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皆さんはバラを庭やお部屋に飾ったり、人に贈ったりしたことはありますか?バラの花は生活の様々なシーンで見かけますよね。 バラはある程度大きく育てることができれば、挿し木という方法で増やすこともできます。 本記事では「育てたバラをもっとたくさん増やしてみたい!」「増やしたいけど方法が分からない!」という方に向けて以下の内容をまとめました!
皆さんが良く知るバラですが、バラの生態や特徴をご存じでしょうか。ここではバラの基本情報について紹介していきます。
増やし方の1つに挙げた「挿し木」ですが、そもそも挿し木って何?という方に向けて挿し木を解説していきます。興味のある方はご覧になってくださいね。
バラの挿し木で始めに気を付けなければならないのは挿し木の時期についてです。挿し木を始める時期を誤ってしまえば、発根しないどころか元株まで枯れる恐れもありますので不安な方は確認しておきましょう。
ここからはバラの挿し木の方法を解説していきます。準備物から方法まで詳細にまとめましたので、気になる方はご覧になってくださいね。
バラの挿し木が成功したら鉢上げをして管理しますが、鉢上げ後は繊細で管理方法を誤ると枯れてしまう可能性があります。ここでは鉢上げ後の管理方法について紹介しますので気になる方はぜひ見ていってください。
バラの挿し木で失敗しないように注意点をまとめました。これからバラの挿し木に挑戦しようとしている方には必見の内容となっているのでぜひご覧になってください。
バラの挿し木には色々なやり方が存在します。変わった方法もあるので興味のある方はぜひご覧になってくださいね。
ここからはバラの挿し木でよくある質問についてお答えしていきます。
- バラの基本情報と特徴
- バラの挿し木に適した時期と方法
- バラの鉢上げ後の管理方法
- バラの挿し木の注意点
- バラの挿し木でよくある質問
バラはどんな植物?

北半球に広く分布するバラ科バラ属の落葉低木
バラはアジアからヨーロッパまでと北半球で広く生息しているバラ科バラ属の落葉低木。バラは品種によって花びらの数が異なるため、咲き方には一重咲きと八重咲きがあります。一重咲きは花びら五枚で咲くのに対し、八重咲は花びら20枚以上で咲くことが特徴です。花の美しさと香りのよさが特徴
バラは見た目の美しさと香りの良さで長く人々に親しまれています。切り花も人気ですが、花束やスタンド花にアレンジしたり、ドライフラワーなどにもできます。更に色は赤を始め白、ピンク、黄色、オレンジ、グリーン、紫、ブルー、黒、茶など幅広くあるのも人気の理由の1つです。バラの増やし方は3種類ある
バラはある程度大きく育てば増やすことができますが、その増やし方には大きく分けて3つあります。挿し木:最も簡単な増やし方
挿し木は初心者にもよくおすすめされる増やし方です。元気の良い枝をカットして、その枝から発根させて増やす方法です。接ぎ木:技術が必要だが短期間で成長する
接ぎ木はガーデニングを長く続けて、慣れた人達が挿し木の次の段階として用いる増やし方の1つです。接ぎ木はカットした枝と枝を癒着させて1つの木にする増やし方です。接ぎ木の大きなメリットは優良な遺伝子を次の世代に高確率で伝えることが出来る点です。種まき:努力と忍耐が必要
バラを種まきの段階から増やす場合、発芽するまで2~6か月と発芽タイミングにはムラがあります。そのため管理する努力と時間がかかる発芽を待つ忍耐力が求められますが、必ず発芽するとも言えないのですぐに元気なバラが見たいという方には向かない増やし方になります。挿し木とは?

