シュロチクの育て方を紹介!日々のケアの注意点や大きくする方法まで

シュロチクの育て方を紹介!日々のケアの注意点や大きくする方法まで
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目次

皆様はシュロチクという観葉植物をご存じでしょうか?シュロチクという名前をご存知のない方もいるかと思いますが、実は観葉植物ではお馴染みの「テーブルヤシ」などのヤシ科の仲間です。まるで竹の笹のような葉っぱの見た目から、漢字で「棕櫚竹」と書きますよ。アジアンや和風のインテリアにもピッタリな人気のある観葉植物です。 今回の記事では、「これからシュロチクを育ててみたい!」「育てているけど、今以上にグンと成長する育て方を知りたい!」という方のために、以下の流れでチュロチクの育て方を解説していこうと思います。
  • シュロチクってどんな観葉植物なの?基本的な情報をご紹介
  • シュロチクの育て方のポイント①置き場所と温度について
  • シュロチクの育て方のポイント②水やりについて
  • シュロチクの育て方のポイント③肥料について
  • 成長したらするべき植え替えと剪定の方法について
  • さらに大きくするにはどうしたらいい?
  • シュロチクによくあるトラブルと対処方法
最後までご覧いただくことで、シュロチクがどんな観葉植物であるかしっかりとお分かりいただけて、今日から元気に成長することのできるシュロチクを育てることができますよ!ぜひ最後までご覧ください。

シュロチク(棕櫚竹)はどんな観葉植物なの?

さて、まずはシュロチクが一体どんな観葉植物なのかについて、基礎知識を知ることから始めていきましょう。シュロチクの基本的な特徴を知ることでより、特徴に合ったベストな育て方をすることができ、何より育てる際の愛着にもつながりますよ。では一緒に見ていきましょう!

細長い繊細な葉っぱが特徴的な観葉植物!

何と言ってもその細長い繊細で美しい葉っぱ!これには心打たれる方も多いことでしょう。まるで竹の笹の葉ような見た目をしていますが、れっきとしたヤシ科の観葉植物なので、全く健人は関係ないというユーモアも面白いですよね。 シュロチクはヤシ科ラピス属の、原産国が中国南部・東南アジア熱帯雨林気候区の観葉植物です。耐陰性が強いので、室内でも簡単に育てることのできる初心者の方に安心です。細長い繊細な葉っぱを眺めているだけで心が和む、和風や中国などのアジアンなインテリアにも相性の良いことで人気の高い素敵な観葉植物です。

シュロチクの花言葉:「思慮深い」「向上心」

お次はシュロチクの花言葉をご紹介します。シュロチクの花言葉は2つあり、「思慮深い」「向上心」という前向きで縁起の良い花言葉が付けられています。「思慮深い」「向上心」という花言葉の意味を添えて、これから大きな挑戦や試験などを控えている方にシュロチクをお贈りすることをおすすめします。

シュロチクの風水:出会い運を引き寄せる風水効果

そんなシュロチクは「出会い運を引き寄せる」風水効果を持っています。特に、シュロチクのような先の尖った細い葉を持つ観葉植物は、「邪気」や「悪運」を遠ざけ、「出会い運」や「幸せ」を引き寄せられると言われており、お部屋に置くことで良い運気でお部屋を満たしてくれることでしょう。

シュロチクの育て方のポイント①:置き場所と温度

まずは育て方において最も重要な「置き場所と温度」に焦点を当ててお話ししていきます。この2点をないがしろにしてしまうと、後々後悔してしまうことにもつながってしまうことにもなりかねません。ぜひ集中して聞いていただけたらと思います!

室内か屋外の半日陰に置くと良い

シュロチクはそれなりに寒さに強いので、室内はもちろん、屋外で育てることもできます。その際の置き場所は、どちらも日の当たりやすい半日陰に置くのがおすすめです。よくあるのが、早く生長してほしさに日当たりが強すぎる場所に置いてしまうことです。日当たりが強すぎる場所に置いてしまうと、シュロチクは葉焼けを起こしてしまい、繊細な葉っぱは黄色く変色してしまうので注意が必要です。

