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クリスマスカラーを思わせる緑と赤の葉が印象的なポインセチアは、花の少ない時期に目を癒してくれる貴重な植物です。プレゼントにも自分用にもぴったりなポインセチアですが、育てているうちに葉が落ちる現象に悩まされている方も多いのではないでしょうか。ポインセチアの葉が落ちることはよく聞かれるトラブルのひとつですので、この記事で詳しく解説していきます。 この記事では、
- ポインセチアの葉が落ちるのはなぜ?
- ポインセチアの葉が落ちる原因と対処方法:春~初秋
- ポインセチアの葉が落ちる原因と対処方法:晩秋~冬
- ポインセチアの葉が落ちる原因と対処方法:通年
- ポインセチアの健康状態をチェックしよう
- ポインセチアの葉が落ちることのない育て方のコツ
- ポインセチアに関するその他のトラブルと対処方法
以上のポイントを中心に解説していきます。 ポインセチアの葉が落ちるトラブルに対処するためにも、早めに方法を知っておく必要があります。葉が落ちる状態になってしまってもすぐに対処すれば復活することもありますので、ぜひこの記事を通してポインセチアを元気に育ててあげてください。ポインセチアに起こるその他のトラブルの対処方法についても紹介していきますので、最後まで記事を読んでみてくださいね。
関連記事:ポインセチアの育て方|室内栽培のポイントや冬越し方法まで
ポインセチアの葉が落ちる!これって大丈夫?
ポインセチアの葉が落ちてきてしまったらどうすればよいのでしょうか。そのまま放っておくと枯れてしまうこともありますので、きちんとした対処方法を取る必要があります。しかしポインセチアの葉が落ちるのは必ずしも枯れるサインではありません。まずは、ポインセチアの葉が落ちることの原因について解説していきましょう。結論:ポインセチアは葉が落ちても、生育期や株の状態などの理由によっては大丈夫なことがある
結論から申し上げますと、ポインセチアは葉が落ちても、生育期であったり株の状態によっては大丈夫なこともあるのです。ポインセチアの葉が落ちるからと言って、慌てる必要はありませんので安心してくださいね。ポインセチアの葉が落ちるだけではなく、枯れる兆候は他にも現れますので確認しておきましょう。葉の色や幹の状態によっては病害虫の被害や枯れる兆候の可能性もある
ポインセチアの葉の色が悪かったり、幹が柔らかかったりすると枯れてしまう可能性もあります。病害虫の被害が起きていることもありますので、枯れる兆候だと考えて良いでしょう。ポインセチアの葉が落ちるだけではなく、これらの症状がみられた時は早急に対処する必要があります。成長期の春〜初秋にポインセチアの葉が落ちる原因と対処法
ポインセチアの成長期である春~初秋に葉が落ちる原因と対処法についてご紹介しましょう。暖かいシーズンと冬場では葉が落ちる原因が異なってきますので、季節に合わせて対処法を変えるのがポイントです。①:水不足
乾燥に強いポインセチアですが、水不足によって葉が落ちてしまうことがあります。春から夏までは特に乾燥しやすいので、土の状態をチェックして乾いているようならば水やりをしっかりと行いましょう。水不足が起こっている時は、葉が落ちる前にしおれてくるのですぐに対処すれば問題ありません。夏の水不足が続くと株の元気がなくなり葉が落ちる
夏の暑い時期に水不足が続くと株の元気がなくなり、葉がうなだれ始めます。そのままにしてしまうと、葉が落ちてしまい最悪の場合には枯れてしまうこともあるので注意しましょう。水不足によって葉が落ちる時は、水をやればしなだれた葉がシャキッとしますのですぐにわかるはずです。水やりの頻度を上げ、明るい日陰で管理して対処する
