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サボテンは、水やりの手間が少なく簡単に育てられるイメージから、老若男女問わず常に人気の高い植物ですよね。また、サボテンは種類も豊富で一株一株個性的なので、どのサボテンを育てようか選ぶのも楽しみの一つですよね。 一方で、サボテンの水耕栽培に挑戦してみたことはあるでしょうか。「鉢植えのサボテンは育てたことがあるけれど水耕栽培は未経験」という方がほとんどかもしれませんね。 そもそも、サボテンは水耕栽培で育てることができるのでしょうか。また、どのようなお手入れが必要なのでしょうか。 そこでこの記事では
- サボテンって水耕栽培ができるの?
- サボテンを水耕栽培するメリットとは?
- 水耕栽培で準備するものと植え替えの手順は?
- 水耕栽培でのサボテンの育て方とは?
- 水耕栽培のサボテンを枯らさないコツは?
- よくある症状とその対処法とは?
について解説していきます。 この記事を読んでいただければ、初心者の方でも、水耕栽培の始め方から育て方までの全体像をつかむことができるので、水耕栽培でも元気に育っていくサボテンを楽しむことができるでしょう。枯らさないコツやトラブルについての対処法も学ぶことができますので、ぜひ最後までお読みください。
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サボテンは水耕栽培ができるの?
サボテンの水耕栽培をご覧になったことはあるでしょうか?あまりなじみのない方のためにサボテンの水耕栽培について詳しく解説していきたいと思います。 そもそもサボテンは水耕栽培ができる植物なのでしょうか?乾燥に強いサボテンも水耕栽培が可能
冒頭でもお伝えしましたが、サボテンと言えば、乾燥に強く水やりの手間が少なくて済むというイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、実は、サボテンも水耕栽培にすることが可能なんです。そもそも水耕栽培とは
水耕栽培とは、水と培養液のみを用いて、土を使わない栽培方法です。植物だけでなく、花、野菜、果物なども栽培することができます。また、室内でも育てられるため、様々な場所で活用されています。100均に売っているサボテンでもできることがある
水耕栽培用のサボテンは、特別な種類である必要はなく、100均に売っているサボテンでも問題なく育てることができます。また、水耕栽培に必要な道具も簡単に揃いますから、気軽に始めることができますね。水耕栽培に初めて挑戦してみたいとお考えの方は、ぜひ100均ショップも活用していくと良いでしょう。ポイントを抑えることで花も咲かせる
サボテンは花が咲くことがありますよね。サボテンの品種によって花の咲きやすさにに違いはありますが、水耕栽培であっても、ポイントを押さえることで花を咲かせることもできるんですよ。サボテンを水耕栽培で育てるメリット
サボテンが水耕栽培できることはお分かりいただけたと思います。それでは、サボテンを水耕栽培で育てるメリットとはどのようなポイントがあるのでしょうか。土を使わないため虫がわきにくい
水耕栽培は土を使わないことが一番の特徴と言えます。そのため、土で室内が汚れるといった心配がないことや、鉢植えで育てる際のように虫が湧きにくいというメリットがあり、人気の栽培方法でもあります。虫が湧きにくいということは、室内はもちろん、キッチンや飲食店でも育てることができますね。ガラス容器でシンプルに飾れる
ガラス容器を使うことによって、見た目も涼やかかつ、シンプルでおしゃれに飾ることができます。また、容器も大きいものを準備する必要はなく、比較的コンパクトなサイズで楽しむことができます。透明な容器であれば根っこの成長も見ることができる
サボテンを水耕栽培で育てる際、透明な容器を使うことによって、土栽培では見られない根っこの成長の様子を見ることができます。水中で伸びていく根の姿はとても美しいんですよ。デメリットは大きくなることに向いていないこと
一方で、デメリットは、大きくなることに向いていないことです。土栽培に比べて、水耕栽培での成長は緩やかであるといわれています。そのため大きく育てたいという方には水耕栽培は向いていません。水耕栽培は、一つの苗、株の成長の様子をじっくりと楽しみたいという方におすすめの方法です。サボテンの水耕栽培で準備するもの
それではサボテンの水耕栽培に挑戦する際に、準備するもの6点についてご説明していきたいと思います。サボテン
品種などは問いませんが、大きく育ったサボテンはあまり水耕栽培に適さないため、100円均一ショップなどにあるような小さめサイズの元気なサボテンがおすすめです。水耕栽培用の容器
フラワーベース、花瓶、ガラス容器、空き瓶、ペットボトルなど、素材は問いませんが透明な容器がおすすめです。また、容器の直径は、用意したサボテンよりも、やや大きいもの(容器の口に引っかかる程度)を用意しましょう。 一方、口が広い容器を利用したい場合は、金網をカットして、サボテンの台座にすると良いでしょう。根腐れ防止剤
