アガベ・アメリカーナを紹介!人気品種から失敗しないケア方法まで解説

アガベ・アメリカーナを紹介!人気品種から失敗しないケア方法まで解説
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目次

皆さんは多肉植物を育てた経験はありますか?日本で多肉植物と言えばアロエやサボテンが有名ですよね。 本記事では観葉植物としてもトップの人気を誇るアガベ属のアメリカーナという植物を紹介していきます。 「アガベ・アメリカーナってどんな植物?」「アカベ・アメリカーナの育て方が知りたい!」という方に向けて以下の内容をまとめました。
  • アガベ・アメリカーナの基本情報
  • アガベ・アメリカーナの種類
  • アガベ・アメリカーナに似た品種
  • アガベ・アメリカーナの育て方
  • アガベ・アメリカーナ増やし方
  • アガベ・アメリカーナの入手先
アガベ・アメリカーナは上手に育てれば高さ4mと迫力のある観葉植物です。メキシコの過酷な環境で育ったため丈夫で初心者にも扱いやすいのもいい点。アガベ・アメリカーナをこれから育てようか悩んでいる方はぜひ本記事を最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

アガベ・アメリカーナってどんな植物?

アガベ・アメリカーナってどんな植物?と疑問に持っている方もいるかと思います。アガベ・アメリカーナの基本情報と特徴についてまとめました。

アガベ・アメリカーナの基本情報

アガベ・アメリカーナはキジカクシ科アガベ属の多肉植物。原産地がメキシコの乾燥地帯であるため、アメリカーナは耐暑性が高いです。アメリカーナは太く長い大きな葉っぱを数本全方位に伸ばした見た目。アメリカーナの大きさは最大で3~4mまで伸びるので、アガベ属の中でも迫力のある品種です。
正式名称 Agave americana var. medio-picta Alba
和名 アオノリュウゼツラン
英名 Agave americana var. medio-picta Alba
原産地 メキシコ
花言葉 「繊細」「気高い貴婦人」
特徴 アガベの中でも大型の品種

耐寒性・耐暑性があり育てやすい品種

アガベ・アメリカーナは15~30℃が適正温度で暑さに強いことで知られていますが、耐寒温度が-8℃前後と耐寒性も強い多肉植物です。ただし、-8℃で枯れてしまうケースもあるので、余裕をもって-5℃程度のつもりで育てるようにしましょう。

斑入りのものをリュウゼツラン、斑が入っていないものをアオノリュウゼツランという

アガベ・アメリカーナには大きく長い葉っぱに黄色の縦模様が入った斑入りのものがあります。基本的に斑入りのものが「リュウゼツラン」、斑が入っていない通常のものが「アオノリュウゼツラン」という和名で呼ばれています。

成長すると大きさは3〜4m近くなることも

アガベ・アメリカーナの一番の特徴は大きさにあります。アガベ属の中でもトップクラスの大きさで成長すれば最大で3~4mまで大きくなります。庭にシンボルツリーが欲しい方はアガベ・アメリカーナを検討してみてはいかがでしょうか?

アガベ・アメリカーナの花は一生に一度しか見られない?!

アガベ・アメリカーナは100年に一度しか花を咲かせないと言われており、アメリカ―ナの開花は非常に貴重なものです。別名では「センチュリープラント」とも呼ばれており日本語で「100年間の植物」という意味になります。

アガベ・アメリカーナの中でも様々な品種が存在

アガベ属の品種は通常品種で300種以上、交配種も含めれば900種以上と膨大な数があります。アガベ・アメリカーナの中にもさらに細かく品種が分かれていますので、この後の見出しでも紹介しています。これからアガベ・アメリカーナを購入しようと考えている方はぜひ参考に見ていってくださいね。

アガベ・アメリカーナの種類を紹介

アガベ・アメリカーナの中でもいくつか種類が分かれています。アガベ・アメリカーナを育てようと考えている方はぜひ、こちらの中からお気に入りのアメリカーナを見つけてくださいね。

アガベ・アメリカーナ”バリエガータ”

バリエガータは黄緑色の長い葉っぱをロゼット状に伸ばすアガベ・アメリカーナです。その見た目からハワイのような南国感あふれる雰囲気をもっており、バリエガータはトロピカルガーデンを作りたい方にはピッタリのアメリカーナですよ。

アガベ・アメリカーナ”エクスパンサ”

エクスパンサは色が真っ白なアメリカーナになります。縁からトゲが生えた鋸葉のような形状をしており、草丈は最大で1m程度とそこまで大きくならない品種です。耐寒性も-8℃と高いので、エクスパンサは冬越しもしやすい品種になります。