生育期に水不足が起こった時は、水やりの頻度を増やすとともに明るい日陰で管理して対処しましょう。特に真夏は土の表面からも水が蒸発してしまうので、朝と夕方に定期的な水分チェックを心がけましょう。日陰で管理することで過剰な蒸散を防ぐこともできます。水不足には大きな鉢に植え替えて、水分が含まれる土を増やす対処方法もあるので覚えておきましょう。②:葉焼け
葉焼けも成長期に起こりやすいトラブルのひとつです。直射日光の当たりすぎで引き起こされる葉焼けは、葉の縁が茶色く変色してパリパリになってしまうのが兆候です。そのままにしておいても、葉が復活することはないので注意してあげましょう。直射日光が原因で葉緑体が抜け変色してしまう
葉焼けの主な原因は直射日光に当たり過ぎてしまったことにあります。ポインセチアの葉は大きく広がっているので、太陽の光を浴びやすく直射日光に長時間当たると葉緑体が抜けて変色してしまうのです。変色した葉を取り除き、直射日光の当たらない日陰に移動して対処
葉焼けの症状がみられたときは、変色してしまった葉を取り除くとともに直射日光の当たらない日陰に移動して管理してあげるようにしましょう。屋外であれば明るい日陰で、室内であればカーテン越しの光が半日ほど当たる場所が適しています。③:冷房の風による乾燥
ポインセチアの葉が落ちるとともに枯れてしまう原因のひとつに、冷房の風による乾燥があります。直射日光に弱いポインセチアは、室内で管理することが多いかと思いますが、冷房の風に直接当たると乾燥しすぎて枯れてしまう危険性があるのです。直接冷房の風が葉に当たるとカリカリになり葉が落ちてしまう
乾燥地帯が原産のポインセチアですが、葉に直接、風が当たってしまうことには弱いのです。最悪の場合、一日で葉が乾燥して落ちてしまうこともあるので気を付けてあげましょう。室内ではどうしても乾燥しやすくなってしまうので、霧吹きなどで葉水を与えるのも効果的ですよ。直風が当たらないような場所に移動し、水切れなどに気をつけながら管理する
乾燥による枯れを防ぐ方法は、エアコンの風が直接当たらないような場所に移動することにあります。また、水切れによって葉の水分が失われてしまうと乾燥で弱ってしまうので水やりの頻度にも気を付けましょう。休眠期の晩秋〜冬にポインセチアの葉が落ちる原因と対処法
ポインセチアは秋から冬にかけて日本に出回ってきますが、実際には乾燥した熱帯地帯が原産の植物ですので冬の寒さに弱い特徴があります。冬越しはポインセチアを長く楽しむために越えなければならないハードルですが、休眠期の晩秋~冬にかけてどうしても葉が落ちる症状があらわれることがあるのです。この項目では主に冬場にポインセチアの葉が落ちる原因と対処法をご紹介します。①:寒さ
冬に葉が落ちる最も大きな原因は寒さにあります。しかし冬場に葉が落ちるからといってすぐに慌てる必要はありません。ポンセチアの生存戦略として、寒さによって葉が落ちることはよくあることなのです。ポインセチアは落葉樹なため、気温10℃以下になると落葉しだす
ポインセチアは落葉樹なので、気温が10℃以下になると葉を落として個体の負担を軽くしようとします。これ自体は生理現象でもあるので、心配する必要はありませんが0℃以下の環境になると葉がすべて落ちて枯れてしまうので注意しましょう。10℃前後を保った状態であれば、葉が落ちた後も春になれば新しい葉が芽吹くはずです。生理現象なので問題はないが、落葉させたくない場合は室内の10℃以上の場所で管理する
冬場に葉が落ちるのは生理現象なので、心配する必要はありませんが落葉させない方法も存在します。室温を常に10℃以上に保てれば、ポインセチアの特徴的な葉が落ちることはなく長く楽しむことができるはずです。②:水のやりすぎ
