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おしゃれなカフェやお家に、アレカヤシを飾っていることが多いですよね。緑の細長い葉が印象的なアレカヤシを、自分でも育ててみたい、と考える方も多いことでしょう。
しかしアレカヤシを育てようと思っても、育てるのが難しいのではないか、枯れてしまうのではないか、と不安もありますよね。
そこで今回の記事では、
- アレカヤシの基礎知識
- アレカヤシが枯れる原因と対処法
- アレカヤシが枯れた場合の復活方法
- アレカヤシの剪定・冬越し方法
アレカヤシってどんな観葉植物?
おしゃれなカフェやインテリアショップなどでも目にすることのあるアレカヤシ。南国な雰囲気を身近に感じさせてくれるアレカヤシは、観葉植物として人気の植物です。南国な雰囲気を漂わせるヤシ科の植物
アレカヤシは、マダガスカルが原産国のヤシ科の植物です。アレカヤシは、明るい緑の細長く伸びる葉が涼しげで、部屋に飾ると南国な雰囲気を漂わせてくれます。沖縄では地植えされているところを見ることもありますが、寒さに弱い植物のため、日本で地植えができるのは沖縄だけです。1mの手ごろなサイズから10mを超えるものまで
アレカヤシは1m程度の手ごろなサイズから、10mを超える大きなものまであります。日本のお店にインテリアとして置いているようなアレカヤシは、1m程度のものが多いですが、原産国マダガスカルなどでは10mを超え、20mを超えるものもあります。「元気」「勝利」という花言葉を持つ
アレカヤシは、「元気」や「勝利」という花言葉を持っています。アレカヤシの緑鮮やかな葉が広がる姿は、元気や勝利といった花言葉にふさわしく、元気をくれる植物として贈り物としても喜ばれる植物です。出会い運ややる気などの運気を高める風水効果
アレカヤシの風水的な効果には、出会い運ややる気などの運気を高めるものがあります。細長い葉が垂れ下がる様子のアレカヤシには、気持ちの浮き沈みのバランスを調整する力があると言われています。出会い運ややる気運のほかに、リラックス効果にも期待できます。アレカヤシが枯れる原因
耐陰性があり育てやすいアレカヤシですが、置き場所や環境によっては枯れてしまうこともあります。原因を見ていきましょう。日光不足
耐陰性があるアレカヤシですが、あまりに暗い場所では枯れてしまいます。耐陰性があるため、明るい日陰や明るい室内で育てることは可能です。しかしあまりに暗い室内で長期間置いてしまうと、枯れる原因になるため、注意が必要です。強い直射日光による葉焼け
アレカヤシは強い直射日光を浴び続けると、葉焼けを起こしてしまうことがあります。葉焼けした部分は茶色や黄色に変色し、枯れてしまいます。葉焼けに気づいたら、置き場所を直射日光の当たらない場所に移して様子を見ましょう。一度葉焼けした部分は戻らないため、剪定する必要があります。寒さ
熱帯地域が原産のアレカヤシは、寒さに弱いです。日本の冬に屋外で越冬をすることは難しく、室内で越冬する場合も、気温が10℃を下回らないようにする必要があります。成長しすぎによる根詰まり
アレカヤシは大きく成長する植物です。よく成長するため根が伸びるのも早く、根詰まりを起こしやすい植物でもあります。鉢植えで育てている場合は、アレカヤシの成長スピードに合わせて、植え替えをする必要があります。水のあげすぎによる根腐れ
アレカヤシを枯らしてしまう原因として、水のあげすぎによる根腐れもあります。基本的に水やりは、土の表面が乾いてから行えば問題ありません。 また鉢の受け皿に水を溜めたままにすることも、根腐れの原因になるため避けましょう。水不足による水枯れ
アレカヤシは、水をやりすぎると根腐れを起こしてしまいますが、逆に水が不足すると水枯れを起こしてしまいます。 アレカヤシは成長スピードが速いため、水がたくさん必要です。水やりの量が少ないと、水不足から枯れてしまいます。特に水の蒸発が速い夏場は、注意が必要です。葉の乾燥もありますので、日々、霧吹きなどで葉水もしてあげると良いですよ。病気や害虫
