観葉植物がある程度大きく生長してきたら、傾いてきたり、倒れてしまわないか心配ですよね。そんな時は支柱や添え木を立てると良いのですが、いつ、どのように立てたらいいのか、どんな支柱や添え木を選んだらよいか分からないという方が多いのではないでしょうか。 初めて支柱を立てることを検討している場合は、なおさらですよね。そもそも、観葉植物を育てる際は、支柱は必須なのでしょうか。また、支柱を立てる際に気を付けることはあるのでしょうか。 そこでこの記事では
- どうして支柱を立てた方がいいの?
- 支柱を選ぶ際は何に気を付けたらいいの?
- 支柱を立てるために必要なものは?
- 支柱の立て方
について解説していきます。 この記事を読んでいただければ、観葉植物に支柱を立てる際のポイントをつかむことができます。今育てている観葉植物の生長がより楽しみになりますね。また、支柱が必要になるような少し大型の観葉植物のお世話にも挑戦してみたくなるでしょう。 最後には
おすすめの支柱についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
大きな観葉植物に支柱を付ける理由
観葉植物に支柱はなぜ必要なのでしょうか。
支柱を立てるべき理由4つを解説します。
大型の観葉植物が倒れないように支える
1つ目は、
大型の植物が倒れないように支える役割があります。特に
モンステラなどは生長とともに葉も重くなり、傾いたり倒れてしまいますので、支柱が必要となってくるでしょう。
支柱に沿って成長するので綺麗に見える
2つ目は、支柱に沿わせることによって、見た目が
きれいに生長するということです。特につる性の植物は、支柱によって
伸びる方向を決めてあげると自分の好きなように容易に形を整えることができます。
内側の葉っぱまで日光の光が届くようになる
3つ目は、支柱を立てることによって、観葉植物の葉っぱに
まんべんなく日光が当たるようになります。観葉植物にとって日光は光合成するための条件の一つですね。 観葉植物が生長し大きくなってくると、重さで傾いてきます。葉っぱも重なったり密集してしまうので、日当たりが悪くなってきます。そんな時、支柱で支えてあげることによって、それぞれの葉っぱへの日当たりを確保し、
光合成を促進してあげることができます。
ムレによる害虫の発生を防ぐことができる
4つ目は、支柱を立てることによって、つるや茎が上に伸びるのをサポートできるので、
風通しが良くなります。 観葉植物の自らの葉っぱの重なりを解消したり、隣り合った観葉植物との間にも適度に隙間ができます。風通しが良くなることで、
害虫の発生を防ぐとともに、害虫が発生した際にどんどん
広がってしまうのを予防する効果も期待できます。
観葉植物に支柱を立てる時期は?
では、観葉植物に支柱を立てるのに最適な時期やタイミングはあるのでしょうか。
生長期である5月下旬〜9月がおすすめ
支柱を立てる際は、ある程度観葉植物を動かしたり、紐で茎や枝を結んだりするため
少なからずストレスがかかります。そのため、生長期である
5月下旬~9月頃に支柱立ての作業を行うと回復も早いでしょう。また、支柱へ着生するのも比較的早くなります。
観葉植物の種類によってタイミングが異なる
支柱を立てることに限らず、植え替えなどの作業は一般的に生長期に行うとよいとされます。生長期に行うことで、植物の回復や着生が早いので失敗が少なくなるためです。
観葉植物の種類によって生長期の時期が異なりますので、育てたい観葉植物の生長期を確認してから行うことをお勧めします。
日々、観葉植物を観察することが大切!
