ポトスの葉焼けの原因と対処法とは?葉焼けしやすい品種まで紹介!

ポトスの葉焼けの原因と対処法とは?葉焼けしやすい品種まで紹介!
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目次

ポトスという観葉植物は非常に育てやすく、病気や害虫もあまり発生しないことから観葉植物を初めて育てる方にもよくおすすめされる植物です。一方、品種も豊富で、美しい斑が入る葉っぱを持つものやライムグリーンの葉っぱを持つものなど、バリエーションも豊富でマニアも多いことも特徴です。 しかし、丈夫であるはずのポトスの元気がなくなってしまったというトラブルに見舞われている方はいらっしゃいませんか。その原因はもしかしたら葉焼けによるものかもしれません。 今回は、
  • 観葉植物の葉焼けとはどのようなものなのか
  • ポトスの葉焼けの予防方法と対処方法
  • 葉焼け以外のポトスのトラブル

について解説いたします。 この記事を最後まで読むことでポトスの正しい育て方や葉焼けの予防方法、対処方法を知ることができますよ。特に観葉植物をあまり育てたことがない方や育てているポトスの元気がない方におすすめの記事です。ぜひ最後までご覧くださいね。

関連記事:ポトスの育て方|室内での管理法から水栽培の仕方まで徹底解説

葉焼けってなに?

そもそも葉焼けとはどのような症状なのでしょうか。はじめに葉焼けについて解説いたします。

葉が茶色く変色したり、色が抜けて白くなる生理障害

葉焼けとは、葉が茶色く変色したり、色が抜けて白くなってしまったりする整理障害のことを指します。葉焼けが起きてしまうと葉っぱの観賞価値が下がってしまうため、特に観葉植物をインテリアとして育てている場合には絶対に避けたい整理障害です。

直射日光を当てすぎた場合に起こすことが多い

葉焼けの主な原因は強すぎる直射日光です。また、長期間直射日光に当ててしまった時にも起こりやすくなるため注意が必要です。特に夏場は葉やけを起こしやすい時期となるため適切な予防方法や対処方法を知っておくことが大切です。

葉焼けが起きた部分は元には戻らないので注意

葉焼けが一度起きてしまうと、その部分は元に戻ることがありません。そのため葉焼けを起こしてしまった部分を切り取るなどの処置が必要となります。

ポトスが葉焼けした時の症状

ポトスが葉焼けした時の症状を確認しておきましょう。育てているポトスに似たような症状がある場合は注意深く観察してみてくださいね。

葉っぱが茶色く変色したり枯れている

まず、葉焼けの症状として挙げられるのは葉っぱの変色や枯死です。葉焼けの場合は葉っぱが茶色くなって枯れることが多く、パリパリとした茶色い斑点が徐々に広がって葉っぱが枯れていきます。

葉の色素が抜けて白くなっている

また、葉焼けを起こすと葉の色素が抜けて色が白くなることもあります。しかし、ポトスの場合はもともと斑が入っている場合もあるため葉焼けを起こしているのか斑によるものなのかをしっかりと確認する必要があります。

葉焼けした部分を放っておくと、他の元気な部分の成長が遅れてしまう

葉焼けした部分を放っておくと新芽や根など他の元気な部分の生長が遅れてしまうため、葉焼けをした部分はハサミなどで切り取ります。大きな株であれば大きな事態にはなりにくいものの、小さな株の場合新芽が葉焼けすることで致命傷になりやすいため注意しましょう。

ポトスの葉焼けの原因

ポトスが葉やけを起こす原因をまとめて解説いたします。今育てているポトスの栽培環境や育て方と比べてみてくださいね。

直射日光を長時間当ててしまった

ポトスはジャングルの中の日陰に生息していた観葉植物です。そのため、前提としてポトスはあまりにも強い日光は好まない観葉植物ということを知っておきましょう。この性質から直射日光を長時間当ててしまうとポトスは葉焼けを起こしてしまうことがあります。南向きの庭や窓辺などはほぼ一日を通して日光が当たる場所となるため特に注意が必要です。

室内から室外の日のあたる場所に急に出した

気温が高くなったからといってポトスを室内からいきなり室外の日の当たる場所に出してはいませんか?室内と室外では一見大きな違いがないように思われるものの、実はかなりの環境の変化があると言われています。室内の柔らかい光を浴びていたポトスをいきなり室外の強い光の当たる場所に出すと、ポトスが環境の変化に耐えることができずに葉焼けを起こすことが多いです。

寒さにさらされて低温障害を起こしている

冬は葉焼けを起こしにくい時期と言われています。しかし、ポトスが寒さにあたると低温障害により葉が葉焼けのように黄変することが多いです。栽培環境の温度も確認してみてくださいね。特に、冬に葉が黄色くなる場合には低音障害を起こしている場合が多いです。

水が足りていない

夏場はポトスが良く水を吸収する時期です。そのためほかの時期よりも土の乾燥が早くこまめな水やりを必要とします。ポトスが水切れを起こすとより葉焼けを起こしやすくなると言われているため水やりの方法が適切かどうか確認しておきましょう。