アレカヤシの置き場所や水やり、環境に何の問題もなく、アレカヤシの枯れる原因に心当たりがない場合には、病気や害虫を疑いましょう。アレカヤシにつきやすい害虫は、ハダニやカイガラムシです。これらの害虫は、風通しの悪い場所に湧きやすいため、アレカヤシを風通しの良い場所に置いてあげると予防になります。さらにハダニは水が苦手なため、こまめに葉水をすることで、より高い防止効果が期待できます。肥料のあげすぎ
アレカヤシは、肥料のあげすぎで枯れてしまうことがあります。アレカヤシに綺麗な緑の葉をつけさせてあげたいと思うと、肥料は必須です。 しかし、アレカヤシに必要な肥料は1年のうちの春と秋に2回ずつです。成長スピードが落ちる冬は、肥料をあげる必要がありません。肥料のあげすぎは根が傷む原因になるため、注意しましょう。葉っぱの先端だけが枯れる場合
アレカヤシが枯れる際、多いのは葉っぱの先端だけが枯れる現象です。なぜ、アレカヤシの葉の先端だけが枯れてしまうのか、見ていきましょう。葉の擦れが原因
アレカヤシの葉の先端だけが枯れている場合、葉の擦れが原因であることが多いです。観葉植物の中には、擦れで葉が枯れやすい植物があります。観葉植物を並べている場合は、人間が近くを通ることで擦れることに加えて、植物同士の擦れにも注意しましょう。枯れた部分だけを剪定する
葉の擦れが原因で葉先が枯れている場合、置き場所に注意して、枯れた部分だけ剪定しましょう。枯れた部分が健康な緑の葉に戻ることはありません。茶色に変色した部分は諦めてカットし、これ以上変色しないように置き場所を変えることが大切です。アレカヤシを美しく保つ剪定方法
美しい緑の葉が見どころのアレカヤシを、美しく保つ剪定方法をご紹介します。生育期の春から秋は新芽が出やすいように剪定をすることが大切
アレカヤシの生育期は春から秋の期間です。生育期に新芽が出やすいように剪定をすると、アレカヤシの成長がよくなります。そこでアレカヤシの剪定は4月〜5月と9月に行いましょう。夏場は幹を切るような強い剪定を行うと、枯れる原因にもなるため避けなくてはなりません。古くなったり枯れた葉は付け根から剪定する
アレカヤシの剪定する部分は、古くなった葉や枯れた葉です。葉の付け根から剪定しましょう。枯れた葉が緑の状態に戻ることはないためカットし、新芽や他の葉たちに栄養を送るようにすることで、アレカヤシを美しく保つことにつながります。伸びすぎた茎は根元から切る
アレカヤシの剪定では、伸びすぎた茎は根本から切ります。バランスを見てカットしましょう。伸びすぎた茎をカットすることで、茎や葉の混み合いを防ぎ、風通しを良くすることができます。風通しが悪いと病害虫が湧く原因にもなりますので、気になる場合はこまめに行いましょう。アレカヤシが枯れた場合の復活方法
アレカヤシが枯れてしまった場合、諦めなくてはならないのでしょうか?復活させることができるのなら、復活させたいですよね。葉が枯れてても根が生きてれば復活できる
アレカヤシは葉っぱが枯れていても、根が生きていれば復活できます。根腐れが原因で枯れてしまった際は、復活を期待できませんが、他の原因に心当たりがあるようなら、復活するか試してみる価値はあります。水捌けの良い土に変える
枯れてしまったアレカヤシを掘り出し、根っこについている土を払って水捌けの良い土に変えましょう。根詰まりや根腐れが原因の時は、この時見た目やにおいからわかります。根詰まりの場合は鉢植えのサイズを大きいものに変えてあげ、根腐れの場合は傷んだ根っこをカットして植え替えましょう。直射日光が当たらない場所に移動する
アレカヤシは直射日光に当たり続けると、葉焼けして枯れてしまいます。日当たりの良い場所に置いていたのなら、置き場所を直射日光の当たらない場所に移動しましょう。暗すぎるのも枯れる原因になるため、明るい日陰に置くように心がけましょう。根腐れをしているときは植え替えをする
