ビカクシダ・ネザーランド(コウモリラン)の特徴や育て方を紹介!

ビカクシダ・ネザーランド(コウモリラン)の特徴や育て方を紹介!
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目次

ビカクシダ・ネザーランドという種類のコウモリランを、ネット上やおしゃれなカフェやお家で、見たことのある方も多いことでしょう。 爽やかな緑や特徴的な葉の形から、自分で育ててみたいけど難しそう、どこで売っているのかわからない、という方もいますよね。 そこで当記事では、
  • ビカクシダ・ネザーランドの特徴
  • 他のコウモリランとの違いや育て方
  • 植え替えの仕方や増やす方法
  • ネザーランドはどこで売っているのか
  • ネザーランドのおしゃれな飾り方
上記の内容についてご紹介します。 当記事を最後まで読んでいただければ、ビカクシダ・ネザーランドの育て方を知り、インテリアとしておしゃれに飾る方法についてもマスターできます。ぜひ最後までご覧ください。

ビカクシダ・ネザーランド(コウモリラン)とは

観葉植物として人気が高いビカクシダ・ネザーランドは、どのような植物なのでしょうか。その特徴をご紹介します。

ビフルカツムを改良した品種

ビカクシダ・ネザーランド(学名:Platycerium bifurcatum 'Netherlands')は、熱帯地域に分布するビフルカツムを改良した品種です。そのためネザーランドの見た目は、ビフルカツムによく似ています。 違いとして挙げられるのは、ネザーランドの方が比較的、
  • 葉が広く丸みがある
  • 胞子葉が垂れにくい
  • 分岐が遅い
品種であるといった点です。ネザーランドの方がビフルカツムに比べて育てやすいため、これから育てたい方はネザーランドを選ぶと失敗が少ないと言えます。

鹿の角のような葉が特徴

ビカクシダ・ネザーランドは、熱帯地域が原産の植物で、鹿の角のような形をした葉が特徴的です。学名はPlatycerium bifurcatum'Netherlands'です。ビカクシダの名前は、その見た目から付けられており、「麋角(ビカク)」には大きな鹿の角という意味があります。

胞子葉

ビカクシダ・ネザーランドは、胞子葉を持つ植物です。その名の通り、胞子をつける葉で、前や上方向に成長します。

貯水葉

ネザーランドの胞子葉を見ると、その根元に見えるのが貯水葉です。胞子葉の根元で平たく育ち、水分を貯めることができます。

成長点

成長点は、胞子葉と貯水葉の中心にあります。別名リゾームと呼ばれ、毛がはけた芽のような形をしているのが特徴です。

ビカクシダ・ネザーランドと他の種類のコウモリランとの違い

ビカクシダ・ネザーランドは、他の種類のコウモリランに比べて育てやすい植物です。ビカクシダ・ネザーランドが育てやすいと言われる理由には、主に下記が挙げられます。

胞子葉が垂れにくい

ビカクシダ・ネザーランドには、胞子葉が垂れにくいという特徴があります。ビカクシダ・ネザーランドの胞子葉は大きく成長する部位です。横幅が広く、上向きに立ち上がりやすいため、鹿の角のような立派な姿を見ることができます。

寒さに強く育てやすい

ビカクシダ・ネザーランドは、寒さに強く育てやすいという特徴があります。耐寒性に加え、耐陰性にも優れており、環境を整えることが難しい人でも、室内で比較的育てやすい植物です。 ビカクシダ・ネザーランドは寒さ・日陰に比較的強い植物ではありますが、室内で育てる場合には、置き場所の気温は10度以上を保ち、可能な限り日の当たる場所を選びましょう。

ネザーランドの育て方

他の種類のコウモリランに比べて、育てやすいビカクシダ・ネザーランドですが、育てる際には気をつけなくてはならないことがあります。ネザーランドの育て方について見ていきましょう。

置き場所

耐寒性と耐陰性があり、育てやすいビカクシダ・ネザーランドですが、生育に好まれる環境があります。置き場所によっては枯れてしまったり、トラブルの原因になることもあるため、注意が必要です。

日光と高温多湿の環境を好む

ビカクシダ・ネザーランドは、日光と高温多湿の環境を好みます。日当たりが良く、風通しの良い環境に置くと元気に育ってくれますよ。 耐陰性があるため、室内でも育てることが可能です。室内では風通しが良く、日当たりの良い場所に置きましょう。ネザーランドは日光が好きなものの、直射日光が当たり続けると葉焼けの原因になります。置き場所が直射日光になっていないかの確認が必要です。