ポインセチアは乾燥を好む植物なので、水のやりすぎによって葉が落ちてしまうことがあります。水のやりすぎのサインは、落ちる葉が黄色や茶色っぽく変色していることです。葉の変色とともに葉が落ちることがあれば、水のやりすぎを疑いましょう。休眠期に水をやりすぎると根腐れし、株全体の元気がなくなり葉が落ちる
特に冬場の休眠期には水のやりすぎによって、根の周辺が過湿状態になり根腐れになってしまうことがあります。水のやりすぎは、一部の葉だけではなく株の全体が元気がなくなってしまいいずれ枯れてしまうことがあるので注意が必要です。すぐに水やりを止め、変色している葉を取り除き半日陰に移動する
水のやりすぎによって葉が落ちる時は、水やりを行わないようにすると同時に変色してしまっている葉は取り除きましょう。半日陰の風通しの良い場所に移動させ、乾燥させながら様子を見ます。完全に土が乾くまで冬場は水やりを控えましょう。根腐れが進行している時は、土から異臭がするのでその場合はすぐに植え替えを行います。③:冷房の風による乾燥
冬場はポインセチアを室内で管理することが多いかと思いますが、冷暖房の風が直接当たってしまうと葉が乾燥して落ちる理由となってしまいます。夏の冷房の風が当たり続けると葉がパリパリに乾燥してしまう
夏の冷房や冬の暖房の風が葉に当たり続けると、パリパリに乾燥して葉が落ちることになってしまいます。乾燥してパリパリになった葉は、水を与えても元には戻りませんので兆候が見られたらすぐに対処しましょう。冷房の風が直接当たらない明るい室内で管理する
乾燥を防ぐためには、冷暖房の風が直接当たらない明るい室内で管理することを心がけましょう。同時に、霧吹きなどで葉水を与えてあげるのも有効です。冬場の寒い時期でも、葉水は必要なので忘れないようにしましょう。通年で考えられるポインセチアの葉が落ちる原因と対処法
次に、通年で考えられるポインセチアの葉が落ちる原因と対処法についてご紹介します。季節に関係なく起こりえるトラブルですので、ポインセチアを育てている方は忘れずにチェックしておきましょう。①:根詰まり
ポインセチアは小さめの鉢に植えて販売されていることが多い観葉植物ですので、買ってそのまま飾っていると鉢が小さく根詰まりを起こす可能性があります。根詰まりを起こしてしまうと、根腐れに移行して葉が落ちることもありますので注意しましょう。根詰まりするとポインセチアの葉が落ち始め、水切れも一緒に起こりやすくなる
小さな鉢の中で根詰まりを起こしてしまうとポインセチアの葉が落ち始めてしまいます。同時に、土が少なすぎて十分に保水できずに水切れも起こしやすくなってしまうので定期的に植え替えを行う必要があるのです。ひと回り大きな鉢に植え替えることで対処できる
根詰まりやそれに伴う水切れを防ぐためには、数年に一度の目安でひとまわり大きな鉢に植え替える必要があります。適切に植え替えを行えば根詰まりは簡単に対策できますので、ポインセチアの生育期に入ったら植え替えを行うように心がけましょう。②:肥料のやりすぎ
肥料のやりすぎもポインセチアの葉が落ちる原因のひとつです。特に、1月~3月の休眠期は肥料を根から吸収できないので与えないのがポイントです。吸収できない肥料によって根が傷んでしまうので、冬場の肥料は必要としないことを覚えておきましょう。肥料をやりすぎるとかえって肥料焼けを起こしてしまい、根が傷み根腐れして葉が落ちる原因になってしまう
休眠期に肥料を与えたり、生育期に肥料をやりすぎてしまうと肥料やけを起こして根が傷んでしまいます。傷んだ根は水を吸収できずに、土が過湿状態となって根腐れを引き起こしてしまう原因となるのです。ポインセチアの成長にあった肥料の与え方をする