植物の一部を切り取り、発根させて増やす方法
挿し木とはある程度大きくなった植物の枝を切り取って、その枝から発根させて1つの木に育て増やしていく方法です。時期や挿し木後のケアを誤らなければ枝を切られた元株は枯れないため、リスクはほとんどない状態で増やすことに挑戦できます。バラは枯れやすいため、時期や方法を間違えると傷んでしまう
バラは枯れやすい植物であるため、増やす時期や方法を間違えてしまうと傷んでそのまま枯れてしまうこともあります。挿し木は簡単ではある分、丁寧に行いましょう。バラの挿し木にはコツが必要
バラの挿し木は初心者向けとは言われているものの、失敗して発根しないこともあります。挿し木の時期や注意点、細かなポイントもこの後の見出しで紹介していきますので、ぜひ最後まで見ていってくださいね。バラの挿し木の時期

挿し木に適した時期:温度が高い梅雨時期と休眠期の冬
バラの挿し木に適した時期は梅雨の時期に行う「緑枝挿し」と休眠期の冬に行う「休眠挿し」の2パターンがあります。しかし休眠挿しは温室がないと難しいなどの理由があるため、基本的には緑枝挿しの方法にしましょう。緑枝挿しはバラの成長期に行うため、発根も早く手軽なので初心者の方にはおすすめですよ。梅雨時の挿し木は「緑枝挿し」
先の見出しで紹介した2パターンの挿し木それぞれ解説します。まずは緑枝挿しから紹介していきますね。自信のない方や初心者の方向け
緑枝挿しは梅雨の時期に行いますが、バラの成長期でもあるため成功しやすい挿し木の方法になります。成長期だと枝をカットされた元株も回復力が高いため、切り口部分から新芽が出やすいのもおすすめする理由の1つです。生育期に行うと成長が早いため、成功率が高い
バラの生育期は3月~11月の春から秋です。生育期の期間は成長・回復力が高く挿し木の成功確率が高いので、挿し木を行うのは春~秋の生育期にしましょう。休眠期の挿し木は「休眠挿し」
次は休眠挿しについて紹介します。温室が必要な上級者向けですが、興味のある方は見ていってくださいね。休眠挿しはとても難しいので上級者向け
バラの休眠期に行う休眠挿しの適期は12月~1月。バラに限らず植物の休眠期は再生力がなく、方法を誤ってしまうと発根しないどころか元株も枯れてしまう恐れがあります。そのため休眠挿しはガーデニングに慣れた上級者向けと言えるでしょう。温室が必要な上、成長期の挿し木より時間がかかる
休眠挿しは寒い冬の時期に行うため、発根させるには温室が必要となってきます。バラの鉢を覆える程度の大きさで問題ありませんが、準備は必要となるので手間だと感じる方は緑枝挿しをおすすめします。バラの挿し木の方法を紹介

準備するもの
準備物は以下の通り。園芸ばさみや発根促進剤は園芸店にも販売されています。バラの枝
挿し木に用意する枝は5枚葉のものを5~10cm程度の長さでカットしたものを用意してください。バラの枝を挿す器
バラの枝を挿す器は挿し木に対して小さすぎず大きすぎないものを用意してください。小さすぎると根腐れの恐れがありますし、大きすぎると水やりの時に根に行き渡らず水分不足を招く可能性があります。挿し木用の培養土
挿し木に使う用土として必要な要素は水はけ、清潔さ、肥料分がないことの3点です。市販ではこれらを満たした挿し木用の用土があるので、市販の物で問題ありません。 自身で配合して用土を作る場合は赤玉土を混ぜるようにしてください。赤玉土は清潔な土で害虫や細菌予防になるのでおすすめです。発根促進剤
発根促進剤があれば挿し木の成功確率が上がります。余裕があれば用意することをおすすめします。使い方はカットした枝の断面に塗るだけなので簡単ですよ。切れ味のよいカッター、または剪定ばさみ
用意する切断用具は剪定ばさみの方が好ましいです。切れ味の良いものを用意する理由としては、挿し木用の枝や茎を切った時に切れ味が悪いと、切断部分を押しつぶしながら切る感じになります。すると植物の細胞を潰しながら切ることになるので挿し木の成功確率も低下してしまいます。なのでキレイに切断できる剪定ばさみを極力用意してください。バラの挿し木の詳しいやり方
バラの挿し木の手順について要点と一緒に細かく解説していきますので参考にしてください。①枝を切り取り、水揚げをする
切り取ったバラの挿し穂を土に挿す前に水に浸して水揚げしてからの方が発根確率があがります。用意する器は自宅にある花瓶や細長い容器で問題ありません。②発根促進剤をつける
用意した土に挿す前にカットした断面に発根促進剤を付けてください。発根促進剤がなければ、そのままでも構いません。③葉を数枚残してカットする
葉は蒸散といって自身がもつ水分を葉から放出してしまいます。根っこの無い挿し穂は水分を吸収する能力がないので蒸散されてしまうと、水分不足で枯れてしまう恐れがあります。なので葉は数枚残してカットしてください。④枝の切り口を斜めにカットする
