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スイートピーという植物を見たことがありますか。松田聖子さんの歌う曲「赤いスイートピー」が有名かもしれませんね。お花屋さんでもよく見かける人気なお花で、花束などに入っているのを見たことがあるかもしれませんね。
そのように人気の高いお花であるスイートピーを自宅で育てることができたらきっと素敵ですよね。お庭でたくさんのスイートピーを育てたり、庭のスイートピーを切り花にしたりして室内で楽しむことができるかもしれません。
この記事では、
スイートピーはマメ科レンリソウ属の植物で、原産地はイタリアのシシリー島と言われています。花の色は白やピンク、紫、赤と豊富であることからがアレンジ用のお花として人気である理由の一つとなっています。
別名であるジャコウエンドウは、スイートピーが甘い香りを放つことからつけられました。そのためお花の香りが苦手な方へのプレゼントとしてスイートピーを贈るのは避けた方が良いかもしれません。
- スイートピーがどのようなお花なのか
- スイートピーの基本的な育て方
- スイートピーのおすすめの飾り方
スイートピーはどんなお花なの?
はじめにスイートピーがどのようなお花であるのかについて解説していきます。お花の名前としては聞いたことがあっても、実際にどのようなお花なのかを知らない方も多いでしょう。スイートピーの育て方について解説する前に、基本的なスイートピーの情報をご紹介いたします。アレンジ花として大人気で、初心者でも簡単に育てやすいお花
スイートピーは花束やフラワーアレンジメントなどのアレンジ花として非常に人気が高く、ほとんどのお花屋さんで見かけることができるお花です。流通時期としては1月~4月の冬から春の時期にかけてとなっており、特に流通量が増えるのは2月です。2月のスイートピーは質高く、見た目も良く品種が豊富ですよ。 その上ガーデニング初心者でも比較的簡単に育てることができるため花壇植物としてもおすすめです。育て方によって4月~6月が開花期となっており、種まきの時期をずらしたり、品種を分けたりすることで花を絶やさず長く楽しむことができますよ。スイートピーの基本情報
スイートピーの基本的な情報についてご紹介します。開花時期などガーデニングでスイートピーを育てたい方やアレンジでスイートピーを使いたい方が知っておきたい情報をまとめて表にしました。科・属名 | マメ科レンリソウ属 |
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原産地 | イタリア シシリー島 |
開花時期 | 4月~6月 |
花の色 | 白、ピンク、紫、赤等 |
別名 | ジャコウエンドウ |
スイートピーの花言葉
スイートピーの花言葉について解説していきます。プレゼントとして贈る時には花言葉を意識して贈りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。スイートピーをプレゼントとして贈る時には参考にしてみてくださいね。蝶のように飛翔する
スイートピーの1つ目の花言葉は「蝶のように飛翔する」です。スイートピーのひらひらとした花びらは蝶のように見えますね。特に外で育てている場合は風によって花が揺れることからより蝶のように飛翔するという花言葉がピッタリであると感じることができるのではないでしょうか。門出
スイートピーの2つ目の花言葉は「門出」です。門出とは、旅立ちのために家を出ることや新しいことを始めることを指す言葉です。入学式など新しい生活が始まる春に開花することからお祝いのお花としてもおすすめです。この花言葉を一緒に伝えることでお祝いの気持ちが伝わるかもしれませんね。優しい思い出
スイートピーの3つ目の花言葉は「優しい思い出」です。スイートピーの花色は基本的にビビットカラーというよりも柔らかなパステルカラーとなっています。その繊細な花色が優しく包んでくれそうなイメージを抱かせるためこの優しい思い出という花言葉が付けられたのではないでしょうか。永遠の喜び
スイートピーの4つ目の花言葉は「永遠の喜び」です。様々な色を持ち美しいスイートピーの花は見ているだけでも幸せになることができそうです。そのうえ甘い香りを放ち、見た目だけでなく香りでも人々を喜ばせてくれます。そのような特徴を持つスイートピーに永遠の喜びという花言葉はピッタリのように感じます。別離
スイートピーの5つ目の花言葉は「別離」です。今まで紹介してきた花言葉はポジティブな内容のものが多かったものの、実は別離という暗いイメージの花言葉も持ちます。儚い印象を受ける色の花がどこか人との別れを想像してしまうかもしれません。 しかし、別れというものは悪いことばかりではなく新しい人間関係を築くチャンスでもあります。一概にネガティブな花言葉とも言い切れないかもしれませんね。スイートピーに種まきについて
