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皆さんは観葉植物をお部屋に飾っていますか?最近では病院や図書館、オフィスなどに観葉植物が飾られることも多くなってきました。ウンベラータなどの観葉植物を水挿しで飾ることが、最近では人気になりつつあるのをご存じですか? 本記事では「ウンベラータを水挿しをリビングや玄関に飾りたい」とお考えの方に向けて以下の内容をまとめました。
- ウンベラータの基本情報と特徴
- ウンベラータの水挿しの目的
- ウンベラータの水挿しの時期とタイミング
- ウンベラータの水挿しの準備物と手順
- ウンベラータを水挿しする時の注意点
ウンベラータはどんな観葉植物?
ウンベラータの基本情報や特徴、花言葉などをまとめました。これからウンベラータを育てるにあたって基本的な情報になりますので、興味のある方は見ていってくださいね。正式名称はフィカス・ウンベラータで生育旺盛で丈夫で育てやすい観葉植物
正式名称はフィカス・ウンベラータ。クワ科フィカス属の常緑中高木で、原産地は暖かい地域である熱帯アフリカです。ウンベラータは生育旺盛で成長速度が早いため、1年で20cm以上にもなることがあります。さらに丈夫な植物でもあり多少枯れてもすぐに再生するため、初心者にも育てやすい元気な観葉植物として人気のある植物です。暑さには強いが、寒さには弱い植物
ウンベラータの原産地は熱帯アフリカであるため暑さには強く、20~25℃が適正温度とされています。一方で寒さには弱く5℃以下は耐えることができず、枯れる恐れがあるため置き場所や日々の管理には注意を払わなければいけません。ウンベラータの花言葉は「すこやか」「永久の幸せ」「夫婦愛」
ウンベラータの花言葉は「すこやか」、「永久の幸せ」、「夫婦愛」と、明るくポジティブなものが多いです。「夫婦愛」という花言葉はウンベラータがハート型の葉っぱをつけることが由来となっています。記念日などのプレゼントとしても人気の観葉植物
ウンベラータは恋人や夫婦の記念日などにはピッタリの観葉植物です。先ほど解説した花言葉と一緒にウンベラータを記念日に贈ることができれば、相手も喜んでくれること間違いないでしょう。記念日のプレゼントに悩んでいる方はぜひウンベラータを検討してみてください。ウンベラータの水挿しの目的は?
ここれはウンベラータの水挿しをする目的について解説しています。ウンベラータの水挿しについてあまり分からない方はぜひ参考に見ていってください。ウンベラータの株を増やすことが目的
ウンベラータの元株から枝や茎を切り取って、水挿しにすることで新しくウンベラータと増やすことができます。水挿しにした茎や枝を発根させるにはコツがいりますが、発根に成功すればそのまま育てて新たなウンベラータとして室内に飾ることができますよ。ウンベラータを剪定した際にでたものを再利用できる
ウンベラータの樹形の乱れを整える剪定時に出てきた枝や茎で水挿しを作ることができます。そのまま捨てても構いませんが、ウンベラータをもっと増やしたいと考えるのであれば、ぜひ水挿しにチャレンジしてみてくださいね。挿し木や取り木などの増やし方もある
ウンベラータの増やし方には水挿し以外にも、挿し木や取り木といった増やし方も存在しています。それぞれ方法が微妙に異なるので、自分に合ったやり方で増やしてみてくださいね。水差しではなく水挿しでなることに注意!
