クリスマスの代表的な植物ヒイラギとは?リース飾りや魔除け効果を紹介

クリスマスの代表的な植物ヒイラギとは?リース飾りや魔除け効果を紹介
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綺麗な白い花を咲かせ、一年中艶やかな葉を茂らせるヒイラギ。ギザギザとした形の葉が特徴的で、晩秋に赤い実が付くとクリスマスの季節に「クリスマス・ホーリー」と呼ばれ生花や花材として多く流通します。クリスマスツリーの装飾はもちろん、ケーキなど製菓のオーナメントとして今や欠かせないアイテムですね。季節の風物詩として親しまれているヒイラギですが、なぜクリスマスの象徴となったのか由来やその歴史をご存じでしょうか。今回はヒイラギとクリスマスの関係について深掘りしていきます。また、節分に使われるヒイラギとの違いについても解説していきます。 この記事では、
  • ヒイラギ(柊)ってどんな花?
  • クリスマスリースにヒイラギが使われるのはなぜ?
  • 節分で使われるヒイラギとの違い
  • ヒイラギのイラストを使ってみよう
  • 折り紙でヒイラギの飾りを手作りしよう
  • クリスマスソング「ヒイラギかざろう」の由来や意味
上記について詳しく解説していきます。 この記事を最後まで読んで頂ければ、ヒイラギの特徴やクリスマスリースに使われる理由などが分かります。また合わせて、節分の際に飾られるヒイラギとの違いや、手作りの飾りの簡単な作り方についてもご紹介しています。今までなんとなく飾っていたヒイラギについて深く知ることで、より素敵なクリスマスを迎える参考にして頂けたら幸いです。

ヒイラギ(柊)はそもそもどんな花なの?

ヒイラギ(柊)はそもそもどんな花なの?
最初にヒイラギはどのような花なのか解説していきます。特徴や用途などについて見ていきましょう。

ヒイラギはクリスマス様々な用途で使われる

ヒイラギはクリスマスを象徴する植物として、日本のみならず世界中で親しまれています。

クリスマスのリース

艶やかな緑色の葉と赤い実が可愛らしいヒイラギは、クリスマスのリースに使われることが多いです。ヒイラギのリースを家に飾るだけで、冬の寒さの中でもほっこりとした癒しを感じる人も多いと思います。最近では、クリスマスシーズンになるとお店だけでなく、一般家庭の玄関先でもよく見かけるようになりましたね。

クリスマスケーキなどの製菓オーナメント

クリスマスに欠かせないケーキのオーナメントとしても、ヒイラギが多く使われます。クリスマスカラーのヒイラギは、白い生クリームやチョコレートと相性抜群でひとつ添えるだけで見栄えが良くなります。ケーキに季節感を加えるアクセントとして大活躍です。

クリスマスキャンドルの装飾

日本ではあまり馴染みがないかも知れませんが、ヒイラギはクリスマスキャンドルの装飾としてもよく使われます。古代ヨーロッパの習慣ではヒイラギを冬至の時期に飾り、無事に春が到来することを祈っていました。この伝統がクリスマスに引き継がれたと考えられています。また、常緑樹が永遠の生命の象徴であるとされ、キリストの誕生を祝うクリスマスに結びつけられたとも言われています。

クリスマスの飾りのヒイラギの正式名称はセイヨウヒイラギ

先にご紹介したようなクリスマスの飾りに使われるヒイラギは、正式名称で「セイヨウヒイラギ」と言います。他にも「ヒイラギ(柊)」という植物が存在しますが、全く別の種類になりますので間違えないようにしましょう。両者の違いについては、後に詳しく解説しますのでそちらをご覧ください。

赤い実をつける

クリスマスの季節に出回るセイヨウヒイラギは、ギザギザとした緑色の葉に赤い実を付けるのが特徴です。春から初夏にかけて白い花を咲かせ、晩秋にたくさんの赤い実がなります。一般的に「イングリッシュホーリー」や「クリスマスホーリー」という別名で呼ばれることもあります。

ヒイラギは魔除けとして使われることもある

ヒイラギの葉には鋭いトゲがあります。日本では古くから、先の尖ったものが魔除けや厄除けに効果的だと考えられており、ヒイラギが用いられることもあるようです。また、常緑樹で年中青々とした葉を保つ性質が、生命力の強さや不死を象徴していることから魔除けの力があるとされてきました。

クリスマスリースにヒイラギが使われるのはなぜ?その理由は?