ポトスが葉焼けを起こした時の対処法

ポトスが葉焼けを起こした時にはどのように対処すればよいのでしょうか。下記ではポトスが葉y家を起こした時に取るべき対処方法を解説していきます。

直射日光が当たらない場所に移動する

まずはポトスを直射日光が当たらない場所に移動させましょう。特に窓辺で育てているポトスや屋外やベランダで育てているポトスには直射日光が当たっている可能性が高いです。レースカーテン越しの柔らかい光が当たるような場所でしばらく管理を行いましょう。

ポトスは寒さに弱いので基本的には室内で育てる

ポトスは南国原産の植物のため、日本の冬は厳しいと言われています。寒さに弱いポトスは基本的に室内で育てて低温障害を防ぐようにしましょう。また、廊下や玄関など暖房器具を使わない場所はとても冷え込むためできるかぎりリビングなど人が生活する場所で育てると良いでしょう。

土の表面が乾いている状況が何日も続かないようにする

ポトスは比較的乾燥には強い植物です。しかし、あまりにも極度な乾燥にさらされると弱ってしまうことがあります。土が乾いたら成長期の場合はすぐに、冬の間は2~3日後に水を与えるようにしましょう。 ただし、乾燥させないように毎日水を与えてしまうと根腐れの原因になってしまうため気を付けましょう。詳しい水やりなどの管理方法については後ほど解説いたします。

ポトスの葉焼けしている部分は取り除く

ポトスが葉焼けしてしまった場合、その場所は二度と元には戻りません。見た目が悪くなってしまうため、ハサミなどで葉焼けした部分を切り取るか、葉っぱを取り除くようにします。切り方としては、患部が小さいのであればその部分だけを切り抜くように切り、患部が大きいのであれば葉っぱごと切り落とします。

葉焼けを防ぐポトスの基本的な育て方

葉焼けを防ぎ、上手にポトスを育てるにはどうすればよいのでしょうか。下記では基本的なポトスの育て方について解説いたします。

置き場所

ポトスに適した置き場所には2つのポイントがあります。それは日当たりと気温です。その2つの観点からどのような場所がポトスを育てる場所として適しているのかを解説いたします。

直射日光を避け、風通し・日当たりが良い場所

ポトスは先ほど解説したように直射日光に当たると葉やけを起こしてしまうことがあります。そのため、レースカーテン越しの柔らかい光が当たる明るい日陰となっている場所木漏れ日のあたる場所で栽培するようにしましょう。 また、風通しもポトスを育てる上で大切なポイントです。ポトスには病気が少ないものの、不健康なポトスには炭疽病などの病気が発生することがあります。そのような病気を予防するためにも風通しの良い場所を選びましょう。

最低でも5℃以上を保てる場所

また、ポトスは低温に弱い植物です。最低でも5℃以上を保つことができる場所で栽培するように心がけましょう。暖房器具などを使用する部屋あれば比較的維持しやすい気温となっているため、リビングなど人の居住空間での栽培をおすすめします。

水やり

ポトスの水やりは季節によって変化します。それぞれの季節に応じた正しいポトスの水やり方法をマスターして上手にポトスを育てるようにしましょう。

春夏:土の表面が乾いてから

春や夏は気温が高くなりポトスの生育が促進する季節です。そのためポトスは多くの水を吸収するようになり、土の乾燥も早くなります。そのような春や夏の時期は土が乾燥したら鉢底から流れ出すまでたっぷりと水を与えると良いでしょう。 また、この時鉢底皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。

秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後

一方、秋や冬は気温が下がり徐々にポトスの生育が衰えていきます。そうなるとポトスが水を吸収する量も減少し、土の乾燥も遅くなります。そのような秋や冬の時期は土が乾燥してから2~3日後を目安にたっぷりと水を与えるようにします。

お手入れ

ポトスには水やりなどの基本的なお手入れの他にも植え替え剪定肥料といったようないくつかのお手入れが必要です。下記ではポトスが必要とする特別なお手入れについて解説いたします。

植え替え:1〜2年に一度のペースで、生育期の5月〜10月に行う

ポトスは非常に成長スピードが速い観葉植物です。そのため1~2年に1度を目安に植え替えを行いましょう。植え替えのサインとしては水の吸収が悪くなる、鉢底から根が飛び出ているなどが挙げられるためこまめにチェックしておくことが大切です。 植え替えの適期はポトスの生育期である5月~10月です。それ以外の時期では植え替え後のダメージを回復させることができずに枯れてしまう確率が高いため避けるようにしましょう。また、あまりにも気温が高い真夏も避けるようにします。

剪定:生育期の5月〜10月に行う

ポトスはつる性の観葉植物です。そのため、放置しているとどんどん茎が伸びて置き場所に困ってしまうことがあります。そのようなときには剪定を行いましょう。剪定は植え替えと同じく生育期である5月~10月に行うようにします。 ポトスの剪定は非常にシンプルで、節を残して剪定を行うことがポイントです。切り方としては切りたい部分の節を2~3節残してカットすると良いでしょう。また、あまりにも茂りすぎてしまった時には根元付近の茎を2~3節残してカットすることもあります

肥料:生育期の5月〜10月に与え、冬の時期は与えない

ポトスは花や果実を楽しむ植物ではないためあまり多くの肥料を必要としません。しかし、生育を促進したい場合や、葉の色を鮮やかにしたい時には窒素を多く含む肥料を与えるようにします。肥料は生育期である5月~10月に少量与える程度で十分です。あまりにも多量な肥料や冬の時期の肥料は肥料焼けを起こす原因になるため避けましょう。

葉焼けを起こしやすいポトスはある?