水耕栽培は、常に根っこが水に浸かった状態のため、管理を怠ると根腐れを引き起こす可能性があります。そのため、根腐れ防止剤として、ミリオンAやゼオライトを用意しましょう。軍手
サボテンのトゲがあるため、軍手を着用して作業すると安全です。ハサミ
清潔なハサミを用意しましょう。サボテンの根っこをカットする際に使用します。新聞紙などの汚れても良い敷物
新聞紙や園芸シートなど汚れても良い敷物も準備しましょう。サボテンの土を落とす際に敷いてください。サボテンの水耕栽培のやり方
土栽培のサボテンを水耕栽培に植え替える手順をご説明していきます。1. 土植えの鉢からサボテンを丁寧に取り出す
まず、土植えの鉢からサボテンを優しく取り出します。取り出す10日ほど前から、水やりを止めて、土を完全に乾かしておきましょう。軍手を着用し、サボテンのトゲに気を付けて作業してください。2. サボテンの根っこについた用土を取り除く
サボテンの根鉢(根っこと土が固まっている状態)をほぐし、古い用土を取り除きます。3. 根についた土を水を使って落とす
根っこに付いた用土を、水でしっかりと洗い流しましょう。4. サボテンに刺激を与えるために根切る
清潔なハサミで、根っこを半分の長さに切ります(根切り)。今ある根っこは土栽培に適した根っこのため、根切ることでサボテンに刺激を与え、水耕栽培に適した根っこを新しく生やすことができます。5. 1〜2日、根を乾燥させる
日陰の風通しの良い場所に置き、1〜2日、根っこを乾燥させます。しっかりと乾燥させることによって、飢餓状態になり、水耕栽培を始めたときに発育が促されます。6. 容器の1/2〜1/3程度まで水と根腐れ防止剤を入れる
根っこが、1/2〜1/3程度浸かる程度の水と根腐れ防止剤を容器に入れます。7. サボテンを容器の上に乗せて完成!
サボテンを容器の上にのせて完成です。水が多すぎるとうまく育たないため、根の浸かり具合は調整してくださいね。水耕栽培のサボテンの育て方
サボテンを水耕栽培に植え替えすることができましたか。 続いて、水耕栽培に植え替えたサボテンの育て方、管理方法について4つのポイントに分けてご説明していきたいと思います。直射日光を避けた場所で管理
水耕栽培は直射日光を避けた場所で管理していきます。半日陰となる場所が理想的です。直射日光が当たると、水温上昇によって根腐れを起こしたり、葉焼けを引き起こしてしまうためです。藻や雑菌が発生しないように水換えをする
水耕栽培の容器に入れた水は定期的に水換えをしましょう。水換えをしないまま放置していると、藻や雑菌が発生したり腐ってしまうので、最低でも1週間に1度は新しい水に交換していきましょう。また、水温は5℃~30℃が適温と言われます。夏の暑さや、冬の寒さによって水温が変化しやすいため、水換えの際に水温も見てみると良いでしょう。生育期に肥料を与えることで大きく成長する
水耕栽培は水のみでも育てることが可能ですが、生育期に肥料を与えることで水耕栽培のサボテンも大きくなることができます。生育期は栄養をより必要としている時期のため、この時期になったら水換えのタイミングで、水で薄めた液体肥料を与えましょう。この液体肥料は、カリウムを多く含んだ化成肥料がおすすめです。根が伸びすぎたときは短く整える
根が伸びすぎた時は、一旦短く整える程度の根切りを行うと良いでしょう。根切ることで、新しい根が伸び、養分や水分の吸収力がアップし、サボテンの成長が促されます。 ちなみに、水耕栽培で育てているサボテンは土に戻す事ができません。根が水耕栽培用の根になっているためです。土に戻す場合は、1cm程度まで短く根をカットし新しく根を伸ばしてから植えましょう。水耕栽培のサボテンの枯らさないコツ
また、これからご紹介する水耕栽培のサボテンを枯らさないための4つのコツを実践することで、より元気に水耕栽培サボテンを育てることができるでしょう。それでは順にご説明していきます。水を使った増やし方で水に慣れた子株で水耕栽培する
1つ目は「水を使った増やし方で発根させた子株」を水耕栽培することです。サボテンを育てていると、ポコッと子株が生えてくることがありますが、この子株を親株から切り取り、水耕栽培をするという方法があります。 先ほど、土栽培のサボテンを水耕栽培に植え替えるやり方をご説明しましたが、この方法は、土を完全に落とす必要があるため、根にダメージが及び、うまくいかないこともあります。ですから、最初から根の無い子株で水耕栽培を行うと、そのようなリスクが無くなります。 子株を水栽培(水を使った増やし方)で発根させるやり方は、子株の根元に水が触れないよう容器にセットするだけです。サボテンの生長期(春、秋)であればおおよそ2週間~3週間ほどで発根しますから、その後はサボテンの水耕栽培のやり方でお世話していきましょう。水温が上がると根腐れの原因になる
2つ目は、水温上昇を防ぐことです。直射日光が当たる場所や暖房の近くなどで管理していると、水温が上がってしまい、根腐れを引き起こしやすくなります。水温が下がる冬場も注意!
