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アイビー(ヘデラ)は丈夫で育てやすい観葉植物ですが、適切な管理をしないと枯れることがあります。アイビーを育てていて、「しおれて元気がなくなった」「葉っぱが茶色く変色してしまった」などの症状が出てきたら、早めに対処してあげましょう。 そこでこの記事では、
- アイビーが枯れる原因と対処法は?
- スピリチュアル的にアイビーが枯れることにどんな意味がある?
- インテリアとしてアイビーをおしゃれに飾る方法
室内でも屋外でも育てられる観葉植物アイビー(ヘデラ)とは?
アイビー(ヘデラ)はインテリアグリーンとして人気が高い植物です。壁面やフェンス、木などに這わせたり、鉢植えにして幅広く楽しむことができます。日陰でもよく育ち、水やりも頻繁にする必要はありません。空気清浄効果があり、室内の空気をきれいにしてくれます。根の吸水力が高く、根腐れをおこしにくいため、初心者にも育てやすい観葉植物です。アイビー(ヘデラ)とはどんな観葉植物?
アイビー(ヘデラ)は、ウコギ科キヅタ属のつる植物です。基本的に室内で楽しむ観葉植物ですが、暖かい地域では屋外で育てることもできます。原産地は北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどで、乾燥している地域に自生します。葉は楕円形で、緑色や白色の斑点が入る品種もあります。鉢植えでの栽培
鉢植えのアイビーはハンギングバスケットやトピアリーなどにして楽しむことができます。鉢や鉢カバーのデザインや色を選んだり寄せ植えにするなど、部屋の雰囲気に合わせられます。鉢植えでの栽培は、置き場所を自由に変えられるため、季節や気温に応じて最適な場所に移動できます。屋外で地植え
アイビーは庭の日陰になる場所やフェンスに這わせてグリーンカーテンとして利用することもできます。地植えに適した時期は、4月〜10月です。冬の季節の地植えは避けましょう。アイビーの葉っぱが茶色く枯れる原因とは?復活方法と併せてご紹介
アイビーは、丈夫で育てやすい観葉植物として人気があります。しかし、水やりや日当たりが悪いなどの環境条件によっては、葉っぱが茶色く枯れてしまうことがあります。ここからは、アイビーの葉っぱが枯れる原因と復活方法についてご紹介します。病害虫により枯れてしまった
アイビーは丈夫な植物ですが、病害虫の発生によって枯れることがあります。注意したい病気と害虫を対処法とあわせてご紹介します。注意したい病気
アイビーに発生する注意したい病気は、灰色カビ病や炭疽病などがあります。灰色カビ病は葉や茎が灰色のカビに覆われたかのように淡褐色の斑が広がって葉が枯れる病気です。葉に水泡のようなにじみができて黒や茶色に変色してきたら注意してください。炭疽病は葉や茎、花、果実などに淡褐色の病斑やサーモンピンク色の胞子塊を生じさせます。注意したい害虫
アイビーに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなど。葉や茎に寄生して栄養を吸い取ったり、排泄物でカビを引き起こしたりします。病害虫の発生は、葉の色や形を損なったり、枯れる原因になります。早めに対処しましょう。対処法
害虫が発生した場合、粘着力の弱いセロハンテープや使い古しの歯ブラシを使って寄生している害虫を取り除きましょう。水で勢いよく洗い流して葉や茎についた病害虫を落としたり、殺虫剤や農薬を使って病害虫を駆除する方法もあります。また、発生している部分を切り落として感染を防ぐことも大切です。 灰色カビ病・炭疽病の対処法は、発症した部分を早めに摘み取って処分します。摘み取ったものはビニール袋などに入れて胞子が飛ばないようにしましょう。農薬や自然農薬を散布してカビ菌を洗い流す方法もあります。農薬を使用する場合は、育てている植物に対応しているか確認しましょう。 病害虫が発生したときには、早めに対処することでが重要です。ただし、室内栽培、ペットや子どもがいる場合、殺虫剤や農薬を使用する際には注意しましょう。根腐れをおこした
根腐れとは、水やりのしすぎや風通しの悪さなどで根が腐って水分や養分を吸収できなくなる状態のこと。根腐れを起こすと根から栄養を充分に吸収できなくなるため、枯れる原因になります。根元から枯れていた場合、水のあげすぎが原因かも
土が完全に乾いていないのに水をあげてしまうと、根腐れを起こしてそのまま枯れることがあります。根を確かめてみて、根元が黒ずんで枯れている場合は、水のあげすぎによって根腐れをおこしている可能性があります。対処法