耐陰性が強いので、明るい室内であれば問題なく育つ

シュロチクは耐寒性が強いので明るい室内であれば問題なく育つことができます。とは言っても、なかなか日当たりの良い時間帯が少ない方もいるかと思います。そんな方は休日などに数時間でも日光浴させてあげることで対処しましょう。また屋外で育てる場合は、風が当たりすぎない日陰の場所におくことで、葉っぱが裂けてしまうことや植木鉢の転倒を避けることができます。

最低5℃はキープしておくことが重要

冬場の管理は基本的には室内がおすすめです。寒さに強い観葉植物ではありますが、温度の目安は最低でも5℃以上にキープするようすると元気に育ちやすいです。環境や状況によっても変わってきますが、温度の目安は5℃以上と覚えておいて損はありません。特に秋〜冬の時期には注意が必要ですので、室内に温度計をおいておくと簡単に温度を確認することができるのでおすすめです。乾燥させすぎないようにしてください。

シュロチクの育て方のポイント②:水やり

続いてのポイントは「水やり」についてです。「普段からなんとなくで水やりをしています」と言う方も案外多いのでは?ここからは、時期によって水やりの仕方を変えることが一番肝心!というお話ししていきますよ!

春〜夏の時期:土の表面が完全に乾いてから水やりをする

春から夏の温暖な季節は、観葉植物は「生長期」にあたり、水や栄養をよく吸収する時期です。そのため、春から夏にかけてのこの時期は、土を触ってみて、しっかりと土の表面が乾燥していたらたっぷりの水を与えるようにしてください。鉢底から水が出ていくのを確認できるほど水やりをしても問題ありません。

秋〜冬の時期:土の表面が乾いてから2~3日後に水やりを

シュロチクにおいて、一年の中でも特に秋から冬の時期には注意が必要です。この時期は「休眠期」と言って成長がストップする時期です。そのため、秋から冬は土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりをしてください。基本的にはやや乾燥しているくらいの方が安心できることを覚えておきましょう。この寒い時期に春や夏同様に水やりをするとあっという間に枯れてしまうこともあるので、注意してください。

シュロチクの育て方のポイント③:肥料

最後の育て方のポイントは「肥料」についてです。シュロチクにおいての「肥料」のポイントは、適切な時期に与えることが大切です。ここからは肥料の与える時期や、どんな肥料の種類を与えるといいかについて詳しくご紹介します。

植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分

シュロチクは植え替えの時に長期間ゆっくりと成分が溶け出す暖効性肥料(置き肥)を土に混ぜ込んでおくだけで十分です。基本的には丈夫な観葉植物ですので、そこまで神経質に肥料のことを考える必要はありません。

肥料を与える時期:5~10月

肥料を与える時期は、5月から10月の生長期と被るようにしましょう。冬場はシュロチクの成長が止まる為、水の吸い上げが鈍くなるため、5月から10月の時期に置いた肥料は、冬には取り除き、また春が来たら与えるようにしてください。

肥料の与え方

肥料は、生長期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液体肥料を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えなくても大丈夫です。

日々のケアで肥料を与える必要はない

先ほどもお話しした通りに、日々のケアで肥料を与えて育ててあげないと元気に育たないほど弱い観葉植物ではないので、そこまで神経質に肥料のことを考える必要はありません。ここまでお話しした半日陰におく置き場所であったり、水やりは時期によって変えることなどの基本的なことを抑えることの方が肝心ですので、まずは上記のことを踏まえてしっかりと基礎的な育て方で育てることから始めましょう!

【成長したらすること】植え替えについて

ここまでのお話しで、シュロチクを育てる上で重要な3つのポイントがしっかりとお分かりいただけたかと思います!ここからは、ここまでのポイントを押さえた育て方で実際にシュロチクが成長した際にするべき「植え替え」についてお話ししていきます。

植え替えをするタイミング:2年〜3年に1回

そもそも「植え替え」とは何かをご存知のない方もいらっしゃると思うのでご説明します。「植え替え」とは、植物が生長することで、鉢やプランターの中の根がいっぱいになり、根詰まりの状態になった植物を、根を整理して、新しい用土で植え替えることを言います。根詰まりの状態になると、水はけや通気性が悪くなり、生長が滞ってしまいます。 そんな「植え替え」ですが、シュロチクにおいては基本的に2年〜3年に1回のペースで行うようにしましょう。シュロチクは比較的にゆっくりと生長していく観葉植物ですので、このくらいの頻度を目安に「植え替え」するようにしましょう。

