受け止めてください】
1910年(明治43年)に、東京の市長を務めていた尾崎行雄氏が日米友好の証にとワシントンへ桜の苗木を贈りました。しかし、船での輸送中に虫の被害に遭ってしまったため、苗木は全て処分されてしまいます。2年後の1912年には虫に強い品種の桜を探して贈ることに成功したので、尾崎氏の強い思いが由来となった言葉がつけられました。【永続性】
永続性という花言葉は、ハナミズキの特徴からついた言葉です。他の樹木に比べると成長するスピードはゆっくりですが、時間をかけて着実にまっすぐ大きくなっていく姿が由来となっています。開花後も美しい緑の葉から鮮やかな紅葉、宝石のような赤い実など、季節を通して長く楽しめるという点も由来のひとつです。【返礼】
返礼という花言葉は、尾崎行雄氏が桜の苗木を贈った話に関係しています。最初に苗木を贈ろうとした2年後の1912年、遂に約3000本ものソメイヨシノの苗木をワシントンへ贈ることができました。このことに感激した当時のワシントン市から、感謝の気持ちを込めた返礼品としてハナミズキが届いたという実話が花言葉の由来となっています。英語での花言葉
ハナミズキはアメリカのシンボルとして広く愛されていて、バージニア州とノースカロライナ州の州花としても知られています。英語での花言葉もハナミズキの特徴が由来になっている言葉が中心ですが、日米の友好の証に苗木を贈りあったエピソードからついた花言葉もあるようです。【love undiminished by adversity(逆境にも耐える)】
英語の花言葉には"love undiminished by adversity(逆境にも耐える)"という意味もあります。ゆっくりとしたスピードで育つハナミズキの木は、とても頑丈で耐久性に優れています。逆境にも負けずしっかりと成長して花を咲かせる姿から、逆境にも耐えるという花言葉がつきました。花が咲く様子から、逆境に耐える愛という意味も持っています。遠距離恋愛や国際恋愛など、逆境に耐え愛を育んでいきたい時に"love undiminished by adversity"をという想いをハナミズキを贈ることで伝えると良いかもしれません。【durability(永続性・耐久性)】
"durability"(永続性・耐久性)という花言葉は、日本語も英語も共通の意味を持っています。どちらもハナミズキがゆっくりと時間をかけて大きく成長する様子と、頑丈で耐久性に優れた木の性質からイメージされた言葉です。"durability"という永遠に続いて欲しいという想いを伝える時にぴったりの花言葉です。【Am I indifferent to you? (私があなたに関心がないとでも?)】
私があなたに関心がないとでも?という花言葉の由来は、ビクトリア時代に愛を伝える言葉として広まった流行り言葉という説があります。しかし、桜の苗木を受け取ったアメリカ側の感激した気持ちとも受け取れるので、そちらの方がイメージに合っていますね。ハナミズキは色別の花言葉はない
ハナミズキは薄紅色の他に、白やピンク、赤の花を咲かせますが、色別の花言葉はありません。ですので、ハナミズキを誰かに贈るときは全体の花言葉を参考にすれば大丈夫です。色別の花言葉を気にすることはないので、贈る相手のイメージに合う色を選んであげてください。怖い意味がある?ハナミズキの花言葉の由来を知ろう
ハナミズキの花言葉には怖い意味の言葉もあるのでしょうか?ポジティブな印象の花言葉ばかりですが、その中に怖い意味が隠れているとしたらプレゼントとしては贈りにくいので、もう少し花言葉を掘り下げてみましょう。ハナミズキに怖い由来の花言葉はない
ハナミズキには、怖い由来の花言葉はありませんが、【永続性】という花言葉がネガティブなイメージを持たせてしまうのでしょう。また、キリストが磔にされた時の十字架がハナミズキの木だったという説があるので、一部のキリスト教信者からはネガティブなイメージを持たれやすいのかもしれません。真っ直ぐ丈夫に伸びることに由来
ハナミズキの花言葉は、樹木や枝が真っ直ぐ丈夫に伸びることに由来しています。【永続性】という花言葉の由来になったように、耐久性のある丈夫な樹木はゆっくりと成長する姿が特徴的です。アメリカからの返礼品としてハナミズキが届いたのが由来
【返礼】という花言葉は、アメリカからの返礼品としてハナミズキが届いたのが由来となっています。ハナミズキが届いたのは一度ではありません。1915年に白いハナミズキ、2年後の1917年には赤いハナミズキが届き、日米の友好関係の架け橋となったのです。3月18日・3月23日・4月15日の誕生花
ハナミズキは3月18日・3月23日・3月31日・4月15日・4月23日・5月2日・5月9日の誕生花です。庭木としてプレゼントするのも良いですが、鉢植えだと場所も取らず育てやすいですよ。開花より少し早い時期なので、蕾の状態でプレゼントして花が咲く姿をゆっくりと楽しんでもらってはいかがでしょうか。ハナミズキ(花水木)ってどんな植物なの?
