目次
みなさんは観葉植物を育てた経験はありますか?観葉植物はおしゃれで室内のグリーンインテリアにもなるため、どの観葉植物を育てるのか悩んでいる方も多くいるのではないでしょうか。
中でもドラセナ・コンシンネは細く鋭い葉っぱがスタイリッシュな雰囲気を持ち、耐陰性が高く丈夫な植物なので、人気の観葉植物です。
本記事ではドラセナ・コンシンネを育てるか悩んでいるが、特徴や育て方が分からないという方に向けて内容を以下の通りにまとめました。
- ドラセナ・コンシンネの特徴
- ドラセナ・コンシンネの置き場所
- ドラセナ・コンシンネの水やり
- ドラセナ・コンシンネの土・肥料
- ドラセナコンシンネの植え替え
- ドラセナ・コンシンネのよくあるトラブル
ドラセナ・コンシンネとはどんな観葉植物?
育て方を紹介する前にドラセナ・コンシンネの特徴について解説していきます。花言葉や風水効果も合わせて紹介しますので、興味のある方はぜひご覧になってください。リュウゼツラン科ドラセナ属の観葉植物である
ドラセナ・コンシンネはリュウゼツラン科ドラセナ属で原産地がマダガスカル島の熱帯樹木。耐暑性と耐陰性が高いため、丈夫で育てやすい観葉植物です。また、「真実の木」や『幸福の木』とも呼ばれているため人気が高く、ハワイでドラセナを家の前に置くと幸せが訪れるといわれていることが由来となっているそうです。鋭い葉に鮮やかな赤紫色が入っているのが特徴的
ドラセナ・コンシンネは細く鋭い葉っぱも大きな特徴の1つですが、鮮やかな赤紫色の葉であることももう1つの魅力です。これは紅葉しているわけではなく、通常の姿であるため普通の緑とは違った色を楽しみたい方にはドラセナ・コンシンネを飾ってみてはいかがでしょうか。ドラセナ・コンシンネの花言葉
ドラセナ全般は「幸福」。ドラセナ・コンシンネは「真実さ」という花言葉を持っています。ドラセナ・コンシンネの別名「真実の木」はこの花言葉が由来となっているそうです。真実の花言葉には仕事運を高めてくれる効果があります。新社会人や移転祝いなどの贈り物にはドラセナ・コンシンネがおすすめですよ。ドラセナ・コンシンネの風水
ドラセナの風水効果は、上向きに細く伸びる見た目から「成長」や「発展」の効果を持っており、仕事運や勉強運を向上させてくれます。加えて鋭く尖った葉っぱには邪悪な気を払う「邪気払い」の効果もあるため、玄関やリビングに置くことで悪い気を払い人間関係を向上させてくれますよ。ドラセナ・コンシンネの育て方【置き場所】
ここではドラセナ・コンシンネの「置き場所」について解説しています。管理する場所を誤ってしまうと、元気に成長するどころか枯れてしまう恐れもあります。注意点も含めてベストな置き場所も含めて紹介しますね。適度に日当たりの良い場所に置く
ドラセナ・コンシンネは耐陰性があるため、ある程度日当たりが悪くても育てることができます。しかし、日光を好む植物であるため、日当たりの良い明るい日陰に置くようにしましょう。直射日光に当たると葉焼けの原因に
ドラセナ・コンシンネは真夏の強い直射日光に当たってしまうと、「葉焼け」を起こしてしまう恐れがあります。葉焼けして変色してしまった部分は回復することはなく、光合成ができなくなってしまうため、成長が阻害されてしまいます。真夏の直射日光には特に注意してください。耐寒性がないため10度以下の屋外を避ける
ドラセナ・コンシンネの耐寒性は少し弱く、10℃以下ならないように温度調整を行ってください。10℃以下にならない暖かい地域では冬越しは可能ですが、10℃以下になってしまう場所では室内で育てるようにしてください。ドラセナ・コンシンネの育て方【水やり】
次はドラセナ・コンシンネの「水やり」について解説していきます。水やりのタイミングや時期ごとの水の量を誤ってしまうと、ドラセナ・コンシンネが枯れてしまう恐れもあるため不安な方はぜひ見ていってくださいね。季節に合わせて水やりの頻度を変える