枝の切り口を斜めにカットしておくことで、断面積を増やすことができます。断面積が大きければ大きいほど発根の確率があがるので、断面が斜めになるようにカットしておきましょう。⑤容器に土を入れる
用意する挿し木の用土は水はけ・清潔性が良く、肥料分がないものを用意してください。これらの条件が悪いと、発根確率が低下してしまうので注意です。⑥枝を土に挿す
準備が完了したら用意した枝を土に挿してください。土に挿すときはまっすぐ立てるようにしましょう。⑦半日陰で管理し、水やりをする
土にバラの枝を挿したら、半日蔭に置いて乾燥しないように注意してください。カットされた根っこの無い枝は水不足に陥りやすいですので、小まめに水やりをしながら管理しましょう。⑧発根し新芽が見えたら鉢や庭の土に植え替える
バラは約1か月程で発根します。発根して新芽が出てきたタイミングで新しい鉢植えや庭の土に植え替えてあげてください。バラの鉢上げ後の管理方法

着根したかどうか確認する
発根に成功し、鉢上げをした数日後に着根したかどうか確認しましょう。着根してなければ根っこに負担を与えてしまいそのまま育てていくことができません。着根が確認出来たら肥料や水をあげて育てていきましょう。ただし小さいうちは肥料はそれほど必要としません。与えすぎに注意してください。日当たりと風通しの良い場所で管理する
鉢上げ後、元気に育てるための置き場所もここで紹介していきます。強い日差しや雨に注意する
鉢上げ後は繊細でその場の環境に状態が左右されやすいです。強い日差しや雨が当たる場所には置かないようにしてください。鉢内に湿気が溜まらないように風通しの良い場所に置くことも忘れないようにしましょう。地植えは2年目以降から始めるとよい
1年目のバラは未熟で根っこが傷つきやすく、地植えをするなら2年目以降がおすすめです。未熟な1年目に無理やり地植えすると植え替え時に根っこを傷つけてそのまま枯れてしまうということもあります。ある程度成長した2年目以降であれば根っこも丈夫になっているので安心して地植えすることができますよ。有機肥料や液体肥料を適切に与える
鉢上げ後は肥料を与えても問題ありませんが、注意点がいくつかありますので紹介しますね。与えすぎると効果が強すぎてストレスの原因になる
発根が成功して間もないバラは肥料をそれほど必要としません。肥料を与えすぎると効果が強すぎてストレスがかかり、枯れてしまう危険性もあるので与えすぎには注意しましょう。量が多いと虫や病気の被害に遭いやすくなる
肥料は病気や害虫被害の原因にもなります。育て始めのバラに被害があれば回復は難しいので肥料を与える場合は小まめなチェックを行うようにしましょう。害虫や病気を予防する
鉢上げ後の植物は小さく、病気や害虫に弱いです。園芸店には害虫や病気対策の薬剤があるので被害に合った薬剤ですぐに対応するようにしてください。また置き場所を風通しの良い場所に置くことで害虫や病気の防止にも繋がるので意識して置くようにしましょう。蕾や花をつけたら早めに花がらを取る
付け始めた蕾や花を付けたら早めに花がらをとってください。花がらを放置するとバラ全体の栄養を奪ってしまい綺麗な花を咲かせ続けることができなくなってしまいます。バラの挿し木で失敗しないためのポイント

挿し木で失敗する原因
挿し木失敗の原因は明確にいくつかあります。ここからは失敗原因によくあるものを紹介していきます。菌が付着する
発根ポイントである切断面に菌が付着すると発根の確率が低下してしまいます。挿し木の作業中は切断面の衛生面には細心の注意を払ってください。また用意する土も清潔な挿し木用のものを用意しましょう。水・肥料の与えすぎ
発根後に水や肥料を与えすぎて枯れてしまうケースもあります。発根前は乾燥しないように小まめに水やりをしますが、発根してからは水やり方法は通常で問題ありません。そのままのペースだと水のやり過ぎなので注意しましょう。肥料に関しても適量で与えるようにしてください。肥料の栄養が返ってストレスになってしまいます。直射日光の当てすぎ
直射日光によってバラが葉焼けを起こして枯れてしまう原因になります。挿し木後は直射日光の当たらない半日蔭に置くようにしてください。風通しが悪い
風通しが悪いと害虫や病気の被害に遭いやすくなります。また鉢内の湿気が原因で根腐れを引き起こして枯れてしまう危険性もあるので、風通しの良い場所に置くよう心がけましょう。水栽培の場合の根腐れ
水栽培で育てる場合、カルキ(塩素)を抜いた水道水以外の水を使うと水が腐りやすいです。結果根っこも一緒に腐ってしまうので、水栽培で育てる場合は小まめに水を交換してあげましょう。こんな状態は失敗?
