オリヅルランが伸びすぎる原因と対処法を紹介!増やし方やケア方法も

オリヅルランが伸びすぎる原因と対処法を紹介!増やし方やケア方法も
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オリヅルランという植物をご存じですか? 生育旺盛な細長い美しい葉を持つ常緑性多年草で、そのスタイリッシュな見た目や、室内でも育てやすいことから初心者にもおすすめの観葉植物としても大変人気があります。 しかし生育旺盛な分、オリヅルランは伸びるスピードが速く、姿が崩れやすいとお悩みの方も多いんです。 そこでこの記事では
  • オリヅルランの基本情報
  • オリヅルランが伸びすぎる原因
  • 伸びすぎた時の対処法
  • オリヅルランの基本的な育て方
について詳しく解説していきます。オリヅルランの簡単な増やし方についてもまとめましたので、ぜひ最後まで読んで上手にオリヅルランの姿を楽しんでくださいね。

そもそもオリヅルランってどんな植物?

まずはオリヅルランはどんな植物なのか、原産地や植生、花言葉について理解を深めていきましょう。

放射線状に細く斑入りの葉が広がり爽やかな印象の植物

アフリカ、インドを中心とする温帯から熱帯原産のオリヅルランは、放射線状に細く斑入りの葉が広がる、爽やかな印象の植物です。リュウゼツラン科オリヅルラン属に分類されており、たくさん伸びたランナーの先に小さな子株ができる様子が折り鶴に見えることから、名前がつけられました。白と黄緑色の明るい葉が爽やかな印象を与え、ハンギングのインテリアグリーンとして人気があります。

春から秋にかけてランナー(匍匐茎)の節から白い花を咲かせる

ランナーは匍匐茎ともいい、ランナーの節から白い花を咲かせます。開花時期は春から秋にかけて。耐暑性はありますが、耐寒性が低いため冬はあまり生長せず、したがって冬は花が咲きません。このランナーの先にできた子株を水挿しして発根させ、簡単に増やすことができるのも楽しみ方の1つです。

オリヅルランの花言葉は「集う祝福」「子孫繁栄」「守り抜く愛」「祝賀」

 オリヅルランの花言葉は3つあり、それぞれがオリヅルランの特徴に由来しています。「集う祝福」と「子孫繁栄」はランナーの先に子株がどんどんできていく様子からつけられました。またオリヅルランは風水的に大変縁起が良いとされていて、そこから「祝賀」という花言葉がつけられました。そのため、新築祝いや引っ越し祝い、結婚祝いや誕生日などプレゼントにもおすすめの観葉植物です。

オリヅルランが伸びすぎているの大丈夫?

次に生育旺盛なオリヅルランの伸びるメリットとデメリットについて解説していきます。伸びすぎる印象がありますが、実際はどうなのでしょうか?

オリヅルランは生育旺盛で成長スピードが早い

まずオリヅルランは耐暑性が高いため、春から秋にかけて非常に驚く速さで葉を伸ばしていきます。日本で流通している園芸品種は草丈約30㎝程度ですが、環境がよければどんどんランナーを伸ばし気づけば大株になっていたということも。さらに根粒菌が根についており、肥料があまりなくても成長しますので、伸びすぎたという印象になります。

オリヅルランは伸びすぎると蒸れたり害虫の被害にあう可能性がある

あまり病害虫の心配のないオリヅルランではありますが、伸びすぎて葉が密集してくると風通しが悪くなり、害虫の被害にあう可能性があるため注意が必要です。またランナーがたくさん伸びてくると株の栄養が分散して、親株の葉色が薄くなって見た目もよくありません。適度に剪定してあげましょう。

成長を妨げてしまうのを避けるために適切に処理していく必要がある

 適度に剪定するといっても、具体的にどうしたらよいのかわからない、そんな方も安心です。オリヅルランは元々丈夫で成長が早いため、剪定してもすぐに葉が伸びて元気な姿になります。子株が増えたらランナーをカットしたり、葉が長すぎたら葉をカットしたりと状況に合わせて適切に処理してください

オリヅルランが伸びすぎる原因とは?