水をあげる際は、土が乾いていることを確認してから水やりをしましょう。水切れを起こさないようにたっぷりとあげることが重要です。根腐れを起こしてしまった場合は、黒ずんで腐ってしまった根はハサミで切り取ります。水切れをおこした
水やりが不足して土が乾燥し、植物が水分を吸収できなくなると水切れをおこしてしまいます。水切れを起こすと葉がしおれて茶色に変色し、枯る原因になります。葉の先端から枯れていた場合、水不足が原因かも
生育期や夏場は葉からの水の蒸散が多く、土の乾きが早いため、水分が不足して枯れることがあります。葉っぱをよく観察して葉の先端が黒ずんでいたり、枯れている場合は水不足が原因かもしれません。対処法
水切れが原因の場合は、たっぷりと水やりをしましょう。鉢植えで育てていて水切れが酷いときは鉢全体を新聞紙で包み、バケツに浸して2時間ほど水分を吸わせる方法もあります。日光不足により枯れてしまった
日光不足になると、葉にハリやツヤがなくなり、ひどくなると枯れてしまいます。また、ツルばかり伸びて葉がつかない、茎がしおれる、株全体がふにゃふにゃとして元気がないなども日光不足が原因かもしれません。原因
アイビーは直射日光には強くないですが、明るさは好む植物です。窓のない部屋や日が当たりにくい場所に置いていると日光不足の原因になります。対処法
対処法は、日光に当てることです。直射日光には強くないため、レース越しに柔らかな日の当たる窓辺など明るい場所に移動させましょう。常に明るい場所で育てるのが難しいときは、天気のよい日に午前中だけでも構わないので、窓辺に置いて日光浴させるだけでも十分です。直射日光による葉焼け
アイビーは日光を好む植物ですが、真夏の直射日光は避けるべきです。直射日光に当てすぎると、葉焼けを起こして葉の色が変わったり、枯れる原因になります。原因
葉焼けとは、植物の葉が強い日光に当たりすぎて、色が変わったり枯れたりする現象です。植物は必要以上に光を浴びると、活性酸素を発生させて、葉緑素を破壊します。これにより葉の色が薄くなったり、茶色や黒色に変色します。対処法
葉焼けを防ぐには、日陰に移動させるか、レースのカーテンなどで日差しを和らげることが必要です。夏場は午前中の優しい日光に当て、日光が強くなる午後は日陰に移動させると良いでしょう。夏の暑さにさらしてしまった
アイビーは夏の暑さによって弱って枯れる場合があります。アイビーの元気がないときは、温度管理に注意しましょう。原因
アイビーは耐暑性がある植物ですが、30℃を超えるような環境には向きません。植物は蒸散させることで体温を調節しますが、急に高温になると蒸散作用が追いつかなくなります。葉の細胞が弱ったり死滅してしまい、最終的には枯れてしまいます。対処法
アイビーの生育適温は0℃~30℃以内です。暑さや寒さに強い植物ですが、猛暑にさらすことのないように管理してあげましょう。立ち枯れをおこした
立ち枯れは、土壌にカビ菌が繁殖することで発生する病気です。地面に接している根が腐り、茎や葉にも感染して枯れる症状が出ます。原因
立ち枯れの原因は、水やりのし過ぎや水はけの悪い土など、水分が多い環境にあります。菌は水によってどんどん広がるため、早急な対処が必要です。対処法
カビに感染した部分を取り除き、土を全て入れ替えます。立ち枯れを起こした株は早めに処分しましょう。植え替えに失敗した
アイビーを植え替えるときに失敗したことが原因で枯れることがあります。植え替えの際に気をつけるポイントをご紹介します。原因
植え替えの際に根を傷つけたり、気温が高い時期に植え替えたりすると、根の傷から菌が入り、枯れることがあります。また、植え替え時期も重要です。夏や冬はアイビーの根がストレスを受けやすくなるため、植え替えの時期には適しません。対処法
根を傷つけないように注意しながら植え替え直しましょう。アイビーを鉢から出すときは、根に優しく触れて鉢から外しましょう。無理に引っ張ったりすると根が切れてしまいます。また、植え替えは春か秋に行うようにしましょう。植え替えた後は、水やりを控えめにしてあげましょう。根が新しい土に馴染むまでに時間がかかるので、水分が多すぎると根腐れの原因になります肥料やけをおこした
アイビーは肥料やけをおこして枯れることがあります。肥料やけをおこすと、葉の色が黒っぽくなってきたり、全体がしおれたようになってきます。原因
肥料の与えすぎや肥料の濃度が高すぎることが原因で、根や葉がダメージを受けて肥料やけをおこします。対処法