バラの挿し木をしたときに様々な状態に変化します。判断に困ってしまいそうという方に向けてここで紹介させていただきますね。挿し木が黒くなる
挿し木が黒くなるのは雑菌の繁殖と水分管理を誤っていることが原因です。特に雑菌の繁殖には注意してください。用土は清潔なものを使い、受け皿に溜まった水も不衛生なので小まめに捨ててあげましょう。また挿し木は根っこがないため、水分吸収能力が低下しています。それを考慮せず水をあげてしまうと菌が繁殖しやすい多湿環境になり、挿し木が黒くなる原因となってしまうので注意しましょう。葉が枯れる
葉が枯れるのは失敗のサインではありません。葉が枯れるのは根がない挿し穂の水分供給が間に合ってないことが原因です。葉が枯れても枝は死んでおらず、発根すれば水分も吸収できるの問題ありません。新芽が枯れる
新芽が枯れていた場合は失敗の可能性が高いです。考えられる原因は水分管理のミスか、害虫被害です。一度挿し穂の周りをよく観察し、害虫がいなければ水やりに問題があった可能性が高いので原因を調査し、改善してもう1度挑戦してみましょう。大きくならない
大きくならないことがありますが、原因は新しい芽がないことです。芽は新しい茎や花の起点となる部分で、芽がなければ葉も作れません。葉を作れないということは植物の成長に欠かせない光合成ができないので、大きくならないということになります。 また、もう1つ挙げられる原因としては根が十分に育っていないこと。根が育っていなければ水分を土から吸収できないため成長しづらくなってしまいます。なので根っこの確認は重要ですが、こまめな確認は挿し穂にストレスを与えてしまい挿し木の失敗になりやすいので注意が必要です。挿し木を成功させるポイント
挿し木を成功させるポイントも存在します。注意点とも言えますので不安な方は確認してくださいね。枝をカットするときは清潔な剪定はさみやカッターを使う
枝をカットするときはアルコールや熱消毒した清潔なものを使ってください。カットした時、断面に細菌が付着すると挿し木失敗の可能性が高くなってしまいます。適切な水分管理を行う
根っこがない挿し穂は水分管理が非常に繊細です。根っこがない挿し穂には水分を吸収する能力がほぼないため、乾燥させないようにこまめに水をあげ、湿った状態を維持してあげましょう。バラの挿し木のいろいろなやり方

ペットボトルを使った挿し木の方法
ここではペットボトルを使った挿し木の方法について紹介します。根が飲み口のところから出てきて鉢上げしやすい
ペットボトルを使った挿し木は根が飲み口の部分から出てくるため、発根の判断が容易になり、鉢上げタイミングの判断が楽になります。ペットボトルを半分に切る
ペットボトルに中央部分から上下が分かれるように半分に切って2つにしてください。飲み口側の上半分を逆さにして下半分にかぶせる
飲み口側の上半分を逆さにし、下半分に上から重ねてください。口の部分が底から少し浮いてるくらいがちょうどいいです。土を入れて植えつける
完成したら土を入れて挿し穂を植え付けてください。発根すればペットボトルの口から根が出てくるので初心者でも容易に発根のタイミングが分かりますよ。水栽培で挿し木する方法
土を使わない水栽培で挿し木を行う方法もあります。やや難易度の高い方法
水栽培での挿し木は少し難易度が高い方法です。しかし透明な容器を使うため、清潔感があってオシャレに飾ることができますし、発根の確認もしやすいのも水栽培のメリットです。根腐れを起こさないよう注意
水のみが入った容器に挿し穂を入れる方法であるため、水が腐って根っこが腐ることがあります。水の状態に気を使い交換しながら様子をみましょう。こまめに水を替え、エアポンプなどを活用する
水が腐らないように小まめに水を替え、エアポンプなどを入れて酸素をしっかり供給してあげることで挿し木の成功確率をあげることができます。水挿しのしかた
水挿しの方法は以下の通り。- バラの枝を葉っぱを数枚残して5~10cm程度の長さで断面を斜めになるようカット
- 発根促進剤と水を透明なガラス容器にいれる
- カットした枝を準備したガラス容器にいれる
- 水交換を忘れずに様子をみる