オリヅルランのお困りごとでよくある質問が、伸びすぎてしまうことです。オリヅルランが伸びすぎてしまう2つの原因について、ひとつずつ回答していきます。

ランナーが伸びて垂れ下がってしまう

よくあるのがランナーが伸びて垂れ下がってしまい、どうしたら良いかという質問です。オリヅルランは、ランナー(匍匐茎)と呼ばれる白い茎のようなものを伸ばして子株をつけます。生育旺盛でランナーを伸ばしてどんどん子株を増やしていきますが、子株が増えすぎて垂れ下がってしまい、見た目が悪くなるのが原因です

ランナー(匍匐茎)という白い茎を伸ばし子株を付ける

ランナーは主に成長期の春から秋にかけてどんどんと伸びてきます。ランナーが少ないうちはそのままでも構いませんが、1株に10本や20本もつけたままだと親株が弱ってしまいます。子株は小さくてかわいいのですが、増えすぎたら親株の様子を見ながら栄養が分散しないよう注意してください

子株が増えすぎてランナーが垂れることで見た目が悪くなる

10本や20本もつけたままでいると、ランナーが垂れさがり見た目が非常に悪くなってしまいます。葉が7、8枚ほどついた子株であれば独立して十分に育ちますから、子株のついたランナーを適度に剪定してください。切れ味の良いハサミで切って大丈夫です。

葉が長く伸びすぎてしまう

次に多い質問は、葉が長く伸びすぎてしまいどう対処すればいいのかということです。オリヅルランの葉は細長く、1枚1枚はあまりボリュームがありませんので、気づけば大きくなっていたということもよくあります。

春から秋にかけて株の成長と共に葉も伸びる

オリヅルランの成長期は5月~11月の春から秋にかけて、株が大きくなるにつれて葉もどんどんと伸びてきます。流通している品種は草丈30㎝といっていますが、鉢が大きかったり日当たりや風通しが良ければ株と共に葉も伸びすぎてしまいますよ。逆に冬は寒さで成長がほぼとまり、葉が伸びなくなります。

大きくなればなるほど成長スピードは上がる

 また少し困ったことに、株が大きくなれば大きくなるほど成長スピードが上がります。そのため少し前に葉をカットしたのに、1カ月したらもう元通りなんてことも。小まめに伸びすぎた葉をカットして、オリヅルランの形を整えてください。しかし切り過ぎると株が弱ってしまうため注意が必要です。

オリヅルランが伸びすぎた時の対処法

伸びすぎる原因がわかったところで、オリヅルランが伸びすぎた時の対処法をくわしく回答します。それぞれ対処法がありますから、お持ちの株に合わせて選んでください。

ランナーが伸びている場合:ランナーをカットし子株切り離す

まずランナーが伸びている場合、カットして子株を切り離していきます。準備するものは切れ味の良い剪定ハサミひとつ。

清潔なハサミを使ってランナーと子株を切っていく

剪定ハサミか清潔なハサミを準備してください。消毒済みであればさらにいいでしょう。方法は簡単、ハサミでランナーを根元からカットしましょう。この時、子株がついているランナーをはじめ、株全体を見ながら子株がついていないランナーも一緒にカットしていけば、シルエットが整っていきますよ。

切り離した子株で新しい株を増やすことができる

カットした子株に白い根が生えていれば、子株を使って新しい株を増やすこともできます。子株の下にもやしのようなものがあればOK。水耕栽培や小さなハンギングにして、お部屋の色んな場所で爽やかな印象を楽しめますよ。ただ水に挿したり、ハイドロカルチャーでポップな印象を楽しんだり、お好きな方法で挑戦してください。

葉が長く伸びている場合:葉をカットして形を整える

葉が長く伸びている場合は、葉をカットして形を整えましょう。葉のどの位置からカットするのか、優先順位も気になるところですね。

傷んだ葉や変色した葉を優先的に切り取る

まず優先的にカットするのは、傷んだ葉や茶色く変色した葉をカットしてください。傷む原因は寒さや鉢の移動など色々あります。傷んだ葉を放置しているとハダニやアブラムシ、カイガラムシがついて、株全体に広がってしまいます。見つけたらすぐにカットしましょう。

葉は付け根の少し前から切り取る

カットの方法は、葉の付け根の少し手前から切り取ります。特に葉が茶色く変色している場合、根詰まりでうまく吸水できていない可能性があります。根元から約5㎝くらいでOKです。剪定ハサミを消毒して、キレイに切り取りましょう。

切りすぎると株が弱ってしまうため切りすぎには注意

丈夫で生育旺盛なオリヅルランですが、剪定し過ぎると光合成ができなくなり株が弱ってしまうこともあります。切り過ぎには注意してください。成長期でも株に元気がない時は、傷んだ部分のみをカットして、元気になるまで待ちましょう