肥料のやりすぎを防ぐためには、ポインセチアの成長にあった肥料の与え方をすることにあります。生育期には適度な肥料を与えるとともに、生育が止まってしまう休眠期には肥料を与えないというメリハリのついた管理が必要になるのです。③:ものに当たっている
葉が落ちる理由として、ものに当たっているということも考えられます。ポインセチアのクリスマスカラーな葉は意外と繊細なので、室内や窓辺で管理するときはものに当たらないように注意してあげましょう。カーテンや人の足が当たったりすると葉が傷み落葉の原因になる
窓辺に置いているポインセチアがカーテンにこすれたり、棚の上に飾っている時に人の足や体が当たったりするとポインセチアの葉は傷んでしまい落葉の原因となります。傷ついた葉は、白い樹液のような液体を分泌してそれが乾くと黒いシミのようになってしまいますので注意しましょう。なるべくものに触れない場所で管理するようにする
ポインセチアを飾る場所は、なるべくものに触れないような場所で管理するのがおすすめです。意外にも傷つきやすい葉をもっているので、乱暴に扱わないのが長持ちさせるポイントですよ。ペットや子供がいる家庭ではさらに注意が必要
ポインセチアの白い樹液は、人によってはかぶれてしまうことがありますのでペットや小さい子供がいるご家庭ではさらに注意してあげましょう。なるべく葉を傷つけないようにするとともに、手の届かないような場所で管理するのがおすすめです。④:日光不足
ポインセチアの葉は直射日光に弱いとご紹介しましたが、日光不足すぎるのも問題があります。適度な日光をポインセチアに与えないと、葉が落ちてしまいますので注意しましょう。ポインセチアは本来、乾燥した熱帯地域で生育している植物なので日当たりの良い場所も大好きなのです。日光不足になると葉っぱが黄色く変色し落葉してしまう
日光不足になると葉っぱが黄色く変色して落葉してしまいます。水のやりすぎによっても葉は黄色く変色してしまいますので、どんな原因が葉の変色を引き起こしているのか日当たりや水やりの方法によって見極めましょう。葉が黄色くなって葉が落ちていたらすぐに日光の当たる場所に移動して管理する
葉が黄色くなって落葉し始めたら、すぐに日光の当たる窓辺などの場所に移動してあげましょう。日光不足の状態では水を充分に吸い上げることができないので、なるべく乾燥気味に育てるのがポイントです。【葉が落ちるのが不安な人へ】ポインセチアが枯れているかどうかチェックする方法
落葉樹のポインセチアは冬場には葉を落とす特徴がありますが、どうしても枯れているか心配になってしまいますよね。この項目では、葉が落ちるポインセチアが枯れていないかどうかをチェックする方法についてご紹介します。枝を少し切ってみた時の状態で判断する
ポインセチアの枝の余分な部分を少し切ってみることで、健康状態をチェックすることができます。大切な葉がついている枝を切るのは気が引けますが、もともと落葉樹で春になれば新しい葉が出てきますので安心してくださいね。枝の中がみずみずしければ元気な証拠
カットした枝の切り口がみずみずしければ、枯れておらず元気な証拠です。スカスカでなければ元気に成長している証ですので、そのままの栽培環境で育てて大丈夫だと考えて良いでしょう。枝の中がスカスカだったら枯れているため対処する必要がある
枝の中がスカスカの時は枯れた状態が進行しているため、対処する必要があります。水のやり方や置き場所などを再確認するとともに、枯れていない場所があるのかどうかも別の枝をカットして確認してみましょう。切り口がみずみずしく、生きている場所があればまだ手遅れではないはずですよ。葉が落ちるだけでなく、株全体にも元気がない場合は枯れ始めている兆候なので注意