ドラセナ・コンシンネを含め、観葉植物には大きく分けて成長期と休眠期が存在します。その2つの時期の水やり頻度はまったく異なるため、成長期と休眠期を把握しておくことが重要です。ドラセナ・コンシンネの成長期は春~秋、休眠期は冬になります。 時期よっては害虫が付着していることもあるため、水やりの時に害虫がいないかの確認もしておきましょう。春〜秋:土の表面が乾いたらたっぷりと
成長期である春~秋は土の表面が完全に乾燥したら水やりのタイミングで、水やりの時間帯は早朝か夕方の涼しい時間帯がおすすめです。真夏の暑い日中は蒸し風呂状態になってしまうため、鉢内の湿気が高くなって「根腐れ」の原因となってしまう恐れがあります。水の量は鉢底から漏れ出るくらいたっぷりあげるようにしてください。冬場:土の表面が乾いて数日経ってから
休眠期である冬の間は成長することはなく、現状維持にしか水分を必要としません。そのため土の表面が完全に乾燥してから2~3日後に少量、水をあげるようにしてください。ここで春~秋と同じペースで水やりをしてしまうと簡単に「根腐れ」を起こしてしまいますので注意してくださいね。夏場の日中に水やりするのは避けよう
先ほども少し触れましたが、真夏の暑い日中に水やりしてしまうと鉢内が蒸し風呂状態になってしまい、根が腐ってしまう「根腐れ」を起こしてしまいます。根腐れになったドラセナ・コンシンネは枯れる恐れもありますし、回復させるには植え替えや根っこの剪定など手間がかかってしまうため真夏の日中に水やりをすることはおすすめできません。ドラセナ・コンシンネの育て方【土・肥料】
ここではドラセナ・コンシンネの「土・肥料」について解説しています。置き場所や水やりと同じくらい土・肥料は重要な要素であるためぜひ参考にみていってください。水はけの良い用土で育てる
ドラセナ・コンシンネは湿気を嫌うため、水はけの良い用土で育ててください。市販で葉倍されている観葉植物用の土がおすすめです。 土を自身で配合して作りたいという方は赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜたものにバーミキュライトやパーライトを少し加えると水はけの良い土が作ることができますよ。生育期にのみ、2ヶ月に1回緩効性肥料を与える
肥料を与えたい方は生育期の春~秋の2か月に1回のタイミングで緩効性肥料が使用することをおすすめします。2か月に1回と言いましたが、緩効性肥料の効果期間は種類によって異なります。6か月間効果が持つものもあるため、その肥料の期間を守ってあげるようにしましょう。2週間に1度の液体肥料でも良い
緩効性肥料を用意できない方は液体肥料でも問題ありません。液体肥料は即効性が高いですが持続性が短いことが特徴です。そのため液体肥料を使う場合は1~2週間に1回のペースで肥料を与えるようにしてください。【成長したらすること】ドラセナ・コンシンネの剪定
ドラセナ・コンシンネが成長してきたら剪定を行わなくてはいけません。剪定をすることで全体の見た目もよくなり、結果として元気に育つことにもつながります。興味のある方はご覧になってくださいね。剪定をする時期は5〜9月の生育期
基本的に剪定をする時期は5月~9月の生育期にしてください。生育期の期間は成長が旺盛で剪定後に新しい芽がでてきます。ドラセナ・コンシンネが弱ってしまう冬場の休眠期に剪定を行ってしまうと回復できずストレスを与えるだけになってしまうため注意してください。痛んだり、茂りすぎたりした枝葉を剪定する
傷んでいる葉や茎、茂り過ぎて日あたりを阻害しあっている枝葉を選んで剪定してください。正しく剪定を行うことで植物をより健康にし、きれいな樹形を保つことができます。枝が伸びすぎたら、切り戻し剪定を
枝が伸びすぎると、新しい芽がでてこなくなることがありますので切り戻して剪定を行いましょう。伸びすぎた枝を切り落とすため、切り戻し剪定は大胆で不安になる方もいるかもしれませんが、切り落として問題ありません。少し時が経てばすぐに枝の脇から新しい枝が生えてきます。剪定をすることで枝分かれさせられる
ドラセナ・コンシンネの本幹である幹を剪定することでそこから枝分かれさせることができます。幹を切り落とすため心配になる方もいるかもしれませんが、5月~9月の剪定時期を守っていれば、枯れることはなく剪定ポイントから枝分かれしてくれますよ。【成長したらすること】ドラセナ・コンシンネの植え替え