夏の日差しが強い時期は直射日光を避ける

ビカクシダ・ネザーランドは、夏の日差しが強い時期には、直射日光を避けてあげなくてはなりません。日光が好きなネザーランドですが、直射日光に当たり続けると葉焼けの原因になります。 しかしネザーランドを室内に入れたり、屋外に出したりを何度もすると、紫外線量の変化から生育に悪影響になります。屋外なら屋外の明るい日陰に移動させ、室内なら窓際から少し離してあげる程度の移動にしましょう。

冬は暖かい場所で育てる

ビカクシダ・ネザーランドは、他の種類のコウモリランに比べて耐寒性があるものの、多くの場合、日本の冬を屋外で越せるほどは強くありません。 ネザーランドを育てる際には、最低気温は10℃以上が好ましいです。気温の下がる秋冬は、室内に入れてあげ、気温のチェックをしてあげましょう。

水やり

ビカクシダ・ネザーランドの水やりにおける注意点をご紹介します。

土が乾いてから水やり

ビカクシダ・ネザーランドの水やりは、土が乾いてから、水をやるのが基本です。鉢植えで育てている場合、春夏は土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水をやります。この時、貯水葉に水がかかるように、水やりをしましょう。 しかし、水のやりすぎは根腐れの原因になります。鉢植えの受け皿に水を溜めて放置することも、根が痛む原因になるため、こまめに捨ててあげましょう。

冬場は水やりの頻度を減らす

春夏には土が乾いたらたっぷり水をやりますが、冬場は水やりの頻度を減らし、乾燥期間を伸ばします。乾燥期間を伸ばすことで、根腐れや凍傷防止になります。

成長期の5月~9月に植え替え

ビカクシダ・ネザーランドを植え替えたいと思った際には、ネザーランドの成長期の5月〜9月に植え替えるようにしましょう。 成長速度や度合いにもよりますが、2年〜3年に一度植え替えることが多いです。ネザーランドの植え替えの手順を解説します。

植え替えに必要なもの

  • ネザーランドのサイズに合う鉢植え
  • 水苔
鉢植えに植えて盆栽として楽しむ場合、用意する鉢植えは、プラスチック製のものが望ましいです。プラスチック製の鉢植えは保水性に優れているため、水不足で枯れてしまうことを避けられる可能性があります。

手順

  1. 土を取り除いた根で苔玉を覆う
  2. その上から根を水苔で覆う
  3. 鉢の底に軽石を敷き、植え付ける
  4. 水苔に水を吸わせて、半日陰の場所で管理
軽石は発泡スチロールなどでも代用できます。水苔は水をなかなか吸い込まないため、水を吸わせるにはバケツなどに水を張り、植木鉢ごと水の中に入れて、じっくり吸わせる方法があります。

成長期の5月~9月に肥料を

ビカクシダ・ネザーランドは、5月〜9月に成長期を迎えます。植え替えをこの時期にするのも、成長期に合わせるためです。 ネザーランドに肥料を与える際は、植え替えの際に緩効性肥料を混ぜ込みます。土に混ぜ込まない場合には、成長期の期間に置き肥や液肥をあげましょう。 置き肥の場合は、生育期に2ヶ月に1度のペースで置き、液肥の場合は2週間に1度、水やり代わりに水に薄めた液肥を与えます。冬場に肥料を与えると、根が痛む可能性があります。冬場に肥料を与えることは避けましょう。

増やし方

ビカクシダ・ネザーランドの増やし方は、大きく分けて2つあります。特に主流なのは株分け方法です。胞子から増やす方法に比べて手間がかからないため、慣れていない方は株分けで増やす方法を選びましょう。

株分けでの増やし方

  1. 子株を優しく切り取る
  2. 水苔に包み、板付けするか鉢に植える
  3. 明るい日陰で1ヶ月ほど様子を見ながら育てる
親株の胞子葉の下から出てくる子株の葉の数が、3枚以上あると株分けを安心して行えます。植え替え後、胞子葉や貯水葉の成長が見られたら、明るい室内か屋外の日陰に移動させます。

胞子からの増やし方

  1. タッパーに湿らせた水苔を敷く
  2. その上に胞子を撒く
  3. 植物LEDで光を与え、20℃〜25℃の温度で管理
密閉できる容器であれば、タッパーでなくとも可能です。1〜2ヶ月ほどで発芽する場合が多く、その後容器が狭くなったら、大きな容器に移し替えつつ様子を見ていきます。

ビカクシダ・ネザーランドはどこで購入できる?