アイビーは、1年くらいは肥料なしでも育ちます。与えすぎるよりは控えめのほうが安心です。アイビーには葉の色を鮮やかにする窒素成分がやや多めの肥料がおすすめです。肥料を与える時期は春か秋に行いましょう。液体の速効性肥料を水やりの時に一緒に施すのが便利でおすすめです。水耕栽培(ハイドロカルチャー)で枯れてしまった
ハイドロカルチャーは、ハイドロボールやゼオライトに水をためて植物を育てる水耕栽培のこと。土を使用しないハイドロカルチャーは、無菌のため清潔です。土による虫が発生しない衛生的な栽培方法です。室内で土を使うことに抵抗がある方におすすめです。原因
水耕栽培(ハイドロカルチャー)で枯れてしまう原因は、水の与えすぎや、容器内に老廃物がたまってカビなどが発生している可能性があります。土を使わないため、老廃物を分解してくれる微生物がいません。容器内を清潔に保つことが大切です。対処法
水を与えすぎの場合は、容器内の水量を調整してあげましょう。ハイドロカルチャーはガラス容器で栽培することが多いため、水の減りが外からでも確認できます。中の水が減って芯まで乾いてきたら、全体の3/1くらいを目安に水を補給してあげましょう。ハイドロボールやゼオライトは取り出して洗うことで、長く使うことができます。 また、器の縁に水垢やコケが発生しやすいため、器も定期的に洗って清潔を保つことが大切です。清潔な状態をキープすることで、アイビーを枯らす原因を取り除きましょう。アイビーが枯れるとスピリチュアル的にどんな意味があるの?
アイビーは美しい葉や生命力あふれる姿から、スピリチュアルな意味合いも深い植物です。観葉植物は風水では運気アップのアイテムとして使われます。アイビーは人間関係の運気アップや、魔除け・厄除けの効果が高い植物とされています。部屋の悪い気を吸ってくれている
アイビーは空気清浄効果が高い植物のため、風水では魔除けや厄除けとして用いられています。そのため、アイビーが枯れるとスピリチュアル的に部屋の悪い気を吸ってくれている説が考えられます。家の気が落ちている
アイビーが枯れる原因としては、置き場所の気の流れが悪い場合や、運気が下降気味の場合が考えられます。アイビーが枯れないよう、お手入れに力を入れる、家の中をきれいに掃除するなど、気の流れを良くするとよいでしょう。アイビーを復活させて、運気アップしていきましょう。枯らさないために!アイビーの適切な育て方
アイビーは、つる性の観葉植物で、室内でも屋外でも育てることができます。丈夫で育てやすい植物ですが、枯らせてしまうことも少なくありません。そこで、アイビーを枯らさないために、適切な育て方についてご紹介します。アイビーの栽培に適した環境
アイビーは耐性が強く育てやすい観葉植物ですが、適切な環境で育ててあげると、葉の色や模様がさらに美しくなります。アイビーに適した栽培環境を解説します。水捌け、通気性が良い場所
アイビーは水はけと通気性の良い場所を好みます。鉢植えの場合は、市販の観葉植物用の土に、水はけを良くするために川砂やパーライトを混ぜ込むとよいでしょう。また、生い茂った葉が土を完全に覆ってしまうと蒸れてしまい、病害虫が発生しやすくなります。土が蒸れないよう、茎や葉を間引いてあげることで、根元の通気性をよくしてあげましょう。日当たりが良い場所
アイビーは太陽の光を好む植物のため、明るい場所に置くと葉の色が鮮やかになり、斑入りの品種は斑がはっきりと出ます。アイビーは日陰でも比較的よく育ちますが、日当たりが良い場所で育てると、葉色が濃くなり元気に育ちます。直射日光は避ける
日光を好むアイビーですが、直射日光は避けましょう。直射日光に当てると葉焼けをしてしまい、アイビーの健康に良くありません。水やりのコツ
アイビーは水のやり方にも気をつける必要があります。土の状態を見ずにたくさんの水を与えてしまうと根腐れをおこしますし、水切れでは葉がしおれてしまいます。ここからは、水やりのコツをご紹介します。以下のような点に注意するとよいでしょう。水はたっぷりとあげる
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとあげましょう。鉢植えの場合、水やりの目安は鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと行うことがコツです。ただし、冬場は植物が休眠状態になり、暖かい季節よりも根が水を吸う力がゆるやかです。寒い季節の水やりは、土の表面が乾いたら少しだけ湿らせる程度にしましょう。土が乾燥してから水やり