たまに誤解されますが、「水挿し」とは飲み物を注いだり、ジョウロなどの「水差し」のことを言っているのではありません。植物の枝や茎を水のみが入った容器に挿して育てるから「水挿し」なのです。なので水挿しに選ぶ容器は透明なガラス容器を選んでください。とてもおしゃれに飾ることができますよ。ウンベラータの水挿しに適切な時期とタイミング
ここではウンベラータの水挿しに適切な時期とタイミングについて解説していきます。水挿しは時期やタイミングを誤ると、成功確率も大きく低下していますので不安な方は参考にしてください。適切な時期:冬場以外の生育期の5月〜9月の気温が20℃以上ある時期がベスト
ウンベラータの成長・回復の速度が早い5~9月、適正温度である20℃付近を記録している時が水挿しにベストな時期と言えるでしょう。ウンベラータにとって、成長期の元気な時期に水挿しを行うことで剪定した部分も新芽が出てきやすく、水挿しの発根率も高いです。 冬はウンベラータが休眠期で元気のない時期です。冬に水挿しや挿し木用に枝を切っても良い枝を採ることができず切った部分からも新芽が出て着ないため、冬の水挿しは避けましょう。タイミング:ウンベラータを剪定したタイミングがおすすめ
水挿しにはウンベラータの茎や枝を使いますが。ウンベラータがある程度成長すると樹形を整えるために剪定を行います。剪定した時に出てきた枝や茎を捨てずに水挿しに使えば、無駄なく処理することができますよ。水挿しのメリット
ウンベラータを水挿しにするメリットについて解説させていただきます。ウンベラータの水挿しに悩んでいる方はぜひメリットも視野に入れて検討してみてください。準備するものや工程が少なく初心者でも手軽にできる
水挿しは水の入った容器に枝や茎を入れるシンプルな飾り方であるため、土や鉢底ネットなど手間のかかる準備は必要ありません。そのため準備も簡単で、透明なガラス容器を用意できれば根っこの健康状態も観察しやすいので、初心者にもおすすめですよ。根の様子を確認することができる
先ほども少し触れましたが、水挿しに使う容器を透明のガラス容器にすることで根っこの様子も外から確認しやすくなります。目に見えない根っこの部分の観察ができることは初心者には非常に育てやすい環境であるため、育て方に不安があるかたは水挿しで育てることは非常に合っているといえます。剪定した際の枝を再利用することができる
水挿しで増やす場合、枝や茎をカットしたものを使用します。ウンベラータが成長してきたタイミングで剪定を行いますが、その時に捨てるはずの枝や茎を再利用して水挿しにすることもできます。インテリアとしても楽しめる増やし方
観葉植物の水挿しは清潔感があって、とてもおしゃれです。サイズも小さく持ち運びも便利でテーブルや棚、キッチンなど狭いスペースに飾ることができるので、水挿しはグリーンインテリアとして非常に扱いやすいですよ。ウンベラータの水挿しで必要なもの
ウンベラータの水挿しを作るうえで必要なものを紹介していきます。水挿しを作る前にここで確認しておきましょう。清潔なハサミ
アルコールで拭いたり、ライターなどで炙った清潔な剪定ばさみを用意してください。清潔でないとカットした枝や茎の断面に細菌が付着してしまい、発根確率が下がり水挿しが成功しにくくなってしまいます。 また園芸用の剪定ばさみではなく、通常のはさみで切ってしまうと切れ味が悪く、「押し切る」という感じになってしまい、細胞を潰して枝や茎にダメージが入ってしまいます。また、切り口がつぶれてしまうと水の吸収率も悪くなってしまうので園芸用のものを用意しましょう。コップや花瓶などの容器
用意する容器はコップや花瓶などのガラス容器で問題ありません。せっかく水挿しにするのであれば、なるべく透明なものがおすすめです。中の様子を見ることができるためおしゃれで、根っこの健康状態も確認でき一石二鳥です。手袋
水挿しに使う枝や茎は細菌に非常に敏感です。断面などに菌が付着してしまうと発根率が大幅に低下してしまうため、手袋などを着用して水挿し作業を行ってください。ウンベラータの水挿しの手順
準備が出来たらいよいよ水挿し作業です。ここからは手順に分けて細かく要点を解説していますので、ウンベラータを水挿しで飾りたい方は参考にみていってくださいね。① 切る場所は15cm〜20cmぐらいの葉っぱ付きの健康的な枝の部分で、斜めにカットする
切る場所は枝の先端から15~20cm程度の部分。断面が斜めになるように切ってください。断面が斜めになるように切っておくことで表面積が増え、発根確率が上がります。② 先端の葉を残し下の方の葉は切り落とす
剪定した枝には根っこがなく吸水能力がほぼありません。しかし、葉っぱはお構いなしに「蒸散」によって水分をどんどん放出してしまいます。それを未然に防ぐために、下の葉を全て切り落としてください。③ 枝からでた白い液を洗い流して綺麗にする
フィカス・ウンベラータはゴムの木の仲間で、カットした断面からゴムの原材料でもあるラテックスが混じった白い樹液が出てきます。手に付くと、かぶれてしまうこともあるので触れないように水で洗い流してください。④ 水の入った容器に入れる
用意しおいた容器に水を入れ、カットしたウンベラータの枝をに入れて下さい。この時発根確率をより高くしたい方は園芸店などに販売されている「発根促進剤」を水に混ぜてください。ただし、使用するときは商品に記載された分量を守るようにしてください。⑤ 発根するのを待つ