小学生の頃にアサガオの種を撒いたことがある人は多いのではないでしょうか。スイートピーもアサガオと同じように種を撒いて育てることができます。スイートピーの種まきの方法を知って、栽培にチャレンジしてみましょう。スイートピーの増やし方でもある
種まきはスイートピーを楽しむ方法であるのに加えて、スイートピーの増やし方でもあります。スイートピーは一般的に挿し木や株分けでは増やすことができないため多くのスイートピーを育てたいと思った場合には必然的に種を撒く必要があります。直まきの場合
スイートピーを直まきの育て方をご紹介します。まず、種まきの前準備としてスイートピーのタネを水に一晩漬けておきましょう。タネを水に浸けておくことで硬い種皮から水分を吸収し発芽率が良くなります。 直まきの育て方20~25cm間隔で2~3粒を点撒きして1cmほど土をかけておきます。発芽適温は15℃となっており、あまりに早く撒くと低温障害を起こしてしまうため10月中旬ごろを目安に種まきを行うと良いでしょう。年平均気温が9℃以下の寒地の場合は4月~5月に春まきを行います。 スイートピーが発芽したら本葉が2~3枚開くまで管理します。その後、一本になるように根元からハサミで切り間引きを行います。この時に引き抜いてしまうとスイートピーの根が傷むため必ずハサミを使うようにしてください。育苗ポットの場合
スイートピーを育苗ポットで種まきをする育て方をご紹介します。直まきの時と同じように前準備として水にタネを一晩漬けておきましょう。 育苗ポットに種を撒く育て方の場合、6cmポットに対し2~3粒を目安に種を撒き、土を1cm程度かけておきましょう。こちらも直まきと同じく10月中旬ごろを目安に種を撒くと良いでしょう。 スイートピーが発芽したら直まきと同じように2~3枚の本葉が開いたのを確認し、ハサミで間引きを行います。その後植え付けを行うときには根を傷めないように根鉢を崩さず植えつけます。スイートピーの植え方は2種類
スイートピーの育て方には2種類あります。1つはプランターなどを使用して鉢植えとして楽しむ育て方、もう1つは花壇などの地面に直接植えつける育て方です。どちらの育て方にもそれぞれメリットとデメリットがあるため確認しておきましょう。鉢植え(プランター)
鉢植えでスイートピーを育てるメリットは庭がない場合でもスイートピーを楽しむことができるというものがあります。特に集合住宅にお住まいの方の場合花壇を作ることは難しいのではないでしょうか。しかし、プランターなどを使いスイートピーを育てることで花壇や庭がなくてもスイートピーを楽しむことができます。 また、庭がある場合でも鉢植えの場合は置き場所を簡単に変えることができます。そのため、お庭の模様替えを行うときも鉢の場所を移動するだけで簡単に印象を変えることができます。地植え
地植えでスイートピーを育てるメリットは管理が比較的楽になるというものがあります。軒下など雨が当たらない場所を除いて基本的には自然の降雨で十分スイートピーは育つことができます。お世話の時間をあまり確保できない方などは特に水やりの回数を減らすことがd系るため地植えが向いているかもしれません。 また、スイートピーは移植を非常に嫌う植物であるためプランターなどに植え替える時に根が傷つき生育不良を起こしてしまうことがあります。しかし、地面に直まきを行うことで移植を行う必要がなくダメージを与えずにスイートピーを育てることができます。スイートピーの育て方のポイント①:栽培場所
スイートピーの育て方のポイントとして初めに紹介するのは栽培場所です。スイートピーが好む環境を基に、どのような場所が栽培に適しているのかをご紹介します。日当たりと風通しが良い場所を好む
スイートピーは日当たりと風通しが良い場所を好む植物です。特に日当たりは非常に重要で、日陰でスイートピーを育てると正しい育て方をしても花付きが悪くなってしまいます。できるだけ日陰を避けて日光の当たる場所で育てるようにしましょう。寒さには弱いので、冬場は注意が必要
スイートピーは寒さに少し弱いという特徴があります。種まきをしてから冬を越し、春に花を咲かせる植物であるため冬の間にはすでに発芽してしまいます。寒さ対策として寒冷紗などをかぶせて霜よけを行うようにしましょう。鉢植えの場合
鉢植えでスイートピーを育てる場合、一日を通して日光が良く当たる場所に置くと良いでしょう。しかし、西日が当たる場所では鉢内の温度が非常に高くなり根が傷んでしまうことがあります。それを防ぐためにも西日は当たらない場所に飾るなどの工夫をすると良いでしょう。地植えの場合
地植えの場合も同様に日光が良く当たる場所で育てるようにします。特に移植を行うことが基本的に不可能であるため最初に植えつけた場所から動かすことができません。日当たりや風通しをしっかり確認してからスイートピーの植え付けを行いましょう。スイートピーの育て方のポイント②:水やり
スイートピーの育て方のポイントとして水やりについて解説いたします。多湿がとても苦手なので、乾燥地味にすると良い