- 上手くいけば1か月で発根
ジャガイモに挿し木する方法
実はジャガイモに挿し木して増やす方法も存在します。初心者の方はじゃがいもで挿し木?なんて驚く方もいますが、実際に存在する方法なので解説していきますね。効率よく栄養を補給できる
ジャガイモを使った挿し木は効率よく栄養を補給できることが大きなメリットです。ジャガイモには植物の成長に必要なデンプンやカリウムが豊富に含まれているため挿し木にぴったりなのです。ジャガイモは小ぶりなものが植えやすい
基本的にジャガイモの種類や大きさは何でも問題ありません。大きさに関しては小ぶりのものが植えやすくおすすめですよ。ジャガイモを使った挿し木のやり方
ジャガイモを使った挿し木の手順は以下の通り。- バラの枝を葉っぱを数枚残して5~10cm程度の長さで断面を斜めになるようカット
- ジャガイモにバラを挿す用の穴をあける(貫通させなくてもいい)
- ジャガイモにバラを挿す
- 用意した鉢植えに用土を入れる
- 土の入った鉢植えにジャガイモを置く
- 上からジャガイモが見えなくなるまで土を被せて水をあげる
- 1か月程度待って発根したら成功
バナナを使った挿し木の方法
続いて紹介するのはバナナを用いた挿し木の方法です。ジャガイモに続いてバナナで挿し木も驚かれるかと思います。気になる方はぜひご覧になってくださいね。バナナを使った挿し木の動画が話題
最近挿し木界隈ではバナナを使って挿し木をする動画が流行りつつあります。他にもアロエに挿し木する動画なども見られますが、挿す対象が栄養のあるものであれば挿し木で増やすことができるようです。バナナに含まれるビタミンをバラの枝に送る
バナナはビタミンを豊富に含み、バラの枝の発根を助けてくれるので興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。バナナを使った挿し木のやり方
バナナを使った挿し木の方法が以下の通り。- バラの枝を葉っぱを数枚残して5~10cm程度の長さで断面を斜めになるようカット
- 用意したバナナに枝を貫通させる
- 鉢植えに土を入れる
- バナナごと鉢植えの上に乗せる
- 上からバナナが見えなくなるまで土を被せて水をあげる
- 1か月程度待って発根したら成功
バラの挿し木についてのQ&A

Q,茎だけの状態でも挿し木はできる?
A,葉があるほうが成功率は高いができなくはない 成功率は下がりますが、挿し木は茎だけでもできます。やむを得ない事情で茎だけになってしまっても出来るので茎だけでもチャレンジしてみましょう。ですが葉を残すのは発根に必要な栄養を光合成で作ってもらうためなので、少しは合ったほうがいいです。Q,開花までどれくらい時間がかかる?
A,夏に挿し木をした場合、翌年の春に花がつくことが多い 夏挿しでは、成長して開花までに休眠期である冬が来てしまいます。そのため夏の時期に挿したバラの開花は翌年の春まで時間がかかってしまうので、春の開花まで待てないという方は挿し木は向いていないかもしれません。Q,挿し木はどうやって冬越しさせる?
A,無暖房の室内で窓辺に置き、水やりは控えめに バラは春に花を咲かせるために冬越しではある程度の寒さが必要です。なので無暖房の部屋で冬越しさせてください。耐寒性も-5℃程度まで耐えることができるので問題ありません。また、休眠期は水をほとんど必要ないため、土が乾いていたタイミングで5日~1週間に1度程度で問題ありません。バラの失敗しない挿し木を紹介!適した時期からその後の管理までのまとめ
ここまでバラの挿し木について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?挿し木は知識と注意点さえ把握していれば簡単にできることが分かって頂けたかと思います。 ここまでの内容をまとめると以下の通り。- バラの増やし方は挿し木、接ぎ木、種まき
- バラの挿し木は夏の緑枝挿しと冬の休眠挿しの2種類ある
- 挿し穂を挿す前に水に浸してあげると挿し木の最高率が上がる
- 発根して鉢上げ後のケアを怠ると枯れてしまうので注意
- 挿し木の中でもやり方がたくさんある