クマガイソウの育て方を紹介!日々のケア方法からトラブルの対処まで

クマガイソウの育て方を紹介!日々のケア方法からトラブルの対処まで
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目次

クマガイソウ(熊谷草)という、花の下側に風船がついたかのような面白い見た目をした植物をご存知でしょうか。林や川辺などで見かけることのできるクマガイソウは、日本が原産の植物で近年では数が少なくなりつつある貴重な種類でもあります。特徴的な見た目には、珍しい花言葉がついていますので興味のある方は育て方とともにチェックしてみてください。 クマガイソウはご自宅でも育てることが出来ますが、育て方のポイントを知らないと枯らしてしまう危険性もあります。 そこでこの記事では、
  • クマガイソウの特徴
  • クマガイソウの育て方①置き場所
  • クマガイソウの育て方②水やり
  • クマガイソウの育て方③用土
  • クマガイソウの育て方④肥料
  • クマガイソウの植え替え方法
  • クマガイソウの増やし方
  • クマガイソウのトラブル対処方法
  • クマガイソウはどこで購入できるの?
以上のポイントについて詳しくご紹介していきます。 クマガイソウの名前を初めて知ったという方は、面白い特徴や花言葉に魅了されるはずです。また、クマガイソウの育て方を知りたいという方にはひと通りの育て方のポイントをご紹介していきますので、ぜひ最後まで記事を読んで参考にしてみてください。

クマガイソウってどんな観葉植物なの?

 まずはクマガイソウがどんな植物なのかをご紹介します。クマガイソウは地下茎が伸びて増えていく植物で、ランの仲間でもあるのです。ラン科特有のユニークな見た目を持っているので、愛好家も多いクマガイソウ。その花言葉や風水効果についてもご紹介していきたいと思います。

クマガイソウの特徴

ラン科のクマガイソウは山野草に分類される春に花期を迎える植物です。比較的に耐寒性がありますが、栽培の大きなポイントはクマガイソウが環境に合うかどうかにあるでしょう。栽培の難易度は普通レベルなので、園芸に興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。

日本・中国・台湾が原産の林床や竹林に群生する多年草

クマガイソウは日本や中国、台湾が原産の山野草です。竹林や林など日陰が多い場所に、昔から自生してきたクマガイソウ。多年草なので、お家のガーデニングにおいても環境が合えば毎年花を咲かせてくれるでしょう。クマガイソウの開花時期は4月~5月で、白に朱の模様が入ったような珍しい花を咲かせます。

袋を下げたような不思議な形の花が特徴的

クマガイソウは、膨らんだ風船のような袋を花の下に下げた不思議な見た目をしています。花の大きさは10㎝ほどあり、野生ランの植物の中ではかなり大きめな印象です。膨らんだ花は白がベースで、葉脈のようにの網目が入っています。花びらのように広がった上部は薄い緑色をしているのが特徴です。

絶滅危惧種Ⅱ類に登録されている

クマガイソウは乱獲や自生地の減少などによって、絶滅危惧種Ⅱ類に登録されています。自然で自生しているクマガイソウを見つけでも、むやみに採取しないように注意しましょう。

クマガイソウの花言葉

クマガイソウには3つの花言葉が付けられています。花言葉は、その特徴的な見た目からつけられたものが多く、いずれもとてもユニークな言葉です。

見掛け倒し

【見掛け倒し】という花言葉は、クマガイソウの大きくふくらんだ袋状の花が周りを威嚇しているかのような特徴だったことからつけられた花言葉です。この花言葉から、クマガイソウはあまり贈り物には適していないと考えられています。

気まぐれな美人

【気まぐれな美人】という花言葉は、膨らんだクマガイソウの花が魅力的な女性のにも見えることからつけられた花言葉です。白地に紅の脈目が入った模様は美しくもなまめかしく見えますね。

闘志

 【闘志】という花言葉は、クマガイソウの名前が付けられた由来に関係しています。クマガイソウは源氏の武士だった熊谷直実という人物が背中に背負った母衣(ほろ)をイメージしてつけられました。そのため、熊谷草という和名の感じがあてられているのです。武士に関連した花言葉として、【闘志】という言葉が選ばれたのでしょう。

クマガイソウが風水的に使われることはあまりない

 クマガイソウは色味も独特で、風水的に使われることはあまりありません。風水的な置き場などはあまり気にせずに植えたり飾ったりしても大丈夫です。

クマガイソウの育て方のポイント:置き場所

 クマガイソウはあまり初心者向きではない植物だと言われています。というのも、クマガイソウは地下茎が横に広く伸びていくのでプランターや植木鉢で育てていると根が行き詰ってしまい、成長できなくなってしまうからなのです。まずは、そんなクマガイソウに適した置き場所についてご紹介していきます。