植え替えをする時期:5月〜9月頃

また「植え替え」の時期はシュロチクは5月〜9月頃が最適です。基本的にどの観葉植物も秋までの温暖な気候の時期に「植え替え」をするのがベストな時期と言われていますが、シュロチクは5月〜9月頃の時期に「植え替え」をすることが良いことを覚えておきましょう。真夏は温度があまりにも高すぎるので、真夏は避けて植え替えをしましょう。

植え替えの方法

続いてはその「植え替え」の方法と手順について順に解説していきます。
  1. まずは今の鉢よりもひと回り大きな鉢を用意しましょう。
  2. 次は古い鉢から株を優しく丁寧に抜き取ります。この時、根っこは繊細なためあまりいじらないようにしましょう。
  3. 鉢底ネット、鉢底石を敷いた新しい鉢に観葉植物専用の用土を入れ、シュロチクの株を中央に優しくおいてください。
  4. そうしたら隙間を埋めるように土を入れていきます。この時スコップなどがあると手も汚れずに細かい作業をすることができます。
  5. 株を安定させてるために、バランスを見ながら微調整を行ってください。
  6. 最後は、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水やりをして、植え替え終了です。植え替え後は、日陰に1〜2週間は置いてあげることで株が土に安定していきます。

【成長したらすること】剪定について

お次は剪定について解説していきます。「剪定」とは簡単にいうと、伸びすぎた部分やサイズを調整したい場合にカットしてスッキリさせることです。定期的にやるというのがおすすめですが、その「剪定」をやる際の時期と、またそのコツについて解説していきます!

シュロチクを剪定する時期:5月〜10月

シュロチクの剪定に適した時期は5〜10の比較的に温暖な日にするのがベストです。寒い日に剪定をすると、日光の不足や暖かな気温が足らずに切り跡が上手く回復しないことがあります。そのため、暖かい時期にすることはもちろんのこと、先ほどお話しした「植え替え」の時期と同じタイミングですることもおすすめです。

剪定するコツ

シュロチクの剪定には少しのコツが必要です。実はシュロチクは成長点が先端にしかない為、幹の途中で切っても脇目は出てきません。シュロチクを剪定する際は根元からしっかりと切ってあげ、そのそばから生えてくる新芽を育てましょう。また、育てていく上で出た枯れた幹や伸びすぎて葉が少なくなった幹も同時に根元から剪定し、お好みの樹形に整えてあげましょう。 お次はシュロチクをさらに大きくする方法3つを解説していきます!「今以上に大きくしたい!」という方は必見のお話ですので、ぜひその方法を最後までご覧ください!

さらにシュロチクを大きくする方法

ここまで解説してきたシュロチクの育て方のポイントや植え替えや剪定の方法などを駆使すれば初心者の方でも簡単に元気に育てることができます。しかし、シュロチクをより大きくしたいという方に向けて、これからはシュロチクをさらに大きくする2つの方法を解説していきます。

株分け

1つ目は株分けです。シュロチクは株分けで増やすこと・大きくすることができます。植え替え同様に株を優しく引き抜いて、2~3株に地下茎ごとカットし、株分けしましょう。 株分けする際に細かく分けすぎてしまうと、弱る原因にもなってしまうので注意してくださいね。また、株分けをする時期としては湿度の高い梅雨時期がベスト。株分け後のチュロチクは数週間は安定するまで日陰に置き休ませましょう。新芽を確認できたら、また明るい日陰において引き続き育ててあげましょう。 株分けの手順は以下になります。
  1. 古い株から優しく株を引き抜きましょう。
  2. 根についた土を優しく古いおとします。
  3. 一回り大きな鉢を用意し、鉢底ネットを敷いて、土を半分より少ないくらいに入れます。
  4. 土の中心に株を優しく入れて、土をかぶせてください。
  5. 水を鉢底から溢れるくらいにたっぷりと与えて完成です。