ドラセナ・コンシンネが成長してきたらすることには植え替えもあります。大きくなったドラセナ・コンシンネを植え替えせずにいると結果として枯れる危険性があるため重要な作業となります。気になる方はぜひ見ていってくださいね。2〜3年に一度、植え替えをする
植え替えタイミングとしては約2~3年に1回のペースで行うと良いと言われています。植え替えを怠ってしまうと、成長に伴って鉢内が根っこで満たされてしまい、栄養の吸収を根っこ同士で邪魔してしまいます。 結果としてドラセナ・コンシンネの健康状態が悪くなってしまうため、定期的な植え替えを忘れないようにしてください。冬場を避け、生育期に植え替えをする
植え替えはドラセナ・コンシンネに大きなストレスがかかってしまいます。回復力の高い生育期に植え替えを行ってあげることで枯れるリスクを避けることができます。 一方、回復力の低い冬場の休眠期に植え替えを行ってしまうとそのまま枯れてしまう危険性があるため注意してくださいね。植え替えに用意するもの
ドラセナ・コンシンネの植え替えに必要なものを以下にまとめました。- 前のものよりも一回り大きな鉢
- 観葉植物用の土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 剪定ハサミ
- 細めの棒(割りばしでも可)
植え替え手順
- 新しい鉢に鉢底ネットを敷く
- 鉢底石を鉢底が見えなくなるまで敷く
- 土を鉢の1/3程度まで入れる
- ドラセナ・コンシンネを鉢から取り出す(抜けづらかったら軽く叩きながら引き抜く)
- 根っこに付いた土を払い落とす
- 黒く傷んだ根っこ、密度の高い部分の根っこは剪定する
- 新しい鉢にドラセナ・コンシンネを置く
- 鉢の縁から2~3cm下まで土を入れる(細い棒で根の隙間まで土を入れる)
- 鉢底から水が漏れ出るくらいたっぷり水やりをして完了
ドラセナ・コンシンネの増やし方
ここではドラセナ・コンシンネの増やし方を解説しています。ドラセナ・コンシンネを増やしたいと思っている方は参考にご覧になってくださいね。水差しや挿し木、取り木で増やせる
ドラセナ・コンシンネはある程度成長してくると、水差しや挿し木、取り木などで増やすことが可能です。それぞれの手順を解説していきますので興味のある方は参考にしてください。ドラセナ・コンシンネの水差しの手順
切り取った茎や枝を水に挿して増やしていく方法。手順は以下の通り。- 枝の先端から10~15cmの長さで切断面が斜めになるようにカットする
- ついている葉っぱは2~3枚残してそれ以外はすべて切り落とす
- 枝が倒れないように細目の花瓶に入れて、水を注ぐ
- 発根してきたら水差し成功
- ある程度根っこが成長してきたら一回り大きい鉢に植え替える
- たっぷり水をあげて完了
ドラセナ・コンシンネの挿し木の手順
切り取った茎や枝を別の土に挿して増やしていく方法。手順は以下の通り。- 枝の先端から10~15cmの長さで断面が斜めになるようにカットする
- ついている葉っぱは2~3枚残してそれ以外はすべて切り落とす
- 挿し木用に用意した土を育苗ポットに入れて、水で湿らせておく
- 鉢の中心に穴をあけて、ドラセナの枝を挿す
- 明るい日陰で土が乾かないように管理する
- 2~3か月経過し、新しい芽と根っこが生えてきたら挿し木成功
- 最後に一回り大きな鉢に植え替える
ドラセナ・コンシンネの取り木の手順
枝の一部を傷つけたり、皮を剥いだりすることで、枝の途中から発根させて増やしていく方法。手順は以下の通り。- ドラセナ・コンシンネの発根させたい部分の皮をカッターなどで白い中身が見えるようにキレイにはぎとります
- 剥ぎ取った部分を水苔で包み、ビニールで上から覆ってヒモなどで縛ります。この時上から水やりができるように少し穴をあけておいてください
- 2~3か月程度して発根してきたら取り木成功
- 根っこが大きくなってきたらそこから上の部分を切り離して一回り大きな鉢に植え替える