一部の葉が落ちるだけでなく、株全体がやわらかかったりしなだれたりしている場合は枯れ始めている兆候なので注意しましょう。水やりを控えめにしてみたり、暖かい場所に移動したりなどの対処方法をとって様子をみることをおすすめします。ポインセチアが丸坊主になってしまっても、根が元気であれば春に復活する可能性もゼロではありませんよ。葉が落ちるのを防ぐポインセチアの育て方のコツ
この項目では、葉が落ちるのを防ぐポインセチアの育て方のコツについてご紹介します。置き場所や水やりなどは特に重要なポイントなのでひと通り、チェックしておきましょう。基本的には室内の明るい場所での管理を心がける
ポインセチアは基本的には室内の明るい場所での管理を心がけましょう。カーテン越しの光が当たるような場所が適しています。また、購入してすぐのポインセチアは環境の変化に弱いので販売されていた状況と同じような環境を作るように心がけましょう。室温は15℃〜20℃での栽培が適している
メキシコが原産のポインセチアの栽培適温は15℃~20℃です。冬場は暖房の風が直接当たらない暖かい場所で、夏場は屋外の日陰などで管理すると良いでしょう。ポインセチアは急激な環境変化に弱い植物ですので、いきなり暖かい場所・寒い場所に移したりしないように注意が必要です。冬場は窓際からの冷気に注意しながら育てる
太陽の光を好むポインセチアはカーテン越しの光が当たるような場所で管理するのが望ましいのですが、冬場の夜間は窓辺から冷気が入ってきますので必ず暖かい部屋の中心に移動してあげるようにしましょう。天気が悪く、冷え込む日は窓辺から離してあげることも必要です。水やりの方法は季節によって異なるので注意が必要
ポインセチアは乾燥に耐えることのできる植物ですが、季節によってたっぷりと水を与える必要がありますので環境に合わせてメリハリをつけた水やりを行うようにしましょう。それぞれの季節ごとにどのように水やりをするのか、簡単に解説していきます。春・夏の水やり:土が乾いたらたっぷり与える
春と夏の水やりはポインセチアの鉢の土が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。鉢の底から水があふれるほど与えるのがポイントですが、鉢皿に残った水は蒸れの原因となりますので忘れずに捨てるように心がけます。秋の水やり:休眠期に備えて控えめに与える
秋の水やりは、冬の休眠期に向けてだんだんと控えめにしておきましょう。暑い日は多めに、寒い日は控えめにと気温によってメリハリのついた水やりをするのがポイントです。寒い日の夜間は特に鉢の中に水が残らないように注意しましょう。冬の水やり:土が少し湿るくらいに与える
冬場の水やりは土が少しだけ湿るくらいに与えるのがポイントです。冬に水が吸収されずに鉢の中に残ってしまうと、それが原因で根が傷んでしまうこともあります。ポインセチアは寒さに弱い特徴をもつので、冬場は暖かくなる前の午前中に水やりを行って夜間は鉢内に水が残らないようにしましょう。水やりの量が不安な場合は土壌水分計を使って土の中の水分量を把握する
季節によって水やりの頻度や量を変えることがポインセチアを元気に育てるコツですが、どの程度、土が乾いているかわからず不安だと言う方は土壌水分計などを使って土の中の水分量を把握する方法もあります。また、鉢を持ち上げてみて軽さを比べたり土を直接触ってみるのも良い方法ですので、覚えておきましょう。肥料・土壌環境
次はポインセチアの肥料や土壌環境についてご紹介します。ポインセチアは肥料が少なめで育つ植物ですので、頻繁に追肥をする必要なありません。肥料は生育期の春・夏に液肥を与える
ポインセチアに肥料を与える時は生育期にあたる春から夏にかけて、液肥を与えるようにしましょう。液肥は速効性があり、お手軽に与えることができるのが大きなメリットです。秋から冬にかけての寒い時期は、土の中の栄養分を充分に吸収できないので肥料を与えないようにします。用土には有機質のものを利用する
