目次
伸びたツルについた小さな丸い葉っぱが可愛らしいワイヤープランツは、丈夫で初心者でも育てやすい観葉植物です。丈夫に育つ一方で、成長に合わせた適切な育て方をする必要があります。 そこで今回は
- ワイヤープランツを育てるのに必要なもの
- ワイヤープランツの置き場所
- ワイヤープランツの水やり方法
- ワイヤープランツの肥料の与え方
- ワイヤープランツの剪定方法
- ワイヤープランツの植え替え方法
- ワイヤープランツの増やし方
ワイヤープランツとは?
ワイヤープランツはニュージーランドが原産の常緑低木。垂れ下がるツタについた葉が特徴の植物で、天井やカーテンレールに飾るハンギングとしても利用されています。また通販や園芸店などでも手軽に入手できるワイヤープランは初心者にも人気です。そんな人気の観葉植物であるワイヤープランツの育て方を知る前にまずは、知っておきたい特徴を詳しく解説します。ワイヤーのように長いツタに小さな葉をもつ観葉植物
ワイヤープランツは伸びた茎についたたくさんの小さい葉っぱが特徴の観葉植物です。茎部分は赤茶色の細いワイヤーのように長いツタになっています。基本的には小さな葉は約1.5cm程度の大きさで、丸いフォルムでコロンとした可愛らしい印象です。草丈は5~20cmまで成長する
ワイヤープランツの草丈は約5~20cmまで成長します。地植えでは伸びたツタを地面に這わせてぐんぐん伸びていき、鉢植えでは下に垂れ下がっていく姿が楽しめる植物です。耐寒性や耐暑性に優れていて育てやすい
ワイヤープランツは可愛らしい見た目の一方で、耐寒性や耐暑性に優れていて育てやすい観葉植物です。室内はもちろん屋外でも育てられるため、グランドカバーとしても人気があります。丈夫で管理もしやすいため、初心者にもおすすめです。人気なワイヤープランツの品種を紹介
ワイヤープランツには約20種類ほどの品種が自生しているといわれています。シンプルなグリーンの葉だけでなく、マーブル模様の斑入りの葉っぱなどさまざまな。ワイヤープランツ探しの参考に、人気の品種をご紹介します。斑入りの葉をもつスポットライト
スポットライトは斑入りの葉が特徴のワイヤープランツです。斑の色は白だけでなく、クリーム色やピンクなどさまざまなカラーがあり、マーブル模様が楽しめます。成長によって葉の斑入り具合が異なり、新芽のほうがくっきり模様がつく傾向です。斑を楽しみたい場合は切り戻し剪定で新芽を出すと、再び斑模様を楽しめますよ。黄金の葉をもつゴールデンガール
ゴールデンガールは名前のとおり黄金の葉が特徴のワイヤープランツです。日光に当てるとより明るく見えるため、屋外で育てると時間帯によってさまざまな表情が楽しめるでしょう。成長して葉が古くなるにつれて、黄金から緑色の葉っぱに変化していきます。切り戻し剪定を行うと新芽が出るため、ゴールデンガールの名のとおり再び黄金の葉を楽しめるでしょう。その名の通りの葉をもつスペード
スペードは名前のとおりの形の葉を持つワイヤープランツです。他のワイヤープランツに比べて葉の間隔があり上や横へとツタを伸ばしていくため、芸術的なシルエットも楽しめる品種。落ち着いた雰囲気もあるため、寝室や玄関に飾るのもよりおしゃれで素敵です。寄せ植えのアクセントとしても活躍する種類といえるでしょう。ワイヤープランツを育てるのに必要なもの
ワイヤープランツの適切な育て方を実践するために必要なものをご紹介します。必要なものは一般的な観葉植物を育てるときに用意する道具と同じです。どれも園芸店や100均でも手軽に購入できます。水を与えるためのジョウロ
まずは水やりに必要なジョウロを用意しましょう。ジョウロはあまり大きすぎると水やりがしにくいため、鉢のサイズに合わせたものを選ぶのがおすすめです。葉水をするのに必要な霧吹き