地下茎が伸びるため庭での地植えが育てやすい

クマガイソウは地下茎が特徴的に広がっていくので、庭での地植えが一番育てやすいでしょう。自然の中で自生している環境に近づくように、地下茎が十分に伸びるようにある程度のスペースがある場所を選んで植えると良いでしょう。

午前中だけ日が当たる明るい半日陰が適している

地植えでの栽培が適しているクマガイソウですが、午前中だけ日が当たるような明るい半日陰の場所を選んで植えるようにしましょう。日陰を好みますが、ある程度の光が必要で木の葉越しに光が当たるような涼しい場所が適しています。

直射日光を当てると葉焼けしてしまうので注意

クマガイソウに直射日光が当たってしまうと、葉焼けしてしまうので注意が必要です。南向きの場所や強い西日が当たるような場所は、特に葉が傷んでしまうので気を付けて遮光してあげるようにしましょう。

日向に置く際は遮光ネット等で50%~80%ほど遮光する

 クマガイソウは直射日光に弱いので、日向に置く場合や地植えにして日当たりが良くなってしまった時は遮光ネットで50%~80%ほど遮光するのをおすすめします。遮光するために、葉の茂った高めの木の下に植えるようにする方法も効果的です。

夏の場合:涼しく風が直接当たらない場所に置く

夏の置き場所の注意点として、涼しく風が直接当たらない場所を選ぶようにしましょう。地植えにしている時は、周りの草などが茂りすぎないように草刈りをしてすっきりとさせておくのも良いですね。強風に強く当たってしまうと、葉や花が傷ついてしまうので注意しましょう。

冬の場合:霜や凍結に気を付ける

 冬の置き場所の注意点として、霜や凍結に気を付けることが挙げられます。霜が降りやすい地方でクマガイソウを地植えにしていると、凍結によって根が押し上げられて地表に出てしまうので寒い日などは気を付けて見てあげましょう。

クマガイソウの育て方のポイント:水やり

 クマガイソウの育て方のポイントの2番目として、水やりの方法を解説していきます。クマガイソウの水やりは、あまり頻繁に行わないようにするのがポイントです。

地植えの場合は乾燥しすぎていなければ水やりの必要はない

クマガイソウを地植えにしている場合は、乾燥しすぎていなければ水やりの必要はありません。半日陰の湿った場所を好むクマガイソウですが、乾燥にもある程度は耐えられるので水やりをしすぎないように注意しましょう。

土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与え、湿り気を保つ

乾燥に耐えられるクマガイソウですが、鉢植えにしている場合や地植えでも乾燥が続いている時はたっぷりと水を与えるようにしましょう。土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えて湿り気を保つように心がけます。

夏の水やりのポイント

クマガイソウは冬場の水やりを必要としませんが、夏の水やりはいくつかポイントがありますのでご紹介していきます。

気温の高い時間帯は避け、気温の下がる夜に行う

気温の高い時間帯に水やりを行うと過湿になりすぎて、蒸れてしまうので注意しましょう。蒸れた状態が続くと病害虫が発生しやすくなってしまいますので、夏場の水やりは朝と夕方の涼しい時間帯に行います。

ハダニ対策を兼ねて葉の裏側も洗う

クマガイソウには害虫のハダニがつきやすいので、葉の裏もしっかりと水をかけてあげましょう。葉をそっと裏返して洗い流すようにして、水やりを行います。毎回でなくても良いので、定期的に葉裏をチェックしましょう。

周囲に打ち水をして気温を下げる

 クマガイソウの周りの温度を下げるためにも、周囲に打ち水をして気温を下げるようにしましょう。この打ち水も、暑い時間帯は避けて涼しくなってから行うのがおすすめです。

冬の水やり:土の表面が乾いて1~4日経ったら午前に水をやる

 冬場の水やりは、地植えではほとんど必要としませんが鉢植えにしている場合は保水力が限られていますので、土の表面が乾いて数日経ってから水やりを行いましょう。冬の水やりは午後以降に行うと、夜の寒さで凍結してしまう危険性がありますので午前中に行います。

クマガイソウの育て方のポイント:土

 クマガイソウの育て方のポイントの3番目として、栽培する時に用いる用土について解説します。クマガイソウは保水性のある土を好みますが、水はけが良くないと地下茎が傷んでしまいますので注意しましょう。