観葉植物の品種や、管理方法によって生長具合が異なります。日々、観葉植物を育てている中で、茎が重さで垂れていたり、曲がっていたら支柱を立ててあげるといいでしょう。
観葉植物にぴったりな支柱の選び方
それでは、どのような支柱を選んだらよいのでしょうか。支柱にも種類がありますが、支柱を選ぶ際に押さえるべき
ポイントは2つです。
支柱の素材
支柱はプラスチック製や天然素材のものなどがあります。表面がざらざらしていたり、凹凸のある素材は、気根が沿わせやすく
つる性の植物の支柱に適しています。 観葉植物の傾きや倒れるのを防止する目的であれば、どういった素材の支柱でも構いませんが、「観葉植物を上に向かって大きく伸ばしたい」という場合には、
ヘゴ支柱や
木材、
ココスティックなどの天然素材のものを選ぶと良いでしょう。これらの素材は、通気性が良く
水分を保持してくれるので生育条件を整えることができます。
支柱の長さ
観葉植物を支える目的であれば、長さは短くても長くてもOKです。見栄えにこだわりたい場合、
観葉植物の高さよりやや低い支柱にすると支柱が悪目立ちしません。
支柱を立てるのに必要なもの
ここからは支柱を立てる際に必要なものをご説明します。
観葉植物を支えるに必要な長さのある支柱
長めのサイズであれば、観葉植物が生長してもしばらく使い続けることができます。また、観葉植物の
茎や葉の色や、幹の色に合わせて支柱を選んでも良いでしょう。 さらに、
支柱は先端がとがっているものを選ぶと、支柱を挿した時根を傷つける可能性が少なくなります。木材を支柱にする場合は、土に埋める部分を斜めにカットすると良いでしょう。
ビニールタイ
支柱と観葉植物を固定するために使います。ビニールタイが無い場合は、麻紐などのひもでも問題ありません。また、
支柱の色と同系色のビニールタイや紐を選ぶと自然な仕上がりになりますので、ひもの色も気にしてみるといいですね。
支柱の立て方
それでは、支柱の立て方をご説明します。実際に作業される際の参考にしてください。
①:自然に見える位置を見つける
まずは、観葉植物の伸びていく方向や、傾いている方向を見極めましょう。伸びていく方向に支柱を立てると、見栄えもよく観葉植物を支えることができます。支柱を挿す際は、鉢底までしっかり挿します。
②:新しく生えてきた葉っぱは避ける
基本的には、太く生長した葉柄や茎を支柱に固定します。新しく生えてきた葉っぱや茎は、これからどんどん生長していきます。今後の
生長を妨げないために新しい葉っぱを結ばないようにしましょう。
③:観葉植物のバランスを考えて、支柱と植物を結束する
しっかりと
支えることができて、外観を損ねない位置を探して、観葉植物と支柱をビニールタイで結びます。この時、観葉植物の
葉柄(ようへい)と支柱が沿うように結ぶと自然です。結ぶ位置が下過ぎると、重みで全体が傾いてきますので結ぶ位置に注意しましょう。 その後、観葉植物が生長して支えられなくなったときは、結ぶ位置を変えてください。結び方は下記でご説明します。
※支柱と植物の結び方
支柱と観葉植物の結び方を説明します。観葉植物と支柱の間をクロスさせ、
8の字に結びます。結び目は支柱側に来るようにするときれいです。また、観葉植物は生長に伴って、茎も太くなってきますので、
緩めに結ぶようにしましょう。
観葉植物を支えるおすすめの支柱
支柱を選ぶ際の2つのポイントを前述しましたが、それらのポイントを踏まえて、ここからは、おすすめの支柱を3つご紹介します。ぜひ支柱を購入する際の参考にしてみてください。 また、支柱はある程度大きくかさばります。支柱を購入する際はネット通販で注文するといいでしょう。サイズや種類も豊富かつ、配送無料で届けてくれるお店が多いです。日時指定のお届けも可能なので、ぜひ活用してみてください。
lanzoub 植物支柱
ココスティックと呼ばれる支柱です。支柱の外側に、ココナッツファイバーを巻き付けているので、
観葉植物とマッチしやすい自然な色味の支柱です。ガーデニングや家庭菜園に使うことはもちろん、つる性植物や低木の観葉植物など、広く使うことができます。土に挿し入れやすい形状で、連結して、お好みの長さにすることも可能です。
商品名 |
lanzoub 植物支柱(4本セット) |
価格 |
1,799円(送料無料) |
材質 |
ココナッツファイバー、ポリ塩化ビニル |
サイズ・重量(1本あたり) |
直径:約4cm 高さ:約30cm 重量:380g |
特徴 |
ココナッツファイバーは環境にもやさしく、耐久性もあります。植物にも害を与えることがなく、植物の水分を適度に保ったり、栄養をキープすることができます。 |
第一ビニール スライド支柱
直径は細めですが、葉っぱや茎の色と馴染みやすい色と太さの支柱です。植物の生長に合わせて伸縮しながら使用することができます。約165cmまで伸縮しますので、長く伸びるつる性の植物を支える場合や、比較的茎の細い植物、観葉植物への支柱として使用がおすすめです。
商品名 |
第一ビニール スライド支柱(5本入りパック) |
価格 |
1,390円(送料無料) |
材質 |
ポリプロピレン |
重量 |
直径:約8mm 長さ:約90~165cm 重量:約440g/5本 |
特徴 |
約90~165cmの伸縮あり。 |
園芸支柱 植物支柱 観葉支柱
こちらのココスティックは、