霧吹きは葉水をするのに必要な道具で、100均でも購入できます。葉水とは葉に水を散布して濡らすことで、乾燥やハダニなどの害虫予防に効果的です。大きくなりすぎないように切るための剪定ばさみ
丈夫で生育スピ―ドが速いワイヤープランツは定期的な剪定をすることで、大きくなりすぎないようにできます。剪定に使うはさみはスパっと切れる切れ味のよいものを選んでください。液体タイプの肥料
ワイヤープランツは肥料を与えるとより丈夫に育ちます。肥料は水で希釈して与える液体タイプが手軽でおすすめです。液体肥料は水やりと一緒に与えられるため手軽なだけでなく、与えすぎても水で流せるメリットがあります。ワイヤープランツの育て方【置き場所】
ワイヤープランツの育て方のポイント1つ目は、置き場所から解説します。ワイヤープランツは耐陰性と耐暑性があるため、屋外・室内どちらでも育つ植物です。ただし屋外と室内の両方ではなく、どちらかに固定して育てましょう。頻繁に移動しているとワイヤープランツが対応しきれず、生育に悪影響を及ぼします。屋外・室内それぞれの育て方の置き場所についての注意点もチェックしておきましょう。屋外では少しでも日当たりがあればどこでも良い
ワイヤープランツを屋外で育てる場合は少しでも日当たりがあれば、どこでも問題ありません。ただし直射日光に長い時間当たると葉焼けする可能性があるため、明るい日陰だと安全です。室内ではエアコンの風が直接当たらない場所に置く
ワイヤープランツは明るい場所を好むため、室内でも直射日光を避けた日当たりの良い場所で管理しましょう。また日当たりと同じくらい重要なのが、風通しです。壁に囲まれた場所ではなく、風通しの良い場所で管理することで葉が呼吸できるようになり生育を促せます。ただし室内ではエアコンの風には要注意です。エアコンの風が直接葉に当たると乾燥して葉っぱが落ちたり、弱ってしまう可能性があります。もちろんエアコンの風だけでなく、扇風機にも注意してださいね。ワイヤープランツの育て方【水やり・葉水】
ワイヤープランツの育て方の2つ目のポイントは、水やりと葉水です。水やりは生育するために重要な育て方のポイントの一つで、水与えすぎても少なすぎても植物を弱らせてしまいます。水やりで失敗しないためにも、水を与えるタイミングと注意点を確認しておきましょう。土が乾いたらたっぷり水をあげる
鉢植えのワイヤープランツの水やりは、土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。土の表面を触ってみてサラサラしていれば、水やりをしてください。地植えの場合は植え付け後は水やりはほとんど必要ありません。 ただし1週間近く雨が降らない日が続く真夏は、夕方以降に水やりをしましょう。涼しい時間帯に水やりをすることで、土が煮えるのを防ぎます。水やりをしすぎると根腐れになってしまう
水やりをするときは先ほどお伝えしたように、土が乾いたのを確認してから与えてください。土が濡れたまま次々と水やりをすると、加湿状態になり根が水分を吸収しきれず根腐れを起こします。根腐れを起こすと最悪の場合、枯れてしまうため水やりは土の状態をチェックしてから行ってくださいね。また鉢植えの場合は受け皿に溜まった水は毎回捨てて、清潔にしておくことも根腐れ予防になります。水切れに注意しながらこまめに葉水をする
水の与えすぎに注意する一方で、水切れにも気をつけなければなりません。水切れが続きワイヤープランツが乾燥すると弱ってしまい、枯れる可能性もあります。とくに室内ではエアコンなどの空調で乾燥しやすくなっているため、予防策としてこまめに葉水を行うといいでしょう。葉水とは霧吹きで葉を濡らし、適度な湿度を保つこと。葉水をすることで乾燥だけでなく、ハダニなどの害虫予防にも効果的です。ワイヤープランツの育て方【肥料】