クリスマスリースにヒイラギが使われるのはなぜ?その理由は?
ここでは、ヒイラギがクリスマスリースに使われるようになった理由についてご紹介していきます。ヒイラギに込められた、人々のさまざまな思いについて見ていきましょう。

ヒイラギは常緑植物で農作物の繁栄の意味がある

先にもお話しした通り、ヒイラギは年中緑の葉を茂らせる常緑樹です。厳しい寒さの中でも元気に育つ常緑の植物は、農作物の繁栄の意味を持つとされています。また、リースが輪の形状をしていることから、途切れることなく永遠に続くという意味が込められてクリスマスのリースに取り入れられたとも考えられています。

十字架に掛けられたキリストのいばらの冠(荊冠)を表しているという説もある

キリスト教においては、ヒイラギはキリストの足元に初めて生えた植物と言われています。そして、その尖った葉はキリストが処刑された時のイバラの冠を、赤い実はキリストの血を表していると語り継がれています。このような信仰から、ヒイラギには魔除けの力があるとされ、クリスマスリースなどで飾られるようになりました。

節分のヒイラギとクリスマスのヒイラギは違う

節分のヒイラギとクリスマスのヒイラギは違う
節分とクリスマスで飾られる「ヒイラギ」が実は別の植物であることをご存じでしょうか。ここでは、両者の違いについて解説していきますので見分ける際の参考にしてください。

節分はヒイラギでクリスマスはセイヨウヒイラギを使う

ヒイラギと聞くと一般的に、クリスマスの飾りでよく目にする赤い実が付く植物を思い浮かべる人が多いと思いのではないでしょうか。このクリスマスのイメージが強い「セイヨウヒイラギ」と間違われやすいのが、日本で古くから節分で飾られる「ヒイラギ」です。鬼がヒイラギの尖った葉を恐れたことから、鬼の嫌いなイワシの頭とともに魔除けとして飾られています。

ヒイラギはモチノキ科でセイヨウヒイラギはモクセイ科

同じ名前を共有しているので紛らわしいのですが、両者は全く異なる植物です。ヒイラギは日本で自生するモクセイ科セイヨウヒイラギは昭和の時代に輸入されたモチノキ科になります。どちらも常緑樹で尖った葉を持つことから、魔除けとして似たような意味合いを持っています。

ヒイラギは冬、セイヨウヒイラギは春に花を咲かせる

共通点が多いヒイラギとセイヨウヒイラギですが、花の時期に違いがあります。ヒイラギは11月頃に花を咲かせて春になると黒い実が熟します。一方でセイヨウヒイラギは5月頃に花期を迎え、秋から冬にかけて赤い実を付けます。花の色は同じ白色ですが、開花や結実の時期で見分けることができます。

ヒイラギのイラストを使ってみよう!

ヒイラギのイラストを使ってみよう!
最近ではさまざまなサイトで誰でも使えるイラスト画像が提供されていますね。無料で使用できるものも多く、気軽に活用できるのが魅力です。

ヒイラギのイラストは無料でおしゃれな素材が多い

クリスマスや冬の装飾として人気のヒイラギは、ウェブ上でも可愛いものからおしゃれなものまで、さまざまなデザインの素材があります。無料で画像が使用できるサイトも多いので季節感を演出したい時などにとても便利です。選択肢が多いので、きっとお気に入りのイラストが見つかるでしょう。

手書きのイラストも豊富

需要の高いヒイラギのイラストは、クリエイターやデザイナーにも人気で手書きの素材が豊富にあります。柔らかいタッチのイラストやシャープなラインアートなどオリジナリティー溢れる作品に出会うことができます。手書きならではの個性的なイラストをお探しの場合は是非探してみてください。

【手作りの飾り】ヒイラギを折り紙や画用紙で簡単に作ろう!