水はけがよく、やや湿り気のある柔らかい土を好む

 クマガイソウは、自生している林の環境に近いような湿り気のある柔らかい土を好みます。水はけも重要ですので、クマガイソウの根元に水がたまらないように少し盛り土をして排水性を上げておきましょう。

鉢植えの場合:市販の山野草培養土かエビネ用の土を用いる

鉢植えにしているクマガイソウに与える用土は、市販の山野草培養土かエビネ用の土を用いましょう。山野草培養土は排水性が良いので、クマガイソウの根が過湿で傷むことがないはずです。

日向土(小粒)5:赤玉土(小粒)3:腐葉土2の割合でブレンドしても○

クマガイソウの用土をご自分で配合する場合は、山野草に良く用いられる日向土(小粒)をメインに、日向土5:赤玉土(小粒)3:腐葉土2の割合で配合しましょう。日向土と赤玉土をメインで配合することによって、排水性が高まります。

地植えの場合:土に腐葉土を3~4割混ぜて耕す

 地植えの場合は、土を肥やすためにも腐葉土を3~4割ほど混ぜて保湿性を高めておきましょう。腐葉土は微生物を活性化させるので、クマガイソウを植え付ける時には忘れずに混ぜ込みます。

クマガイソウの育て方のポイント:肥料

 クマガイソウの育て方の4番目のポイントとして、肥料について解説します。クマガイソウは春と秋の季節に肥料を与えるのが基本です。それほどたくさんの肥料を必要としませんので、控えめに与えるのがポイントです。

4月~6月頃と9月~10月頃が適期

 クマガイソウに肥料を与える適期は4月~6月にかけての春と、9月~10月にかけての秋の季節です。クマガイソウは暑い夏と冬場は温度によってストレスがかかって弱っている状態ですので、春と秋にだけ与えるようにしましょう。

薄めた液肥を春と秋に月2、3回ほど与える

 クマガイソウは強い肥料を必要としないので、与える種類は薄めた液肥を選ぶようにしましょう。液肥の薄め方は、市販されている種類によって異なりますので記載の容量を守り、春と秋の月に2、3回ほど与えます。

夏と冬に肥料を与えると逆に株が弱ってしまうので注意

前述したように、夏と冬に肥料を与えてしまうと栄養分が強すぎて逆に株が弱ってしまいますので注意しましょう。クマガイソウは基本的には肥料を与えずとも、混ぜ込んだ腐葉土などの有機質だけでも問題ありません。

【成長したらすること】クマガイソウの植え替えについて

 クマガイソウが大きく成長したら行うべきこととして、植え替えが挙げられます。定期的な植え替えはクマガイソウが健康に成長する上で欠かせませんので、忘れずに行いましょう。

2~3年に一度が目安

 クマガイソウの植え替えは2~3年に一度を目安に行いましょう。このタイミング以外にも、鉢植えにしていて鉢のサイズが小さくなってしまった時などは、根詰まりを防ぐために春と秋に行います。

花が咲き終わった春と秋が適期

クマガイソウの花が咲き終わった春か秋が植え替えの適期です。夏と冬はクマガイソウの苗が弱っている状態なので、植え替えなどの負担がかかる作業は行わないようにしましょう。開花時期が過ぎて花が咲き終わったタイミングで、植え替えの準備を始めるのが目安です。

植え替えのしかた

この項目では、鉢植えにしているクマガイソウの植え替えの方法について解説していきます。作業自体はそれほど難しくないので、クマガイソウを何年か育てた方はぜひチャレンジしてみましょう。

大きめの鉢を用意する

まず、クマガイソウを育てている現在の鉢よりも一回り大きい鉢を用意します。クマガイソウは地下茎が伸びていくのが特徴なので、鉢は大きめのものを選ぶようにしましょう。

古い土は洗い流し、傷んだ根はハサミで切って切り口を消毒する

古い鉢から出したクマガイソウの根から土を丁寧に払い落とし、その後、水で洗い流しましょう。傷んだ根や変色した根は積極的に、清潔なハサミでカットして太い根を切った時は殺菌剤などを塗布して消毒します。ハサミが汚れていると病気の原因になりますので、注意しましょう。

芽が伸びる方向にスペースを空けて新しい土に植える

 クマガイソウの取り出した地下茎からは芽の成長点が見つかるはずですので、向いている方向にスペースを空けて新しい土に植えましょう。植え替えをした後は、たっぷりと水を与えて土と根を活着させます。その後の水やりは、土の表面が乾いてから行いましょう。