アガベ・アメリカーナ”マルギナータ”

マルギナータは外縁にクリーム色の斑模様が付いたアメリカーナ。クリーム色と緑色が合わさったトロピカルで明るい雰囲気を持ち、不規則にカールしている大きな葉っぱが特徴的。マルギナータは草丈1m~1.5mとそこそこ大きくなる品種です。

アガベ・アメリカーナ”オアハカセンシス”

続いて紹介するアメリカーナはシルバーグリーン色がキレイなオアハカセンシス。オアハカセンシスは太い肉厚な葉っぱを全方位にまっすぐに伸ばす力強い植物です。草丈は1.5~1.8mと大型品種で、お庭のシンボルツリーとしてもおすすめですよ。

アガベ・アメリカーナ”プロトアメリカーナ ”

ブルーグレーの葉色を持つプロとアメリカーナ。葉は縁からトゲが生えた鋸葉になっており、0.8m~1.3mと中程度の大きさなので、室内にも飾ることができます。プロトアメリカーナは耐寒性・耐乾性に富んでおり、ドライガーデンにもピッタリですよ。

アガベ・アメリカーナ”エクスパンサ メディオピクタ”

エクスパンサ メディオピクタはとってもオシャレな品種で、先ほど紹介した真っ白な葉を持つエクスパンサにクリーム色の中斑がついた見た目です。メディオピクタもエクスパンサ同様に寒さに強く-8℃まで耐えることができます。

アガベ・アメリカーナ”メディオピクタ アルバ”(華厳)

メディオピクタ アルバ(華厳)はクリーム色の幅広の中斑を持ったアメリカーナ。葉の形はカールしており、とっても上品な雰囲気を持っています。メディオピクタ アルバ(華厳)はインテリアとして飾ることでお部屋をオシャレに飾ってくれること間違いなしですよ。

アガベ・アメリカーナに似ているアガベの品種とその違い

ここではアガベ・アメリカーナに似ている品種をいくつか紹介していこうと思います。アメリカーナとの違いも品種ごとに解説しますので、興味のある方は見ていってくださいね。

アガベ・アメリカーナとアガベ・ベネズエラ 違い

アガベ・ベネズエラはアメリカーナと見た目が似ており混同しやすい品種です。違いについて解説しますね。

①:大きさ

結論から言うと、アメリカーナの方が大きいです。アメリカーナは草丈2~4mまで育ちますが、ベネズエラは1mと圧倒的にアメリカーナの方が大きく、ある程度成長すれば大きさでの判別が可能です。

②:葉の色や硬さ

アメリカーナの方が葉が硬く、色が青白っぽいです。葉の色がしっかりとした緑色であればベネズエラと判別できるでしょう。

アガベ・アメリカーナとアガベ・プロトアメリカーナ 違い

アガベ・アメリカーナとアガベ・プロトアメリカーナも良く似ていますので解説していきますね。

①:耐寒性

アメリカーナの耐寒性は-8℃前後、プロトアメリカーナは-10℃まで耐えると言われており、若干プロトアメリカーナの方が寒さに強いです。とはいえ、どちらも氷点下で育てるのは危険なので避けるようにしてください。

②:葉の形

葉の形には、ほとんど違いがありませんがプロトアメリカーナの方がやや細いです。草丈はアメリカーナが2~4m、プロトアメリカーナが0.8~1.3mと明確に違うので、ある程度育てれば見分けやすくなります。

【基本】アガベ・アメリカーナの育て方のポイント

アガベ・アメリカーナの育て方を解説していきます。アガベ・アメリカーナをこれから育てようと考えている方はぜひ参考に見ていってください。

置き場所

まず始めに置き場所から解説していこうと思います。

日当たり・風通しが良い場所

アガベ・アメリカーナは日当たり・風通しの良い場所を好みます。できるだけ日光が良く当たる場所に置いてあげましょう。

日照不足は徒長の原因になるため注意

日当たりの悪い環境で育てると、徒長になってしまうことがあります。徒長とは日光を求めて植物が細長く伸びてしまうことです。日照不足が原因で起こってしまうので注意しましょう。

雨ざらしは避けた方が良い

アガベ・アメリカーナを含めた多肉植物は湿気を嫌います。雨ざらしになるような場所で育てると、鉢内に湿気が溜まってしまい「根腐れ」を引き起こして枯れてしまう恐れがあります。

関東以南で0℃〜3℃ぐらいであれば外で冬越しできる

東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の関東以南で0~3℃程度であれば屋外で冬越しすることができます。基本的に-5℃程度まで耐えることができると言われているアガベですが、雪や霜などで凍ってしまえば枯れてしまいます。氷点下の冬越しは避けたほうがいいでしょう。