スイートピーは多湿環境がとても苦手です。そのため地植えの場合は水を与える必要がほとんどなく、鉢植えの場合も土が乾燥してからたっぷりと与えるようにします。夏の時期の水やり
夏の時期はスイートピーの成長期です。地植えの場合基本的に水を与える必要はないもののあまりにも晴れが続くようであれば水を与えると良いでしょう。 鉢植えの場合は土の表面が乾燥したのを確認してから鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与えます。冬の時期の水やり
冬の時期はスイートピーはあまり成長しないため乾燥気味に管理します。鉢植えの場合は土の表面が乾燥してから2~3日後に水を与えましょう。 また、水を与える時間にも注意が必要です。夕方に水を与えてしまうと夜間に土が凍りやすくスイートピーが弱る原因になります。そのため水やりは午前中に行うようにしましょう。スイートピーの育て方のポイント③ 土
スイートピーの育て方のポイントとしてどのような土が適しているのかをご紹介します。花壇の土づくりや植え付け時の参考にしてくださいね。市販の土を使う場合
市販の土を使う場合、腐葉土や肥料などが最初から含まれている花用の土を使用すると良いでしょう。特に初心者の方の場合どのような土を使用すればよいか分からないことが多いと思います。そのためホームセンターなどで販売されている土を使ってみてはいかがでしょうか。自作する場合
自作する場合スイートピーは水はけのよい土壌を好むことを意識する必要があります。腐葉土に赤玉土や軽石を混ぜ込み水はけのよい土を作るようにしましょう。また、花壇にスイートピーを植える時も水はけのよい土になるように土壌改良剤などを投入する必要がある場合があります。スイートピーの育て方のポイント④:肥料
肥料の与え方もスイートピーの育て方の中で大切なポイントです。花を楽しむためにも確認しておきましょう。窒素分が少なく、リン酸、カリウムが多く配合されている肥料を選ぶと良い
スイートピーはマメ科の植物であるため根粒菌と共生しています。そのため窒素を肥料で投入する必要はなく、リン酸やカリウムが多く配合されている肥料を選ぶと良いでしょう。緩効性の化成肥料を、一般的な草花の規定量の半分くらいを目安に
具体的な与え方としては植え付け時に緩効性の化成肥料を一般的な草花の規定量の半分程度を土に混ぜ込んで植え付けると良いでしょう。通常の草花と同じくらいの肥料を与えてしまうと肥料焼けを起こしてしまうことがあります。【成長したらすること】植え替えについて
他の植物の育て方として植え替えを行うことがあります。スイートピーの場合植え替えは必要なのでしょうか。スイートピーは一年草なので植え替え不要
スイートピーは一年草と呼ばれ一年で枯れてしまう植物です。そのため植え替えを行う必要はありません。種まきして育てた苗を定植するとき以外は、スイートピーは植え替えをしない方がよい
また、スイートピーは移植を嫌う植物であるためポットに種まきをした苗を定植するとき以外は植え替えを行わない方が良いでしょう。そのため、植えつける時には場所をよく吟味する必要があります。スイートピーにつきやすい虫やかかりやすい病気
スイートピーにはどのような害虫や病気が発生しやすいのでしょうか。スイートピーと病気、害虫について解説いたします。つきやすい虫について
スイートピーにはアブラムシやハモグリバエがよく発生します。放置すると生育が阻害されるためアブラムシが発生したら初期のうちに殺虫剤を撒いておくと良いでしょう。また、ハモグリバエには浸透移行性殺虫剤が効果的です。かかりやすい病気について
スイートピーは気温が高まり長雨のあとになるとうどん粉病が発生しやすいです。葉にうどん粉のような粉が付着している場合はうどん粉病が発生しているため殺菌剤をかけて駆除しておきましょう。スイートピーのおしゃれな飾り方
スイートピーのおしゃれな飾り方、楽しみ方をご紹介します。素敵なお花を楽しんでみてくださいね。切り花をおしゃれな花瓶に挿す
咲いたスイートピーの花を収穫して花瓶に挿してみるのはいかがでしょうか。切り花としても人気が高いスイートピーは花瓶に挿すだけでも映えますよ。お部屋の中でもスイートピーのお花を楽しむことができるためおすすめです。鉢植えで綺麗に見せたい時は支柱を使って姿勢良く
スイートピーは背が高く、そのまま育てていると成長するにしたがって倒れてしまうことがあります。特に鉢植えで育てている場合には支柱を使って姿勢よく仕立てることで綺麗に見せることができますよ。スイートピーの育て方を解説!鉢植えの種まきから簡単なケア方法までのまとめ
スイートピーの育て方やスイートピーがどのような植物なのかを知ることができましたか。 この記事のポイントは、- スイートピーは種まきで増やし、直まきとポットまきの方法がある。
- スイートピーは日当たりと風通しが良い場所を好み、移植を嫌うため注意する。
- スイートピーは窒素肥料はあまり必要なく、リンやカリウムを多く配合した肥料を好む。
- 背が高くなるため支柱を使うと見栄え良く育てることができる。