根腐れがわかった場合は、早急に植え替えをしましょう。根っこについた土を払い、新しい鉢植えに植え替えます。この時傷んでいる根っこは、カットしてしまいましょう。早めに対処することで、根腐れが原因の枯れでも復活が可能です。害虫の駆除をする
アレカヤシの養分が、害虫に吸われていて枯れてしまっている場合もあります。アレカヤシにつく病害虫は、ハダニやカイガラムシが主です。葉の裏側や幹を目視で確認し、殺虫剤をかけたり、ブラシで落としたりして駆除しましょう。害虫は一度発生すると繰り返し発生する可能性があるため、念入りな管理が必要になります。肥料をあげてみる
上記に紹介したどの原因も当てはまらない場合には、アレカヤシに肥料をあげてみましょう。春から秋の生育期には、成長スピードが速い分、栄養がたくさん必要です。栄養が不足して枯れてしまっている可能性もあるため、一度肥料を追加で与えて様子を見ましょう。アレカヤシを枯らさないための育て方
アレカヤシを枯らさないための育て方をご紹介します。明るく風通しの良いところで育てる
アレカヤシを育てる環境は、明るく風通しの良い場所を選びましょう。日光不足も直射日光も枯れる原因になるため、明るい室内や明るい日陰に置きます。さらに熱帯の植物であるアレカヤシは寒さに弱いため、10℃以上の環境で育てる必要があります。害虫防止のため、風通しが良い場所が好ましいです。水やり
水不足も水のあげすぎも、アレカヤシには良くありません。水やりの量や頻度には、気をつけなくてはなりません。夏場は土の表面が乾いたら
アレカヤシの水やりは、夏場は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。夏場は水の蒸発が早いため、葉水を行い乾燥を予防しましょう。鉢植えの受け皿に水を溜めたままにすると、根腐れの原因になるため、こまめに捨てる必要があります。冬は水やりの頻度を減らす
冬は水やりの頻度を減らします。春から秋の生育期が終わり、冬は比較的多くの水を必要としていません。冬に夏と同じように水をやると、根腐れの原因にもなります。植え替えは5〜8月におこなう
アレカヤシは成長スピードが速く、根っこもよく伸び、鉢植えから飛び出すこともあると思います。アレカヤシの植え替えをしたいと思った場合は、5月〜8月の間に植え替えをすると元気な状態を保ちやすいです。 株分けをしたい場合にも、時期は5月〜7月が適しています。株分けの際には、アレカヤシの根をほぐし、2、3株ずつに分けて行いましょう。 夏の成長で思った以上に大きくなってしまった場合、9月〜10月までは植え替えることもできます。反対に植え替えを避けるべき時期は冬です。冬の植え替えは弱ってしまう原因になるため避けましょう。アレカヤシの冬越しのポイント
アレカヤシは寒さに弱い植物です。日本の冬を屋外で越冬することは難しいですが、室内で環境を整えてあげることで冬越しも可能です。寒さに弱いため10℃以上に気温を保った室内で育てる
アレカヤシは寒さに弱いため、気温を10℃以上に保った室内で育てるようにしましょう。10℃を下回ると枯れてしまう可能性が高いです。遮光カーテン越しで日光に当たる場所で管理
室内で育てる場合、遮光カーテン越しで日光に当たる場所に置いて管理するのが好ましいです。直射日光は葉焼けの原因になりますが、暗すぎると枯れやすいため、明るい室内や遮光カーテン越しの日光が適します。肥料は必要ない
アレカヤシの冬越しの時期に、肥料は必要ありません。反対に冬に肥料を与えると、傷む原因になるため、避けましょう。アレカヤシが枯れる原因とは?復活方法や未然に防ぐ対処法を解説のまとめ
ここまでアレカヤシの枯れる原因や対処法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- アレカヤシが枯れる原因は、環境・置き場所・育て方など多岐にわたる
- アレカヤシの育てる場所は、直射日光や暗すぎる場所を避ける
- 水やりは土が乾いてから行い、季節によって頻度を変える
- 葉先などの枯れた部分は剪定する
- 植え替えをする場合は5月〜8月に行う
- 冬越しする場合は、室温が10℃を下回らないようにする