水やり

続いて水やりについてです。作業自体は簡単ですが、水やりのタイミングや量が時期によって異なります。水やり方法を誤ってしまうと枯れてしまうので、不安な方は確認しておきましょう。

土の表面が乾いたらたっぷりと与える

生育期である春・秋は土の表面が乾いたらたっぷりとあげてください。表面が乾く前に水やりをしてしまうと、鉢内に湿気が溜まった状態が続いてしまい、根っこが腐る「根腐れ」を引き起こしてしまいます。

生育が鈍る夏と冬はの水やり量を少なくし乾燥気味に育てる

休眠期の夏と冬は成長しないため、現状維持の水分しか必要としません。土の表面が乾いた3日後に少量の水をあげるくらいでちょうどいいでしょう。

水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意

よくある失敗が休眠期の夏・冬の水やりを成長期である春・秋と同じ要領であげてしまうことです。水をやりすぎてしまうと、鉢内の湿気が高まり「根腐れ」を引き起こして最終的に枯れてしまうので注意しましょう。

夏と冬は水を与える時間に注意する

暑い夏の時期は涼しい朝夕に水やりをしてください。暑い日中に水やりをすると、蒸し風呂状態になり「根腐れ」を起こしやすくなってしまいます。 反対に冬の場合は暖かい日中に水やりをしてください。寒い朝夕の時間帯に水やりをしてしまうと凍ってしまいます。一度でも凍ってしまえばそのまま枯れてしまうので気を付けましょう。

アガベ・アメリカーナを元気に育てるには相性の良い土を選択することが非常に大切です。アメリカーナの好む土について紹介していきます。

水はけの良い土を必ず使うようにする

アガベ・アメリカーナを含む多肉植物は乾燥地帯が原産のものが多く、水はけの良い土を好みます。水はけの悪い土を選んでしまうと「根腐れ」を起こしやすくなってしまうので水はけの良い土を選択してください。

鉢植えの場合は多肉植物専用の土を使うのがおすすめ

鉢植えで育てる場合は多肉植物専用の土がおすすめです。多肉植物専用の土はホームセンターの園芸用品コーナーや園芸用品店などで販売されていますよ。

地植えを行う場合は土にパーライトや鹿沼土を混ぜ込んでおく

屋外に地植えで育てる場合は通気性・排水性の高いパーライトや鹿沼土(カヌマツチ)を混ぜ込んでおきましょう。地植えは雨を考慮して、水はけを良くする土壌改良が必要となります。

肥料

続いて肥料についてです。肥料は与えなくてもいいですが与える場合、時期や分量を誤ってしまえば逆効果になることがあります。

肥料は基本的に与えなくて大丈夫

アガベ属の植物は非常に丈夫なので、基本的に肥料は与えなくても問題ありません。成長速度を早めたい場合は与えるようにしましょう。

成長速度を速めたい場合は生育期の春〜秋に与える

肥料はを与えることで成長速度を早くすることができます。肥料の適期は生育期の春~秋の期間に与えてください。与える間隔は緩効性の肥料であれば2か月に1回即効性の液体肥料であれば10日に1回程度にしてください。

肥料は液肥か緩効性肥料を与えると良い

先ほども述べましたが与える肥料は液体肥料か緩効性肥料がおすすめです。どちらもホームセンターの園芸コーナーや園芸専門店で購入することができますよ。

冬は成長が鈍化するため与えないようにする

休眠期の冬は成長が鈍る時期で、養分をそれほど必要としていません。そんな中、肥料を与えてしまうと栄養過多で「肥料焼け」を起こしてしまい最終的に枯れてしまうので注意してくださいね。

植え替え

続いて植え替えについて解説します。植え替えは植物にとって必ず必要な作業の1つなので、ぜひ参考に見ていってくださいね。

2〜5年に1度は植え替えが必要

植え替えタイミングの目安としては2~5年に1回程度。最低でも5年に1回は行わなければ、アガベ・アメリカーナの健康状態によくありません。

植え替えの適期は3月〜5月ごろ

植え替えの適期は生育期最高潮の3~5月がおすすめ。植え替え作業は植物にストレスを与えてしまいます。しかし、回復力の高い生育期に行えば枯れるリスクを小さくして植え替えることができます。

植え替えの目的は根詰まりを防ぐため

「根詰まり」とは植物が成長して鉢内が根っこで満たされた状態のことを言います。鉢内が根っこでいっぱいになると根っこ同士で栄養吸収を阻害してしまい、「根腐れ」が連鎖的に発生してしまいます。結果、最後には枯れてしまいますので、定期的な植え替えは必ず行いましょう。