その他の対処法①:植え替えを行う

葉をカットしたり、ランナーを切るほかにも対処法があります。3つあるうちの1つ目は、植え替えを行うことです。植え替えは崩れやすい姿を整えるほかにも、根詰まりや根腐れなどのトラブルを解決するためにも効果的です。

成長が早いため根詰まりを起こしやすい

オリヅルランは成長がとても早いため、根詰まりを起こしやすい植物でもあります。鉢底から根が出ていれば間違いなく根詰まりですが、出ていなくても一度鉢から取り出して土が見えない位白い根がびっしり回っていればすぐにでも植え替えをしてください。

最低でも2年に1度は新しい鉢に植え替えを行う

植え替えの頻度は通常なら1年に1度、最低でも2年に1度は一回り新しい鉢に植え替えを行いましょう。植え替えに適した季節は、5月~10月。成長期に植え替えすれば、根や株が傷ついても株のダメージが少なくて済みますよ。

植え替えに必要なもの

植え替えに必要なものは以下の通りです。初心者の方でも簡単に植え替えできますよ。
  • 一回り大きな鉢
  • 観葉植物用培養土、もしくは自分で配合した用土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 小型のシャベル・スコップ
  • 清潔なハサミ
  • 割りばし
  • ビニールシート
 

植え替えの手順

  1. オリヅルランの土を乾燥させる
  2. 作業する場所にビニールシートを敷く
  3. 新しい鉢の底穴に鉢底ネットを被せ、鉢底石を敷き詰める
  4. 用土を鉢の1/3ほどまで入れる
  5. オリヅルランを元の鉢から抜き出す
  6. 根についた土を手でやさしく落とし、黒ずんだ根を切る
  7. 新しい鉢にオリヅルランを置く
  8. 鉢の縁から下2〜3cmのところまで土を入れる
  9. 土の表面を割りばしでつつき、根の隙間まで土をなじませる
  10. 鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをする
 

その他の対処法②:根を取り去る

次の対処法は、根を取り去る方法です。さきほど植え替えの時に、黒ずんだ根を切り落とすとお伝えしましたが、混みいった根を整理することで成長のスピードをコントロールすることができますよ。

植え替えのついでに根を減らすことで成長を緩やかにする

成長のスピードをコントロールするとは、根を減らすことで成長をゆるやかにできます。オリヅルランは根も葉も成長が早いため、根詰まりしやすい欠点があります。葉が黄色くなったり、鉢にヒビが入ったり、もしくは鉢皿に溜まった水が臭いなど症状があれば、すぐに植え替えして根を減らしましょう。

根の凹凸の細い部分から切り取る

具体的に根のどこを切るかというと、消毒済みのハサミで根のでこぼこの細い部分から切りましょう。太い部分と細い部分には役割があり、太い部分は主に水分を蓄える役割があります。太い根を切ると株が弱るため、土をほぐしてよく根を観察してから行ってください。

植え替え後は切り口が乾燥するまで水やりは不要

根を切った後は新しい鉢へ植え替えします。その時、根の切り口が乾燥するまで水やりしないようにしましょう。乾燥しないままだと根が切り口から細菌が入って腐ってきてしまいます。植え替え後、3日~4日後を目安に水やりしてください

その他の対処法③:切り戻し

最後の伸びすぎた時の対処法として、切り戻しがあります。切り戻しとはどんな対処法なのか具体的に確認していきましょう。

ある程度高さのあるオリヅルランで行うことができる

切り戻しとは、株の葉が密集している根元から上をばっさりと切ってしまうこと。ある程度高さのあるオリヅルランで効果的な対処法になります。あんまり大株になって葉が密集していたり、病害虫の被害にあっていたりなどの場合に行うと、風通しがよくなり弱っていた株が元気になるためおすすめです。

オリヅルランの幹を中央からバッサリと切り戻す

方法はオリヅルランの根元から葉をまとめてひとつに持ち、幹を中央からバッサリと切ります。長さの目安は根元から約20㎝上くらい。あまり根元に近い部分を切り戻すと、伸びるまで時間がかかりますので、お好みの長さを想像しながらカットしてくださいね。

やや難しい、見た目が変わるなどのデメリットがある

切り戻しは初心者には判断がつきにくく、さらに見た目が大きく変わるデメリットも存在します。やや難しい対処法となるため、もし初めてオリヅルランを育てる方や自信のない方、冬の期間はやめておきましょう。