さらにクマガイソウを増やす方法

クマガイソウの育て方の応用編として、増やし方をご紹介します。クマガイソウは株分けと種まきで増やすことができますが、発芽率が低いので株分けでの増やし方が一般的です。

株分け:掘り起こしたら分かれそうなところで軽く引っ張る

 クマガイソウの株分けは、植え替えのタイミングで行うと良いでしょう。地植えにしている場合でも、数年に一回は植え替えをおすすめしますので根をすべて掘り上げた時に、分かれそうなところで軽く引っ張るだけで株分けを行うことができます。根が絡まってしまっている時は、同じ大きさになる位置で清潔なハサミでカットしても問題ありません。

種子から芽を出させるのはとても難しい

 クマガイソウは種も採取できる山野草ですが、種子から芽を発芽させるのはとても難しいことを覚えておきましょう。まれに種をつけることがあっても、発芽率はとても低いのです。時間と手間がかかるものの、けして不可能ではないのでチャレンジしてみたい方に種まきの方法を解説していきます。

種を採る場合は花が枯れてから取り出す

種を採る時は、くしゃくしゃになって枯れたクマガイソウの花が乾燥してから取り出すようにしましょう。また、保存するときも乾燥した冷暗所で紙の袋に入れて保管しましょう。

種まき用の土は市販の山野草用の土か種まき専用土を用いる

採取した種をまく時は、種まき用の専用土か市販の山野草の用土を用いましょう。特に種まき専用土は、発芽率を向上させることができるのでおすすめです。種まきをした後は、半日かげの場所で管理します。

土を常に湿った状態にする

種まきをしたクマガイソウの育苗箱は、半日かげの場所で湿度を保って管理します。土を常に湿った状態にしておくのが理想です。季節によって湿らせる頻度は異なりますの、1日に一回は湿り気をチェックするようにしましょう。

クマガイソウによくあるトラブルと対処方法

 次に、クマガイソウを栽培している上で避けることのできないトラブルとその対処方法についてご紹介します。早めに対処すれば、大切なクマガイソウが枯れてしまうことを防ぐことができますので覚えておきましょう。

病気

クマガイソウで最も起こりやすい病気のトラブルとして、軟腐病が挙げられます。軟腐病はエビネやラン科に発生しやすい病気なので、症状を覚えておいて兆候が見られたら対処しましょう。

軟腐病

軟腐病は葉や茎が黒く変色して枯れてしまう病気です。変色した葉や茎は柔らかくなって、いずれ枯れてしまいます。軟腐病には特効薬はありませんので、感染が見つかったらすぐにその株を処分するようにしましょう。

対処法:他の株に伝染する前に処分する

軟腐病の対処方法は、病気が見つかった株から他の株に伝染する前にすぐに処分するしか方法がありません。特効薬がないので、殺菌剤を撒く他、よく観察して早めの兆候を見つけることが予防方法となります。

予防法:株の下の方を傷つけないようにし、予防薬を散布しておく

 軟腐病の予防方法としては、感染した株を処分した後に殺菌剤を撒く方法があります。殺菌剤は、水和剤として様々な種類が販売されていますので軟腐病の記載があるものを選びましょう。軟腐病の症状が見られなくとも、予防として殺菌剤を塗布しても問題ありません。

害虫 

 クマガイソウによくつきやすい害虫についてご紹介します。クマガイソウには、ヨトウムシやカイガラムシ、ハダニ、スリップスなど様々な害虫がつきやすいのでよく観察するようにしましょう。

ヨトウムシ

ヨトウムシは芋虫のような見た目の害虫で、クマガイソウの葉を食害してしまうので注意が必要です。主に葉を食べるので、葉にかじられた後や虫食いを見つけたら予防としても市販薬をまいておきましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは白か灰色の貝殻のような小さな虫が葉や茎につき、吸汁して株を弱らせてしまいます。カイガラムシは頑丈で、殺虫剤があまりきかないので直接、除去するようにしましょう。

ナメクジ

ナメクジは葉の裏などについてクマガイソウを食害してしまう害虫です。鉢植えにしている場合は、鉢の底などにもナメクジがついていることがあるので注意深く観察しましょう。ナメクジは通ったあとがわかるので、痕跡があったらナメクジ用の殺虫剤をまいておくことをおすすめします。