ウンベラータの水挿しはこれで完成です。あとは直射日光の当たらない明るい日陰で管理してあげましょう。うまくいけば約2週間ほどで切り口から白い根っこが出てきます。ウンベラータの水挿しで失敗しないコツ
ここではウンベラータの水挿しで失敗しないためにいくつかコツを紹介させていただきます。ここで解説する要点を抑えておくことでより確実に水挿しを成功させることができます。メネデールを使用することで発根を促進させる
メネデールとは観葉植物用の液体肥料です。先ほども少し触れましたが、水挿しの水にメネデールを入れることでウンベラータの発根を促進させることができますよ。ウンベラータが腐るのを防ぐために水差しの水は毎日入れ替える
ウンベラータの水挿しが完成したあとは、毎日水を交換してください。そのまま放置してしまうと、水が汚れ衛生的によくありません。発根前は繊細で少しの細菌によって失敗することもあるので注意してください。気温は20℃異常を保って、明るい場所に置く
ウンベラータが適正温度は20~25℃程度で、日当たりのいい明るい日陰を好みます。その場の気温・明るさに注意しながら置き場所を選ぶようにしましょう。根が5cm程成長したら土に植え替える
うまく発根して、根っこが5cm程度になったら土に植え替える、つまり鉢上げです。鉢上げした場合、水の中から急に土の環境になるためショックを受けてしまいます。植え替えた直後は水をたっぷりあげるようにしてください。ウンベラータの水挿しで注意するべき【カルス】
ウンベラータを水挿しする際、注意点がいくつかあります。知らないと対応に困るものもありますので、不安な方は参考にしてください。水に浸かっている部分の白いモヤモヤしたものがカルス
水に浸かっている部分に白くモヤモヤした「カルス」を発見した時は注意が必要です。カルスをそのまま放置すると根が出ないこともあるので注意が必要です。異常繁殖すると発根を阻害するため根が出ない原因になる
「カルス」を放置すると、そのまま繁殖を続けてしまいます。当然増えていけば根が出ない状態に陥ってしまうため、直ちに除去しましょう。発根後の水挿しから植え替えの準備物と手順
ウンベラータの水挿しが無事に発根して、少し成長したら次は植え替えです。ここでは植え替えに必要なものと細かい手順を紹介していますので、ぜひ見ていってください。【準備物】
ウンベラータの植え替えに必要な物は以下の通り。鉢
植え替える鉢は苗より一回り大きいものを用意してください。小さすぎると「根詰まり」の原因になりますし、大きすぎると鉢内の水分が余って「根腐れ」の原因になってしまいます。鉢底ネット
鉢底ネットは鉢穴から土が水と一緒に流れてしまうのを防いだり、外から害虫が侵入するのを防いでくれます。鉢底石
鉢底石は鉢内の排水性、通気性を向上させてくれます。鉢に湿気が溜まらないので、「根腐れ」防止になります。用土
ウンベラータは高温多湿を好みますが、用土は水はけの良いものを選んでください。水はけが悪いと根が腐る場合があります。不安がある方は園芸店やホームセンターにある市販の土で水はけの良いものを選べば問題ありません。【手順】
水挿しから植え替える方法を解説していきます。植え替えの手順と要点を細かく紹介しますので、植え替え方法を知りたい方は参考に見てくださいね。①:鉢に鉢底ネット、鉢底石を入れる
新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底ネットが見えなくなる程度まで鉢底石を敷いてください。鉢底ネットは土の減少と害虫の侵入を防止してくれます。鉢底石は鉢内の通気性、排水性を向上させてくれます。②:鉢に用土を1/3ほど入れる
鉢の1/3程度まで用土を入れてください。水はけの悪い土を使うとウンベラータの根が腐ることがあるので注意が必要です。③:水差しの苗を鉢に入れる
ウンベラータの苗を鉢に入れます。鉢の中央に曲がらないようにまっすぐ立てて置いてください。④:鉢の縁の3cm〜4cm下まで土を入れる
ウンベラータの苗を置いたら、鉢の縁から3~4cm下まで土を入れていきましょう。根っこの隙間を埋めながら土を入れてください。⑤:水をたっぷり与えて、根と土を馴染ませる
水挿しから植え替えると、土の環境に急に移動したウンベラータはびっくりしてしまいます。植え替えが終わったら、たっぷり水をあげて根と土を馴染ませていきましょう。※水から土へと環境が変わるため生長が不安定になりやすいの注意
水挿しの環境から急に土に変わってウンベラータの成長が不安定になりやすいです。植え替えた後は風通し、日当たりの良い日陰に置いて、こまめに様子を見ながら育てましょう。ウンベラータの水挿しで発根させよう!適した時期から注意点まで紹介のまとめ
ここまでウンベラータの水挿しについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?水挿しは運びやすく、おしゃれなのでおすすめです。 本記事の内容をまとめると以下の通り- ウンベラータは暑さに強く、寒さに弱い植物
- ウンベラータの水挿し時期は5~9月がおすすめ
- ウンベラータの適正温度は20~25℃
- 水挿しは準備・手順が簡単で初心者におすすめ
- 水挿し用に切る場所は先端から15cm~20cm
- 水挿しは清潔感があってインテリアとしておしゃれ
- 水挿しが成功した後は土に植え替える