ポインセチアに使う用土は有機質のものを利用しましょう。市販のものであれば観葉植物の土や園芸用土で大丈夫です。有機質の用土は保水性や保肥性が高いのが大きな特徴ですが、排水性が低いので植え替えを行う時は鉢底ネットや鉢底石を用いましょう。生育期前に切り戻し剪定しておく
ポインセチアの葉が落ちないようにするためにできることとして、生育期前に切り戻し剪定しておくことが挙げられます。生育期前に剪定の作業を行うことで、その後の新芽が出る時期にしっかりとキレイな葉を伸ばしてくれるはずです。剪定することで生育期中の病害虫被害などを防げる
剪定は樹形をすっきりさせるとともに、風通しを良くして病害虫の発生を防いでくれるのが大きなメリットです。生育期に当たる春から夏の時期は温度が高く蒸れやすくなるので、病害虫が発生しやすくなってしまいます。定期的な剪定によって元気に大きく育ててあげてくださいね。剪定に必要なもの
剪定に必要なものは以下の通りです。- 清潔なハサミ
- 癒合剤
剪定の手順
剪定の作業はそれほど難しくありませんので、手順を簡単に説明していきます。- 全体の樹形を遠くから見て、カットする茎や枝を決める(大きく樹形を崩している枝を選ぶ)
- 樹形を整えた後に、傷んでいる枝や茎、変色している葉がついている茎をカットする
- 株の内部が混みあっているようであれば、何本か間引き剪定を行う
- 太い枝をカットした場所を保護するために、癒合剤を塗布する
- しばらくは半日かげの風通しの良い場所で乾き気味に管理する
ポインセチアを植え替える
ホームセンターや園芸店で販売されているポインセチアは、小さく可愛らしいサイズの鉢に植えられていることが多いのではないでしょうか。鉢が小さすぎると根詰まりを起こしやすくなってしまい、根腐れに移行することもあるので定期的な植え替えが必要になってくるのです。頻度は1〜2年に一回、剪定後に植え替えるようにする
植え替えの頻度は1~2年に一回、剪定後に作業を行うようにしましょう。剪定によって、樹形をコンパクトにするとともに、ひとまわり大きめの鉢に植え替えることで新しい根が十分に伸びることができるはずです。植え替えに必要なもの
ポインセチアの植え替えに必要なものをご紹介します。- 一回り大きめの鉢
- 鉢底石か鉢底ネット
- 新しい土
- 元肥(用土に肥料が混ぜ込まれていない場合)
- スコップ
- 新聞紙
- 清潔なハサミ
植え替えの手順
ポインセチアの植え替えはそれほど難しくありませんので、簡単な手順をご紹介します。- 古い鉢からポインセチアを抜く(根元を押さえて逆さまにすると良い)
- 新聞紙の上で傷んだ根や変色した根をカットする
- 新しい鉢に鉢底の石と用土を3分の1ほど入れる(用土に肥料が入っていない時は元肥を混ぜ込む)
- ポインセチアを真ん中に入れる
- 周りに土を入れていく
- 根元をそっと押さえた後に、鉢をトントンと打ち付けて安定させる
- 鉢底から水があふれるほど水やりをして、半日陰で管理する
ポインセチアの葉が落ちる以外の葉にあるアクシデントと対処法
最後に、ポインセチアの葉が落ちる以外によく起こるトラブルやアクシデントについてご紹介します。それぞれの対処方法も解説していきますので、手遅れになる前に兆候が見られたら対策を取りましょう。葉が丸まる・しおれる
ポインセチアの大きく広がった葉が丸まったりしおれてしまうことがあります。葉が枝から力なく垂れてしまったり、縁がくるくると丸まってきたらポインセチアにストレスがかかってしまっている状態です。急な環境変化が原因
葉が丸まったりしおれたりしている時は、急な環境変化が原因です。特に販売されていたポインセチアを購入してから症状が出た時は、なるべく販売環境と同じような環境を作りましょう。また、急に外に出したり強い光に当てたりした場合もこのような症状がみられます。基本の育て方を意識しながら、直射日光の当たらない明るい場所に移動して様子を見る
