フクジュソウの育て方を紹介!植え方のコツや成長したらすることまで

フクジュソウの育て方
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目次

フクジュソウという植物をご存じですか?漢字で書くと福寿草と書かれるこの植物は日本の北海道から本州の山などに生息している春のお花です。寒さの残る春早くに花を咲かせるため江戸時代には福告ぐ草と呼ばれ、それがフクジュソウという名前の由来になったと言われています。 春先はまだお花が少ない時期で、お庭が少し寂しくなってしまいがちですよね。しかし、フクジュソウを育てることで一足早く春の訪れを感じることができるかもしれませんよ。しかし、フクジュソウの育て方を知っていなければ枯らしてしまうと不安に思っているのではないでしょうか。 今回は、
  • フクジュソウについての基本的な解説
  • フクジュソウを元気に育てるための上手な育て方
  • フクジュソウをたくさん増やす方法
について解説していきます。 フクジュソウはほかの草花と比べて少し特徴的な育て方をする必要がある植物です。そのため、正しい育て方を知っておかないと上手に育てることができません。 この記事を最後まで読むことでフクジュソウがどのような植物なのかやフクジュソウの正しい育て方を知ることができますよ。特にフクジュソウをこれから育ててみたい方、フクジュソウを今育てている方は正しい育て方を知ることが大切です。是非最後までご覧くださいね。

フクジュソウ(福寿草)はどんな植物なの?

フクジュソウ(福寿草)はどんな植物なの?
フクジュソウとはどのような植物なのでしょうか。植え替えや植え付け、開花時期、種まき時期、肥料を与える時期などの早見表に加えプレゼントにする時に役立つ花言葉や風水についての情報も解説していきます。

フクジュソウ(福寿草)の基本情報

フクジュソウは日本や東南アジアが原産地の植物です。早春になると鮮やかな黄金色の花を咲かせ、花の少ない庭を華やかに彩ってくれます。また、フクジュソウの根にはシマリンやアドニトキシンという毒が含まれており、根などを口にすると嘔吐や呼吸困難、心臓麻痺などを起こし最悪の場合死亡してしまうことがあります。ペットなどが口にしないように注意しましょう。 フクジュソウの年間を通した育て方は以下の通りです。後ほど詳しい方法について解説していきます。育て方や個体、育てている場所によって変動することがあります。
開花期 2月初旬~4月終旬
植え替え、植え付け 9月初旬~11月終旬
肥料 3月初旬~5月終旬
種まき 4月初旬~5月終旬

フクジュソウの花言葉:「悲しき思い出」「幸せを招く」「永久の幸福」

フクジュソウの花言葉は「悲しき思い出」「幸せを招く」です。ネガティブな花言葉も持つお花であるためプレゼントにする時には注意してくださいね。もしもプレゼントをする時には「幸せを招く」という花言葉を持っていることを強調して与えると良いでしょう。 「悲しき思い出」という花言葉はギリシャ神話に登場するアドニスという美少年がイノシシに殺されてしまうという内容のの逸話が由来になっていると言われています。フクジュソウはアネモネの仲間でもあるためアネモネと同じ神話に関係しています。 「幸せを招く」という花言葉は福寿草とも書くように、イメージしやすい花言葉なのではないでしょうか。縁起物としてお正月に飾られることもあり、元旦草、朔日草、賀正蘭という別名も持っています。

フクジュソウの風水:【長寿運】

フクジュソウを飾ることで得られる風水の効果にはどのようなものがあるのでしょうか。フクジュソウには長寿運をアップさせる効果があると言われています。名前からも福がやってきそうな植物と感じられますよね。花言葉にも「幸せを招く」というものがあるため風水の考え方でもフクジュソウは縁起の良い植物であると考えられています

苗の植え方は2種類ある

苗の植え方は2種類ある
フクジュソウを植える方法は2種類あります。それぞれの方法で育て方や日ごろの管理が少し異なるためそれぞれの特徴について解説いたします。

地植え

1つ目の植え方は地植え路地植えと呼ばれる方法です。この方法は庭の花壇などにフクジュソウを直接植えるという植え方となっています。 地植えのメリットとしては環境に合えば基本的に管理をこまめに行わなくても良くなり簡単に育てることができます。また、広々と育てることができるため大きく育ちやすいといったメリットもあります。植え替えを行う必要もなく一度植えたあとは長く楽しむことができるでしょう。 一方、地植えでは鉢植えに比べて害虫や病気が発生しやすく防除も少しだけ難しいという特徴があります。そもそもフクジュソウには害虫や病気は少ないものの、弱ってしまった株には発生してしまうことがあります。また、水分管理なども鉢の方が細かく行うことができるため環境によっては鉢で育てる育て方の方が元気に育てることができる場合があるでしょう。