ハナミズキ(花水木)は、春になると細い枝いっぱいにピンクや白の可愛らしい花を咲かせる樹木です。街路樹として道路脇や公園でよく見かけますが、庭木としても大変人気があるので民家の庭にシンボルツリーとして植えられていることもあります。アメリカが原産地であるミズキ科の植物
原産地がアメリカのハナミズキはミズキ科・ミズキ属の落葉樹で、アメリカでは【Dogwood】という別名で呼ばれています。かつてハナミズキの樹皮を煮出した液を犬の皮膚病の治療薬として使用していたことが由来となり、このような名前がつきました。4〜5月の春の時期に白い色や赤色、薄紅色(ピンク)の花を咲かす
ハナミズキは4月~5月の春の時期に十字架のような形をした白や赤、薄紅色の可愛らしい小さな花を咲かせますが、この部分は【総苞片】という名前の葉で本当の花は総苞片に包まれています。花びらといわれている部分が葉なので持ちがよく、美しい状態を長く楽しめるのが特徴です。秋の季節に深紅色の実をならす
10月下旬~11月下旬の秋の時期になると、ハナミズキは紅葉とともに深紅色の実をたくさん実らせます。残念ながら人間が食べられる実ではありませんが、宝石のようにツヤツヤとした実は見ているだけでも目を楽しませてくれるものです。「チェロキーチーフ」が最も主流な品種
ハナミズキには数種類の品種がありますが、最も主流なのはチェロキーチーフです。古くからあるチェロキーチーフは花つきが良く、薄紅色の花を咲かせます。初心者でも育てやすい品種なので、贈り物にもおすすめです。別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれる
ハナミズキはヤマボウシとよく似ているため、アメリカヤマボウシという別名がついています。ハナミズキと同じように花びらと呼ばれる白い部分は総苞片で、葉の先端が尖った形をしているのがヤマボウシです。ハナミズキの花言葉にあった贈り物のシーン
ハナミズキは華やかな花のイメージが強いので春の植物だと思われがちですが、「夏は鮮やかな緑の葉」「秋は美しい紅葉と赤い実」「冬は葉が落ち切った後の美しい樹形」というように1年を通して楽しむことができる植物なので、贈り物にピッタリです。頂き物をした時のお返しに
【返礼】という花言葉に合わせて、大きな頂き物をした時はお返しとしてハナミズキの苗木をプレゼントしてはいかがでしょうか。庭木として植えれば家のシンボルツリーにもなり、季節を問わず成長を楽しんでもらえます。【永続性】これからうまくいくようにと開業祝いに
開業祝いには【永続性】といった葉言葉から、これからもうまくいくようにとの願いを込めてハナミズキを贈るのがおすすめです。友情を表す意味の花言葉も持ち合わせているので、同僚や友人の開業祝いとして選ぶのが良いでしょう。恋愛において何か気持ちを伝えるときに
【私の思いを受け止めてください】【永続性】【逆境にも耐える】などの花言葉は、恋愛において何想いを伝えるときに合っています。プロポーズをするときや、遠距離恋愛中の恋人への贈り物に選べば、きっと喜んでもらえますよ。メッセージカードを添えることでより伝わりやすく
ハナミズキを贈り物にするときは、花言葉や伝えたい想いを書いたメッセージカードを添えて渡しましょう。そうすれば、なぜハナミズキを贈り物に選んだのかがより伝わりやすくなり、喜んでもらえます。花言葉の意味を込めたハナミズキの贈り物の体験談
ハナミズキを贈り物に選んだ人達は、どのように花言葉の意味を込めてプレゼントしているのでしょうか。実際にハナミズキをプレゼントした人の体験談をご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。母の日にお世話になっている気持ちを
ハナミズキの流通時期は3月~5月なので、カーネーションではなくハナミズキを贈る人が増えています。花言葉にも温かい言葉がたくさんあるので、母の日の贈り物におすすめです。ハナミズキの花言葉に【返礼】という言葉があると知ったので、母の日にメッセージカードを添えたハナミズキの鉢植えをプレゼントしました。いつもお世話になっているので、日頃の感謝の気持ちを伝えることができて良かったです。
母の日には、いつも温かい愛情をくれるお母さんへお礼の気持ちを伝えたいですね。心のこもった贈り物とともに、愛情をお返ししてあげましょう。
母の日に、カーネーションではなくハナミズキの花をブーケにしてプレゼントしました。日頃の感謝と、ずっと元気でいてほしいという気持ちを込めて【返礼】と【永続性】という花言を使った手紙を贈ったら、とても喜んでくれました。
母の日の花というとカーネーションのイメージが強いですが、ハナミズキの花言葉も母の日にピッタリです。鉢植えではなくブーケを選ぶというのも素敵ですね。
同僚の開業祝いに