挿し木

2つ目は挿し木です。 「挿し木」です。「挿し木」とは、剪定によって切った枝を、発根させて増やす方法のことを言います。行なう時期は、生長期と同じ頃が適しており、夏場の作業は炎天下や猛暑日を避けて行なうことをおすすめします。 挿し木の手順は以下になります。
  1. 挿し木に適した挿し穂を選んで10cmほどにカットしましょう。
  2. 水を入れた容器に挿し穂を入れて1~2時間ほど水を吸わせます。
  3. 挿し木の用土はあらかじめ十分湿らせておき、挿し穂を入れやすいように用土に細い棒で穴を開けておきます。
  4. 挿し穂を傷めないよう用土に挿し、隙間が生じないように土を寄せましょう。
  5. 直射日光が当たらない明るい日陰に置き、発根するまで乾燥させないように管理し終了です。

葉挿し

3つ目は葉挿しです。葉挿しとは、よく多肉植物などで行う増やし方で、自然と落ちてしまった葉っぱを土にそのまま挿すようにして置いて、発芽させる方法のことを言います。葉挿しは土にチュロチクの落ちた葉っぱをそのまま置き、根が出るまで気長に待つ方法なので、時間をかけてゆっくり観察しながら増やしたい方などにはおすすめの方法です。誰でも簡単にできるのでぜひ挑戦してみてください。 葉挿しの手順は以下になります。
  1. シュロチクの葉っぱを複数枚、土とバットを用意します。
  2. バットに土を広げて、丁寧に平にしてください。
  3. 広げた土に葉っぱを等間隔に並べましょう。
  4. 1〜2ヶ月程度で根が生えてきます。それまでは風通しがよく、薄いカーテンでの遮光が入るような環境に置きましょう。
  5. 根が出たものを準備し、植木鉢に土を入れて、葉を植え付けて完成です。

シュロチクによくあるトラブルと対処方法

最後はよくあるシュロチクのトラブルや対処方法をお話ししていきます。事前に対処法を知っていることで、実際にトラブルが起きた時の対応が変わってきますよね。以下の原因と対処法にしっかりと目を通して、トラブルを予防しましょう。

シュロチクが伸びすぎている時

1つ目によくあるのが、「シュロチクが伸びすぎたらどうしたらいいの?」です。シュロチクが伸びすぎてしまっているのなら、根本から剪定をしてあげましょう。先ほどもお話ししたように、シュロチクの成長点は先端にしかない為、幹の途中で切っても他の植物のように切った箇所から発芽しません。一方で株元からは新しい葉が生えてくるので、育ってきたところを見計らって、伸びすぎた幹は根元から剪定しましょう。

シュロチクが枯れてしまった時

2つ目によくあるのが、「シュロチクが枯れてしまったらどうしたらいいの?」です。シュロチクの枯れる原因の多くは、「直射日光」「寒さ」「ハダニなどの害虫」が考えられます。 直射日光はどの観葉植物にも大敵です。特に日陰を好むシュロチクに直射日光を当ててしまうと、葉焼けを起こし枯れてしまいます。また、耐寒性の強い観葉植物ですが気温は5℃以下にならないように意識しないと、越冬するのは難しくなってきてしまいます。屋外で育てる場合は雪や露に当たらないようにして、なるべく室内で越冬しましょう。最後はハダニなどの害虫に注意することです。葉水などで日常的に乾燥するのを予防しないと、害虫が寄生してしまいます。日常的に霧吹きなどで葉水してあげることが大事です。

シュロチクの育て方を紹介!日々のケアの注意点や大きくする方法までのまとめ

いかがだったでしょうか?シュロチクの育て方について一から詳しく知ることができたのではないでしょうか!初心者の方から現在育てている方にも参考になったかと思います。 今回の記事のポイントは、
  • シュロチクは竹の笹のように見えるが竹ではなくヤシ科の観葉植物である。
  • シュロチクは神経質に管理しなくてもいい生育しやすい丈夫な観葉植物。
  • シュロチクは耐寒性が強いが、最適でも5℃以上の環境で育てること。
  • シュロチクは5月〜9月頃に植え替えをするのが最適。
  • シュロチクは「直射日光」「寒さ」「ハダニなどの害虫」よるトラブルもあるが、置き場所を工夫すること、温度管理、葉水することでしっかりと予防できる。
以上になります。今回の記事を参考にすれば、初心者の方でもシュロチクを元気に育てることができますよ!花言葉やインテリアとしての魅力もある観葉植物なので、贈り物にも大人気です。ぜひ大切な方に送ってみるのもおすすめです! 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。