ポインセチアの、半日かげの明るい場所で管理するという基本的な育て方を意識しながら直射日光が当たらない場所に移動させて様子をみましょう。季節によって水やりのタイミングが異なりますので、そちらもチェックが必要です。葉が白く変色する
葉が白く変色したり透けるようになってしまうことも挙げられます。葉の見栄えがポインセチアの良さを左右しますので、葉にトラブルがあらわれたらすぐに対処するようにしましょう。病害虫被害の可能性がある
葉が白っぽく変色したりかすれたようになったりした時は病害虫の可能性があります。ポインセチアに起こりやすい病害虫としてうどんこ病やハダニの被害が挙げられます。うどんこ病は白く粉をふいたようになってしまう特徴があり、ハダニでは葉が白くかすれたような症状が出てしまいます。ポインセチアの葉の異常に気づいたらすぐに対策しましょう。葉についた変色部分を取り除き、殺虫剤をふりかけて対処
白く変色した部分を取り除くとともに、ハダニなどに効果のある殺虫剤をふりかけて対処しましょう。ハダニは葉の裏につくことが多いので、葉の裏までしっかり殺虫剤を塗布しましょう。室内用のマイルドな殺虫剤も市販されていますので、お子様やペットがいる方は気を付けて選ぶと良いですね。葉水することで病害虫の予防をすることができる
ハダニなどの病害虫の被害は、葉の裏までしっかりと葉水をすることで予防することができます。定期的な葉水によってポインセチアの葉はより、みずみずしく輝くので乾燥する室内で育てている方はぜひ積極的に行いましょう。葉が冬季に赤くなった
ポインセチアの葉が冬季に赤くなると驚く方もいるかもしれませんね。しかしこちらはトラブルではないので、安心してそのまま育てて大丈夫です。ポインセチアの特徴なのでそのままでOK
ポインセチアの葉が赤くなるのは特徴的な生態のひとつですので、そのままの環境で育てて大丈夫です。ポインセチアは日が短くなると自然と葉が赤くなります。赤くなる時期には寒さも深まってきますので、温度管理には気を付けてあげてくださいね。さらに赤くしたい場合は短日処理をする
ポインセチアの葉をさらに赤くきれいに変えたい時は短日処理を行いましょう。短日処理は外の日の短さと同じように、夜になったら暗い環境でポインセチアを育てる作業です。ただし、ポインセチアは寒さに弱いので秋から冬に外に出して栽培するのは避けましょう。段ボールなどで光を遮ることで、短日処理をするのがおすすめです。【まとめ】ポインセチアの葉が落ちる原因とは?枯れた後の対処法まで解説
いかがだったでしょうか。 ポインセチアの葉が落ちる原因と対処方法をご紹介しました。季節ごとの葉が落ちるトラブルについて解説しましたので、兆候が見られた時は置き場所や栽培条件について見直してみることをおすすめします。少しの工夫でポインセチアはより元気に成長しますので、置き場所や水やりを改善しながら育ててみてはいかがでしょうか。 この記事のポイントは以下の通りです。- ポインセチアの葉が落ちるのはトラブルが原因なだけではなく、生理現象の場合もある
- 春~初秋にポインセチアの葉が落ちる原因は水不足や葉焼け、乾燥
- 晩秋~冬にポインセチアの葉が落ちる原因は寒さや水のやりすぎ、乾燥
- 通年でポインセチアの葉が落ちる原因は肥料不足や日光不足など
- ポインセチアの健康状態は枝をカットしたり、土壌の水分量を計測したりでわかる
- ポインセチアの葉が落ちることのない育て方はメリハリをつけた水やりと控えめの肥料、半日かげの場所で管理すること
- ポインセチアに関するその他のトラブルは、病害虫による被害や環境変化