【手作りの飾り】ヒイラギを折り紙や画用紙で簡単に作ろう!
ここからは、ヒイラギを折り紙や画用紙で作る折り方についてご紹介していきます。簡単に作ることができるので、参考にしてチャレンジしてみてください。

折り紙でのヒイラギの作り方

緑色の折り紙や画用紙が準備できたら、以下の手順で追っていきましょう。
  1. 最初に対角線に折り目をつけます
  2. 開いたら向かい合った上下の角を、中央に合わせるように折ります
  3. さらにもう一度上下のふちを、中央の折り目に合わせるように折ります
  4. 折り紙の長い辺が半分になるように、斜めに合わせるように折ります
  5. 表に出てきた白い面が裏側に回るように、もう一度斜めに折ったら葉の完成です
  6. 実は赤い折り紙を切るか、丸いシールを使って葉に貼り付けます
葉のふちのラインがしっかり出るように折ると、よりギザギザ感が演出できます。ヒイラギをたくさん作って繋げると、豪華なクリスマスリースにアレンジできますよ。

折り紙のヒイラギを組み合わせたクリスマスツリーベルの作り方

ヒイラギが完成したら、クリスマスツリーベルにも挑戦してみましょう。折り方の手順は以下の通りです。
  1. 折り紙を半分に折って折り目を付けます
  2. 開いたら上部の左右の角を中心線に合わせるように折ります
  3. 裏返して下のふちを1cmほど上に折ります
  4. また裏返して上の三角の部分を下に折ります
  5. 下部の左右の角を三角の中心に合わせるように折ります
  6. 上部の左右の角をベルの形になるように、斜めに調整して折ったら完成です
ベルは黄色か金色、銀色の折り紙で作るとよりクオリティが高くなるのでおすすめです。最初に作ったヒイラギと組み合わせると素敵なベル折り紙のオーナメントに変身しますよ。

クリスマスソングの「ヒイラギかざろう」

クリスマスソングの「ヒイラギかざろう」
最後に、クリスマスソングの「ヒイラギかざろう」についてご紹介していきます。タイトルだけでは馴染みがないかも知れませんが、クリスマスの時期になると誰もが耳にする定番の曲の由来や意味について見ていきましょう。

原曲は英語圏のNos galanという曲

ヒイラギかざろう」は英題で「Deck the Halls」と言い、19世紀にアメリカで作られたクリスマスソングです。その原曲は16世紀に英語圏で作られた「Nos galan」という曲で、もとは新年を祝うためのものでした。18世紀末にこのメロディに英語の歌詞が付けられて、19世紀にはクリスマスソングにアレンジされたと言われています。明るく軽快な曲調が特徴で現在では世界中で親しまれています。

ヒイラギに関する歌詞の一部

曲の中で「ヒイラギかざろう」というフレーズが登場します。歌詞では、生命力や復活を象徴するヒイラギをかざることで、クリスマスの祝祭ムードを盛り上げ家を明るくするという意味を持っています。この歌は18世紀までに遡る伝統的なクリスマスキャロルで、喜びや幸せな団らんを称える内容になっています。

まとめ

ヒイラギとクリスマスの関係について詳しく解説してきました。 本記事の内容は、
  • ヒイラギはクリスマスに、リースや製菓オーナメント、キャンドルの装飾などさまざまな用途で使われる。
  • 葉にトゲがあることから、古くから魔除けの効果があるとされている。
  • 常緑植物で農作物繁栄の意味を持つことや、キリストのイバラの冠を表すという説からクリスマスリースに使われるようになった。
  • クリスマスで使うのはモチノキ科のセイヨウヒイラギで、節分はモクセイ科のヒイラギで全く別の植物。
  • ヒイラギのイラスト画像は無料のものや手書きのも多く気軽に使用できる。
  • ヒイラギは折り紙で簡単に作れてアレンジの幅も広く、ベル折り紙などの飾りになる。
  • クリスマスソングの「ヒイラギかざろう」の原曲は16世紀のウェールズ民謡である「Nos galan」で、クリスマスを祝い称える内容になっている。

ヒイラギがクリスマスにさまざまな用途で飾られるのには、多くはキリスト教や古代の言い伝えなどが由来しています。見た目の華やかさだけでなく、冬の寒さにも耐える性質が生命力の強さの象徴を連想させることから、クリスマスの装飾に結びついていることも分かります。是非今回ご紹介した内容をきっかけに理解を深め、より充実したクリスマスを過ごしてください。また、手作りの飾りも簡単に作ることができるので、お気に入りの作品作りに挑戦してみてくださいね。

東京寿園では、他にも植物に関するたくさんの記事をご用意しております。植物の育て方やその他気になることがあれば、是非参考にしてください。最後までお読みいただきありがとうございました。