好きな形に折り曲げて使用することができるため、つる性の観葉植物を添わせて、簡単にお好きな形に仕立てることができます。ココナッツファイバーは通気性と水はけがよいので、観葉植物の生長の邪魔になることはありません。観葉植物とマッチしやすい自然な色味の支柱です。
商品名 |
園芸支柱 植物支柱 観葉支柱 |
価格 |
1,980円(送料無料) |
材質 |
ココナッツファイバー |
サイズ(1本あたり) |
高さ:約64cm |
特徴 |
天然ココナッツ100%の殻でできているため、環境にも優しい支柱です。耐摩耗性、長期間使用可能です。 |
支柱をすればもっとおしゃれになる観葉植物
支柱を立てるべき理由は前述しましたが、実は支柱を立てることで、
インテリア性を高めることができる観葉植物があります。支柱や添え木を立てることでおしゃれになる観葉植物を4つご紹介します。 観葉植物もネット通販で注文することができますので、支柱と一緒に購入しても良いですね。
モンステラ
モンステラは生長すると1mを超えることもありますので、ある程度
太さのある棒状の支柱がおすすめです。最近、太めの
流木を添え木にしたモンステラは北欧スタイルやインダストリアル系など様々なインテリアに合うといわれ、人気が出ています。太い木の棒を利用する場合はカビや腐敗防止のため、土に埋まる部分を焼いておきましょう。 また、生長を見越して、
連結できる支柱(前述したlanzoub 植物支柱など)も見た目がナチュラルでおすすめです。
パキラ
パキラは初心者にも育てやすい人気の観葉植物ですが、パキラの中には、
編み込みパキラ(ねじりパキラ)といわれる3~5本の幹が編み込まれているものが出回っています。一般的な一本の幹のパキラよりも編み込むという手間がかかっているので高価になりますが、実は、
編み込みパキラを自分で作ることができます。 以下に編み込みパキラの作り方を説明します。
- 余分な葉や枝を切り落とした苗を寄せ植えする。
- パキラの幹を根元から少し余裕を持たせながら編み込む
- 鉢の真ん中に支柱を立て、固定する
- 葉っぱの日当たりが均等になるように余分な葉っぱは切り落とす
編み込みパキラを作る際は以下の2点に気を付けてください。
- 生長期の5~7月に行うこと
- 幹が柔らかい若い苗を用意する(~30cmの幼苗)
ゴムの木
ゴムの木は、そのままであればまっすぐ育つ観葉植物ですが、幹に弾力があるので、
曲げ加工を施すことができます。適度な力で
幹を曲げながら支柱に固定していきます。 しかしながら、ゴムの木の品種によっては幹が比較的硬く曲げにくいものもあります。そういった品種の幹を曲げるときは、一気に曲げようとせず、少し曲げたら支柱に固定し、1~2週間ほど経ったら再度曲げて支柱に固定するというように、
複数回に分けて行うのがおすすめです。
ヘゴ
ヘゴは胞子で増えるシダ植物です。ヘゴ自体は、根茎から立ち上がるように生長するため支柱は必要ありませんが、乾燥させた幹は通気性があり気根が絡みつきやすいので、
ヘゴ棒、
ヘゴ支柱として、よく利用されています。
Q&A
ここからは、支柱を立てる際によくある質問にお答えします。
Q,支柱を入れると根っこが傷つくことありますか?
A,はい。傷つけないように注意しましょう。 鉢植えの場合は、支柱を安定させるために鉢底まで挿します。根や茎を傷つけないように
ゆっくり挿し根をつぶすことが無いように注意してください。根に当たってしまうようなら、少し角度を変えるなど工夫してみましょう。
Q,支柱を手作りのもので代用できますか?
A,はい、手作りのもので代用することができます。 支柱の作り方をご説明します。手作りする場合は、下記の5つを用意してください。
- 水苔(またはココナッツ繊維)
- ネットパイプ(目が粗いネット)
- 麻紐(または結束バンド)
- 菜箸や割りばし(支柱の芯になるもの)
- はさみ
ネットパイプに水苔や、ココナッツ繊維を巻き付けて、中心に芯となる棒を入れます。この時の棒は菜箸や割りばしなどでもOKです。最後に芯が真ん中に来るように麻紐や結束バンドなどで固定すれば支柱として十分代用できます。
Q,ダイソーなどの100均で販売している支柱でも大丈夫ですか?
A,はい、ダイソーなど100均の支柱でも大丈夫です。 プラスチック製の
棒状や、リング状の支柱があるようです。一方で、100均の支柱は細い傾向にあるので、折れるのが心配という方や、観葉植物によっては太めの支柱が必要という方もいらっしゃるでしょう。そういう方には、ダイソーなどの
100均にある材料で支柱を作成するやり方もあります。また、突っ張り棒を支柱として利用するやり方もあります。
観葉植物に支柱は必要なの?支柱を付けるともっと大きくなる!のまとめ
いかがでしたか。観葉植物に支柱を立てる際のポイントについて解説してきました。 この記事のポイントは
- 支柱を立てることで、観葉植物の生育を助けることができる
- 支柱を立てるときはその観葉植物各々の生長期に行うと着生がスムーズである
- 支柱を利用することで、よりおしゃれな飾り方ができる観葉植物がある
ということでしたね。 これらを押さえれば、観葉植物の生長をサポートしながら、支柱を利用して観葉植物を自分好みに仕立てることができますね。ぜひ支柱を立てる際はこの記事を何度も読み返してみてください。また、この記事で興味を持った方は、編み込みや曲げ加工にも挑戦してみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。