対処法:見つけたら早々に取り除き、薬剤を散布する

以上のような害虫を見つけた時は、なるべく直接除去して薬剤を散布するようにしましょう。市販薬の中にも予防をかねたものが販売されているので、害虫をなるべく見たくないと思う方は春先と秋口に薬剤を散布しておきます。害虫は病気を蔓延させる原因ともなりますので、定期的な観察を行いましょう。

ハダニ

ハダニは主に葉の裏について、苗の汁などを吸汁して株を弱らせてしまいます。小さな灰色か白のダニがたくさんついてしまった時は、早めに見つけて対処しましょう。

スリップス

スリップスはアザミウマ類とも呼ばれ、ハダニと同じように汁を吸ってクマガイソウを弱らせてしまいます。市販薬にも比較的に耐性があるので、葉の裏を注意深く観察するようにしましょう。

対処法:葉の裏側に水をかける

 ハダニとスリップスの対処方法としては、つきやすい葉の裏側に水をかけて直接除去する方法があげられます。また、広範囲でクマガイソウを栽培している場合は防虫ネットなども有効です。

クマガイソウはどこで売っている?値段はどのくらい?

 クマガイソウの魅力的な特徴や育て方をご紹介したところで、どこで売っているのかをご紹介していきます。クマガイソウは絶滅危惧種にもあたりますので、野生のものを採取することはできません。しかし、園芸種が最近ではネットなどでも手配することができます。

専門店やホームセンター、通販などで入手可能

 クマガイソウはラン植物をメインで扱っている専門店や、大きめのホームセンター、通販などで購入することができます。店頭では春や秋の時期に仕入れることが多いので、気になる方は直接お店に問い合わせてみるのも良いですね。また、ネット通販でも販売されていることがあるので定期的にチェックしてみましょう。どうしてもクマガイソウを手に入れたいという方は、園芸店などに相談することで市場で探して仕入れてくれる可能性も期待できますよ。

クマガイソウの値段は3000円くらい~高いものまで

クマガイソウは珍しい山野草なので、お値段も少し高めで3,000円~ほどが予算となっています。メルカリなどのフリマサイトでもクマガイソウが販売されていますが、値段が高いので信頼のおける相手かよく吟味してから購入することをおすすめします。

鉢植え栽培用のタイワンクマガイソウも

販売されているクマガイソウの中には、鉢植え栽培用のタイワンクマガイソウも流通しています。タイワンクマガイソウは台湾が原産のクマガイソウの一品種で、花が少し桃色がかっているのが特徴です。

タイワンクマガイソウは地下茎が短め

タイワンクマガイソウが鉢植え栽培用だと言われているのは、一般的なクマガイソウに比べて地下茎が短いからです。鉢植えにしていても、地下茎が詰まってしまうことが少ないので比較的に育てやすいと言えるでしょう。

育て方はクマガイソウとほぼ同じ

タイワンクマガイソウの育て方も、ご紹介したクマガイソウとほぼ同じだと考えて良いでしょう。日当たりや水やりに注意して、肥料を少なめな育て方をすると可愛らしい花を咲かせてくれるはずですよ。

クマガイソウの育て方を紹介!日々のケア方法からトラブルの対処までのまとめ

いかがだったでしょうか。クマガイソウはユニークな見た目が特徴の現在では貴重になりつつある山野草です。なかなか手に入りにくいのですが、とても面白い花を咲かせてくれるので一度見てみたいという方も多いのではないでしょうか。地下茎が伸びるスペースがあれば、毎年花を咲かせてくれるはずです。 この記事のポイントは以下の通りです。¥
  • クマガイソウの育て方①置き場所は直射日光が当たらない半日かげの場所
  • クマガイソウの育て方②水やりは地植えは不要、鉢植えは土の表面が乾いてから行う
  • クマガイソウの育て方③用土は山野草の土やエビネの土などを用いる
  • クマガイソウの育て方④肥料はほどんど必要としないが、液肥を春と秋の時期に与える
  • クマガイソウの植え替えは春か秋の季節に行う
  • クマガイソウの増やし方は株分けと種まきがあるが発芽率は低い
  • クマガイソウの病害虫を見つけたら早めに除去して薬剤を散布する
クマガイソウの育て方の大きなポイントとして、栽培場所の環境が合うかどうかがあげられます。地下茎が十分と伸び、強すぎる光が当たらない風通しの良い場所で栽培すればクマガイソウの群生を作ることができるかもしれません。ユニークな見た目で特徴的な花を咲かすクマガイソウを一度は見てみたいものですね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。