ワイヤープランツの育て方の3つ目のポイントは肥料の与え方です。肥料は植物を丈夫に成長させてくれる一方で、与える時期や種類についても知っておくとより健康な育て方ができます。ワイヤープランツに肥料を与えるポイントをご紹介します。肥料は5月から10月の間にあげる
ワイヤープランツの肥料は5月~10月の生育期に与えましょう。生育期とは植物の生育がもっとも活発な時期です。生育期に肥料を与えることで、よりぐんぐん成長できるでしょう。ただし5月~10月以外の時期は生育が緩やかなため、肥料を与えると逆に枯らせてしまうため注意が必要です。2週間に1回、水やりの代わりに液肥をあげる
ワイヤープランツは2週間に1回、水やりの代わりに液肥を与えましょう。液肥とは液体肥料のことで、水で希釈して与えます。園芸店やホームセンターではすでに希釈されている液肥も入手可能です。ただし肥料を与える際は、必ず規定の量を守ってください。 必要以上に液体肥料を与えてしまうと、根がダメージを受けて水分などを吸い上げられなくなり肥料焼けを起こします。もし肥料を与えすぎてしまった場合は、たくさんの水やりをすると流せるため焦らず水を与えて様子を見ましょう。ワイヤープランツの育て方【剪定】
ワイヤープランツの育て方の4つ目のポイントは剪定方法です。ワイヤープランツは生育スピードが速くツタや葉をぐんぐん伸ばす植物。そのため定期的な剪定で全体のバランスを整える必要があります。ただし剪定も適切な時期があるため、チェックしておきましょう。剪定は4月から10月の間にする
ワイヤープランツの剪定は4月~10月の生育期に行いましょう。可能であれば生育期の前半である4月~6月までのあいだにしておくと、より新芽が出やすくなります。11月以降は生育がゆるやかになり、剪定で受けたダメージを回復できなくなるため避けてください。伸びすぎたツルを剪定して適度なバランスを維持する
ワイヤープランツを剪定するときは伸びすぎたツルをカットして、適度なバランスが維持できるように整えましょう。伸びすぎたツルを剪定することで全体がすっきりとなり、日光も当たりやすくなります。ワイヤープランツは生育が速いため、毎年こまめに剪定を行っても問題ありません。葉が落ちたり変色したツルを剪定して新しい芽を生えやすくする
伸びすぎたツルを剪定するだけでなく、葉が落ちたり変色した部分もカットすることで新しい芽が生えやすくなります。古いツルを残していると栄養分が伸びた部分にばかり集中してしまうため、剪定で植物全体に栄養が行き渡るようにするというわけです。 生育期であれば切り落とした部分からすぐに根元から新芽が生えてくるため、古いツタは思い切って剪定して問題ありません。それよりもこまめな剪定が、ワイヤープランツの元気な状態を維持する育て方のポイントです。ワイヤープランツの剪定手順
ワイヤープランツの剪定は「切り戻し」という方法で行います。切り戻しとは伸びすぎたツルや葉を切り落とし、全体のバランスを整える剪定方法です。 ワイヤープランツの切り戻し剪定の手順は、まず少し離れた場所から植物を見て完成形のシルエットをイメージします。あとはイメージに合わせて伸びすぎたツタや絡まっている部分、変色したところをカットしていくだけです。 剪定するときは躊躇せずスパっときることが重要。剪定ばさみの切れ味が悪いとツタの細胞が潰れてしまい、新芽が出にくくなるため注意してください。ワイヤープランツの育て方【植え替え】
ワイヤープランツの育て方の5つ目のポイントは植え替えです。ワイヤープランツは成長が速いため、定期的な植え替えが必要。元気なワイヤープランツを育てるためにも、植え替え方法はマスターしておきましょう。鉢植えで育てている場合は2年に1度植え替える