【基本】オリヅルランの育て方

伸びすぎたオリヅルランの対処法を理解したところで、基本の育て方についても再確認しておきましょう。基本の育て方がわかれば、困ったことがあっても冷静に対処できますよ。

置き場所は日当たり・風通しの良い場所で管理する

まず基本の置き場所についてご紹介します。オリヅルランは日当たりのよい場所を好みます。ただし直射日光に当たると葉焼けしてしまうため、程よく日が当たる場所で管理してください。オリヅルランは移動が苦手です。戸外で育てているのなら戸外のまま、室内なら室内のまま、なるべく一つの場所に固定して育てましょう。

葉焼けを起こしやすいので夏の直射日光には注意

斑入りの品種が多いオリヅルランは夏の直射日光が苦手です。一日中日が当たる場所や西日が当たる場所はNGです。耐陰性も少しありますので屋内屋内どちらでも夏場をのぞき、日当たりのよい環境で育ててください。

冬は最低でも5度以上はキープする必要があるため室内での管理がおすすめ

オリヅルランは耐寒性が低いため、冬は室内での管理が基本です。室内でも最低5℃以上を保つようにしてください。また、室内ではエアコンの風が直接当たらない場所や窓辺から1、2mくらい離して置いて管理しましょう。

水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと水を与える

次は水やりについて解説します。基本は土の表面が乾いてからたっぷりと与えましょう。春夏はどんどん成長するため土の表面が乾いてから与えてください。しかし成長が鈍くなる秋から冬にかけては、注意が必要です。

冬は表面が乾いてから3日〜4日後に水やりを行い乾燥気味に育てる

オリヅルランは水を蓄える多肉質の根を持つため、乾燥に強い植物です。冬は成長が鈍くなるため、土の表面が乾いてから3日~4日後に水やりを行いましょう。乾燥気味に、水やりを控えてください。

受け皿にたまった水は必ず捨てるようにする

水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。受け皿に水を溜めたままにしておくと、根腐れの原因になります。また冬は水やりし過ぎてしまうと必要以上に吸水してしまい、根が凍って株が弱る原因に。水やりのタイミングがわからない時は水分チェッカーを使ってみることもおすすめです。

肥料は生育時期に与えるようにする

オリヅルランに肥料を与えなくても構わないとお伝えしましたが、生育時期に与えると効果的に育てることができますよ。肥料の量とペースを守ってきれいに育てましょう。

液肥か緩効性肥料を与えると良い

オリヅルランの根には根粒菌がついているため、基本肥料は必要としません。しかし植え替えの時や生育期に肥料を与えて、健康的に株を育てることができます。液体肥料を与える場合は、2週間に1回のペースで規定量の水で薄めて水やりの代わりに与えます。こまめに液体肥料を与えられない時は、長期間効果が続く緩効性の固形肥料を土に混ぜ込んだり、土の上へ置いたりしましょう

冬は生育が緩慢になるため肥料は与えない

冬は生育が緩慢になりますから、肥料は与えないでください。生長しないのに栄養分が豊富な土だと、かえって根を傷める原因になります。冬は水やり、肥料共にあまり行わないという認識で育ててください。

剪定と植え替えは伸びすぎてしまうのを予防するためにも定期的に行う

基本的な育て方の中には、剪定や植え替えもあります。特にオリヅルランが伸びすぎてしまうのを予防するためにも定期的に行うようにしてください。剪定時期は5月~10月、傷んだり枯れたりした葉やランナーを剪定します。風通しを良くするためにもこまめに根元から取り除いてください。 

切った子株を利用してオリヅルランを増やしてみる

基本の育て方がわかっていれば、株の状態に合わせて適切な対処ができるようになります。そこで、次に伸びすぎて切ったランナーの先にある子株を利用して、オリヅルランを増やしてみましょう。増やしたオリヅルランをゲストへプレゼントなんてことも可能です。

子株を使ってオリヅルランを増やす時のポイント

他の植物は主に株分けして増やす方法がありますが、オリヅルランに関しても同様に大きな株の場合株分けすることもできます。しかしランナーで子株がたくさんできますから、よほどのことがない限り株分けすることはありません。

成長しある程度大きさのある子株を使用する

子株を使ってオリヅルランを増やす場合、子株自体がある程度成長して大きさのあるものを選んでください。葉が7、8枚生えている、または白い根が伸びていれば大丈夫。とても簡単にできますから、思い切って挑戦してみましょう。