ビカクシダ・ネザーランドを育てたいけど、近くの園芸店やホームセンターで見たことがない、そんな方も多いのではないでしょうか。ビカクシダ・ネザーランドは、どこで購入するのが主流なのでしょうか。見ていきましょう。

通販サイト

ビカクシダ・ネザーランドの購入方法として主流なのが、通販サイトでの購入です。せっかく育てるネザーランドなのだから、店頭で見て選びたいという方が多いでしょうが、実店舗販売は少ないのが現状です。 どこの通販サイトで買おうか悩んだ際には、写真をじっくり見て考えましょう。実物のように手に取っては見れないものの、サイトの運営者が判断がしやすいように、写真をたくさん撮って載せている場合が多いです。 葉の色や虫食い穴がないかどうかなど、実店舗で購入する際に見るポイントは、しっかりチェックしましょう。

園芸店・ホームセンター

ビカクシダ・ネザーランドは、園芸店やホームセンターで売られていることもあります。 しかし、ビカクシダ・ネザーランドはやや珍しい植物のため、実店舗販売で探すと大型の園芸店や品揃えの良いショップを探さなくてはなりません。また価格もネット通販の方が、低い場合もあります。 近くに何店舗もお店がある場合は、見て回ることも可能ですが、価格の比較や見つからない場合には、ネットショップを利用すると手間がかかりません。

ビカクシダ・ネザーランドのおしゃれな飾り方

ビカクシダ・ネザーランドは、コウモリの羽や鹿の角のように見える葉が、特徴的でおしゃれですよね。飾り方によっても、部屋の雰囲気が大きく変わるため、自分の部屋にあった飾り方を、ぜひ探してみてください。

苔玉アレンジ

ビカクシダ・ネザーランドのインテリアとしてのアレンジでは、小さめの苔玉で飾る方法が人気です。天井から苔玉で根を包んだネザーランドを吊り下げると、カフェのようなおしゃれ空間に仕上がります。 浮かせて飾るため、置き場所に困らないことや、水やりの頻度が少なくて良いのも人気のポイントです。苔玉アレンジでは、他の観葉植物とは一味違った雰囲気を味わえますよ。

板付け

ビカクシダ・ネザーランドの板付けという着生栽培も、人気のアレンジ方法です。板付けでは、コウモリランの形が活かされ、壁の余白を埋めて、お部屋の視線を上に持っていけるのもポイントです。 板付け方法では、窓際の壁にかけたりと日当たりの良い環境に飾りやすく、ネザーランドの成長にもメリットがあります。

コルク仕立て

板付け方法の中でも、コルク仕立ては少し雰囲気が変わります。まるで本当の木の枝に、ネザーランドが生えているかのような見た目で、自然の力を感じることができ、お部屋をさらにナチュラルに、癒し空間に変えることができます。 人工的に作られたものを感じたくないという方に、コルク仕立ては特におすすめの飾り方です。自身で着生させることも可能です。

鉢植え

メジャーな盆栽としての飾り方は、お部屋をヘルシーな雰囲気にすることができます。自然派な雰囲気が好きな方や、壁や天井付近に飾るのは避けたい方でも、鉢植えならかわいく飾ることが可能です。 ビカクシダ・ネザーランドの場合は、浮かせて飾る方法の人気が高く、鉢植えで飾りたいけど浮かせたいという方は、プラントハンガーを利用してネザーランドを飾ります。

ビカクシダ・ネザーランド(コウモリラン)の特徴や育て方を紹介!のまとめ

ここまでビカクシダ・ネザーランドについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、
  • ビカクシダ・ネザーランドはコウモリランの中では育てやすい
  • 日当たりが良く、風通しの良い場所を好むが、室内でも育成が可能
  • 水やりは土が乾燥してからが基本、肥料は成長期に合わせて与える
  • 苗の購入はネット通販が主流
  • お部屋の雰囲気に合わせた飾り方で楽しめる
です。ビカクシダ・ネザーランドは比較的育てやすい植物のため、コウモリランの入門にぴったりです。おしゃれな飾り方も多様にあり、楽しく育てながらインテリアとしても楽しめますよ。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。