ワイヤープランツを鉢植えで育てている場合は、2年に1回は植え替えが必要です。植物は成長とともに根も伸ばしています。そのため植え替えを行わないと伸びた根が鉢の中で窮屈な状態になり、根詰まりの原因になるため注意が必要です。根詰まりを起こすと根が十分に機能しなくなりそのうち根腐れを起こし、最悪の場合枯れてしまいます。 毎年植え替える必要はありませんが、最低でも2年に1回は根をチェックして新しい土に交換してあげることもワイヤープランツの育て方で重要なケアです。植え付けするときは夏と冬をさける
ワイヤープランツを植え付けは生育期に行い、真夏と真冬は避けてください。植え替えは少なからず植物にダメージを与える行為のため、回復力のある生育期に行います。真夏と真冬は生育が緩やかになり、ダメージを回復できずに枯れる可能性もあるため避けましょう。ワイヤープランツの植え替え時期は、4月~6月がが最適です。一回り大きい鉢を用意するか、地植えなども検討する
ワイヤープランツを植え替える際は、成長に合わせて一回り大きい鉢を用意しましょう。一回り大きい鉢に植え替えることで、通気性もよくなり根も成長しやすくなります。ワイヤープランツは他の植物と一緒に寄せ植えもできるため、アレンジして楽しむのもおすすめです。 またワイヤープランツは地植えもできるため、植え替えのタイミングで鉢植えから切り替えるのも一つの方法。地植えではこまめな水やりや定期的な植え替えも不要なため、お手入れも少なく済みます。ワイヤープランツの植え替え手順
ワイヤープランツの植え替え手順は次のとおりです。- 植え替えの数日前から水やりを控え、土を乾燥させえておく
- 作業場所にビニールシートを敷く
- 一回り大きい鉢に鉢底ネット→鉢底石の順に敷く
- 土を1/3まで入れる
- 鉢からワイヤープランツを引き抜き、根についた土をほぐし落とす
- 黒い根は切り落とす
- 新しい鉢にワイヤープランツを入れ、縁の3cm下まで土を入れる
- 根と土の隙間を埋めるように、割りばしなどで整える
- 鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをする
ワイヤープランツの増やし方
ワイヤープランツの適切な育て方を実践して元気に育てることができれば、増やすことも可能です。ワイヤープランツの増やし方には3つの方法があります。適切な育て方を実践して植物を自分で増やせるようになれば、お部屋やお庭を今よりさらに明るくできますよ。初心者でも簡単な挿し木
ワイヤープランツを増やす方法でもっとも簡単で、成功率が高いのは挿し木です。挿し木とはカットしたツタを土に挿して増やす方法。挿し木は剪定でカットしたツタを土に挿して増やすこともできます。複雑な技術も不要で簡単にできる作業のため、初心者におすすめの増やし方です。挿し木をする場合は、生育期の前半である5月~6月頃に行います。そのままでもおしゃれな水栽培や水挿し
ワイヤープランツの増やし方には水栽培や水挿しという方法もあります。水挿しとは名前の通り、切ったツタを水に挿して生育させる方法です。水挿しで成長させ、土ではなく水で栽培することを水栽培といいます。水挿しは土を使わないため害虫が発生しにくく、衛生的で室内で育てるのにおすすめの方法です。 水挿しや水栽培では水やりではなく、水を交換するため毎日土の状態をチェックする手間も省けます。透明な容器に入れれば涼し気でおしゃれなインテリアにもなりますよ。水挿しも成長が活発な生育期に行いましょう。ハンギングなどに最適な株分け
株分けとはワイヤープランツの株を切り分けて、別の土に植え替えて増やす方法です。挿し木や水挿しとは異なり少し手間はかかりますが、根ごと切り分けて育てるため生育スピードも速いのが特徴。株分けは植え替え同様、真夏と真冬を避けた時期に行ってください。ワイヤープランツの復活方法