ポトスにはたくさんの品種があることが知られています。その中で葉焼けを起こしやすいポトス、起こしにくいポトスはあるのでしょうか。下記では品種ごとによる葉焼けの耐性やポイントについて解説いたします。

白い班入りの品種は葉焼けしやすい

簡単にまとめると、白い斑入りの品種ほど葉焼けを起こしやすいと言われています。斑はクロロフィルが存在しない部分に発生します。そのクロロフィルがないことで光エネルギーを吸収することができず、結果的に葉が焦げやすくなることが原因のようです。 特に葉焼けを起こしやすいと言われているポトスの品種についても解説いたします。以下の品種のポトスを育てている方は特に注意してくださいね。

マーブルクイーン

マーブルクイーンは斑の面積が非常に広く、ほとんど緑色の部分がないポトスです。そのため、他の品種よりも葉焼けを起こしやすいと言われています。また、光合成も盛んに行うことができないためマーブルクイーンの成長スピードはポトスにしては緩やかで葉焼け後の回復が遅いとも言われています。

ライムグリーン

ライムグリーンは斑が入らずに明るい黄緑色の淡色の葉っぱが特徴的なポトスです。斑がないものの、全体的に色素が薄いため葉焼けを起こしやすいと言われています。しかし、成長スピードはほかのポトスとあまり変わらないため栽培は容易でしょう。

緑色がしっかりしたポトスの方が丈夫

反対に、斑があまり入っておらず緑色がしっかりとしたポトスは葉焼けを起こしにくく丈夫と言われています。初心者の方はまずは丈夫とされている品種から栽培してみてはいかがでしょうか。

それ本当に葉焼け?葉焼けに似てる他の原因

葉焼けに似た症状を引き起こす原因はいくつか存在します。その中の数例を下記では解説いたします。インターネットなどで画像検索を行うことで症例を見ることができるため画像と照らし合わせて葉焼けかどうかを確認しましょう。

【根腐れ】葉っぱが黄色に変色している

水の与えすぎなどで根が呼吸困難になることで起こる根腐れは、葉焼けと同じように葉っぱが黄色に変色します。直射日光に当てていないにもかかわらず葉が黄色くなるときには根腐れが原因かもしれません。根腐れしてしまった時には水を控えめに管理し、適期に植え替えを行います。この時に傷んだ根を切り取るようにしましょう。また、健康な枝を切り取り挿し木を行うのも有効です。

【根詰まり】葉が萎れたり、葉先が茶色く変色している

鉢が根でいっぱいになることでおこる根詰まりを起こすと葉が萎れたり、葉先が茶色くなったりします。1~2年に1度を目安に適期に植え替えを行うようにしましょう

【害虫】葉の色味が悪くなったり、葉がかすれて白っぽくなる

害虫が発生するとポトスの葉っぱの色味がわるくなったり、葉がかすれて白っぽくなったりすることがあります。特にポトスにはハダニと呼ばれる害虫が発生しやすいです。夏場の乾燥する時期には葉水を行いハダニを予防すると良いでしょう。

【炭疽病】黒っぽい斑点状のものが出てきている

炭疽病という病気が発生すると葉っぱに黒っぽい斑点が発生します。炭疽病は湿度が多いと発生しやすい病気です。風通しを良くする、剪定を行うなどの予防を行うようにし、発生した場合は患部を速やかに取り除き水やりや管理場所を再確認しましょう。

ポトスの葉焼けの原因と対処法とは?葉焼けしやすい品種まで紹介!のまとめ

ポトスを育てていくうえで遭遇しやすいトラブルの一つである葉焼けについて今回は解説いたしました。葉焼けの原因や対策、葉焼けを防ぐ育て方を知ることができましたか? この記事のポイントは、
  • 葉焼けは強すぎる直射日光や長期間の直射日光の照射によって起こる
  • ポトスは半日陰の場所で管理を行うようにする
  • 水やりは土が乾燥してからを基準に季節によって変える
です。 ポトスは基本的な育て方さえ守っていれば丈夫で初心者にも育てやすい観葉植物です。葉焼けなどのトラブルが発生しても早期に対策することで復活することも珍しくないため諦めずに育ててみてくださいね。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では観葉植物やお花に関する記事を多く掲載しています。ぜひほかの記事も読んでみてくださいね。