鉢植え

2つ目の植え方は鉢植えと呼ばれる育て方です。この方法は鉢やプランターに用土を入れ、そこにフクジュソウを植えるという植え方となっています。 鉢植えのメリットとしては福寿草が好む環境を作りやすく場合によっては上手に育てることができるというものがあります。水の与え方によって水分の量を、使用する用土の配合によって水はけのよさ、置き場所を変えることで日射量や温度を簡単に変えることができます。 また、簡単に場所を変えることができるため花が咲いたら目立つ場所に飾るなどと言ったこともできます。温度管理によってお正月に合わせて花を咲かせ、玄関に飾るということができるのも鉢植えならではです。 一方、鉢植えでは根を伸ばすスペースが限られており肥料分も少なくなってしまいやすいです。そのため定期的な植え替えが必要になることがデメリットとなります。

フクジュソウ(福寿草)育て方のポイント①:栽培場所

フクジュソウ(福寿草)育て方のポイント①:栽培場所
フクジュソウの育て方のポイントの1つ目は栽培場所です。フクジュソウが好む環境について解説していきます。

木漏れ日の当たる場所や、落葉樹の下など明るい日陰が良い

フクジュソウはあまり強い直射日光が当たるところは好みません。野生のフクジュソウは適度に湿度があり、他の木によって日陰になるような場所で群生してみられることが多いです。 このように、フクジュソウは木漏れ日の当たる場所や冬の間は日光を浴びやすい落葉樹の下を好む植物です。一般的な植物よりも日当たりが悪く暗いところ、湿度がある程度保たれた場所を好むことが大きな特徴と言えるでしょう。

鉢植えの場合は室内に置くと良い

鉢植えで育てる場合は室内に置くとフクジュソウが好む環境に近くなります。そのため栽培場所としては室内も候補に入れて良いでしょう。日当たりが悪い室内で楽しむことができるお花となっているためぜひ育ててみてくださいね。

地植えの場合は冬季の凍結だけ注意!

地植えで育てている場合は冬季に土が凍らないように注意する必要があります。土が凍ってしまうと根が持ち上がってしまいフクジュソウが弱ってしまうことがあるため土が凍らないように不織布などを表面に敷くと良いでしょう。 また、水やりの時間も土の凍結に大きくかかわるため朝に水を与えるとよいでしょう。詳しくは後ほど解説いたします。

フクジュソウ(福寿草)育て方のポイント②:水やり

フクジュソウ(福寿草)育て方のポイント②:水やり
フクジュソウの育て方の2つ目のポイントは水やりです。水やりのコツをつかむことでフクジュソウを情巣に育てることができますよ。確認しておきましょう。

夏の水やり

フクジュソウは夏になると葉を落とし休眠期に入ります。そのため基本的には生育期よりも水を控えめにします。しかし乾燥には弱いため適度に土が湿っている状態を維持して水を与えると良いでしょう。

冬の水やり

冬の水やりで注意することは凍結です。夕方などに水を与えると深夜に土が凍り根が持ち上げられてしまうことがあります。そのため水を与える時には朝に与えるようにしましょう。水やりは基本的には2~3日置き程度与え、できるだけ乾燥させないようにします。 また、花などの地上部に水がかかるとその部分が凍ってしまい傷むこともあるため根元に水を与えるようにすると綺麗な状態を保ちやすいですよ。

フクジュソウ(福寿草)育て方のポイント④:肥料

フクジュソウ(福寿草)育て方のポイント④:肥料
フクジュソウの育て方のポイント4つ目は肥料の与え方です。フクジュソウを育てる時にはどのような肥料が適しているのかなどについて解説していきます。

肥料は成長に大きく関わるのでとても重要!

肥料は春植物である福寿草の成長に大きくかかわるため正しい与え方を知る必要があります。肥料を正しく与えてフクジュソウを大きく成長させましょう。 肥料が足りていないと来年の花を楽しむことができなくなってしまったり、エネルギー不足によって休眠期を乗り越えることができない場合があります。適切な肥料の与え方を覚えて上手に毎年花を咲かせましょう。

肥料の与え方

植え込み時に用土に緩効性の化成肥料を数粒元肥として入れておきましょう。窒素やリン、カリウムをバランスよく含んだものを与えることで成長期の生育が促進されます。また、芽が出たら置き肥として同じ化成肥料を一度与えると良いでしょう。 置き肥後も液体肥料を二週間に一回程度水やりの際に与えると良いでしょう。開花前にはリンを多く含む肥料に変えると綺麗な花を咲かせてくれやすくなります。液体肥料は固形肥料と比べると即効性があるものの持続力がありません。そのため濃い液体肥料を一度与えるよりも薄い液体肥料をこまめに与えたほうが効果が期待できます。 あまりにも濃すぎる肥料は根を傷めてしまう原因になるため必ず適切な量を与えるようにしてくださいね。

【成長したらすること】植え替えについて

【成長したらすること】植え替えについて
フクジュソウを鉢で育てている場合、同じ鉢で育てていると鉢の中が根で窮屈になって今します。特に正しい育て方で育てていると根が沢山伸びて窮屈になりやすいです。 そうなってしまうと根詰まりを起こし生育が悪くなるほか、根が呼吸困難になってしまい根腐れを起こしてしまいやすくなります。定期的な植え替えを行いフクジュソウを上手に育てましょう。