丈夫で育てやすいといわれるワイヤープランツも、気候の変化や害虫の被害により弱ってしまうこともあります。日本のように四季がある地域では通年同じ育て方ではなく、時期に合わせたケアが必要です。そのため慣れないうちはトラブルが起きる可能性もあるため、もしものときに備えて対処法・復活方法を確認しておきましょう。水の過不足が原因なら水やりチェッカーなどで管理の方法を変える
植物を育てるうえで多いトラブルが水不足と水のやりすぎです。たとえば真夏の場合は水やりをしても高温ですぐに土がカラカラになってしまいます。そのため土の状態を見ながら朝・夕の2回水やりが必要な場合も。反対に土がカラカラにならないようにと、次々に水やりをして鉢内が加湿状態になることもあります。どちらも根腐れの原因になるため、気候に合わせて土の状態を見ながら水やりをすることが、根を弱らせない育て方のポイントの一つです。 とはいえ慣れないうちは水やりのタイミングを見極めるのが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。そんなときは適切な水やりのタイミングを簡単に知ることができる「水やりチェッカー」なども通販や園芸店で購入できるため、活用するのもおすすめ。水やりチェッカーは土に挿しておくだけで、鉢内の水分量がわかる優れものです。日光が強すぎた場合は遮光をする
ワイヤープランツは直射日光が苦手な植物で、長い時間当たると葉が変色し落ちることもあります。もしも日光が強すぎる場合は、レースカーテンや遮光ネットを利用して、適度な明るさに調節しましょう。冬越しを室内で行う
ワイヤープランツは真夏を除いた4月~10月が生育期です。そのため気温が低くなる冬は生育が緩やかになるため、寒さにも注意が必要。-5℃までは耐えられますが、屋外で管理している場合は氷点下になる前に室内へ移動しておくと安全に冬越しできます。 地植えの場合は移動が難しいためそのままでも問題ありませんが、寒さで葉が落ちるかもしれません。とはいえ丈夫なワイヤープランツは葉が落ちても根が元気であれば、気温の上昇とともに新芽が出てくるため安心してくださいね。病害虫がついていたら駆除剤を使う
ワイヤープランツに発生しやすい害虫はハダニやアブラムシです。ハダニは乾燥した葉裏につく白い粉のような害虫で、アブラムシは新芽やツタにつきます。害虫は植物を弱らせるため、発見したらすぐに駆除しましょう。ハダニは霧吹きで葉水をすると駆除が可能です。 しかし多量に発生している場合は、植物用の害虫駆除剤を使用しましょう。アブラムシは歯ブラシなどで直接取り除くことが可能。ただし取り除く際に土に落ちてしまうと、被害が広がる可能性もあるため慎重に行ってください。 アブラムシも園芸用の害虫駆除剤を使用してもいいでしょう。園芸用の害虫駆除剤には手軽なスプレータイプも数多く販売されており、ホームセンターや園芸店でも購入できます。ワイヤープランツの花を咲かせるには
元気なワイヤープランツは生育期になると白い小花を咲かせます。とくに5月~8月に花を咲かせることが多く、開花後はベルのような実をつけるのも特徴です。ただし必ず花が咲くわけでななく、元気なワイヤープランツだけ開花します。花を楽しみたい方はご紹介する置き場所や水やり、土選びにも注意してみてください。花を咲かせるために注意するべきこと
ワイヤープランツの花を咲かせるためには、適切な栽培方法を実践することが重要。具体的にはこれからご紹介する日光や水やり、土選びが大切です。カーテン越しなどの柔らかい日光にあてる
ワイヤープランツは直射日光を避けた柔らかい日光に当てて育てましょう。室内ではレースカーテン越しの窓辺が適しています。屋外であれば遮光ネットを利用し明るい日陰で管理しましょう。日光が入らない暗い場所では、残念ながら花は咲きません。一度水切れをすると再生不可能になってしまう