開業祝いには胡蝶蘭をプレゼントするのが定番ですが、ハナミズキは同僚の開業祝いにとてもおすすめです。花言葉には、友人の成功を願う意味の言葉があります。仲の良い同僚が独立することになったので、開業祝いに【永続性】という花言葉があるハナミズキの苗木をプレゼントしました。新しい事業もハナミズキのようにゆっくりと確実に成長していきますようにと、願いを込めた贈り物ができて良かったです。
鉢植えのプレゼントも良いですが、木を植えられるスペースがあるのなら苗木をプレゼントするのも良いですね。記念樹にもなりますし、シンボルツリーにもなるのでおすすめです。
同僚の開業祝いに、ハナミズキの花束を贈りました。【永続性】【返礼】【逆境にも耐える】という花言葉を使い、「商売が繁盛するように」「今までの感謝の気持ち」「これからも逆境に負けず頑張って欲しい」という気持ちを込めたメッセージを贈ったら、とても感激して喜んでくれました。
ハナミズキは1週間前後で花が落ちて枯れてしまうので、開業祝いの贈り物には縁起が悪いという見方もあります。できるだけ新鮮な花を選ぶか、他の花と合せて華やかにするなどして贈ると良いですね。
誕生花がハナミズキである友人の誕生日プレゼントに
ハナミズキは日米の友好関係の証になった植物なので、友人の誕生日プレゼントにピッタリです。誕生花がハナミズキの友人へは、ぜひ花言葉を添えて贈りましょう。友人の誕生花がハナミズキだったので、花言葉を調べてプレゼントしました。日米の友好関係の証となった花ということを知りとても感動したので、ずっと仲良くしてほしいという意味を込めた【永続性】と、いつもありがとうという気持ちを込めた【返礼】という花言葉を手紙に書いて渡しました。友情の証の花なんだととても感激してくれたので、選んで良かったです。
ハナミズキは実話が由来になった花言葉をもっているので、日米間の素敵なエピソードを添えてプレゼントされた友人の方は、きっと温かい気持ちになったことでしょう。日頃の感謝も込められる素敵なプレゼントです。
幼馴染の友人の誕生日プレゼントに、誕生花のハナミズキを贈りました。ずっと一緒にいる友人に、「これからも仲良くしようね」「いつも味方でいるからね」という気持ちを添えて、【永続性】と【私があなたに関心がないとでも?】という花言葉を書いた手紙を渡しました。とても喜んでくれ、秋の紅葉や赤い実を一緒に見るのが楽しみだと言ってくれています。
長い付き合いの友人へは、【私があなたに関心がないとでも?】という花言葉も素敵ですね。季節が変わっても楽しめるハナミズキは、贈り物におすすめです。
一青窈の曲『ハナミズキ』の歌詞を思って贈った
大ヒットした一青窈さんの「ハナミズキ」。歌詞に込められた大切な人を心から想う歌詞が多くの人の共感を呼び国民的ヒットソングになりました。そんな「ハナミズキ」はウェディングソングとしても人気の一曲です。友人の結婚式で「ハナミズキ」の曲を使用しサプライズで動画を贈りました。大切な友人の幸せがずっと続きますようにと、ハナミズキの花言葉の「永続性」と、歌詞の「君と好きな人が百年続きますように」という想いを込めて作成しました。友人もとても感激してくれたので、「ハナミズキ」を選んでよかったと思いました!
「君と好きな人が百年続きますように」という歌詞のように、ご友人のこれからの幸せが続いていくことを祈る言葉は、ハナミズキの「永続性」という花言葉にもつながり、とても素敵な想いが込められていますね。
彼氏との記念日に「ハナミズキ」の曲を使って、これまでの思い出をまとめたムービーを贈りました。ハナミズキには「永続性」や「私の思いを受け止めてください」という花言葉があると知り、私の思いと『ハナミズキ』の歌詞とぴったりだと思い選びました。とても喜んでくれて、私たちの思い出の曲の一つになりました!
ハナミズキの花言葉である「永続性」や「私の思いを受け止めてください」という意味は、恋愛関係において幸せな時間が続きますようにや、日頃の感謝や想いを伝えるのにぴったりな花言葉です。また、『ハナミズキ』の大切な人の幸福を願う素敵な曲と花言葉を贈ることでしっかりと想いを伝えることができるでしょう。
ハナミズキの花言葉とは?色別の花言葉や由来、贈り物の体験談を紹介!のまとめ
ここまでハナミズキの花言葉について解説してきましたが、いかがでしたか?ハナミズキが私達の身近な植物である理由や、庭木として人気がある理由がおわかりいただけたのではないでしょうか。 この記事のポイントは、- ハナミズキとは、春になると赤や白、薄紅色の花を咲かせるアメリカ原産の植物
- ハナミズキの花言葉には、実話に基づいた珍しい花言葉が多く英語の花言葉もあるが、色別の花言葉はない
- ハナミズキの花言葉には怖い意味のものはなく、ハナミズキが真っ直ぐ丈夫に伸びることや、アメリカからの返礼品としてハナミズキが贈られたことが由来となっている
- ハナミズキの花言葉にあった贈り物のシーンは、頂き物をしたときのお返し・開業祝い・恋愛において気持ちを伝えるとき