アガベ・アメリカーナの増やし方

アガベ・アメリカーナはある程度成長すると増やすことができます。アメリカーナを増やしたいという方は参考に見ていってくださいね。

アガベ・アメリカーナの増やし方は「株分け」が一般的

アガベ・アメリカーナを増やす方法は「株分け」が一般的です。株分けとは大きく成長した親株と子株を切り分けて、それぞれを別の鉢植えに植えて増やしていく方法です。簡単にできるので、初心者にもおすすめの方法ですよ。

株分けの適期は3月〜5月ごろ

株分けは生育期最高潮の3~5月が適期です。株分けも植え替え同様に植物に大きなストレスを与える作業です。株分けの成功率をあげるためにアガベ・アメリカーナの元気な時期である3~5月に行うようにしてください。

親株からでた子株がある程度大きくなったタイミングで行うと良い

アガベ・アメリカーナはある程度育てると、親株とは別に子株が別の場所から生えてきます。子株が出てきたら株分けができるので、株分けタイミングの目安として覚えておきましょう。

株分けの手順

株分けの手順は以下の通り。
  1. 子株用の鉢に用土を入れて準備しておく。
  2. 切れ味の良い剪定バサミやカッターをアルコールなどで消毒する
  3. 消毒した刃物でアガベ・アメリカーナの親株と子株を切り離す
  4. 切り離した子株は用意しておいた子株用の鉢に植え替える
  5. たっぷり水やりをしたら完了
株分け後のアガベ・アメリカーナは体力を消耗した後なので、落ち着くまで一週間ほど明るい日陰に置いておきましょう。

アガベ・アメリカーナはどこで買える?

アガベ・アメリカーナを育てたいけどどこで買えるの?と疑問に思った方もいるかと思います。ここでは入手先について解説していきますね。

品質を重視する場合

高品質のアガベ・アメリカーナが欲しいという方におすすめの購入場所を紹介していきます。

園芸店園芸専門店

まず1つ目は園芸店専門店。専門としているため、価格は少々高いですが2023年に作られたばかりの立派なアメリカーナが販売されていることが多いです。ネット注文でも販売しているお店もあるので探してみてください。お店によっては配送料が無料になるところもありますが、条件によって一部の地域では無料で届けてくれない場合もあるので確認しておきましょう。

デパートや有名花屋

デパートや有名花屋も良質な植物がたくさん置いてあります。2023年に作られたばかりの高品質なものが見つかる可能性も高いです。アガベ・アメリカーナを置いていないお店もありますが、反対に品種登録されたばかりのものや、珍しい品種が見つかることもありますよ。

値段の安さを重視する場合

値段を抑えて購入したい方におすすめの購入場所を紹介していきます。

楽天やAmamzonなどの通販サイト

楽天やAmazonなどの大手通販サイトでは植物も販売しています。お手頃価格で入手し易く、配送料無料のお店もあります。ただし、条件によっては一部地域は無料で届けてくれない地域もあるので注意してください。通販サイトのお店の中には当日発送ができるお店もあるので、今すぐほしいという方は当時発送のお店から購入することもできますし、レビューなども参考にできるのも良い点。すぐに欲しかったり、他の人のレビューを参考にしたい方は通販サイトからの購入がおすすめです。

コストコやカインズなどのホームセンター

コストコやカインズなどのホームセンターには園芸コーナーがあり、そちらでも安く販売されています。品種登録されたばかりの珍しい品種や大きなサイズなどは見つかりにくいですが、値段を安く抑えて購入することができますよ。

【まとめ】アガベ・アメリカーナを紹介!人気品種から失敗しないケア方法まで解説

ここまでアガベ・アメリカーナについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?アガベ・アメリカーナは比較的大きめのサイズの品種が多く、迫力のある多肉植物です。ここまでの内容をまとめると以下の通り。
  • アガベ・アメリカーナは最大で4mにもなる品種がある
  • アガベ・アメリカーナの適正温度は15~30℃
  • アガベ・アメリカーナは耐寒性が強く-10℃まで耐える品種もある
  • アガベ・アメリカーナはトロピカルガーデンやドライガーデンに向いている
  • アガベ・アメリカーナの生育期は春と秋
  • アガベ・アメリカーナはネット注文で安く入手できる
アガベ・アメリカーナは非常に大きな多肉植物で、庭のシンボルツリーとして育てている人も多いです。見た目も南国感あふれており、夏にはピッタリの植物なので、本記事を参考にぜひ育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。