- たっぷり水やりをして完了
ドラセナ・コンシンネの枝の曲げ方
ドラセナ・コンシンネは枝を曲げて形を変えることができます。枝を曲げて自身のお気に入りのドラセナを作ってみましょう。ここではドラセナの枝の曲げ方についていくつか紹介していますので参考にしてください。コツを掴めば意外と簡単にできる
枝を曲げてしまって大丈夫なのかと不安な方も多いかもしれませんが、コツと要領を抑えてしまえば割と簡単です。無理な曲げ方をしてしまうと折れてしまうこともあるためこれから説明する内容に注意して曲げてくださいね。コンシンネの枝を曲げるのに必要なもの
コンシンネの枝を曲げるために必要なものは以下の通り。- 針金(太さ2mm程度)
- ひも
- ペンチ
- 剪定ばさみ
コンシンネの枝の曲げる手順
- 針金を土に4~5cm挿して、ペンチを使い、ドラセナの曲げたい方向と同じ方向に上にくるくる巻いていく
- 針金を巻いた間隔が開いていたらもう1本巻く
- 鉢の周りに1周ぐるっとひもを巻いて縛る
- 巻いた針金と鉢に巻いたヒモを短めのヒモで一直線で結んで固定する
- 曲がった状態を維持しながら数か月育てていく
ドラセナ・コンシンネのよくあるトラブルと対処法
ドラセナ・コンシンネによくあるトラブルとその対処法をまとめました。これからドラセナ・コンシンネを育てる方、育てるのに不安がある方は参考にご覧になってください。ドラセナ・コンシンネの葉っぱが枯れる
ドラセナ・コンシンネの葉っぱが枯れてしまった場合の原因は様々あります。考えられる原因について初心者にも分かりやすく解説していきますね。【日光不足】日当たりの良い場所で管理する
ドラセナ・コンシンネは耐陰性は高いものの、日光を好む植物です。元気に育てるためには日光は必要不可欠であるため日当たりのいい日陰に置いてあげてください。ただし、直射日光にあたると「葉焼け」を起こして変色してしまいます。葉焼けを起こした部分は光合成ができなくなり、結果として枯れてしまうこともあるため注意してください。【根詰まり】ひと回り大きな鉢に、植え替える
植え替えを怠っていると鉢内が根っこで満たされ、互いに栄養の吸収を阻害しあってしまいます。結果、根っこが黒く腐ってしまい「根腐れ」の原因となってしまうため定期的に一回り大きな鉢に植え替えてあげることも忘れないでください。【根腐れ】腐れた部分をカットし、植え替えをする
先ほど紹介した、根詰まりや水のやり過ぎによって根っこが腐る、「根腐れ」が発生してしまうことがあります。根腐れが発生した場合、放置しておくとそのまま枯れてしまう可能性が高いため、判明したらすぐに植え替えを行い、腐った根っこはすべてカットしてください。ドラセナ・コンシンネの葉が垂れる
ドラセナ・コンシンネの葉が垂れてしまって元気がなくなった時の原因と対処法もご紹介していきます。原因が分かれば難しいことはありませんのでぜひご覧になってください。【水不足】たっぷりと水やりする
ドラセナ・コンシンネの葉が垂れる原因の1つとして水不足が考えられます。葉が垂れてしまった時に土が完全に乾いていたら水不足の可能性が高いため、一度水をたっぷりあげて様子を見てください。【環境変化】徐々に環境を変える
ドラセナの葉が垂れる原因として、季節による寒さなども考えられます。季節に応じてドラセナ・コンシンネの環境を調節してあげましょう。【まとめ】ドラセナ・コンシンネ(真実の木)の育て方や特徴を徹底紹介!
ここまでドラセナ・コンシンネについて特徴や育て方を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?ドラセナ・コンシンネは赤紫の細く鋭い葉っぱが特徴的でとてもおしゃれな雰囲気をもっておりインテリアとして飾りたいですよね。 ここまでの内容をまとめると以下の通り。- ドラセナ・コンシンネの花言葉は「真実さ」
- ドラセナ・コンシンネの置き場所は明るい日陰がベスト
- ドラセナ・コンシンネの水やりは成長期と休眠期で異なるため注意
- ドラセナの用土は水はけの良い土を選ぶと言い
- ドラセナの植え替えは5~9月の成長期がいい