3つ目は水温の下がりすぎに注意することです。冬場は水温が下がりすぎると水が腐ることがありますので、水温が5℃以下にならないように注意しましょう。日の当たる窓辺や、暖房をつけている部屋の中で飾る等水温が下がりすぎないよう置き場所を工夫する必要があります。 しかしながら、暖房のすぐ近くは水温が急激に上がりすぎることがありますから、冬場、暖房付近に飾ることは避けましょう。こまめに水換えすることで雑菌の発生は防げる
4つ目はこまめな水換えです。水は時間がたつと雑菌が発生し腐ってしまいます。こまめな水換えをして雑菌の発生を防ぐことが枯らさないコツです。最低でも1週間に1回は水換えを行ってあげましょう。 また、容器に藻が発生することもありますので、時々、容器を水洗いすると良いでしょう。水耕栽培のサボテンによくある症状と対処法
ここからは、水耕栽培のサボテンによくある症状やその対処法について解説していきます。ぶよぶよに腐る
水耕栽培で育てていたサボテンがぶよぶよに腐るといった症状を見つけたら以下のような対処を実践してみましょう。また、このような症状を引き起こさないために原因も押さえておきましょう。根腐れが原因
サボテンがぶよぶよに腐ってしまうのは、根腐れを起こしていると考えられます。根が水に浸かりすぎていたり湿度の高い場所で管理していませんでしたか?植え替えの時に根を切って上げることが重要
そのような症状が見られたら、一度水から引き揚げ、根を切り落としましょう。その後、再度乾燥からやり直してみましょう。サボテンが刺激を受け、切り落とした箇所から新たな根がでてきて復活することがあります。ぶよぶよした部分を胴切りする
ぶよぶよとした感触で腐っていくときは、根元から上に向かって進行します。まだ、サボテンに元気な部分が残っているのであれば、胴切りして乾燥からやり直すと良いでしょう。それによってまた新しく発根し元気に成長してくれます。胴切りとは、字の通り、サボテンの胴を切り、根腐れした部分や徒長した細胞を切り離すお手入れのことです。根が出ない
サボテンの水耕栽培では、根が出ないといった問題が起こることがあります。このような症状はどんな原因と対処法があるのでしょうか。環境に適応できていない可能性がある
根が出ないという状態は、鉢植えから水耕栽培に植え替えた際、環境の違いに適応できていない可能性があります。発根促進剤を塗る
こういった症状がみられる場合は、発根促進剤を利用してみましょう。または、根切りしてから乾燥させる時間を1ヶ月ほど長くとってみましょう。発根してきたら水耕栽培に植え替えましょう。根カビができている
水耕栽培で根カビができるという問題にはまることがあります。このような症状はどんな原因と対処法があるのでしょうか。容器の中で雑菌が繁殖している
根カビの原因となるのは、容器の中で雑菌が繁殖していることが考えられます。夏場であったり、直射日光が当たる場所で管理していたなどの原因で、水温が上昇すると水に雑菌が湧きやすい環境が整ってしまいます。雑菌が繁殖している場合は、においや水の色が変化しますから日頃から注意しておくと良いでしょう。カビのいない新しい容器に替える
こまめに水を換えることで雑菌の繁殖は防ぐことができますが、根カビが発生してしまったら、思い切って新しい容器に変えてしまいましょう。正しく対処することで寿命が伸びる
サボテンはもともと生命力の高い植物です。サボテン全体が枯れたり、弱ってしまう前にこれらの対処法を知って実践していくことで、元気がなかったサボテンも寿命が伸びたり、元気を取り戻す可能性があります。 ご自分のサボテンに元気がないと感じていた方は、復活させられるかもしれないと希望が持てたのではないでしょうか。ぜひ、ご紹介した症状や対処法について実践し、サボテンの寿命を伸ばしてあげましょう。【まとめ】サボテンを水耕栽培でおしゃれに!やり方からトラブルの対処法まで解説
いかがでしたか。サボテンの水耕栽培について、始め方から育て方、トラブル対処法に至るまで詳しく解説してきました。 この記事のポイントは- サボテンは水耕栽培が可能な植物である
- サボテンの水耕栽培のメリットは3つ! 「虫が湧きにくい」「インテリア性が高い」「根っこの生長が見える」
- 一方のデメリットは「大きく育てることには向いていない」こと
- 枯らさないコツは4つ! 「水に慣れた子株で行う」「水温が上がりすぎないこと」「水温が下がりすぎないこと」「水を清潔に保つ」
- 水耕栽培サボテンのよくあるトラブルは3つ! 「根腐れ」「発根しない」「根カビ」