ワイヤープランツは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするのが基本。その一方で乾燥している時間が長すぎると水切れを起こます。一度水切れを起こすとツタや葉も乾燥してチリチリ弱ってしまい、元には戻りません。弱った部分はカットすると新芽を出しますが開花が先延ばしになってしまうため、水切れしないよう生育期はこまめに土をチェックしておきましょう。植え替えをするときは花の培養土を使う
開花させたい場合は植え替え時に花の培養土を使うと効果的です。市販の草花用培養土はそのまま使えるため、初心者にもおすすめ。配合して土を作る場合は赤玉土6:腐葉土3:軽石1の割合で、水はけと通気性をよくしておきましょう。花を咲かせる種類
ワイヤープランツの花を咲かせる人気の種類をご紹介します。種類によって異なる葉についた小花は、ワイヤープランツをより可愛らしい印象にしてくれるでしょう。ワイヤープランツが開花すると植物の成長を実感できますよ。スポットライト
スポットライトは葉にピンクと白色の斑が入ったワイヤープランツです。中には黄色も混じった斑模様も見られる種類で人気があります。暑さや乾燥で斑が薄くなり消えることもあるため、適切な環境で育てると安定して斑模様を維持できるでしょう。開花時期になると半透明にも見える葉っぱの半分ほどの大きさの花を咲かせます。スペード
葉っぱがトランプのスペードの形をしていることから名づけられたワイヤープランツです。実際の葉の形はスペードよりも、三つ葉のクローバーに近いシルエットをしています。葉っぱ同士の間隔があいており、ツタも下へ垂れ下がるよりは上へと伸びるが特徴です。開花すると白色の小花をつけるため、生け花のような雰囲気も感じられるでしょう。アクシラリス
アクシラリスは艶のあるツタに小さな丸い葉をたくさん付けるワイヤープランツです。葉が密集していることから、地植えのグランドカバーとしても活用されています。花は白色だけでなく薄黄色に色づくものもあり、他のワイヤープランツとは違った雰囲気も楽しめるでしょう。コンプレッサ
コンプレッサはワイヤープランツの中でも比較的大きい葉っぱをつけるのが特徴です。生育旺盛で最大で4cmの葉をつけることもあります。そのためグランドカバーはもちろん、リースなどのフラワーアレンジメントにも利用される種類です。花は半透明にも見える白い小花を咲かせます。アストニー
アストニーはハート型の葉っぱが特徴で、別名「ワイヤーハート」とも呼ばれています。葉っぱは小さいためどちらかというと室内向きの種類です。花は他のワイヤープランツと同じく、白い小花を咲かせます。ハート型の葉っぱと柔らかな白色の花でより可愛らしい雰囲気を楽しめるでしょう。【まとめ】ワイヤープランツの育て方!正しい水やりや植え替えを徹底紹介
今回はワイヤープランツの育て方を詳しく解説しました。 今回のポイントは- ワイヤープランツを育てるのにはジョウロや霧吹き、切れ味のよい剪定ばさみや肥料が必要
- ワイヤープランツは直射日光とエアコンの風を避けた明るい日陰が最適な置き場所
- ワイヤープランツの水やりは土が乾いたらたっぷり与え、水切れとやり過ぎに注意する
- ワイヤープランツの肥料は5月~10月に液体肥料を与える
- ワイヤープランツの剪定は4月~10月に切り戻しで行い、古い葉や伸びすぎたツルをカットしバランスを整える
- ワイヤープランツは2年に1回、夏と冬を避けた生育期に一回り大きい鉢に植え替えるか地植えにする
- ワイヤープランツは適切な育て方で丈夫に成長できれば、挿し木や水挿し、株分けで増やせる