植え替えのタイミング:1年〜2年に1回

フクジュソウの植え替えは1年~2年に1度を目安に行います。それ以外にも鉢底から根が見える、水の吸収が悪くなったなどの症状がある場合も根詰まりを起こしているサインとなっているためタイミングを見極めて早めに植え替えを行いましょう。

植え替えの時期:9月〜10月

フクジュソウの植え替えの時期は9月初旬~11月終旬です。特におすすめな時期は9月~10月の気候が緩やかな時期です。11月に入ると場所によっては植え替えに向かない季節となるためご注意ください。また、新しくフクジュソウの苗を植える場合もこの時期に植えると良いでしょう。 植え替えの適期以外で植え替えを行ってしまうとフクジュソウに大きなダメージとなってしまい、最悪の場合は枯れてしまいます。それを防ぐためにも必ず適期である9月~10月に植え替えを行うようにしましょう。

植え替えの方法

フクジュソウの植え替えの方法は以下の通りです。一つ一つの工程を確認しながら進めていくようにしましょう。
  1. 植え替えを行う前にブルーシートや新聞紙などを敷いておきます。植え替え後の掃除が簡単になります。
  2. 用土を配合します。小粒の赤玉土、鹿沼土を主体に軽石や腐葉土を混ぜた水はけのよい土を好みます。それぞれ4:4:1:1程度の割合で混ぜるとフクジュソウに適した土となりますよ。
  3. 鉢底に軽石などを2~3cm敷き詰め、用土を鉢の半分程度の高さまで入れます。
  4. フクジュソウを鉢から優しく取り出し、傷んだ根などがあれば取り除きます。
  5. 向きを間違えないように芽が出る方向を上にして鉢に置き、用土を入れていきます。地上部がすでに出ている場合は植え付け時に傷めないようにしましょう。
  6. 水をたっぷりと与え土の嵩が減った場合は土を継ぎ足します。
  7. もう一度水を与え、日陰で1週間管理します。
  8. その後は普通の育て方を行います。

フクジュソウ(福寿草)の増やし方

フクジュソウ(福寿草)の増やし方
フクジュソウには2つの増やし方があります。それぞれ初心者向けのものと上級者向けのものがあるため目的のものを選んでチャレンジしてみてくださいね。

株分け

フクジュソウは株分けによって増やすことができます。この方法の特徴は比較的簡単に増やすことができるといったものがあります。初心者の方でも挑戦しやすい方法と言えるでしょう。 適期は植え替え、植え付けと同じく9月~10月となっているため植え替えのついでに行うと良いでしょう。手で分けることができる程度に株を分け、それぞれ別の鉢で育てるだけで株分けを行うことができます。その後は普通の育て方を行いましょう。

種まき

また、フクジュソウは種まきによっても増やすことができます。母親となる花の雄しべを取り除き、交配させたい花の花粉を雌しべに浸けると交配を行うことができます。これによって自分オリジナルの品種を作ることができますよ。株分けの場合は親と全く同じクローンとなってしまうため異なる品種を作ってみたいという方は交配や種まきにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 ただし、種を作るとフクジュソウは大きなエネルギーを消費します。交配をしたい、種を撒きたいといった場合以外は花が咲いた後の花柄を取り除いた方が良いでしょう。 種まきの時期は3月~5月の時期です。種は開花後にできたものが自然に落ちるころに採取しましょう。その後、親と同じ用土を用意し、トレーやポットに種を撒きます。この時土はかけず、1週間程度経ってから土を1cm程度かけます。その後は普通のフクジュソウの育て方を行います。 正しい育て方を行い上手に育てたとしても開花には4年程度の時間がかかるため気長に育ててみてくださいね。

フクジュソウの育て方を紹介!植え方のコツや成長したらすることまでのまとめ

フクジュソウは春の訪れを感ずることができるお花で、昔から元旦草や賀正蘭などと呼ばれ愛されてきました。そのようなフクジュソウをぜひお家で育ててみてくださいね。 この記事のポイントは、
  • フクジュソウは明るい日陰を好み、室内でも育てることができる。
  • フクジュソウは水はけのよい土を好む一方乾燥を嫌う特徴がある。夏は適度に湿った状態を維持し、冬は朝に水を与え凍結を防ぐ。地上部に水をかけると痛む原因になる。
  • フクジュソウは肥料の与え方が大きく生育に影響し、元肥の他こまめに液体肥料を与える必要がある。
  • フクジュソウは鉢植えで育てている場合1~2年に1度植え替えを行う必要がある。
  • フクジュソウは株分けや種まきによって増やすことができる。
です。 一般的なお花とは少し異なる育て方をする必要があるため少し難しいのではと思ってしまう方も多いでしょう。しかし、この記事のように育てることできっと上手にフクジュソウを育てることができますよ。苗は園芸店などでも購入することができるため育ててみてはいかがでしょうか。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園ではフクジュソウなどの山野草以外にもお花や観葉植物、フラワーショップの情報など様々な植物に関係する記事を掲載しています。植物が好きな方やガーデニングを趣味にしている方、お花をプレゼントしてみたい方の役に立つ記事ばかりとなっているためほかの記事も読んでみてくださいね。