水やりをする際は、土の状態をよく確認することが大切です。土が湿っている状態で水やりをすると、根が呼吸できなくなり、根腐れします。土が乾燥していることを確認してから、季節に合わせた水やりをしましょう。生育時期に剪定をおこなう
アイビーは生育が旺盛な植物のため、剪定を行わないと枝や茎が伸びすぎて全体のバランスが悪くなったり、株全体が弱って枯れる原因になります。 また、根元の土が葉で覆われてしまうと、土が蒸れて病害虫が発生しやすくなるため、適度に間引いてあげましょう。アイビーの剪定は生育期間である4月~10月に行うとよいでしょう。節の部分からであればどこでもカットできるため、好きな長さに調整できます。風通しがよくなり病気や害虫の予防になり、新しい枝や葉が出て元気に育つことができます。年に1~2回植え替えをする
アイビーは成長が旺盛で根が伸びやすい植物です。根詰まり防止と通気性確保のためにも、定期的に植え替えが必要です。アイビーの植え替えは、5月~9月の気温が高い時期が最適です。1~2年に一度のペースで植え替えをすると、アイビーを健康的に育てることができます。新芽を出す方法
アイビーは生育が旺盛な植物で、新芽を出す方法はいくつかあります。代表的なものは挿し木、水差しです。挿し木・水差しは4~9月の生長が盛んな時期に行うと成功率が高くなります。剪定で出た茎を活用するとよいでしょう。根が生えたあとは養分のある土に植え替えて、水やりは土が乾燥してから与えるようにしましょう。挿し木
挿し木とは、植物の枝や茎を切り取って土に挿して根を出すことで、新芽を増やす方法です。種から育てるよりも早く、簡単に新しい植物を増やすことができます。成功率が高くて手軽に行えるため、初心者にもおすすめの方法です。水差し
水差しに水を入れてアイビーの枝を挿します。水位は枝の下部が水に浸かる程度にします。日陰に置いて、水が蒸発しないように注意しましょう。2〜3週間で根が出ます。根が出たら、土に植え替えます。一部の品種は花を咲かせることも!
アイビーの一部の品種は花を咲かせることができます。開花期は約2週間と短く、秋から冬にかけて咲きます。5枚ほどの花びらで、先端は丸みを帯びています。黄緑色の花色で、約1センチのかんざしのような形の花を咲かせます。アイビーの花は香りが良く、蜜が多く含まれているため、ヨーロッパでは観賞用ではなく、蜜源植物として利用されてきました。アイビーは寒さに強く冬越ししやすい
アイビーは寒さに強く冬越ししやすい植物です。ただし、3℃以下の場所に置いたり霜に当てたりすると葉の色が悪くなってしまいます。最低0℃以上をキープして育ててください。アイビーの魅力を引き出すおしゃれな飾り方を紹介
アイビーはつる性のため、さまざまな形に仕立てられることが魅力のひとつです。また、品種がたくさんあるため、部屋の質感やインテリアに合わせた葉の模様を選ぶことができます。ここからは、アイビーの特性を活かしたおしゃれな飾り方をご紹介します。リースにして飾る
アイビーは丈夫でしなやかなつるがあり、葉の色や形もさまざまあるため、ナチュラルで素敵なグリーンリースを作ることができます。リースは玄関などに飾ると幸運を呼び込むとされています。高いところから垂らして飾る
アイビーはつるが下にしだれて伸びるため、高いところから垂らして飾るとグリーンインテリアとして際立ちます。ハンギングバスケットや壁掛けの器などを使って、窓辺や天井などに飾るとよいでしょう。壁掛けにして飾る
アイビーを壁掛けにして飾ることで、壁面にグリーンのアクセントを加えてくれます。壁掛けにする場合は、専用の器やフレームなどを使って、壁に取り付けるとよいでしょう。苔玉にしてユニークなデザインも
苔玉とは、植物の根に苔を巻いてボール状にしたもので、日本の伝統的な園芸技法です。アイビーを苔玉にすると、ユニークでナチュラルな雰囲気を演出できます。アイビーは耐陰性が強く、水やりも少なくて済むため、苔玉に適した植物です。【まとめ】アイビーが枯れる原因とは?復活方法から適切なケア方法まで解説
アイビーが枯れる原因と対策方法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。 今回の記事のポイントは- アイビーの葉が変色して枯れてしまう原因と対策。
- スピリチュアル的に魔除け・厄除けの意味をもつアイビーは、部屋の悪い気を吸って枯れてしまうことも考えられる。
- アイビーを上手に育てる方法は、適した環境や、水のやり方にコツがある。
- つる性植物のアイビーは、特性を活かしたさまざまな形で飾ることができる。