植え替えと同じ5月〜9月に行う

株分け、子株を植え付けるのは、植え替えと同じ5月~9月に行いましょう。根が生えていないものはまず水に浸けて発根しやすくしておくといいですよ。白い根が出ているのなら、そのまま小さな鉢かポットへ赤玉土などの用土を入れて植え付けてください

子株に対して一回り大きい鉢を使うこと

使う鉢の目安は、子株に対して一回り大きい鉢を使えば大丈夫です。あまり小さな鉢はすぐ根鉢が回ってしまいますし、逆に大きすぎると株がぐらつき根腐れの原因にもなります。ちょうどいいサイズの鉢を使ってください。

子株を使ってオリヅルランを増やすときに必要なもの

子株を使ってオリヅルランを増やすときに必要なものは以下の4点です。
  • 鉢底ネットと鉢底石
  • 用土
  • 清潔なハサミ

子株で増やすときは、子株の数によって鉢のサイズを変えます。目安は、3つの子株を1つの鉢に植えるなら5号鉢、1つずつ植えるときは、3〜4号鉢がおすすめです。

鉢底ネットと鉢底石

鉢底ネットと鉢底石は、鉢で用土を使う時に必ず使います。市販のもので十分です。ネットは鉢底穴からの虫の侵入を防ぎ、鉢底石は水はけを保つために必要です。

用土

用土は、市販の観葉植物用培養土をおすすめします。元肥入りの場合もあり、もし入っていない場合や自分で配合する場合は緩効性の固形肥料を混ぜてつかいましょう。

清潔なハサミ

清潔なハサミは特別なものではなく、消毒済みの切れ味のよいハサミのことです。剪定ハサミでなくても構いません。消毒用アルコールを準備して、子株を切る前に刃を消毒しましょう。

オリヅルランの子株を増やす方法

それでは増やす手順をくわしくご紹介します。

①:根が生えており、8枚以上葉がついた子株を選ぶ

いくつもあるランナーの中から、根が生えている子株を選びましょう。葉が8枚以上ついていれば尚いいです。根が生えていれば発根する手間も省けますし、その分成長も早いため成功しやすいのがメリットです。

②:茎を3cmほど残して子株を切り離す

選んだ子株を手に取り、茎を3㎝ほど残してランナーから切り離して下さい。葉を一度切ってもすぐにまた伸びてきます。

③:鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷く

植え付ける鉢に鉢底ネットを敷き、その上へ鉢底石を敷き詰めましょう。目安は鉢の高さの下から1/5程度。あまり多いと用土の保水力が減ってしまうため、子株の成長を妨げる原因にもなります。

④:鉢に土を約1/3ほど入れ子株を置き周りを土で埋める

鉢底石を敷いた上へ新しい用土を鉢の高さの約1/3ほど入れ、その中心に子株を置いてください。置いたら、株が倒れないよう周囲に土を入れていき、ぐらつかないように手で土を押さえます。置き場所は日陰の涼しい場所がいいでしょう。

⑤:鉢底から流れ出るほどたっぷりの水を与える

最後に水やりで完成です。水やりは根付くまでしばらくやりませんから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。鉢底から不要な土やゴミが流れて、根と土が密着し、子株が丈夫に育つようになりますから、水やりは必ず行ってください。

【まとめ】オリヅルランが伸びすぎる原因と対処法を紹介!増やし方やケア方法も

最後まで読んでみていかがでしたか? オリヅルランは生育旺盛で丈夫な反面、ランナーが伸びすぎたり、葉そのものが伸びすぎたりして姿が崩れやすい観葉植物です。適切な剪定や植え替えをすることで、明るい斑入りの葉を長くインテリアグリーンとして楽しむことができますよ。また増やしたオリヅルランをゲストへプレゼントしても素敵ですね。 この記事では、
  • オリヅルランはリュウゼツラン科オリヅルラン属の熱帯原産の観葉植物
  • ランナーが伸びて子株がたくさんできるため、伸びすぎる原因になる
  • 生育旺盛で葉そのものが長く伸びすぎてしまう
  • ランナーや葉を適宜カットして大丈夫
  • 子株を使って新しく増やすことも出来る
  • 直射日光の当たらない明るい半日陰の場所へ置く
  • 風通しのよく、乾燥した環境を好む
  • 黒ずんだ葉や茶色く変色した葉は根づまりの症状
  • 1年~2年に1回は植え替えする
  • 高さのある株なら、茎の真ん中からカットしてもいい
  • ランナーで子株を増やす時は根が生えているものを選ぶ
についてご紹介しました。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。